JPH0788941A - ブロー成形におけるダイス交換装置 - Google Patents
ブロー成形におけるダイス交換装置Info
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- JPH0788941A JPH0788941A JP9750992A JP9750992A JPH0788941A JP H0788941 A JPH0788941 A JP H0788941A JP 9750992 A JP9750992 A JP 9750992A JP 9750992 A JP9750992 A JP 9750992A JP H0788941 A JPH0788941 A JP H0788941A
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- die
- resin
- peripheral surface
- outer peripheral
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 材料替え(材料,色などを替える)を円滑に
行なう。 【構成】 筒状ダイスの外周面上に設けた凹部に係合ま
たは解除可能なロック装置を配設するとともに,筒状ダ
イスの外周面上に一端を係止し,自由端を昇降手段によ
って上下させることにより,筒状ダイスを昇降可能に設
ける。
行なう。 【構成】 筒状ダイスの外周面上に設けた凹部に係合ま
たは解除可能なロック装置を配設するとともに,筒状ダ
イスの外周面上に一端を係止し,自由端を昇降手段によ
って上下させることにより,筒状ダイスを昇降可能に設
ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイス内の樹脂を射出す
ることによりパリソンと称する円筒状の樹脂筒を形成
し,これを金型で挟み込んだのち,パリソン内ヘエア等
のガスを吹込んでそのまま冷却することにより中空状の
製品を得るブロー成形におけるダイス交換装置に関する
ものである。
ることによりパリソンと称する円筒状の樹脂筒を形成
し,これを金型で挟み込んだのち,パリソン内ヘエア等
のガスを吹込んでそのまま冷却することにより中空状の
製品を得るブロー成形におけるダイス交換装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来においては,材料替えを行なう際,
ダイス内に残留している旧樹脂と,次に使用する新樹脂
を置換する方法として,旧樹脂の上流部より新樹脂を供
給することにより,旧樹脂を流体的に押出す手段が一般
的である。しかしながら新樹脂は流体の性質上,通路の
中央部を通過し易く,通路壁面に付着している旧樹脂を
押出すまでには多量の新樹脂と長時間を要している。ま
た,円筒状のパリソンを成形する上でダイス内には構造
的な樹脂合流部がありこの部分の滞留が色替えの効率を
さらに悪化させることになり,不十分な材料替えはこの
合流部にあたる処の製品の強度低下と,パリソン表面の
残留旧樹脂による表面性状の悪化に帰結する。
ダイス内に残留している旧樹脂と,次に使用する新樹脂
を置換する方法として,旧樹脂の上流部より新樹脂を供
給することにより,旧樹脂を流体的に押出す手段が一般
的である。しかしながら新樹脂は流体の性質上,通路の
中央部を通過し易く,通路壁面に付着している旧樹脂を
押出すまでには多量の新樹脂と長時間を要している。ま
た,円筒状のパリソンを成形する上でダイス内には構造
的な樹脂合流部がありこの部分の滞留が色替えの効率を
さらに悪化させることになり,不十分な材料替えはこの
合流部にあたる処の製品の強度低下と,パリソン表面の
残留旧樹脂による表面性状の悪化に帰結する。
【0003】一方,材料替えの組合せによっては,例え
ば高粘度の旧樹脂を低粘度の新樹脂あるいは濃色の旧樹
脂を淡色の新樹脂で置換する場合には上記の傾向がさら
に悪化することになる。
ば高粘度の旧樹脂を低粘度の新樹脂あるいは濃色の旧樹
脂を淡色の新樹脂で置換する場合には上記の傾向がさら
に悪化することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は,完全に前記合流部から劣化樹脂を取出すことが困難
であるとともに,樹脂の交換時においてもマンドレルと
ダイスハウジングの内壁間に残留する樹脂を完全に取除
くのは中々面倒な作業で,このようなときはダイス自体
を分解して清掃することを余儀なくされていたため,材
料替えの度に必ずライン全体を止める必要があり,他の
装置,作業への影響が大きく,装置の稼動率も低下する
問題があった。
は,完全に前記合流部から劣化樹脂を取出すことが困難
であるとともに,樹脂の交換時においてもマンドレルと
ダイスハウジングの内壁間に残留する樹脂を完全に取除
くのは中々面倒な作業で,このようなときはダイス自体
を分解して清掃することを余儀なくされていたため,材
料替えの度に必ずライン全体を止める必要があり,他の
装置,作業への影響が大きく,装置の稼動率も低下する
問題があった。
【0005】本発明は,上記従来の問題点に着目し,材
料替え(すなわち,材料,色などを替えること)を円滑
に行なえるブロー成形におけるダイス交換装置を提供す
ることを目的とする。
料替え(すなわち,材料,色などを替えること)を円滑
に行なえるブロー成形におけるダイス交換装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明では,射出装置のノズルからマンドレル
とその外方の筒状ダイスとのすき間へ射出された可撓性
中空状のパリソンを金型間へ位置させて型締により所定
の形状に成形するブロー成形におけるダイス交換装置に
おいて,前記筒状ダイスの外周面上に設けた凹部に係合
または解除可能なロック装置を配設するとともに,前記
筒状ダイスの外周面上に一端を係止し,自由端を昇降手
段によって上下させることにより,筒状ダイスを昇降可
能に設けた構成にする。
るために本発明では,射出装置のノズルからマンドレル
とその外方の筒状ダイスとのすき間へ射出された可撓性
中空状のパリソンを金型間へ位置させて型締により所定
の形状に成形するブロー成形におけるダイス交換装置に
おいて,前記筒状ダイスの外周面上に設けた凹部に係合
または解除可能なロック装置を配設するとともに,前記
筒状ダイスの外周面上に一端を係止し,自由端を昇降手
段によって上下させることにより,筒状ダイスを昇降可
能に設けた構成にする。
【0007】
【作用】樹脂替え(材料の種類または色替え)時には,
まず,ライナを取外すとともにロック装置のロッドを後
退させる。次いで,昇降装置のボール軸受を回動駆動装
置によって適宜回動すると下部ダイスハウジングはボー
ルねじ棒の下降に伴って下降させ,芯金の表面に付着し
ている旧い樹脂を残存することなく掃除を行なう。ま
た,下部ダイスハウジングの内周面も掃除し,完全に掃
除が完了すると下部ダイスハウジングを元の位置に戻
し,新たな色の樹脂により再びブロー成形を行なう。
まず,ライナを取外すとともにロック装置のロッドを後
退させる。次いで,昇降装置のボール軸受を回動駆動装
置によって適宜回動すると下部ダイスハウジングはボー
ルねじ棒の下降に伴って下降させ,芯金の表面に付着し
ている旧い樹脂を残存することなく掃除を行なう。ま
た,下部ダイスハウジングの内周面も掃除し,完全に掃
除が完了すると下部ダイスハウジングを元の位置に戻
し,新たな色の樹脂により再びブロー成形を行なう。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。図1および図2は本発明に係るブロー成形機のダ
イスの実施例を示し,図1はその切断正面図,図2はダ
イスの分解状態を示す説明図である。
する。図1および図2は本発明に係るブロー成形機のダ
イスの実施例を示し,図1はその切断正面図,図2はダ
イスの分解状態を示す説明図である。
【0009】本発明においては,特に滞留樹脂量の多い
偏平ダイス1(以下ダイス1という。)を例に上げて実
施例を説明する。図1において,ダイス1は,外周面2
aの形状を矩形状に形成され内周面2bの形状を小判形
に形成されたダイスハウジング2を備えている。ここで
ダイスハウジング2は上部ダイスハウジング21と下部
ダイスハウジング22から構成されている。上部ダイス
ハウジング21はその上端に設けられた基板23に複数
のボルト24で締結されている。前記基板23上にはブ
ラケット3が固着され,一方,下部ダイスハウジング2
2の下端には環状に形成された底部リング4がボルト止
めされている。
偏平ダイス1(以下ダイス1という。)を例に上げて実
施例を説明する。図1において,ダイス1は,外周面2
aの形状を矩形状に形成され内周面2bの形状を小判形
に形成されたダイスハウジング2を備えている。ここで
ダイスハウジング2は上部ダイスハウジング21と下部
ダイスハウジング22から構成されている。上部ダイス
ハウジング21はその上端に設けられた基板23に複数
のボルト24で締結されている。前記基板23上にはブ
ラケット3が固着され,一方,下部ダイスハウジング2
2の下端には環状に形成された底部リング4がボルト止
めされている。
【0010】ブラケット3の上板3aには,パリソン制
御シリンダ5が固定されており,そのピストンロッド6
の作用端ねじ部にはカップリング7のねじ孔が螺合され
ている。一方,ダイスハウジング2の内周面2bには,
断面形状を小判形に形成された芯金8が嵌合されてお
り,そのほぼ下半部および底部リング4ど,ダイスハウ
ジング2の内周面2bとの間には,断面波形に形成され
た長円環状の樹脂流路9が設けられている。
御シリンダ5が固定されており,そのピストンロッド6
の作用端ねじ部にはカップリング7のねじ孔が螺合され
ている。一方,ダイスハウジング2の内周面2bには,
断面形状を小判形に形成された芯金8が嵌合されてお
り,そのほぼ下半部および底部リング4ど,ダイスハウ
ジング2の内周面2bとの間には,断面波形に形成され
た長円環状の樹脂流路9が設けられている。
【0011】また,芯金8のほぼ上半部である樹脂分配
部8aとダイスハウジング2の内周面2bとの間には,
樹脂流路9が設けられておらず,樹脂分配部8aと内周
面2bとはしっくり嵌合されている。そして樹脂分配部
8aには図示しない押出機の樹脂押出口に連結された樹
脂入口10が周面から軸芯部に向かって穿設されてお
り,また,この樹脂入口10の下方には,これと軸芯部
において連通する樹脂通路11が,樹脂分配部8aの短
手方向の直径方向に貫通されて両端を樹脂分配部8aの
周面に開口している。
部8aとダイスハウジング2の内周面2bとの間には,
樹脂流路9が設けられておらず,樹脂分配部8aと内周
面2bとはしっくり嵌合されている。そして樹脂分配部
8aには図示しない押出機の樹脂押出口に連結された樹
脂入口10が周面から軸芯部に向かって穿設されてお
り,また,この樹脂入口10の下方には,これと軸芯部
において連通する樹脂通路11が,樹脂分配部8aの短
手方向の直径方向に貫通されて両端を樹脂分配部8aの
周面に開口している。
【0012】樹脂通路11の両端開口部には,前記樹脂
流路9とその上端において連通する一対の溝12が樹脂
分配部8aの周面に沿って設けられており,この溝12
は,樹脂通路11と連通し樹脂流路9へ向かうにしたが
って幅広となるように正面視を山形状に形成されてい
る。
流路9とその上端において連通する一対の溝12が樹脂
分配部8aの周面に沿って設けられており,この溝12
は,樹脂通路11と連通し樹脂流路9へ向かうにしたが
って幅広となるように正面視を山形状に形成されてい
る。
【0013】前記カップリング7には,複数個(本実施
例では4個)のロッド14が上端を固定され芯金8の長
手方向に並列して垂下されており,これらのロッド14
は,芯金8に設けたロッド孔に摺動自在に嵌合されてい
る。15は上端部の径を芯金8の径とほぼ同径の断面小
判形に形成されたマンドレルであって,そのねじ孔には
前記ロッド14のねじ部が螺合されており,このマンド
レル15の外周面と,底部リング4に固定されたダイリ
ップ16の内周面との間には,前記樹脂流路9と連通す
る断面波形台形筒状の樹脂流路17が形成されている。
例では4個)のロッド14が上端を固定され芯金8の長
手方向に並列して垂下されており,これらのロッド14
は,芯金8に設けたロッド孔に摺動自在に嵌合されてい
る。15は上端部の径を芯金8の径とほぼ同径の断面小
判形に形成されたマンドレルであって,そのねじ孔には
前記ロッド14のねじ部が螺合されており,このマンド
レル15の外周面と,底部リング4に固定されたダイリ
ップ16の内周面との間には,前記樹脂流路9と連通す
る断面波形台形筒状の樹脂流路17が形成されている。
【0014】樹脂流路17の下端には,樹脂が押出され
るすき間としてのノズル18が形成されており,19は
ノズル18から押出される樹脂で形成された筒状のパリ
ソンである。そして前記パリソン制御シリンダ5のピス
トンロッド6を進退させ,ロッド14を介してマンドレ
ル15を進退させると,ノズル18を形成するすき間の
大きさが調節されてパリソン19の肉厚が調節されるよ
うに構成されている。ダイリップ16には図示しない金
型が,交換可能なマンドレルリップ20を介して接合さ
れている。
るすき間としてのノズル18が形成されており,19は
ノズル18から押出される樹脂で形成された筒状のパリ
ソンである。そして前記パリソン制御シリンダ5のピス
トンロッド6を進退させ,ロッド14を介してマンドレ
ル15を進退させると,ノズル18を形成するすき間の
大きさが調節されてパリソン19の肉厚が調節されるよ
うに構成されている。ダイリップ16には図示しない金
型が,交換可能なマンドレルリップ20を介して接合さ
れている。
【0015】芯金8の周面上には凸部8bを設けてあ
り,基板23の穿孔と樹脂分配部8aの外周面とが若干
の遊嵌状態に組立てた後も芯金8は基板23と凸部8b
とが係合して上方に持上げられないようになっている。
下部ダイスハウジング22の上部には外周面上に複数個
の凹部26(本実施例では4個)が等分布になるように
設けてある。一方,上部ハウジング21の外周面と少し
離間した位置にリング状の基台25が芯金8と同芯的に
配設され,基板23に固設されている。
り,基板23の穿孔と樹脂分配部8aの外周面とが若干
の遊嵌状態に組立てた後も芯金8は基板23と凸部8b
とが係合して上方に持上げられないようになっている。
下部ダイスハウジング22の上部には外周面上に複数個
の凹部26(本実施例では4個)が等分布になるように
設けてある。一方,上部ハウジング21の外周面と少し
離間した位置にリング状の基台25が芯金8と同芯的に
配設され,基板23に固設されている。
【0016】前記基台25の下端には,前記した凹部2
6の中心軸方向線上に,前後進可能なロッド27を有し
たロック装置28が4台配設され,圧油をシリンダ29
に供排することによってロッド27が凹部26に係合し
て下部ダイスハウジング22を係止する構成となってい
る。ロック装置28のロッド27は4台が同時に同調し
て前進するか,個々に進退することも可能なようになっ
ている。
6の中心軸方向線上に,前後進可能なロッド27を有し
たロック装置28が4台配設され,圧油をシリンダ29
に供排することによってロッド27が凹部26に係合し
て下部ダイスハウジング22を係止する構成となってい
る。ロック装置28のロッド27は4台が同時に同調し
て前進するか,個々に進退することも可能なようになっ
ている。
【0017】一方,下部ダイスハウジング22の下方に
は,前記ロック装置28間に等分布に配置された4台の
昇降装置30が配設されている。昇降装置30はボール
ねじ棒31とボールねじ棒31に刻設されたねじに螺合
して設けられたボール軸受32から構成される。下部ダ
イスハウジング22の外周下部域にボルト等で取付けら
れたアタッチメント33が設けられ,このアタッチメン
ト33にはねじが刻設され,前記ボールねじ棒31の下
端部に刻設されたねじ部とを螺合して配してある。
は,前記ロック装置28間に等分布に配置された4台の
昇降装置30が配設されている。昇降装置30はボール
ねじ棒31とボールねじ棒31に刻設されたねじに螺合
して設けられたボール軸受32から構成される。下部ダ
イスハウジング22の外周下部域にボルト等で取付けら
れたアタッチメント33が設けられ,このアタッチメン
ト33にはねじが刻設され,前記ボールねじ棒31の下
端部に刻設されたねじ部とを螺合して配してある。
【0018】前記ボールねじ棒31の中間部域から上端
部までねじが刻設されており,基板23を穿設して貫通
するボールねじ棒31と,基板23上に配設されて前記
ボール軸受32が螺合してある。さらに図示しない駆動
手段によりボール軸受32を連結して同時に回転できる
ような回動駆動装置を有した構成になっており,ボール
軸受32の回動に伴って下部ダイスハウジング22が昇
降するようになっている。
部までねじが刻設されており,基板23を穿設して貫通
するボールねじ棒31と,基板23上に配設されて前記
ボール軸受32が螺合してある。さらに図示しない駆動
手段によりボール軸受32を連結して同時に回転できる
ような回動駆動装置を有した構成になっており,ボール
軸受32の回動に伴って下部ダイスハウジング22が昇
降するようになっている。
【0019】以上のように構成されたダイスの動作を説
明する。押出機から押出されてダイス1の樹脂入口10
に供給された溶融樹脂は,芯金8の樹脂分配部8a中心
において樹脂通路11の中央部に移動し,両側に分配さ
れて樹脂分配部8a周面の開口から溝12内に吐出され
る。吐出された溶融樹脂は,溝12内を樹脂流路9に向
かって流れるが,樹脂流路9方向へ向かうにしたがって
樹脂流路9の長円環状断面の長手方向両側に広がってい
る溝12が設けられているので,溶融樹脂は両側に均一
に分配されて溝12内へ万偏なく広がったのち,樹脂流
路9の各部へ均一に分配される。
明する。押出機から押出されてダイス1の樹脂入口10
に供給された溶融樹脂は,芯金8の樹脂分配部8a中心
において樹脂通路11の中央部に移動し,両側に分配さ
れて樹脂分配部8a周面の開口から溝12内に吐出され
る。吐出された溶融樹脂は,溝12内を樹脂流路9に向
かって流れるが,樹脂流路9方向へ向かうにしたがって
樹脂流路9の長円環状断面の長手方向両側に広がってい
る溝12が設けられているので,溶融樹脂は両側に均一
に分配されて溝12内へ万偏なく広がったのち,樹脂流
路9の各部へ均一に分配される。
【0020】樹脂の交換時には,まずライナ20を止め
ているボルトを取外す(図2(1))。次いで,ロック
装置28に圧油を供給してロッド27を後退させ,下部
ダイスハウジング22の凹部26との係合状態を解除す
る(図2(2))。最後に,図示しない回動駆動装置を
駆動して4台のボール軸受32を同方向に同調しながら
回動する。
ているボルトを取外す(図2(1))。次いで,ロック
装置28に圧油を供給してロッド27を後退させ,下部
ダイスハウジング22の凹部26との係合状態を解除す
る(図2(2))。最後に,図示しない回動駆動装置を
駆動して4台のボール軸受32を同方向に同調しながら
回動する。
【0021】上部ダイスハウジング21と下部ダイスハ
ウジング22との係合状態が解除され,下部ダイスハウ
ジング22はボール軸受32の回動によって最下端まで
下降する(図2(3))。この状態で樹脂溜りの生じた
芯金8の下方のマンドレル15の外周部を手に掃除用道
具をもって適宜樹脂の除去作業を行なう。必要に応じて
ダイスハウジング2の内周面に付着した樹脂の除去作業
を行なう。なお,前記したボール軸受32の回動を逆に
すると下部ダイスハウジング22は上昇する。
ウジング22との係合状態が解除され,下部ダイスハウ
ジング22はボール軸受32の回動によって最下端まで
下降する(図2(3))。この状態で樹脂溜りの生じた
芯金8の下方のマンドレル15の外周部を手に掃除用道
具をもって適宜樹脂の除去作業を行なう。必要に応じて
ダイスハウジング2の内周面に付着した樹脂の除去作業
を行なう。なお,前記したボール軸受32の回動を逆に
すると下部ダイスハウジング22は上昇する。
【0022】従来と同じ容量のブロー成形用ダイスの分
解掃除を行なう場合,分解に1日,ダイス分解中に冷却
固化してしまった樹脂の除去掃除に半日,さらに組立に
1日の合計2.5日を有していたものが,本発明の材料
替え装置を用いることにより,分解から組立まで,約2
0〜30分(ブロー成形用ダイスが小さければさらに短
くなる)で完了する。なお,本実施例ではダイス交換装
置を偏平ダイスについて述べたが,環状ダイスにも用い
ることができる。
解掃除を行なう場合,分解に1日,ダイス分解中に冷却
固化してしまった樹脂の除去掃除に半日,さらに組立に
1日の合計2.5日を有していたものが,本発明の材料
替え装置を用いることにより,分解から組立まで,約2
0〜30分(ブロー成形用ダイスが小さければさらに短
くなる)で完了する。なお,本実施例ではダイス交換装
置を偏平ダイスについて述べたが,環状ダイスにも用い
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に,本発明では,射出装置のノズルからマンドレルとそ
の外方の筒状ダイスとのすき間へ射出された可撓性中空
状のパリソンを金型間へ位置させて型締により所定の形
状に成形するブロー成形におけるダイス交換装置におい
て,前記筒状ダイスの外周面上に設けた凹部に係合また
は解除可能なロック装置を配設するとともに,前記筒状
ダイスの外周面上に一端を係止し,自由端を昇降手段に
よって上下させることにより,筒状ダイスを昇降可能に
設けたことにより,ダイスの分解を自動化でき,時間と
労力が大幅に減少することができる。また,多量の色替
材料を使用することもなく,しかも色替条件の難易度に
かかわらずダイス内を完全に掃除できる。さらに,エン
ジニアリングプラスチック等高価で取扱いの困難な材料
を使用した場合,あるいは色替頻度の高い多品種少量生
産システムの場合にはさらに大きな効果が得られる。
に,本発明では,射出装置のノズルからマンドレルとそ
の外方の筒状ダイスとのすき間へ射出された可撓性中空
状のパリソンを金型間へ位置させて型締により所定の形
状に成形するブロー成形におけるダイス交換装置におい
て,前記筒状ダイスの外周面上に設けた凹部に係合また
は解除可能なロック装置を配設するとともに,前記筒状
ダイスの外周面上に一端を係止し,自由端を昇降手段に
よって上下させることにより,筒状ダイスを昇降可能に
設けたことにより,ダイスの分解を自動化でき,時間と
労力が大幅に減少することができる。また,多量の色替
材料を使用することもなく,しかも色替条件の難易度に
かかわらずダイス内を完全に掃除できる。さらに,エン
ジニアリングプラスチック等高価で取扱いの困難な材料
を使用した場合,あるいは色替頻度の高い多品種少量生
産システムの場合にはさらに大きな効果が得られる。
【図1】本実施例に係るブロー成形機のダイスの切断正
面図である。
面図である。
【図2】ダイスの分解状態を示す説明図である。
【符号の説明】 1 ダイス 2 ダイスハウジング 5 パリソン制御シリンダ 8 芯金 8a 樹脂分配部 9,17 樹脂流路 10 樹脂入口 11 樹脂通路 12 溝 15 マンドレル 16 ダイリップ 18 ノズル 19 筒状パリソン 20 マンドレルリップ 21 上部ダイスハウジング 22 下部ダイスハウジング 25 基台 26 凹部 27 ロッド 28 ロック装置 30 昇降装置 31 ボールねじ棒 32 ボール軸受
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るブロー成形機のダイスの切断正
面図である。
面図である。
【図2】ダイスの分解状態を示す説明図である。
【図3】図2に示す動作の続きを示す説明図である。
【図4】図3に示す動作の続きを示す説明図である。
【符号の説明】 1 ダイス 2 ダイスハウジング 5 パリソン制御シリンダ 8 芯金 8a 樹脂分配部 9、17 樹脂流路 10 樹脂入口 11 樹脂通路 12 溝 15 マンドレル 16 ダイリップ 18 ノズル 19 筒状パリソン 20 マンドレルリップ 21 上部ダイスハウジング 22下部ダイスハウジング 25 基台 26 凹部 27 ロッド 28 ロック装置 30 昇降装置 31 ボールねじ棒 32 ボール軸受
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
Claims (1)
- 【請求項1】 射出装置のノズルからマンドレルとその
外方の筒状ダイスとのすき間へ射出された可撓性中空状
のパリソンを金型間へ位置させて型締により所定の形状
に成形するブロー成形におけるダイス交換装置におい
て,前記筒状ダイスの外周面上に設けた凹部に係合また
は解除可能なロック装置を配設するとともに,前記筒状
ダイスの外周面上に一端を係止し,自由端を昇降手段に
よって上下させることにより,筒状ダイスを昇降可能に
設けたことを特徴とするブロー成形におけるダイス交換
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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