JPH0793361A - 情報検索方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、データベースサイズが小さく、検
索条件となる目的住所の長短（住所階層レベル）に係わ
らず効率よく検索できる情報検索方法を提供することを
目的とする。 【構成】 本発明の情報検索方法は、企業等の組織体に
関する組織名、管轄住所等の情報を格納するデータベー
スに上記組織体が管轄する住所情報として最上位の住所
階層の住所コードを保持させ（ステップ１０）、上記住
所とその他の項目との組合せを検索条件とし（ステップ
２０）、上記住所に対応する上記データベース中の個別
の住所コードを抽出し（ステップ３０）、抽出された個
別の住所コードを住所の階層単位に分解し（ステップ４
０）、分解された階層単位の住所コードにより上記組織
体の識別情報を検索し（ステップ５０）、組織体の識別
情報を表示する（ステップ６０）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、企業名義、所在地住
所、職業、電話番号、管轄住所等の項目から構成される
企業データベースを検索し、目的の管轄住所に該当する
企業情報を表示する情報案内システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、企業名義、所在地住所、職業、電
話番号、管轄住所等の項目から構成されるデータベース
を検索し、該当する企業情報を表示する情報案内システ
ムでは、企業の受持ち領域である管轄住所は、最も下位
の住所階層に相当する「丁目」レベル或いは「町」レベ
ルを単位としてそれらのレベル毎に管理されている。こ
こに住所階層は、「都道府県」、「市郡区」、「町村」
等の階層を示す。

【０００３】以下に、従来技術における企業の受持ち領
域である管轄住所の管理方法及び目的の住所や職業等に
よる企業データベース検索について説明する。

【０００４】図７は企業の管轄住所モデルのマトリクス
図であり、都道府県をＴ都とし、Ｔ都下のＡ市Ａ１町か
らＡ９町と、Ｂ市Ｂ１町からＢ６町と、Ｃ市Ｃ１町から
Ｃ６町と、Ｄ市Ｄ１町からＤ４町における企業の受持ち
領域の管轄住所モデルを示す。同図において、企業△△
会社の管轄住所領域及び××会社の管轄住所領域には、
複数の市或いは町が受持ち領域として含まれ、△△会社
は、Ａ１からＣ４と、Ａ２からＣ５と、Ａ３からＣ６
と、Ｂ１からＤ３の４列を，××会社は、Ａ３からＣ６
と、Ｂ１からＤ３と、Ｂ２からＤ４の３列を夫々受持ち
領域として管理する。

【０００５】図８は従来技術による企業の管轄住所モデ
ルの階層構造のツリー図を、図７に示す△△会社及び×
×会社を例として示している。同図の（ａ）において企
業△△会社の管轄住所は、●印で示される２０ヵ所であ
り、（ｂ）において××会社の管轄住所は●印で示され
る１５ヵ所である。このように、従来技術による管轄住
所の管理方法では、最も下位の住所階層単位（例えば、
町或いは丁目）の住所毎に管理されている。

【０００６】図９は従来技術による企業データの管轄住
所モデルの例を示す。同図に示すように、最も下位の住
所階層単位の住所毎に管理されるすべての管轄住所が、
企業データベース及びインデックスに保持され、企業情
報検索に利用される。

【０００７】図１０は従来技術による企業情報検索シス
テム構成図であり、キーボード等を介してユーザからの
検索条件を入力するための入力部１０と、ＣＲＴ等によ
り入力データ及び検索結果を表示するための表示部２０
と、データを記憶するための記憶部３０と、検索結果等
の企業情報を一時的に格納するワークメモリ７０と、上
述の各部を制御して検索処理実行する制御部９０とから
成る。

【０００８】記憶部３０は、住所名を住所コードに変換
する住所コード変換テーブル４０と、住所コードと職業
或いは企業名義等を索引情報として持つインデックス５
０と、企業名義、所在地住所、職業、電話番号、管轄住
所等の項目を有する企業データベース６０とから成る。

【０００９】図１０は、従来技術による企業情報検索シ
ステムの制御部９０の動作を説明するフローチャートで
ある。以下、同図に従って、上記システムの動作を説明
する。

【００１０】ステップ３００）ユーザによる入力部１０
からの目的住所及び職業等の入力を受け、入力された目
的住所及び職業等の条件をワークメモリ７０に格納す
る。

【００１１】ステップ３１０）入力された目的住所をワ
ークメモリ７０から取り出し、住所コード変換テーブル
４０を利用して住所コードに変換し、これをワークメモ
リ７０に格納する。

【００１２】ステップ３２０）住所コード及び職業等の
索引情報をワークメモリ７０から取り出し、インデック
ス５０を検索して該当する企業のデータベースキーを抽
出する。ここで、インデックス５０における住所コード
及び職業等の索引情報検索は、完全一致検索又は前方一
致検索により行う。このデータベースキーにより企業デ
ータベース６０を検索し、該当する企業の電話番号等の
企業情報を取得し、ワークメモリ７０に格納する。

【００１３】ステップ３３０）ワークメモリ７０内の企
業情報を表示部２０に転送し、検索結果を表示する。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、検索の目的住所を最も下位の住所階層単位の住所毎
に管理して管轄住所領域として保持するため、保持すべ
きデータ量が多く、インデックステーブルサイズやデー
タベーステーブルサイズが膨大になるという欠点があ
る。企業情報を検索する場合に、インデックスをメモリ
上に展開して処理するため、テーブルサイズが小さいこ
とを要求される。

【００１５】さらに、企業の管轄住所情報が、例えば
「町」レベルで保持されており、一方、検索条件として
目的住所の住所階層が、例えば「Ｔ都Ａ市Ａ９町２３丁
目」のように「丁目」レベルで入力される場合には、入
力された目的住所が住所インデックスより長いため、完
全一致或いは前方一致では検索できない。

【００１６】本発明は、上記の問題点に鑑み、インデッ
クステーブルサイズやデータベーステーブルサイズが小
さく、検索入力の目的住所の長さ、即ち、住所階層レベ
ルに係わらず効率よく検索できる情報検索方法を提供す
ることを目的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理説明
図である。本発明の情報検索方法は、企業等の組織体に
関する組織名、管轄住所等の情報を格納するデータベー
スを住所とその他の項目との組合せにより検索し、上記
住所を管轄する組織体の識別情報を表示するシステムに
おいて、上記データベースに上記組織体が管轄する住所
情報として最上位の住所階層の住所コードを保持させ
（ステップ１０）、上記住所とその他の項目との組合せ
を検索条件とし（ステップ２０）、上記住所に対応する
上記データベース中の個別の住所コードを抽出し（ステ
ップ３０）、抽出された個別の住所コードを住所の階層
単位に分解し（ステップ４０）、分解された階層単位の
住所コードにより上記組織体の識別情報を検索し（ステ
ップ５０）、組織体の識別情報を表示する（ステップ６
０）。

【００１８】

【作用】本発明による情報検索方法は、住所の階層構造
を利用して、住所階層レベルが最上位の住所のみを管轄
住所領域として保持するため、データベースのサイズが
縮小し、効率的にデータを管理することができる。さら
に、目的住所の住所コードを階層単位に分解した上位の
住所コードを取り出し、分解された住所コードにより企
業データベースを検索するので、検索条件として入力さ
れた目的住所がデータベースの情報として保持される管
轄住所コードの住所階層レベルよりも下位のレベルであ
っても、管轄する企業の企業情報を得ることができる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に詳細に
説明する。

【００２０】図２は本発明の一実施例の企業情報検索シ
ステム構成図であり、キーボード等を介してユーザから
の検索条件を入力するための入力部１０と、ＣＲＴ等に
より入力データ及び検索結果を表示するための表示部２
０と、データを記憶するための記憶部３０と、検索結果
等の企業情報を一時的に格納するワークメモリ７０と、
上述の各部を制御して検索処理実行する制御部８０とか
ら成る。

【００２１】記憶部３０は、住所名を住所コードに変換
する住所コード変換テーブル４０と、住所コードと職業
或いは企業名義等を索引情報として持つインデックス５
０と、企業名義、所在地住所、職業、電話番号、管轄住
所等の項目を有する企業データベース６０とから成る。

【００２２】図３は本発明の一実施例による企業の管轄
住所モデルの階層構造ツリー図であって、図７に示す企
業の管轄住所モデルのマトリクス図の企業管轄住所を示
している。企業△△会社の管轄住所領域において、Ｔ都
Ａ市Ａ１町からＡ９町は、上位住所Ｔ都Ａ市に包含され
るため、住所の階層構造を利用しない場合に比べて管轄
住所領域情報を９分の１に圧縮して管理することができ
る。また、Ｔ都Ｃ市Ｃ１町からＣ６町についても、上位
住所Ｔ都Ｃ市に包含されるため、データを６分の１に圧
縮して管理することができる。

【００２３】同様に、企業××会社の管轄住所領域にお
いても、Ｔ都Ｂ市Ｂ１町からＢ６町は上位住所Ｔ都Ｂ市
に包含されるため、６分の１のデータ圧縮で管理され、
Ｔ都Ｄ市Ｄ１町からＤ４町は上位住所Ｔ都Ｄ市に包含さ
れるため、４分の１のデータ圧縮で管理される。

【００２４】図４は本発明の一実施例による企業データ
の管轄住所モデルを示す。上述の階層構造の利用により
管轄住所データ量が減少している。

【００２５】図５は本発明の一実施例による企業情報検
索システムの制御部８０の動作フローチャートであり、
図４に示す管轄住所モデルを利用して、ユーザから入力
された目的住所名と職業名から企業情報を検索する場合
の動作を示す。

【００２６】ステップ１００）ユーザにより入力部１０
を介して、職業名（例えば「電力」）と目的住所名（例
えば「Ｔ都Ａ市Ａ９町」）等の検索条件が入力され、ワ
ークメモリ７０に目的住所名と職業名等の検索条件が格
納される。

【００２７】ステップ１１０）ワークメモリ７０から目
的住所名「Ｔ都Ａ市Ａ９町」を抽出し、住所コード変換
テーブル４０にて検索を行って、住所名「Ｔ都Ａ市Ａ９
町」を住所コード「１３ ２１９ ００９」（「都道府
県」、「市区郡」、「町村」等の単位で扱う１符号、例
えば、都道府県コード、市区町村コード等）に変換して
ワークメモリ７０に格納する。

【００２８】ステップ１２０）ワークメモリ７０から住
所コード「１３ ２１９ ００９」を取り出し、住所階
層構造に対応した所定の住所コードフォーマットにした
がって住所コードを分解して、住所コード「１３ ２１
９ ００９」と、「１３ ２１９」と、「１３」とを得
る。拡大した住所領域を表すこれらの住所コードを索引
情報としてワークメモリ７０に格納する。

【００２９】ステップ１３０）ワークメモリ７０に格納
された上記住所コードと職業名「電力」との論理積の条
件でインデックス５０を住所コードの下位順（住所領域
の狭い順）、例えば、「１３ ２１９ ００９」、「１
３ ２１９」、「１３」の順序で検索（論理積検索）
し、該当する企業（職業名「電力」、管轄住所「１３２
１９」）のデータベースキーを得て、企業データベース
６０から該当する企業情報解「Ｘ社Ａ支社」を得て、ワ
ークメモリ７０に格納する。

【００３０】ステップ１４０）ワークメモリ７０から企
業情報を取り出して表示部２０に転送して、検索結果を
表示する。

【００３１】図６は本発明の一実施例の他のパターンに
よる企業情報検索システムの制御部８０の動作フローチ
ャートであり、図４に示す管轄住所モデルを利用して、
ユーザから入力された企業名義と目的住所名から企業情
報を検索する場合の動作を示す。

【００３２】ステップ２００）ユーザにより入力部１０
を介して、企業名義（例えば「Ｙ社」）と目的住所名
（例えば「Ｔ都Ｂ市Ｂ５町」）等の検索条件が入力さ
れ、ワークメモリ７０に企業名、目的住所名等の検索条
件が格納される。

【００３３】ステップ２１０）ワークメモリ７０から目
的住所名「Ｔ都Ｂ市Ｂ５町」を抽出し、住所コード変換
テーブル４０にて検索を行って、住所名「Ｔ都Ｂ市Ｂ５
町」を住所コード「１３ ２０８ ００５」（「都道府
県」、「市区郡」、「町村」等の単位で扱う１符号、例
えば、都道府県コード、市区町村コード等）に変換して
ワークメモリ７０に格納する。

【００３４】ステップ２２０）ワークメモリ７０から住
所コード「１３ ２０８ ００５」を取り出し、住所階
層構造に対応した所定の住所コードフォーマットにした
がって住所コードを分解して、住所コード「１３ ２０
８ ００５」と、「１３ ２０８」と、「１３」とを得
る。拡大した住所領域を表すこれらの住所コードを索引
情報としてワークメモリ７０に格納する。

【００３５】ステップ２３０）ワークメモリ７０に格納
された上記住所コードと企業名「Ｙ社」との論理積の条
件でインデックス５０を住所コードの下位順（住所領域
の狭い順）、例えば、「１３ ２０８ ００５」、「１
３ ２０８」、「１３」の順序で検索（論理積検索）
し、該当する企業（企業名「Ｙ社」、管轄住所「Ｔ都Ｂ
市Ｂ５町」）のデータベースキーを得て、企業データベ
ース６０から該当する企業情報解「Ｙ社Ｃ」を得て、ワ
ークメモリ７０に格納する。

【００３６】ステップ２４０）ワークメモリ７０から企
業情報を取り出して表示部２０に転送して、検索結果を
表示する。

【００３７】尚、上記本発明の一実施例及び本発明の一
実施例の他のパターンでは、検索条件に該当する企業情
報解が一の場合について説明を行っているが、該当する
企業解が複数ある場合には、例えば、ステップ１３０
と、ステップ２３０とにおいて、該当する企業情報をす
べて得た時点で検索を終了することにより、該当するす
べての企業情報解を得ることができる。

【００３８】

【発明の効果】本発明により、企業データベースの検索
において、管轄住所を包含している場合、住所の階層構
造を利用することにより上位階層の住所を保持すること
で、インデックステーブルサイズやデータテーブルサイ
ズ量を削減し、効率的なデータ管理が可能となる。ま
た、分解された住所コードを索引情報として、インデッ
クスを論理積検索することにより、検索条件として入力
された目的住所の住所の長短（住所階層レベル）に係わ
らず、該当の企業情報を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明の一実施例の企業情報検索システムの構
成図である。

【図３】本発明の一実施例の企業の管轄住所モデルの階
層構造ツリー図である。

【図４】本発明の一実施例の企業データの管轄住所モデ
ルを説明する図である。

【図５】本発明の一実施例の制御部の動作フローチャー
ト（その１）である。

【図６】本発明の一実施例の制御部の動作フローチャー
ト（その２）である。

【図７】企業の管轄住所モデルを説明するマトリクス図
である。

【図８】従来技術の企業の管轄住所モデルの階層構造ツ
リー図である。

【図９】従来の企業データの管轄住所モデルを説明する
図である。

【図１０】従来の企業情報検索システムの構成図であ
る。

【図１１】従来技術の制御部の動作フローチャートであ
る。

【符号の説明】

１０ 入力部 ２０ 表示部 ３０ 記憶部 ４０ 住所コード変換テーブル ５０ インデックス ６０ 企業データベース ７０ ワークメモリ ８０、９０ 制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 企業等の組織体に関する組織名、管轄住
   所等の情報を格納するデータベースを住所とその他の項
   目との組合せにより検索し、上記住所を管轄する組織体
   の識別情報を表示するシステムにおいて、 上記データベースに上記組織体が管轄する住所情報とし
   て最上位の住所階層の住所コードを保持させ、 上記住所とその他の項目との組合せを検索条件とし、 上記住所に対応する上記データベース中の個別の住所コ
   ードを抽出し、 該抽出された個別の住所コードを住所の階層単位に分解
   し、 該分解された階層単位の住所コードにより上記組織体の
   識別情報を検索することを特徴とする情報検索方法。