JPH0793655A - 自動販売機の商品払出装置 - Google Patents

自動販売機の商品払出装置

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JPH0793655A
JPH0793655A JP25912893A JP25912893A JPH0793655A JP H0793655 A JPH0793655 A JP H0793655A JP 25912893 A JP25912893 A JP 25912893A JP 25912893 A JP25912893 A JP 25912893A JP H0793655 A JPH0793655 A JP H0793655A
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雅毅 都築
Hiroaki Toyoshima
廣明 豊島
Kimitaka Takano
公孝 高野
Hiroshi Imamura
浩志 今村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 次販商品から受ける力を、堰板と駆動手段の
との間で支軸に逃がして、駆動手段の負荷を軽減するこ
とができる自動販売機の商品払出装置を提供することを
目的とする。 【構成】 商品通路4の最下位に位置する販売商品Aa
の払い出しに先立ち、商品通路4に突出して次販商品A
bの落下を阻止する堰板12と、堰板12に係合して堰
板12を商品通路4に突出させる回動リンク52と、回
動リンク52を回動自在に支持する支軸53と、回動リ
ンク52に連結され、回動リンク52を作動させる駆動
手段15とを備え、堰板12を介して次販商品Abの荷
重が加わる回動リンク52の作用点Paと支軸53の中
心点Pbとを結ぶ線が、作用点Paにおける荷重の作用
方向にほぼ一致している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、販売指令に基づいて、
商品を1個ずつ払い出す自動販売機の商品払出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動販売機の商品払出装置とし
て、例えば特開昭64−76193号公報に記載のもの
が知られている。この商品払出装置は、商品通路の一方
の通路壁を構成するシャーシに、上堰板および下堰板
と、上下両堰板を作動させる揺動リンクと、駆動源を構
成するソレノイドと、ソレノイドに対向して設けたコイ
ルばねとを組み込んで、構成されている。上下両堰板
は、各基部で、上下に水平に配設した支軸にそれぞれ回
動自在に取り付けられ、商品通路に突出する制止位置と
商品通路から退避する退避位置との間で、それぞれ回動
される。上堰板には、基部から後方に延びるアーム部が
延設されており、アーム部の尾端に揺動リンクが連結さ
れている。揺動リンクは、上端部でソレノイドのプラン
ジャに揺動自在に連結されると共に、下端部で上堰板の
アーム部に回動自在に連結されている。また、アーム部
は、下端をシャーシに固定されたコイルばねにより、下
方に付勢されている。一方、上堰板のアーム部の中間部
位には、作動ピンが水平に遊挿されており、この作動ピ
ンに下堰板の基部の係合部が係合するようになってい
る。
【0003】この構成では、上堰板が退避位置にあり、
下堰板が制止位置にある定常状態から、ソレノイドが励
磁されると、プランジャを介して揺動リンクが上動さ
れ、作動ピンと下堰板との係合が解かれて下堰板が退避
位置に回動されると共に、上堰板が制止位置に回動され
る。続いて、ソレノイドが消磁されると、コイルばねの
付勢力により、アーム部を介して上堰板が退避位置に回
動されると共に、作動ピンと下堰板が係合して下堰板が
制止位置に回動される。このように、ソレノイドの駆動
により、下堰板が退避位置に回動したときに、上堰板が
制止位置に回動され、下堰板が制止位置に回動したとき
に、上堰板が退避位置に回動されて、商品通路内の商品
が1個ずつ払い出される。
【0004】この場合、制止位置に回動した上堰板に
は、次販商品およびこの上に積み重なって収容されてい
る商品の荷重が加わることになり、これに対し上堰板
は、次販商品を対向壁に押し付けるようにして、その落
下を防止している。このため、制止位置にある上堰板
は、制止位置から退避位置に回動する方向に、商品から
力を受け、これをソレノイドが励磁力で支持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の商品
払出装置では、ソレノイドの励磁力を幾分かでも軽減す
るために、上堰板のアーム部を後方に延設し、アーム部
に十分な長さを取って、てこの原理を応用できるように
なっている。このため、アーム部を後方に延設した分、
装置全体の奥行き寸法が大きくなり、かつソレノイドの
作動ストロークが長くなり、ソレノイドが大型化する不
具合があった。アーム部を短くした場合には、上記不具
合は解消されるが、アーム部を短くした分、ソレノイド
の負荷が増し、やはり大型のソレノイドが必要となって
しまう。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、次販商品から受ける力を、堰板と駆動
手段との間で支軸に逃がして、駆動手段の負荷を軽減す
ることができる自動販売機の商品払出装置を提供するこ
とをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、商品通路の最下位に位置する販売商品の払い出
しに先立ち、商品通路に突出して次販商品の落下を阻止
する堰板と、堰板に係合して堰板を商品通路に突出させ
る回動リンクと、回動リンクを回動自在に支持する支軸
と、回動リンクに連結され、回動リンクを作動させる駆
動手段とを備え、堰板を介して次販商品の荷重が加わる
回動リンクの作用点と支軸の中心点とを結ぶ線が、作用
点における荷重の作用方向にほぼ一致していることを特
徴とする。
【0008】
【作用】次販商品の荷重は、堰板から回動リンクを介し
て駆動手段に伝達され、駆動手段で受けることになる
が、この荷重が加わる回動リンクの作用点と支軸の中心
点と結ぶ線が、作用点における荷重の方向にほぼ一致す
ることにより、次販商品から受ける荷重のほとんどが支
軸に加わり、駆動手段に加わる荷重は小さくなる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例に係る自動販売機の商品払出装置について説明する。
この商品払出装置は、缶飲料用の自動販売機の商品ラッ
クの下部に設けられるものであり、図1は商品ラックの
下部の商品払出装置廻りの裁断側面図である。同図に示
すように、商品ラック1は、ケース2内に、2種の商品
A,Aを販売可能な2連の商品収納コラム3,3を、前
後に背合わせに併設したものであり、各商品収納コラム
3には、同一の商品Aが上下方向に多数収納される商品
通路4が形成されている。商品ラック1の下部の前後に
は、一対の商品通路4,4の各一方の通路壁を構成する
ように、一対の商品払出装置5,5が背合わせに設けら
れており、この商品払出装置5により、商品通路4内の
商品Aが外部に1個ずつ払い出されるようになってい
る。
【0010】なお、以降の商品払出装置5の説明では、
図示の右側のものを例に説明するが、その際、商品通路
4側を「前」、その反対側(背面側)を「後」として説
明する。
【0011】図2の側面図に示すように、各商品払出装
置5は、商品ラック1のケース2に着脱自在に取り付け
られるシャーシ11と、シャーシ11に回動自在に取り
付けられた上堰板12および下堰板13と、上下両堰板
12,13を作動させる作動機構14と、駆動手段であ
るソレノイド15と、ソレノイド15に対向して設けた
コイルばね16とで構成されている。販売指令の基づい
てソレノイド15が励磁および消磁され、これに対応し
てコイルばね16が伸縮すると、作動機構14を介して
上堰板12および下堰板13が、それぞれ所定のタイミ
ングで商品通路4側に回動し、商品通路4内の商品A
が、最下位のものから順次1個ずつ下方に落とし込まれ
る。
【0012】シャーシ11は、板材の両側部を後方に折
り曲げて形成され、この折曲部21,21の上下両端部
に形成されたU溝により、商品ラック1のケース2に渡
した上下の支持ロッド6,6に取り付けられている(図
2参照)。シャーシ11の前面は平坦に形成され、これ
により商品通路4の一方の通路壁が構成されている。シ
ャーシ11の中間部には、上下両堰板12,13を商品
通路4に臨ませるための開口22が形成されると共に、
開口22の両側縁部が後方に切り起こされ、この切起し
部23に、上下両堰板12,13のそれぞれの支持ロッ
ド31,41が、両持ちで支持されている。シャーシ1
1の上端部には、後方に折り曲げたソレノイド取付部2
4が形成され、同様に下端部には、後方に折り曲げたば
ね取付部25が形成されている。なお、図中の符号26
は、下堰板13の退避位置を規制するストッパ片であ
る。
【0013】上堰板12は、シャーシ11の開口22に
幅いっぱいに方形に形成され、基部で、シャーシ11の
切起し部23間に水平に渡した支持ロッド31に回動自
在に支持されている。この状態で上堰板12は、シャー
シ11の開口22を介して、商品通路4内に斜め上方か
ら突出する制止位置と商品通路4から後方に退避する退
避位置との間で回動自在に構成されている。この制止位
置では、上堰板12の先端が商品Aに斜め下方から当接
し、退避方向に加わる商品Aの重さ(実際に積み重ねて
収容されている全商品の重さ)を、励磁されたソレノイ
ド15の力で保持している。この状態からソレノイド1
5を消磁すると、上堰板12は、商品Aの重さで制止位
置から退避位置に押し退けられるように回動し、退避位
置に自動復帰する。
【0014】上堰板12の基部には、軸方向の一部に基
部から延びるアーム部32が延設されており、このアー
ム部32の後端部に、下堰板13に係合する係合ピン3
3が遊挿されている。また、アーム部32の後端下部に
は、コイルばね16の上端が掛け止めされる掛止片34
が延設されている。一方。上堰板12の本体35には、
軸方向の一部に上側にほぼ三角形に延びる係合部36が
延設されており、係合部36の先端に、作動機構14に
係合する「U」字状の長溝37が上向きに形成されてい
る。
【0015】下堰板13は、上堰板12と同様に、シャ
ーシ11の開口22に幅いっぱいに方形に形成され、基
部で、支持ロッド41に回動自在に支持されている。下
堰板13は、シャーシ11の開口22を介して、商品通
路4内に斜め下方から突出する制止位置と商品通路4か
ら後方に退避する退避位置との間で回動自在に構成され
ており、制止位置では、下堰板13が商品Aに斜め下方
から当接し、退避方向に加わる商品Aの重さをコイルば
ね16の力で、保持している。この状態からソレノイド
15を励磁されると、下堰板13と上堰板12との係合
が解かれ、下堰板13は、商品Aの重さで制止位置から
退避位置に押し退けられるように回動する。
【0016】下堰板13の基部には、軸方向の一部に基
部から延びる係合部42が延設されている。この係合部
42の上端部には、弧状にえぐられた係合溝43が下向
きに形成されると共に、係合溝43から後方に延びるガ
イド面44が形成されている。この場合、下堰板13を
回動させる上堰板12の係合ピン33は、上側からガイ
ド面44を滑って係合溝43に係合されるようになって
いる。なお、図5に示すように、上堰板12のアーム部
32に形成された係合ピン33のピン孔32aは、アー
ム部32の回動方向に延びる長孔となっており、ソレノ
イド15によるアーム部32の急激な動きを緩衝して、
下堰板13に伝達できるようになっている。
【0017】ソレノイド15は、シャーシ11のソレノ
イド取付部24にビス止めされて、下向きに配設されて
いる。ソレノイド15のプランジャ15aの先端部に
は、作動機構14の上端部が揺動自在に取り付けられて
おり、これにより、ソレノイド15が励磁および消磁さ
れ、同時にこれと引き合うコイルばね16が伸縮して、
プランジャ15aが進退すると、作動機構14が作動さ
れるようになっている。
【0018】作動機構14は、上端部をソレノイド15
に揺動自在に連結された連結部材51と、連結部材51
の下端部に揺動自在に連結された回動リンク52と、回
動リンク52を回動自在に支持する支軸53と、支軸5
3をシャーシ11に固定するホルダー54とで構成され
ており、ソレノイド15のプランジャ15aが進退する
と、連結部材51が揺動しながら上下動し、これに連動
して回動リンク52が、支軸53を中心に所定の角度、
上下方向に回動される。
【0019】回動リンク52は、側面から見てほぼ二等
辺三角形に形成されており、その頂部で連結部材51に
連結され、一方の底角部で支軸53に回動自在に支持さ
れ、他方の底角部に設けた作動ピン55で上堰板12に
係合している。回動リンク52が回動すると、作動ピン
55が上堰板12の長溝37内を摺動しながら、上堰板
12を前後方向に回動させる。
【0020】この場合、図6に示すように、上堰板12
を介して回動リンク52に作用する次販商品Abの荷重
は、ソレノイド15の支持力と、回動リンク52の支軸
53とで支持するようになっている。すなわち、次販商
品Abの荷重は、上堰板12の長溝37の上端部前面か
ら回動リンク52の作動ピン55に伝達される。この状
態では、長溝37の上端部前面と回動リンク52の作動
ピン55との接触点である力の作用点Paと、回動リン
ク52の支軸53の中心点Pbとを結ぶ線が、作用点P
aにおける荷重の方向とほぼ一致している。このため、
次販商品Abの荷重のほとんどが支軸53からシャーシ
11に逃げ、残る鉛直方向の分力をソレノイド15が支
持することになる。
【0021】次に、図2ないし図4を参照して、商品払
出装置5の払出し動作を説明する。図2に示す、上堰板
12が退避位置にありかつ下堰板13が制止位置にある
定常状態から、販売指令によりソレノイド15が励磁さ
れると、コイルばね16に抗して連結部材51が上動す
ると共に回動リンク52が上方に回動する。回動リンク
52が上方に回動すると、上堰板12が前方に回動する
と共に、この上堰板12の前方への回動に連動して、上
堰板12と下堰板13との係合が解かれる(図3の状
態)。最終的に上堰板12の係合ピン33と下堰板13
の係合溝43との係合が解かれて、下堰板13が退避位
置に回動すると、最下位の商品A、すなわち販売商品A
aが下方に落下する。また同時に、上堰板12は、制止
位置まで回動される。この上堰板12の回動は、販売商
品Aaが下方に落とし込まれる一瞬前に行われ、次販商
品Abが販売商品Aaと共に落とし込まれないように、
上堰板12が次販商品Abを斜め下側から保持する。す
なわち、次販商品Abを商品通路4内に保持しておい
て、販売商品Aaのみを払い出す(図4の状態)。
【0022】次に、一瞬の時間をおいて、こんどはソレ
ノイド15が消磁され、コイルばね16の付勢力によ
り、上堰板12が直接、制止位置から退避位置に回動さ
れ、これに伴い下堰板13に上堰板12の係合ピン33
が係合して、下堰板13が退避位置から制止位置に回動
される。この下堰板13の回動は、次販商品Abが下方
に落とし込まれる一瞬前に行われ、下堰板13が落とし
込まれてきた次販商品Abを受け、これを保持する。す
なわち、図2に示す販売待機の定常状態に戻る。
【0023】以上のように本実施例によれば、上堰板1
2の長溝37の上端部前面と回動リンク52の作動ピン
55との接触点である力の作用点Paと、回動リンク5
2の支軸53の中心点Pbとを結ぶ線が、作用点Paに
おける荷重の方向にほぼ一致しているので、次販商品A
bの荷重のほとんどを支軸53からシャーシ11に逃が
すことができる。このため、ソレノイド15の負荷が軽
減され、ソレノイド15を比較的小さい能力のもので構
成することができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の自動販売機の商品
払出装置によれば、次販商品から受ける力を、堰板と駆
動手段との間の支軸に逃がすことができるので、駆動手
段をより励磁力の小さい小型のもので構成でき、あるい
はより大きな次販商品の荷重に耐えることができる効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る商品払出装置を搭載し
た商品ラックの裁断側面図である。
【図2】実施例に係る商品払出装置の定常状態の側面図
である。
【図3】実施例に係る商品払出装置の作動途中の側面図
である。
【図4】実施例に係る商品払出装置の払出し状態の側面
図である。
【図5】図2に対応する商品払出装置の要部の側面図で
ある。
【図6】図4に対応する商品払出装置の要部の側面図で
ある。
【符号の説明】
1 商品ラック 4 商品通路 5 商品払出装置 12 上堰板 14 作動機構 15 ソレノイド 52 回動リンク 53 支軸 62 作動ロッド Aa 販売商品 Ab 次販商品 Pa 作用点 Pb 中心点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 浩志 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品通路の最下位に位置する販売商品の
    払い出しに先立ち、当該商品通路に突出して次販商品の
    落下を阻止する堰板と、当該堰板に係合して当該堰板を
    前記商品通路に突出させる回動リンクと、当該回動リン
    クを回動自在に支持する支軸と、当該回動リンクに連結
    され、当該回動リンクを作動させる駆動手段とを備え、 前記堰板を介して次販商品の荷重が加わる前記回動リン
    クの作用点と前記支軸の中心点とを結ぶ線が、当該作用
    点における前記荷重の作用方向にほぼ一致していること
    を特徴とする自動販売機の商品払出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007122699A (ja) * 2005-09-28 2007-05-17 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機の商品搬出装置

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