以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
本開示における「第1」、「第2」等の用語は、単にラベルとして用いたものであり、必ずしもそれらの対象物に順列を付することを意図していない。
<第1実施形態>
図1~図12は、本発明の第1実施形態に係るLED照明器具を示している。本実施形態のLED照明器具A1は、支持部材1、LEDランプ2、ソケット4、ねじ5および固定具6を備えている。LED照明器具A1は、たとえば、従前に直管形の蛍光灯が装填されて使用されていた照明器具の一部の構成を変更することにより、LED照明器具として構成したものである。ただし、本発明に係るLED照明器具は、蛍光灯が装填される照明器具を変更したものに限定されず、すべてが新規に製造されたものでもよい。
図1は、LED照明器具A1を示す斜視図である。図2は、LED照明器具A1の支持部材およびソケットを示す分解斜視図である。図3は、LED照明器具A1のLEDランプおよびソケットを示す斜視図である。図4は、LED照明器具A1のLEDランプおよびソケットを示す要部斜視図である。図5は、LED照明器具A1のLEDランプおよびソケットを示す正面図である。図6は、LED照明器具A1のLEDランプおよびソケットを示す分解斜視図である。図7は、LED照明器具A1のLEDランプを示す要部拡大斜視図である。図8は、LED照明器具A1を示す要部拡大断面図であり、LEDランプ2の中心を通るzx平面における断面である。図9は、図8のIX-IX線に沿う断面図である。図10は、図8のX-X線に沿う断面図である。図11は、LED照明器具A1のソケットを示す、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は背面図であり、(d)は、斜視図である。図12は、LED照明器具A1の固定具を示す、(a)は正面図であり、(b)は平面図であり、(c)は底面図であり、(d)は側面図であり、(e)は(a)のXII-XII線に沿う断面図であり、(f)は斜視図である。なお、図4においては、理解の便宜上、後述のLEDランプ2のカバー23を省略している。これらの図において、x方向は、LEDランプ2の長手方向である。y方向は、x方向と直角である方向である。z方向は、x方向およびy方向と直角であり、本実施形態においては鉛直方向と一致し、図中z方向下側に天井が存在し、図中z方向上側に床面が存在する場合を例に説明する。また、また本発明における周方向は、x方向を中心軸とした場合の当該中心軸周りに周回する方向である。また、x方向を中心軸とした場合に、当該中心軸に向かう方向を径方向と称する場合がある。
図1に示すように、本実施形態においては、LED照明器具A1は、2つのLEDランプ2を備えている。これに対応して、LED照明器具A1は、二対のソケット4、二対のねじ5および二対の固定具6を備えている。LED照明器具A1が備えるLEDランプ2の本数は特に限定されず、1本でもよいし、3本以上であってもよい。ソケット4、ねじ5および固定具6の個数は、LEDランプ2の本数に応じて適宜設定される。以降においては、説明の便宜上、1本のLEDランプ2、一対のソケット4、一対のねじ5および一対の固定具6を一つの単位として説明する場合がある。
〔支持部材1〕
支持部材1は、ソケット4を支持しており、ソケット4を介してLEDランプ2を支持するものである。支持部材1の構成は特に限定されず、本実施形態においては、図2に示すように、底板部11、一対の端板部12、一対の連結板部13、リフレクタ14、および複数の接続部材15を備えている。支持部材1の各部の材質は特に限定されず、たとえば金属板に切断加工および折り曲げ加工を施すことによって形成される。
底板部11は、x方向に長く延びる部位であり、たとえば天井等に取り付けられるものである。一対の端板部12は、底板部11のx方向両側に位置しており、リフレクタ14のx方向両端に分かれて取り付けられる。一対の端板部12とリフレクタ14との取付には、たとえば複数の接続部材15が用いられ、たとえば溶接によって接合される。端板部12の形状は特に限定されず、図示された例においては、x方向視において六角形状である。一対の連結板部13は、底板部11にリフレクタ14を連結するためのものである。連結板部13の形状は特に限定されず、図示された例においては、x方向視においてコの字状である。連結板部13は、底板部11に対してたとえばリベットによって取り付けられる。
リフレクタ14は、連結板部13を介して底板部11に連結されており、LEDランプ2からz方向天井側およびy方向両側に進行した光をz方向床面側に反射する機能を果たす。リフレクタ14は、たとえば白色や金属光沢色であることが好ましい。図示された例においては、リフレクタ14は、底面部141、一対の側面部142および一対の斜面部143を有する。底面部141は、底板部11と対向しており、x方向に長く延びる帯板状の部位である。一対の側面部142は、底面部141に対してy方向両側に位置しており、底面部141に対してz方向床面側に位置している。一対の側面部142は、各々がx方向に長く延び且つz方向に起立した帯板状の部位であり、互いに平行である。一対の斜面部143は、底面部141と一対の側面部142との間に介在しており、図示された例においては、底面部141と一対の側面部142とにそれぞれ繋がっている。斜面部143は、x方向に長く延びる帯板状の部位であり、y方向およびz方向に対して傾いている。
また、本実施形態の支持部材1は、図1に示すように、ルーバーカバー19を有する。ルーバーカバー19は、複数の帯状部材が格子状に組み立てられたものである。ルーバーカバー19は、LEDランプ2を保護したり、LEDランプ2からの光をより拡散させたりする機能を果たす。
〔LEDランプ2〕
LEDランプ2は、LED照明器具A1の光源となるものであり、いわゆる直管形の蛍光灯の代替品として用いられる。LEDランプ2は、全体としてx方向に長く延びている。本実施形態のLEDランプ2は、図3~図10に示すように、LED基板21、複数のLED22、カバー23、放熱部材24および一対の口金3を備える。
LED基板21は、図4、図8および図9に示すように、x方向を長手方向とし、y方向を幅方向とし、z方向を厚さ方向とする、長矩形状である。LED基板21のz方向において床面側を向く面には、複数のLED22が搭載されている。LED基板21は、たとえばガラスエポキシ樹脂やセラミックス等の絶縁性材料からなる基材と、この基材上に形成された配線パターン(図示略)とからなる。LED基板21は、放熱部材24に対してたとえば接着材や接着テープ等によって取り付けられる。
複数のLED22に通電されることによって発光する発光体であり、LED基板21の片面においてx方向に配列されている。図示された例においては、複数のLED22は、x方向に1列に配置されているが、y方向に互いに離間した複数列に配置されていてもよい。
LED22は、LEDチップ(図示略)を含む。LED22は、LEDチップ単体からなるものでも、LEDチップ以外の構成要素を含むものであってもよい。LED22の構成例としては、たとえばLEDチップが搭載されたモジュール基板またはリードと、LEDチップを覆う透光樹脂とを含む構成が挙げられる。LEDチップの発光色は特に限定されず、たとえば青色光を発する。また、透光樹脂は、たとえば透明な樹脂に蛍光材料が混入された材質によって形成される。この蛍光材料は、LEDチップからの青色光によって励起されることにより、黄色光を発する。このような構成により、LED22は、白色光を発する構成とすることができる。
カバー23は、図3、図5、図7、図8および図9に示すように、LED基板21および複数のLED22を覆っており、放熱部材24によって支持されている。カバー23は、複数のLED22からの光を透過させる材質からなる。本実施形態においては、カバー23は、x方向を長手方向とする断面半円弧形状である。ただし、カバー23の形状は特に限定されず、たとえば円筒形状であってもよい。カバー23の材質は特に限定されず、LED22からの光を透過させる透明または半透明の樹脂等からなる。本実施形態においては、カバー23は、半透明の乳白色の樹脂からなる。
図9に示すように、本実施形態のカバー23は、半筒部231、一対の凸条部232および一対の係合リブ233を有する。半筒部231は、x方向に長く延びる断面半円固形状の部位である。一対の凸条部232は、半筒部231の内周面のy方向両側部分からy方向内方に向けて突出しており、x方向に長く延びている。一対の係合リブ233は、半筒部231のy方向両端縁からy方向内方に突出しており、x方向に長く延びている。一対の凸条部232および一対の係合リブ233は、半筒部231のx方向全長にわたって設けられていてもよいし、一部に設けられていてもよい。
放熱部材24は、図3~図9に示すように、LED基板21を支持するものであり、LED22の点灯時に発する熱が伝達される部材である。放熱部材24の材質は特に限定されず、たとえばアルミ等の金属が好ましい。図4、図8および図9に示すように、本実施形態の放熱部材24は、支持板部241、半筒部242、一対の凸条部243および一対の溝部244を有する。このような放熱部材24は、たとえばアルミの押出成形によって形成される。
支持板部241は、x方向を長手方向とし、y方向を幅方向とする帯板状の部位である。支持板部241の片面には、LED基板21が取り付けられている。半筒部242は、支持板部241に対してz方向天井側に位置している。支持板部241はx方向に長く伸びており、x方向視において半円弧形状である。本実施形態においては、放熱部材24の半筒部242とカバー23の半筒部231とが、x方向視において略円筒形状の部位を構成している。一対の凸条部243は、支持板部241のy方向両端からz方向床面側に突出しており、x方向に長く延びている。一対の溝部244は、支持板部241と半筒部242との間に設けられており、x方向に長く延びている。溝部244は、y方向外方からy方向内方に凹んでいる。
図9に示すように、カバー23の一対の係合リブ233が放熱部材24の一対の溝部244に係合することにより、カバー23が放熱部材24に対して取り付けられている。また、カバー23の一対の凸条部232と放熱部材24の一対の凸条部243とによって、23と放熱部材24との相対位置が、より正確に規定されている。
口金3は、ソケット4に差し込まれることにより、LEDランプ2を一対のソケット4に装填するための部位である。LEDランプ2は、カバー23および放熱部材24のx方向両端に一対の口金3を有している。本実施形態の口金3は、図6~図10に示すように、口金本体31および一対の端子32を有する。
口金本体31は、たとえば樹脂からなり、図示された例においては、端面部311および周面部312を有する。端面部311は、x方向端部に位置しており、x方向視において略円形状の円板状部位である。周面部312は、端面部311の周縁からx方向内方に延びており、略筒状の部位である。
図7、図8および図10に示すように、口金本体31は、第1受容部313および雌ねじ部315を有する。第1受容部313は、周面部312の外表面から径方向内方に凹んでいる。図示された例においては、第1受容部313は、周方向に沿った溝部によって構成されている。第1受容部313が設けられる範囲は特に限定されず、図示された例においては、周方向において概ね90°の範囲に設けられている。雌ねじ部315は、周面部312から径方向に凹むように設けられており、ねじ5と螺合するものである。図示された例においては、雌ねじ部315は、x方向において端面部311と第1受容部313との間に設けられている。
一対の端子32は、ソケット4に差し込まれることにより、ソケット4によって支持されるとともに、LED22を点灯させるための電流を流すための導通経路を構成する。一対の端子32は、口金本体31の端面部311からx方向外方に突出する棒状部材であり、金属からなる。一対の端子32は、径方向に互いに離間しており、LEDランプ2がソケット4に装填された状態では、y方向に互いに離間する状態とされる。
なお、一対の口金3(端子32)とLED22との間には、図示しない電源部が電気的に介在してもよい。電源部は、一対の口金3から受けた電力をLED22の点灯に適した電力に変換するためのものである。また、当該電源部に相当する機能を果たす構成要素を、LEDランプ2外に適宜設けてもよい。
〔ソケット4〕
一対のソケット4は、LEDランプ2を支持するとともに、LEDランプ2を点灯させるための電力を供給する部位である。本実施形態においては、ソケット4は、図2に示すように、支持部材1の底板部11に支持されている。ソケット4の構成は特に限定されず、本実施形態においては、図6および図8~図11に示すように、内面41、外面42、一対の側面43、円弧面44、端子受容部45および第2受容部46を有する。また、ソケット4には図示しない給電用の電線が接続されている。
内面41は、x方向内方を向く面であり、x方向に対して概ね直角である。外面42は、内面41とは反対側のx方向外方を向く面であり、x方向に対して概ね直角である。一対の側面43は、内面41および外面42のy方向両側同士を繋いでいる。円弧面44は、一対の側面43に対してz方向床面側において内面41と外面42とを繋ぐ面であり、x方向視において略円弧状部分を有する曲面である。端子受容部45は、口金3の一対の端子32が差し込まれる部位であり、内面41および円弧面44に開口している。図示された例においては、端子受容部45は、z方向床面側からz方向天井側へと、z方向に並んだ一対の端子32が挿入された後に、x方向周りの周方向に90°程度回転することにより、LEDランプ2を保持する。第2受容部46は、端子受容部45が円弧面44に開口する部位であり、円弧面44からz方向天井側に凹んだ形状部分である。
〔固定具6〕
一対の固定具6は、各々が口金3とソケット4との少なくとも一部を覆い、且つ装填された状態の口金3とソケット4とを固定するものである。図3~図6、図8、図10および図12に示すように、本実施形態の固定具6は、口金3の端面部311および周面部312とソケット4の外面42、一対の側面43および円弧面44の一部ずつを覆っている。図8および図12に示すように、本実施形態の固定具6は、外面部61、一対の側面部62、円弧面部63、第1凸部64、第2凸部65および挿通孔69を有する。固定具6の材質は特に限定されず、たとえば樹脂からなる。
外面部61は、x方向に対して略直角な平板状の部位であり、ソケット4の外面42をx方向外方から覆う部位である。一対の側面部62は、外面部61のy方向両側からx方向内方に延びておりソケット4の一対の側面43をy方向外方から覆う部位である。円弧面部63は、外面部61のz方向床側部分からx方向内方に延びており、x方向視において円弧形状部分を有する部位である。円弧面部63は、ソケット4の円弧面44をz方向床面側から覆っている。第1凸部64は、円弧面部63の内面からz方向天井側に突出した部位である。第2凸部65は、円弧面部63の内面からz方向天井側に突出しており、x方向において、第1凸部64と外面部61との間に位置している。挿通孔69は、円弧面部63をz方向に貫通しており、x方向において第1凸部64と第2凸部65との間に位置している。
〔ねじ5〕
ねじ5は、図6および図8に示すように、螺合によって固定具6を口金3に固定するためのものである。本実施形態においては、ねじ5は、固定具6の挿通孔69に挿通されて、口金3の雌ねじ部315に螺合されている。
図8に示すように、ソケット4に口金3を差し込んだ状態で、口金3およびソケット4に固定具6を被せると、固定具6の第1凸部64が口金3の第1受容部313に係合し、第2凸部65がソケット4の第2受容部46に係合する。そして、第1凸部64が第1受容部313内を移動するようにLEDランプ2を回動させ、ソケット4に口金3を装填する。その後、ねじ5を雌ねじ部315に螺合させると、固定具6の取付が完了する。この状態において、第1凸部64および第2凸部65は、第1係合手段71を構成しており、口金3の第1受容部313およびソケット4の第2受容部46は、第2係合手段72を構成している。第1係合手段71と第2係合手段72とは、互いに係合することにより、口金3とソケット4と固定するためのものである。なお、第1係合手段71および第2係合手段72の具体的構成は特に限定されず、互いが係合することにより、口金3とソケット4とがたとえばx方向に離間することを阻止する構成が採用される。また、第1係合手段71と第2係合手段72との係合は、一方が他方に収容された態様や、互いに接する態様、さらには互いに嵌合の関係となる態様等が適宜採用される。
次に、LED照明器具A1の作用について説明する。
本実施形態によれば、第1係合手段71と第2係合手段72とが係合することにより、口金3とソケット4とが互いに固定されている。このため、一般的な直管形の蛍光灯を取り外すように、LEDランプ2を取り外そうとすることを、固定具6によって阻止することが可能である。これにより、LED照明器具A1の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。これは、LEDランプ2を誤って装着してしまうこと等を防止するのに好ましい。
本実施形態においては、第1係合手段71が、固定具6の第1凸部64および第2凸部65によって構成されており、LEDランプ2が、口金3の第1受容部313とソケット4の第2受容部46とによって構成されている。これにより、第1凸部64が第1受容部313内を移動することによって係合され、第2凸部65が第2受容部46に挿入することによって係合する。すなわち、ソケット4と口金3が未装填の状態で、第1凸部64を第1受容部313内に挿入し、また、第2凸部65を第2受容部46に挿入する。その後、ソケット4を口金3に装填させるように、LEDランプ2を回転させる。その際に、第1凸部64を第1受容部内で移動させる。これにより、第1係合手段71と第2係合手段72とを係合させるための動作がより簡便となる。したがって、固定具6の取付作業の作業性を向上させることができる。
固定具6がねじ5の螺合によって口金3に取り付けられていることにより、固定具6を取り外すにはドライバー等の工具が必要である。このため、固定具6が意図しない作業や衝突等によって不当に取り外されてしまうことを抑制することができる。
図7および図10に示すように、また、先述のように、第1受容部313は、周方向に延びた溝部によって構成されている。このため、図6に示すように、一対の端子32をz方向に並べた状態で、一対の端子32を第2受容部46から端子受容部45へと挿入し、固定具6の第1凸部64および第2凸部65を口金3の第1受容部313とソケット4の第2受容部46に係合させた状態で、LEDランプ2(口金3)をソケット4に対してx方向に延びる中心軸周りに回転させることが可能である。第1凸部64を第1受容部313内に挿入し、また、第2凸部65を第2受容部46に挿入する。その後、ソケット4を口金3に装填させるように、LEDランプ2を回転させる。その際に、第1凸部64を第1受容部313内で移動させた後にねじ5を雌ねじ部315に螺合させると、固定具6の取付が完了する。したがって、固定具6の取付作業の作業性をさらに向上させることができる。
図13~図35は、本発明の変形例および他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
<第1実施形態 第1変形例>
図13は、LED照明器具A1の第1変形例を示す要部拡大断面図である。本変形例のLED照明器具A11は、第1係合手段71および第2係合手段72の構成が、上述したLED照明器具A1と異なっている。
本変形例においては、口金3は、第1凸部314を有している。第1凸部314は、口金本体31の周面部312からz方向床面側に突出する部位である。また、ソケット4は、第2凸部47を有する。第2凸部47は、ソケット4の円弧面44からz方向床面側に突出している。
固定具6は、第1受容部66および第2受容部67を有する。第1受容部66は、口金3の第1凸部314が進入することにより、第1凸部314と係合する部位である。図示された例においては、第1受容部66は、円弧面部63を径方向に貫通している。また、第1受容部66は、LED照明器具A1の第1受容部313と同様に、周方向に沿って延びた形状であることが好ましい。第2受容部67は、x方向において第1受容部66と外面部61との間に位置しており、ソケット4の第2凸部47が進入することにより、第2凸部47と係合する部位である。第2受容部67は、たとえば円弧面部63を貫通する孔である。本変形例においては、第1受容部66および第2受容部67によって第1係合手段71が構成されており、口金3の第1凸部314およびソケット4の第2凸部47によって第2係合手段72が構成されている。つまり、第1凸部314を第1受容部66内に挿入し、また、第2凸部47を第2受容部67に挿入する。その後、ソケット4を口金3に装填させるように、LEDランプ2を回転させる。その際に、第1凸部314を第1受容部66内で移動させた後にねじ5を雌ねじ部315に螺合させると、固定具6の取付が完了する。第1係合手段71と第2係合手段72とは、互いに係合することにより、口金3とソケット4とが離間することを阻止する。
本変形例によっても、LED照明器具A11の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、本変形例から理解されるように、第1係合手段71および第2係合手段72の具体的構成は特に限定されず、互いの係合により、口金3とソケット4との離間を阻止しうる構成であればよい。
<第1実施形態 第2変形例>
図14および図15は、LED照明器具A1の第2変形例を示す要部拡大断面図である。本変形例のLED照明器具A12は、固定具6およびねじ5の構成が、上述したLED照明器具A1およびLED照明器具A11と異なっている。なお、図示されたLED照明器具A12の第1係合手段71および第2係合手段72の構成は、LED照明器具A1の構成と類似しているがこれに限定されず、LED照明器具A11の構成のほか様々な構成を採用しうる。
本変形例の固定具6は、膨出部68を有している。膨出部68は、口金3の雌ねじ部315から空隙を隔てて膨出した形状の部位である。膨出部68には挿通孔69が形成されている。
また、本変化例のねじ5は、ねじ頭部51、大径部52および小径部53を有する。ねじ頭部51は、ドライバー等の工具が当接される部位である。ねじ頭部51の外径は、挿通孔69の内径よりも大きい。大径部52は、ねじ頭部51とは反対側に位置しており、外径が挿通孔69の内径よりも大きい。また、大径部52には、雌ねじ部315と螺合しうる雄ねじが設けられている。小径部53は、ねじ頭部51と大径部52との間に位置しており、外径が挿通孔69の内径よりも小さい。図示された例においては、小径部53は、ねじ頭部51と大径部52とに繋がっている。また、小径部53には、雄ねじが形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。
本変形例においては、第1凸部64を第1受容部313内に挿入し、また、第2凸部65を第2受容部46に挿入する。その後、ソケット4を口金3に装填させるように、LEDランプ2を回転させる。その際に、第1凸部64を第1受容部313内で移動させた後にねじ5を雌ねじ部315に螺合させると、固定具6の取付が完了する。本変形例によっても、LED照明器具A12の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、ねじ5を口金3の雌ねじ部315に螺合させて締め付けると、膨出部68が弾性変形することにより、z方向に収縮する。これにより、口金3やねじ5に過度な応力が生じることを抑制し、これらの破損を防止することができる。また、締め付けたねじ5には、縮小した膨出部68からz方向床面側に向かう弾性力が付勢される。これにより、ねじ5の緩みを抑制することができる。
図15に示すように、ねじ5と口金3との螺合を解除していくと、ねじ5が口金3から抜け出る方向に移動する。ねじ5は、大径部52および小径部53を有するため、大径部52が挿通孔69に到達すると、大径部52と円弧面部63とが当接する。これにより、ねじ5がz方向床面側へとさらに移動することが抑制される。これは、ねじ5が意図せずに固定具6から離間したり、ねじ5を紛失したりすることを防止するのに適している。
<第1実施形態 第3変形例>
図16は、LED照明器具A1の第3変形例を示す要部斜視図であり、図17は、ブロック構成図である。本変形例のLED照明器具A13は、端子台8を備えている。
端子台8は、外部から商用電源線87が接続され、二対のソケット4のそれぞれと電圧線85および中性線86によって接続されている。商用電源線87が、単相3線式の商用電力線である場合、端子台8から1つのLEDランプ2(一対のソケット4)に、2本の電圧線85と1本の中性線86とが接続される。そして、本変形例においては、一方のソケット4に2本の電圧線85が接続されており、他方のソケット4に1本の中性線86が接続されている。
なお、図17に示した端子台8は、たとえば直管蛍光灯に代えてLEDランプ2等を装着することによりLED照明器具A13を構成する際に、新規に設けられたものである。この場合に、たとえば直管蛍光灯用のものとして同様の態様の端子台(以下、既設の端子台という)が既に設けられており、端子台8の設置に伴い、既設の端子台に接続されていた商用電源線87を取り外し、取り外した商用電源線87を端子台8に接続してもよい。このような場合、既設の端子台の経年劣化等による不良を抑制し、ひいては、安全性の向上に寄与できる。
また、図16に記載の中性線86において、端子台8とソケット4との間に、対をなすコネクタを設け、これを介して接続する態様であってもよい。このような場合、端子台8とソケット4との間の中性線86の配線処理等の簡素化を図ることが可能である。たとえば、施工場所が高所である場合など、中性線86の配線処理が困難である場合に、このような構成が好ましい。
また、本変形例においては、端子台8は、支持具81および磁石82によって、支持部材1の底面部141に固定されている。支持具81は、たとえば金属や樹脂からなる部材であり、端子台8を支持している。磁石82は、たとえば支持具81に対して端子台8とは反対側に取り付けられている。本変形例においては、支持部材1の各部、たとえばリフレクタ14は、Fe等の磁性体材料からなる。これにより、端子台8は、磁石82の磁力によって支持部材1のたとえば底面部141に固定されている。
本変形例によっても、LED照明器具A13の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、一方のソケット4に2本の電圧線85を接続し、他方のソケット4に中性線86を接続することにより、LEDランプ2の内部の電源部の構成をよりシンプルな構成とすることが可能である。
なお、電圧線85および中性線86が、支持部材1内に配置された例を挙げたが、本変形例はこの態様にのみ限定されず、電圧線85および中性線86のいずれかもしくは双方を支持部材1の外に配置してもよい。たとえば、電圧線85を支持部材1の外に設け、中性線86を支持部材1の内側に配置する態様でもよい。
また、板厚1.2mm程度の金属製の電線管に電圧線85および中性線86のいずれかもしくは双方を配置してもよい。その結果、電圧線85および中性線86の劣化等による事故等を抑制したり、電線管を湾曲させることにより屈曲した配線経路の施工を容易としたりすることが可能である。
また、端子台8を磁石82の磁力によって支持部材1に固定する構成であることにより、端子台8を所望の部位に固定することが可能である。たとえば、端子台8をLEDランプ2と干渉しない部位に固定したり、LED照明器具A13の外観に表れにくい部位に固定したりすることができる。また、磁石82を有する端子台8は、支持部材1の外に固定する構成であってもよい。
<第2実施形態>
図18~図24は、本発明の第2実施形態に係るLED照明器具を示している。図18は、本実施形態のLED照明器具A2を示す要部分解斜視図である。図19は、LED照明器具A2を示す要部拡大斜視図である。図20は、LED照明器具A2を示す要部拡大断面図であり、LEDランプ2の中心を通るzx平面における断面である。図21は、図20のXXI-XXI線に沿う断面図である。図22は、LED照明器具A2を示す要部拡大分解斜視図である。図23は、LED照明器具A2を示す断面図である。図24は、LED照明器具A2の固定具6を示す、(a)は正面図であり、(b)は平面図であり、(c)は底面図であり、(d)は側面図であり、(e)は斜視図である。
LED照明器具A2では、一対の口金3のうち一方の口金3が、口金本体31、一対の端子32および延長筒部33を有する。延長筒部33は、口金本体31とカバー23との間に位置するものであり、筒状の部位である。延長筒部33の材質は特に限定されず、たとえば不透明な白色等の樹脂からなる。また、LED照明器具A2は、電源部25を備える。電源部25は、口金3で受けた電力をLED22の点灯に適した電力に変換する機能を果たす。図示された例においては、電源部25は、図20に示すように電源基板251および複数の電源部品252からなる。電源基板251は、たとえばプリント配線基板であり、複数の電源部品252が搭載されている。複数の電源部品252は、電力変換機能を果たす回路を構成するものであり、たとえば、トランス、コンデンサ、抵抗器等を含む。
電源部25は、延長筒部33に収容されている。図示された例においては、電源部25はそのすべてが電源部25に収容されている。
図21、図22および図23に示すように、本実施形態の口金3の口金本体31は、一対の第1受容部313および一対の係合凹部317を有する。一対の第1受容部313は、y方向両側に分かれて設けられており、各々が周面部312から凹んでいる。図示された例においては、第1受容部313は、x方向に延びる溝部からなる。一対の係合凹部317は、一対の第1受容部313よりもz方向床面側に設けられており、互いにy方向に離間している。係合凹部317は、周面部312から凹んでいる。
本実施形態のソケット4は、LED照明器具A1のソケット4と同様の機能を果たすものの、外観形状が異なる。ただし、本実施形態のソケット4も、端子受容部45の開口部分である第2受容部46を有している。
本実施形態の固定具6は、図22および図24に示すように、外観形状がLED照明器具A1の固定具6とは異なっている。この形状の相違は、主にソケット4の形状の相違と、口金3との係合形態の相違に起因する。本実施形態の固定具6は、外面部61、円弧面部63、一対の第1凸部64、第2凸部65、一対の解除用孔602および一対の係合凸部603を有する。
外面部61は、ソケット4の外面42を覆う部位である。本実施形態の外面部61は、凹部611を有する。凹部611は、外面部61のy方向中央部分がz方向床面側に凹んだ部位である。このような凹部611は、たとえばソケット4の一部との干渉を回避するためや、作業性の向上のために設けられる。
円弧面部63は、ソケット4の円弧面44を覆う部位であり、x方向視において円弧形状である。一対の第1凸部64は、円弧面部63の両端に設けられており、径方向(y方向)内方に突出している。図20および図24に示すように、第2凸部65は、円弧面部63の内周面からz方向天井側に突出しており、x方向において一対の第1凸部64と外面部61との間に位置している。
一対の解除用孔602は、y方向に互いに分かれて設けられており、円弧面部63を貫通する孔である。一対の解除用孔602は、x方向における位置が一対の第1凸部64と略同じであり、z方向において一対の第1凸部64よりも床面側に位置している。
一対の係合凸部603は、円弧面部63の内面から突出している。一対の係合凸部603は、y方向に互いに離間して設けられている。一対の係合凸部603は、x方向における位置が一対の第1凸部64と概ね一致している。
図22および図23に示すように、LEDランプ2(一対の口金3)を一対のソケット4に装填した状態で、一対の固定具6のそれぞれをz方向床面側から口金3およびソケット4に接近させる。すると、固定具6の一対の第1凸部64が口金3の一対の第1受容部313に係合する。また、図20に示すように、固定具6の第2凸部65がソケット4の第2受容部46に係合する。これにより、口金3とソケット4とが互いに離間することが固定具6によって阻止される構造となる。このように、本実施形態においては、固定具6の一対の第1凸部64と第2凸部65とによって第1係合手段71が構成されており、口金3の一対の第1受容部313とソケット4の第2受容部46とによって第2係合手段72が構成されている。また、固定具6は、一対の第1凸部64が一対の第1受容部313に係合することにより、口金3に固定される。このため、LED照明器具A1におけるねじ5等は用いられない。また、固定具6が口金3およびソケット4に取り付けられた状態においては、図21に示すように、固定具6の一対の係合凸部603が口金3の一対の係合凹部317に係合する。
本実施形態によっても、LED照明器具A2の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、固定具6を口金3に固定するためにねじ5等を必要としない。これは、固定具6の取付作業の作業性向上に有利である。また、図21に示すように、一対の解除用孔602のいずれかに工具91の先端を挿入することにより、円弧面部63を部分的に径方向外側に変形させると、一方の第1凸部64と一方の第1受容部313との係合が解除される。これにより、固定具6を口金3およびソケット4から取り外すことが可能である。このように、本実施形態の固定具6は、口金3およびソケット4に被せて押し付けることにより、工具等を用いることなく口金3に固定することが可能である一方、取り外す際には、工具91等が必要となる。これは、意図しない者が固定具6を取り外してしまうことを回避するのに有利である。
なお、一対の解除用孔602に工具91を挿入することにより、円弧面部63を部分的に径方向外側に変形させて、一方の第1凸部64と一方の第1受容部313との係合が解除させた際に、円弧面部63または第1凸部64が破壊される構成であってもよい。このような構成にすることによって、LED照明器具A2の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着させようとしたことの痕跡を残すことが可能であり、意図しない者が固定具6を取り外してしまうことを抑止可能である。
また、本実施形態から理解されるように、固定具6の具体的な形状や構造は、ソケット4の形状等に応じて適宜設定される。
<第2実施形態 第1変形例>
図25および図26は、LED照明器具A2の第1変形例を示している。本変形例のLED照明器具A21においては、ソケット4の形状がLED照明器具A2のソケット4と異なっている。これに対応して、本変形例の固定具6の形状や構造は、LED照明器具A2の固定具6とは異なっている。ただし、固定具6の一対の第1凸部64および第2凸部65によって第1係合手段71が構成されており、口金3の一対の第1受容部313とソケット4の第2受容部46とによって第2係合手段72が構成されている点は、LED照明器具A2と同様である。
本変形例の固定具6は、本変形例のソケット4に対応した形状および構造とされており、たとえばLED照明器具A2の固定具6に設けられていた凹部611は、本変形例の固定具6には設けられていない。
本変形例によっても、LED照明器具A21の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、第1係合手段71および第2係合手段72の基本的な構成が共通であっても、ソケット4の形状や構造が異なる場合、それに応じた固定具6を用意することにより、LEDランプ2の取付や意図しない取り外しを抑制することができる。
<第2実施形態 第2変形例>
図27および図28は、LED照明器具A2の第2変形例を示している。本変形例のLED照明器具A22においては、ソケット4の形状がLED照明器具A2およびLED照明器具A21のソケット4と異なっている。これに対応して、本変形例の固定具6の形状や構造は、LED照明器具A2およびLED照明器具A21の固定具6とは異なっている。ただし、固定具6の一対の第1凸部64および第2凸部65によって第1係合手段71が構成されており、口金3の一対の第1受容部313とソケット4の第2受容部46とによって第2係合手段72が構成されている点は、LED照明器具A2およびLED照明器具A21と同様である。
本変形例のソケット4は、x方向寸法(たとえば内面41と外面42との距離)がLED照明器具A2やLED照明器具A21のソケット4と比べて大きい。これに対応して、本変形例の固定具6は、x方向寸法が大きく形成されている。
本変形例によっても、LED照明器具A22の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。
<第2実施形態 第3変形例>
図29および図30は、LED照明器具A2の第3変形例を示している。本変形例のLED照明器具A23においては、口金3および固定具6の形状がLED照明器具A2の口金3および固定具6と異なっている。本変形例のソケット4は、LED照明器具A2のソケット4と同じである。
図30に示すように、口金3は、1つのみの係合凹部317を有する。本変形例の係合凹部317は、周面部312のz方向最上部から凹んでいる。また、口金3は、端壁部313aを有している。端壁部313aは、第1受容部313のx方向外方端に設けられており、第1受容部313をx方向外方から塞いでいる。端壁部313aが設けられていることにより、本変形例の第1受容部313のx方向のサイズは、LED照明器具A2の第1受容部313のx方向のサイズよりも小さい。
図31は、本変形例の固定具6を示す斜視図である。本変形例の固定具6は、上述したLED照明器具A2の固定具6と一部の構成が共通している。本変形例の固定具6は、外面部61に凹部611および一対の延出部612が設けられている。凹部611は、外面部61のy方向中央部がz方向に凹んだ部位である。一対の延出部612は、凹部611を挟んでy方向両側に設けられており、各々がz方向に延出している。また、本変形例においては、口金3が1つのみの係合凹部317を有することに対応して、固定具6は、1つのみの係合凸部603を有する。また、口金3の第1受容部313のx方向のサイズが縮小されていることに対応して、固定具6の一対の第1凸部64のx方向のサイズは、LED照明器具A2の第1凸部64のx方向のサイズよりも小さい。
本変形例によっても、LED照明器具A23の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、口金3に端壁部313aが設けられていることにより、第1受容部313に係合した第1凸部64がx方向に過度に動いてしまうことを規制可能である。これは、固定具6を口金3に装填している際に、固定具6がx方向に不当に動いてしまうことを抑制するのに適している。また、固定具6が一対の延出部612を有することにより、一対の延出部612がソケット4の外面42のより広い領域を覆う格好となる。これにより、LEDランプ2のz方向への移動を規制するため、固定具6の装填強度を向上するのに適している。
<第2実施形態 第4変形例>
図32および図33は、LED照明器具A2の第4変形例を示している。本変形例のLED照明器具A24においては、口金3および固定具6の形状がLED照明器具A21の口金3および固定具6と異なっている。本変形例のソケット4は、LED照明器具A21のソケット4と同じである。また、本変形例の口金3は、LED照明器具A23の口金3と同じである。
本変形例においても、口金3が1つのみの係合凹部317を有し、固定具6が1つのみの係合凸部603を有する。また、口金3が端壁部313aを有することにより第1受容部313のx方向のサイズが縮小されていることに対応して、固定具6の第1凸部64のx方向のサイズは、LED照明器具A21の第1凸部64のx方向のサイズよりも小さい。
本変形例の固定具6は、一対の側面部62を有する。一対の側面部62は、ソケット4の一対の側面43を覆う。また、本変形例の外面部61は、z方向下端が一対の側面部62のz方向下端と同じ位置にあり、LED照明器具A21の固定具6の外面部61よりもz方向のサイズが大きい。
本変形例によっても、LED照明器具A24の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、固定具6が、一対の側面部62を有し、且つ外面部61のz方向のサイズが拡大されていることにより、LEDランプ2のz方向への移動を規制するため、固定具6の装填強度を向上させることができる。
<第2実施形態 第5変形例>
図34および図35は、LED照明器具A2の第5変形例を示している。本変形例のLED照明器具A25においては、口金3および固定具6の形状がLED照明器具A22の口金3および固定具6と異なっている。本変形例のソケット4は、LED照明器具A22のソケット4と同じである。また、本変形例の口金3は、LED照明器具A23,A24の口金3と同じである。
本変形例においても、口金3が1つのみの係合凹部317を有し、固定具6が1つのみの係合凸部603を有する。また、口金3が端壁部313aを有することにより第1受容部313のx方向のサイズが縮小されていることに対応して、固定具6の第1凸部64のx方向のサイズは、LED照明器具A22の第1凸部64のx方向のサイズよりも小さい。
本変形例の固定具6は、一対の側面部62を有する。一対の側面部62は、ソケット4の一対の側面43を覆う。また、本変形例の外面部61は、z方向下端が一対の側面部62のz方向下端と同じ位置にあり、LED照明器具A22の固定具6の外面部61よりもz方向のサイズが大きい。
本変形例によっても、LED照明器具A25の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、固定具6が、一対の側面部62を有し、且つ外面部61のz方向のサイズが拡大されていることにより、LEDランプ2のz方向への移動を規制するため、固定具6の装填強度を向上させることができる。
<第2実施形態 第6変形例>
図36~図38は、LED照明器具A2の第6変形例を示している。本変形例のLED照明器具A26においては、口金3および固定具6の形状が上述した変形例と異なっている。本変形例のソケット4は、LED照明器具A23のソケット4と同じである。図38は、第1凸部64を通るx方向に対して直角である断面における要部断面図である。
本変形例の固定具6は、外面部61および円弧面部63を有する。外面部61は、凹部611および一対の延出部612を有しており、LED照明器具A23の固定具6の外面部61と同様の構成である。円弧面部63は、LED照明器具A23の固定具6の円弧面部63と全体形状が類似しているものの、LED照明器具A23における解除用孔602は形成されていない。
本変形例の固定具6は、一対の第1凸部64および一対の解除用突起641を有する。一対の第1凸部64は、口金3の一対の第1受容部313に係合する。図36および図38は、一対の第1凸部64が一対の第1受容部313に係合した状態を示している。
一対の解除用突起641は、一対の第1凸部64に対してy方向両側外方に突出しており、先端部分がz方向床面側に突出している。解除用突起641と円弧面部63との間には、隙間が形成されている。
図38に示すように、固定具6を口金3から取り外す際には、解除用突起641と円弧面部63との隙間に、たとえば工具91の先端を挿入し、解除用突起641をy方向外側へと移動させる。これにより、固定具6が弾性変形し、第1凸部64と第1受容部313との係合が解除される。この結果、固定具6を口金3から取り外すことができる。
または、解除用突起641と円弧面部63との隙間に、たとえば工具91の先端を挿入し、解除用突起641をy方向外側へと移動させることにより、円弧面部63が破壊されることとしてもよい。このような構成によって、固定具6が口金3から取り外したことの痕跡を残すことができるため、LED照明器具A26の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。
本変形例によっても、LED照明器具A26の電源仕様を適切に理解していない者など、意図しない者がLEDランプ2を脱着することを抑制することが可能である。また、本変形例から理解されるように、第1凸部64と第1受容部313との係合をより容易に解除し得るように設けられる構成は、上述した解除用孔602に限定されず、本変形例の解除用突起641等、種々の構成を採用することができる。
本発明に係るLED照明器具は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るLED照明器具の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。