JPH0793715A - 薄膜磁気抵抗効果型ヘッド - Google Patents

薄膜磁気抵抗効果型ヘッド

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JPH0793715A
JPH0793715A JP23964893A JP23964893A JPH0793715A JP H0793715 A JPH0793715 A JP H0793715A JP 23964893 A JP23964893 A JP 23964893A JP 23964893 A JP23964893 A JP 23964893A JP H0793715 A JPH0793715 A JP H0793715A
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JP
Japan
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head
shield
thin film
thin
type
Prior art date
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Pending
Application number
JP23964893A
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English (en)
Inventor
Takashi Kuhara
隆 久原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は再生ノイズの少ない、信頼性の高い
サイドタイプの薄膜磁気抵抗効果型ヘッドを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 本発明の薄膜磁気抵抗効果型ヘッドは、記録
専用ヘッドと、MR素子3を使用し前記MR素子3を挟
む2枚の上部,下部シールド7,2を備えた再生専用ヘ
ッドとにより構成されるサイドタイプの薄膜磁気抵抗効
果型ヘッドであって、少なくとも前記MR素子3の前記
上部,下部シールド7,2のシールド形状が左右対称に
形成され、かつ、前記下部シールド2が前記MR素子3
のパッド13の下に形成されていない構成を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度記憶再生装置等の
ハードディスク等に用いられる薄膜磁気抵抗効果型ヘッ
ド(以下薄膜MR効果型ヘッドと略す)に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターの高性能化に伴い
ハードディスクの小型化、高容量化が要求されており、
特に、小型化に伴い、記録媒体の回転速度が低下してき
ている。従って磁気ディスクからデータを読み出す際
に、信号の再生出力が記録媒体との速度に依存しない薄
膜MR効果型ヘッドの必要性が高くなっている。この薄
膜MR効果型ヘッドは従来の誘導型の薄膜ヘッドを記録
専用ヘッドとし、薄膜MR素子を再生専用ヘッドとして
使用した、いわゆる複合型薄膜磁気ヘッドである。薄膜
MR効果型ヘッドでは、MR素子を再生専用ヘッドとし
て使用しているため、読み取り出力が記録媒体との相対
速度に依存せず、原理的には記録媒体が低速でもデータ
を読み取ることができる。ところで、上述した薄膜MR
効果型ヘッドの構造には、MR素子の位置により3種類
のタイプが提案されている。a.記録専用ヘッドの磁気
回路の一部にMR素子を形成したヨーク型、b.記録専
用ヘッドのエアーギャップの間にMR素子を形成したイ
ンギャップ型、c.MR素子を形成後、その上に記録専
用ヘッドを形成したピギーバック型がある。最近、固定
ディスク用薄膜MR効果型ヘッドの主流になっているの
はc.ピギーバック型である。また、ヘッドの位置によ
りヘッド全体をスライダーの中央に配置したセンターエ
レメント型とヘッド全体をスライダーの端に配置したサ
イドエレメント型がある。センターエレメント型のヘッ
ドは浮上特性が安定しているが、ハードディスクの小型
化に伴いメディアの記録面に、より効率良く記録するた
めにはサイドエレメント型が見直され、最近はサイドエ
レメント型が主流となりつつある。
【0003】以下に従来のサイドエレメント型の薄膜M
R効果型ヘッドについて説明する。図4は従来のサイド
エレメント型の薄膜MR効果型ヘッドのパターン図であ
る。1はアルチック(Al2 3 −TiC)等で形成さ
れたセラミック基板、2はセラミック基板1上にセンダ
ストやNiFe等で成膜された下部シールド、3はパー
マロイ等からなるMR素子、4はMR素子リード層、5
は上部リードギャップ層に形成されたMR素子コンタク
トホール、6はMR素子リード引き回し線、7はNiF
eメッキにより形成された上部シールド、8はNiFe
メッキで形成された下部コア、9はバックギャップスル
ホール、10は銅膜等よりなるコイル、11は上部コ
ア、12はコイルリード引き回し線、13は一部が下部
シールド2の下に積層して形成された銅等からなるパッ
ドであり、その上にアルミナ等からなる保護層が形成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のピギーバック型でサイドエレメント型の薄膜MR効果
型ヘッドでは、エレメントをスライダーの端に配置する
ため、薄膜MR素子のシールド形状は左右非対称に形成
され外部磁場の変動に対して、再生時の出力が不安定に
変動し、これが再生ノイズを惹起するという問題点を有
していた。そこで、この問題点を解決するためシールド
形状を左右対称にすることが考えられるが、左右対称に
するためには、従来はヘッド全体をスライダーの中央に
配置したセンターエレメント型にしなければならず、ハ
ードディスクの小型化に伴いメディアの記録面により効
率良く記録するためにはサイドエレメント型にしかでき
ないという機構上の問題点があった。これらの問題点を
解決するために、従来からシールドの材質を高保磁力、
高残留磁束密度の特性を持つものに改善したり、シール
ドの厚さを厚くして外部磁場の影響を抑える試みがなさ
れているが、いずれも外部磁場の変動に対して、再生時
の出力を安定化させることができないという問題点があ
った。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、再生ノイズの少ない、信頼性の高いサイドタイプの
薄膜磁気抵抗効果型ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の薄膜磁気抵抗効果型ヘッド
は、記録専用ヘッドと、磁気抵抗素子を使用し前記磁気
抵抗素子を挟む2枚の上部,下部シールドを備えた再生
専用ヘッドとにより構成されるサイドタイプの薄膜磁気
抵抗効果型ヘッドであって、少なくとも前記磁気抵抗素
子の前記上部,下部シールドのシールド形状が左右対称
に形成され、かつ、前記下部シールドが前記磁気抵抗素
子のパッドの下に形成されていない構成を有している。
請求項2に記載の薄膜磁気抵抗効果型ヘッドは、請求項
1において、前記磁気抵抗素子を挟む前記上部,下部シ
ールドの内、前記上部シールドが前記下部シールドより
小さく形成された構成を有している。尚、上部シールド
の大きさは磁気抵抗素子等の大きさにより適宜選択され
るが、下部シールドよりも常に小さく形成する必要があ
る。
【0007】
【作用】この構成によって、少なくとも薄膜MR素子の
シールド形状を左右対称とし、かつ、下部シールドを薄
膜磁気抵抗素子のパッドの下に配置しない構造、前記薄
膜磁気抵抗素子を挟む2枚のシールドの内、上部シール
ドを下部シールドより小さな形状とすることにより、外
部ノイズに対する感度を小さくすることができるので再
生ノイズを少なくすることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例における薄膜MR
効果型ヘッドの要部パターン図である。図4の従来例と
異なるのは、MR素子3の下部シールド2と上部シール
ド7の形状が左右対称に形成されている点と、下部シー
ルド2がMR素子3の下に形成されていない点と、上部
シールド7が下部シールド2よりも小さく形成されてい
る点である。
【0010】以上のように構成された本実施例の薄膜M
R効果型ヘッドについて、以下その製造方法について説
明する。図2,図3はその製造工程を示す模式図であ
り、図2(a)は下部シールド形成工程図であり、図2
(b)はMR素子形成工程図であり、図2(c)はMR
素子コンタクトホール形成工程図であり、図3(a)は
上部シールド形成工程図であり、図3(b)はバックギ
ャップスルホール形成工程図であり、図3(c)はコイ
ルリード引き回し線形成工程図である。まず図2(a)
の工程において、アルチックタイプのセラミック基板1
の表面を仕上研磨した後、アルミナ等の絶縁材料をスパ
ッタリングまたは物理蒸着等の方法により、例えば4μ
m形成した後、下部シールド2をセンダストまたは、N
iFeにより約2μm形成し、パターニングする。この
時、下部シールド2の形状を左右対称とし、かつ、下部
シールド2をMR素子3のパッド13の下に形成しない
ようにする。
【0011】次に、図2(b)の工程において、読み込
みヘッドの下部リードギャップをアルミナ等により20
00Å形成後、軟磁性バイアス補助層を例えば500Å
形成し、その上に非磁性層Ta等を例えば100Å形成
し、パーマロイのMR素子3を450Å形成する。次
に、フォトレジストを全体に塗布し、MR素子3をパタ
ーニングする。これをイオンミリング法により矩形形状
に形成する。この上にバルクハウゼンノイズをコントロ
ールするための交換バイアス層を形成する。次いで、こ
の上にMR素子リード層4を、フォトレジストによりパ
ターニングし、Ti,Ta,Cu又はCu合金,W,C
r,Mo,Au等の材料をスパッタリング又は蒸着法に
より約1200Åの膜厚で形成した後、リフトオフし、
MR素子リード層4の形状を形成する。次に、上部リー
ドギャップ層のアルミナ膜を適当なバイアスを印加しな
がら、例えば2000Å形成する。バイアススパッタは
コンベンショナル型のスパッタリング装置でRFバイア
スを基板に印加しながら行う。基板印加バイアス電圧は
−100V未満では平坦化効果が少なく、−100V以
上だとアルミナ膜の内部応力が大きくなり、MR素子3
の磁化を乱す原因となるので−100Vを選択する。次
に、図2(c)の工程において、この上部リードギャッ
プ層にMR素子コンタクトホール5を形成しMR素子リ
ード引き回し線6とのコンタクトを取る。次いで、図3
(a)の工程において、この上に上部シールド7をNi
Feメッキにより形成後、下部コア8を同じくNiFe
メッキにより形成する。この時、上部シールド7の形状
も左右対称に形成する。MR素子3を挟む2枚のシール
ドの内、上部シールド7を下部シールド2より小さな形
状とする構造を取るパターンとしてもよい。小さな形状
とすることにより外部ノイズに対する感度を小さくする
ことができる。
【0012】次に、図3(b)の工程において、コンベ
ンショナル型のバイアススパッタリング装置により磁気
ギャップの材料であるアルミナ膜を例えば0.6μm形
成する。これに、バックコンタクトの穴を開けるためレ
ジストによりバックコンタクトパターンを形成しミリン
グ法により磁気ギャップ層に穴を開ける。この後、第一
絶縁層としてレジストを塗布しこれをパターニングしベ
ーキングする。この上に銅等からなるコイル10を銅の
下地電極により化学メッキ法で形成する。再びレジスト
で第一絶縁層と同様な方法で第二絶縁層を形成する。次
いで、図3(c)の工程において、この上に上部コア1
1をNiFeメッキにより形成する。この時、コイルリ
ード引き回し線12も同時に形成するが、MR素子3の
引き出し電極部のMR素子リード引き回し線6と記録専
用ヘッドのコイルリード引き回し線12の一部は重ねあ
ったパターンとする。その後、銅等でパッド13を形成
し、保護層をアルミナにより形成し薄膜MR効果型ヘッ
ドとする。
【0013】以上のようにして製造された本実施例の薄
膜MR効果型ヘッドを用い実装テストを行った。尚、比
較例として図4に示す従来例のものを用い同様にして行
った。その結果、比較例の上部,下部のシールド形状が
左右対称でないパターンでは、外部磁界の影響が大き
く、そのため再生ノイズが大きいのに対し、実施例で
は、外部磁界の影響が極めて減少し、再生ノイズが少な
くなることがわかった。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明は、少なくとも薄膜
磁気抵抗素子のシールド形状を左右対称とし、かつ、下
部シールドを薄膜磁気抵抗素子のパッドの下に配置しな
い構造とすることにより、また、前記薄膜磁気抵抗素子
を挟む2枚のシールドの内、上部シールドを下部シール
ドより小さな形状とすることにより、外部ノイズの影響
を著しく抑制できるので、再生ノイズの少ない、信頼性
の極めて高い低原価で量産性に優れた薄膜MR効果型ヘ
ッドを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における薄膜MR効果型ヘッ
ドの要部パターン図
【図2】(a)薄膜MR効果型ヘッドの下部シールド形
成工程図 (b)薄膜MR効果型ヘッドのMR素子形成工程図 (c)薄膜MR効果型ヘッドのMR素子コンタクトホー
ル形成工程図
【図3】(a)薄膜MR効果型ヘッドの上部シールド形
成工程図 (b)薄膜MR効果型ヘッドのバックギャップスルホー
ル形成工程図 (c)薄膜MR効果型ヘッドのコイルリード引き回し線
形成工程図
【図4】従来のサイドエレメント型の薄膜MR効果型ヘ
ッドのパターン図
【符号の説明】
1 セラミック基板 2 下部シールド 3 MR素子 4 MR素子リード層 5 MR素子コンタクトホール 6 MR素子リード引き回し線 7 上部シールド 8 下部コア 9 バックギャップスルホール 10 コイル 11 上部コア 12 コイルリード引き回し線 13 パッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録専用ヘッドと、磁気抵抗素子を使用し
    前記磁気抵抗素子を挟む2枚の上部,下部シールドを備
    えた再生専用ヘッドとにより構成されるサイドタイプの
    薄膜磁気抵抗効果型ヘッドであって、少なくとも前記磁
    気抵抗素子の前記上部,下部シールドのシールド形状が
    左右対称に形成され、かつ、前記下部シールドが前記磁
    気抵抗素子のパッドの下に形成されていないことを特徴
    とする薄膜磁気抵抗効果型ヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1の薄膜磁気抵抗効果型ヘッドであ
    って、前記磁気抵抗素子を挟む前記上部,下部シールド
    の内、前記上部シールドが前記下部シールドより小さく
    形成されていることを特徴とする薄膜磁気抵抗効果型ヘ
    ッド。
JP23964893A 1993-09-27 1993-09-27 薄膜磁気抵抗効果型ヘッド Pending JPH0793715A (ja)

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