JPH079035Y2 - 被焼成物の燻化カプセル - Google Patents
被焼成物の燻化カプセルInfo
- Publication number
- JPH079035Y2 JPH079035Y2 JP1988094844U JP9484488U JPH079035Y2 JP H079035 Y2 JPH079035 Y2 JP H079035Y2 JP 1988094844 U JP1988094844 U JP 1988094844U JP 9484488 U JP9484488 U JP 9484488U JP H079035 Y2 JPH079035 Y2 JP H079035Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- smoked
- capsule
- temperature
- smoldering
- burner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Furnace Details (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は主としてトンネル炉から搬出された焼成済みの
瓦、タイル等の被焼成物の表面に炭素被膜を形成するた
めに使用する被焼成物の燻化カプセルに関する。
瓦、タイル等の被焼成物の表面に炭素被膜を形成するた
めに使用する被焼成物の燻化カプセルに関する。
従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来、トンネル炉で焼成した瓦等の被焼成物の表面に炭
素被膜を形成して燻し色の着色を施す場合には、トンネ
ル炉から搬出された焼成済みの高温度の被焼成物を載置
した台車を所定位置まで移送し、その上面に下面開放の
箱形をなす燻化カプセルを被せて外気の侵入を遮断した
状態において殻壁を貫ぬいて配設したノズルからプロパ
ンガス等の炭素を多量に含む燻化剤を注入し、その燻化
剤の熱分解により生じた炭素を被焼成物の表面に付着さ
せるのが一般的であるが、燻化カプセルを被せて燻化剤
を注入する燻化処理に適した温度は約900℃であつて、
この燻化適温より被焼成物の温度が低いと、炭素被膜を
十分に形成して所望の発色を得ることができない。しか
るに、トンネル炉から搬出された台車を燻化位置まで移
送する間に被焼成物は外気に曝されて温度が低下するた
め、焼成温度が比較的低い場合には、燻化処理を開始す
る際の温度が燻化適温より低くなり、特に、台車の外周
部に積まれた被焼成物は冷却され易いため不良品となる
率が高い欠点があつた。
素被膜を形成して燻し色の着色を施す場合には、トンネ
ル炉から搬出された焼成済みの高温度の被焼成物を載置
した台車を所定位置まで移送し、その上面に下面開放の
箱形をなす燻化カプセルを被せて外気の侵入を遮断した
状態において殻壁を貫ぬいて配設したノズルからプロパ
ンガス等の炭素を多量に含む燻化剤を注入し、その燻化
剤の熱分解により生じた炭素を被焼成物の表面に付着さ
せるのが一般的であるが、燻化カプセルを被せて燻化剤
を注入する燻化処理に適した温度は約900℃であつて、
この燻化適温より被焼成物の温度が低いと、炭素被膜を
十分に形成して所望の発色を得ることができない。しか
るに、トンネル炉から搬出された台車を燻化位置まで移
送する間に被焼成物は外気に曝されて温度が低下するた
め、焼成温度が比較的低い場合には、燻化処理を開始す
る際の温度が燻化適温より低くなり、特に、台車の外周
部に積まれた被焼成物は冷却され易いため不良品となる
率が高い欠点があつた。
問題点を解決するための手段 本考案はこのような問題点を解決するための手段とし
て、燻化カプセルの内部へ燃焼炎を吹き込んで昇温させ
るバーナーを設けた構成とした。
て、燻化カプセルの内部へ燃焼炎を吹き込んで昇温させ
るバーナーを設けた構成とした。
考案の作用及び効果 本考案は上記構成になり、燻化処理前に燻化カプセル内
の被焼成物が燻化適温より下がつていた場合には、バー
ナーから燃焼炎を吹き込んで加熱することにより燻化適
温まで昇温させた後に燻化剤を充填することにより燻化
処理が被焼成物の全体にわたつて均一に行なわれ、良好
な発色を得ることができる効果がある。
の被焼成物が燻化適温より下がつていた場合には、バー
ナーから燃焼炎を吹き込んで加熱することにより燻化適
温まで昇温させた後に燻化剤を充填することにより燻化
処理が被焼成物の全体にわたつて均一に行なわれ、良好
な発色を得ることができる効果がある。
実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面に基いて説明する。
図において、１は車輪３によつてレール４上を走行する
台車であつて載置台５上に被焼成物である瓦素地６を載
せて図示しないトンネル炉の予熱帯及び焼成帯を通つて
炉外に搬出され、所定の燻化位置及び完成品と未焼成品
の載せ替え位置を順次に通つて再びトンネル炉内に搬入
される経路を循環走行するようになつている。
台車であつて載置台５上に被焼成物である瓦素地６を載
せて図示しないトンネル炉の予熱帯及び焼成帯を通つて
炉外に搬出され、所定の燻化位置及び完成品と未焼成品
の載せ替え位置を順次に通つて再びトンネル炉内に搬入
される経路を循環走行するようになつている。
８は、上記燻化位置において台車１の周縁に形成された
鍔部２に下端のシール13を当接して台車１上の瓦素地６
を覆う燻化カプセルであつて、鋼板製の殻板９と断熱材
10により殻壁を構成した下面開放の箱形をなし、天井に
は供給管11から分岐した燻化剤の充填用のノズル12が多
数本殻壁を貫通して内部に開口している。
鍔部２に下端のシール13を当接して台車１上の瓦素地６
を覆う燻化カプセルであつて、鋼板製の殻板９と断熱材
10により殻壁を構成した下面開放の箱形をなし、天井に
は供給管11から分岐した燻化剤の充填用のノズル12が多
数本殻壁を貫通して内部に開口している。
上記は従来公知の燻化カプセルであるが、本実施例にお
いては、燻化カプセルの殻壁の上部と下部に夫々燃焼炎
を炉内に水平に吹き出すバーナー14が適宜間隔で装置さ
れているとともに、殻壁の下部の一定の位置に煙突15が
突設され、その途中に小孔17を有する絞り板16を出し入
れする窓孔18とその絞り板16を係止する段部19が形成さ
れている。
いては、燻化カプセルの殻壁の上部と下部に夫々燃焼炎
を炉内に水平に吹き出すバーナー14が適宜間隔で装置さ
れているとともに、殻壁の下部の一定の位置に煙突15が
突設され、その途中に小孔17を有する絞り板16を出し入
れする窓孔18とその絞り板16を係止する段部19が形成さ
れている。
次に本実施例の作用を説明する。トンネル炉から搬出さ
れた焼成済みの高温度の瓦６の載置した台車１が燻化位
置に移送されて停止すると、図示しない昇降装置によつ
て、図に鎖線で示すように吊り下げられた燻化カプセル
８が降下して台車１上に被着され、下端のシール13が鍔
部２の上面に当つて隙間が生じないようになつている。
次いで上下のバーナー14から燃料と空気を供給して着火
することにより燃焼炎を燻化カプセル８内に噴出させ
る。ここで、バーナー14を図のように配置すると燃焼炎
が瓦６に直に吹き付けられず、燻化カプセル８の内壁に
沿つて循環するように流れ、瓦６の全体が略均一に加熱
される。燻化カプセル内の燃焼ガスは煙突15を通つて外
部へ放出され、燻化カプセル内が燻化適温まで昇温する
と、バーナー14を止めると同時に、煙突15の窓孔18から
絞り板16を挿入して段部19に係止することにより、煙突
15の開口を小孔17の大きさに絞ると同時に、燻化剤が供
給管11を通つてノズル12から燻化カプセル８内に注入さ
れ、熱分解した炭素が瓦６に付着するとともに余剰のガ
スは小孔17を通つて炉外へ放出され、燻化剤の注入が終
了すると小孔17も閉じて一定時間放置し、内部の瓦が取
扱い可能な温度まで低下してから燻化カプセル８を吊り
上げ、台車１を積み替え位置まで移送する。
れた焼成済みの高温度の瓦６の載置した台車１が燻化位
置に移送されて停止すると、図示しない昇降装置によつ
て、図に鎖線で示すように吊り下げられた燻化カプセル
８が降下して台車１上に被着され、下端のシール13が鍔
部２の上面に当つて隙間が生じないようになつている。
次いで上下のバーナー14から燃料と空気を供給して着火
することにより燃焼炎を燻化カプセル８内に噴出させ
る。ここで、バーナー14を図のように配置すると燃焼炎
が瓦６に直に吹き付けられず、燻化カプセル８の内壁に
沿つて循環するように流れ、瓦６の全体が略均一に加熱
される。燻化カプセル内の燃焼ガスは煙突15を通つて外
部へ放出され、燻化カプセル内が燻化適温まで昇温する
と、バーナー14を止めると同時に、煙突15の窓孔18から
絞り板16を挿入して段部19に係止することにより、煙突
15の開口を小孔17の大きさに絞ると同時に、燻化剤が供
給管11を通つてノズル12から燻化カプセル８内に注入さ
れ、熱分解した炭素が瓦６に付着するとともに余剰のガ
スは小孔17を通つて炉外へ放出され、燻化剤の注入が終
了すると小孔17も閉じて一定時間放置し、内部の瓦が取
扱い可能な温度まで低下してから燻化カプセル８を吊り
上げ、台車１を積み替え位置まで移送する。
ここで、バーナー14の燃焼炎による加熱時間は、トンネ
ル炉から引き出されたときの瓦６の温度により定められ
るのであつて、熱電対等の温度計を燻化カプセル８内に
挿入して内部温度を測定しつつ燃焼を制御するのが好ま
しい。なお、本実施例では燻化カプセル８には煙突15を
設けたが、極く僅かの燃焼炎によつて燻化適温に昇温し
得る場合は、煙突15を除去し、燻化カプセル８の殻壁に
直に小孔を明け、燃焼ガスの排出と燻化剤供給時の余剰
ガスの排出との両方をこの小孔によつて行なうようにし
てもよく、また、燻化剤供給時に煙突15を完全に密閉
し、別に設けた小孔から余剰ガスを排出するようにして
もよく、さらに、バーナー15は燻化カプセルに着脱自由
にしておき、不要な場合はバーナー取付口を閉塞するよ
うにしてもよい。
ル炉から引き出されたときの瓦６の温度により定められ
るのであつて、熱電対等の温度計を燻化カプセル８内に
挿入して内部温度を測定しつつ燃焼を制御するのが好ま
しい。なお、本実施例では燻化カプセル８には煙突15を
設けたが、極く僅かの燃焼炎によつて燻化適温に昇温し
得る場合は、煙突15を除去し、燻化カプセル８の殻壁に
直に小孔を明け、燃焼ガスの排出と燻化剤供給時の余剰
ガスの排出との両方をこの小孔によつて行なうようにし
てもよく、また、燻化剤供給時に煙突15を完全に密閉
し、別に設けた小孔から余剰ガスを排出するようにして
もよく、さらに、バーナー15は燻化カプセルに着脱自由
にしておき、不要な場合はバーナー取付口を閉塞するよ
うにしてもよい。
また、上記実施例は燻化カプセル８を台車１上に被せる
形式のものであるが、本考案は、前面の開口を扉で開閉
するようにしてその開口から台車を出し入れするように
した燻化カプセルにも適用することができる。
形式のものであるが、本考案は、前面の開口を扉で開閉
するようにしてその開口から台車を出し入れするように
した燻化カプセルにも適用することができる。
第１図は本考案の一実施例の断面図である。 1:台車、4:レール、5:載置台、6:瓦 8:燻化カプセル、12:ノズル（燻化剤用） 14:バーナー、15:煙突
Claims (1)
- 【請求項１】焼成炉から搬出された焼成済みの高温度の
被焼成物を収容して外気の侵入を遮断した状態において
内部へ燻化剤を充填し、該燻化剤の熱分解により生じた
炭素を前記被焼成物の表面に付着させるようにした燻化
カプセルにおいて、内部へ燃焼炎を吹き込んで昇温させ
るバーナーを装置したことを特徴とする被焼成物の燻化
カプセル
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988094844U JPH079035Y2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 被焼成物の燻化カプセル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988094844U JPH079035Y2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 被焼成物の燻化カプセル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0216999U JPH0216999U (ja) | 1990-02-02 |
| JPH079035Y2 true JPH079035Y2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=31319429
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988094844U Expired - Lifetime JPH079035Y2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 被焼成物の燻化カプセル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH079035Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60255682A (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-17 | 東セラエンジニアリング株式会社 | 燻瓦の製造方法 |
| JPS63118591A (ja) * | 1987-10-08 | 1988-05-23 | 高砂工業株式会社 | 瓦の燻化室内の燻化ガス攪拌装置 |
-
1988
- 1988-07-18 JP JP1988094844U patent/JPH079035Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0216999U (ja) | 1990-02-02 |
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