JPH0948655A - いぶし瓦の連続製造方法及び装置 - Google Patents

いぶし瓦の連続製造方法及び装置

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JPH0948655A
JPH0948655A JP19842095A JP19842095A JPH0948655A JP H0948655 A JPH0948655 A JP H0948655A JP 19842095 A JP19842095 A JP 19842095A JP 19842095 A JP19842095 A JP 19842095A JP H0948655 A JPH0948655 A JP H0948655A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燻化室内壁面に煤が蓄積することを防止し、
蓄積した煤の落下による不良品の発生を防止して、効率
よく連続的にいぶし瓦を製造する。 【解決手段】 トンネル状の焼成炉1に燻化装置3を連
設したいぶし瓦の連続製造装置である。燻化装置3は、
焼成後の瓦を載置した搬送台車12を覆う燻化室形成用
のシェル31と、搬送台車12と前記シェル31とによ
り形成される密閉空間からなる燻化室33内に支燃性ガ
スを導入する支燃性ガス導入経路35と、燻化室33内
に燻化用の炭化水素を導入する炭化水素導入経路34と
を備えている。燻化工程を行う前に、焼成瓦を導入した
燻化室33内に支燃性ガスを導入して燻化室内壁面に付
着している煤を燃焼処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いぶし瓦の連続製
造方法及び装置に関し、詳しくは、焼成後の瓦の表面に
煤を付着させ、炭素膜としてコーティングしたいぶし瓦
を連続的に製造する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面に銀色の光沢を有するいぶし瓦は、
瓦を焼成する最終段階で瓦の表面に煤を付着させる燻化
処理を行うことによって製造されている。この燻化処理
は、焼成工程終了直後の高温の炉内に、炭化水素含有
物、例えば液化石油ガス(LPG)の生ガス等を導入し
て酸素不足の状態で燃焼させ、即ち乾留させて煤を発生
させ、発生した煤を焼成直後の高温の瓦の表面に付着さ
せて炭素膜としてコーティングすることにより行われ
る。
【0003】しかし、一つの炉で焼成と燻化とを行って
いぶし瓦を製造すると、焼成工程及び燻化工程時には炉
内を高温に加熱しなければならず、一方、炉内への生瓦
の搬入や炉内から完成品を搬出する際には炉内を室温程
度まで下げる必要があるため、熱の利用効率が悪いだけ
ではなく、炉の昇温及び降温に時間を要し、生産性もよ
くなかった。
【0004】このため、図3及び図4に示すように、焼
成炉1に燻化装置2を連設し、焼成工程と燻化工程とを
個別かつ連続的に行うことにより、熱の利用効率や生産
性を向上させたいぶし瓦の連続製造装置が用いられてい
る。このいぶし瓦の連続製造装置は、焼成炉1として、
いわゆる台車式トンネル炉を使用しており、生瓦は、ガ
イドレール11に沿って走行する搬送台車12上に載置
されて焼成炉1内に搬入される。
【0005】焼成炉1は、トンネル出口側の焼成室13
とトンネル入口側の予熱室14とからなるもので、焼成
室13の炉壁には、炉内を焼成温度に加熱するためのバ
ーナー15が設けられており、焼成室13内の高温気体
を予熱室14方向に流すことにより、予熱室14内の生
瓦を予熱するようにしている。
【0006】燻化装置2は、焼成炉1の出口に設けられ
た扉16を介して焼成炉1に連設されるもので、前記搬
送台車12を覆う箱状の燻化室形成用のシェル21と、
該シェル21を昇降させるクレーン等の昇降手段22
と、搬送台車12と前記シェル21とにより形成される
密閉空間からなる燻化室23内に燻化用の炭化水素を導
入する炭化水素導入経路24とにより構成されている。
【0007】次に、上記いぶし瓦の連続製造装置を用い
ていぶし瓦を連続的に製造する手順を説明する。まず、
所定形状に成形した所定数の生瓦は、ガイドレール11
に沿って走行する搬送台車12上に載置され、焼成炉1
の予熱室14内に移送される。予熱室14内の生瓦は、
搬送台車12が順次焼成室13方向に移動するのに伴っ
て昇温し、所定温度まで予熱される。所定温度に予熱さ
れた生瓦は、バーナー15により1000℃以上の高温
状態に維持された焼成室13内に移送され、900〜1
100℃に加熱されて焼成処理される。
【0008】所定の焼成工程を終えた瓦(焼成瓦)は、
搬送台車12上に載置されたまま扉16を通って焼成炉
1から搬出され、次の燻化装置2で燻化工程が行われ
る。燻化工程では、まず、焼成炉1から出てきた搬送台
車12の上方からシェル21を下降させ、搬送台車12
とシェル21とを当接させて両者の間に密閉状態の燻化
室23を形成し、その内部に焼成瓦を封入する。この状
態で炭化水素導入経路24から燻化室23内にLPG等
を導入する。このLPGは、高温の焼成瓦に接触して発
火するが、酸素が不足するために不完全燃焼による煤が
発生し、この煤が焼成瓦の表面に付着していぶし瓦がで
きあがる。そして、急激な冷却による割れを防止するた
めに燻化室23内に徐々に大気を導入し、緩やかに所定
温度まで冷却した後、シェル21を上昇させて完成した
いぶし瓦を搬出する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の連
続製造装置においては、燻化工程で発生した煤が瓦の表
面だけではなく、燻化室を構成するシェルの内壁面にも
付着する。そして、内壁面に煤が付着したままで燻化工
程を続けると、付着する煤が層状に蓄積し、燻化工程中
にその一部が瓦の表面に落下して付着し、二次燻化現象
が発生して斑文や流紋が生じたり、銀色膜が薄い層状に
剥離を生じたりして商品価値が失われる。
【0010】このため、従来は、シェルの内壁面に付着
した煤を定期的に、例えば100回程度燻化工程を行う
たびに除去するようにしている。しかし、シェルの内壁
面の煤は、蓄積により硬い炭素の膜となっているため、
その除去作業は容易ではなく、専用の治具を用いて剥離
する必要があり、特別の技能を要するだけでなく、時間
も費用もかかるものであった。しかも、この除去作業中
は、操業を一時的に停止するため、生産性の低下にもつ
ながるものであった。
【0011】そこで本発明は、燻化室内、特にシェル内
壁面に煤が蓄積することを防止し、蓄積した煤の落下に
よる不良品の発生を防止することができ、効率よく連続
的にいぶし瓦を製造することができる方法及び装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のいぶし瓦の連続製造方法は、成形後の生瓦
を焼成炉内で焼成する焼成工程と、焼成工程後の焼成瓦
を燻化室内で燻化する燻化工程とを連続的に行ういぶし
瓦の連続製造方法において、前記燻化工程を行う前に、
焼成瓦を導入した燻化室内に支燃性ガス、好ましくは、
酸素濃度50〜60%程度の酸素富化空気を導入して燻
化室内壁面に付着している煤を燃焼処理することを特徴
としている。
【0013】すなわち、燻化工程前の焼成工程を終えた
高温の瓦を収納した燻化室内に支燃性ガスを導入するこ
とにより、燻化室の内壁面に付着している煤を燃焼させ
て除去するようにしたものである。燻化工程前の燻化室
内の瓦は、1000℃以上の高温で焼成された直後であ
り、900℃以上の温度であるから、燻化室内に単に支
燃性ガスを導入するだけで、燻化室の内壁面に付着して
いる煤が自然発火して燃焼し、炭酸ガスとなって燻化室
内壁面から除去される。しかも、この支燃性ガスの導入
を燻化工程前に毎回行うと、前回の燻化工程で付着した
煤を燃焼させるだけでよく、煤が蓄積して硬い炭素の膜
となることがないので、容易にしかも完全に燃焼させて
除去することができる。
【0014】支燃性ガスとしては、酸素を含むガス、す
なわち、空気や酸素富化空気を用いることができ、実際
の操業に合わせて、例えば、燻化室の大きさや煤の付着
量、瓦の温度等に基づいて適宜設定することが好ましい
が、酸素濃度が低すぎると煤が完全に燃焼するまでに時
間がかかり、逆に酸素濃度が高すぎると急激に爆発的な
燃焼を起こすおそれがある。したがって、通常は、酸素
濃度が50〜60%の範囲の酸素富化空気を用いること
が好ましく、常温のまま燻化室内に導入しても短時間で
確実に煤を燃焼除去することができる。但し、支燃性ガ
ス中の酸素濃度が低い場合、例えば、空気の場合は、あ
らかじめ支燃性ガスを加熱してから燻化室内に導入する
ことにより煤の燃焼効率を向上させることができる。
【0015】また、本発明のいぶし瓦の連続製造装置
は、ガイドレールに沿って走行する搬送台車上に載置し
た生瓦を連続的に焼成するトンネル状の焼成炉と、該焼
成炉の出口に扉を介して連設した燻化装置とを備えたい
ぶし瓦の連続製造装置において、前記燻化装置は、焼成
後の瓦を載置した搬送台車を覆う燻化室形成用のシェル
と、搬送台車と前記シェルとにより形成される密閉空間
からなる燻化室内に支燃性ガスを導入する支燃性ガス導
入経路と、前記燻化室内に燻化用の炭化水素を導入する
炭化水素導入経路とを備えていることを特徴としてい
る。
【0016】上記構成の装置によれば、焼成炉から出た
搬送台車をシェルで覆って燻化室を形成した後、支燃性
ガス導入経路から空気や酸素富化空気等の支燃性ガスを
導入することにより、前述のように燻化室の内壁面、即
ちシェルの内壁面に付着している煤を燃焼させて除去す
ることができ、その後、炭化水素導入経路からLPGの
生ガス等を導入することにより、所定の燻化工程を行う
ことができる。
【0017】なお、支燃性ガス導入経路及び炭化水素導
入経路は、シェルの周壁にガス導入用の通孔を設けてお
き、該通孔に支燃性ガスや炭化水素を導入する管の先端
部を挿入するなどの簡単な構造で形成することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図1及び図2を
参照してさらに詳細に説明する。なお、前記図3及び図
4に示した従来装置と同様の構成要素には同一符号を付
して説明する。
【0019】図1及び図2に示すいぶし瓦の連続製造装
置は、従来と同様に、焼成室13と予熱室14とからな
る焼成炉(台車式トンネル炉)1と、該焼成炉1の出口
に設けられた扉16を介して連設された燻化装置3とを
備えたもので、所定形状に成形された生瓦は、ガイドレ
ール11に沿って走行する搬送台車12上に載置されて
焼成炉1内に搬入され、予熱室14で予熱された後、バ
ーナー15で1000℃以上の高温状態に維持された焼
成室13で所定の焼成工程が行われる。
【0020】一方、燻化装置3は、前記同様に、下方が
開口した箱状の燻化室形成用のシェル31と、該シェル
31を昇降させるクレーン等の昇降手段32と、搬送台
車12と前記シェル31とにより形成される密閉空間か
らなる燻化室33内に燻化用の炭化水素を導入する炭化
水素導入経路34と、燻化室33内に支燃性ガスを導入
する支燃性ガス導入経路35とにより構成されている。
【0021】なお、上記炭化水素導入経路34は、図示
しない炭化水素供給源、例えばLPGタンクに接続され
ており、支燃性ガス導入経路35は、支燃性ガスとして
空気を用いる場合は空気加熱器を介して送風器に接続さ
れ、また、支燃性ガスとして酸素富化空気を用いる場合
は、所定の酸素濃度の酸素富化空気を得る設備、例え
ば、酸素PSA等の酸素濃縮装置(空気分離装置)や、
空気に酸素を添加混合する装置、あるいは各種ガスと酸
素とを混合する装置に接続されている。
【0022】また、図に示す装置では、炭化水素導入経
路34を構成する管と支燃性ガス導入経路35を構成す
る管とを、シェル31への導入部手前で1本にまとめて
シェル31に接続するようにしているが、それぞれ別個
にシェル31に接続するようにしてもよい。
【0023】さらに、シェル31への炭化水素や支燃性
ガスの導入は、前述のように、シェル31の周壁にガス
導入用の通孔を設け、該通孔に支燃性ガスや炭化水素を
導入する管の先端部を挿入することにより容易に行うこ
とができるが、シェル31にソケット等の配管接続用治
具を設けておくこともできる。なお、燻化室33が完全
に密閉されていると、炭化水素や支燃性ガスを導入する
ことが困難であるから、適当な位置に適当な大きさのガ
ス抜き孔を設けておく。
【0024】次に、上記構成の燻化装置3を用いて燻化
工程を行う手順を説明する。まず、従来と同様に、扉1
6を開いて、焼成炉1での所定の焼成工程を終えた瓦
(焼成瓦)を載置した搬送台車12を燻化装置3部分に
搬出する。燻化装置3では、直ちに昇降手段32を作動
させてシェル31を搬送台車12上に降下させ、シェル
31の底部を搬送台車12に密着させて両者の間に密閉
状態の燻化室33を形成する。
【0025】次に、支燃性ガス導入経路35から燻化室
33に支燃性ガス、例えば酸素濃度50〜60%の酸素
富化空気を導入する。燻化室33内に導入された酸素富
化空気は、焼成後の高温(900℃以上)の瓦により加
熱されて高温となり、該高温の酸素富化空気とシェル3
1の内壁面に付着している煤とが接触して燃焼反応を生
じ、煤(炭素)が酸素と結合して二酸化炭素となり、シ
ェル31の内壁面から取り除かれる。
【0026】このとき、燻化室33内に導入する支燃性
ガスの量は、該支燃性ガスの酸素濃度、燻化室33の大
きさ、煤の付着量等の条件に応じて適当に設定すればよ
い。なお、燻化室33内に常温(室温)の支燃性ガスを
導入すると、これによって燻化室33内が一時的に冷却
されるが、煤との燃焼反応によって発熱するため、室内
の温度は高温状態に維持され、酸素濃度50〜60%の
酸素富化空気を用いる場合は、常温のまま燻化室33内
に導入しても問題なく煤の除去処理を行えるとともに、
次の燻化工程も従来と同様に行うことができる。
【0027】一方、酸素濃度がこれより低い支燃性ガス
を用いる場合は、燃焼反応に寄与しないガス成分の量が
多くなり、燻化室33内の温度が低下し易くなる。した
がって、この場合は、燻化室33内が次の燻化工程に必
要な温度(一般に800〜950℃)より低下すること
を防ぐため、あらかじめ支燃性ガスを500℃程度に加
熱してから燻化室33内に導入することが望ましい。
【0028】上記のように、燻化工程を行う前に、焼成
工程後の高温状態の焼成瓦を収容した燻化室33内に支
燃性ガスを導入し、前回の燻化工程でシェル31の内壁
面に付着した煤を除去した後、従来と同様の燻化工程を
行う。すなわち、炭化水素導入経路34から炭化水素含
有物、例えばLPGの生ガス等を導入し、燻化室33内
で酸素不足の状態で燃焼させて煤を発生させる。これに
より、発生した煤が高温の瓦の表面に付着して炭素膜コ
ーティングとなり、独特の銀色の光沢を有するいぶし瓦
が得られる。
【0029】次いで、前記燻化室33内に少量ずつ常温
の大気を導入して緩やかに所定温度まで冷却した後、シ
ェル31を上昇させて完成したいぶし瓦を搬出する。こ
のとき、搬送台車12は、シェル31で覆われた状態の
まま焼成工程及び燻化工程の進行に伴って前進し、搬送
台車12に載置された生瓦が連続的に焼成炉1内に搬入
されて焼成され、続けて燻化装置3で燻化処理される。
【0030】なお、本発明方法は、上記台車式トンネル
炉を用いた装置に限らず、コンベア等で瓦を搬送する装
置にも同様に適用することが可能である。また、燻化工
程に先立って行う煤の燃焼処理は、工程の流れから毎回
行うことが好ましいが、煤の付着状況に応じて適宜に行
うこともできる。
【0031】
【実施例】次に、本発明の一実施例を説明する。搬送台
車上に、生瓦として200枚の軒瓦(縦330mm、横
330mm、厚さ13mm)を50mm間隔で平行に立
てた状態で並べて載置し、これを長さ66mの台車式ト
ンネル炉に搬入した。該台車式トンネル炉の予熱室で3
時間かけて450℃に予熱した後、焼成室で1100℃
に5時間30分保持して焼成を行った。焼成後の瓦を載
置した搬送台車を炉から搬出し、シェルで覆って内容積
約11.7m3 の燻化室を形成した後、該燻化室内に酸
素濃度50%の酸素富化空気を毎分230Nl(標準状
態に換算したリットル数を表す。)の割合で10分間導
入し、シェルの内壁面に付着している煤を燃焼処理によ
り除去した。なお、シェルには直径28mmのガス導入
孔とガス抜き孔とが設けられており、酸素富化空気は、
直径32mm(内径28mm)の管をガス導入孔に当接
させて燻化室内に導入した。
【0032】煤の除去を終えた後、燻化室内にLPGを
毎分110Nlの割合で15分間導入して燻化処理を行
った。続いて、燻化室内に窒素を毎分20Nlの割合で
導入し、11時間後に燻化室内が約350℃まで冷却さ
れたときにシェルを取り除いた。その結果、良好な状態
のいぶし瓦が得られた。このとき、取り除いたシェルの
内壁面には、一面に煤が付着しているのが観察された。
【0033】また、酸素富化空気を導入した後にシェル
を上昇させて内部を観察したところ、内壁面の煤は略完
全に除去されていた。なお、燻化工程で搬送台車に付着
する煤は、次回の焼成工程時に燃焼して除去されてい
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
燻化工程で燻化室内壁面に付着した煤を支燃性ガスと反
応させて除去するので、燻化室内壁面に煤が蓄積するこ
とがなくなり、煤の落下による不良品の発生を防止する
ことができ、効率よく連続的にいぶし瓦を製造すること
ができる。さらに、従来行っていた煤の除去作業を省略
できるので、生産性の大幅な向上が図れる。また、燻化
工程に先立って支燃性ガスを燻化室内に導入するだけで
よいため、極めて容易に実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のいぶし瓦の連続製造装置の一例を示
す横断面図である。
【図2】 同じく一部を切欠いた側面図である。
【図3】 従来のいぶし瓦の連続製造装置の一例を示す
横断面図である。
【図4】 同じく一部を切欠いた側面図である。
【符号の説明】
1…焼成炉、11…ガイドレール、12…搬送台車、1
3…焼成室、14…予熱室、15…バーナー、16…
扉、3…燻化装置、31…シェル、32…昇降手段、3
3…燻化室、34…炭化水素導入経路、35…支燃性ガ
ス導入経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 幸太郎 愛知県半田市西億田町15番地 株式会社天 木内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形後の生瓦を焼成炉内で焼成する焼成
    工程と、焼成工程後の焼成瓦を燻化室内で燻化する燻化
    工程とを連続的に行ういぶし瓦の連続製造方法におい
    て、前記燻化工程を行う前に、焼成瓦を導入した燻化室
    内に支燃性ガスを導入して燻化室内壁面に付着している
    煤を燃焼処理することを特徴とするいぶし瓦の連続製造
    方法及び装置。
  2. 【請求項2】 前記支燃性ガスは、酸素富化空気である
    ことを特徴とする請求項1記載のいぶし瓦の連続製造方
    法。
  3. 【請求項3】 ガイドレールに沿って走行する搬送台車
    上に載置した生瓦を連続的に焼成するトンネル状の焼成
    炉と、該焼成炉の出口に扉を介して連設した燻化装置と
    を備えたいぶし瓦の連続製造装置において、前記燻化装
    置は、焼成後の瓦を載置した搬送台車を覆う燻化室形成
    用のシェルと、搬送台車と前記シェルとにより形成され
    る密閉空間からなる燻化室内に支燃性ガスを導入する支
    燃性ガス導入経路と、前記燻化室内に燻化用の炭化水素
    を導入する炭化水素導入経路とを備えていることを特徴
    とするいぶし瓦の連続製造装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100900204B1 (ko) * 2007-09-20 2009-06-02 김팔수 전통 착탄 전와류 제조장치 및 제조방법
KR101252463B1 (ko) * 2012-12-21 2013-04-16 동부요업 주식회사 전통 탄화 전와류 제조 방법
KR101252461B1 (ko) * 2012-12-21 2013-04-16 동부요업 주식회사 전통 전와류 제조용 탄화캡슐
KR101252462B1 (ko) * 2012-12-21 2013-04-16 동부요업 주식회사 전통 탄화 전와류 제조 장치

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