JP6963138B1 - 金型装置及び、射出成形システム - Google Patents

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Abstract

【課題】開口端部の外面に突起部分が形成された容器形状の成形品を成形することができる金型装置を提供する。【解決手段】この発明の金型装置101は、射出側凹型部112を有する射出成形用金型111と、吹込み側凹型部122を有する吹込み成形用金型121と、型締状態で射出側凹型部112内または吹込み側凹型部122内に配置される凸型部132を有する中間金型131とを備えるものであって、型締状態で、射出側凹型部112と凸型部132との間に区画される射出成形キャビティ141が、開口端部203を有する容器形状のプリフォーム201に対応する形状であり、吹込み側凹型部122と凸型部132との間に区画される吹込み成形キャビティ151が、外面に突起部分215が形成された開口端部213を有する容器形状の成形品211に対応する形状であるものである。【選択図】図5

Description

この発明は、インジェクションブロー成形に用いられる金型装置及び、射出成形システムに関するものである。
インジェクションブロー成形は、射出吹込成形機に所定の金型装置を取り付けて行うことがある。この金型装置としては、射出側凹型部を有する射出成形用金型と、吹込み側凹型部を有する吹込み成形用金型と、型締状態で射出側凹型部内または吹込み側凹型部内に配置される凸型部を有する中間金型とを備えるものを用いることがある。
射出吹込成形機を用いたインジェクションブロー成形では、型締状態で射出側凹型部と凸型部との間に射出成形キャビティを区画し、この射出成形キャビティで成形材料を射出してプリフォームを成形する。その後、型締状態で吹込み側凹型部と凸型部との間に吹込み成形キャビティを区画し、吹込み成形キャビティに配置されたプリフォームを、空気などの流体の供給により膨張させ、成形品を成形する。
これに関連する技術としては、たとえば特許文献1に記載されたものがある。
特開2018−167579号公報
ところで、上述したようなインジェクションブロー成形では、開口端部の外面に、ねじ部分等の突起部分が形成された容器形状の成形品を成形できるようになることに対するニーズが存在する。
この発明は、このようなことを課題とするものであり、その目的は、開口端部の外面に突起部分が形成された容器形状の成形品を成形することができる金型装置及び、射出成形システムを提供することにある。
上述した課題を解決することができる一の金型装置は、射出側凹型部を有する射出成形用金型と、吹込み側凹型部を有する吹込み成形用金型と、型締状態で射出側凹型部内または吹込み側凹型部内に配置される凸型部を有する中間金型とを備えるものであって、型締状態で、射出側凹型部と凸型部との間に区画される射出成形キャビティが、開口端部を有する容器形状のプリフォームに対応する形状であり、吹込み側凹型部と凸型部との間に区画される吹込み成形キャビティが、外面に突起部分が形成された開口端部を有する容器形状の成形品に対応する形状であるものである。
一の射出成形システムは、上記の金型装置と、前記金型装置を取り付けた射出吹込成形機とを備えるものである。
上記の金型装置によれば、開口端部の外面に突起部分が形成された容器形状の成形品を成形することができる。
この発明の一の実施形態の金型装置を取り付けることができる射出吹込成形機の一例を、当該金型装置とともに示す断面図である。 図1の金型装置の型開状態を示す側面図及び、そのII−II線に沿う断面図である。 図1の金型装置の型締状態を示す側面図及び、そのII−II線に沿う断面図である。 一の実施形態の金型装置により成形される成形品及びプリフォームを示す、中心軸を隔てた径方向の半部を切断除去した側面図である。 一の実施形態の金型装置が備える射出成形用金型の射出側凹型部、吹込み成形用金型の吹込み側凹型部及び、中間金型の凸型部を示す、金型幅方向に沿う断面図である。 図5の金型装置の射出側凹型部、吹込み側凹型部及び凸型部の型締状態及び型開状態をそれぞれ示す、金型幅方向に沿う断面図である。 他の実施形態の金型装置が備える射出成形用金型の射出側凹型部、吹込み成形用金型の吹込み側凹型部及び、中間金型の凸型部を示す、金型幅方向に沿う断面図である。 図7の金型装置により成形される成形品及びプリフォームを示す、中心軸を隔てた径方向の半部を切断除去した側面図である。 図7の金型装置が備える中間金型の凸型部を示す、金型幅方向に沿う断面図である。 図7の金型装置が備える吹込み成形用金型の吹込み側凹型部及び、中間金型の凸型部の要部拡大断面図である。 金型装置の中間金型の凸型部又は、射出成形用金型の射出側凹型部の変形例を示す、金型幅方向に沿う断面図である。
以下に図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に例示する射出吹込成形機1は、この発明の実施形態の金型装置101が取り付けられたものであり、概して、成形材料を溶融させて金型装置101内に向けて射出する射出装置21と、射出装置21を金型装置101に対して前進・後退変位させる移動装置26と、固定プラテン32a、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cを有し、金型装置101を型締状態と型開状態との間で開閉する型締装置31とを備える。
射出吹込成形機1は、インジェクションブロー成形に用いられるものである。インジェクションブロー成形では、金型装置101の射出成形キャビティに成形材料を射出してプリフォームを成形した後、金型装置101の吹込み成形キャビティでプリフォームに、空気等の気体その他の流体を供給してプリフォームを膨張させ、成形品を成形する。
(金型装置)
金型装置101には、固定プラテン32a側に取り付けられる射出成形用金型111と、可動プラテン32b側に取り付けられる吹込み成形用金型121と、射出成形用金型111と吹込み成形用金型121との間で中間金型支持枠32cに支持され、図2及び3に示すように、中間金型支持枠32cの回転軸部41により回転される中間金型131とが含まれる。
このように金型装置101が射出吹込成形機1に取り付けられたとき、射出成形用金型111は、図2(b)に示すように、中間金型131と対向する表面側に、射出側凹型部112が設けられている。また、吹込み成形用金型121は、中間金型131と対向する表面側に、図3(b)に示すように、吹込み側凹型部122が設けられる。そしてまた、中間金型131には、射出成形用金型111と対向する表面及び、吹込み成形用金型121と対向する表面の両面側のそれぞれに、型締状態で射出側凹型部112内または吹込み側凹型部122内に配置される凸型部132が設けられる。
図3に示す型締状態では、射出側凹型部112と凸型部132との間に射出成形キャビティが区画され、そこで成形材料が射出されてプリフォーム201が成形される。射出成形キャビティでプリフォーム201が成形された後、金型装置101が、図2に示すように型開状態になり、凸型部132はプリフォーム201を保持しつつ、回転軸部41による中間金型131の回転とともに反転し、吹込み成形用金型121と対向する。そして再度、金型装置101が、図3に示すように型締状態になると、吹込み側凹型部122と、プリフォーム201を保持した凸型部132との間に、吹込み成形キャビティが区画される。吹込み成形キャビティでは、プリフォーム201は、その内側から流体が吹き込まれて膨張し、成形品211になる。金型装置101の型締状態で、射出側凹型部112又は吹込み側凹型部122と、射出成形用金型111側及び吹込み成形用金型121側の両面側のそれぞれに設けられた凸型部132とで区画される射出成形キャビティ及び吹込み成形キャビティでは、このような射出成形及び吹込み成形が同時進行で行われる。
なお、図示の例では、射出成形用金型111の射出側凹型部112、中間金型131の凸型部132及び、吹込み成形用金型121の吹込み側凹型部122はそれぞれ、金型幅方向に二個並ぶとともに、高さ方向(図2(a)及び図3(a)の上下方向)に六個配列された計十二個としているが、その個数は適宜変更され得る。
ところで、この実施形態の金型装置101によれば、図4(a)に示すような底付き筒状である容器形状の成形品211を成形することができる。この成形品211は、図4(b)に示す底付き筒状である容器形状のプリフォーム201を経ることにより得られる。
より詳細には、図4(a)に示す成形品211は、円筒等の筒状本体部212と、筒状本体部212の軸方向(図4では左右方向)の一端側に位置して開口する開口端部213と、筒状本体部212の軸方向の他端側に位置して底部214aで密閉された密閉端部214とを有するものである。そして、開口端部213の外面には、その外面から突出し、たとえば当該外面上で周方向に旋回しつつ軸方向に延びる螺旋状等の形状を有する突起部分215が形成されている。螺旋状の突起部分215としたときは、その開口端部213に、それに対応する螺旋状の溝部が内面に設けられた図示しないキャップを螺合することにより、当該キャップを着脱させることが可能になる。
この成形品211では、筒状本体部212は、密閉端部214に連続して一定の内外径を有する円筒等の筒状の胴部212a、及び、開口端部213に向けて内外径が漸減して胴部212aを開口端部213につなげるテーパ部212bを含む。開口端部213の、テーパ部212b寄りの部分には、上述した突起部分215に含まれる円環等の環状のフランジ部216が形成されている。なお、開口端部213よりも軸方向の外側の最外端は、開口端部213よりも若干厚みが厚く外周側に僅かに隆起する肉盛部217としているが、この肉盛部217は突起部分215とはみなさない。ここでは、軸方向でフランジ部216から、一端側の最外端に至る手前までの領域を、開口端部213とする。成形品211は、開口端部213の外面に突起部分215が形成されたものであれば、他の形状は特に問わない。
成形品211を得るべく吹込み成形に供されるプリフォーム201は、図4(b)に示すように、軸方向の一端側に向けて内外径が漸増する筒状本体部202と、筒状本体部202の軸方向の一端側に位置して開口する開口端部203と、筒状本体部202の軸方向の他端側に位置して底部204aで密閉された密閉端部204とを有する。このプリフォーム201でも、開口端部203の最も軸方向外側の最外端に肉盛部207が存在するが、成形品211及びプリフォーム201の肉盛部217、207は省略してもよい。このプリフォーム201の、肉盛部207を含まない開口端部203の外面は、平滑に形成されている。
上述したようなプリフォーム201及び成形品211を成形することが可能な金型装置101は、より詳細には、図5に示す構造の射出成形用金型111、吹込み成形用金型121及び中間金型131を有するものである。図5に示すものでは、型締状態のときは、同図及び図6(a)に示すように、射出成形用金型111の射出側凹型部112内に、中間金型131の一方の表面側の凸型部132が挿入されて配置され、それらの間に射出成形キャビティ141が区画される。また、このとき、吹込み成形用金型121の吹込み側凹型部122内には、中間金型131の他方の表面側の凸型部132が挿入配置されて、そこに吹込み成形キャビティ151が区画される。なおここでは、プリフォーム201及び成形品211の図示を省略している。
射出成形キャビティ141は、先に述べた開口端部203を有する容器形状のプリフォーム201の形状に対応する形状の空間になる。また、吹込み成形キャビティ151は、これも先に述べたような、外面に突起部分215が形成された開口端部213を有する容器形状の成形品211の形状に対応する形状の空間である。
このうち、吹込み成形キャビティ151にて成形品211の外面に対応する吹込み側凹型部122の内周面で、成形品211の開口端部213の外面に対応する箇所には、図5及び6から解かるように、突起部分215に対応する窪み部分123が形成されている。これにより、吹込み成形キャビティ151で、凸型部132の周囲に保持されたプリフォーム201が流体の供給によって膨張し、吹込み側凹型部122の内周面に押し付けられると、上記の窪み部分123により、成形品211の開口端部213の外面には、窪み部分123の形状に応じた形状の突起部分215が形成される。この例では、成形品211の開口端部213の外面に螺旋状の突起部分215を形成するため、その突起部分215に対応させて、吹込み側凹型部122の内周面には、吹込み側凹型部122の内周面上で延びる螺旋状の窪み部分123を設けている。
なお、金型装置101の各金型の構造及び形状は適宜変更することができるが、図示の例では、射出成形用金型111は、図5に示すように、型本体113と、型本体113の中間金型131側を向く表面側に挿入して取り付けた凹型区画部材114とを有する。凹型区画部材114は、型本体113から露出する部分が、型本体113に挿入した部分よりも大きい内外径を有する底のある筒状をなす。射出側凹型部112は、この凹型区画部材114の内側に設けられる。射出側凹型部112の内周面の、プリフォーム201の開口端部203の外面に対応する表面領域は平滑に形成されている。射出側凹型部112が設けられた凹型区画部材114は、割型を有しない。
射出側凹型部112は、凹型区画部材114における射出側凹型部112の最深部に設けたゲート115を介して、射出装置21のシリンダ22のノズル22bと連通される。これにより、射出成形時には、溶融状態の成形材料がシリンダ22から、射出側凹型部112内に区画される射出成形キャビティ141に供給される。
中間金型131は、回転軸部41に取り付けられるプレート状等のコア座131aと、コア座131a上に設けられた環状の基部134と、基部134に挿入されて取り付けられ、基部134から突出するとともに先端に向かうに従って外径が漸減する突出部135とを有するものとしている。突出部135は、曲面状の先端面を有する。それらの基部134及び突出部135により、凸型部132が構成されている。
型締状態では、図5に示すように、凹型区画部材114の型本体113から露出する部分の内周側の段差部114aが、中間金型131の基部134の外周側の段差部134aと整合する。またここでは、基部134の射出成形用金型111側の表面に設けた環状溝部136と、凹型区画部材114の段差部114aとの間に、プリフォーム201の肉盛部207を形成する空間が区画される。
また、吹込み成形用金型121は、この実施形態では、金型幅方向に開閉可能な割型124を有するものとしている。これにより、軸方向で底部214a側が大きい成形品211の、吹込み側凹型部122からの良好な取出しが可能になる。後述する割型開閉機構62により、図5及び6に示すように閉じられた割型124の内側には、成形品211の外面形状に応じた形状の吹込み側凹型部122が区画される。型締状態で割型124の、中間金型131の基部134と接触する部分には、基部134の段差部134aと整合する段差部124aが設けられている。
上述したような金型装置101では、吹込み成形時に、プリフォーム201の開口端部203を、その内側への流体の供給により、図5に示すような、吹込み側凹型部122の内周面に設けた窪み部分123に押し付けることにより、成形品211の開口端部213の突起部分215が形成される。このとき、プリフォーム201の開口端部203の一部の成形材料が、窪み部分123内に充填されることに起因して、成形品211の開口端部213の内面に、その内面から凹むヒケが発生するおそれがある。このような成形品211は、キャップ等が取り付けられ得る開口端部213で強度が不足し、品質不良になる可能性がある。
これを抑制するため、図7に示す実施形態のように、射出成形キャビティ341には、図8(b)に示すプリフォーム401の開口端部403に対応する箇所の少なくとも一部で部分的に空間が広くなる肉厚形成スペース342を設けることが好ましい。肉厚形成スペース342により、射出成形キャビティ341で成形されるプリフォーム401は、開口端部403の少なくとも一部で、筒状本体部402等の他の部分に比して部分的に厚みが増大する肉厚箇所408が形成される。このプリフォーム401を用いて吹込み成形を行った場合、吹込み成形キャビティ351では、プリフォーム401の開口端部403の一部の成形材料が、吹込み側凹型部322の窪み部分323に充填されるも、当該開口端部403に余分な肉厚箇所408が形成されているので、その後に得られる成形品411で、開口端部413の内面へのヒケの発生が抑制される。その結果として、成形品411の開口端部413の強度不足、品質不良を有効に防止することができる。
図7に示す実施形態では、上述したような肉厚形成スペース342を設けるため、中間金型331の凸型部332(より詳細には突出部335)の外周面におけるプリフォーム401の開口端部403に対応する箇所に、図9に拡大して示すように、その外周面から窪む凹状部分337を形成している。このように凸型部332側に凹状部分337を形成することによって肉厚形成スペース342を設けることは、型締状態から、射出成形用金型311が中間金型331から離れる型開状態になる際に、中間金型331側で凸型部332に保持されるプリフォーム401へのアンダーカットのおそれがない点で好ましい。このプリフォーム401では開口端部403に、その内面から隆起する隆起部409を含む肉厚箇所408が形成される。
成形品411の開口端部413の外面に設ける突起部分415の形状等にもよるが、凹状部分337は、凸型部332の外周面上で、その全周にわたって形成することが好適である。それにより、成形品411の開口端部413の内面へのヒケの発生を、全周にわたって有効に抑制することができる。
ここでは、成形品411の開口端部413の外面に設ける螺旋状のねじ部分等の突起部分415に対応させて、中間金型331の凸型部332の外周面に、その外面上で周方向に旋回しつつ軸方向に延びる螺旋状の凹状部分337を形成している。この場合、プリフォーム401の開口端部403の肉厚箇所408の内面には、螺旋状の隆起部409が形成される。そのような螺旋状の隆起部409を含む肉厚箇所408は、吹込み成形キャビティ351での吹込み成形時に、吹込み側凹型部322の螺旋状の窪み部分323への成形材料の良好な充填をもたらし、成形品411の開口端部413の内面でのヒケの発生をより一層効果的に抑制するべく機能する。なお、この例では、凸型部332の外周面には、上述した螺旋状の凹状部分337の他、成形品411の開口端部413の外面に設ける管状のフランジ部416及び、それに応じた吹込み側凹型部322の環状の窪み部分に対応する環状の凹状部分も設けている。
凸型部332の外周面上に凹状部分337を設けるにときの凹状部分337の形成位置に関し、吹込み成形キャビティ351で、図10に拡大図で示すように、凸型部332の外周面上での凹状部分337の形成領域Rpと、吹込み側凹型部322の内周面上での窪み部分323の形成領域Rdとは、軸方向(図10の左右方向)の少なくとも一部で重複することが好ましい。凸型部332の凹状部分337でプリフォーム401の開口端部403の外面上に形成される隆起部409により、吹込み側凹型部322の窪み部分323を成形材料で有効に充填するためである。より好ましくは、吹込み成形キャビティ351において軸方向にて、吹込み側凹型部322の窪み部分323の形成領域Rdの全体がカバーされるように、それと同等か又はそれよりも広い形成領域Rpで凸型部332の外周面上に凹状部分337を設ける。凸型部332の凹状部分337の深さ等の他の寸法は、成形品411の開口端部413に設ける突起部分415、吹込み側凹型部322の窪み部分323の寸法等に応じて適宜決定することができる。
図7に示す実施形態は、凸型部332の外周面上に螺旋状の凹状部分337を有するものであるが、凹状部分337の形状はこれに限らない。たとえば図11(a)に示す凸型部532では、その外周面の、プリフォームの開口端部の内面に対応する箇所に、軸方向のある程度の領域にわたって窪んで周方向に一周する環状の凹状部分537を設けている。このような凹状部分537により、肉厚形成スペース542を設けてもよい。
また図示は省略するが、成形品の開口端部の外周面には、螺旋状のみならず様々な突起部分を設けることが可能であり、それに応じて吹込み側凹型部に形成する窪み部分の形状は変更され得る。
また、凸型部の外周面に凹状部分を形成することに代えて、又は、それに加えて、図11(b)に示すように、射出成形用金型611の射出側凹型部612の内周面上に、任意の形状の凹状部分637を形成することができる。これによっても、射出成形キャビティが肉厚形成スペース642を有するものになり、プリフォームに肉厚箇所を形成することが可能である。
以上に述べたような金型装置101は、製造しようとする成形品の形状等に応じて適宜、射出吹込成形機1に取り付けられ、また交換され得るものである。それ故に、ここでは、金型装置101は、射出吹込成形機1に含まれず、射出吹込成形機1とは別の装置であるものとみなす。射出吹込成形機1と、射出吹込成形機1に取り付けられた金型装置101とを備えるものを、ここでは射出成形システムという。
(型締装置)
上述したような金型装置101は、射出吹込成形機1の型締装置31に取り付けられる。型締装置31は、固定プラテン32a、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cを有する金型保持機構32と、固定プラテン32aに対して中間金型支持枠32cを動かす中間金型移動機構61と、固定プラテン32aに対して可動プラテン32bを動かすプラテン移動機構33と、吹込み成形用金型121の割型124を開閉する割型開閉機構62とを有する。中間金型移動機構61及び割型開閉機構62については、図2及び3を参照しながら後述する。
金型保持機構32は、射出装置21及び金型装置101の相互間に位置する固定プラテン32aと、固定プラテン32aとの間で金型装置101を隔てて位置し、固定プラテン32aに対して接近・離隔変位が可能な可動プラテン32bと、固定プラテン32aと可動プラテン32bとの間に配置され、固定プラテン32aに対して接近・離隔変位が可能な中間金型支持枠32cとを含む。また、型締装置31には、固定プラテン32aから後述のリヤプラテン34側に延びて固定プラテン32aとリヤプラテン34とを連結する一本又は複数本のタイバー32dが設けられている。可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cは、この例では、タイバー32dにより固定プラテン32aに対する離隔・接近変位がガイドされるものとしているが、タイバー32dでガイドされない場合もある。
金型保持機構32のうち、固定プラテン32aは、ベースフレーム2上に固定して取り付けられる。一方、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cはそれぞれ、ベースフレーム2上に敷設されたガイド部材32e上に配置され、互いに独立して、固定プラテン32aに対して離隔する方向及び接近する方向にスライドすることができる。
なお、固定プラテン32aに対して可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cが離隔する位置では、金型装置101の吹込み成形用金型121及び中間金型131が射出成形用金型111から開いた型開状態となる。この離隔位置から可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cのそれぞれを固定プラテン32aに向けて接近させることで、吹込み成形用金型121及び中間金型131が射出成形用金型111に対して閉じた型閉状態となるとともに、さらに可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cをそれぞれ固定プラテン32aにて接近させて、吹込み成形用金型121及び中間金型131が射出成形用金型111に対して押し付けられた型締状態となる。ここでは、金型装置101の射出成形用金型111が取り付けられる固定プラテン32aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン32aから離隔する向きを後方側とする。型締装置31の固定プラテン32aを除く多くの部分については、図1では、固定プラテン32aに接近する右向きが前方側になり、固定プラテン32aから離隔する左向きが後方側になる。
図示の中間金型支持枠32cは、正面視で矩形等の枠状を有し、水平面に平行な平面内で前後方向に直交する金型幅方向(図2(b)及び図3(b)では上下方向)に延びる回転軸部41が回転可能に設けられている。回転軸部41は、中間金型131が取り付けられ、これを支持する。この例では、回転軸部41の軸方向を水平方向と平行な方向にしているが、回転軸部の軸方向はこれに限らず、たとえば鉛直方向と平行な方向等とすることも可能である。竪型の射出吹込成形機としてもよい。
また、中間金型支持枠32cには、回転軸部41を回転駆動し、それとともに中間金型131を回転させる中間金型回転機構が設けられる。この中間金型回転機構は、図示は省略するが、中間金型支持枠32cに設けたモータ等とすることができる。なお、中間金型131と中間金型支持枠32cとの間で、回転軸部41の周囲には筒状部材42が設けられている。
固定プラテン32aに対して中間金型支持枠32cを動かす中間金型移動機構61は、たとえば、図2及び3に示すように、固定プラテン32a及び中間金型支持枠32cのそれぞれに取り付けられて、モータにより駆動される液圧ポンプで作動する液圧シリンダ61a及びピストンロッド61b等で構成することができる。この例では、金型幅方向で射出成形用金型111及び中間金型131の外側に位置する二対の液圧シリンダ及びピストンロッドを設けているが、一対又は三対以上としてもよい。なお、図示は省略するが、中間金型移動機構は、液圧シリンダ等を固定プラテンではなく可動プラテンに取り付けることにより、可動プラテンに対して中間金型支持枠を進退させるものとしてもよい。
型締装置31のプラテン移動機構33は、図1に示すように、ベースフレーム2上に配置されたリヤプラテン34と、リヤプラテン34上に設けた型締モータ35と、型締モータ35の回転運動を、可動プラテン32bの変位方向の直線運動に変換する運動変換機構36と、運動変換機構36に伝達された力を増大させて可動プラテン32bに伝えるトグル機構37とを備えるものである。
このうち、運動変換機構36は、回転運動を直線運動に変換できる種々の機構とすることができるが、この例では、型締モータ35により回転駆動されるねじ軸36a及び、ねじ軸36aに螺合するナット36bを含んで構成されるものとしている。運動変換機構36は、ボールねじとすることも可能である。そして、運動変換機構36からの伝達力を増大させるトグル機構37は、上記の運動変換機構36のナット36bと可動プラテン32bとをつなぐ複数のリンク37a〜37cを、ジョイントで揺動可能に接続してなるものである。リンク及びジョイントの個数ならびにその形状は適宜変更することが可能であるが、図1に示すところでは、ナット36bに接続されて上下方向に延びるクロスヘッド37dに、該クロスヘッド37dを隔てて上下に位置するリンク37a〜37cからなる一対のリンク群が、揺動可能に接続されて設けられている。
なお、リヤプラテン34上には、上述した型締モータ35の他、型厚調整モータ38も設けることができる。この型厚調整モータ38は、先述の金型保持機構32の各タイバー32dの延長部分に接続されたねじ軸及びナットに回転駆動力を付与することにより、固定プラテン32aと、ベースフレーム2上で移動可能に載置されたリヤプラテン34との間の間隔を調整するべく機能する。これにより、金型装置101の交換や、温度変化に起因する金型装置101の厚みの変更等の際にも、金型装置101に所期したとおりの型締力を与えることができるように型厚の調整を行うことができる。図示は省略するが、ベースフレーム2上で固定プラテン側を移動可能とし、リヤプラテン側を固定としても、型厚の調整を実現可能である。
また、この型締装置31は、図2及び3に示すように、ピストンロッド62a及び液圧シリンダ62b等を有し、これにより吹込み成形用金型121の割型124を金型幅方向に進退駆動して開閉する割型開閉機構62を備えるものである。なお、吹込み成形用金型121の割型103bは、割型開閉機構62によって金型幅方向で同じ向きに動かすものどうしが、割型連結部材63a、63bで連結され得る。
図示の型締装置31は、可動プラテン32bの移動方向が水平方向と平行な横型のものであるが、該移動方向を垂直方向とした竪型のものとすることも可能である。
(射出装置)
射出装置21は主に、金型装置101に向けて延びる円筒状等のシリンダ22と、シリンダ22の内部にそれと中心軸線を平行にして配置されて、周囲にフライトが螺旋状に設けられたスクリュ23と、シリンダ22の外周側にその周囲を取り囲んで配置されたバンド状等のヒータ24と、シリンダ22及びスクリュ23の後方側に配置されたモータボックス25とを備える。図示は省略するが、モータボックス25内には、シリンダ22の先端部に所定の量の成形材料を蓄積させるため、スクリュ23を中心軸線周りに回転させる計量モータや、金型装置101に接近する方向及び金型装置101から離れる方向の各方向へのスクリュ23の前進及び後退変位を行う射出モータ、スクリュ23が成形材料から受ける圧力を検出する圧力検出センサ等が配置されている。
なおここでは、金型装置101の射出成形用金型111が取り付けられる型締装置31の固定プラテン32aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン32aから離隔する向きを後方側とする。したがって、図1では固定プラテン32aの右側に位置する射出装置21について見ると、固定プラテン32aに接近する左向きが前方側となり、固定プラテン32aから離隔する右向きが後方側になる。
シリンダ22は、後方側でモータボックス25の手前に、成形材料をシリンダ22内に投入するためのホッパーが取り付けられ得る供給口22aが設けられる。また、金型装置101に近接するシリンダ22の先端部には、その前方側で横断面積が小さくなるノズル22bが設けられている。なお、供給口22aの近傍には水冷等による水冷シリンダ22cを設けることができる。
ノズル22bの周囲を含むシリンダ22の周囲に配置されるヒータ24は、たとえば図示のように、シリンダ軸線方向で複数の部分に分割されて、各ヒータ部分の内側のシリンダ22の内部を異なる温度で加熱できるものとすることができる。各ヒータ部分には、温度検出器を設けることができる。
スクリュ23の先端側は、その外径を部分的に小さくして設けた括れ部の周囲に、スクリュ23とともに前進及び後退変位してそれより前方側に送られた成形材料の後方側への逆流を防止する図示しない逆流防止リングが配置され得る。この逆流防止リングは、たとえば、それより前方側もしくは後方側に位置する成形材料から受ける圧力に応じて、スクリュ23に対して前後に変位し、それにより後方側から前方側に向かう成形材料の流れのみを許容するものである。
このような構成を有する射出装置21によれば、供給口22aからシリンダ22の内部に投入された成形材料は、シリンダ22の外周側のヒータ24による加熱の下、計量モータで駆動されるスクリュ23の回転に基づいて溶融されつつ、シリンダ22の内部で前方側に向けて送られて、シリンダ22の先端部に蓄積される。この際に、スクリュ23は射出モータにより後退変位させられて、シリンダ22の先端部に、成形材料が蓄積される空間を形成する。
その後、スクリュ23を前進変位させることにより、シリンダ22の先端部の成形材料は、ノズル22bを経て金型装置101に向けて射出される。さらにその後、シリンダ22の先端部に残留している成形材料を通じて、金型装置101のキャビティに充填された成形材料に圧力を作用させる保圧を行う。このとき、金型装置101の射出成形キャビティで成形材料の冷却収縮に起因して不足した成形材料を補充することができる。
なお、この射出吹込成形機1はインラインスクリュ式のものであるが、可塑化シリンダ及び可塑化スクリュと、射出シリンダ及び射出プランジャーとに構造及び機能上分離させたプリプラ式の射出成形機とすることも可能である。
(移動装置)
移動装置26は、たとえば射出装置21のモータボックス25の下部等に設けられ、固定プラテン32aに対して射出装置21を前進及び後退変位させる進退駆動機構である。
移動装置26を構成する進退駆動機構としては種々の機構を採用することができるが、図示の移動装置26は、油圧等の液圧ポンプ27と、液圧ポンプ27を作動させる電動等によるポンプ作動用モータ28と、液圧ポンプ27から作動液が供給されて、先端が固定プラテン32aに固定されたピストンロッドを押出・引込運動させる複動型の液圧シリンダ29とを含んで構成されている。
この移動装置26は、上述した液圧ポンプ27、ポンプ作動用モータ28及び液圧シリンダ29が取り付けられたスライドベース26a、ならびに、ベースフレーム2上に敷設されて該スライドベース26aの直線運動を案内するガイド26bをさらに含む。それにより、スライドベース26aの上部に載置された射出装置21の進退変位を実現する。
移動装置26により、射出装置21を金型装置101から離隔させたり、また、射出装置21を金型装置101に接近させて、射出装置21のシリンダ22のノズル22bを所定の圧力で金型装置101に押し付ける、いわゆるノズルタッチを行ったりすることが可能になる。
(射出成形機の動作)
以上に述べた射出吹込成形機1では、次に述べる各工程を行うように動作する。
図2に示す金型装置101の型開状態で、プラテン移動機構33により可動プラテン32bを固定プラテン32a側に移動させるとともに、中間金型移動機構61により中間金型支持枠32cを固定プラテン32a側に移動させる型閉工程を行う。
次いで、前回の成形時の後述する計量で既に射出装置21の内部に成形材料が所定の量で蓄積されて配置された状態で、型締装置31を用いて、図3に示すように、金型装置101を型締状態とする型締工程が行われる。型締工程では、射出成形用金型111と中間金型131との間に、射出成形キャビティ141が区画され、吹込み成形用金型121と中間金型131との間に、吹込み成形キャビティ151が区画される。
そして、スクリュ23の前進により上記の成形材料を、金型装置101の射出成形キャビティ141に向けて射出し、成形材料を射出成形キャビティ141に充填する射出工程を行う。射出工程では、射出成形キャビティ141への成形材料の充填後に、スクリュ23をさらに前進させて射出装置21の先端部の内部にある成形材料を所定の圧力に保持する保圧が行われる。しかる後、射出成形キャビティ141に充填された成形材料を冷却させて固化させる。これにより、射出成形キャビティ141にプリフォーム201が成形される。なおこの際に、射出装置21内に別途投入した成形材料を、ヒータ24による加熱下でスクリュ23の回転により射出装置21の先端部に向けて送りながら溶融させ、所定の量の成形材料を先端部に配置する計量が行われる。
上記の射出工程と並行して、吹込み成形キャビティ151では吹込み工程が行われる。吹込み成形キャビティ151には、中間金型131の反転前に射出成形キャビティ141で既に成形されたプリフォーム201が配置されている。吹込み工程では、当該プリフォーム201に対して空気その他の気体等の流体を供給し、吹込み成形キャビティ151でプリフォーム201を膨張させて、成形品211を成形する。
その後は、型締装置31のプラテン移動機構33及び中間金型移動機構61を作動させて、可動プラテン32b及び中間金型支持枠32cのそれぞれを固定プラテン32aから離れる側に移動させ、金型装置101を開く型開工程を行う。
型開工程の後は、割型開閉機構62を用いて、吹込み成形用金型121の割型124を開いて成形品211を取り出した後、吹込み成形用金型121の割型124を閉じる割型開閉工程を行う。
またここでは、中間金型回転機構により中間金型131を反転させる中間金型回転工程を行う。これにより、割型開閉工程で成形品211が回収された側における中間金型131のコア金型の凸型部132が、射出成形用金型111の射出側凹型部112側を向くことになる。一方、射出工程でプリフォーム201が成形された側における中間金型131のコア金型の凸型部132は、プリフォーム201を保持した状態で、吹込み成形用金型121の吹込み側凹型部122を向く。
なお、中間金型回転工程は、割型開閉工程とほぼ同時期又は、割型開閉工程の前もしくは後に行うことができる。
射出吹込成形機1を用いた射出成形では、上述したような型閉工程、型締工程、射出工程、吹込み工程、型開工程、割型開閉工程及び中間金型回転工程が繰り返し行われる。
1 射出吹込成形機
2 ベースフレーム
21 射出装置
22 シリンダ
22a 供給口
22b ノズル
22c 水冷シリンダ
23 スクリュ
24 ヒータ
25 モータボックス
26 移動装置
26a スライドベース
26b ガイド
27 液圧ポンプ
28 ポンプ作動用モータ
29 液圧シリンダ
31 型締装置
32 金型保持機構
32a 固定プラテン
32b 可動プラテン
32c 中間金型支持枠
32d タイバー
32e ガイド部材
33 プラテン移動機構
34 リヤプラテン
35 型締モータ
36 運動変換機構
36a ねじ軸
36b ナット
37 トグル機構
37a〜37c リンク
37d クロスヘッド
38 型厚調整モータ
41 回転軸部
42 筒状部材
61 中間金型移動機構
61a 液圧シリンダ
61b ピストンロッド
62 割型開閉機構
62a ピストンロッド
62b 液圧シリンダ
63a、63b 割型連結部材
101 金型装置
103b 割型
111、311、611 射出成形用金型
112、312、612 射出側凹型部
113、313 型本体
114、314 凹型区画部材
114a 段差部
115、315 ゲート
121、321 吹込み成形用金型
122、322 吹込み側凹型部
123、323 窪み部分
124、324 割型
124a 段差部
131、413 中間金型
131a、331a コア座
132、332、532 凸型部
134、334 基部
134a 段差部
135、335 突出部
136 環状溝部
337、537、637 凹状部分
141、341 射出成形キャビティ
342、542、642 肉厚形成スペース
151、351 吹込み成形キャビティ
201、401 プリフォーム
202、402 筒状本体部
203、403 開口端部
204、404 密閉端部
204a、404a 底部
207、217 肉盛部
211、411 成形品
212、412 筒状本体部
212a 胴部
212b テーパ部
213、413 開口端部
214、414 密閉端部
214a、414a 底部
215、415 突起部分
216、416 フランジ部
Rd 吹込み側凹型部での窪み部分の形成領域
Rp 凸型部での凹状部分の形成領域

Claims (10)

  1. 射出側凹型部を有する射出成形用金型と、
    吹込み側凹型部を有する吹込み成形用金型と、
    型締状態で射出側凹型部内または吹込み側凹型部内に配置される凸型部を有する中間金型と
    を備える金型装置であって、
    型締状態で、射出側凹型部と凸型部との間に区画される射出成形キャビティが、開口端部を有する容器形状のプリフォームを成形する空間であり、吹込み側凹型部と凸型部との間に区画される吹込み成形キャビティが、外面に突起部分が形成された開口端部を有する容器形状の成形品を成形する空間であり、
    前記開口端部の外面への前記突起部分の形成が、前記吹込み成形キャビティで行われる金型装置。
  2. 前記吹込み側凹型部の内周面が、成形品の前記開口端部の前記外面に対応する箇所に、前記突起部分に対応する窪み部分を有する請求項1に記載の金型装置。
  3. 前記射出成形キャビティが、プリフォームの前記開口端部の厚みをその少なくとも一部で部分的に増大させる肉厚形成スペースを有する請求項1又は2に記載の金型装置。
  4. 前記凸型部の外周面が、プリフォームの前記開口端部の内面を形成する箇所に、該外周面から窪む凹状部分を有する請求項3に記載の金型装置。
  5. 前記凹状部分が、前記凸型部の外周面の全周にわたって形成されてなる請求項4に記載の金型装置。
  6. 前記窪み部分が、吹込み側凹型部の内周面上で延びる螺旋状であり、前記凹状部分が、凸型部の外周面上で延びる螺旋状である請求項4又は5に記載の金型装置。
  7. 前記吹込み成形キャビティにて、凸型部の外周面上での前記凹状部分の形成領域と、吹込み側凹型部の内周面上での前記窪み部分の形成領域とが、軸方向の少なくとも一部で重複する請求項4〜6のいずれか一項に記載の金型装置。
  8. 前記射出側凹型部の内周面の、プリフォームの前記開口端部の外面を形成する表面領域が平滑である請求項4〜7のいずれか一項に記載の金型装置。
  9. 射出成形用金型、吹込み成形用金型及び中間金型のうち、吹込み成形用金型だけが割型を有する請求項1〜8のいずれか一項に記載の金型装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の金型装置と、前記金型装置を取り付けた射出吹込成形機とを備える射出成形システム。
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