JPH0789560A - スナップオン式キャップ装着用のボトルネック構造及びプリフォームの射出成形型 - Google Patents

スナップオン式キャップ装着用のボトルネック構造及びプリフォームの射出成形型

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JPH0789560A
JPH0789560A JP18192993A JP18192993A JPH0789560A JP H0789560 A JPH0789560 A JP H0789560A JP 18192993 A JP18192993 A JP 18192993A JP 18192993 A JP18192993 A JP 18192993A JP H0789560 A JPH0789560 A JP H0789560A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性及び外環品質に優れた、スナップオ
ン式キャップ装着用のボトルネック構造を提供するこ
と。 【構成】 合成樹脂製ボトル20の開口側のネック部2
4に、スナップオン式キャップ10が装着される。この
ネック部24は、シール面となる天面30を有する大径
部32と、その下方の小径部34と、両者の境界に形成
される係止用段差部36とを有する。キャップ10の底
部内壁12aが、ネック部24の天面30に密着してシ
ールし、キャップ10の筒部14の開口端側のリング状
被係止部16が、係止用段差部36に係止されること
で、キャップ10が装着される。天面30と係止用段差
部36との間のネック外周壁32aには、その周方向に
沿って凹状に肉抜き形成され、この凹部がリブ42の存
在により周方向にて不連続となる周溝40を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スナップオン式キャッ
プ装着用のボトルネック構造及びそのネック構造を有す
るプリフォームの射出成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転操作によりキャップを装
着するスクリュー方式に代えて、ワンタッチでキャップ
を装着できるスナップオン方式のボトルネック構造が存
在する。このボトルネック構造の一例を図3に示す。同
図において、ボトル100はガラス製であり、有底筒状
の胴部102の開口端側の上部にはネック部104が設
けられている。このネック部104は、天面112を有
する大径部106と、その下方に設けられた小径部10
8とを有し、両者間に段差部110が形成されている。
【0003】このボトル100のネック部104に装着
されるスナップオン式のキャップ10は合成樹脂製であ
り、有底筒状に形成されている。このキャップ10の底
部12の内壁12aが、ネック部104の天面112と
密着してシールし、その筒部14がネック部104の大
径部106を覆うとともに、筒部14の下端部に形成し
たリング状被係止部16が、ネック部104の段差部1
10に弾性的に係合することで、このキャップ10がネ
ック部104に装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述の
スナップオン式キャップ装着用のボトル100を、合成
樹脂にて成形することを試みた。しかしながら、図3に
示すボトル100のネック部104とほぼ同一形状を合
成樹脂にて成形し、しかも天面112におけるシール性
を確保するとともに、そのボトル外観品質を損なわない
ように成形するには、いくつかの解決しなければならな
い課題が生じた。
【0005】図3に示すボトル100を合成樹脂にて成
形するためには、このボトル100をブロー成形するた
めに用いるプリフォームをまず射出成形しなければなら
ない。このプリフォームの射出成形にあたって、プリフ
ォームの内壁を規定する射出コア型と、プリフォームの
ネック部外壁を規定するネックキャビティ型と、プリフ
ォームの他の外壁を規定する射出キャビティ型を用いる
技術がある。
【0006】ここで、プリフォームの射出成形後、射出
コア型および射出キャビティ型をプリフォームより離型
する際には、この離型方向に対してアンダーカットとな
る部分をネック部に形成しておき、このアンダーカット
部を射出キャビティ型にて保持することで、例えば射出
コア型とともにプリフォームが密着移動して離型不良を
生ずることを防止しなければならない。
【0007】通常のスクリューキャップ装着用のネック
構造を有するボトルの場合には、ネック部にネジ部が成
形されるため、このネジ部がアンダーカット部となる
が、図3に示すネック部104の場合にはそのようなア
ンダーカット部が存在しない。
【0008】そこで、プリフォームの離型不良を防止す
る構造として、図4または図5に示す方法が考えられ
る。なお、図4および図5において、プリフォームのネ
ック部の形状は、図3に示すボトル100のネック部1
04の形状とほぼ同一であるので、図3に付した符号を
そのまま用いて説明する。
【0009】図4において、このプリフォームは、射出
コア型120、射出キャビティ型122およびネックキ
ャビティ型130を型締めすることで射出成形される。
ここで、ネックキャビティ型130は、ネック部104
の天面112の外縁部に当接する上端突部132と、段
差部110に当接する下端突部134とを有し、その間
に大径部106を保持できる凹部136を形成してい
る。
【0010】図4に示す構造によれば、プリフォームの
ネック部104は、ネックキャビティ型130の上端突
部132、下端突部134間に大径部106が保持され
るので、射出コア型120、射出キャビティ型122を
離型する場合にも、ネックキャビティ型130内にその
ネック部を保持することができる。
【0011】しかしながら、図4に示す構造の場合に
は、プリフォームの天面112の内側領域が射出コア型
120により規定され、その外側領域がネックキャビテ
ィ型130に規定され、その境界にパーティングライン
がリング状に生じてしまう。このリング状のパーティン
グラインは、キャップ10の底部内壁12aと密着する
際の天面シール性を著しく損なわせることになってしま
う。
【0012】これに対して、この天面シール性を確保す
るために、図5に示す構造を採用することが考えられ
る。図5に示す構造によれば、ネック部104の天面1
12は射出コア型120によってのみ規定されるので、
この天面112にパーティングラインは発生しない。こ
の図5の方式に用いられるネックキャビティ型140
は、ネック部104の天面112に接触しないかわり
に、このプリフォームのネック部104の段差部110
の下方に特殊な形状加工を施している。すなわち、ネッ
ク部104の段差部110の下方には、周方向に沿って
凹状に連続する周溝114が設けられ、この周溝114
とプリフォーム胴部外壁との間に第2の段差部116が
形成される。そして、ネックキャビティ型140は、段
差部110、周溝114および第2の段差部116を規
定するキャビティ面を構成する下端突部142を有して
いる。
【0013】図5に示す方式の場合には、プリフォーム
ネック部104に形成した周溝114がアンダカット部
となり、射出コア型120、射出キャビティ型122を
離型する際に、下端突部142により周溝114を保持
することで、そのネック部104がネックキャビティ型
140内に保持されることになる。
【0014】しかしながら、図5に示す方式の場合に
は、射出成形されたプリフォームからボトルをブロー成
形すると、第2の段差部116がボトルの外観にそのま
ま現れ、ボトル外観品質を著しく損なわせてしまう。
【0015】さらに加えて、図4および図5に示す方式
の共通の問題として、大径部106がプリフォーム胴部
の肉厚に比べてかなりの厚肉となるため、天面112に
ヒケが発生し易く、この天面112は最後に樹脂が充填
される領域でその傾向がより顕著である。この天面11
2のヒケは、ボトルの外観品質を損なうばかりでなく、
キャップ10の底部内壁12aとのシール性をも著しく
損なわせてしまう。
【0016】プリフォームのネック部104の大径部1
06が厚肉であることに起因する他の問題として、その
樹脂量が増大する分だけ樹脂充填時間が長くなり、さら
に天面112にヒケが発生しないようにするためには、
樹脂充填後の保圧時間も長く要し、射出成形サイクルタ
イムが長くなり生産性が低下する。
【0017】そこで、本発明の目的とするところは、ス
ナップオン式キャップ装着用のボトルを合成樹脂で成形
しながらも、ネック部天面のシール性およびボトル外観
品質を良好に確保するとともに、成形サイクルの短縮に
より安価に成形することができるボトルネック構造を提
供することにある。
【0018】本発明の他の目的とするところは、ネック
部の天面シール性および外観品質の優れたボトルを成形
するためのプリフォームを、離型不良を生ずることなく
射出成形することのできる射出成形型を提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、有底
筒状に形成された筒部の開口端側に内方に向け突出した
被係止部を有する合成樹脂製のスナップオン式キャップ
を、合成樹脂製のボトル開口側のネック部に装着するボ
トルネック構造において、前記キャップの底部内壁に密
着してシールされる天面と、前記キャップの前記筒部に
覆われるネック外周壁と、を有する大径部と、前記大径
部の下方に設けられた小径部と、前記大径部より小径部
に移行する部分に形成され、前記キャップの前記被係止
部を係止する係止用段差部と、前記天面と係止用段差部
との間の前記ネック外周壁に、周方向に沿って凹状に形
成され、かつ、この凹部が周方向にて不連続となる周溝
と、を有することを特徴とする。
【0020】請求項2の発明は、請求項1のボトルをブ
ロー成形するために用いられ、請求項1のネック構造を
有するプリフォームのための射出成形型であって、有底
筒状のプリフォームの内壁面を規定するコアピン部と、
前記プリフォームのネック部天面の全域を規定する面を
有する基端部と、から成る射出コア型と、少なくとも、
前記プリフォームの前記ネック外周壁を規定するキャビ
ティ面と、このキャビティ面より内方に突出して前記周
溝を規定する周方向にて不連続の凸状キャビティ面と、
をそれぞれ有する一対の割型から成るネックキャビティ
型と、前記プリフォームの他の外壁面を規定するキャビ
ティ面を有する射出キャビティ型と、を有し、前記凸状
キャビティ面によりプリフォームのネック部を前記リッ
プキャビティ型内に保持しながら、前記射出コア型及び
射出キャビティ型を前記プリフォームより離型すること
を特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1の発明によれば、ボトルネック部の天
面と係止用段差部との間のネック外周壁に、周方向に沿
って凹状に形成された周溝が設けられているため、この
周溝により大径部が肉抜きされて、シール特性に影響す
る天面でのヒケの発生を防止できる。またこの周溝は、
その周方向にて不連続となっている。したがって、スナ
ップオン式キャップをボトルネック部に装着する際に
は、その被係止部がネック外周壁上をすべって係止用段
差部に到達するまでの間に、周溝の不連続部分によって
被係止部が周溝内に入り込んでしまうことを防止する。
【0022】請求項2の発明によれば、この射出成形型
を用いてプリフォームを射出成形すると、ネック部天面
にパーティングラインが発生せず、ネック部に周溝が形
成されているため、肉抜きにより天面にヒケが発生しな
い。また、周溝による肉抜きにより樹脂充填時間が短縮
され、ヒケが発生しないことから充填後の保圧時間をも
短縮され、射出成形サイクルタイムが短縮する。射出コ
ア型及び射出キャビティ型をプリフォームより離型する
際には、周溝と接続キャビティ面とが係合しているた
め、プリフォームのネック部がネックキャビティ型内に
保持され、プリフォームの離型不良が低減する。
【0023】
【実施例】以下、本発明のボトルネック構造を適用した
一実施例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0024】図1(A)は、スナップオン式キャップ1
0を装着した状態の合成樹脂製ボトルの部分断面図であ
る。なお、同図において、スナップオン式キャップ10
の各部については、図3と同一符号を用い、その詳細な
説明を省略する。
【0025】図1(A)において、合成樹脂製ボトル2
0は、有底筒状の胴部22と、その開口端側のネック部
24とを有する。ボトル20の樹脂材料は、このボトル
20内に充填される内容物の種類、ブロー特性などに応
じて適宜選択される。本実施例では、その内容物が医薬
品であることから、ボトル20をポリカーボネート(P
C)にて成形している。また、キャップ10の樹脂材料
としては、弾性に優れたポリプロピレン(PP)または
ポリエチレンなどが好適であるが、他の樹脂材料であっ
てもよい。なお、キャップ10の底部内壁12aにシー
ル部材を貼付しても良い。
【0026】ボトル20のネック部24は、図3の場合
と同様に、天面30を有する大径部32と、その下方の
小径部34とを有し、両者の境界に係止用段差部36を
有している。この大径部32および小径部34の内径は
ともにほぼ同一であり、したがって大径部32がかなり
の厚肉となっている。そこで、この厚肉の大径部32に
肉抜きを形成するため、大径部32の外周壁32aに開
口し、周方向に沿って凹状に形成された周溝40を設け
ている。
【0027】図1(A)のA−A断面図である図1
(B)に示すように、周溝40はその周方向にて不連続
な凹部となっている。周溝40をその周方向で不連続と
するために、その周方向にて間隔をおいた例えば4か所
にて、周溝40の底面から放射状に伸び、その先端面が
大径部32の外周壁32aとほぼ面一となるリブ42を
形成している。このリブ42の形状としては、図1
(C)に示すように、大径部32の外周壁32aとほぼ
面一となる先端円弧面を有するように形成してもよい。
このリブ42の形成数及びその形状については他の種々
の変形実施が可能である。
【0028】図1(A)〜(C)に示すボトルネック構
造によれば、キャップ10のリング状被係止部16を係
合させるための係止用段差部36を形成するために、開
口端側の大径部32をその下端の小径部34よりかなり
厚肉にしなければならないが、この厚肉の大径部32
に、その周方向に沿って凹状の周溝40を設けること
で、肉抜きが実現できる。この肉抜き領域は、図1
(B)または図1(C)に示すように、その周方向にて
かなりの広範囲にわたって形成することで、樹脂材料が
最後に充填させる領域であるネック部24の天面30で
のヒケの発生を効果的に防止できる。
【0029】この周溝40をその周方向にて連続させる
と、キャップ10をネック部24にスナップオン式にて
装着する場合、キャップ10のリング状被係止部16が
周溝40内にはまり込み、そのリング状被係止部16を
係止用段差部36まで到達させる装着性が悪化する。そ
こで、この周溝40をこの周方向にて不連続とするため
に、その周方向の所望の位置にリブ42を形成し、この
リブ42によりリング状被係止部16が周溝40内に入
り込むことを規制して、スナップオン式によるキャップ
10の装着を円滑に行えるようにしている。
【0030】なお、キャップ10の被係止部16がリン
グ状でなく、その周方向に部分的に形成されている場合
には、この被係止部16が連続して形成される最小円弧
長さよりも、図1(C)に示す肉抜き領域の円弧長さS
を小さく設定すればよい。
【0031】このように図1(A)〜(C)に示すボト
ルネック構造によれば、周溝40により大径部32に肉
抜きを形成して、その天面30でのヒケの発生を防止で
きるので、キャップ10の底部内壁12aと天面30と
の密着シール性を充分確保でき、しかも周溝40内に形
成したリブ42により、キャップ10のスナップオン装
着を円滑に行うことができる。
【0032】次に、図1(A)〜(C)に示すネック構
造を有するボトルのブロー成形に用いるプリフォームの
射出成形型について、図2を参照して具体的に説明す
る。
【0033】図2は、プリフォーム50を射出成形する
ために用いる各金型の型締め状態を示している。射出成
形されるプリフォーム50は、有底筒状の胴部52と、
その開口端側のネック部54とを有する。このネック部
54は、図1(A)に示すボトルネック部24とほぼ同
一形状であり、天面60を有する大径部62と、その下
端側のプリフォーム胴部52としての小径部64と、両
者間の境界に位置する段差部66を有する。大径部62
には、リブ69によってその周方向に不連続な周溝68
が形成される。
【0034】このプリフォーム50を射出成形する金型
は大別して、射出コア型70と、射出キャビティ型80
と、一対の割型92、92からなるネックキャビティ型
90である。
【0035】射出コア型70は、大別して、プリフォー
ム50のネック部54から胴部52の底部にいたる内壁
面を規定するコアピン部72と、その基端部74から構
成される。基端部74は、コアピン部72のつけ根部分
となる面の内側領域をその外縁部78よりもわずかに一
段下がった凹部76とされている。この凹部76は、ネ
ック部54の天面60全域を規定する天面規定用の凹部
であり、この天面60上にパーティングラインが発生し
ない構成となっている。
【0036】射出キャビティ型80は、プリフォーム5
0の胴部52の外壁面を規定するキャビティ面82を有
し、このキャビティ面82は下端のゲート84と連通し
ている。ここの射出キャビティ型80は、キャビティ面
82およびゲート84の周囲に冷媒通路86を有し、射
出成形されたプリフォーム50を離型温度に達するまで
冷却可能としている。
【0037】ネックキャビティ型90を構成する一対の
割型92、92は、図2の左右方向に開閉可能である。
この各割型92は、ネック部54の大径部62の外周壁
を規定するキャビティ面94と、このキャビティ面94
より内方に突出して周溝68を規定する周方向に不連続
の凸状キャビティ面96と、ネック部54の段差部66
を規定するキャビティ面98とを有している。
【0038】プリフォーム50の射出成形は、各金型を
図2に示すように型締めしたのち、下端側のゲート84
より溶融樹脂を所定の射出圧力にて充填することで行わ
れる。ゲート84より充填された樹脂は、プリフォーム
の底部側から天面60に向けて充填されることになる。
このとき、最後に樹脂材料が到達する天面60付近で
は、その射出圧力が最も低くヒケが発生しやすいが、厚
肉の大径部62に周溝68を形成することで肉抜きし
て、天面60でのヒケの発生を防止している。さらに、
この周溝68による肉抜きにより、充填量が減少して充
填時間が短縮され、かつ、周溝68の存在により天面6
0にヒケが発生しにくいため、樹脂材料の充填後の保圧
時間をも短縮でき、全体としての射出成形サイクルタイ
ムを短縮することができる。
【0039】キャビティ内に樹脂が充填されたのち直ち
にプリフォーム50の冷却が行われ、射出コア型70お
よび射出キャビティ型80をプリフォーム50より離型
する。この離型の際に、特にコアピン部72をプリフォ
ーム50より離脱する際には、コアピン部72と共にプ
リフォーム50が密着移動してしまう離型不良を防止し
なければならない。本実施例では、周溝40が離型方向
に対するアンダーカットとなり、この周溝40と凸状キ
ャビティ面96との係合により、プリフォーム50のネ
ック部54をリップキャビティ型90に保持しながら、
射出コア型70及び射出キャビティ型80の離型駆動が
できる。
【0040】ネックキャビティ型90により保持された
プリフォーム50は、その後次行程に搬送されること
で、例えばインジェクションブロー成形法あるいはスト
レッチブロー成形法により、リップキャビティ型90に
より保持されたネック部下方の胴部がブロー成形され、
図1に示すボトルネック構造を有するボトル20がブロ
ー成形されることによる。その後、一対の割型92、9
2を解放駆動することで、ボトル20のエジェクトが行
われる。このとき、一対の割型92、92のパーティン
グラインを、例えば図1(B)の図示Lとしておけば、
リブ42を損なうこと無くパーティングラインLの左右
に凸状キャビティ面96を離型駆動できる。換言すれ
ば、リブ42は一対の割型92、92の離型方向に対し
てアンダーカットとならないようにすると、無理抜きせ
ずに一対の割型92、92を離型できる。
【0041】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スナップオン
式キャップによりシールされるネック部天面と、このキ
ャップの被係止部が係止される係止用段差部との間で、
厚肉のネック周壁に、その周方向に沿って凹状に形成さ
れ、この凹部が周方向にて不連続となる周溝を形成して
いるので、この周溝による肉抜きにより天面でのヒケの
発生を防止でき、しかも周溝の不連続部分によって被係
止部が周溝内に入り込むことを防止し、キャップ装着性
を良好とすることができる。
【0043】請求項2の発明によれば、この射出成形型
によって射出成形されるプリフォームのネック部天面に
は、ヒケもパーティングラインも発生しないので、ネッ
ク天面でのシール性を良好に確保でき、しかも射出コア
型および射出キャビティ型の離型時には、周溝と凸状キ
ャビティ面との係合により、そのネック部をネックキャ
ビティ型内に保持してプリフォームの離型不良を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(A)は本発明を適用したボトルネック構
造の概略断面図、同図(B)は同図(A)のA−A断面
図、同図(C)は同図(A)A−A断面図の変形例であ
る。
【図2】図1に示すネック構造を有するボトルのブロー
成形に用いるプリフォームの射出成形型を示す概略断面
図である。
【図3】スナップオン式キャップ装着用のボトルネック
構造を示す概略断面図である。
【図4】プリフォームのネック部天面にパーティングラ
インが発生する射出成形型を示す概略断面図である。
【図5】ブロー成形後のボトルに段差部が生じて外観品
質が劣化するプリフォームの射出成形型を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
10 スナップオン式キャップ 12a 底部内壁 14 筒部 16 被係止部 20 ボトル 24、54 ネック部 30、60 天面 32、62 大径部 34、64 小径部 36、66 係止用段差部 40、68 周溝 42、69 リブ 50 プリフォーム 70 射出コア型 72 コアピン部 74 基端部 76 天面規定用凹部 80 射出キャビティ型 90 ネックキャビティ型 92、92 一対の割型 94 外周壁用キャビティ面 96 凸状キャビティ面 98 段差部用キャビティ面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 スナップオン式キャップ装着用のボト
ルネック構造及びプリォームの射出成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状に形成された筒部の開口端側に
    内方に向け突出した被係止部を有する合成樹脂製のスナ
    ップオン式キャップを、合成樹脂製のボトル開口側のネ
    ック部に装着するボトルネック構造において、 前記キャップの底部内壁に密着してシールされる天面
    と、前記キャップの前記筒部に覆われるネック外周壁
    と、を有する大径部と、 前記大径部の下方に設けられた小径部と、 前記大径部より小径部に移行する部分に形成され、前記
    キャップの前記被係止部を係止する係止用段差部と、 前記天面と係止用段差部との間の前記ネック外周壁に、
    周方向に沿って凹状に形成され、かつ、この凹部が周方
    向にて不連続となる周溝と、 を有することを特徴とするスナップオン式キャップ装着
    用のボトルネック構造。
  2. 【請求項2】 請求項1のボトルをブロー成形するため
    に用いられ、請求項1のネック構造を有するプリフォー
    ムのための射出成形型であって、 有底筒状のプリフォームの内壁面を規定するコアピン部
    と、前記プリフォームのネック部天面の全域を規定する
    面を有する基端部と、から成る射出コア型と、 少なくとも、前記プリフォームの前記ネック外周壁を規
    定するキャビティ面と、このキャビティ面より内方に突
    出して前記周溝を規定する周方向にて不連続の凸状キャ
    ビティ面と、をそれぞれ有する一対の割型から成るネッ
    クキャビティ型と、 前記プリフォームの他の外壁面を規定するキャビティ面
    を有する射出キャビティ型と、 を有し、前記凸状キャビティ面によりプリフォームのネ
    ック部を前記リップキャビティ型内に保持しながら、前
    記射出コア型及び射出キャビティ型を前記プリフォーム
    より離型することを特徴とするプリフォームの射出成形
    型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008246724A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Japan Crown Cork Co Ltd 合成樹脂製キャップ成形用の金型

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