JPH07925B2 - 屋根構造における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造 - Google Patents
屋根構造における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造Info
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- JPH07925B2 JPH07925B2 JP2041510A JP4151090A JPH07925B2 JP H07925 B2 JPH07925 B2 JP H07925B2 JP 2041510 A JP2041510 A JP 2041510A JP 4151090 A JP4151090 A JP 4151090A JP H07925 B2 JPH07925 B2 JP H07925B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築構造物の屋根構造における雨樋装置と
換気装置との組み合せ構造に関するものである。
換気装置との組み合せ構造に関するものである。
本発明者は、先に、特公昭63-578号公報の屋根に開示す
るように、換気装置として、躯体側小屋組み上に断熱性
の野地板を張り込み、かつ、当該野地板上に複数本の屋
根垂木部材を配設させ、更に、これらの各屋根垂木部材
上に適宜に下地材を介して屋根板を葺き上げることで、
野地板と下地材との間に軒先側から棟側に連通する換気
通路を形成させ、併せて、両者を断熱遮断するようにし
た構成を提案した。
るように、換気装置として、躯体側小屋組み上に断熱性
の野地板を張り込み、かつ、当該野地板上に複数本の屋
根垂木部材を配設させ、更に、これらの各屋根垂木部材
上に適宜に下地材を介して屋根板を葺き上げることで、
野地板と下地材との間に軒先側から棟側に連通する換気
通路を形成させ、併せて、両者を断熱遮断するようにし
た構成を提案した。
この既提案に係る屋根の換気装置は、屋根構造に形成さ
れる換気通路の軒先側端部を軒裏面に開口させ、かつ、
棟側端部を棟部上に設ける換気棟内に連通させたもの
で、換気棟によって生ずる換気作用に伴い、軒先側開口
から吸気をなして、当該屋根構造部内の換気を行い、ひ
いては、屋内側と屋根側との断熱効果などを助長させる
ようにしているのである。
れる換気通路の軒先側端部を軒裏面に開口させ、かつ、
棟側端部を棟部上に設ける換気棟内に連通させたもの
で、換気棟によって生ずる換気作用に伴い、軒先側開口
から吸気をなして、当該屋根構造部内の換気を行い、ひ
いては、屋内側と屋根側との断熱効果などを助長させる
ようにしているのである。
しかしながら、前記のように構成される既提案の換気装
置においては、その目的とする本来の換気作用について
は十分な効果を得られるものの、換気や断熱以外の作用
までを期待することはできなかった。
置においては、その目的とする本来の換気作用について
は十分な効果を得られるものの、換気や断熱以外の作用
までを期待することはできなかった。
又、一方では、換気作用自体が風圧などの外部気流の変
動や風圧などの影響を受け易く、一時的な吸気量の増加
で外部の塵埃,異物などを換気通路内に吸引するとか、
雨滴などをも吸引して了うなどという好ましくない点を
も併有するものであった。
動や風圧などの影響を受け易く、一時的な吸気量の増加
で外部の塵埃,異物などを換気通路内に吸引するとか、
雨滴などをも吸引して了うなどという好ましくない点を
も併有するものであった。
又、実開昭63-3720号公報に記載された瓦棒葺き屋根が
知られている。この屋根の軒先側端部には、その第1
図,第4図に示すように、カバー材及び瓦棒の各内空部
へ通じる「下面を開放した通気口」が設けられている。
しかし、この通気口は、前記特公昭63-578号公報に示す
ような通気、断熱用の通気路ではなく、雨風時にカバー
材と屋根板間の接触面よりカバー材内に浸入した雨水を
通気口より排出させ、或いはカバー材内や野地板を乾燥
させることを目的として形成されたものである。
知られている。この屋根の軒先側端部には、その第1
図,第4図に示すように、カバー材及び瓦棒の各内空部
へ通じる「下面を開放した通気口」が設けられている。
しかし、この通気口は、前記特公昭63-578号公報に示す
ような通気、断熱用の通気路ではなく、雨風時にカバー
材と屋根板間の接触面よりカバー材内に浸入した雨水を
通気口より排出させ、或いはカバー材内や野地板を乾燥
させることを目的として形成されたものである。
しかも、その通気口は雨樋の上部ではなく、雨樋の上方
に設けられているため、この通気口と雨樋自体の内部容
積とは風圧や気圧については相互に何等影響し合えない
構造となっていた。
に設けられているため、この通気口と雨樋自体の内部容
積とは風圧や気圧については相互に何等影響し合えない
構造となっていた。
又、下面を開放した通気口は、棟側部において垂木掛け
によって閉塞されているので、換気通路とは云えず、し
かも換気棟もない構造であった。
によって閉塞されているので、換気通路とは云えず、し
かも換気棟もない構造であった。
この発明は、従来のこのような問題点を改善しようとす
るもので、その目的とするところは、換気装置を雨樋装
置と組み合わせることによって、外部気圧の変動に影響
されずに、換気作用を効果的に行わせ得るようにすると
共に、換気作用の利点を可及的に活用できるようにした
屋根構造における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造
を提供することである。
るもので、その目的とするところは、換気装置を雨樋装
置と組み合わせることによって、外部気圧の変動に影響
されずに、換気作用を効果的に行わせ得るようにすると
共に、換気作用の利点を可及的に活用できるようにした
屋根構造における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造
を提供することである。
前記目的を達成させるために、この発明に係る屋根構造
における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造は、 (1) 屋根構造の軒先部側から棟側換気部に連通する
換気通路を形成した換気装置と、前記軒先部側に設けら
れて雨樋を設置支持する雨樋装置とを有し、前記換気通
路の軒先部側換気口を雨樋に対し下向きに開口させた雨
樋装置と換気装置との組み合せ構造において、前記雨樋
装置は、略コ字状で上方が開口する樋受け金具装置から
なり、前記軒先部側換気口を、雨樋の開放上部に臨ま
せ、かつ、雨樋装置の軒側上端部とほぼ同一高さか、又
は下方で開口させたことを特徴としている。
における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造は、 (1) 屋根構造の軒先部側から棟側換気部に連通する
換気通路を形成した換気装置と、前記軒先部側に設けら
れて雨樋を設置支持する雨樋装置とを有し、前記換気通
路の軒先部側換気口を雨樋に対し下向きに開口させた雨
樋装置と換気装置との組み合せ構造において、前記雨樋
装置は、略コ字状で上方が開口する樋受け金具装置から
なり、前記軒先部側換気口を、雨樋の開放上部に臨ま
せ、かつ、雨樋装置の軒側上端部とほぼ同一高さか、又
は下方で開口させたことを特徴としている。
即ち,この発明においては、軒先部側から棟側換気部に
連通して設けられる換気通路の軒先部側を雨樋の開放さ
れた上部に差し掛けて臨ませ、かつ、軒先部側換気口を
雨樋装置の軒側上端部とほぼ同一高さか、又は下方で開
口させたので、雨樋自体の内部容積に比較して外部への
開放面積が小さくなり、これによって、当該雨樋におけ
る換気通路の軒先部側換気口を開口させた内部空間の気
圧変動から、換気作用に伴う吸気量の変動を少くするこ
とができる。
連通して設けられる換気通路の軒先部側を雨樋の開放さ
れた上部に差し掛けて臨ませ、かつ、軒先部側換気口を
雨樋装置の軒側上端部とほぼ同一高さか、又は下方で開
口させたので、雨樋自体の内部容積に比較して外部への
開放面積が小さくなり、これによって、当該雨樋におけ
る換気通路の軒先部側換気口を開口させた内部空間の気
圧変動から、換気作用に伴う吸気量の変動を少くするこ
とができる。
以下,この発明に係る屋根構造における雨樋装置と換気
装置との組み合せ構造の一実施例につき、第1図ないし
第3図を参照して詳細に説明する。
装置との組み合せ構造の一実施例につき、第1図ないし
第3図を参照して詳細に説明する。
第1図はこの実施例による雨樋装置と換気装置との組み
合せ構造を適用した建築物での屋根構造の概要を示す縦
断面構成図であり、又、第2図は同上組み合せ構造の要
部構成を拡大して示す部分縦断面図、第3図は同上第2
図III-III線部の部分横断面図である。
合せ構造を適用した建築物での屋根構造の概要を示す縦
断面構成図であり、又、第2図は同上組み合せ構造の要
部構成を拡大して示す部分縦断面図、第3図は同上第2
図III-III線部の部分横断面図である。
これらの実施例各図に示す構成において、この実施例装
置を適用する建築構造物は、第1図に示されているよう
に、構造物躯体(10)と金属横葺き屋根板を用いた横葺
き屋根構造(20)とからなっており、前記構造物躯体
(10)は、例えば、それぞれにH型鋼材を用いた構造体
支柱(11)と、この構造体支柱(11)の上端部に所定の
屋根勾配で軒先側を幾分か突出して固定させた合掌梁
(12)とによって構成させてある。
置を適用する建築構造物は、第1図に示されているよう
に、構造物躯体(10)と金属横葺き屋根板を用いた横葺
き屋根構造(20)とからなっており、前記構造物躯体
(10)は、例えば、それぞれにH型鋼材を用いた構造体
支柱(11)と、この構造体支柱(11)の上端部に所定の
屋根勾配で軒先側を幾分か突出して固定させた合掌梁
(12)とによって構成させてある。
又、前記合掌梁(12)上には、屋根構造を支架するため
に、Cチャンネル型軽量型鋼による複数本の母屋部材
(13)を屋根勾配に直交するように所定間隔毎に架け渡
して、溶着、ボルト止めなどにより固定する。
に、Cチャンネル型軽量型鋼による複数本の母屋部材
(13)を屋根勾配に直交するように所定間隔毎に架け渡
して、溶着、ボルト止めなどにより固定する。
これらの各母屋部材(13)上の全面には、例えば、断熱
材などの野地板(14)を張設すると共に、この野地板
(14)上に、屋根勾配に平行する軒先側から棟側にかけ
て、チャンネル鋼材などによる両側フランジ付きの複数
本の中空状をなす屋根垂木部材(15)を、所定の軒先突
出長さにより所定間隔毎に差し掛けて、適宜に止着金具
(17)で固定させる。
材などの野地板(14)を張設すると共に、この野地板
(14)上に、屋根勾配に平行する軒先側から棟側にかけ
て、チャンネル鋼材などによる両側フランジ付きの複数
本の中空状をなす屋根垂木部材(15)を、所定の軒先突
出長さにより所定間隔毎に差し掛けて、適宜に止着金具
(17)で固定させる。
更に、当該屋根垂木部材(15)の中空内部に、軒先該当
部に配設される樋垂木金具(16)を挿入し、軒先への突
出長さを適宜に調製して取付けるようにして、当該樋垂
木金具(16)の軒先側突出端に後述するように樋受け金
具装置(30)を装着させる。
部に配設される樋垂木金具(16)を挿入し、軒先への突
出長さを適宜に調製して取付けるようにして、当該樋垂
木金具(16)の軒先側突出端に後述するように樋受け金
具装置(30)を装着させる。
尚、前記樋受け金具装置(30)については、必ずしも樋
垂木金具(16)に装着させなくともよく、必要に応じて
は、この樋垂木金具(16)を省略して屋根垂木部材(1
5)の対応部などに装着させるようにしてもよい。
垂木金具(16)に装着させなくともよく、必要に応じて
は、この樋垂木金具(16)を省略して屋根垂木部材(1
5)の対応部などに装着させるようにしてもよい。
又、前記横葺き屋根構造(20)としては、いわゆる段角
型の横葺き屋根板(21)を用い、前記各屋根垂木部材
(15)上に、断熱材などの下地材(22)を介在させた上
で、当該横葺き屋根板(21)を吊子部材(23)によって
順次に止着させるようにする。
型の横葺き屋根板(21)を用い、前記各屋根垂木部材
(15)上に、断熱材などの下地材(22)を介在させた上
で、当該横葺き屋根板(21)を吊子部材(23)によって
順次に止着させるようにする。
このようにして、それぞれの各横葺き屋根板(21)を、
軒先側から棟側へ、或いは棟側から軒先側へ一部重ね合
わせた段角型に葺き上げてある。
軒先側から棟側へ、或いは棟側から軒先側へ一部重ね合
わせた段角型に葺き上げてある。
この横葺き屋根構造(20)の場合には、前記構造物躯体
(10)側の野地板(14)と、横葺き屋根構造(20)側の
下地材(22)との間には、第2図に示すように屋根垂木
部材(15)の介在によって、屋根内連通空間部(24)が
形成されると共に、この空間部(24)によって前者の野
地板(14)は、屋内側が断熱保護され、後者の下地材
(22)は、横葺き屋根構造(20)の各横葺き屋根板(2
1)側が断面遮断される。
(10)側の野地板(14)と、横葺き屋根構造(20)側の
下地材(22)との間には、第2図に示すように屋根垂木
部材(15)の介在によって、屋根内連通空間部(24)が
形成されると共に、この空間部(24)によって前者の野
地板(14)は、屋内側が断熱保護され、後者の下地材
(22)は、横葺き屋根構造(20)の各横葺き屋根板(2
1)側が断面遮断される。
前記各屋根垂木部材(15)の軒先側端部上は、第1図,
及び第2図,第3図に示すように、軒端納め支持部材と
しての軒先金具(25)を一連に固定させると共に、この
軒先金具(25)に所要通りに多数の換気スリット口(2
7)を穿設した軒先唐草(26)を一連に取付ける。そし
て、これによって同軒先側端部の所要範囲(次の述べる
樋受け金具装置(30)よりも先端側の突出範囲)に亘っ
て突出する下面開放部を被覆させて軒端納め構造を構成
すると共に、屋根垂木部材(15)の棟側端部は、同棟部
上に構成させた換気棟(28)内に開口するように構成さ
れる。
及び第2図,第3図に示すように、軒端納め支持部材と
しての軒先金具(25)を一連に固定させると共に、この
軒先金具(25)に所要通りに多数の換気スリット口(2
7)を穿設した軒先唐草(26)を一連に取付ける。そし
て、これによって同軒先側端部の所要範囲(次の述べる
樋受け金具装置(30)よりも先端側の突出範囲)に亘っ
て突出する下面開放部を被覆させて軒端納め構造を構成
すると共に、屋根垂木部材(15)の棟側端部は、同棟部
上に構成させた換気棟(28)内に開口するように構成さ
れる。
このように構成される横葺き屋根構造(20)は、各屋根
垂木部材(15)の軒先側端部の所要範囲に亘って突出し
た下面開放部を被覆する前記軒先唐草(26)に穿設した
多数の各換気スリット口(27)から、前記屋根内連通空
間部(24)を経て、棟部上の換気棟(28)に至る換気通
路(A)が形成される。
垂木部材(15)の軒先側端部の所要範囲に亘って突出し
た下面開放部を被覆する前記軒先唐草(26)に穿設した
多数の各換気スリット口(27)から、前記屋根内連通空
間部(24)を経て、棟部上の換気棟(28)に至る換気通
路(A)が形成される。
尚、前記のように、前記換気通路(A)の軒先側換気口
として、多数の換気スリット口(27)を穿設した軒先唐
草(26)を用いているが、このほかにも、別に成形され
るパンチングメタルなどを用いてもよい。
として、多数の換気スリット口(27)を穿設した軒先唐
草(26)を用いているが、このほかにも、別に成形され
るパンチングメタルなどを用いてもよい。
或いは、場合によって開口させたままであってもよく、
支持部としても、軒先唐草(26)にのみ限られず、屋根
垂木部材(15),或いは、樋垂木金具(16)の下面など
にも支持させることもできる。
支持部としても、軒先唐草(26)にのみ限られず、屋根
垂木部材(15),或いは、樋垂木金具(16)の下面など
にも支持させることもできる。
更に、当該軒先側換気口からの飛沫などによる水漏れが
心配されるときには、このための邪魔板となる複数枚の
化粧板などを交互に間隔を隔てて配置させるのがよく、
要は該当部分にあって、軒先側換気口としての通気部
が、雨樋(40)の内部に向けて下向きに形成されている
ことが必要である。
心配されるときには、このための邪魔板となる複数枚の
化粧板などを交互に間隔を隔てて配置させるのがよく、
要は該当部分にあって、軒先側換気口としての通気部
が、雨樋(40)の内部に向けて下向きに形成されている
ことが必要である。
一方、前記樋垂木金具(16)の軒先側突出端に装着さ
れ、所期断面形状の雨樋(40)を設置支持する樋受け金
具装置(30)は、当該樋受け金具装置(30)を包括した
軒先部の全体を所期通りの納め形状とし、かつ、その軒
先,軒裏の各表面部には、それぞれに軒先部化粧パネル
としての裏板,軒天板などを同上納め形状対応に取付け
て仕上げる。
れ、所期断面形状の雨樋(40)を設置支持する樋受け金
具装置(30)は、当該樋受け金具装置(30)を包括した
軒先部の全体を所期通りの納め形状とし、かつ、その軒
先,軒裏の各表面部には、それぞれに軒先部化粧パネル
としての裏板,軒天板などを同上納め形状対応に取付け
て仕上げる。
この樋受け金具装置(30)は、第1図,及び第2図,第
3図に示すように、略コ字状で上方が開口する樋受け金
具装置からなり、更に詳述すると前記樋垂木金具(16)
の軒先突出端部、つまり、前記屋根垂木部材(15)の軒
先側突出端部の下面開放部を被覆する軒先唐草(26)に
接近して固定される支持金具(31)と、当該支持金具
(31)に対し、角度調製手段(33)により垂直方向の前
後傾斜角度を調製設定して取付け支持される樋受け金具
組立て体(32)と、当該樋受け金具組立て体(32)に対
し、垂直方向の上下レベルを調整設定して取付けられる
レベル金具(34)と、同上垂直方向の上下位置及び前後
傾斜角度をそれぞれ調整設定して取付けられる幕板受け
金具(35)と、同上水平方向の前後位置及び上下傾斜角
度をそれぞれ調整設定して取付けられる軒天板受け金具
(36)とによって構成されている。
3図に示すように、略コ字状で上方が開口する樋受け金
具装置からなり、更に詳述すると前記樋垂木金具(16)
の軒先突出端部、つまり、前記屋根垂木部材(15)の軒
先側突出端部の下面開放部を被覆する軒先唐草(26)に
接近して固定される支持金具(31)と、当該支持金具
(31)に対し、角度調製手段(33)により垂直方向の前
後傾斜角度を調製設定して取付け支持される樋受け金具
組立て体(32)と、当該樋受け金具組立て体(32)に対
し、垂直方向の上下レベルを調整設定して取付けられる
レベル金具(34)と、同上垂直方向の上下位置及び前後
傾斜角度をそれぞれ調整設定して取付けられる幕板受け
金具(35)と、同上水平方向の前後位置及び上下傾斜角
度をそれぞれ調整設定して取付けられる軒天板受け金具
(36)とによって構成されている。
前記樋受け金具組立て体(32)内には、前記雨樋(40)
を設置支持させると共に、前記幕板受け金具(35)と軒
天板受け金具(36)とに対して、軒先,及び軒裏化粧パ
ネルとしての幕板(41),及び軒天板(42)をそれぞれ
に一連に装着させるのである。
を設置支持させると共に、前記幕板受け金具(35)と軒
天板受け金具(36)とに対して、軒先,及び軒裏化粧パ
ネルとしての幕板(41),及び軒天板(42)をそれぞれ
に一連に装着させるのである。
第1図中、符号(50)は前記幕板受け金具(35)の上端
部を介して装着される笠木であって、前記軒先部側換気
口は、この笠木(50)を含む雨樋装置の軒側上端部(6
0)とほぼ同一高さ位置か、又はこの軒側上端部(60)
よりも下方で開口するように形成するものである。
部を介して装着される笠木であって、前記軒先部側換気
口は、この笠木(50)を含む雨樋装置の軒側上端部(6
0)とほぼ同一高さ位置か、又はこの軒側上端部(60)
よりも下方で開口するように形成するものである。
尚、前記樋受け金具装置(30)としての雨樋(40),な
らびにその各化粧パネルなどの設置,装着態様について
も、何ら制限されるものではない。
らびにその各化粧パネルなどの設置,装着態様について
も、何ら制限されるものではない。
このように構成される樋受け金具装置(30)は、前記横
葺き屋根構造(20)との関連において、樋受け金具組立
て体(32)内に設置支持される雨樋(40)の屋根側上部
に対し、横葺き屋根構造(20)の軒先側突出端、ひいて
は、当該軒先側突出端の下面開放部を被覆する前記軒先
唐草(26)が差し掛けられて、同部に臨んで各換気スリ
ット口(27)が雨樋装置の軒側上端部とほぼ同一高さ
か、又は、下方に開放して位置されることになり、か
つ、当該雨樋(40)での軒先面側上部が、外部に対して
開放されることになる。
葺き屋根構造(20)との関連において、樋受け金具組立
て体(32)内に設置支持される雨樋(40)の屋根側上部
に対し、横葺き屋根構造(20)の軒先側突出端、ひいて
は、当該軒先側突出端の下面開放部を被覆する前記軒先
唐草(26)が差し掛けられて、同部に臨んで各換気スリ
ット口(27)が雨樋装置の軒側上端部とほぼ同一高さ
か、又は、下方に開放して位置されることになり、か
つ、当該雨樋(40)での軒先面側上部が、外部に対して
開放されることになる。
即ち、第2図から明らかなように、雨樋(40)は、断面
上向きの略コ字状に形成され、かつ、内部容積が比較的
大きくされていて、前部側(軒先面側),後部側(棟
側),及び底部側のそれぞれが各樋構成部で閉じられて
おり、上部側のみが外部に開かれて雨水,雪解け水など
を流出排除する。そして、この雨樋(40)の開かれた上
部側の後部即ち、棟側の屋根側対応部分に臨んで各換気
スリット口(27)が開放されると共に、残りの前部軒先
面側対応部分のみが外部に開放されることになる。
上向きの略コ字状に形成され、かつ、内部容積が比較的
大きくされていて、前部側(軒先面側),後部側(棟
側),及び底部側のそれぞれが各樋構成部で閉じられて
おり、上部側のみが外部に開かれて雨水,雪解け水など
を流出排除する。そして、この雨樋(40)の開かれた上
部側の後部即ち、棟側の屋根側対応部分に臨んで各換気
スリット口(27)が開放されると共に、残りの前部軒先
面側対応部分のみが外部に開放されることになる。
この結果,外部への開放部となる前部軒先面側対応部分
の面積が雨樋(40)自体の内部容積に比較して小さくさ
れる。このため、当該雨樋(40)内部における外部開放
面は比較的小さくされた空間部(B)が構成されること
になる。
の面積が雨樋(40)自体の内部容積に比較して小さくさ
れる。このため、当該雨樋(40)内部における外部開放
面は比較的小さくされた空間部(B)が構成されること
になる。
又、この小さくされた空間部(B)内に前記した屋根内
連通空間部(24)を経て、棟部上の換気棟(28)に至る
換気通路(A)の軒先部側(各換気スリット開口(2
7))が開口されることになる。
連通空間部(24)を経て、棟部上の換気棟(28)に至る
換気通路(A)の軒先部側(各換気スリット開口(2
7))が開口されることになる。
以上のように構成されたこの実施例による雨樋装置と換
気装置との組み合せ構造によって、雨樋(40)の外部へ
の開口部となる前部軒先面側対応部分の面積が、雨樋
(40)自体の内部容積に比較して小さくされるために、
当該雨樋における換気通路の軒先部側換気口を開口させ
た内部空間の気圧は、外部からの影響を受けにくくな
る。従って雨樋(40)内の内部気圧の変動である吸気量
自体の変動が効果的に少くなるのでこれによって外部か
らの塵埃,異物などの吸引を回避することができる。
気装置との組み合せ構造によって、雨樋(40)の外部へ
の開口部となる前部軒先面側対応部分の面積が、雨樋
(40)自体の内部容積に比較して小さくされるために、
当該雨樋における換気通路の軒先部側換気口を開口させ
た内部空間の気圧は、外部からの影響を受けにくくな
る。従って雨樋(40)内の内部気圧の変動である吸気量
自体の変動が効果的に少くなるのでこれによって外部か
らの塵埃,異物などの吸引を回避することができる。
この他降雪,積雪時における換気作用の低下に伴って、
屋内からの暖気を軒先部側換気口から雨樋内に吐出させ
て、同雨樋内の融雪などに活用させることもできる。
屋内からの暖気を軒先部側換気口から雨樋内に吐出させ
て、同雨樋内の融雪などに活用させることもできる。
以上詳述したように、この発明によれば、屋根構造の軒
先部側から棟側換気部に連通する換気通路を形成した換
気装置と、前記軒先部側に設けられて雨樋を設置支持す
る雨樋装置とを有し、前記換気通路の軒先側換気口を雨
樋に対し下向きに開口させた雨樋装置と換気装置との組
み合せ構造において、前記雨樋装置は、略コ字状で上方
が開口する樋受け金具装置からなり、前記軒先部側換気
口を、雨樋の開放上部に臨ませ、かつ、雨樋装置の軒側
上端部とほぼ同一高さか、又は下方で開口させたので、
雨樋自体の内部容積に比較して外部への開放面積が小さ
くされる。このため、当該雨樋における換気通路の軒先
部側換気口を開口させた内部空間の気圧は、外部からの
影響を受にくくなって、その内部気圧の変動が小さくさ
れる。従って、通常の天候時においても、又強風時など
においても、換気作用の程度に対応した吸気が平均的に
なされるのみに留まり、急激な外部気圧の変動で吸気量
が一時的に増加したとしても、従来のように外部の塵
埃,異物などを巻き込んだりするようなおそれがなくな
る。
先部側から棟側換気部に連通する換気通路を形成した換
気装置と、前記軒先部側に設けられて雨樋を設置支持す
る雨樋装置とを有し、前記換気通路の軒先側換気口を雨
樋に対し下向きに開口させた雨樋装置と換気装置との組
み合せ構造において、前記雨樋装置は、略コ字状で上方
が開口する樋受け金具装置からなり、前記軒先部側換気
口を、雨樋の開放上部に臨ませ、かつ、雨樋装置の軒側
上端部とほぼ同一高さか、又は下方で開口させたので、
雨樋自体の内部容積に比較して外部への開放面積が小さ
くされる。このため、当該雨樋における換気通路の軒先
部側換気口を開口させた内部空間の気圧は、外部からの
影響を受にくくなって、その内部気圧の変動が小さくさ
れる。従って、通常の天候時においても、又強風時など
においても、換気作用の程度に対応した吸気が平均的に
なされるのみに留まり、急激な外部気圧の変動で吸気量
が一時的に増加したとしても、従来のように外部の塵
埃,異物などを巻き込んだりするようなおそれがなくな
る。
又、雨天時にあっても、雨樋内の気圧が外部から影響さ
れにくくなるため、軒先部側換気口から水滴,飛沫を吸
い込むなどのようなおそれが解消される。
れにくくなるため、軒先部側換気口から水滴,飛沫を吸
い込むなどのようなおそれが解消される。
更に、降雪,積雪時などには、本来の換気作用が低下す
るため、換気通路の内部に滞溜される暖気は、軒先部側
換気口から雨樋内部に吹き出すことにもなって、当該雨
樋内部の積雪を溶かすなど作用を生じるため、雨樋内部
における積雪の氷結、積雪、或いは氷結に伴う水面レベ
ルの上昇による溢水などを効果的に回避することができ
る。
るため、換気通路の内部に滞溜される暖気は、軒先部側
換気口から雨樋内部に吹き出すことにもなって、当該雨
樋内部の積雪を溶かすなど作用を生じるため、雨樋内部
における積雪の氷結、積雪、或いは氷結に伴う水面レベ
ルの上昇による溢水などを効果的に回避することができ
る。
しかも、全体構造的にも極めて簡単な構成であるため
に、容易かつ、安価に実施できるなどの優れた特長を有
する。
に、容易かつ、安価に実施できるなどの優れた特長を有
する。
第1図はこの発明の一実施例による雨樋装置と換気装置
の組み合せ構造を適用した建築物の屋根構造の概要を示
す縦断面構成図、第2図は同上組み合せ構造の要部構成
を拡大して示す部分縦断面図、第3図は同上第2図III-
III線部の部分横断面図である。 (10)……構造物躯体 (11)……構造体支柱 (12)……合掌梁 (13)……母屋部材 (14)……野地板 (15)……屋根垂木部材 (16)……樋垂木金具 (17)……止着金具 (20)……横葺き屋根構造 (21)……横葺き屋根板 (22)……下地材 (23)……吊子部材 (24)……屋根内連通空間部 (25)……軒先金具 (26)……軒先唐草 (27)……換気スリット口 (28)……換気棟 (A)……換気通路 (30)……樋受け金具装置 (31)……支持金具 (32)……樋受け金具組立て体 (33)……角度調整手段 (34)……レベル金具 (35)……幕板受け金具 (36)……軒天板受け金具 (40)……雨樋 (41)……幕板 (42)……軒天板 (B)……雨樋内の空間部 (50)……笠木 (60)……雨樋装置の軒側上端部
の組み合せ構造を適用した建築物の屋根構造の概要を示
す縦断面構成図、第2図は同上組み合せ構造の要部構成
を拡大して示す部分縦断面図、第3図は同上第2図III-
III線部の部分横断面図である。 (10)……構造物躯体 (11)……構造体支柱 (12)……合掌梁 (13)……母屋部材 (14)……野地板 (15)……屋根垂木部材 (16)……樋垂木金具 (17)……止着金具 (20)……横葺き屋根構造 (21)……横葺き屋根板 (22)……下地材 (23)……吊子部材 (24)……屋根内連通空間部 (25)……軒先金具 (26)……軒先唐草 (27)……換気スリット口 (28)……換気棟 (A)……換気通路 (30)……樋受け金具装置 (31)……支持金具 (32)……樋受け金具組立て体 (33)……角度調整手段 (34)……レベル金具 (35)……幕板受け金具 (36)……軒天板受け金具 (40)……雨樋 (41)……幕板 (42)……軒天板 (B)……雨樋内の空間部 (50)……笠木 (60)……雨樋装置の軒側上端部
Claims (1)
- 【請求項1】屋根構造の軒先部側から棟側換気部に連通
する換気通路を形成した換気装置と、前記軒先部側に設
けられて雨樋を設置支持する雨樋装置とを有し、前記換
気通路の軒先部側換気口を雨樋に対し下向きに開口させ
た雨樋装置と換気装置との組み合せ構造において、 前記雨樋装置は、略コ字状で上方が開口する樋受け金具
装置からなり、 前記軒先部側換気口を、雨樋の開放上部に臨ませ、か
つ、雨樋装置の軒側上端部とほぼ同一高さか、又は下方
で開口させた ことを特徴とする雨樋装置と換気通路との組み合せ構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2041510A JPH07925B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | 屋根構造における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2041510A JPH07925B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | 屋根構造における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03244750A JPH03244750A (ja) | 1991-10-31 |
JPH07925B2 true JPH07925B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=12610369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2041510A Expired - Fee Related JPH07925B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | 屋根構造における雨樋装置と換気装置との組み合せ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07925B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06229088A (ja) * | 1993-01-29 | 1994-08-16 | Ribaa Kentetsu Kk | 屋根の断熱構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63578A (ja) * | 1986-06-19 | 1988-01-05 | 株式会社 城南製作所 | ウインドレギユレ−タ |
JPH0416820Y2 (ja) * | 1986-06-24 | 1992-04-15 |
-
1990
- 1990-02-22 JP JP2041510A patent/JPH07925B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03244750A (ja) | 1991-10-31 |
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Legal Events
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