JP3468128B2 - ブロー成形用ダイス - Google Patents

ブロー成形用ダイス

Info

Publication number
JP3468128B2
JP3468128B2 JP30772698A JP30772698A JP3468128B2 JP 3468128 B2 JP3468128 B2 JP 3468128B2 JP 30772698 A JP30772698 A JP 30772698A JP 30772698 A JP30772698 A JP 30772698A JP 3468128 B2 JP3468128 B2 JP 3468128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
plunger
flow path
resin material
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30772698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000127229A (ja
Inventor
理 田村
勝也 池野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP30772698A priority Critical patent/JP3468128B2/ja
Publication of JP2000127229A publication Critical patent/JP2000127229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3468128B2 publication Critical patent/JP3468128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形機にお
ける樹脂材料の滞留を防止したブロー成形用ダイスに関
する。 【0002】 【従来の技術】例えば、自動車のスポイラなどの樹脂材
料による中空製品の成形には、溶融した樹脂材料を管状
に射出したパリソンを型で挟み込み、その型内で空気を
吹き込んで中空品を形作るブロー成形法が採用されてい
る。その中空品を作るブロー成形機は、大きく分けて樹
脂材料を管状に射出してパリソンを形成するブロー成形
用ダイスと、そのパリソンから製品を形作るブロー成形
用型とから構成されている。そこで、以下にそのブロー
成形用ダイスについて説明する。図4及び図5は、従来
のブロー成形用ダイスを示す一部断面側面図であり、特
に図4は樹脂材料を射出した後に新たな樹脂材料を充填
し始める状態を示し、図5は樹脂材料を充填した状態を
示したものである。ブロー成形用ダイス101は、内部
に円筒形状の樹脂流路102が形成され、その樹脂流路
102内を上下動するプランジャ103によって充填さ
れた樹脂材料が押し出されて、パリソンが形成されるよ
う構成されている。 【0003】プランジャ103は、マンドレル104と
摺接するように外側に重ねてはめ合わされ、一体のプラ
ンジャ可動板105に固定されたロッド106を介し、
不図示の油圧シリンダによって押圧されて下方に移動す
るよう構成されている。なお、プランジャ103は、図
4に示す樹脂流路102(細部121)を通って絞り部
122に供給される樹脂の流入圧力によって、図5に示
す位置まで上昇するよう構成されている。マンドレル1
04内周面にはヒータ107が設けられている。そし
て、マンドレル104の下端には第1コア108が直接
固定され、その第1コア108の下端には第2コア10
9及びリップコア110が重ねて固定されている。ま
た、マンドレル104は、その上端で図示しない油圧シ
リンダと連結され、上下に移動するよう構成されてい
る。一方、プランジャ103などは、円筒形状のダイホ
ルダ本体111内に設けられ、そのダイホルダ本体11
1の下端には偏肉調整リング112及びダイス113が
固定されている。偏肉調整リング112は、その円周上
に複数設けられた調整ボルト114によってリップコア
110との軸心を合わせて、ダイス113の下端開口部
がリップコア110の外周縁と略同心円となるように構
成されている。 【0004】そして、このような構成からなるブロー成
形用ダイス101の樹脂流路102は、図4に示すよう
にプランジャ103外周部から樹脂が供給されるもので
あって、プランジャ103とダイホルダ本体111に囲
まれた狭小断面の細部121から、第1コア108と偏
肉調整リング112とによる絞り部122へと続き、更
に射出するパリソンの肉厚及び径を調整する第2コア1
09とダイス113とで囲まれた調整部123へと続い
ている。なお、樹脂流路102には、プランジャ103
が図5に示すように上昇した位置にある場合は、マンド
レル104とダイホルダ本体111とで囲まれてプラン
ジャ103の移動によって容積変化するアキュムレータ
部124が存在する。また、樹脂流路102は、リップ
コア110が下がった場合には、図示しないがリップコ
ア110とダイス113との隙間からなる射出口が調整
部123の下流に形成される。 【0005】続いて、次のパリソンを形成するために
は、リップコア110が上昇して樹脂流路102下端の
射出口が閉じられた後、樹脂流路102内のアキュムレ
ータ部124内に樹脂材料を充填させるべく、樹脂材料
が樹脂流路102内に送り込まれ、その圧力によりプラ
ンジャ103が上昇する。そして、再びプランジャ10
3が下降すると、樹脂流路102内の樹脂材料が射出口
から押し出されてパリソンが形成される。このような動
作が繰り返されて順次パリソンが形成され、そのパリソ
ンからブロー成形用型にはめられた中空製品が成形され
ていく。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ブロー成形ダイスでは、パリソンの形成が繰り返し行わ
れた場合、一部の樹脂材料が流路内に滞留してヒータの
熱によって樹脂焼けを起こしてしまい、徐々に流れ出て
くる樹脂焼けした樹脂材料によってパリソン表面に凹ブ
ツが現れて成形品の表面に転写されるという問題があっ
た。その場合、従来から製品の意匠面を良くするために
凹ブツ修正のための研ぎ仕上げが行われていたが、その
作業には多大な労力と時間が必要となり、これが生産性
やコストの面でマイナス要因となっていた。 【0007】この樹脂焼けの付着が多いのは、ダイホル
ダ本体111の下端と偏肉調整リング112との接合凹
部である。また、滞留の原因としては、次のようなこと
が考えられる。即ち、図4に示す状態から新たに樹脂材
料を追加しようとする場合には、前述したように樹脂材
料が樹脂流路102内に送り込まれ、その圧力によって
プランジャ103が上昇する。そのため、細部121内
の樹脂材料が、プランジャ103の底部の傾斜面に沿っ
て流れ込むこととなる。しかし、このとき、細部121
から絞り部122への流路断面積の変化が大きいため樹
脂材料の流速は小さい。従って、樹脂材料の流れは、プ
ランジャ103底部のテーパ面に沿って、第1コア10
8の壁面及びマンドレル104の壁面に当って上方への
渦流が発生することが考えられる。そして、渦流の発生
しない部分、即ち偏肉調整リング112とダイホルダ本
体111の内壁との接合部近傍に滞留部Pが生じてしま
うものと考えられる。 【0008】また、ブロー成形用ダイス101は、小径
のパリソンから大径のパリソンを射出できるように、テ
ーパ角度の異なる第2コア109、リップコア110及
びダイス113に交換し、射出するパリソンの径を調整
できるようになっている。そのため、中心側では第1コ
ア108、第2コア109そしてリップコア110から
構成され、外側では偏肉調整リング112及びダイス1
13から構成されるといった部品点数の多い構造となっ
ていた。これでは、各部品の接続部分に樹脂材料が溜ま
り易く、前述したように樹脂焼けによる問題の原因とな
っていた。更に、口径を変更するのに手間がかかり、扱
いが不便なものであった。 【0009】そこで、本発明は、かかる問題点を解消す
べく、樹脂材料の滞留を防止したブロー成形用ダイスを
提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
るブロー成形用ダイスは、上下動する円筒形状のプラン
ジャ外周部に形成された樹脂流路内に、当該プランジャ
下端の移動領域上方から樹脂材料を供給し、当該プラン
ジャを下降させて樹脂流路内に充填された樹脂材料を環
状の射出口から押し出すことによってパリソンを形成す
るものであって、前記樹脂流路が、前記プランジャの外
周部に位置する細部と、前記プランジャ先端の移動領域
をなすアキュムレータ部と、前記プランジャ先端のテー
パ面とそのテーパ面に対面する外テーパ面とからなるテ
ーパ部と、射出口から押し出すパリソンの肉厚及び径を
調整する調整部とからなり、前記プランジャが下死点に
まで下降した時に前記細部と前記テーパ部とが連続し、
前記プランジャ先端のテーパ面と前記外テーパ面とが略
平行となるように、かつ、前記外テーパ面を前記樹脂流
路の外周部に取り付けるシールリングに設けたことを特
徴とする。 【0011】よって、このブロー成形用ダイスによれ
ば、細部からテーパ部へ急激に断面積が変化するのを防
止し、細部からテーパ部へ流れる樹脂材料に十分な流速
与えることができ、樹脂材料がプランジャ先端のテー
パ面から剥離することなく流れることとなる。従って、
後から押し流される樹脂材料によって、テーパ面に付着
した先の樹脂材料が流し落とされるため、樹脂材料の滞
留を防止して樹脂流路内に先に供給された樹脂材料が残
ることがなくなる。また、外テーパ面をダイス本体部と
は別体のシールリングに形成したため、取り外しが可能
となり、異なる角度のテーパ面をなすシールリングに取
り換えることにより、形成するパリソンに対応した樹脂
材料の粘性や流量によって変化する 剥離の条件に従っ
て、テーパ部の流路断面を変更することができ、かつ
脂材料が残っても清掃が容易となる。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるブロー成形
用ダイスの一実施の形態について図面を参照して具体的
に説明する。図1及び図2は、本実施の形態のブロー成
形用ダイスを示した断面図であり、特に、図1は射出終
了後に樹脂材料を新たに充填し始める状態を示した図で
あり、図2は樹脂材料を充填した状態を示した図であ
る。ブロー成形用ダイス1は、ダイホルダ本体11の内
周面とマンドレル4の外周面とにより、円筒形状の空間
をなす樹脂流路2が形成され、その樹脂流路2内を上下
動するプランジャ3によって充填された樹脂材料が押し
出されて、パリソンが形成されるよう構成されている。 【0013】そのプランジャ3は、円筒形状をなすもの
であって先端は中心方向に尖ったテーパ面3Aが形成さ
れている。そして、プランジャ3は、その内部に設けら
れた円筒形状のマンドレル4に摺接するよう重ねてはめ
合わされ、一体に取り付けられたプランジャ可動板5に
固定されたロッド6を介して不図示の油圧シリンダで下
向きの押圧力が与えられ、上昇は自由となるよう構成さ
れている。また、マンドレル4の下端には逆円錐状をな
すコア7が直接固定され、そのコア7の下端にリップコ
ア8が取り付けられている。そのマンドレル4は、上端
部において図示しない別の油圧シリンダと連結され、上
下方向の移動が制御されるよう構成されている。そし
て、マンドレル4の内部にはヒータ9が設けられ、樹脂
流路2内の樹脂材料を加熱するよう構成されている。 【0014】一方、ブロー成形用ダイス1は、プランジ
ャ3やマンドレル4などを包み込む円筒形状のダイホル
ダ本体11によって外装され、そのダイホルダ本体11
下端にダイ12が固定されている。ダイ12は円筒形状
をなし、その壁面には水平方向に摺動孔12Aが穿設さ
れて、ロックピン13がダイ12の軸と直交方向に摺動
自在に挿入されている。そして、そのロックピン13
は、ダイ12に固設された油圧シリンダ14の駆動によ
って摺動孔12A内を摺動するよう構成されている。こ
のようなロックピン13及び油圧シリンダ14は、図面
上では1組のみを示すが実際にはダイ12の四方に設け
られている。そして、このダイ12内には、樹脂流路2
の一部を構成する孔が形成されたダイス15が設けら
れ、そのダイス15が次のようにしてダイ12に取り付
けられるようになっている。 【0015】ダイス15の上端面にあって樹脂流路2に
面するダイ12との連続部分には、そのダイス15とダ
イ12とに挟まれたシールリング16が設けられ、ダイ
ス15外周の段部にダイリング17が設けられている。
このシールリング16及びダイリング17によって図示
するようにしてダイス15が上下2箇所で支持されてい
る。そして、油圧シリンダ14の駆動で内側に押し出さ
れたロックピン13に設けたテーパ面によってダイリン
グ17の底面が楔状にカシメられる。そのため、ダイリ
ング17、ダイス15及びシールリング16がダイ12
に対して上下方向に押し付けられて一体のものとなるよ
う構成されている。一方、ダイ12には、その円周上に
複数の偏肉調整ボルト20が螺設され(図面上には1個
のみ示している)、その先端がダイス15の側面部に当
たるようになっている。また、ダイホルダ本体11の外
周には樹脂材料を加熱するためのヒータ30が巻かれて
いる。 【0016】そして、このような構成からなるブロー成
形用ダイス1の樹脂流路2は、その内側がプランジャ
3、マンドレル4、コア7そしてリップコア8の連続す
る外面によって構成され、外側がダイホルダ本体11、
ダイ12、シールリング16そしてダイス15の連続す
る内面によって構成されている。このような面で囲まれ
図示するような断面形状をなす樹脂流路2、特に図1の
状態で構成される樹脂流路2は、前記課題で記載した滞
留を防止するための特徴をなし、次のような意図の下で
形成されたものである。 【0017】先ず、樹脂流路2は、ダイホルダ本体11
に形成された樹脂流入口18に図示しない樹脂分配路を
経て連通された樹脂流路入口21が、プランジャ3の軸
方向への摺動を保持するスリーブ19とダイホルダ本体
11との間に形成され、その樹脂流路入口21からスリ
ーブ19を越えてプランジャ3とダイホルダ本体11と
に囲まれた狭小断面の細部22へと続いている。そし
て、プランジャ3が図1に示すように下死点にまで下降
した場合、そのテーパ面3Aがシールリング16に対面
する位置にまで達する。そのため樹脂流路2には、プラ
ンジャ3のテーパ面3Aとシールリング16とで囲まれ
たテーパ部23が形成される。また樹脂流路2には、ダ
イス15とマンドレル4及びコア7とによって囲まれ、
押し出されるパリソンの肉厚及び径を調整する調整部2
4が形成される。なお、樹脂材料の圧力によりプランジ
ャ3が上昇した図2の場合には、樹脂流路2に、マンド
レル4とダイホルダ本体11とで囲まれてプランジャ3
の移動によって容積変化するアキュムレータ部25が存
在する。また、樹脂流路2は、リップコア8が下がった
場合には、図示しないがリップコア8とダイス15との
隙間からなる射出口が調整部24の下流に形成される。 【0018】このような樹脂流路2において、前述した
従来のブロー成形用ダイス101(図4参照)のように
滞留が生じやすい箇所として注目すべきは、図1に示す
細部22に比べて断面積が広がって流速を変化させるテ
ーパ部23である。そこで、本実施の形態のブロー成形
用ダイス1では、プランジャ3のテーパ面3Aに対し
て、同方向に傾斜する外テーパ面16Aをもつシールリ
ング16を設けることで急激に断面積が拡大するのを防
止し、樹脂材料の流速の低下を抑えるよう構成されてい
る。また、樹脂流路2は、パリソン形成時に押し出され
る樹脂材料の流速が速すぎないように、調整部24の距
離が従来のものに比べて長く形成されている。 【0019】よって、このような構成からなる本実施の
形態のブロー成形用ダイスでは、次のようにしてパリソ
ンが形成される。先ず、図2に示すように、樹脂流入口
18から供給された樹脂材料の圧力によりプランジャ3
が上昇し、樹脂流路2内いっぱいに樹脂材料が充填され
る。そして、不図示の油圧シリンダの駆動によってマン
ドレル4を介してコア7及びリップコア8が下降し、リ
ップコア8とダイス15との間にできた隙間が射出口と
なる。そこで、別の油圧シリンダの駆動によりプランジ
ャ3が樹脂流路2内を下降すると、充填された樹脂材料
が樹脂流路2を経て射出口から押し出されてパリソンが
形成される。プランジャ3は、パリソンを1回形成する
毎に図1に示すように下死点まで下降して樹脂材料を押
し出し、再び樹脂流路2内に樹脂材料を補充することに
よって上昇する。 【0020】樹脂材料が樹脂流路2内に供給されると、
樹脂流路2内に樹脂材料の流れが起きる。本実施の形態
の場合、細部22からテーパ部23への流路断面積の変
化が小さいため、樹脂材料の流速は大きい。従って、樹
脂材料の流れは、プランジャ3底部のテーパ面3Aに沿
って流れて剥離を起こさないため、テーパ面3Aに付着
した樹脂材料が、新たに流れ込んできた樹脂材料によっ
て流し落とされる。そのため、樹脂流路2内から押し出
されない樹脂材料の存在がなくなり、樹脂焼けによる問
題が解消された。 【0021】次に、このブロー成形用ダイス1は、パリ
ソンの径を変更することができるよう構成されている。
パリソンの径の変更は、図1から図3に見られるように
ブロー成形用ダイス1のダイス15とコア7及びリップ
コア8を交換することにより行う。即ち、図1に示す小
径パリソン用から図3示す大径パリソン用に変更する場
合、油圧シリンダ14を駆動させてロックピン13を後
退させ、フリーになったダイス15を取り外し、更にマ
ンドレル4下端からコア7及びリップコア8を取り外
す。そして、代わりにコア7とリップコア8とが一体と
なった大径用のコア31をマンドレル4の下端に固定
し、更に大径用のダイス32をはめ込んで、再び油圧シ
リンダ14を駆動させてロックピン13によってカシメ
て固定する。そのため、1台のブロー成形用ダイス1に
よって小径パリソンから大径パリソンにまで対応するこ
とができるようになった。 【0022】また、ダイス32の交換によってコア31
との軸心がズレた場合、そのままにしておくとパリソン
の肉厚に偏りが生じてしまうが偏肉調整ボルト20を操
作することでダイス32の位置をコア31の軸心に合わ
せるように調整することができる。この場合、例えば図
1に示すように、ダイス15はロックピン13によって
カシメられて軸方向に押し付けられているが、軸方向に
直交する偏肉調整ボルト20の押圧方向にはシールリン
グ16やダイリング17との摩擦力が作用するだけなの
で、ダイス15が大きくなっても容易に調節することが
できる。そのため、従来のブロー成形用ダイス101に
あった偏肉調整リング112をなくしてダイスを大きく
することができた。これによって、部品点数が減り、取
扱いも容易になった。また、製品(パリソン)の変更に
よってコアやダイスを交換する際にダイス内面の清掃が
できる。 【0023】また、油圧シリンダ14によって動作する
ロックピン13によってダイス15を取り外しできる構
成、及び偏肉調整ボルト20によって容易にダイス15
の位置合わせができる構成としたことで、ダイスの交換
作業が短時間に行えるようになった。更に、ダイスなど
を交換する際にはシールリング16も交換することが可
能であり、樹脂材料の粘性や押し出しする流量に従って
適切なテーパ部23の断面を得るためのテーパ面16A
をもったシールリングとすることができる。 【0024】なお、本発明にかかるブロー成形用ダイス
は前記実施の形態で示したものに限定されず、その趣旨
を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、
前記実施の形態では変更可能なダイスとして小径のもの
と大径のもののみを図示して説明したが、その中間にあ
る各段階の径のダイスを用意するようにしてもよい。 【0025】 【発明の効果】本発明は、プランジャが下死点にまで下
降した時に樹脂流路の細部とテーパ部とが連続し、その
プランジャの上昇と同時に樹脂材料が樹脂流路内に供給
される際に、細部からプランジャ先端のテーパ面に沿っ
てテーパ部へ流入する樹脂材料がそのテーパ面から剥離
しないように、プランジャ先端のテーパ面とシールリン
グに設けた外テーパ面とが略平行となるように構成した
ので、シールリングを交換することにより樹脂材料の変
更あるいはパリソン径の変更等に対応した外テーパ面の
角度の変更が可能となり、樹脂材料の滞留を防止したブ
ロー成形用ダイスを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかるブロー成形用ダイスの一実施の
形態を示した樹脂材料を充填し始める状態の断面図であ
る。 【図2】本発明にかかるブロー成形用ダイスの一実施の
形態を示した樹脂材料を充填した状態の断面図である。 【図3】一実施の形態にかかるブロー成形用ダイスのダ
イスの交換を示した断面図である。 【図4】従来のブロー成形用ダイスを示した樹脂材料を
充填し始める状態の断面図である。 【図5】従来のブロー成形用ダイスを示した樹脂材料を
充填した状態の断面図である。 【符号の説明】 1 ブロー成形用ダイス 2 樹脂流路 3 プランジャ 4 マンドレル 7 コア 8 リップコア 11 ダイホルダ本体 12 ダイ 13 ロックピン 14 油圧シリンダ 15 ダイス 16 シールリング 17 ダイリング 20 偏肉調整ボルト 21 樹脂流路入口 22 細部 23 テーパ部 24 調整部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上下動する円筒形状のプランジャ外周部
    に形成された樹脂流路内に、当該プランジャ下端の移動
    領域上方から樹脂材料を供給するものであって、当該プ
    ランジャを下降させて樹脂流路内に充填された樹脂材料
    を環状の射出口から押し出すことによってパリソンを形
    成するブロー成形用ダイスにおいて、 前記樹脂流路が、前記プランジャの外周部に位置する細
    部と、前記プランジャ先端の移動領域をなすアキュムレ
    ータ部と、前記プランジャ先端のテーパ面とそのテーパ
    面に対面する外テーパ面とからなるテーパ部と、射出口
    から押し出すパリソンの肉厚及び径を調整する調整部と
    からなり、 前記プランジャが下死点にまで下降した時に前記細部と
    前記テーパ部とが連続し、前記プランジャ先端のテーパ
    面と前記外テーパ面とが略平行となるように、かつ、前
    記外テーパ面を前記樹脂流路の外周部に取り付けるシー
    ルリングに設けたことを特徴とするブロー成形用ダイ
    ス。
JP30772698A 1998-10-29 1998-10-29 ブロー成形用ダイス Expired - Fee Related JP3468128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30772698A JP3468128B2 (ja) 1998-10-29 1998-10-29 ブロー成形用ダイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30772698A JP3468128B2 (ja) 1998-10-29 1998-10-29 ブロー成形用ダイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000127229A JP2000127229A (ja) 2000-05-09
JP3468128B2 true JP3468128B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=17972525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30772698A Expired - Fee Related JP3468128B2 (ja) 1998-10-29 1998-10-29 ブロー成形用ダイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3468128B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000127229A (ja) 2000-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2443053A (en) Method of and apparatus for manufacturing hollow plastic articles
JPH0777765B2 (ja) 内側がなめらかで外側にリブを備えた管を押出し成形可能なプラスチックから製造する方法及び該方法を実施するための装置
JP3468128B2 (ja) ブロー成形用ダイス
CN106738757A (zh) 双层复合管挤塑模具改进结构
CN1882430A (zh) 模具型腔结构
CN105903927A (zh) 一种汽车轮毂挤压铸造模具
CN206598479U (zh) 新型注塑模的浇注系统
JP6963138B1 (ja) 金型装置及び、射出成形システム
CN212288532U (zh) 一种高光模具的进料结构
JP4816938B2 (ja) ブロー成形用ダイス
CN210161578U (zh) 一种挤出模具
CN211965884U (zh) 一种用于立式挤压机铸造模具的浇口套组件
RU2230662C1 (ru) Форма для литья и способ литья пластмассовой патронной гильзы
CN220031119U (zh) 一种棒材挤出模具
JP2704717B2 (ja) ダイ内アキュームレータ式ブロー成形機におけるブロー成形方法及びその材料替え方法
JP2816722B2 (ja) ブロー成形機における材料替え方法及びこれに使用されるブロー成形用ダイ・ヘッド
JPH0642830Y2 (ja) ダイ内部アキュームレータ式ブロー成形用ダイヘッド
JPH074023U (ja) ブロー成形用ダイス
JP2724651B2 (ja) ブロー成形機のダイス
JP2582292B2 (ja) ブロー成形機のダイス
JP2839122B2 (ja) ブロー成形用偏平ダイス
JP2720367B2 (ja) ブロー成形機のダイス
JPH0442165B2 (ja)
JP2520823Y2 (ja) ブロー成形機のパリソン射出ダイス
LV15409B (lv) Regulējama sprausla 3d printerim

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees