JPH0789818A - 砂場に抗菌性を付与する方法 - Google Patents

砂場に抗菌性を付与する方法

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JPH0789818A
JPH0789818A JP25467893A JP25467893A JPH0789818A JP H0789818 A JPH0789818 A JP H0789818A JP 25467893 A JP25467893 A JP 25467893A JP 25467893 A JP25467893 A JP 25467893A JP H0789818 A JPH0789818 A JP H0789818A
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JP
Japan
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sand
sandbox
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antibacterial
silver
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JP25467893A
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English (en)
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Satoshi Takeuchi
聡 竹内
Masaaki Maekawa
正明 前川
Zenichi Yamada
善市 山田
Susumu Minowa
晋 蓑輪
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Sintokogio Ltd
Original Assignee
Sintokogio Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で抗菌効果が長時間持続し、簡単かつ確
実に処理ができ、更に耐性菌ができない抗菌性を有する
砂場を提供する。 【構成】 粒子径が10■m以下の銀系無機抗菌剤の少
なくとも1種類を分散媒に混合した懸濁液を、砂場1m2
当たりに銀系無機抗菌剤として1g〜1000gの範囲で
散布した後、砂場1m2当たりに5〜201の範囲で散水
して抗菌材粒子を砂全体に行き渡らせることを特徴とす
る砂場に抗菌性を付与する方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保育園、幼稚園、小学
校、公園等に設置されている多くの砂場が猫・犬などの
糞・尿で汚染され、雑菌が繁殖し、衛生上大きな問題に
なっていることに鑑みてなされたもので、特に幼児・子
供が遊ぶ事が多いことから、安全で抗菌効果が長期間持
続し、簡単にかつ確実に処理ができ、更に耐性菌ができ
ない抗菌性を有する砂場を提供する。
【0002】
【従来の技術と問題点】猫などは好んで砂場に糞・尿を
する習性がある。しかし、現在の所、猫などを完全に砂
場に入らないようにする方法はなく、定期的に糞を人手
で除去している。そのため雑菌が繁殖して、特に抵抗力
の弱い幼児・子供が遊ぶことが多く、衛生上大きな問題
となっている。砂場の消毒と言うことであれば、逆性石
鹸などの消毒液を散布すれば事足りるが、抗菌効果がす
ぐに失われるばかりでなく、雨が降れば流失もする。粉
末状のジンクオマジンなどの有機系抗菌剤は、幼児・子
供が直接手で触れることから、又環境に蓄積されること
から望ましいものではない。
【0003】一方、銀イオンを各種の無機物質に担持し
た銀系無機抗菌剤は、毒性がなく、抗菌効果が長時間持
続し、耐性菌ができないなど優れた特徴があるので、こ
れらについて種々の発明がなされている。例えば、特公
昭63−54013号には、比表面積の大きいゼオライ
トにイオン交換により銀イオンを担持させた殺菌性ゼオ
ライト組成物が、特開昭62−210098号公報に
は、酸化銀を添加溶融した抗菌性ガラスが、特開平1−
221304号公報には、モンモリロナイト等の無機層
状化合物の層間にアンミン銀を担持させた抗菌剤が、特
開平2−96508号公報には難溶性リン酸塩や縮合リ
ン酸塩に銀イオンを担持させた抗菌剤が特開平3−83
906号公報には、リン酸ジルコニウムにイオン交換に
より銀イオンを担持させた抗菌剤が、特開平3−218
765号公報には、ハイドロキシアパタイトに銀イオン
を吸着保持させた後焼成して得た抗菌剤が、更に、特開
平3−275627号公報には、マグネシウムアルミノ
ケイ酸塩に銀イオンを担持させた抗菌剤が開示されてい
る。又、これら銀系無機抗菌剤を砂場に均一に混ぜて抗
菌処理するためには、砂と抗菌剤を混ぜ合わせる混合機
を必要とするなど簡単に処理できないという問題点があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の問題点を解決する
ために、粒子径が10■m以下の銀系無機抗菌剤の少な
くとも1種類を分散媒に混合した懸濁液を、砂場1m2
たりに銀系無機抗菌剤として1g〜1000gの範囲で散
布した後、砂場1m2当たりに5〜20lの範囲で散水し
て抗菌剤粒子を砂全体に行き渡らせることにより、砂場
に抗菌性を付与する方法を提供するものである。
【0005】本発明に係わる銀系無機抗菌剤は、銀イオ
ンを各種の無機物質に担持した銀系無機抗菌剤、例え
ば、前述の殺菌性ゼオライト組成物、抗菌性ガラス、モ
ンモリロナイト等の無機層状化合物の層間にアンミン銀
を担持させた抗菌剤、難溶性リン酸塩や縮合リン酸塩に
銀イオンを担持させた抗菌剤、リン酸ジルコニウムにイ
オン交換により銀イオンを担持させた抗菌剤、ハイドロ
キシアパタイトに銀イオンを吸着保持させた後焼成して
得た抗菌剤、及びマグネシウムアルミノケイ酸塩に銀イ
オンを担持させた抗菌剤などを制限なく利用できる。
【0006】本発明に用いる銀系無機抗菌剤の粒子径
は、10■m以下が望ましい。粒子径が10■mを越える
と分散媒に混合しても直ぐに沈降するので均一な懸濁液
が得られず、又、砂場に砂に付着しにくいことから好ま
しくない。なお、抗菌剤をそのまま砂場に撒いて砂と混
ぜても、塊ができやすく、抗菌剤を効果的に砂全体に行
き渡らせることができない。本発明に用いる銀系無機抗
菌剤の散布量は、砂場1m2当たりの銀系無機抗菌剤とし
て1g〜1000gの範囲で散布することが望ましい。1
g未満では抗菌効果のバラツキが大きく、1000gを越
えると抗菌剤粒子が風で飛散しやすくなるので無駄とな
る。
【0007】本発明に用いる分散媒は、水、エタノ−
ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、第二ブタノ
−ル、n−ヘキサンなど常温で液体であれば用いること
ができ、2種類以上を混合して使用してもよい。安全性
及び環境問題の観点から水がより好ましい。なお、逆性
石鹸、エタノ−ルなどの消毒剤、抗菌剤粒子の凝固を阻
止し、分散させるための界面活性剤などを添加すること
は全く差し支えない。本発明に関わる散水量は、砂場1
m2当たりに5〜20lの範囲で散水することが望まし
い。5l未満では抗菌剤粒子が十分に行き渡らなくなる
ので抗菌効果のバラツキが大きく、20lを越えると砂
場が水浸しの状態になるので問題がある。
【0008】本発明に関わる砂場に抗菌性を付与する方
法は、銀系無機抗菌剤を添加した液体を強制的に振盪又
は撹拌することなどにより懸濁液として、なるべく均一
になるように砂場にそのまま又は噴霧機等を利用して、
銀系無機抗菌剤として砂場1m2当たりに銀系無機抗菌剤
として1g〜1000gの範囲で散布した後、砂場1m2
たりに5〜20lの範囲で水を砂に万遍なく散水するこ
とにより、抗菌剤粒子を砂全体に行き渡らせることによ
り、砂場に簡単に抗菌性を付与することができる。
【0009】
【作用】 本発明は上記のような構成を採用することに
より、安全で抗菌効果が長期間持続し、簡単にかつ確実
に処理ができ、更に耐性菌ができない抗菌性を有する砂
場を提供することができる。
【0010】
【実施例】
1.抗菌剤の調製 [参考実施例1]抗菌・防カビ性リン酸塩の調製 25%リン酸水溶液750mlを50℃に加熱し、撹拌し
ながら酸化亜鉛(ZnO)194.7gを加えて反応さ
せ、更に水酸化カルシウム(Ca(OH)2)35.4g
を加えて反応させる。反応スラリ−を室温に冷却した
後、2lボ−ルミルに移し、6時間練和してから硝酸銀
(AgNO9)25.2gを添加し、更に4時間練和を続
けた。得られた反応スラリ−を水洗し、濾過した後、2
50℃で乾燥し、粉砕して粉末(以下「粉末1」とい
う)とした。粉末1に担持された銀イオンの含有量は、
3.0重量%、平均粒子径は、2.7■mであった。
【0011】[参考実施例2]ゼオライトを担持体とし
た抗菌剤の調製 1/20M硝酸銀水溶液1500mlにナトリウムタイプ
のA型ゼオライト(東ソ−製トヨビルダ−)の乾燥物2
50gを加え、温室にて3時間撹拌してから濾過し、水
洗して過剰の銀イオンを除去した。これを110℃で乾
燥し、粉砕して粉末(以下「粉末2」という)とした。
粉末2に担持された銀イオンの含有量は3.1重量%、
平均粒径は3.1■mであった。
【0012】[参考実施例3]リン酸ジルコニウムを担
持体とした抗菌剤の調製 1/20M硝酸銀水溶液1500mlにリン酸ジルコニウ
ム(IXE−100;東亞合成化学製)の乾燥物250
gを加え、室温にて3時間撹拌してから濾過し、水洗し
て過剰の銀イオンを除去した。これを110℃で乾燥
し、粉砕して粉末(以下「粉末3」という)とした。粉
末3に担持された銀イオンの含有量は3.0重量%、平
均粒径は0.72■mであった。
【0013】[実施例1]抗菌剤の懸濁液を用いた砂場
の抗菌処理 砂場を2.5m×2.5mに区切って抗菌剤の懸濁液を用
いて抗菌処理のテストを行なった。水5lを入れた3個
のポリバケツに参考実施例1、2及び3で得た「粉末
1,2及び3」各500gをそれぞれ柄杓で撹拌しなが
ら加えて、抗菌剤の懸濁液を作った(以下、「懸濁液
1、2及び3」とする)。これら懸濁液を10分間静置
しておいたが、すべて沈降は少なかった。これら懸濁液
を如雨露に入れ、なるべく均一になるように砂場に散布
した。その後水道水をホ−スで万遍なく砂場に散水し
た。別途、散水時間から散水量を計算した所、約70l
であった。
【0014】次に、上記処理して1日後に砂場の中央の
表面から10cm下の位置で砂をサンプリングした(懸濁
液1,2及び3を散布した各砂場からサンプリングした
砂を以下、「砂11A、砂21A及び砂31A」とす
る)。次に、同様にして1ヵ月後に砂をサンプリングし
た(以下、「砂12A、砂22A及び砂32A」とす
る)。更に同様にして6ヵ月後に砂をサンプリングした
(以下、「砂13A、砂23A、及び砂33A」とす
る)。又、散布する前に同様にして砂をサンプリングし
た(以下、「砂10A、砂20A及び砂30A」とす
る)。
【0015】[比較実施例1]抗菌剤をそのまま散布し
た砂場の抗菌処理 別の砂場で2.5m×2.5mに区切って抗菌剤をそのま
ま散布して抗菌処理のテストを行なった。参考実施例
1、2及び3で得た「粉末1,2及び3」各500gを
できるだけ均一になるように手で散布した。その後、実
施例1と同様に水道水をホ−スで満遍なく砂場に散水し
た。次に、上記処理して1日後に砂場の中央の表面から
10cm下の位置で砂をサンプリングした(粉末1,2及
び3を散布した各砂場からサンプリングした砂を以下、
「砂11B、砂21B及び砂31B」とする)。次に、
同様にして1ヵ月後に砂をサンプリングした(以下、
「砂12B、砂22B及び砂32B」とする)。更に同
様にして6ヵ月後に砂をサンプリングした(以下、「砂
13B、砂23B及び砂33B」とする)。又、散布す
る前に同様にして砂をサンプリングした(以下、「砂1
0B、砂20B及び砂30B」とする)。
【0016】[実施例2]抗菌性試験 実施例1及び比較実施例1でサンプリングした砂10g
をそれぞれリン酸緩衝液10mlに入れ、良く撹拌した
後、その上澄み液1mlを取り、デゾキシコレ−ト培地を
用い混釈平板培養法により生残大腸菌群数を測定し、砂
1g当りの生残大腸菌群数に換算した。その結果(表
1)から、本発明による砂場に抗菌性を付与する方法で
処理した砂場は、長時間顕著な抗菌性が認められた。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明は、銀系無機抗菌剤微粒子の懸濁
液を散布した後、散水して抗菌剤粒子を砂全体に行き渡
らせるという簡便かつ安価な方法で砂場に抗菌性を付与
でき、安全で抗菌効果が長期間維持するので、保育園、
幼稚園、小学校、公園等に設置されている既存の砂場の
抗菌処理に利用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子径が10■m以下の銀系無機抗菌剤
    の少なくとも1種類を分散媒に混合した懸濁液を、砂場
    1m2当たりに銀系無機抗菌剤として1〜1000gの範
    囲で散布した後、砂場1m2当たりに5〜20lの範囲で
    散水して抗菌剤粒子を砂全体に行き渡らせることを特徴
    とする砂場に抗菌性を付与する方法
JP25467893A 1993-09-17 1993-09-17 砂場に抗菌性を付与する方法 Pending JPH0789818A (ja)

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JP (1) JPH0789818A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07304617A (ja) * 1994-05-09 1995-11-21 Japan Carlit Co Ltd:The 砂場の浄化法
JP4815669B2 (ja) * 1999-03-17 2011-11-16 株式会社エーピーアイ コーポレーション 被覆されたビス(2−ピリジンチオール−1−オキシド)銅塩

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07304617A (ja) * 1994-05-09 1995-11-21 Japan Carlit Co Ltd:The 砂場の浄化法
JP4815669B2 (ja) * 1999-03-17 2011-11-16 株式会社エーピーアイ コーポレーション 被覆されたビス(2−ピリジンチオール−1−オキシド)銅塩

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