JPH0791496B2 - スタンプ用インキ - Google Patents

スタンプ用インキ

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JPH0791496B2
JPH0791496B2 JP3080863A JP8086391A JPH0791496B2 JP H0791496 B2 JPH0791496 B2 JP H0791496B2 JP 3080863 A JP3080863 A JP 3080863A JP 8086391 A JP8086391 A JP 8086391A JP H0791496 B2 JPH0791496 B2 JP H0791496B2
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康夫 長澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスタンプ用インキの改良
に係り、普通紙等の易吸収性用紙は勿論のこと、アート
紙やミラーコート紙等の難吸収性用紙にも極めて鮮明な
捺印ができると共に、積み重ねによる汚れや水による印
影の流れを皆無にしたスタンプ用インキに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般にスタンプ用インキとしては、
(イ)水性染料を使用した吸収型の水性インキと、
(ロ)油性染料を使用した蒸発乾燥型の油性インキが多
く利用されている。
【0003】前者の吸収型水性インキは一般事務用のス
タンプ用インキとして広く利用されており、主として普
通紙や上質紙、ケント紙、和紙等の易吸収性用紙への捺
印に多用されている。当該吸収型水性インキは、捺印時
に於けるインキの滲みを防止するため比較的高い粘度
(20℃に於いて100〜150CPS)と高い表面張
力(20℃に於いて45〜55dyn/cm)を保持す
るように形成されている。その結果、インキ自体は不乾
燥性であってスタンプ盤面に於ける乾燥は少ないが、紙
面に於ける吸収・乾燥が比較的遅く、印影が安定するま
でに相当の時間を必要とすることになる。また、インキ
が高粘性で高い表面張力を有するため、スタンプ盤面へ
印面を接当した際に多量のインキが印面へ転着されるこ
とになる。
【0004】そのため、普通紙や上質紙、和紙等の易吸
収性用紙の場合には比較的容易に捺印を行えるが、アー
ト紙やミラーコート紙等の難吸収性用紙の場合には印影
が極めて不鮮明なものとなり、事実上捺印が出来ないと
云う難点がある。また、普通紙等の易吸収性用紙の場合
でも、インキの転着量が多いために印面が細くなると、
鮮明な印影を得ることが著しく困難になると云う問題が
ある。更に、水溶性染料を使用しているため印影そのも
のが非耐水性であり、水によって印影が流れると云う難
点がある。
【0005】一方、後者の蒸発乾燥型油性インキは、紙
以外の金属やガラス、プラスチック等の非吸収面への捺
印を主たる目的とするものであり、一般には蒸気圧の高
いメチルアルコール等の溶剤(90〜100mmHg・
20℃)に油溶性染料と樹脂を溶解させることにより形
成されている。また、当該速乾性油性インキは、ガラス
等の非吸収面上での蒸発乾燥性を高めると共に印影の安
定性を保持するために、高粘度(20℃に於いて90C
PS)と低表面張力(20℃に於いて35dyn/c
m)及び高蒸気圧(20℃に於いて90〜100mmH
g)を保持するように形成されている。
【0006】その結果、金属やガラス等の非吸収面であ
っても、粗い印面の場合には比較的鮮明な捺印ができ
る。しかし、印面が極細線等から成る細かい印面の場合
には、インキが高粘度であるため、低い表面張力に拘わ
らず、印面上に於けるインキの拡散性が悪く、鮮明な捺
印が困難となる。また、当該速乾性油性インキを用いて
普通紙や上質紙等の易吸収性用紙、若しくはアート紙や
ミラーコート紙等の難吸収性用紙面へ捺印した場合に
は、紙面上に於けるインキの急激な乾燥硬化に起因して
紙面外表層にしわが生じること、及び印面上に於けるイ
ンキの拡散性が極めて悪いこと等が相俟って、鮮明な捺
印が出来ないという難点がある。更に、インキそのもの
が高蒸発乾燥性であるため、スタンプ台の盤面に於ける
インキの乾燥が著しく、完全な密閉性の容器を必要とす
るうえ、不使用時にはスタンプ台を必ず密閉状態とする
必要があり、一般事務用としては実用上極めて不便にな
ると云う問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従前のスタン
プ用インキに於ける上述の如き問題、即ち、(イ)吸収
型水性インキに於ける高粘性、高表面張力のためにゴ
ム印面へのインキ転着量(付着量)が多くなり、易吸収
性用紙であっても印影が不鮮明になり易いこと、高表
面張力のために吸収・乾燥性が悪く、アート紙やミラー
コート紙等の難吸収性用紙の場合には事実上捺印が出来
ないこと、インキに耐水性が無く、印影が水に流れ易
いこと、並びに(ロ)蒸発乾燥型油性インキに於ける
易吸収性用紙や難吸収性用紙へも適用できるが、高粘性
のため低表面張力にも拘わらずゴム印面へのインキの転
着量即ち紙面へのインキの付着量が増大し、細かい印面
の場合には鮮明な捺印が出来ないこと、急激なインキ
の蒸発硬化によって難吸収性用紙や昜吸収性用紙の場合
には用紙の外表層にしわが生じ、印影が不鮮明になるこ
と、インキの蒸発が激しく、スタンプを密閉型構造に
する必要があり、事実上極めて不便なこと等の問題を解
決せんとするものであり、普通紙等の易吸収性用紙であ
っても或いはミラーコート紙等の難吸収性用紙であって
も、印面の粗さや細かさに拘わらず極めて鮮明な捺印を
多数回連続して行うことができ、しかも積み重ねによる
印影の汚れの発生や水による印影の流れ、スタンプ盤面
からの蒸発等をほぼ皆無にできるようにしたスタンプ用
インキを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、20℃に於け
る蒸気圧が0.6mmHg以下のエーテル類やアルコー
ル類等の単独又は混合物である83.0〜92.0重量
部の溶剤と;前記溶剤に溶解可能な2.0〜14.0重
量部の油溶性染料と;前記溶剤に対して相溶性を有する
1.0〜3.0重量部の樹脂剤と;前記溶剤に対して相
溶性を有する0.1〜0.3重量部の界面活性剤とから
成り、20℃に於けるインキの表面張力を30〜35d
yn/cmに、また粘度を30〜70CPSに夫々した
ことを発明の基本構成とするものである。
【0009】
【作用】本発明に係るスタンプ用インキは油溶性染料を
使用するものであり、従って紙面に捺印された印影は耐
水性を有し、水によって流されることは無い。また、常
温(20℃)に於けるインキの蒸気圧が0.6mmHg
以下と極めて低いため、スタンプ台の盤面上に於ける乾
燥蒸発は極僅かとなる。従ってスタンプ台を常時密閉状
態に保持する必要は無い。更に、本発明に係るスタンプ
用インキは低粘度でしかも表面張力が極めて低いため、
印面をスタンプ台の盤面へ接当せしめた際に印面上へ転
着されるインキは、比較的少量となり、しかも極めて容
易に印面の全域へ一様に拡散することになる。換言すれ
ば、スタンプ台の盤面上へ印面を接当することにより、
多量のインキが印面上へ転着されることは全く無く、必
要最小限の少量のインキが印面上へ転着され、且つこれ
が印面の全域へ一様に拡散されることになる。その結
果、紙面上へ捺印された印影は、インキ量が必要最小限
の量であって多過ぎないことと、インキそのものの表面
張力が低いことが相俟って、紙面上で迅速に吸収乾燥さ
れることになり、易吸収性用紙であっても或いは難吸収
性用紙であっても、汚れの無い極めて鮮明な捺印が行え
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本件請求
項1に記載のスタンプ用インキは蒸気圧が0.6mmH
g以下の単独溶剤若しくはこれ等の混合溶剤に油溶性染
料を溶解し、その表面張力を35dyn/cm以下、粘
度を70CPS以下としたものである。また、本件請求
項2に記載のスタンプ用インキは前記請求項1に記載の
インキに溶剤に対して相溶性のある樹脂を添加したもの
であり、更に、本件請求項3に記載のスタンプ用インキ
は、前記請求項2に記載のインキに溶剤に対して相溶性
のある界面活性剤を添加したものである。
【0011】前記溶剤の蒸気圧は、主としてスタンプ台
の盤面上からのインキの蒸発を防止すると云う点から
0.6mmHg以下に保持する必要があり、常温(20
℃)に於ける溶剤の蒸気圧が0.6mmHgを越える
と、スタンプ台を常時開放状態で使用することが実際上
困難となり、実用上様々な支障を生ずることになる。ま
た、インキとしての常温に於ける表面張力が35dyn
/cm及び粘度が70CPSを越えると、印面へのイン
キの転着量が増大すると共に印面上に於けるインキの拡
散性が悪化し、更にインキの紙面上に於ける吸収並びに
乾燥性も低下して難吸収性用紙への鮮明な捺印が困難と
なる。従って、インキの常温に於ける表面張力及び粘度
は前記35dyn/cm及び70CPS以下に保持する
必要がある。更に、インキとしての常温に於ける表面張
力が30dyn/cm及び粘度が30CPSを下廻る
と、印面へのインキの転着量が少なくなり過ぎ、鮮明な
捺印が困難となる。従って、インキの常温に於ける表面
張力及び粘度は30dyn/cm及び30CPS以上に
保持するのが望ましい。
【0012】前記溶剤としては、常温(20℃)に於け
る蒸気圧が0.6mmHg以下のアルコール類、エステ
ル類及びエーテル類等が適当である。前記エーテル類の
溶剤としては、例えばヘキシルエーテル、2−エチルヘ
キシルエーテル、エチレングリコールモリブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノ正ヘキシルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコ
ールモノー2−エチルブチルエーテル、エチレングリコ
ールジブチルエーテル、ジェチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジェチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジェチレングリコールジェチルエーテル、ジェチレ
ングリコールモノプチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチル
エーテル等が最適である。
【0013】また、エステル類の溶剤としては、例えば
ジギ酸グリコール、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸ジェ
チレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジェチレン
グリコールモノエチルエーテル、酢酸ジェチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジ酢酸グリコール、ジ酢酸ア
リリデン、乳酸ブチル、マイレン酸ジメチル、マイレン
酸ジェチル、マイレン酸ジー2−エチルヘキシル等が適
している。
【0014】更に、前記アルコール系の溶剤としては、
例えばヘプタノール−3、2−エチルヘキシルアルコー
ル、2・6−ジメチル−4−ヘプタノール、第二ウンデ
ジルアルコール、トリメチルノニルアルコール、第二テ
トラデジルアルコール、第二ヘプタデジルアルコール、
フェノール、ジプロピレングリコール等が適している。
【0015】前記油溶性染料としては、C.I.Sol
vent Red32(商品名ネオスーパーレッドC4
31・中央合成化学株式会社)、C.I.Solven
tRed22(商品名ネオスーパーレッドC432)、
C.I.SolventBIue44(商品名ネオスー
パーブルC531)、C.I.SolventBLue
5(商品名オイルブルー8B)、C.I.Solven
t Red49(商品名オイルピンク330)、C.
I.Solvent yellow21(商品名ネオス
ーパーイエローC131)、C.I.Solvent
Black27(商品名ネオスーパーブラックC83
2)等が適当である。また、インキ内の油溶性染料の含
有量は、主として溶剤への溶解性の点から20〜14.
0(重量部)の範囲が最適である。
【0016】前記樹脂剤は主としてインキの粘度調整を
目的として添加されるものであり、例えばポリビニルブ
チラール(商品名・エスレックBL−1、積水化学工業
株式会社)、ケトンレジンK90(商品名・荒川化学工
業株式会社)等が適している。また、当該樹脂剤の添加
量は、インキ粘度を30〜50CPSにほじするという
点から1.0〜3.0(重量部)の範囲が適当である。
【0017】前記界面活性剤は主としてインキの表面張
力を調整してインキの用紙に対する吸収性を高めるため
のものであり、例えばフロラードFC・176(商品名
・住友スリーエム株式会社)等が適している。尚、当該
界面活性剤の添加量は、インキの表面張力を30〜31
dyn/cm程度に保持すると云う点から0.1〜0.
3(重量部)が適当である。
【0018】表1は、本発明の第1実施例に係る青色ス
タンプ用インキの成分配合を示すものである。当該青色
スタンプ用インキの粘度(20℃)は40.7CPSで
あり、且つその表面張力(20℃)は31.7dyn/
cmであった。
【0019】
【表1】
【0020】表2は本発明の第2実施例に係る緑色スタ
ンプ用インキの成分配合を示すものである。当該緑色ス
タンプ用インキの粘度(20℃)は32.2CPSであ
り、且つその表面張力(20℃)は30.0dyn/c
mであった。
【0021】
【表2】
【0022】表3は、本発明の第3実施例に係る黒色ス
タンプ用インキの成分配合を示すものである。当該黒色
スタンプ用インキの粘度(20℃)は58.3CPSで
あり、且つその表面張力(20℃)は31.0dyn/
cmであった。
【0023】
【表3】
【0024】表4は、本発明の第4実施例に係る赤色ス
タンプ用インキの成分配合を示すものである。当該赤色
スタンプ用インキの粘度(20℃)は45.8CPSで
あり、且つその表面張力(20℃)は30.5dyn/
cmであった。
【0025】
【表4】
【0026】表5は、本発明の第5実施例に係る黒色ス
タンプ用インキの成分配合を示すものである。当該緑色
スタンプ用インキの粘度(20℃)は65.7CPSで
あり、且つその表面張力(20℃)は35.0dyn/
cmであった。
【0027】
【表5】
【0028】表6は、本発明の第6実施例に係る各種ス
タンプ用インキの成分配合を示すものである。当該各ス
タンプ用インキの粘度(20℃)は32〜45CPSの
間にあり、且つその表面張力(20℃)は30.0〜3
1.0dyn/cmであった。
【0029】
【表6】
【0030】次に、本発明に係るスタンプ用インキを用
いた場合の捺印を、従前の吸収型水性インキ並びに従前
の蒸発乾燥型油性インキを用いた場合の捺印と比較しつ
つ説明する。先ず、同一のスタンプ台を3台準備し、夫
々に本発明に係るインキ(実施例6の色調ブラックイン
キ)、従前の吸収型水性インキ及び従前の蒸発乾燥型油
性インキを等量づつ充填する。次に、同一の材質の同じ
ゴム印判を3ケ用意し、ほぼ同じ面圧でもって各スタン
プ台盤面上へ印面を押圧したあと、各印面を紙面上へほ
ぼ同じ面圧で、且つほぼ同時間接解させ、捺印をする。
更に、捺印の完了後数秒間経過してから、各印影面上を
親指面で、ほぼ同じ接触圧を加えた状態でこする。
【0031】図1、図2及び図3は易吸収紙(普通紙)
上に捺印した印影面の最終状態を示すものであり、図1
は本件発明のインキ、図2は吸収型水性インキ、図3は
蒸発乾燥型油圧インキの場合の印影を示すものである。
図1乃至図3の対比からも明らかなように、本件発明に
係るインキを用いた場合の印影が最も鮮明なものとな
る。
【0032】また、図4、図5及び図6は易吸収紙(ケ
ント紙)上へ捺印をした場合の各印影の最終状態を示す
ものであり、図4は本件発明のインキ、図5は吸収型水
性インキ、図6は蒸発乾燥型油性インキの場合を夫々示
すものである。図4乃至図6からも、本件インキを用い
た印影が最も鮮明な状態にあることが判る。
【0033】更に、図7、図8及び図9は難吸収紙(ア
ート紙)上へ捺印をした場合の印影の最終状態を示すも
のであり、図7は本件発明のインキ、図8は吸収型水性
インキ、図9は蒸発乾燥型油性インキの場合の印影を夫
々示すものである。各印影の対比からも明らかなよう
に、難吸収紙面上へ捺印した場合には、本件発明に係る
インキの優れた効用がより一層顕著なものとなる。
【0034】図10、図11及び図12は、スタンプ台
の盤面布を所謂超極細繊維からなるワイピングクロス
(商品名サヴィーナミニマックス・鐘紡株式会社)とし
た場合について、前述と同様の方法によって形成した捺
印の印影の最終状態を示すものであり、用紙には難吸収
性紙(アート紙)が使用されている図10(本件発明の
インキ)からも明らかなように、本件発明のインキの場
合には印面へ転着されたインキの拡散性に優れているた
め、図11(吸収型水性インキ)及び図12(蒸発乾燥
型油性インキ)の場合に比較して、より一層鮮明な印影
を得ることが出来る。
【0035】
【発明の効果】本件発明に於いては、溶剤として常温に
於ける蒸気圧が0.6mmHg以下のアルコール類やエ
テール類等の溶剤を使用し、これに油溶性染料を溶解す
ると共に、必要に応じて適宜量の樹脂剤及び界面活性剤
をこれに添加溶解することにより、常温に於けるインキ
の表面張力を35.0dyn/cm以下、粘度を70C
PS以下に保持する構成としている。その結果、本件発
明のインキでは、溶剤の蒸気圧が極めて低いことによっ
てスタンプ台盤面からのインキの蒸発が無視し得る程度
となり、従前の蒸発乾燥型油性インキの場合のように、
スタンプ台を密閉構造とする必要が無くなり、実用上も
極めて便宜となる。また、油性インキにも拘わらずイン
キとしての粘度並びに表面張力が低いため、スタンプ台
へ印面を圧接した際の印面へのインキ転着量が極く少量
となる。その結果、紙面でのインキの吸収乾燥が早くな
って汚れの発生が少なくなると共に、表面張力が低いに
も拘わらず所謂インキの「にじみ」が少なくなり、極め
て鮮明な捺印が得られる。特に、本件発明のインキで
は、コート紙等の難吸収紙への捺印に際しても、捺印書
類の積み重ねを連続的に行うことが出来、捺印作業の大
幅な能率アップが可能となる。更に、スタンプ台の盤面
に所謂「ワイピングクロス」を使用した場合には、印面
へより少ない量のインキを極めて円滑且つ均等に拡散す
ることが可能となり、極く細かい印面であっても、より
鮮明な捺印が可能となる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明のインキを用いて易吸収紙(普通紙)
上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示す。
【図2】従前の吸収型水性インキを用いて易吸収紙(普
通紙)上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示す。
【図3】従前の蒸発乾燥型油性インキを用いて易吸収紙
(普通紙)上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示す。
【図4】本件発明のインキを用いて易吸収紙(ケント
紙)上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示す。
【図5】従前の吸収型水性インキを用いて易吸収紙(ケ
ント紙)上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示す。
【図6】従前の蒸発乾燥型油性インキを用いて易吸収紙
(ケント紙)上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示
す。
【図7】本件発明のインキを用いて難吸収紙(アート
紙)上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示す。
【図8】従前の吸収型水性インキを用いて難吸収紙(ア
ート紙)上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示す。
【図9】従前の蒸発乾燥型油性インキを用いて難吸収紙
(アート紙)上へ捺印した場合の印影の汚れ状態を示
す。
【図10】本件発明のインキを用いて難吸収紙(アート
紙)上へ捺印した場合の他の印影の汚れ状態を示す。
【図11】従前の吸収型水性インキを用いて難吸収紙
(アート紙)上へ捺印した場合の他の印影の汚れ状態を
示す。
【図12】従前の蒸発乾燥型油性インキを用いて難吸収
紙(アート紙)上へ捺印した場合の他の印影の汚れ状態
を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20℃に於ける蒸気圧が0.6mmHg
    以下のエーテル類、エステル類、アルコール類の単独又
    は混合物である83.0〜92.0重量部の溶剤と;前
    記溶剤に溶解可能な2.0〜14.0重量部の油溶性染
    料と;前記溶剤に対して相溶性を有する1.0〜3.0
    重量部の樹脂剤と;前記溶剤に対して相溶性を有する
    0.1〜0.3重量部の界面活性剤とから成り、20℃
    に於けるインキの表面張力を30〜35dyn/cm
    に、また粘度を30〜70CPSに夫々したことを特徴
    とする油性のスタンプ用インキ。
JP3080863A 1991-03-18 1991-03-18 スタンプ用インキ Expired - Lifetime JPH0791496B2 (ja)

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