JPH0792924A - 揺動意匠体の電磁駆動装置 - Google Patents

揺動意匠体の電磁駆動装置

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JPH0792924A
JPH0792924A JP15993692A JP15993692A JPH0792924A JP H0792924 A JPH0792924 A JP H0792924A JP 15993692 A JP15993692 A JP 15993692A JP 15993692 A JP15993692 A JP 15993692A JP H0792924 A JPH0792924 A JP H0792924A
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JP
Japan
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free
vibration
design body
coil
permanent magnet
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JP15993692A
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English (en)
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Reijiro Ito
禮次郎 伊藤
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Kokusai Display Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kokusai Display Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K33/02Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system with armatures moved one way by energisation of a single coil system and returned by mechanical force, e.g. by springs
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
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    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自由振動揺動意匠体の、止めても動きだして
しまう電磁気的駆動手段を使った駆動装置を提供する。 【構成】 コイルスプリング55の弾力等、任意の復元
力によって、自由振動可能に支持された意匠体の揺動を
持続させる手段として、電気回路で間欠的に短時間通電
するようにした電磁石52と、意匠体を含む自由振動部
材の一部にある軟鉄板との電磁吸引で、揺動振幅を助長
させてから、その通電を止め、無通電期間中、減衰的な
自由振動をさせる構成にしている。また、任意の復元力
によって、自由振動可能に支持された意匠体の揺動持続
手段として、電気回路で間欠的に短時間通電するように
した線輪54と、意匠体を含む自由振動部材の一部に付
いている永久磁石51との電磁吸引、または電磁反発
で、揺動振幅を助長させてから、その通電を止め、無通
電期間中、減衰的な自由振動をさせる構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振子運動や弾性コイル
スプリング等で自由振動的に揺動する玩具や室内アクセ
サリーや彫刻、造形物などの駆動装置に利用されるほ
か、広告用として店頭に置くキャラクター人形や、看板
の一部を揺動させる駆動装置として利用するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、振子の一端に付いた永久磁石に少
しの隙間で対向する固定電磁石に対し、振子1往復につ
いて前記永久磁石と固定電磁石の向き合う2回の割で、
電気接点による通電、または前記永久磁石の位置と動き
の方向の検出手段によって導入される半導体による無接
点通電により、前記永久磁石と、通電により励磁された
固定電磁石とに働く電磁力でその振子の揺動を附勢する
電磁駆動装置があった。
【0003】これらの装置は室内アクセサリーやPOP
(購買時点)広告用として利用されているが、室内で人
が容易に手動で振子を起動できることが前提条件であ
り、自己起動の作用がなく、また、一旦止めてしまうと
止まりっきりになり、看板の一部を揺動させるなど手の
届きにくい所では利用できなかった。
【0004】また、従来、玩具や店頭のPOP広告用と
して弾性コイルスプリングを胴体と首との連結部に使用
した自由振動的首振り人形があったが、これも手動後数
十秒で停止し、広告効果が少なく玩具としても興味に欠
けるものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】重力による復元力や、
弾性体の弾力による復元力や、磁力による復元力等で自
由振動する意匠体を、自動的に自己起動させると共に、
その振動が減衰して止まらないうちに、断続的にその振
幅を大きくさせることであり、例えば店頭のキャラクタ
ー首振り人形のように子供が動きを止めてしまう可能性
のあるところでも、止まりっきりにならない揺動意匠体
の駆動装置にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、任意の復元力によって自由振動するように支持され
た自由振動揺動体の外形が、任意のデザインの意匠体に
なっている揺動体に於て、その自由振動揺動体の少なく
ても一部が軟鉄板からなり、駆動手段が前記自由振動揺
動体の振動を助長する振幅まで、前記軟鉄板を電磁力で
吸引可能な位置に配置した電磁石であり、その電磁石に
非安定マルチバイブレーターなどの公知の電気回路手段
により間欠的に通電するようにさせ、前記自由振動揺動
体の振動が減衰して止まらない内に、前記電気回路で前
記電磁石に通電、励磁することにより、前記目的を達成
する。
【0007】請求項2記載の発明では、任意の復元力に
よって自由振動するように支持された自由振動揺動体の
外形が、任意のデザインの意匠体になっている揺動体に
於て、その自由振動揺動体の一部に少なくても一個の永
久磁石を設け、駆動手段が前記自由振動揺動体の振動を
助長する振幅まで、前記永久磁石を電磁力で吸引、また
は反発する位置に配置した電磁線輪であり、その電磁線
輪に非安定マルチバイブレーターなどの公知の電気回路
手段により間欠的に通電するようにさせ、前記自由振動
揺動体の振動が減衰して止まらない内に、前記電気回路
で前記電磁線輪に通電することにより、前記目的を達成
する。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、乾電池などの直流電
源により、自走発振する非安定マルチバイブレーターの
発振周期が前記自由振動揺動体の振動の減衰による停止
までの時間より短く設定されているので、その非安定マ
ルチバイブレーターの出力、または、間接的に電力増幅
された出力により通電励磁される電磁石が、前記外形が
玩具や広告物や任意の彫刻造形物としての意匠を持つ自
由振動揺動体の一部に設けた軟鉄板を電磁吸引し、自由
振動揺動体の振動可能領域の一方に、その振幅を増加さ
せるように加速し、変位させる、このときの通電の時間
によっては前記軟鉄板と電磁石が衝突することもある
が、いずれにせよ電磁石に対する通電をやめた後、前記
自由振動揺動体は再び勢いよく自由振動する。このよう
にして、自由振動揺動体の振幅が小さくなってくると、
前記作用で振幅が大きくなるように、その振動を助長す
るので乾電池などの電気エネルギーが前記電気回路に投
入されている限り揺動する。
【0009】請求項2記載の発明では、乾電池などの直
流電源により、自走発振する非安定マルチバイブレータ
ーの発振周期が前記自由振動揺動体の振動の減衰による
停止までの時間より短く設定されているので、その非安
定マルチバイブレーターの出力、または、間接的に電力
増幅された出力により通電される電磁線輪が、前記外形
が玩具や広告物や任意の彫刻造形物としての意匠を持つ
自由振動揺動体の一部に設けた少なくても1個の永久磁
石を電磁吸引、または電磁反発し、自由振動揺動体の振
動可能領域の一方に、その振幅を増加させるように加速
し、変位させる、このときの通電の時間によって吸引だ
けの場合は、前記永久磁石と電磁線輪が衝突することも
あるが、いずれにせよ電磁線輪に対する通電をやめた
後、前記自由振動揺動体は再び勢いよく自由振動する。
このようにして、自由振動揺動体の振幅が小さくなって
くると、前記電磁線輪に通電が生じ、前記作用で振幅が
大きくなるように、その振動を助長するので乾電池など
の電気エネルギーが前記電気回路に投入されてぃる限り
揺動意匠体は揺動する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の揺動意匠体の電磁駆動装置の
第1の実施例を図1ないし図4を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る踊る玩具の電磁駆動
装置の内部構成を示す斜視図である。この踊る人形10
0は、缶124を外面の本体として、これを人形の胴体
と頭部に見立てている。この缶124は、筒状基礎部1
04に着脱自在に取り付けられるようになっている。こ
の缶124は、人形らしく顔を描いてメガネ等を取り付
ける。
【0011】強磁性体である軟鉄板製の筒状基礎部10
4は、缶124を受け止めている。この筒状基礎部10
4の上端部には支持部材106を介してピボット軸10
8が取り付けられている。ピボット軸108の先端は下
方を向いており、筒状基礎部104の中心線上に位置し
ている。支持部材106と筒状基礎部104および筒状
基礎部104とピボット軸108は、ともにネジで強固
に固定されている。これら部材は全体としてピボット軸
108下端を振動の回転中心とした自由振動揺動体にな
っている。
【0012】一方、受け部材112は、台座120の上
に固定されている。この受け部材112の下部は人間の
足に見立てるため2本に分かれている。そして、あたか
も靴を履いているような外観になっている。受け部材1
12の上端には、ピボット軸108を支えるピボット軸
受110が設けられている。このピボット軸受110
は、図2に示すように、おわん状に深しぼりした焼入れ
鋼よりなり、ネジ114で受け部材112に固定されて
いる。
【0013】受け部材112には、電磁石102が設け
られている。この電磁石102は、図3に示すようにヨ
ークからなる鉄芯116に線輪118を巻き付けたもの
で、軟鉄製の筒状基礎部104を吸引できる位置に配置
されている。台座120には、図示していないが、その
台座120内にある非安定マルチバイブレーター1など
の電気回路や、前記電磁石102に電気エネルギーを供
給するための乾電池3が内蔵されており、その台座12
0の側面には電源開閉用スイッチ122が設けられてい
る。
【0014】次にこの踊る人形100の動作について説
明する。図4の電気回路は、図示するように前段が微小
電力で自走発振する非安定マルチバイブレーター1であ
り、その非安定マルチバイブレーター1の出力から、コ
ンデンサー結合によって結ばれた次段は、電力増幅をと
もなう単安定マルチバイブレーター2である。この単安
定マルチバイブレーター2の最終出力は、前記電磁石1
02の線輪118に結ばれている。
【0015】この電気回路にスイッチ122で直流電圧
が投入されると、前段の非安定マルチバイブレーター1
が公知の作用により一定の周期で自走発振する。その周
期で次段の単安定マルチバイブレーター2にパルス状の
入力が入り、その単安定マルチバイブレーター2の作用
で、前記周期の約1/50のパルス巾の増幅最終出力が
前記線輪118に架けられ、前記電磁石102への励磁
電流が流れる。
【0015】すると、電磁石102は、軟鉄板製である
筒状基礎部104を直ちに吸い付ける。そのため、筒状
基礎部104およびそれに付随して人形の外形の缶12
4は、ピボット軸108下端を支点として横に身体を傾
けるような動きをする。缶124などの慣性力のため
に、筒状基礎部104が電磁石102に吸引衝突するま
でに時間がかかり、その衝突直前から衝突直後にかけて
電磁石102への励磁電流を止めるようにパルス巾を定
めて通電しているため、軟鉄板すなわち筒状基礎部10
4と電磁石102との吸引力が通電停止と共に無くな
り、人形の外形の缶124は急激な横傾斜の後、大きな
振幅を得て、自由な重力を復元力とした振子運動をおこ
なう。
【0016】このようにして自動的に起動した振子運動
は、時間と共に減衰し振幅が小さくなってくる、しか
し、前記非安定マルチバイブレーター1の発振周期が、
その振子運動の止まらないうちにきて、電磁石線輪11
8への通電が生じ、前記の作用で振子運動の振動を助長
するように作用するので、人形の外形の缶100は止ま
ることなく揺動し続ける。
【0017】続いて、本発明の揺動意匠体の電磁駆動装
置の第2の実施例を図5を参照して詳細に説明する。こ
の実施例では、空芯コイル126と永久磁石128を用
いて運動を引き起こすようになっている。まず、外見は
前記第1の実施例と同じ踊る人形100であり、缶12
4を外面の本体として、これを人形の胴体と頭部に見立
てている。この缶124は、筒状基礎部104に着脱自
在に取り付けられるようになっている。
【0018】強磁性体である軟鉄板製の筒状基礎部10
4は、缶124を受け止めている。この筒状基礎部10
4の上端部には支持部材106を介してピボット軸10
8が取り付けられている。ピボット軸108の先端は下
方を向いており、筒状基礎部104の中心線上に位置し
ている。支持部材106と筒状基礎部104および筒状
基礎部104とピボット軸108は、ともにネジで強固
に固定されている。これらの部材は、前記第1の実施例
と同じであるが、この実施例では更に、筒状基礎部10
4の内面下部に永久磁石128の固着したものが自由振
動揺動体4’となっており、これら部材は全体としてピ
ボット軸108下端を振動の回転中心として自由振動可
能になっている。
【0019】一方、受け部材112は、台座120の上
に固定されている。この受け部材112の下部は人間の
足に見立てるため2本に分かれているなど、第1の実施
例と同じ外見をしている。しかし、第1の実施例にあっ
た電磁石102の代わりに空芯コイル126が、筒状基
礎部104に固着している永久磁石128を吸引できる
位置に配置しながら前記受け部材112に取り付けられ
ている。また台座120には、図示していないが、その
台座120内にある非安定マルチバイブレーター1など
の電気回路や、前記空芯コイル126に電気エネルギー
を供給するための乾電池3が内蔵されており、その台座
120の側面には電源開閉用スイッチ122が設けられ
ている。
【0020】次にこの踊る人形100の動作について説
明する。この実施例の電気回路は、すでに図4に図示し
説明した、第1の実施例のものと同じであり、ただ、最
終出力が第1の実施例の電磁石線輪118に替えて空芯
コイル126に架けられろようになっている。
【0021】この電気回路にスイッチ122で直流電圧
が投入されると、非安定マルチバイブレーター1が公知
の作用により一定の周期で自走発振する。その周期で次
段の増幅回路付き単安定マルチバイブレーター2にパル
ス状の入力が入り、その単安定マルチバイブレーター2
の作用で、前記周期の約1/50のパルス巾の増幅出力
が前記空芯コイル126に架けられ、空芯コイル126
にパルス電流が流れる。
【0022】すると、空芯コイル126は、筒状基礎部
104に付いている永久磁石128を直ちに吸い付け
る。そのため、筒状基礎部104およびそれに付随して
人形の外形の缶124は、ピボット軸108を支点とし
て横に身体を傾けるような動きをする。しかし、この実
施例の場合、自由振動揺動体がピボット軸受のため、自
由振動揺動体の水平回転が許されているので、永久磁石
128が空芯コイル126と向き合っていない場合もあ
り、その時の動作は、まず、踊る人形100の向きが正
面向きになるように自由振動揺動体が水平回転する電磁
力を、空芯コイル126から永久磁石128が受け、空
芯コイル126に永久磁石128が向き合うまで缶12
4が回転してから前記横傾動作をする。缶124などの
慣性力のために、永久磁石128が空芯コイル126に
吸引衝突するまでに時間がかかり、その衝突前から衝突
後にかけて空芯コイル126への電流を止めるようにパ
ルス巾を定めて通電しているため、永久磁石128と空
芯コイル126との吸引力が通電停止と共に無くなり、
人形の外形の缶124は急激な横傾斜の後、大きな振幅
を得て、自由な重力を復元力とした振子運動をおこな
う。
【0023】このようにして自動的に起動した振子運動
は、時間と共に減衰し振幅が小さくなってくる、しか
し、前記非安定マルチバイブレーター1の発振周期が、
その振子運動の止まらないうちにきて、空芯コイル12
6への通電が生じ、前記の作用で振子運動の振動を助長
するように作用するので、人形の外形の缶100は止ま
ることなく揺動し続ける。
【0024】次に本発明の第3の実施例について、図6
ないし図8により説明する。これは室内アクセサリーと
しての電動やじろべえ10であり、自由振動揺動体とし
ては、曲芸をするピエロ人形11の靴の下に、ピボット
軸12が先端を下向きに取り付けられ、ピエロ人形11
の両手には、弧状に曲げて焼入れした着磁鋼線13を持
たせている。更にその着磁鋼線13の両端には、球状に
加工したアルミニューム製のおもり14が取り付けられ
ている。
【0025】一方、山状に盛り上がった台座15の山頂
部には、垂直面から30度程傾斜させて真鍮板金製のコ
イル保持環17が取り付けられ、更に、真鍮製のL字形
線18を樹立させている。このL字形線18の水平部分
の中程の、前記コイル保持環17の環の中心にあたる所
の上面に、図7で示すように、くぼみをつくり、鋼製の
ピボット受け16を圧入固着している。
【0026】コイル保持環17の断面は、図8に示すよ
うに、コの字形になっていて、その中に空芯コイル19
が収容されている。また、台座15内に乾電池や非安定
マルチバイブレーター等の電気回路が収容され、その回
路の最終出力が空芯コイル19に架けられている、その
ことは前記第2の実施例の場合と同じである。
【0027】この電動やじろべえ10の動作について説
明する。今まだ、スイッチ22がOFFの時に、電動や
じろべえ10のピボット軸12下端を、L字形線18上
面のくぼみにあるピボット受け16に乗せると、公知の
原理でピエロ人形11は倒れずに、重力を復元力とした
自由振動のゆっくりとした振子運動をする。しかし、そ
のままにしておくと、その振動の振幅が小さくなってく
るのと同時に、ピエロ人形11の向きが東(または西)
に向き始め、1、2分後には完全に東(または西)に向
いて静止する。
【0028】これは方角を知る磁石と同じことが起きて
いるのであり、着磁鋼線13の片方の端がN極、他方の
端がS極になるように着磁された着磁鋼線13が、地磁
気の影響を受けて、その偶力で回転し、その偶力がゼロ
になるところの着磁鋼線13が南北に沿う方向で安定す
るからである。
【0029】この静止状態のとき、図6のようにコイル
保持環17の環内接面にほぼ平行に着磁鋼線13がある
ように、台座15の設置方角を決め、スイッチ22をO
Nにすると、前記第2の実施例の作用で説明したのと同
じように空芯コイル19に通電し、コイル保持環17の
内接面の一方にたいして垂線を垂らした方向線上に通電
した空芯コイル19により生じたN極、反対側垂線上に
にS極の磁極ができる。すると、着磁鋼線13のN、S
両磁極がそれぞれそのそれらの磁極に引かれて、ピボッ
ト軸12下端を回転中心として回転し始める。
【0030】そのとき、コイル保持環17が傾斜してい
るため、着磁鋼線13の動きは水平回転にはならず、傾
斜面回転をしようとするが、自由振動揺動体(やじろべ
え)全体の重力による復元力で振子運動が生じてくる。
そして前記した第2の実施例と同じように空芯コイル1
9への通電が無くなった後は、自由振動揺動体(やじろ
べえ)全体の慣性による回転と、自由振動としての振子
運動を続ける。
【0031】この実施例は、第2の実施例の場合のよう
に、空芯コイルへの通電で永久磁石を引き付け、その通
電が続いた時、空芯コイルへ永久磁石を衝突させるよう
なことがなく、この実施例空芯コイル19のコイル直径
が大きく、コイル保持環17の内接円面内で着磁鋼線1
3や、おもり14が回転できるようになっているので、
自由振動揺動体(やじろべえ)は衝突によるエネルギー
損失が無く、勢いのよい運動になり、衝突による音の発
生もなく静かな室内で使用できるものになっている。
【0032】このように自動的にやじろべえ10が起動
した後、1、2分後に再び非安定マルチバイブレーター
等の電気回路により空芯コイル19への短期間通電を行
うことにより、前記作用で、やじろべえ10の回転と振
子運動を加速、助長させ、非安定マルチバイブレーター
の発振周期がくるたびに、空芯コイル19への短時間通
電を行うことにより、止まりっきりにならない電動やじ
ろべえ10の興味ある動作を続けさせることができる。
【0033】この実施例の欠点は、地磁気を復元力に利
用しているため、台座15の設置方角に制限を受けるこ
とであり、その欠点を補うために、図9に示すような付
属部材を使用している。これはペン立てのような外形の
磁石棒立て20に、弱い着磁がされた鋼鉄線製の磁石棒
21であり、この磁石棒21の差し込まれた磁石棒立て
20をこの実施例のそばに置くことにより、やじろべえ
10の着磁鋼線13に対する地磁気より影響力の大きい
磁界を作ることができる。更に、この磁石棒21を手に
とり、タクトのように、この実施例の前で振ることによ
り、やじろべえ10の着磁鋼線13に対する磁気的影響
力を変えて、やじろべえ10の振動や回転をコントロー
ルして遊ぶことができる。
【0034】本発明はその間欠的短時間通電のための電
気回路として、タイマーIC,555などを使ってもよ
く、種々の電気的な弛張発振をする公知の電気回路を本
発明に応用実施することもできる。また本発明は自由振
動揺動体の復元力として、弾性体の弾力を利用すること
ができ、従来、玩具や店頭のPOP広告用として弾性コ
イルスプリングを胴体と首との連結部に使用した自由振
動的首振り人形があったが、図10に示すように、本発
明の第4の実施例は、そのような首振り人形を使用して
いる。これを説明すると、この首振り人形50の中空の
顔の内面の、顎横のあたりに永久磁石51を固着させ、
中空胴体の内面の、肩のあたりに電磁石52を前記永久
磁石51と対向させて設け、図示していないが、その胴
体内に収容された乾電池や、電気回路により間欠的に、
その電磁石52に短時間通電することで、人形の持続的
な首振り動作を行うことができる。
【0035】この実施例では、第2の実施例のような空
芯コイルでなく、鉄芯53に線輪54を巻いた電磁石5
2を使用している、この鉄芯を使用することで発生する
磁力は、空芯コイルより飛躍的に増大する、しかし、無
通電期間、自由振動中に、永久磁石51のためにその鉄
芯53が磁化され、互いに引き付け合う力が生じて吸着
し、自由振動を止めてしまう問題があった、そこで、こ
の実施例では顔の外皮の厚さと、胴体の肩上面の厚さに
より、自由振動中に永久磁石51と電磁石52が最も近
ずくときでもコイルスプリング55の復元力によって吸
着しないようになっている。このことは請求項2の発明
の電磁線輪は、その芯に鉄芯の有る無しを問わないもの
であることを例示している。
【0036】また、この実施例の電磁石52の線輪54
への通電時、その励磁された電磁石52と永久磁石51
に働く電磁力が反発力になるように、線輪54への通電
方向が決められている。これは若し吸引力になるように
すれば、電磁石52に通電のたびに、人形の顎外皮面
と、肩上面が強く押され、互いの外皮面を傷つけるから
である。またこの実施例では、自由振動部材であるとこ
ろの人形頭部の回動に軸受を使用せず、機械的な摩擦損
失を無くしているので通電周期が長くなって費電力が少
なくてすみ、乾電池の寿命が長くなっている。
【0037】これらの実施例は玩具や室内アクセサリー
等、小さなものであるが、本発明はPOP広告用の等身
大のキャラクター人形にも実施でき、また、動く彫刻、
造形物にも、看板の一部の意匠体を揺動させる等、大き
なものにも実施することができ、電源についても各種電
源、電源装置の利用によって大出力駆動装置にすること
ができるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明の揺動意匠体の駆動装置は、電源
投入だけで、手動による起動なしに、自動的に揺動運動
を起動させることができるので、手のとどきにくい看板
の一部意匠体の駆動装置としても効果的に実施でき、そ
の自己起動後、何らかの拘束により揺動運動を止められ
ても、その拘束が無くなれば、再び自動的に揺動運動を
起動できるので、風による拘束の可能性の多い前記看板
や、店頭路上に置かれたPOP広告用のキャラクター人
形のように、子供に止められる可能性のある所でも止ま
りっきりにならないので、その動きが目立ち、効果的な
広告ができる。
【0039】また、この駆動装置によって揺動する玩具
は、時計の振子と違って、その振幅が変動しより興昧深
い動きになり、また、自由振動中は無通電なので、一般
の電動玩具よりも乾電池の寿命が長くなり、玩具の機械
的寿命についても、著しく長くなっている。更にまた、
子供が本発明の揺動意匠体を手で押えても、一般の減速
機付き電動機で強制作動させている玩具を止める場合に
比べて故障せず、簡単な構造のため、コストがやすく、
省資源、省エネルギーの玩具として効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る揺動意匠体の電磁
駆動装置応用玩具の一部断面斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る揺動意匠体の電磁
駆動装置の図1中に記載されたピボット軸受の取り付け
状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る揺動意匠体の電磁
駆動装置の図1中に記載された電磁石の断面図である。
【図4】間欠通電のための参考用、電気回路の結線図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例に係る揺動意匠体の電磁
駆動装置応用玩具の一部断面斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る揺動意匠体の電磁
駆動装置応用室内アクセサリーの斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る揺動意匠体の電磁
駆動装置の要部拡大斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る揺動意匠体の電磁
駆動装置の図6で図示しているコイル保持環の断面図で
ある。
【図9】本発明の第3の実施例に係る装置の付属部材の
斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係る揺動意匠体の電
磁駆動装置応用玩具の一部断面斜視図である。
【符号の説明】
1…非安定マルチバイブレーター 2…増幅回路付き単安定マルチバイブレーター 3…乾電池 11…やじろべえ 11…ピエロ人形 12…ピボット軸 13…着磁銅線 14…おもり 15…台座 16…ピボット受け 17…コイル保持環 18…L字形線 19…空芯コイル 20…磁石棒立て 21…磁石棒 22…スイッチ 50…首振り人形 51…永久磁石 52…電磁石 53…鉄芯 54…線輪 55…コイルスプリング 100…踊る人形 102…電磁石 104…筒状基礎部 106…支持部材 108…ピボット軸 110…ピボット受け 112…受け部材 114…ネジ 116…ヨークからなる鉄芯 118…線輪 120…台座 122…スイッチ 124…缶 126…空芯コイル 128…永久磁石

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の復元力によって自由振動可能に支
    持され、外形の意匠体を含み、かつ、一部が軟鉄板にな
    っている自由振動揺動体と、その自由振動揺動体の振動
    を助長する振幅まで、前記軟鉄板を電磁吸引可能な位置
    に配置し、かつ、任意の電気回路により、間欠的に通電
    するようにした電磁石を、前記自由振動揺動体の駆動手
    段とした揺動意匠体の電磁駆動装置。
  2. 【請求項2】 任意の復元力によって自由振動可能に支
    持され、外形の意匠体を含み、かつ、一部に少なくても
    一個の永久磁石を設けている自由振動揺動体と、その自
    由振動揺動体の振動を助長する振幅まで、前記永久磁石
    を電磁力で吸引、または反発する位置に配置し、かつ、
    任意の電気回路により、間欠的に通電するようにした電
    磁線輪を、前記自由振動揺動体の駆動手段とした揺動意
    匠体の電磁駆動装置。
JP15993692A 1992-05-11 1992-05-11 揺動意匠体の電磁駆動装置 Pending JPH0792924A (ja)

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