JPH0788809A - 原木自動樹皮剥ぎ装置 - Google Patents

原木自動樹皮剥ぎ装置

Info

Publication number
JPH0788809A
JPH0788809A JP25894593A JP25894593A JPH0788809A JP H0788809 A JPH0788809 A JP H0788809A JP 25894593 A JP25894593 A JP 25894593A JP 25894593 A JP25894593 A JP 25894593A JP H0788809 A JPH0788809 A JP H0788809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
log
cutter
bark
automatic
raw wood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25894593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2691164B2 (ja
Inventor
Takashi Matsui
隆 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ENO SANGYO KK
Original Assignee
ENO SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ENO SANGYO KK filed Critical ENO SANGYO KK
Priority to JP5258945A priority Critical patent/JP2691164B2/ja
Publication of JPH0788809A publication Critical patent/JPH0788809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2691164B2 publication Critical patent/JP2691164B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥ぎ取られた樹皮を下方に向って排出させる
と共に、原木送り速度を自動的に設定できる自動樹皮剥
ぎ装置を提供すること。 【構成】 原木6の回転方向に平行して回転するカッタ
ー7が2個一対で設けられ、各カッター7を原木の側部
に圧接して樹皮剥ぎをする。一対のカッター7は互いに
内側に向って回転すると共に、昇降可能であり、かつ原
木に対して圧着及び離隔する。カッター7によって剥ぎ
取られた樹皮は下方に向って排出する。又、表面に複数
の突起が設けられた原木駆動輪5を2個一対としたもの
を複数対設け、並列して設けられた各原木駆動輪5の軸
受部を水平方向に回動させる。原木駆動輪5の取付角度
を変更して原木の搬送速度を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原木の自動樹皮剥ぎ装
置に関している。
【0002】
【従来の技術】原木の樹皮剥ぎ装置、例えば、円筒体の
表面に刃部を形成したカッターによる樹皮剥ぎ装置にお
いては、樹皮剥ぎを行う作業速度は原木を載置する原木
駆動輪の回転数によって決定される。原木駆動輪の回転
数が一定であれば原木の周速が一定となるので、原木の
回転数は原木の径によって変化する。又、カッターの剥
ぎ取り幅は一定であるから、カッターの剥ぎ取り幅を有
効に活用しようとすれば、細い原木は早く送り、太い原
木は遅く送る必要がある。
【0003】従来技術においては、原木の径に合せて最
適な原木送り速度を自動的に設定する樹皮剥ぎ装置は提
案されていない。
【0004】又、カッターによる樹皮剥ぎ装置において
は、カッターを原木に対して上方から圧接する方法であ
ったから、剥ぎ取られた樹皮は横方向に飛び出し、この
ため、バーカーの周辺に剥ぎ取られた樹皮が飛散して作
業環境の悪化を招くばかりでなく、剥ぎ取られた樹皮の
回収に手間取るという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、原木の径に
合った最適な原木送り速度を自動的に設定できる自動樹
皮剥ぎ装置を提供することを課題としている。
【0006】又、本発明は、一対のカッターを原木の側
部に当接して樹皮剥ぎを行い、剥ぎ取られた樹皮を下方
に向って排出させるものであって作業環境の悪化を防止
すると共に、剥ぎ取られた樹皮の回収が容易な自動樹皮
剥ぎ装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明において課題を解
決するための手段は、表面に複数の突起が設けられた原
木駆動輪を回転軸を平行させて2個で一対としたものを
複数対設け、該各原木駆動輪に回転駆動モータを接続
し、並列して設けられた上記各原木駆動輪の軸受部を水
平方向に回動可能に設け、該軸受部を互いに連結棒によ
って連結し、該連結棒を往復運動させることによって上
記原木駆動輪の取付角度を変更して原木の径に適合する
搬送速度を設定するようにした原木搬送手段を具備する
ものである。
【0008】又、本発明において課題を解決するための
他の手段は、原木搬送部のフレームに基端部を回動自在
に揺動腕を設け、該揺動腕の先端部に原木の回転方向に
平行する方向に回転する原木圧着ローラを設け、上記揺
動腕の回転角度によって原木の外径を測定して上記原木
搬送部の搬送速度を設定するようにした原木圧着ローラ
手段を具備するものである。
【0009】さらに又、本発明において課題を解決する
ための他の手段は、原木の回転方向に平行して回転する
カッターが2個一対で設けられ、該各カッターを原木の
側部に圧接して樹皮剥ぎをするものであって、昇降可能
な昇降板に一対のカッター取付腕を回動可能に設け、該
各カッター取付腕にカッターを互いに内側に向って回転
するように設け、当該カッターを昇降させると共に原木
に対して圧着及び離隔させることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】原木供給部4に山積みされた原木6は、1本ず
つ前方搬送部2に供給され、原木駆動輪5によって樹皮
剥ぎ部1に搬送される。原木の木口が原木圧着ローラ8
に達したことを検出して原木駆動輪5の取付角度を変更
して原木の搬送を中断する。但し、原木駆動輪5は回転
し続けている。この間、原木圧着ローラ8は上昇してお
り、又、カッター7は上昇していると共に離隔してい
る。
【0011】原木圧着ローラ8を下降して該圧着ローラ
を原木に当接して原木の外径を測定し、この測定値に基
づいて原木駆動輪5の取付角度すなわち原木の搬送速度
を制御する。又、原木の外径に基づいてカッター7の作
動位置を制御する。カッター7は互いに内側に向って回
転し、かつ原木の両側部を挟むように当接して樹皮を剥
ぎ取る。剥ぎ取られた樹皮は下方に向って飛び出す。原
木圧着ローラ8及びカッター7の動作は同時に開始し原
木の外径を測定した後、カッター7を閉塞する。樹皮剥
ぎされた原木6は、後方搬送部に搬送され、この位置で
左右何れかに排出される。
【0012】
【実施例】図1は樹皮剥ぎ装置全体の平面図、図2は同
正面図である。図において、1は樹皮剥ぎ部であって、
該樹皮剥ぎ部1の前後に原木を搬送するための前方搬送
部2及び後方搬送部3が設けられている。4は上記前方
搬送部2に接続した原木供給部である。前方及び後方搬
送部2,3は同じ構造であって、2個で一対となる原木
駆動輪5が複数対設けられており、又、樹皮剥ぎ部1に
は、上記原木駆動輪5によって形成される谷部に支持さ
れた原木6を左右の両側面方向から圧接して樹皮剥ぎを
する一対のカッター7が設けられている。さらに、樹皮
剥ぎ部1の前後部には搬送された原木6の外径を計測
し、かつ、樹皮剥ぎ中の原木の浮き上がりを防止するた
めの原木圧着ローラ8が設けられている。
【0013】原木供給部4に山積みされた原木6は、1
本ずつ前方搬送部2に供給された後、原木駆動輪5によ
って樹皮剥ぎ部1に送られ、当該樹皮剥ぎ部1のカッタ
ー7によって樹皮を剥ぎ取られて後方搬送部3に送られ
る。樹皮を剥ぎ取られた原木6は、後方搬送部3に設け
た左側原木排出腕9及び右側原木排出腕10によって左
右何れか方向に排出される。図2において、11は前方
及び後方搬送部2,3の下部に設けた樹皮排出コンベア
で、カッター7によって剥ぎ取られた樹皮を回収するた
めのものである。
【0014】なお、上記原木供給部4は、本願発明者が
提案した特願平3−313254(特開平5−1247
25)発明に係る原木自動搬送装置を使用する。
【0015】図3は原木を樹皮剥ぎ部へ搬送する搬送部
の平面図、図4は同側面図、図5は原木駆動輪の取付角
度を変更する機構の斜視図である。前方搬送部2及び後
方搬送部3は前述したように同じ構造である。図におい
て、基部フレーム20は前方及び後方搬送部2,3並び
に樹皮剥ぎ部1を一体的に構成しており、原木駆動輪5
は上記基部フレーム20内に設けられている。
【0016】原木駆動輪5は、側面形状が平行部5aと
先端に向って小径となる斜状部5bとが一体に形成され
ており、表面に複数の突起21が設けられたものであっ
て回転軸が断面コ字形の軸受板22に回転自在に取り付
けられている。図3、図4において、基部フレーム20
の両側部には対向位置に、かつ、共にフレームの中心部
に向って傾斜させた軸受筒23が設けられており、該各
軸受筒23内に前記軸受板22の下端部に設けた縦軸2
4が回動自在に収容されている。又、前記原木駆動輪5
の回転軸を支持している軸受板22には減速機付きの第
1のモータ25が設けられており、該第1のモータ25
の回転駆動によって原木駆動輪5を回転させている。
【0017】実施例において、原木駆動輪5は前方及び
後方搬送部2,3にそれぞれ5対ずつ設けられている。
そして、対で設けられた各原木駆動輪5は、回転軸を通
る中心線が平行に設けられており、該中心線が原木の搬
送方向と一致する場合は原木を搬送せず、又、中心線が
原木を搬送する方向に対し左側に傾斜させた場合、すな
わち、搬送方向に対し各原木駆動輪5を平面反時計方向
に回動傾斜させた場合に原木を搬送する構造になってい
る。
【0018】原木駆動輪5の取付角度を変更するため、
原木駆動輪5の軸受板22に設けた縦軸24に対になっ
ている各原木駆動輪5の外側に向う回動板26が設けら
れ、又、全ての回動板26は先端部が連結棒27に軸結
合されている。又、該連結棒27の両端部は、枢軸28
によって基部フレーム20に取り付けられた梃子杆29
に軸結合されている。梃子杆29は、何れも一端を基部
フレーム20から突出させ、基部フレーム20に設けた
第1の油圧シリンダ30のピストンロッド31と連結さ
れている。なお、第1の油圧シリンダ30は、連結棒2
7の往復運動をバランスよく行わせるために原木の搬送
方向に対して対称位置に取り付けられている。
【0019】上記梃子杆29を基部フレーム20に取り
付けた枢軸28にはチェン歯車32が設けられており、
又、該チェン歯車32と基部フレーム20に設けたエン
コーダ33の入力軸に設けられたチェン歯車がチェン3
4によって連結されており、梃子杆29の揺動角度を当
該エンコーダ33によって検出することができるように
なっている。
【0020】上記樹皮排出コンベア11は、対で設けら
れる原木駆動輪5の下方に原木の搬送方向に平行して設
けられるものである。又、原木駆動輪5に載置され、こ
の位置で剥ぎ取られた原木の樹皮は、図4に示すように
樹皮回収ガイド12板によって上記樹皮排出コンベア1
1に集められる。
【0021】原木供給部4から原木6を前方搬送部2に
供給するとき、各原木駆動輪5は軸心角度を0度(回転
軸が原木搬送方向と平行している)とすると共に回転を
停止している。原木が対で構成される原木駆動輪5の
間、すなわち駆動輪が形成する谷部に供給された後、第
1のモータ25を動作して原木駆動輪5を図4において
反時計方向に回転させる。次いで第1の油圧シリンダ3
0を動作してピストンロッド31を伸長し、これに伴
い、梃子杆29を図3において枢軸28を中心に反時計
方向に回動すると共に連結棒27を互いに反対方向に移
動し、該連結棒27に結合された回動板26を介して原
木駆動輪5を傾斜させる。
【0022】原木駆動輪5が回転しながら傾斜すると、
原木は樹皮剥ぎ部1に向って搬送される。このとき、原
木駆動輪5の傾斜角度は最大に設定する。原木がカッタ
ー7の直前に達したとき、原木駆動輪5の傾斜角度を再
び0度として原木の搬送を一時停止する。原木の木口が
カッター7の直前に達したか否かは、図示しない原木位
置確認センサーによって行われる。この位置において、
原木圧着ローラ8によって原木の外径を測定し、原木の
外径に合った搬送速度が得られるように上記第1の油圧
シリンダ30を動作して原木駆動輪5を傾斜させる。
【0023】このようにして原木がカッター7に向って
送り込まれる。なお、原木駆動輪5が所望する傾斜角度
に設定されたか否かは、梃子杆29と連動させたエンコ
ーダ33が検出する。
【0024】図6は原木圧着ローラ取付部の平面図、図
7は同側面図である。図において、40は樹皮剥ぎ部1
を構成するカッター取付枠で、該カッター取付枠40の
前後部に揺動腕41に取り付けられた原木圧着ローラ8
が設けられる。揺動腕41は、基端部がカッター取付枠
40に枢軸42によって回動自在に取り付けられてお
り、先端部に設けられる原木圧着ローラ8は原木の搬送
方向に平行する方向、すなわち原木駆動輪5と平行方向
に回転するよう軸受板43に取り付けられている。な
お、原木圧着ローラ8は、ゴムタイヤであって、対の状
態で形成される原木駆動輪5の谷部上方に設けられる。
【0025】又、上記軸受板43は、揺動腕41の先端
部に原木圧着ローラ8の回転軸と直交する方向の縦ピン
44によって平面からみて横方向に回動可能に設けられ
ている。この他、軸受板43には、原木圧着ローラ8の
回転軸と揺動腕41との間にローラ補正板45が設けら
れており、常時は原木圧着ローラ8が揺動腕41と平行
した姿勢を保っているが、原木圧着ローラ8が原木の節
部などに当接したときは縦ピン44を中心に回動できる
ようになっている。但し、このローラ補正板45を設け
ずに、ローラを左右何れにも回動させることができるよ
うにすることもある。
【0026】上記揺動腕41を回動するため、基部フレ
ーム20との間に第1のエアシリンダ46が設けられ、
この第1のエアシリンダ46のピストンロッド47が揺
動腕41と連結されている。又、揺動腕41の回動角度
を検出するため、枢軸42にチェン歯車48が設けられ
ており、該チェン歯車48とカッター取付枠40に設け
たエンコーダ49の入力軸に設けられたチェン歯車がチ
ェン50によって連結されている。
【0027】原木がカッター7の近傍に搬送されると
き、揺動腕41は第1のエアシリンダ46によって先端
部が上昇しており、原木圧着ローラ8は上昇限に達して
いる。原木が搬送されて停止したときに第1のエアシリ
ンダ46を動作して揺動腕41を回動して原木圧着ロー
ラ8を原木に当接する。原木圧着ローラ8の上限位置か
ら原木に当接するまでの枢軸42の回転角度をエンコー
ダ49によって検出し、これに基づいて上記した原木駆
動輪5の傾斜角度を設定する。すなわち、原木駆動輪5
が原木の外径に最適な搬送速度を設定する。
【0028】原木圧着ローラ8は、原木の外径を測定す
ると共に、樹皮剥ぎ中に原木が原木駆動輪5から脱落し
ないように圧接している。
【0029】図8はカッター取付部の側面図、図9は同
詳細図、図10は同平面図、図11は図9のA−A断面
図、図12はカッターの首振り構造の側面図及び平面図
である。これらの図において、カッター7は一対で設け
られ、原木駆動輪5に載置された原木に両側部から圧接
する構造となっている。カッター取付枠40の内側部に
昇降可能な昇降板60が設けられており、該昇降板60
にカッター7が装着されている。なお、昇降板60は各
隅部に設けたスライドガイド61を介して保持されてお
り、カッター取付枠40に設けた第2の油圧シリンダ6
2のピストンロッド63と連結されていて、該第2の油
圧シリンダ62の動作によって昇降運動を行う。
【0030】昇降板60の上面には、内部で主軸64が
回転できるように収容された軸受筒65が、これ自身回
転可能に、かつ一対で原木の搬送方向に平行して設けら
れており、上記軸受筒65に昇降板60から下方に突出
させたカッター取付腕66が設けられている。又、該カ
ッター取付腕66の下端部には、当該取付腕の円周方向
に回動可能なカッター腕67のボス部68が回転自在に
装着されている。前記カッター7は、円筒体の表面に刃
部を形成した構造であって、カッター腕67の先端部に
原木の長手方向に平行に設けた回転軸69に固定されて
いる。
【0031】上記主軸64と回転軸69にプーリー7
0,71が固定されており、該プーリー70,71にタ
イミングベルト72が装着されている。又、上記主軸6
4には、プーリー70の反対側に駆動プーリ73が固定
されていて、該駆動プーリ73は昇降板60に設けられ
た第2のモータ74の駆動軸とタイミングベルト75に
よって連結されている。76はタイミングベルト72に
テンションを付加するテンション機構であってテンショ
ンローラ77が設けられている。78はカッター腕67
のボス部68に当該カッター腕67の取付位置と反対方
向に突設したバランスウエイト、79はカッター腕67
に設けた上記タイミングベルト72のためのベルトカバ
ーである。
【0032】上記軸受筒65には、カッター取付腕66
の突出方向と反対方向に突出させた回動板80が設けら
れており、該回動板80に昇降板60上に設置した第2
のエアシリンダ81のピストンロッド82が軸結合され
ていて、該第2のエアシリンダ81の動作によってカッ
ター取付腕66が主軸64を中心に揺動する。
【0033】カッター7は、昇降板60の昇降運動によ
って昇降すると共に、第2のエアシリンダ81の動作に
よって主軸64を中心とするカッター取付腕66の回動
により互いに接近ないし離隔する。図8において、原木
6が樹皮剥ぎ部1に搬送されたとき、昇降板60は上限
位置に達しており、又、カッター取付腕66は最大に開
いた状態になっていてカッター7は最も離隔している。
原木6の外径が原木圧着ローラ8によって測定される
と、測定された外径値に対応して最適なカッター7の高
さ、すなわち、カッター7の中心部が原木の両側部に当
接する位置になるように第2の油圧シリンダ62を動作
して昇降板60を下降する。
【0034】昇降板60が下降するとカッター7は原木
6の側部に達し、次いで第2のエアシリンダ81の動作
によって原木の側部に当接される。カッター7は、この
位置で第2のモータ74の回転駆動によってタイミング
ベルト72を介して共に内側に向って回転駆動され、原
木の樹皮を剥ぎ取る。図8において、原木駆動輪5は共
に反時計方向に回転して原木6を時計方向に回転させ、
又、カッター7は互いに内側に向って、すなわち、左側
のカッター7は時計方向に回転し、右側のカッター7は
反時計方向に回転する。この結果、カッター7によって
剥ぎ取られた樹皮は何れも下向きに飛び出し、樹皮回収
ガイド板12によって樹皮排出コンベア11に集めるこ
とができる。
【0035】図12を参照して、カッター7が設けられ
ているカッター腕67はカッター取付腕66に対して水
平方向に回動可能なので、カッター7が原木の節部に当
たった場合は節部に沿ってカッター腕67が回動する。
上記カッター腕67のボス部68には、軸方向に延びる
芯板83が設けられており、又、カッター取付腕66に
固定したクッション取付板84に上記芯板83を挟んで
対向位置にゴムクッション85が設けられている。カッ
ター腕67の回動に伴ってボス部68が回動すると芯板
83が左右何れかのゴムクッション85を圧縮し、カッ
ター7が節部から離れると当該ゴムクッション85の復
元力によってボス部68、すなわちカッター7が元の位
置に戻る。
【0036】なお、クッション取付板84には平面から
みて芯板83、すなわちボス部68の回転角度を規制す
る切り込み86が形成されていて、芯板83の上端部は
該切り込み86から上方に突出している。実施例では、
切り込み86の角度はカッター取付腕66の中心部から
片側5度、全体で10度の範囲で開口している。
【0037】
【発明の効果】本発明は、原木駆動輪の取付角度をコン
トロールすることによって、樹皮剥ぎ部に対して原木の
径に合った最適な原木送り速度を自動的に設定できるの
で、樹皮剥ぎ作業の作業効率を向上させることができる
ものである。
【0038】又、本発明は、一対のカッターを原木の側
部に当接して樹皮剥ぎを行うものであって、樹皮剥ぎに
要する時間を短縮し得ると共に、カッターの圧着力は原
木の回転及び搬送の妨げとなる成分が無く、このため所
謂省エネルギー構造とすることができるものである。
【0039】さらに又、本発明は、カッターによって剥
ぎ取られた樹皮を下向きに排出できるので、作業環境の
悪化を防止する共に、剥ぎ取られた樹皮の回収が容易な
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹皮剥ぎ装置全体の平面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】Aは原木搬送部の平面図、Bは梃子杆取付部の
側面図。
【図4】図3Aの側面図。
【図5】原木駆動輪の取付角度を変更する機構の斜視
図。
【図6】原木圧着ローラ取付部の平面図。
【図7】図6の側面図。
【図8】カッター取付部の側面図。
【図9】図8の詳細図。
【図10】図8の平面図。
【図11】図9のA−A断面図。
【図12】Aはカッター首振り構造の側面図、Bは同平
面図。
【符号の説明】
1 樹皮剥ぎ部 2 前方搬送部 3 後方搬送部 4 原木供給部 5 原木駆動輪 6 原木 7 カッター 8 原木圧着ローラ 9 左側原木排出腕 10 右側原木排出腕 11 樹皮排出コンベア 12 樹皮回収ガイド板 20 基部フレーム 21 突起 22 軸受板 23 軸受筒 24 縦軸 25 第1のモータ 26 回動板 27 連結棒 28 枢軸 29 梃子杆 30 第1の油圧シリンダ 31 ピストンロッド 32 チェン歯車 33 エンコーダ 34 チェン 40 カッター取付枠 41 揺動腕 42 枢軸 43 軸受板 44 縦ピン 45 ローラ補正板 46 第1のエアシリンダ 47 ピストンロッド 48 チェン歯車 49 エンコーダ 50 チェン 60 昇降板 61 スライドガイド 62 第2の油圧シリンダ 63 ピストンロッド 64 主軸 65 軸受筒 66 カッター取付腕 67 カッター腕 68 ボス部 69 回転軸 70 プーリー 71 プーリー 72 タイミングベルト 73 駆動プーリ 74 第2のモータ 75 タイミングベルト 76 テンション機構 77 テンションローラ 78 バランスウエイト 79 ベルトカバー 80 回動板 81 第2のエアシリンダ 82 ピストンロッド 83 芯板 84 クッション取付板 85 ゴムクッション 86 切り込み

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数の突起が設けられた原木駆動
    輪を回転軸を平行させて2個で一対としたものを複数対
    設け、該各原木駆動輪に回転駆動モータを接続し、並列
    して設けられた上記各原木駆動輪の軸受部を水平方向に
    回動可能に設け、該軸受部を互いに連結棒によって連結
    し、該連結棒を往復運動させることによって上記原木駆
    動輪の取付角度を変更して原木の径に適合する搬送速度
    を設定するようにした原木搬送手段を具備する原木自動
    樹皮剥ぎ装置。
  2. 【請求項2】 2個で一対となる原木駆動輪を複数対設
    けた搬送部が、樹皮剥ぎ部の前後に設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の原木自動樹皮剥ぎ装置。
  3. 【請求項3】 原木駆動輪の軸受板は、下端部に設けた
    縦軸がフレームに設けた軸受筒に回動自在に収容されて
    いることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記
    載の原木自動樹皮剥ぎ装置。
  4. 【請求項4】 原木駆動輪の軸受板に回動板が設けら
    れ、該各回動板と連結した連結棒の両端部をフレームに
    軸結合した梃子杆に連結し、上記連結棒にエアシリンダ
    機構を連結したことを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載に原木自動樹皮剥ぎ装置。
  5. 【請求項5】 梃子杆の枢軸部にスプロケットを設け、
    該スプロケットの回転角度をエンコーダによって測定し
    て上記原木駆動輪の取付角度を設定することを特徴とす
    る請求項1から4のいずれかに記載の原木自動樹皮剥ぎ
    装置。
  6. 【請求項6】 原木駆動輪は、側面形状が平行部と先端
    部に向って小径となる斜状部が一体に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の原木
    自動樹皮剥ぎ装置。
  7. 【請求項7】 基端部が枢軸に固定されて回動自在な揺
    動腕を設け、該揺動腕の先端部に原木の回転方向に平行
    する方向に回転する原木圧着ローラを設け、上記揺動腕
    の回転角度によって原木の外径を測定して上記原木搬送
    部の搬送速度を設定するようにした原木圧着ローラ手段
    を具備する原木自動樹皮剥ぎ装置。
  8. 【請求項8】 原木圧着ローラが樹皮剥ぎ部の前後に設
    けられていることを特徴とする請求項8に記載の原木自
    動樹皮剥ぎ装置。
  9. 【請求項9】 揺動腕の先端部に平面水平方向に回動す
    る軸受板を設け、該軸受板に原木圧着ローラを設け、揺
    動腕と軸受板との間に軸受板の姿勢保持手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の原
    木自動樹皮剥ぎ装置。
  10. 【請求項10】 揺動腕の取付部にスプロケットを設
    け、該スプロケットの回転角度をエンコーダによって検
    出して原木の外径を測定することを特徴とする請求項7
    から9のいずれかに記載の原木自動樹皮剥ぎ装置。
  11. 【請求項11】 原木の回転方向に平行して回転するカ
    ッターが2個一対で設けられ、該各カッターを互いに内
    側に向って回転させると共に原木の側部に圧接して樹皮
    剥ぎをすることを特徴とする原木自動樹皮剥ぎ装置。
  12. 【請求項12】 昇降可能な昇降板に一対のカッター取
    付腕を回動可能に設け、該各カッター取付腕にカッター
    を互いに内側に向って回転可能に設け、当該カッターを
    昇降させると共に原木に対して圧着及び離隔させること
    を特徴とする原木自動樹皮剥ぎ装置。
  13. 【請求項13】 昇降板に回転可能な主軸を収容した軸
    受筒を回動自在でかつ一対で設け、該各軸受筒に昇降板
    から突出させたカッター取付腕を設け、該カッター取付
    腕の下端部にカッターを軸結合したカッター腕を水平回
    動自在に設け、上記カッターの軸と上記主軸とをベルト
    により接続し、上記主軸に回転駆動モータを接続し、上
    記軸受筒にエアシリンダ機構を接続してカッターを接近
    または離隔させることを特徴とする請求項12に記載の
    原木自動樹皮剥ぎ装置。
  14. 【請求項14】 カッターを回転するベルトにテンショ
    ン機構を設けたことを特徴とする請求項12または13
    のいずれかに記載の原木自動樹皮剥ぎ装置。
  15. 【請求項15】 カッター取付腕と該カッター取付腕に
    回転可能に設けたカッター腕のボス部との間に当該ボス
    部の回動角度を規制すると共に姿勢保持手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載の
    原木自動樹皮剥ぎ装置。
  16. 【請求項16】 内部にカッターを設けた樹皮剥ぎ部
    と、該樹皮剥ぎ部の前後に設けられた原木を搬送する前
    方搬送部及び後方搬送部と、上記樹皮剥ぎ部の前後に設
    けられた原木圧着ローラと、上記前方搬送部に接続した
    原木供給部とからなり、上記カッターは昇降及び接離可
    能な2個一対でかつ互いに内側に向って回転可能に構成
    したものであり、前方及び後方搬送部は取付角度を調整
    できる2個一対の原木駆動輪を複数対で構成したもので
    あり、原木圧着ローラは揺動腕の先端に設けられたもの
    であることを特徴とする原木自動樹皮剥ぎ装置。
JP5258945A 1993-09-24 1993-09-24 原木自動樹皮剥ぎ装置 Expired - Fee Related JP2691164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5258945A JP2691164B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 原木自動樹皮剥ぎ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5258945A JP2691164B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 原木自動樹皮剥ぎ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0788809A true JPH0788809A (ja) 1995-04-04
JP2691164B2 JP2691164B2 (ja) 1997-12-17

Family

ID=17327223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5258945A Expired - Fee Related JP2691164B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 原木自動樹皮剥ぎ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2691164B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101850571A (zh) * 2010-05-15 2010-10-06 邵武市城南机械制造有限公司 鲜桉段木材剥皮机
CN110065825A (zh) * 2019-06-03 2019-07-30 山东奥大力自动化科技有限公司 一种玻璃自动码垛机
KR102312694B1 (ko) * 2021-03-21 2021-10-14 농업회사법인 나무와 주식회사 구부러진 목재의 원형보존이 가능한 곡재용 자동가공장치 및 이를 이용한 곡재가공시스템

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4836749A (ja) * 1971-09-03 1973-05-30
JPS4937659A (ja) * 1972-08-09 1974-04-08
JPS54105035A (en) * 1978-01-30 1979-08-17 Fujio Iida Angle changing device with according to diameter of raw log in barker
JPS5770603A (en) * 1980-10-22 1982-05-01 Fuji Industries Co Ltd Barker

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4836749A (ja) * 1971-09-03 1973-05-30
JPS4937659A (ja) * 1972-08-09 1974-04-08
JPS54105035A (en) * 1978-01-30 1979-08-17 Fujio Iida Angle changing device with according to diameter of raw log in barker
JPS5770603A (en) * 1980-10-22 1982-05-01 Fuji Industries Co Ltd Barker

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101850571A (zh) * 2010-05-15 2010-10-06 邵武市城南机械制造有限公司 鲜桉段木材剥皮机
CN110065825A (zh) * 2019-06-03 2019-07-30 山东奥大力自动化科技有限公司 一种玻璃自动码垛机
CN110065825B (zh) * 2019-06-03 2024-05-17 山东奥大力自动化科技有限公司 一种玻璃自动码垛机
KR102312694B1 (ko) * 2021-03-21 2021-10-14 농업회사법인 나무와 주식회사 구부러진 목재의 원형보존이 가능한 곡재용 자동가공장치 및 이를 이용한 곡재가공시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2691164B2 (ja) 1997-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106966175A (zh) 自动叠板机
JP2691164B2 (ja) 原木自動樹皮剥ぎ装置
US4722255A (en) Sheet cutting and transporting system
US7007729B1 (en) Log charging apparatus for sawmills
JP2512357B2 (ja) 原木自動搬送装置
JP2988861B2 (ja) 搬送起こし機
CN209648981U (zh) 一种圆木旋切系统
JP2628289B2 (ja) 樹幹プロセッサ
US4310274A (en) Lumber stacker and method
CN211481620U (zh) 一种自动刨边机
JP2706423B2 (ja) シャーリングマシンにおける製品集積装置
JP3798104B2 (ja) 複式麺線切出し装置
JP3735171B2 (ja) 切出し装置
JPH0746484Y2 (ja) 丸太の根張除去装置
JPH0412032Y2 (ja)
JPS6229201Y2 (ja)
JPS5816985Y2 (ja) 加工材料の搬送装置
JP2564859Y2 (ja) ワーク搬送装置
CN117124478A (zh) 一种垫腿生产线
JPH0113401B2 (ja)
JP4550517B2 (ja) 瓦素地の尻部端面研削装置
JPH0940165A (ja) 板材搬送装置
JPS6043281B2 (ja) 木材の挽割処理方法並びに装置
JPH09315658A (ja) 板紙類の移送装置
JP3058459B2 (ja) ワーク搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970401

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees