JPH0791240B2 - 2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩の製造方法 - Google Patents

2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩の製造方法

Info

Publication number
JPH0791240B2
JPH0791240B2 JP7750087A JP7750087A JPH0791240B2 JP H0791240 B2 JPH0791240 B2 JP H0791240B2 JP 7750087 A JP7750087 A JP 7750087A JP 7750087 A JP7750087 A JP 7750087A JP H0791240 B2 JPH0791240 B2 JP H0791240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethyleneimine
hydrohalic acid
reaction
temperature
haloethylamine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7750087A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63246352A (ja
Inventor
正雄 北野
光明 八木沢
豊 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP7750087A priority Critical patent/JPH0791240B2/ja
Publication of JPS63246352A publication Critical patent/JPS63246352A/ja
Publication of JPH0791240B2 publication Critical patent/JPH0791240B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアミノエチル化剤として有用であり医薬、農
薬、染顔料、写真薬、樹脂改質剤等、中間体として広範
な用途を用する2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸
塩の製造方法に関する。
詳しくは、エチレンイミンとハロゲン化水素酸との反応
による高純度2−ハロエチルアミン、ハロゲン化水素酸
塩の製造方法に関する。
(従来の技術と問題点) ハロアルキルアミンの合成法としてはアミノアルコール
の塩素化による方法が一般的に知られている。この方法
のうち塩化チオニルを用いる米国特許第2,163,181号明
細書記載の方法が古くから知られ比較的低温で高収率が
得られるが、副生する亜硫酸ガスの処理の問題や製品の
着色等の問題を有する。
また、塩素化剤として三塩化リンを用いる方法も知られ
ているが、これらの塩素化剤を用いる方法は、塩素化剤
自体が高価であることと、副生物除去等によるコスト高
のため工業的に有利な方法とは言えない。
また、塩素化剤として塩化水素ガスを用い、アミノアル
コール塩酸塩と溶融状態で反応させる方法特開昭58−41
482号が提案されているが、この方法も高価な塩化水素
ガスを用い、又圧力容器を必要とすることより必ずしも
有利な方法とは言えない。一方エチレンイミンとハロゲ
ン化水素酸による2−ハロエチルアミンの合成はハロゲ
ンイオンと水酸基イオンの競争反応のため副生物として
2−ヒドロキシエチルアミンが生成することが知られて
いる。たとえば2,2−ジメチルエチレンイミンと6N塩酸
との反応を25℃で行ったところ、クロロ体の収率が90.4
%であり1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールが
1.3%生成したとの報告がある。(J.A.C.S.77巻5113ペ
ージ) (問題点を解決するための手段) 本発明者は上述の問題点を解決すべく研究を重ねた結
果、エチレンイミンとハロゲン化水素酸との反応によ
り、2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩を製造す
るに際し、ハロゲン化水素酸中にエチレンイミンを10℃
以下の温度で加え、エチレンイミンの開環を抑制し、ハ
ロゲン化水素酸との付加塩とした後、昇温し、開環ハロ
ゲン化を行なうことにより98%以上の高純度の2−ハロ
エチルアミンハロゲン化水素酸塩が98%以上の高収率で
得られることを発見し本発明に至った。
本発明は、2倍モル以上のハロゲン化水素酸中に10℃以
下の温度を維持しながらエチレンイミンを加え、エチレ
ンイミンの開環を抑制しながら、エチレンイミンとハロ
ゲン化水素酸との付加塩とした後、昇温し開環ハロゲン
化を行なうことにより実施される。ハロゲン化水素酸中
にエチレンイミンを10℃以下で加えることの意味はハロ
ゲンイオンと水素基イオンの競争反応を抑え副生物であ
るエタノールアミンの生成を抑制しハロエチルアミンの
選択性を上げることにある。又ハロゲン化水素酸の濃度
もハロエチルアミンの選択性に影響を与えることより濃
いハロゲン化水素酸の使用が好ましい。ハロゲン化水素
酸とエチレンイミンのモル比は、ハロゲン化及び生成物
の塩形成のため2倍モル以上必要である。2倍モル以上
あれば反応に関しては十分であるが、製品を粉体として
得る場合濃縮工程が必要であるので、大過剰用いるのは
不経済であり、2.0内至2.2倍モルが好ましい。
本発明に使用するハロゲン化水素酸としては塩酸、臭化
水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸が挙げられる。
反応は実質的にハロゲン化水素酸自身をハロゲン化剤お
よび溶剤として使用することにより実施される。ハロゲ
ン化水素酸として38重量%塩酸水溶液、47重量%臭化水
素酸水溶液をエチレンイミンの2倍モル用いた時対応す
る2−クロロエチルアミン、塩酸塩、及び2−ブロモエ
チルアミン、臭化水素酸塩は約50重量%の水溶液として
得られ通常水溶液そのままの形で次のアミンエチル化等
の反応に供せられる。又粉体として必要な時は反応液を
濃縮後、晶析分離を行うかもしくは濃縮後アルコールを
加え晶析分離することにより簡単に純品の粉体として得
られる。
ハロゲン化水素酸塩にエチレンイミンを10℃以下で加
え、エチレンイミンとハロゲン化水素酸との付加塩とし
た後開環ハロゲン化させる際の温度は30℃以下の時ハロ
エチルアミンの選択性にはそれ程影響しないが30℃を越
えると、選択性が低下する傾向にあるので、10〜30℃で
実質的に反応を終了させるのが好ましい。反応時間は10
〜30℃の温度で5時間で十分であり、好ましくは10〜30
℃の温度で1〜3時間保つた後、30℃で2時間保つのが
よい、わずかに残存する付加塩を実質的になくすため最
終的に70℃まで昇温することにより実施される。
(効 果) 上記の如く本発明はハロゲン化剤として安価に入手出来
るハロゲン化水素酸を用い副生物の極めて少ない2−ハ
ロエチルアミンハロゲン化水素酸塩を高収率で得ること
のできる工業的に有利な製造法である。
(実 施 例) 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、これら
の実施例は例示であり本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
実施例−1 かくはん機付フラスコに38重量%塩酸水溶液403.4グラ
ムを仕込み10℃以下に冷却した。このフラスコ中に10℃
以下を維持しながらエチレンイミン86グラムをかくはん
しながら滴下した。この際エチレンイミンの添加に約1
時間要した。エチレンイミンの添加終了後、フラスコ内
温を3時間かけ30℃まで昇温し、30℃にて2時間保持し
た後最終的に70℃まで昇温し反応を終了させた。
反応液の分析によると未反応のエチレンイミンは残存せ
ずエチレンイミンに対する2−クロロエチルアミン塩酸
塩の選択性(収率)は98.7%であった。
実施例−2 かくはん機付フラスコに47重量%臭化水素酸水溶液361.
5グラムを仕込み10℃以下に冷却した。このフラスコ中
に10℃以下を維持しながらエチレンイミン43グラムをか
くはんしながら滴下した。この際エチレンイミンの添加
に約1時間要した。以下実施例−1と同様に昇温し反応
を終了させた。反応液の分析によるとエチレンイミンは
残存せずエチレンイミンに対する2−ブロモエチルアミ
ン臭化水素酸塩の選択性(収率)は99.2%であった。
比較例−1 かくはん機付フラスコに38重量%塩酸水溶液403.4グラ
ムを仕込み、このフラスコ中に30℃を維持しながらエチ
レンイミン86グラムをかくはんしながら滴下した。この
際エチレンイミンの添加に約30分を要した。エチレンイ
ミンの添加終了後、30℃にて2時間保持した後、最終的
に70℃まで昇温し反応を終了させた。
反応液の分析によると未反応エチレンイミンは残存せ
ず、エチレンイミンに対する2−クロロエチルアミン塩
酸塩の選択性(収率)は91.5%であり、実施例−1に比
較して低収率であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンイミンとハロゲン化水素酸との反
    応により、2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩を
    製造するに際し、ハロゲン化水素酸中にエチレンイミン
    を10℃以下の温度で加え、エチレンイミンの開環を抑制
    し、ハロゲン化水素酸との付加塩とした後、昇温し、開
    環ハロゲン化を行なわしめることを特徴とする2−ハロ
    エチルアミンハロゲン化水素酸塩の製造方法。
JP7750087A 1987-04-01 1987-04-01 2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩の製造方法 Expired - Lifetime JPH0791240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7750087A JPH0791240B2 (ja) 1987-04-01 1987-04-01 2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7750087A JPH0791240B2 (ja) 1987-04-01 1987-04-01 2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63246352A JPS63246352A (ja) 1988-10-13
JPH0791240B2 true JPH0791240B2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=13635688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7750087A Expired - Lifetime JPH0791240B2 (ja) 1987-04-01 1987-04-01 2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0791240B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6284273B1 (en) * 1998-02-24 2001-09-04 Vincent Lenaerts Cross-linked high amylose starch resistant to amylase as a matrix for the slow release of biologically active compounds

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63246352A (ja) 1988-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0313238B2 (ja)
JPH06199760A (ja) O−置換ヒドロキシルアンモニウム塩の製造方法
JPH0791240B2 (ja) 2−ハロエチルアミンハロゲン化水素酸塩の製造方法
US4247479A (en) Process for the manufacture of aromatic amines from α, β-unsaturated cycloaliphatic ketoximes
US20020128318A1 (en) Novel process for the preparation of alpha-(2-4-disulfophenyl)-n-tert-burtylnitrone and pharmaceutically acceptable salts thereof
JP4131575B2 (ja) ベンゾフェノンイミンの製造法
JP3046258B2 (ja) 1−クロロカルボニル−4−ピペリジノピペリジンまたはその塩酸塩の製造方法
JPH0597782A (ja) 塩酸ベバントロールの製造方法
JP2582889B2 (ja) 高純度アミノスルフェニルクロリドの製法
JPS62288102A (ja) ジシアナミド金属塩の製造方法
KR100234626B1 (ko) 2-(2,6-디클로로페닐)아미노)페닐아세톡시아세트산의제조방법
JP3040265B2 (ja) ジ炭酸ジアルキルエステルの製造方法
JPS6372661A (ja) アルキルヒドラジン類の製造方法
JPS6343382B2 (ja)
JPH01143878A (ja) ケイ素アジド化合物の製造方法
KR910003635B1 (ko) 2-(2-나프틸옥시)프로피온아닐리드 유도체의 제조방법
JP3884572B2 (ja) 4’−メチル−2−ビフェニルカルボン酸tert−ブチルの製造方法
JPH07206809A (ja) 1−アルキル−2−アミノエタンチオール類の製造方法
JPS6312465B2 (ja)
JP2856331B2 (ja) 2,2‐ジアミノ‐1,1‐ビナフチルの製造法
GB2317614A (en) Production of Aminophenol
HU207709B (en) Process for producing n-/n-propyl/-n-/2-/2,4,6-trichloro-phenoxy/-ethyl/-amine
JPH1072419A (ja) tert−ロイシンの製造方法
JP3214923B2 (ja) 第3級ヒドロペルオキシドの製造方法
JPH1192435A (ja) ベンゼン誘導体およびその製造方法