JPH0789468A - 自動車用塗膜保護フィルム - Google Patents
自動車用塗膜保護フィルムInfo
- Publication number
- JPH0789468A JPH0789468A JP5235248A JP23524893A JPH0789468A JP H0789468 A JPH0789468 A JP H0789468A JP 5235248 A JP5235248 A JP 5235248A JP 23524893 A JP23524893 A JP 23524893A JP H0789468 A JPH0789468 A JP H0789468A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- automobile
- protective film
- coating
- adhesive layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】自動車用塗膜保護フィルムの被膜作業性を改善
する。 【構成】車体表面に圧着される感圧剥離型粘着剤層と外
側のプラスチックフィルムとで構成される自動車用塗膜
保護フィルムの表面を、中心線平均粗さRaが0.1 〜100
μmとなるように加工する。これにより、感圧剥離型
粘着剤層表面の適度な凹凸と車体表面との間に生じる隙
間によって被膜時にエアが抜けやすくなり、作業時間が
短縮される。また、Ra の上限を100 μmに制限したこ
とにより、密着力も確保できる。
する。 【構成】車体表面に圧着される感圧剥離型粘着剤層と外
側のプラスチックフィルムとで構成される自動車用塗膜
保護フィルムの表面を、中心線平均粗さRaが0.1 〜100
μmとなるように加工する。これにより、感圧剥離型
粘着剤層表面の適度な凹凸と車体表面との間に生じる隙
間によって被膜時にエアが抜けやすくなり、作業時間が
短縮される。また、Ra の上限を100 μmに制限したこ
とにより、密着力も確保できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装を終了した自動車
の車体表面に被膜される自動車用塗膜保護フィルムに関
し、特に、被膜作業時のエア抜き性を改善する技術に関
する。
の車体表面に被膜される自動車用塗膜保護フィルムに関
し、特に、被膜作業時のエア抜き性を改善する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、完成車両の塗装表面が流通過程に
おいて、酸性雨,鉄粉,鳥糞等によりダメージを受け、
その対応として塗膜保護フィルムが採用され始めてい
る。前記塗膜保護フィルムは、図2に示すように塗装済
みの車体表面に密着する内側の感圧再剥離型粘着剤層
と、外側のプラスチックフィルムとを積層した構造を有
している。
おいて、酸性雨,鉄粉,鳥糞等によりダメージを受け、
その対応として塗膜保護フィルムが採用され始めてい
る。前記塗膜保護フィルムは、図2に示すように塗装済
みの車体表面に密着する内側の感圧再剥離型粘着剤層
と、外側のプラスチックフィルムとを積層した構造を有
している。
【0003】そして、車体表面への被膜作業は、ロール
から前記塗膜保護フィルムを引出し、完成車両の車体サ
イズに合わせてカットし、端部からフィルムを合わせ、
スキージ等にて順次圧着して被膜していく (特開平2−
300281号公報, 特開平3−221169号公報, 特開平3−26
7171号公報,特開平3−254858号公報, 特開平3−1276
65号公報等参照) 。
から前記塗膜保護フィルムを引出し、完成車両の車体サ
イズに合わせてカットし、端部からフィルムを合わせ、
スキージ等にて順次圧着して被膜していく (特開平2−
300281号公報, 特開平3−221169号公報, 特開平3−26
7171号公報,特開平3−254858号公報, 特開平3−1276
65号公報等参照) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動車用塗膜保護フィルムにおいては、車体表面に圧着
していく際に車体表面の曲面形状の部分にエアが溜まり
やすく、エア抜きのためにかなりの作業時間を要するも
のであった。本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、被膜作業時にエア抜きがスムースに行
われ、作業性を大幅に改善した自動車用塗膜保護フィル
ムを提供することを目的とする
自動車用塗膜保護フィルムにおいては、車体表面に圧着
していく際に車体表面の曲面形状の部分にエアが溜まり
やすく、エア抜きのためにかなりの作業時間を要するも
のであった。本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、被膜作業時にエア抜きがスムースに行
われ、作業性を大幅に改善した自動車用塗膜保護フィル
ムを提供することを目的とする
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明に係る自
動車用塗膜保護フィルムは、表面の中心線平均粗さ (R
a ) を0.1 〜100 μmにしたことを特徴とする。
動車用塗膜保護フィルムは、表面の中心線平均粗さ (R
a ) を0.1 〜100 μmにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】表面の中心線平均粗さ (Ra ) を0.1 μm以上
にすると、感圧剥離型粘着剤層の車体表面に圧着する表
面にも所定以上の凹凸が形成され (図1参照) 、該凹凸
によって生じる隙間を通じてエアが抜けやすくなり、作
業性が改善される。また、Ra を大きくしすぎると、今
度は塗膜保護フィルムの車体表面への密着性が確保でき
なくなってくるがRa の上限を100 μmに設定すること
により、密着性も良好に確保できる。尚、感圧剥離型粘
着剤層を積層したプラスチックフィルムは通常ロール状
にして搬送されるので、ロール状とした時にフィルム表
面の凹凸が感圧剥離型粘着剤層に転写されて、車体への
接触面も同様の凹凸が形成される。
にすると、感圧剥離型粘着剤層の車体表面に圧着する表
面にも所定以上の凹凸が形成され (図1参照) 、該凹凸
によって生じる隙間を通じてエアが抜けやすくなり、作
業性が改善される。また、Ra を大きくしすぎると、今
度は塗膜保護フィルムの車体表面への密着性が確保でき
なくなってくるがRa の上限を100 μmに設定すること
により、密着性も良好に確保できる。尚、感圧剥離型粘
着剤層を積層したプラスチックフィルムは通常ロール状
にして搬送されるので、ロール状とした時にフィルム表
面の凹凸が感圧剥離型粘着剤層に転写されて、車体への
接触面も同様の凹凸が形成される。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。表面加工したロールを用いて、自動車用塗膜保護フ
ィルム (商品名「ラップガードF3E」関西ペイント社
製を使用) におけるプラスチックフィルムの表面粗さを
加工し、中心線粗さRa が0.1 〜100 μmの範囲となる
ようにした実施例1〜4と、Ra が前記範囲外の0.05μ
m,200 μmとなるようにした比較例1,2について以
下の試験方法に従って比較試験を行った。結果は表1に
示した通りである。
る。表面加工したロールを用いて、自動車用塗膜保護フ
ィルム (商品名「ラップガードF3E」関西ペイント社
製を使用) におけるプラスチックフィルムの表面粗さを
加工し、中心線粗さRa が0.1 〜100 μmの範囲となる
ようにした実施例1〜4と、Ra が前記範囲外の0.05μ
m,200 μmとなるようにした比較例1,2について以
下の試験方法に従って比較試験を行った。結果は表1に
示した通りである。
【0008】〈試験方法〉 エアの抜けやすさ: 被膜作業の官能評価 〇:抜けやすい △:普通 ×:抜けにくい 作業時間 サニー (B13) 1台に塗膜保護フィルムを被膜する際
の時間を測定した。
の時間を測定した。
【0009】 密着性 塗装された板に塗膜保護フィルムを圧着させ、25mm幅に
カットし、300 mm/ 分で引き剥がした際の密着力 (ピー
リング強度) を測定した。
カットし、300 mm/ 分で引き剥がした際の密着力 (ピー
リング強度) を測定した。
【0010】
【表1】
【0011】前記表1の結果から分かるように、中心線
平均粗さRa が0.05μmの比較例1では、エアの抜け易
さは改善されないが、0.1 μm以上とすることにより、
エアが抜けやすくなり、これに伴って作業時間も短縮さ
れる。しかし、中心線平均粗さRa を200 μmと大きく
した比較例2では、エアは抜けやすくなるが、密着力が
不足する。
平均粗さRa が0.05μmの比較例1では、エアの抜け易
さは改善されないが、0.1 μm以上とすることにより、
エアが抜けやすくなり、これに伴って作業時間も短縮さ
れる。しかし、中心線平均粗さRa を200 μmと大きく
した比較例2では、エアは抜けやすくなるが、密着力が
不足する。
【0012】即ち、中心線平均粗さRa を0.1 〜100 μ
mに設定することにより、実施例1〜4に示すように、
密着力を確保しつつエアの抜けやすさを改善し、作業時
間を短縮することができることが明らかとなった。
mに設定することにより、実施例1〜4に示すように、
密着力を確保しつつエアの抜けやすさを改善し、作業時
間を短縮することができることが明らかとなった。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、外側のプラスチックフィルム表面の粗さを中心線平
均粗さRa が0.1 〜100 μmとなるようにしたため、車
体表面との密着性を確保しつつ被膜作業時にエアが抜け
やすくなり、以て作業時間が短縮される。
ば、外側のプラスチックフィルム表面の粗さを中心線平
均粗さRa が0.1 〜100 μmとなるようにしたため、車
体表面との密着性を確保しつつ被膜作業時にエアが抜け
やすくなり、以て作業時間が短縮される。
【図1】 本発明に係る自動車用塗膜保護フィルムの構
成を示す断面図。
成を示す断面図。
【図2】 従来の自動車用塗膜保護フィルムの構成を示
す断面図。
す断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 塗装を終了した自動車の車体表面に被膜
され、該車体表面側に感圧再剥離型粘着剤層,外側にプ
ラスチックフィルムを有して構成される自動車用塗膜保
護フィルムにおいて、表面の中心線平均粗さ (Ra ) を
0.1 〜100 μmにしたことを特徴とする自動車用塗膜保
護フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5235248A JPH0789468A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 自動車用塗膜保護フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5235248A JPH0789468A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 自動車用塗膜保護フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789468A true JPH0789468A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16983273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5235248A Pending JPH0789468A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 自動車用塗膜保護フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0789468A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6686026B2 (en) | 2002-04-08 | 2004-02-03 | 3M Innovative Properties Company | Micro-channeled protective film |
WO2008069095A1 (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-12 | Lintec Corporation | 再剥離粘着シート |
JP2009051373A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Sumiron:Kk | 車体保護フィルムおよび車体保護フィルムの粘着性の調整方法 |
JP5178726B2 (ja) * | 2007-08-30 | 2013-04-10 | 電気化学工業株式会社 | 粘着シート及び電子部品の製造方法 |
WO2020137578A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | Dic株式会社 | 粘着テープおよび粘着テープの製造方法 |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP5235248A patent/JPH0789468A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6686026B2 (en) | 2002-04-08 | 2004-02-03 | 3M Innovative Properties Company | Micro-channeled protective film |
WO2008069095A1 (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-12 | Lintec Corporation | 再剥離粘着シート |
JP2008138066A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Lintec Corp | 再剥離粘着シート |
JP2009051373A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Sumiron:Kk | 車体保護フィルムおよび車体保護フィルムの粘着性の調整方法 |
JP5178726B2 (ja) * | 2007-08-30 | 2013-04-10 | 電気化学工業株式会社 | 粘着シート及び電子部品の製造方法 |
WO2020137578A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | Dic株式会社 | 粘着テープおよび粘着テープの製造方法 |
JPWO2020137578A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2021-03-11 | Dic株式会社 | 粘着テープおよび粘着テープの製造方法 |
CN113195663A (zh) * | 2018-12-27 | 2021-07-30 | Dic株式会社 | 粘合带及粘合带的制造方法 |
CN113195663B (zh) * | 2018-12-27 | 2023-10-24 | Dic株式会社 | 粘合带及粘合带的制造方法 |
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