JPH02134159A - 人工臓器プライミング用小型炭酸ガス供給装置 - Google Patents

人工臓器プライミング用小型炭酸ガス供給装置

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JPH02134159A
JPH02134159A JP63289606A JP28960688A JPH02134159A JP H02134159 A JPH02134159 A JP H02134159A JP 63289606 A JP63289606 A JP 63289606A JP 28960688 A JP28960688 A JP 28960688A JP H02134159 A JPH02134159 A JP H02134159A
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carbon dioxide
dioxide gas
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priming
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Yasushi Shimomura
下村 泰志
Akio Funakubo
昭夫 舟久保
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、人工臓器を使用するに先立って行なわれるプ
ライミング操作において、生理食塩水で人工臓器内部及
び付属血液回路内の気泡を迅速且つ完全に除去するため
に用いられる人工臓器プライミング用小型炭酸ガス供給
装置に関する。
[従来の技術] 人工腎臓、血漿交換器、人工肺等の人工臓器を使用する
際、人工臓器モジュール内の中空糸中あるいは中空糸外
側への血液導入をスムースに行い、且つ中空糸内の洗浄
および気泡除去を目的として、使用前に生理食塩液等で
中空糸内部を充填する操作、いわゆるプライミング操作
が行なわれているが、生理食塩液の回路に空気が存在し
ているため、中空糸内部に空気が残存したり、中空糸内
部の気泡除去に時間を要するという問題があった。
この解決策として、炭酸ガスが生理食塩液に対して溶解
度か高いという性質を利用し、例えば。
人工肺のプライミングの際、中空糸の中に予め炭酸ガス
を注入しておくと生理食塩液との交換も順調に行われ、
しかも中空糸の中に気泡を残すことなくプライミングが
できるということで、人工肺のプライミングでは実用さ
れている。
この場合、プライミング用炭酸ガスの送入方法としては
、従来、大型の炭酸ガスボンベを使用し、該ボンベより
炭酸ガスを人工臓器に導入する方法(特開昭51−46
270号)や人工臓器内に予め炭酸ガスを封入して密封
したもの(特開昭51−64795号)、或いは人工臓
器内に化学物質を充填し化学反応によって炭酸ガスを発
生させる方法等が行なわれている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の方法にあっては、大型の炭酸
ガスボンベを使用する方法では、大型の炭酸ガスボンベ
の用意されていない場所においてはプライミングを行う
ことができず、特に、救急車の中などで緊急にプライミ
ングを必要とする際には、炭酸ガスボンベがないと即座
に対応できず患者の生死に係わってくるという問題があ
った。また、大型ボンベを用いた場合には、測定装置が
ないと、血液回路中に充填された炭酸ガスの量は正確に
把握できず、しかも、大型ボンベでは設置場所を要する
こと、大型のため取り扱いが不便であり、操作の時間が
かかる点、また、高圧のため危険であり、更に使い捨て
かできない等の問題かあった。
また1人工臓器内にあらかしめ炭酸ガスを充填したもの
ては、炭酸ガスが存在するのは人工臓器内のみであり、
しかも使用するまでの長時間の間に外部へ拡散して空気
と置換してしまうという問題があった。更に、人工臓器
内で化学物質により炭酸ガスを発生する方法では、化学
反応を起こさせるために人工臓器の中に水溶液を注入し
なければならず、また化学反応によるため炭酸ガスの発
生までに時間を要し、更に反応生成物の毒性の面から使
用できる化学物質は限られるという問題点があった。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明者は、上記従来の問題点に鑑み種々検討
を行なった結果、人工臓器のプライミング用に小型の炭
酸ガスカートリッジを用い予め必要な量たけ炭酸ガスを
充填しておき、それを人工臓器の使用直前に使用するこ
とにより、前記従来の問題点を解決できることを見出し
本発明に至った。
即ち、本発明によれば、人工臓器または人工臓器に付属
する血液回路内に存在するガスを炭酸ガスに置換するた
めの人工臓器プライミング用炭酸ガスカートリッジを内
蔵したハンディタイプの小型炭酸ガス供給装置であって
、前記血液回路側と前記炭酸ガスカートリッジとの間に
、ガスを減圧し菌を遮断するためフィルター、該カート
リッジの封板に孔を開けるためのピン及び該カートリッ
ジをピンに押し当てるための押し当て機構を設けた、人
工臓器プライミング用小型炭酸ガス供給装置が提供され
る。
本装置は、片手内に充分収容し得るハンディタイプのも
のであるため持ち運びに便利であり、またカートリッジ
式のものであるから迅速に002導入か可歳である。
また、本装置は低圧でもあるため、約60°Cの温度と
なっても危険はなく、エチレンオキサイドガス等による
滅菌処理も行うことかてきる。
[実施例] 以下、本発明を図示の実施例に基いて更に詳細に説明す
るか、本発明はこれらの実施例に限られるものではない
第1図は本発明の小型炭酸ガス供給装置の一実施例を示
す断面図である。
人工臓器(人工腎臓、血漿交換器等)を含む血液回路中
にCO□ガスを供給し、プライミンクを容易にするため
の小型炭酸ガス供給装首11は、円筒状収容ケース12
によって保持されそれに内蔵された小型炭酸ガスカート
リッジ13から主として構成されている。この小型炭酸
ガスカートリッジ13を送りねし14によりピン15に
押し当て、封板16をピン15にて開けてCO2ガスを
放出させる。放出されたCO2ガスは減圧用フィルター
17及び菌遮断用フィルター18を通って減圧された後
、炭酸ガス導出路19を介して外部に排出され、炭酸ガ
ス導出路19に接続されている血液回路(各種人工臓器
を含む。)内に導入される。
このように行なうことにより、CO2ガスは水に対する
溶解性が高いため、生理食塩液を充填する際に気泡か残
らずに充填することができるのである。
本発明の装置11において、フィルターは炭酸ガスの減
圧(第1の目的)と外部からの菌の浸入を遮断する(第
2の目的)ために設置されており上記実施例では2つの
フィルター17および18を設けたが、いずれか一方の
みを用いることもできる。これらフィルターの材質とし
てはポリプロピレン、セルロース系、テフロン、ポリア
クリロニトリル(PAN)、ポリカーボネート、ポリエ
チレン、ナイロン等が挙げられる。菌を遮断するための
フィルターは、多孔質でそのポアサイズは0.05〜l
ogm、好ましくは001〜5gmである。また、減圧
を行うためのフィルターの構造としては、ファイバー状
、スポンジ状、多孔質フィルム等が挙げられ、円筒状多
孔質膜が好ましい。さらにこのフィルターは上記した菌
遮断用フィルターのポアサイズかそれ以上のポアサイズ
を持つもので、好ましくは1〜10Bmである。
また、小型炭酸ガスカートリッジ13をピン15の方へ
送り出してピン15に押し当てる装置としては、第1図
に示すように、送りねじ14を回転させることによって
カートリッジ13を送り出す方法のほか、てこの原理を
利用することによってカートリッジ13を送り出す方法
、バネを利用し留め金をバネから外しバネの反発力によ
ってカートリッジ13を送り出す方法等が考えられる。
又、炭酸ガスカートリッジ13から放出された炭酸ガス
を外部に導出させる炭酸ガス導出路19は、カートリッ
ジ13内の炭酸ガスが吹き出した際、人工臓器や血液回
路内に、局部的なまた急激な圧力上昇を及ぼさないよう
にする役割を持つ。
本発明に使用される小型炭酸ガスカートリッジ13の容
量は数百cc〜数リツリツタ−)が適当であり、この容
器にあらかじめ必要な量だけの炭酸ガスを、001〜5
kg−c−程度の低圧で充填しておき、人工臓器または
血液回路に使用する直前に放出する。
更に、炭酸ガスを血液回路中に導入する場合は血液回路
中にあるコック付きボートを介して、或いは、本炭酸ガ
ス供給装首に針を装着し、混注ボートを介して、プライ
ミング開始直前に導入する。
次に、本発明の更に具体的な実施結果を説明する。
(実施例) 人工臓器として人工肺を用いた血液循環回路に対して、
第1図に示す本発明の小型炭酸ガス供給装置を使用して
炭酸ガスの充填を行った。まず、ピン押し当て装置の送
りねじ14を回転させることによって容量:600cc
、充填圧力=3kg−clIの小型炭酸ガスカートリッ
ジ(日本炭酸瓦斯輛製)13をピン15の方に送り出し
ピン15に押し鳥てることにより、ピン15によって封
板16の中心部に孔を開け、小型炭酸ガスカートリッジ
13中の炭酸ガスを放出させた。この炭酸ガスは口径:
0.3mmのピン15を通り、次いで、ポアサイズ:5
gmのセルロース系円筒状フィルター(減圧用)17お
よびポアサイズ:0.2pmのフィルム状フィルター1
8(菌遮断用)を通って無菌状態で炭酸ガス導出路19
を経由し、逆止弁(図示せず)を経て人工肺及びそれに
付属した血液回路内に清浄炭酸ガスを充填した。
充填に要した時間は僅か2〜3秒であり、この充填操作
は容易且つ順調に行うことができた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の小型炭酸ガス供給装置に
よれば、用いるカートリッジが小型てしかも低圧のため
取扱いは容易で、短時間に操作が可能である。さらに、
人工臓器に適合した一定量の炭酸ガスが充填されている
ので、人工臓器への充填を正確に行うことができる。
また、炭酸ガスを発生するために化学薬品を使用しない
ので安全であり、更にプライミングの直前に炭酸ガスを
人工臓器等に導入するので、あらかじめ導入して保存す
る方法のように炭酸ガスが漏出する恐れがない等、優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の小型炭酸ガス供給装置の一実施例を示
す断面図である。 11・・・小型炭酸ガス供給装置、12・・・収容ケー
ス、13・・・小型炭酸ガスカートリッジ、14・・・
送りねじ、15・・・ピン、16−・・封板、17・・
・減圧用フィルター、l 8−・・菌遮断用フィルター
、19・・・炭酸ガス導出路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)人工臓器または人工臓器に付属する血液回路内に
    存在するガスを炭酸ガスに置換するための人工臓器プラ
    イミング用炭酸ガスカートリッジを内蔵した小型炭酸ガ
    ス供給装置であって、前記血液回路側と前記炭酸ガスカ
    ートリッジとの間に、ガスを減圧し菌を遮断するためフ
    ィルター、該カートリッジの封板に孔を開けるためのピ
    ン及び該カートリッジをピンに押し当てるための押し当
    て機構を設けたことを特徴とする人工臓器プライミング
    用小型炭酸ガス供給装置。
JP63289606A 1988-11-16 1988-11-16 人工臓器プライミング用小型炭酸ガス供給装置 Expired - Lifetime JP2582421B2 (ja)

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