JPH0791071A - 外壁板施工方法およびその装置 - Google Patents

外壁板施工方法およびその装置

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JPH0791071A
JPH0791071A JP24134793A JP24134793A JPH0791071A JP H0791071 A JPH0791071 A JP H0791071A JP 24134793 A JP24134793 A JP 24134793A JP 24134793 A JP24134793 A JP 24134793A JP H0791071 A JPH0791071 A JP H0791071A
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JP
Japan
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vertical furring
vertical
furring strip
wall plate
frame structure
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JP24134793A
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Hideo Kiyoujima
日出男 京嶋
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シャトル工法により外壁板の取り付けをする場
合において、できるだけ少ない変形阻止部材により外壁
板の変形を阻止する。 【構成】縦胴縁23の下端部を昇降架台25のステージ
37上の足元治具47に接合する。次に、縦胴縁23を
2個の縦胴縁仮止め用ファスナー49に取り付け、縦胴
縁23をE,Fの階高の梁21に仮止めしておく。次
に、縦胴縁23に外壁板17を接合して外壁板ユニット
Uを組立てる。次に、外壁板ユニットUを鉄骨構造体1
5の所定の取付位置に移送する。次に、縦胴縁23を鉄
骨構造体に接合する。足元治具47との接合を解除し、
縦胴縁23を昇降架台25から取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外壁板施工方法および
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物、例えば立体駐車設備の駐車塔で
は鉄骨構造体の外面にカーテンウォール構造の外壁板が
接合されることが多い。カーテンウォール構造の外壁板
を鉄骨構造体に取り付けるには、一般に鉄骨構造体に水
平に外方へ突出するファスナーを上下方向に複数個設け
ておき、ファスナーに地上から最上段まで延びる縦胴縁
を連結し、該縦胴縁に外壁板を1枚ずつ取り付けてい
る。鉄骨構造体への縦胴縁の取り付けおよび縦胴縁への
外壁板の取り付けには、取付精度が数mmレベルで要求さ
れる。
【0003】外壁板を鉄骨構造体に取り付ける従来の外
壁板施工方法では、鉄骨構造体の周囲に外部足場を組
み、クレーンによって吊り上げた縦胴縁や外壁板を鉄骨
構造体に作業者が外部足場から取り付けていた。
【0004】これに対して新たな外壁板施工方法として
シャトル工法が注目されている。シャトル工法は、地上
の昇降架台の上に外壁の1面分や全面分の外壁板ユニッ
トを組み立て、昇降架台により外壁板ユニットを鉄骨構
造体の外面に沿って上昇させて鉄骨構造体に自動的に取
り付ける。同じ工程を繰り返して、外壁板ユニットを最
上階から順次取り付けていく。シャトル工法は、平面位
置センサや高さ検出センサを用いた水平位置測定装置や
垂直位置測定システムによって昇降架台を数mmレベルの
精度で制御し、外壁板ユニットを正確に鉄骨構造体に取
り付けることを特徴としている。
【0005】シャトル工法によれば、外部足場による高
所作業がなくなり高い安全性が確保でき、外壁板を1枚
ずつ高所に運搬して取り付ける作業がなくなることによ
って生産性の向上および省力化が可能になる。
【0006】シャトル工法は特殊なホーロー製外壁板に
ついて適用された例がある。図17に示すように、ホー
ロー製外壁板101は、板状のホーロー材103を複数
の縦材105および複数の横材107から成るフレーム
109に複雑なジョイント構造により接合したものであ
る。ホーロー製外壁板101は、フレーム109が鉄骨
構造体に設けられた上下方向へ延びる縦胴縁111と連
結されることによって、鉄骨構造体に取り付けられてい
る。
【0007】現在、シャトル工法は大型で重量の大きい
外壁板、例えばサンドイッチパネルについては適用され
た例はなく、サンドイッチパネルのような幅広く使用さ
れている外壁板についてもシャトル工法を適用すること
が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の外壁板施工方法
では、あらかじめ鉄骨構造体に縦胴縁を正確に設けてお
き、縦胴縁に対して1枚ずつ外壁板を取り付けていくこ
とによって高い外壁板の取付精度を確保していたが、シ
ャトル工法では、取付部位とは異なる場所(地上)で外
壁板を組み立て、鉄骨構造体とは離れた状態で取付部位
まで移送し、しかる後取付部位に正確に取り付ける必要
があるため、高い取付精度を確保することが難しい。
【0009】そして、シャトル工法を大型で重量が大き
い外壁板に適用する場合、このような外壁板は施工中の
ゆがみ等の変形が生じやすいため、(イ)いかに変形し
やすい外壁板を鉄骨構造体に直接取り付ける場合と同じ
精度で地上で組み立てるか(地上での組立精度の確
保)、(ロ)組み立てられた外壁板ユニットをいかに変
形させないで取付位置まで移送するか(移送中の変形防
止)、(ハ)外壁板ユニットをいかに変形させないで鉄
骨構造体に取り付けるか(外壁板の取付精度の確保)が
問題になる。
【0010】外壁板の組立、移送および外壁板の鉄骨構
造体への取り付けの各作業工程において外壁板の変形を
阻止するには、外壁板ユニットを上記ホーロー製外壁板
に使用されている縦材と横材から成る強固なフレームに
より保持することが考えられるが、構成部材が多くなる
ため重量が増加すると共に施工方法が複雑になる。この
ため、外壁板の変形を阻止する部材(変形阻止部材)が
できるだけ少ない別の手段の開発が望まれていた。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、シャトル工法により外壁板の取り付けをする
場合において、できるだけ少ない変形阻止部材により外
壁板の変形を阻止することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、上下方向へ延びる縦胴縁に
外壁板を接合することによって、従来鉄骨構造体にあら
かじめ設置されていた縦胴縁を利用して、外壁板の組
立、移送および鉄骨構造体への取り付けの各作業工程に
おいて外壁板の変形を阻止するものである。
【0013】具体的に、請求項1に係る発明が講じた解
決手段は、鉄骨構造体の外側に昇降架台を上下動可能に
設けておき、該昇降架台上に上下方向へ延びる縦胴縁を
仮に取り付けた後、該縦胴縁の外面に外壁板を接合し、
次に上記昇降架台を上動させることによって上記縦胴縁
を上記鉄骨構造体の所定の取付位置に移送した後、該縦
胴縁を上記鉄骨構造体に接合し、しかる後上記縦胴縁を
上記昇降架台から取り外す構成とする。
【0014】また、請求項2に係る発明は、縦胴縁を外
壁板の変形を阻止するフレームとして利用する上で、昇
降架台上における鉄骨構造体の縦胴縁取付位置の下方に
上下方向へ延びる縦胴縁を仮に取り付けることによって
縦胴縁を昇降架台に正確に取り付けると共に、梁に縦胴
縁を連結して縦胴縁をほぼ垂直に保持することによって
昇降架台に対して外壁板を縦胴縁を介して正確に組み付
け可能にするものである。
【0015】具体的には、請求項2に係る発明が講じた
解決手段は、鉄骨構造体の外側に昇降架台を上下動可能
に設けておき、該昇降架台上における上記鉄骨構造体の
縦胴縁取付位置の下方に上下方向へ延びる縦胴縁を仮に
取り付けた後、上記鉄骨構造体における上記昇降架台よ
りも上方に位置する梁に上記縦胴縁を連結することによ
って該縦胴縁をほぼ垂直に保持しておき、しかる後上記
縦胴縁の外面に上記外壁板を接合する構成とする。
【0016】また、請求項3に係る発明は、縦胴縁を昇
降架台に対して位置決めする位置決め手段と、梁に対し
て縦胴縁をほぼ垂直に保持させる保持手段とによって、
縦胴縁を昇降架台に正確に組み付けると共に、昇降架台
に対して外壁板を縦胴縁を介して正確に取り付け可能に
するものである。
【0017】具体的には、請求項3に係る発明が講じた
解決手段は、鉄骨構造体の外側に、外面に外壁板が接合
される縦胴縁を保持して上下動するように設けられた昇
降架台と、上記昇降架台における上記鉄骨構造体の縦胴
縁取付位置の下方に設けられており、上記縦胴縁の下端
部が接合されることによって該縦胴縁を上記昇降架台に
対して位置決めする位置決め手段と、上記鉄骨構造体に
おける上記昇降架台よりも上方に位置する梁または上記
縦胴縁に設けられており、上記梁と上記縦胴縁とを連結
させることによって、上記梁に対して上記縦胴縁をほぼ
垂直に保持させる保持手段とを備えた構成とする。
【0018】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
昇降架台上に上下方向へ延びる縦胴縁を仮に取り付けた
後、縦胴縁の外面に外壁板を接合し、次に昇降架台を上
動させることによって縦胴縁を鉄骨構造体の所定の取付
位置に移送した後、縦胴縁を鉄骨構造体に接合している
ので、外壁を鉄骨構造体に取り付けるための縦胴縁を利
用して、外壁板施工中における外壁板の変形が阻止され
る。
【0019】また、請求項2に係る発明では、昇降架台
上における鉄骨構造体の縦胴縁取付位置の下方に上下方
向へ延びる縦胴縁を仮に取り付けることによって、縦胴
縁が昇降架台に対して正確に取り付けられる。縦胴縁は
昇降架台によって鉄骨構造体の縦胴縁取付位置に正確に
移送されることになり、縦胴縁を介して外壁板を昇降架
台に保持しても、外壁板を鉄骨構造体の取付位置に正確
に移送可能となる。
【0020】鉄骨構造体における昇降架台よりも上方に
位置する梁に縦胴縁を連結することによって縦胴縁をほ
ぼ垂直に保持しておき、しかる後に縦胴縁に外壁板を接
合するので、梁を利用して縦胴縁を上下方向の全長にわ
たってほぼ垂直に保持可能となり、縦胴縁に対して外壁
板が正確に組み付けられる。
【0021】また、請求項3に係る発明では、縦胴縁を
昇降架台に対して位置決めする位置決め手段によって縦
胴縁が昇降架台に対して正確に取り付けられ、縦胴縁を
介して外壁板を昇降架台に保持しても、外壁板を鉄骨構
造体の取付位置に正確に移送できるようになる。また、
梁に対して縦胴縁をほぼ垂直に保持させる保持手段によ
って、梁を利用して縦胴縁に対して外壁板が正確に組み
付けられる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0023】図1は本発明の一実施例に係る外壁板施工
方法およびその装置が適用された立体駐車設備の正面図
である。図2は立体駐車設備の縦断面図である。図3は
立体駐車設備の横断面図である。本実施例の立体駐車設
備は、地上に構築された駐車塔1と、該駐車塔1内に設
けられた左右2基の垂直循環式駐車装置3から成る。駐
車塔1の1階部分には車両の出入口5を有する入出庫室
7が設けられている。各垂直循環式駐車装置3は、上下
一対のスプロケット9に巻き掛けられた無端チェーン1
1に多数の車両搭載用のケージ13が吊持されており、
無端チェーン11の循環移動によってケージ13を1階
部分の入出庫室7と入出庫室7よりも上方の上部空間と
の間において移送するようにされている。
【0024】駐車塔1は、鉄骨構造体15と、該鉄骨構
造体15の外周4面に取り付けられた多数の外壁板17
とから成る。鉄骨構造体15は、柱19と梁21と図示
しない斜材とから成る。柱19は、矩形状の敷地の四隅
に4本、鉄骨構造体15の長辺部分の中間位置に2本の
合計6本が設けられている。梁21は、A,B,C,D
1,D2,D3,D4,D5,E,Fの上下10段の階
高の部位に設けられており、それぞれの階高において隣
接する四隅の柱19同士の間および2本の中間位置の柱
19同士の間にそれぞれに架設されている。
【0025】また、図4は鉄骨構造体の外側に配置され
た縦胴縁を示す正面図である。外壁板17は鉄骨構造体
15に上下方向へ延びる縦胴縁23を介して取り付けら
れており、本実施例ではカーテンウォール構造の一つで
あるサンドイッチパネルを用いている。縦胴縁23は鉄
骨構造体15の外周4面について所定の間隔をおいて設
けられている。鉄骨構造体15への外壁板17の取り付
けはシャトル工法による。
【0026】以下、シャトル工法による鉄骨構造体15
に外壁板17を取り付ける外壁板施工装置ついて説明す
る。図5はシャトル工法による外壁板取付構造の斜視図
である。図6は鉄骨構造体であってシャトル工法に用い
る昇降架台の配置を示す横断面図である。
【0027】本実施例におけるシャトル工法の概略を説
明すると、図1および図4〜図6に示すように、本実施
例では鉄骨構造体15を上下7段に区分しており、地上
段よりも上側の6段分についてシャトル工法により外壁
板17を施工する。ここで、最上段を第1段とし、最下
段である地上段を第7段とする。上側の6段分のそれぞ
れについては、昇降架台25上に複数の外壁板17から
成る外壁板ユニットUを組み、外壁板ユニットUを鉄骨
構造体15に沿って上方へ移送して第1段から第6段ま
でに順次取り付けていく。上側6段分の外壁板ユニット
Uの取付を完了した後に昇降架台25を解体し、従来工
法により第7段に外壁板17を取り付ける。
【0028】上記外壁板施工装置は、昇降架台25と、
地上における外壁板ユニットUの組立手段と、鉄骨構造
体15への外壁板ユニットUの取付手段とを備えてい
る。
【0029】地上に鉄骨構造体15の外周4面と所定の
間隔をおいて腰壁27が設けられており、該腰壁27上
に地上に停止中の昇降架台25が載置支持されるように
されている。また、鉄骨構造体15の四隅の柱19の上
端部にはそれぞれ2本のメンテナンスフック29が設け
られている(図3参照)。図7および図8に示すよう
に、各メンテナンスフック29は、外壁板17よりも外
方へ水平に突出しており、外壁板17より外側にメンテ
ナンス用孔31が設けられている。また、各柱19の1
本のメンテナンスフック29には、ホイスト吊下げ用孔
33が設けられ、ホイスト吊下げ用孔33を介してチェ
ーンホイスト35が吊り下げられている。図9はチェー
ンホイスト35によって上記昇降架台25が鉄骨構造体
15の第1段に上動された状態を示しており、昇降架台
25は4台のチェーンホイスト35によって上下動し、
外壁板ユニットUを鉄骨構造体15に沿って上昇させる
ように構成されている。メンテナンスフック29によ
り、チェーンホイスト35を吊り下げることにより、ホ
イスト吊下げフックを別個に設ける手間を省くことがで
きる。
【0030】昇降架台25は平面位置センサや高さ検出
センサによって昇降架台25の姿勢や位置が数mmレベル
の精度で制御されており、外壁板ユニットUは移送中の
水平および垂直の姿勢が制御されると共に正確に取付位
置まで移送されるようにされている。
【0031】図10に示すように、昇降架台25は、地
上において腰壁27上に載置されるステージ37と、該
ステージ37に立設されたシャタリング39と、該シャ
タリング39に設けられ非常時に足場を確保するための
足場板41を有するブラケット43と、該ブラケット4
3の外側に設けられた養生ネット45とを備えている。
【0032】図11に示すように、地上における外壁板
ユニットUの組立手段は、各縦胴縁23に対応して、位
置決め手段としての足元治具47と、保持手段としての
縦胴縁仮止め用ファスナー49とを備えている。縦胴縁
23は、足元治具47およびE,Fの階高の梁21に設
けられた2個の縦胴縁仮止め用ファスナー49によって
3点で保持されるようになっている。
【0033】足元治具47は、昇降架台25のステージ
37における鉄骨構造体15の縦胴縁取付位置の下方に
設けられ、縦胴縁23の下端部がスプライスプレート5
1により接合されることによって縦胴縁23を昇降架台
25に対して位置決めするように構成されている。
【0034】各縦胴縁仮止め用ファスナー49は、梁2
1と縦胴縁23とを連結させることによって、梁21に
対して縦胴縁23をほぼ垂直に保持させるように構成さ
れている。各縦胴縁仮止め用ファスナー49は、梁21
に設けられた取付部材53と、該取付部材53に設けら
れたファスナー本体55とから成る。ファスナー本体5
5は、ファスナー本体55の梁21側の端部に上下2個
の取付孔57a,57bを有する。そして、ファスナー
本体55は、2個の取付孔57a,57bの一方におい
て締結用ボルトとナットとにより取付部材53に締結さ
れることによって、縦胴縁23の上動を許容する退避位
置と該縦胴縁23へ向かって突出する突出位置とに回動
可能に設けられている。退避位置は、ファスナー本体5
5を取付部材53に対して上側の取付孔57aの回りに
上側へ回動させた位置としている。なお、退避位置は、
ファスナー本体55を取付部材53に対して下側の取付
孔57bの回りに下側へ回動させた位置であってもよい
(図12参照)。
【0035】さらに、ファスナー本体55は、胴縁23
が上動した後2個の取付孔57a,57bの他方におい
ても梁21に締結されることによって、突出位置におい
て梁21に固定されるように構成されている。
【0036】各ファスナー本体55の先端部には、上下
方向へ延びるように形成され縦胴縁23とファスナー本
体55とを締結する締結ボルトが挿通する長孔59が設
けられている。長孔59と縦胴縁23に設けられた連結
孔61とに締結ボルトを挿通して締結することによっ
て、縦胴縁23は梁21に取り付けられるようにされて
いる。長孔59は、胴縁23の連結孔61とファスナー
本体55の長孔形成部位との水平方向の位置ずれを吸収
する孔幅を有している。
【0037】図12に示すように、上記鉄骨構造体15
への外壁板ユニットUの取付手段は、Aの階高の柱19
および梁21に設けられた上端ファスナー63と、B,
C,D1,D2,D3,D4,D5の階高の梁21のそ
れぞれに設けられた一対の梁用中間ファスナー65と、
B,C,D1,D2,D3,D4,D5の階高の柱19
に設けられた柱用中間ファスナー67とを備えている。
【0038】図13および図14に示すように、一対の
梁用中間ファスナー65のそれぞれは、上記縦胴縁仮止
め用ファスナー49の取付部材53およびファスナー本
体55と同構成の取付部材53およびファスナー本体5
5から成り、取付部材53は梁21に設けられている。
そして、ファスナー本体55は、縦胴縁23の上動を許
容する退避位置と該縦胴縁23へ向かって突出する突出
位置とに回動可能にされていると共に、縦胴縁23が上
動した後突出位置において梁21に固定されるように構
成されている。ファスナー本体55の長孔59と縦胴縁
23に設けられた連結孔61とに締結ボルトを挿通して
締結することによって、縦胴縁23は梁21に取り付け
られるようにされている。
【0039】図示しないが、梁21に設けられる上端フ
ァスナー63は、梁用中間ファスナー65と同様の取付
部材53とファスナー本体55とから成り、長孔59に
代えて縦胴縁23と締結されるための2個のボルト挿通
孔が設けられた構成とされている。
【0040】一方、図15および図16に示すように、
柱用中間ファスナー67は、上記縦胴縁仮止め用ファス
ナー49の取付部材53およびファスナー本体55と同
構成の取付部材53およびファスナー本体55から成
り、取付部材53は柱19に設けられている。そして、
ファスナー本体55は、縦胴縁23の上動を許容する退
避位置と該縦胴縁23へ向かって突出する突出位置とに
回動可能にされているとと共に、縦胴縁23が上動した
後突出位置において柱19に固定されるように構成され
ている。一方、縦胴縁23には、外壁板17のコーナー
部を保持するコーナー部保持部材69との間に横部材7
1が架設され、該横部材71には連結用部材73が設け
られている。ファスナー本体55の長孔59と連結用部
材73に設けられた連結孔61とに締結ボルトを挿通し
て締結することによって、縦胴縁23は柱19に取り付
けられるようにされている。
【0041】図示しないが、柱19に設けられる上端フ
ァスナー63は、柱用中間ファスナー67と同様の取付
部材53とファスナー本体55とから成り、長孔59に
代えて縦胴縁23と締結されるための2個のボルト挿通
孔が設けられた構成とされている。
【0042】図12に示すように、梁用中間ファスナー
65、柱用中間ファスナー67および上端ファスナー6
3の退避位置は、ファスナー本体55を取付部材53に
対して下側へ回動させた位置としている。なお、退避位
置は、図示しないがファスナー本体55を取付部材53
に対して上側へ回動させた位置であってもよい。
【0043】次に、上記シャトル工法に基づく外壁板施
工方法について説明する。昇降架台25を地上に停止さ
せておく。縦胴縁23の下端部を昇降架台25のステー
ジ37上の足元治具47に接合することによって、縦胴
縁23をステージ37上に仮に取り付ける。これによ
り、縦胴縁23は、昇降架台25に対して正確に取り付
けられ、鉄骨構造体15の縦胴縁取付位置に正確に移送
可能となる。次に、縦胴縁23を2個の縦胴縁仮止め用
ファスナー49に取り付け、縦胴縁23をE,Fの階高
の梁21に仮止めしておく。これにより、縦胴縁23は
上下方向の全長にわたってほぼ垂直になり、縦胴縁23
に対して外壁板17が正確に組み付け可能となる。この
後、縦胴縁23に外壁板17を接合して1段目の外壁板
ユニットUを組立て、継目地シールを行う。
【0044】また、上端ファスナー63および梁用中間
ファスナー65および柱用中間ファスナー67を退避位
置に設定しておく。縦胴縁23を縦胴縁仮止め用ファス
ナー49から取り外すと共に縦胴縁仮止め用ファスナー
49を退避位置に回動させた上、昇降架台25を上動さ
せて、1段目の外壁板ユニットUを鉄骨構造体15の第
1段に移送する。鉄骨構造体15内から作業者が第1段
の外壁板ユニットUの縦胴縁23を上端ファスナー63
に連結する。この後、縦胴縁23と足元治具47との接
合を解除することによって、1段目の外壁板ユニットU
を昇降架台25から取り外す。
【0045】次に、2段目の外壁板ユニットUを1段目
と同様にして組み立て、鉄骨構造体15の第2段に移送
する。2段目の外壁板ユニットUの縦胴縁23をB,C
の階高の梁用中間ファスナー65および柱用中間ファス
ナー67と連結すると共に、2段目の縦胴縁23を1段
目の外壁板ユニットUの縦胴縁23にスプライスプレー
ト51により接合する。
【0046】3段目〜6段目の外壁板ユニットUについ
ても同様にして、縦胴縁23と、対応する階高の梁用中
間ファスナー65および柱用中間ファスナー67とを連
結すると共に、上下に隣接する縦胴縁23同士をスプラ
イスプレート51により接合する。
【0047】上側6段の外壁板ユニットUの取り付けが
終了した後、昇降架台25を解体し、従来工法により鉄
骨構造体15の第7段に外壁板17を取り付ける。すな
わち、7段目の縦胴縁23をFの階高の梁21に取り付
けと共に6段目の縦胴縁23に接合し、この後7段目の
縦胴縁23に外壁板17を1枚ずつ接合していく。
【0048】本実施例によれば、上下方向へ延びる縦胴
縁23に外壁板17を接合することによって、外壁板1
7の組立、移送および鉄骨構造体15への取り付けの各
作業工程において外壁板17の変形を阻止しているの
で、縦胴縁23を利用して外壁板17の変形を阻止する
ことができ、外壁板17の変形阻止に必要な部材を増加
することなくシャトル工法による外壁板17の取り付け
ができる。
【0049】また、足元治具47によって昇降架台25
上における鉄骨構造体15の縦胴縁取付位置の下方に縦
胴縁23を仮に取り付けているので、胴縁23が昇降架
台25に対して正確に取り付けられ、鉄骨構造体15の
縦胴縁取付位置への正確な移送が確保される。また、縦
胴縁仮止めファスナーによって梁21に縦胴縁23を連
結して縦胴縁23をほぼ垂直に保持しているので、梁2
1を利用して縦胴縁23を上下方向の全長にわたってほ
ぼ垂直に保持でき、縦胴縁23に外壁板17を正確に組
み付けることができる。
【0050】したがって、地上において外壁板17を昇
降架台25に縦胴縁を介して組み付けても、外壁板17
を鉄骨構造体15の取付位置に正確に移送することがで
きると共に、変形阻止部材を別個に設けることなく縦胴
縁23だけで外壁板17の変形を阻止することができ
る。
【0051】なお、上記縦胴縁仮止めファスナー49お
よび上記連結孔61は、梁21および縦胴縁23に対す
る配置を上記実施例とは逆にし、縦胴縁仮止めファスナ
ー49を縦胴縁23に設け連結孔61を梁21に設けて
もよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、上下方向へ延びる縦胴縁に外壁板を接合すること
によって外壁板の組立、移送および鉄骨構造体への取り
付けの各作業工程において外壁板の変形を阻止している
ので、縦胴縁を利用して外壁板の変形を阻止することが
でき、外壁板の変形阻止に必要な部材を増加することな
くシャトル工法による外壁板の取り付けができる。
【0053】また、請求項2に係る発明によれば、昇降
架台上における鉄骨構造体の縦胴縁取付位置の下方に縦
胴縁を仮に取り付けることによって、縦胴縁を昇降架台
に対して正確に取り付けて移送することができ、縦胴縁
に接合された外壁板を鉄骨構造体の取付位置に正確に移
送することができる。また、梁に縦胴縁を連結すること
によって縦胴縁をほぼ垂直に保持しているので、梁を利
用して縦胴縁を上下方向の全長にわたってほぼ垂直に保
持でき、縦胴縁に対して外壁板を正確に組み付けること
ができる。
【0054】したがって、地上において外壁板を昇降架
台に縦胴縁を介して組み付けても外壁板を鉄骨構造体の
取付位置に正確に移送することができると共に、変形阻
止部材を別個に設けることなく縦胴縁だけで外壁板の変
形を阻止することができる。
【0055】また、請求項3に係る発明によれば、縦胴
縁を昇降架台に対して位置決めする下側位置決め手段に
よって縦胴縁が昇降架台に対して正確に取り付けられる
と共に、梁に対して縦胴縁をほぼ垂直に保持させる保持
手段によって梁を利用して縦胴縁に対して外壁板が正確
に組み付けられるので、地上において外壁板を昇降架台
に縦胴縁を介して組み付けても外壁板を鉄骨構造体の取
付位置に正確に移送することができると共に、変形阻止
部材を別個に設けることなく縦胴縁だけで外壁板の変形
を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る外壁板施工方法および
その装置が適用された立体駐車設備の正面図である。
【図2】上記立体駐車設備の縦断面図である。
【図3】上記立体駐車設備の横断面図である。
【図4】鉄骨構造体の外側に配置された縦胴縁の正面図
である。
【図5】シャトル工法による外壁板取付構造の斜視図で
ある。
【図6】鉄骨構造体であって、昇降架台の配置を示す横
断面図である。
【図7】上記鉄骨構造体の第1段であって、メンテナン
スフックを示す要部拡大平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線矢視図である。
【図9】上記鉄骨構造体の第1段であって、チェーンホ
イストによって上記昇降架台が第1段に上動された状態
を示す正面図である。
【図10】昇降架台の側面図である。
【図11】外壁板ユニットの組立手段の斜視図である。
【図12】鉄骨構造体への外壁板ユニットの取付手段で
あって、(a)は胴縁の下半部を示し、(b)は胴縁の
上半部を示す。
【図13】梁用中間ファスナーの平面図である。
【図14】梁用中間ファスナーの正面図である。
【図15】柱用中間ファスナーを示す図3のA部詳細図
である。
【図16】柱用中間ファスナーの正面図である。
【図17】従来のホーロー製外壁板の取付構造の背面図
である。
【符号の説明】
15 鉄骨構造体 17 外壁板 23 縦胴縁 25 昇降架台 47 足元治具(位置決め手段) 49 縦胴縁仮止め用ファスナー(保持手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨構造体の外側に昇降架台を上下動可
    能に設けておき、該昇降架台上に上下方向へ延びる縦胴
    縁を仮に取り付けた後、該縦胴縁の外面に外壁板を接合
    し、次に上記昇降架台を上動させることによって上記縦
    胴縁を上記鉄骨構造体の所定の取付位置に移送した後、
    該縦胴縁を上記鉄骨構造体に接合し、しかる後上記縦胴
    縁を上記昇降架台から取り外すことを特徴とする外壁板
    施工方法。
  2. 【請求項2】 鉄骨構造体の外側に昇降架台を上下動可
    能に設けておき、該昇降架台上における上記鉄骨構造体
    の縦胴縁取付位置の下方に上下方向へ延びる縦胴縁を仮
    に取り付けた後、上記鉄骨構造体における上記昇降架台
    よりも上方に位置する梁に上記縦胴縁を連結することに
    よって該縦胴縁をほぼ垂直に保持しておき、しかる後上
    記縦胴縁の外面に上記外壁板を接合することを特徴とす
    る外壁板施工方法。
  3. 【請求項3】 鉄骨構造体の外側に、外面に外壁板が接
    合される縦胴縁を保持して上下動するように設けられた
    昇降架台と、 上記昇降架台における上記鉄骨構造体の縦胴縁取付位置
    の下方に設けられており、上記縦胴縁の下端部が接合さ
    れることによって該縦胴縁を上記昇降架台に対して位置
    決めする位置決め手段と、 上記鉄骨構造体における上記昇降架台よりも上方に位置
    する梁または上記縦胴縁に設けられており、上記梁と上
    記縦胴縁とを連結させることによって、上記梁に対して
    上記縦胴縁をほぼ垂直に保持させる保持手段とを備えて
    いることを特徴とする外壁板施工装置。
JP24134793A 1993-09-28 1993-09-28 外壁板施工方法およびその装置 Withdrawn JPH0791071A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019128216A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 不二サッシ株式会社 建築構造体の変形量測定方法

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