JPH079295Y2 - 照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は照明器具に係り、複数の環形ランプを同一平面
上に装着したものに関する。

（従来の技術） 従来のこの種の複数の環形蛍光ランプを同一平面上に配
設した照明器具は、第５図に示すように、シャーシ１の
中央部に天井面に取付ける取付け板２が設けられ、この
取付け板２を中心として４等分された各部分にそれぞれ
環形蛍光ランプ３を配設し、この各環形蛍光ランプ３の
口金部４にランプソケット５を介して接続した電線６を
各環形蛍光ランプ３の配設位置の中央部に位置して取付
けた安定器７、点灯管８などの点灯部品に接続し、さら
に、この電線６を前記取付け板２の近傍に位置してシャ
ーシ１に取付けたスイッチ９に接続し、この電線６を取
付け板２の中央開口10に挿通され天井面のシーリングロ
ーゼットに接続されるシーリングキャップ11に接続した
構造が採られている。

そして、各環形蛍光ランプ３はシャーシ１に略同一円上
に位置して環形ランプ３の中心から120°の位置に等間
隔に設けた弾性片にて形成されているランプホルダー12
にて３か所を保持されている。

（考案が解決しようとする課題） 上記第５図に示す構造の照明器具では、各環形蛍光ラン
プ３を保持する３つのランプホルダー12は等間隔で設け
られ、かつランプソケット５は電線６で接続されたまま
で固定されていないため、ランプソケット５に接続され
た口金部４の位置はランプホルダー12の間の電線６で接
続されたランプソケット５の届く範囲の任意の位置に保
持される。このような構造では、環形蛍光ランプ３が口
金部４が束ねられてシャーシ１に配線されている電線６
に近接した状態で保持されることがあり、口金部４が電
線に近接すると、環形蛍光ランプ３の最も高温となる口
金部４が電線６の絶縁被膜を短時間で劣化させ、短絡事
故などの危険性があるなどの問題を有している。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、環形ランプ
を保持するランプホルダーにて口金部の位置を規制し、
この口金部が器具本体に配線されている電線に接近され
ないようにし、安全性を高め、長期使用を可能とすると
ともに各環形ランプの口金部の位置を揃えて外観性を良
好にした照明器具を提供するものである。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段） 本考案の照明器具は、器具本体と、この器具本体に同一
平面上に位置して配設される複数の環形ランプと、この
各環形ランプを各配設位置にそれぞれ略同一円上の３か
所で前記器具本体に保持する複数組のランプホルダーと
からなり、前記各環形ランプをそれぞれ保持する複数組
の各ランプホルダーはそれぞれ略同一円上に位置しかつ
環形ランプのランプソケットに接続される口金部を挟む
位置の両ランプホルダーは他のランプホルダーとの間隔
より狭めて環形ランプの中心より口金部の両端側を挟む
近傍位置に設けるとともに両ランプホルダーとのなす角
度の略２等分線上に他のランプホルダーを設けたもので
ある。

（作用） 本考案の照明器具は、器具本体に設けられた各環形ラン
プを３か所にて保持するランプホルダーの内、間隔の狭
いランプホルダー間に口金部を位置させて環形ランプを
器具本体に保持すると、各環形ランプの口金部の位置は
所定位置に保持され、口金部が器具本体に配線されてい
る電線に接近することなく器具本体に保持される。そし
て、各環形ランプは高温となる口金部が電線に接近され
ることがないので、電線が熱的に劣化されることがな
く、また、環形ランプの中心から口金部を挟む位置の両
ランプホルダーとのなす角度の略２等分線上に他のラン
プホルダーを設けたため、環形ランプは安定して保持さ
れ、各環形ランプの口金部の位置が統一され、外観性が
向上される。

（実施例） 本考案の一実施例の構成を第１図乃至第４図について説
明する。

21は略正方形状のシャーシにて形成される器具本体で、
この器具本体21の中央部には天井面に取付ける取付け板
22が設けられている。この取付け板22は、同一円上に位
置して一端に天井面に突設されている係止部を挿通する
径大挿通部23とこの挿通部23に連通する係止溝部24から
なる係止部25が形成され、中央部には開口31が形成され
ている。

また、この取付け板22を中心として４等分された前記器
具本体21の各部分にそれぞれ環形蛍光ランプ26がそれぞ
れ配設されるようになっている。そして、各環形蛍光ラ
ンプ26は器具本体21に各環形ランプ26に対応する位置に
それぞれ略同一円上設けた弾性片にて形成されているラ
ンプホルダー28,29,30にて３か所が保持されるようにな
っている。この各ランプホルダー28,29,30の内、環形ラ
ンプ26の口金部27を挟む位置の両ランプホルダ−28,29
は他のランプホルダー30との間隔より狭めて口金部27の
両端近傍を保持する位置に設けられ、環形ランプ26の中
心から口金部27を挟む位置の両ランプホルダー28,29と
のなす45°以下の角度θの略２等分線ｌ（第２図）上に
他のランプホルダー30が設けられている。

この各環形蛍光ランプ26の口金部27にランプソケット32
を介して接続した電線33は各環形蛍光ランプ26の配設位
置の中央部に位置して取付けた安定器34、点灯管35など
の点灯部品に接続されている。そして、この各安定器34
は隣接する環形蛍光ランプ26に対応する安定器34と互い
に対向する方向を長手方向として前記器具本体21に取付
けられ、この各安定器34の互いに対向する位置側を前記
ランプソケット32が口金部27に接続される最適位置と
し、この部分を挟んで前記口金部27を挟むランプソケッ
ト28,29が設けられている。また前記各点灯管35は前記
各安定器34の幅方向の側部に位置して器具本体21に取付
けられている。

また、前記ランプソケット32、安定器34、点灯管35など
の点灯部品に接続した電線33は前記環形蛍光ランプ26の
口金部27が配設される位置を避けて前記器具本体21に配
線されている。そして、この電線33はコードホルダー37
にて束ねられて前記器具本体21に配線されて前記取付け
板22の近傍に位置して前記器具本体21に取付けたスイッ
チ38に接続されるとともにシーリングキャップ39に接続
されている。このシーリングキャップ39は前記取付け板
22の中央開口31に挿通され、天井面のシーリングローゼ
ットに接続されるようになっている。

次にこの実施例の作用を説明する。

器具本体21に設けられている各環形蛍光ランプ26を３か
所にて保持するランプホルダー28,29,30の内、間隔の狭
いランプホルダー28,29間に口金部27を位置させて環形
蛍光ランプ26を器具本体21に保持すると、各環形蛍光ラ
ンプ26の口金部27の位置は所定位置に保持され、口金部
27が器具本体21に配線されている電線33に接近すること
なく器具本体21に保持される。そして、各環形蛍光ラン
プ26は高温となる口金部27が電線33に接近されることが
ないので、電線が熱的に劣化されることがない。また、
各環形蛍光ランプ26の発光しない口金部27の位置が隣接
する互いに対向する内側に配設され、影となる口金部27
の位置が環形蛍光ランプ26間となり、外観的に異和感が
生じない。しかも、また、環形蛍光ランプ26の中心から
口金部27を挟む位置の両ランプホルダー28,29とのなす
角度の略２等分線上に他のランプホルダー30を設けたた
め、環形蛍光ランプ26は安定して保持され、さらに、環
形蛍光ランプ26は口金部27の両端近傍をランプホルダー
28,29にて保持されるため、口金部27が強固に保持さ
れ、ランプソケット32との接続が容易となる。

前記実施例では、４つの環形蛍光ランプ26を装着する照
明器具について説明したが、４つの環形蛍光ランプ26に
限られるものではなく、複数の環形蛍光ランプ26を装着
する器具に適用できる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、器具本体に同一平面上に位置して複数
の環形ランプを配設してこの各環形ランプを各配設位置
にそれぞれ略同一円上の３か所で器具本体に保持する複
数組のランプホルダーを備えた照明器具において、各環
形ランプをそれぞれ保持する複数組の各ランプホルダー
はそれぞれ略同一円上に位置しかつ環形ランプの口金部
を挟む位置の両ランプホルダーは他のランプホルダーと
の間隔より狭めて環形ランプの中心より口金部の両端側
を挟む近傍位置に設けるとともに両ランプホルダーとの
なす角度の略２等分線上に他のランプホルダーを設けた
ので、器具本体に設けられて各環形ランプを３か所にて
保持するランプホルダーの内、間隔の狭いランプホルダ
ー間に口金部を位置させて環形ランプを器具本体に保持
することにより、各環形ランプの口金部の位置は所定位
置に保持され、口金部が器具本体に配線されている電線
に接近することがなく器具本体に保持でき、各環形ラン
プは高温となる口金部が電線に接近されることがないの
で、電線が熱的に劣化されることがなく、また、各環形
ランプの発光しない口金部の位置が統一され、外観性が
向上され、さらに、環形ランプの中心から口金部を挟む
位置の両ランプホルダーとのなす角度の略２等分線上に
他のランプホルダーを設けたため、環形ランプは安定し
て保持されるとともに、環形ランプは口金部の両端近傍
をランプホルダーにて保持するため、口金部が強固に保
持され、ランプホルダーとの接続が容易となるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す照明器具の底面図、第
２図は同上一部の拡大底面図、第３図は同上側面図、第
４図は同上照明器具の斜視図、第５図は従来の照明器具
の底面図である。 21……器具本体、26……環形蛍光ランプ、27……口金
部、28,29,30……ランプホルダー、32……ランプソケッ
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】器具本体と、この器具本体に同一平面上に
   位置して配設される複数の環形ランプと、この各環形ラ
   ンプを各配設位置にそれぞれ略同一円上の３か所で前記
   器具本体に保持する複数組のランプホルダーとからな
   り、 前記各環形ランプをそれぞれ保持する複数組の各ランプ
   ホルダーはそれぞれ略同一円上に位置しかつ環形ランプ
   のランプソケットに接続される口金部を挟む位置の両ラ
   ンプホルダーは他のランプホルダーとの間隔より狭めて
   環形ランプの中心より口金部の両端側を挟む近傍位置に
   設けるとともに両ランプホルダーとのなす角度の略２等
   分線上に他のランプホルダーを設けた ことを特徴とする照明器具。