JPH0787753A - 交流電源装置の循環電流抑制回路 - Google Patents

交流電源装置の循環電流抑制回路

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JPH0787753A
JPH0787753A JP5226757A JP22675793A JPH0787753A JP H0787753 A JPH0787753 A JP H0787753A JP 5226757 A JP5226757 A JP 5226757A JP 22675793 A JP22675793 A JP 22675793A JP H0787753 A JPH0787753 A JP H0787753A
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JP5226757A
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Ryuji Yamada
隆二 山田
Kouji Funamoto
孝二 船元
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コモンモードチョークを大形化せず、且つ接地
線も除去せずに当該交流電源装置の循環電流を抑制する
ことにある。 【構成】交流電源装置入力側の各相に挿入したリアクト
ル11Uと11Vの電源側に第1フィルタコンデンサ5
1Uと51Vとを接続し、これら各フィルタコンデンサ
の他端を直流中間回路に設置した平滑コンデンサ2に接
続する。且つ交流電源装置出力側の各相に挿入したリア
クトル21Uと21Vの電源側に第2フィルタコンデン
サ52Uと52Vとを接続し、これら各フィルタコンデ
ンサの他端を直流中間回路に設置した平滑コンデンサ2
に接続する。当該交流電源装置のスイッチング動作に伴
うノイズに起因する循環電流は、これらフィルタコンデ
ンサにバイパスするので、コモンモードチョークを大形
化せずに循環電流を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバータとインバ
ータとで構成している交流電源装置のスイッチング動作
に対応して発生する循環電流を抑制する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5はコンバータとインバータとで構成
した交流電源装置の従来例を示した回路図である。半導
体スイッチ素子として例えば電界効果トランジスタ(通
常はFETと略記する)があるが、このFETとダイオ
ードとを逆並列接続してスイッチング回路を形成する。
図5に図示のように、4組のこのスイッチング回路10
U,10V,10X,10Yをブリッジ接続して第1電
力変換手段としての第1コンバータ10を構成して、こ
の第1コンバータ10を交流電源に接続し、図示してい
ない制御装置からのゲート信号に従って各スイッチング
回路をオン・オフ動作させることにより、この第1コン
バータ10は入力交流電圧を直流電圧に変換して出力す
る。ここで各スイッチング回路のオン・オフ動作周期は
入力交流の周期よりも遙かに短く(即ち交流電源の周波
数よりも高い周波数)、且つ入力交流電流波形が正弦波
形となるように制御する。このような制御は一般にパル
ス幅変調制御と呼ばれている周知の制御方法である。
【0003】同様にFETとダイオードとの逆並列接続
でなる4組のスイッチング回路20U,20V,20
X,20Yをブリッジ接続して、第2電力変換手段とし
ての第1インバータ20を構成してこれをパルス幅変調
制御すれば、この第1インバータ20は入力直流を交流
に変換することができる。そこで前記第1コンバータ1
0の直流出力側と第1インバータ20の直流入力側とを
結合している、所謂直流中間回路に平滑コンデンサ2を
接続し、第1コンバータ10の交流入力側と図示してい
ない交流電源との間には、入力リアクトル11Uと11
V,入力コンデンサ12,入力側コモンモードチョーク
13,及び入力側接地コンデンサ14Uと14Vとを接
続し、第1インバータ20の交流出力側には出力リアク
トル21Uと21V,出力コンデンサ22,出力側コモ
ンモードチョーク23,及び出力側接地コンデンサ24
Uと24Vとを接続して交流電源装置を構成する。この
交流電源装置は負荷装置3へ所望の電圧と周波数の交流
を供給することができる。尚、負荷装置3はその入力端
子に負荷側接地コンデンサ4Uと4Vとを備えた負荷イ
ンピーダンス4で構成されている。
【0004】ここで第1コンバータ10の交流入力側に
設けた入力リアクトル11Uと11V及び入力コンデン
サ12と、第1インバータ20の交流出力側に設けた出
力リアクトル21Uと21V及び出力コンデンサ22は
フィルタ用である。更に、第1コンバータ10と第1イ
ンバータ20のスイッチング動作に伴ってコモンモード
のスイッチングノイズが発生するが、このコモンモード
ノイズが交流電源側へ流出するのを、入力側コモンモー
ドチョーク13及び入力側接地コンデンサ14Uと14
Vとで防止しており、コモンモードノイズの負荷側への
流出を出力側コモンモードチョーク23及び出力側接地
コンデンサ24Uと24Vとで防止している。更に負荷
側接地コンデンサ4Uと4Vは負荷装置3へのノイズの
流入防止用である。ここで入力側接地コンデンサ14U
と14V及び出力側接地コンデンサ24Uと24Vの一
端は接地線5を介して大地に接地され、負荷側接地コン
デンサ4Uと4Vの一端は接地線6を介して大地に接地
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】直流中間回路に接続し
ている平滑コンデンサ2の電圧をE、直流中間回路の正
極側電位をP、負極側電位をNとする。第1コンバータ
10を構成しているスイッチング回路10Uとスイッチ
ング回路10Xとの結合点をa点とすると、スイッチン
グ回路10Uがオンでスイッチング回路10Xがオフの
ときのa点電位はPであり、スイッチング回路10Uが
オフでスイッチング回路10Xがオンのときのa点電位
はNである。即ち第1コンバータ10の動作に従ってa
点電位はP又はNに矩形波状に変動する。第1インバー
タ20を構成しているスイッチング回路20Uとスイッ
チング回路20Xとの結合点をc点とすると、このc点
電位も第1インバータ20の動作に従ってP又はNに矩
形波状に変動する。それ故a点とc点との間に電位差を
生じる。この電位差によって、a点→入力リアクトル1
1U→入力側コモンモードチョーク13→入力側接地コ
ンデンサ14U→入力側接地コンデンサ14V→接地線
5→出力側接地コンデンサ24V→出力側接地コンデン
サ24U→出力側コモンモードチョーク23→出力リア
クトル21U→c点の経路で循環電流I1 が流れ、或い
はa点→入力リアクトル11U→入力側コモンモードチ
ョーク13→入力側接地コンデンサ14U→入力側接地
コンデンサ14V→接地線6→負荷側接地コンデンサ4
V→負荷側接地コンデンサ4U→出力側コモンモードチ
ョーク23→出力リアクトル21U→c点の経路で循環
電流I2 が流れる。
【0006】スイッチング回路10Vとスイッチング回
路10Yとの結合点をb点とし、スイッチング回路20
Vとスイッチング回路20Yとの結合点をd点とする
と、第1コンバータ10と第1インバータ20が動作す
る際にb点とd点との間にも同様の電位差を生じ、この
電位差が原因で同様の循環電流が流れる。図6は図5の
従来例回路の各部の電位変動を示した動作波形図であっ
て、図6はa点の電位変動、図6はc点の電位変
動、図6はa点とc点との間の電位差の変化をそれぞ
れが表している。
【0007】これら接地線5と6を流れる電流I1 とI
2 は漏れ電流であるから、漏電ブレーカが作動して負荷
装置3を停電させたり、負荷装置3の内部を通過する際
にこの負荷装置3に障害を与える原因となるなど、各種
の不都合をひきおこす恐れがある。そこで入力側コモン
モードチョーク13及び出力側コモンモードチョーク2
3のインダクタンスを大きくすれば、回路インピーダン
スが大になって循環電流を抑制することができるが、イ
ンダクタンスの増大に伴ってコモンモードチョークが大
形になり、当該交流電源装置を大形化・高価格化する欠
点がある。
【0008】コモンモードチョークのインダクタンスを
大きくする代わりに、第1コンバータ10と第1インバ
ータ20のいずれか一方の接地線を除去して循環電流の
経路を断ち切る方法もあるが、図5に図示のように負荷
装置3に負荷側接地コンデンサ4Uと4Vを備えていた
り、図示していない交流電源が接地コンデンサを備えて
いる場合は、これらの接地線も除去しなければならない
し、接地線の除去により電位変動が大きくなるし、ノイ
ズ電圧の増加と共に感電の恐れを生じるなど、別の不都
合が生じてしまうから、接地線を除去することは殆ど不
可能である。
【0009】そこでこの発明の目的は、コモンモードチ
ョークを大形化せず、且つ接地線も除去せずに当該交流
電源装置の循環電流を抑制することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明の交流電源装置の循環電流抑制回路は、半
導体スイッチ素子で構成して入力した交流を直流に変換
する第1電力変換手段と、半導体スイッチ素子で構成し
て入力した直流を交流に変換する第2電力変換手段と、
これら第1電力変換手段の直流出力側と第2電力変換手
段の直流入力側とを結合している直流中間回路に接続し
た平滑コンデンサと、前記第1電力変換手段の交流入力
側の各相に挿入した入力リアクトルと、この交流入力側
の各相と大地との間に接続した入力側接地コンデンサ
と、前記第2電力変換手段の交流出力側の各相に挿入し
た出力リアクトルと、この交流出力側の各相と大地との
間に接続した出力側接地コンデンサとで構成している交
流電源装置において、前記第1電力変換手段の交流入力
側に挿入した入力リアクトルの電源側と前記平滑コンデ
ンサの一端との間に第1フィルタコンデンサを各相毎に
別個に接続し、前記第2電力変換手段の交流出力側に挿
入した出力リアクトルの負荷側と前記平滑コンデンサの
一端との間に第2フィルタコンデンサを各相毎に別個に
接続するものとする。
【0011】又は、ダイオードで構成して入力した交流
を直流に整流するダイオード整流器と、半導体スイッチ
素子のオン・オフ動作でこのダイオード整流器の出力直
流電圧を所望の直流電圧に変換するチョッパ装置とで構
成した第3電力変換手段と、半導体スイッチ素子で構成
して入力した直流を交流に変換する第2電力変換手段
と、これら第3電力変換手段の直流出力側と第2電力変
換手段の直流入力側とを結合している直流中間回路に接
続した平滑コンデンサと、前記第3電力変換手段の交流
入力側の各相と大地との間に接続した入力側接地コンデ
ンサと、前記第2電力変換手段の交流出力側の各相に挿
入した出力リアクトルと、この交流出力側の各相と大地
との間に接続した出力側接地コンデンサとで構成してい
る交流電源装置において、前記第2電力変換手段の交流
出力側に挿入した出力リアクトルの負荷側と前記平滑コ
ンデンサの一端との間に第2フィルタコンデンサを各相
毎に別個に接続するものとする。
【0012】
【作用】この発明は、交流電源からの交流を直流に変換
して直流中間回路へ出力する電源側電力変換手段の入力
側に挿入しているリアクトルの電源側に、前述の循環電
流をバイパスさせるためのフィルタコンデンサの一端を
接続し、このフィルタコンデンサの他端を直流中間回路
に接続している平滑コンデンサに接続する。或いはこの
直流中間回路からの直流を交流に変換して負荷装置へ出
力する負荷側電力変換手段の出力側に挿入しているリア
クトルの負荷側に、前記とは別のフィルタコンデンサの
一端を接続し、このフィルタコンデンサの他端を直流中
間回路に接続している平滑コンデンサに接続すること
で、前記と同様に循環電流をこのフィルタコンデンサへ
バイパスさせる。その結果、接地線に流れる循環電流
(即ち漏れ電流)は減少し、この漏れ電流が負荷装置内
部を流れる不都合や、漏電ブレーカが動作してしまう不
都合を回避できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を表した回路図で
あって、請求項1に対応している。この図1に図示して
いる平滑コンデンサ2,負荷装置3とその構成要素であ
る負荷インピーダンス4と負荷側接地コンデンサ4Uと
4V,接地線5と6,第1電力変換手段としての第1コ
ンバータ10とその4組のスイッチング回路10Uと1
0Vと10Xと10Y,入力リアクトル11Uと11
V,入力側コモンモードチョーク13,入力側接地コン
デンサ14Uと14V,第2電力変換手段としての第1
インバータ20とその4組のスイッチング回路20Uと
20Vと20Xと20Y,出力リアクトル21Uと21
V,出力側コモンモードチョーク23,出力側接地コン
デンサ24Uと24Vの名称・用途・機能は図5で既述
の従来例回路と同じであるから、これらの説明は省略す
る。
【0014】本発明では、交流を直流に変換する第1コ
ンバータ10の入力側に挿入している入力リアクトル1
1Uと11Vの電源側の各相に第1フィルタコンデンサ
51Uと51Vとを接続し、これら各フィルタコンデン
サの他端を平滑コンデンサ2の負極側に接続し、且つ直
流を交流に変換する第1インバータ20の出力側に挿入
している出力リアクトル21Uと21Vの負荷側の各相
に、第2フィルタコンデンサ52Uと52Vとを接続
し、これら各フィルタコンデンサの他端も平滑コンデン
サ2の負極側に接続している。
【0015】第1コンバータ10と第1インバータ20
を構成している各スイッチング回路の動作は図5で既述
の従来例回路と同じである。従ってa,b,c,d各点
の電位変動も図5で既述の従来例回路と同じになる。こ
の電位変動に起因して流れる循環電流の大部分は第1フ
ィルタコンデンサ51U,51Vと第2フィルタコンデ
ンサ52U,52Vとにバイパスされるので、接地線5
と6には殆ど流れない。従って入力リアクトル11Uと
第1フィルタコンデンサ51Uとの結合点であるe点の
高周波電位変動は、これら入力リアクトル11Uと第1
フィルタコンデンサ51Uとによって抑制され、低周波
数の電位変動(図2,参照)のみが残ることにな
る。入力側接地コンデンサ14Uの静電容量は第1フィ
ルタコンデンサ51Uの静電容量よりも遙かに小さいの
で、低周波数の電位変動により流れる低周波電流は、こ
の入力側接地コンデンサ14Uには僅かしか流れない。
このことは出力側接地コンデンサ24Uや負荷側接地コ
ンデンサ4Uについても同様である。
【0016】図2は図1の第1実施例回路の各部の電位
変動を示した動作波形図であって、図2はa点の電位
変動、図2はc点の電位変動、図2はe点の電位変
動、図2はg点(出力リアクトル21Uと第2フィル
タコンデンサ52Uとの結合点)の電位変動をそれぞれ
が表している。ここで入力リアクトル11Uと11V,
及び出力リアクトル21Uと21Vのインダクタンスが
大きく、第1フィルタコンデンサ51Uと51V,及び
第2フィルタコンデンサ52Uと52Vの静電容量が大
きければ、入力側コモンモードチョーク13や出力側コ
モンモードチョーク23を省略することも可能になる。
尚、図1は単相交流回路の場合を図示しているが、第1
コンバータ10又は第1インバータ20が多相交流回路
の場合でも本発明を適用できるし、各フィルタコンデン
サの他端を平滑コンデンサ2の負極側へ接続する代わり
に正極側へ接続しても同様の効果が得られるのは勿論で
ある。
【0017】図3は本発明の第2実施例を表した回路図
であって、請求項2に対応するが、この図3に図示して
いる平滑コンデンサ2,負荷装置3とその構成要素であ
る負荷インピーダンス4と負荷側接地コンデンサ4Uと
4V,接地線5と6,入力コンデンサ12,入力側コモ
ンモードチョーク13,入力側接地コンデンサ14Uと
14V,第2電力変換手段としての第1インバータ20
とその4組のスイッチング回路20Uと20Vと20X
と20Y,出力リアクトル21Uと21V,出力側コモ
ンモードチョーク23,出力側接地コンデンサ24Uと
24Vの名称・用途・機能は図5で既述の従来例回路と
同じであるから、これらの説明は省略する。
【0018】本発明では、4個のダイオード30U,3
0V,30X,30Yをブリッジ接続したダイオード整
流器と、チョッパ30Sとチョッパダイオード30Dと
チョッパリアクトル30Lとでなるチョッパ装置とで、
第3電力変換手段としての第2コンバータ30を構成
し、図示していない交流電源からの交流をダイオード整
流器で直流に整流した後、チョッパ装置で所望電圧の直
流に変換して平滑コンデンサ2へ出力することと、第1
インバータ20の出力側に挿入している出力リアクトル
21Uと21Vの負荷側の各相に第2フィルタコンデン
サ52Uと52Vとを接続し、この第2フィルタコンデ
ンサ52Uと52Vの他端を平滑コンデンサ2に接続し
ているところが、図5で既述の従来例回路とは異なって
いる。
【0019】図3の第2実施例回路は、入力電流が正弦
波状に制御されて連続的に流れるので、ダイオード整流
器を構成しているダイオード30X又は30Yのいずれ
か一方が、入力電圧の半サイクルにわたって導通状態と
なる。ダイオード30Vとダイオード30Yとの結合点
であるb点の電位は、ダイオード30Yが導通している
ときは平滑コンデンサ2の負極側端子と同電位となる。
一方ダイオード30Uとダイオード30Xとの結合点で
あるa点の電位は、b点電位に交流入力電圧を加算した
値に等しい。即ちa点とb点はいずれも平滑コンデンサ
2の負極側端子に対して高周波の電位変動を生じないか
ら、第2コンバータ30のスイッチング動作に伴う循環
電流は発生しない。それ故、第1インバータ20が図1
で既述の第1実施例回路の場合と同じ動作をするなら
ば、出力リアクトル21Uと21Vの負荷側に第2フィ
ルタコンデンサ52Uと52Vとを接続し、第2フィル
タコンデンサそれぞれの他端を平滑コンデンサ2の負極
側に接続すれば、第1インバータ20がスイッチング動
作する際に発生して接地線5と6に流れる循環電流を抑
制することができる。
【0020】図4は図3の第2実施例回路の各部の電位
変動を示した動作波形図であって、図4はa点の電位
変動、図4はb点の電位変動、図4はc点(スイッ
チング回路20Uとスイッチング回路20Xとの結合
点)の電位変動、図4はg点(出力リアクトル21U
と第2フィルタコンデンサ52Uとの結合点)の電位変
動をそれぞれが表している。
【0021】
【発明の効果】従来は交流電源装置を構成している第1
電力変換手段或いは第2電力変換手段のスイッチング動
作に伴って、これら各電力変換手段,負荷装置,又は電
源装置に設置した接地コンデンサを介して循環電流(漏
れ電流)が流れるが、本発明によれば、直流中間回路に
接続した平滑コンデンサと当該交流電源装置の入力側と
の間の各相にフィルタコンデンサを接続し、或いは直流
中間回路に接続した平滑コンデンサと当該交流電源装置
の出力側との間の各相にフィルタコンデンサを接続する
ことで、前述の循環電流をこのフィルタコンデンサへバ
イパスさせることにより、漏れ電流を大幅に抑制するこ
とができる。その結果、ノイズが外部へ流出するのを防
止するためにこの交流電源装置の入力側と出力側とに設
けているコモンモードチョークのインダクタンスを小さ
くできる。その結果、コモンモードチョークが小形にな
り、交流電源装置の小形・軽量化と、コスト低減の効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を表した回路図
【図2】図1の第1実施例回路の各部の電位変動を示し
た動作波形図
【図3】本発明の第2実施例を表した回路図
【図4】図3の第2実施例回路の各部の電位変動を示し
た動作波形図
【図5】コンバータとインバータとで構成した交流電源
装置の従来例を示した回路図
【図6】図5の従来例回路の各部の電位変動を示した動
作波形図
【符号の説明】
2 平滑コンデンサ 3 負荷装置 4U,4V 負荷側接地コンデンサ 5,6 接地線 10 第1電力変換手段としての第1コンバ
ータ 11U,11V 入力リアクトル 12 入力コンデンサ 13 入力側コモンモードチョーク 14U,14V 入力側接地コンデンサ 20 第2電力変換手段としての第1インバ
ータ 21U,21V 出力リアクトル 22 出力コンデンサ 23 出力側コモンモードチョーク 24U,24V 出力側接地コンデンサ 30 第3電力変換手段としての第2コンバ
ータ 30D チョッパダイオード 30L チョッパリアクトル 30S チョッパ 51U,51V 第1フィルタコンデンサ 52U,52V 第2フィルタコンデンサ 53U,53V 第3フィルタコンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体スイッチ素子で構成して入力した交
    流を直流に変換する第1電力変換手段と、半導体スイッ
    チ素子で構成して入力した直流を交流に変換する第2電
    力変換手段と、これら第1電力変換手段の直流出力側と
    第2電力変換手段の直流入力側とを結合している直流中
    間回路に接続した平滑コンデンサと、前記第1電力変換
    手段の交流入力側の各相に挿入した入力リアクトルと、
    この交流入力側の各相と大地との間に接続した入力側接
    地コンデンサと、前記第2電力変換手段の交流出力側の
    各相に挿入した出力リアクトルと、この交流出力側の各
    相と大地との間に接続した出力側接地コンデンサとで構
    成している交流電源装置において、 前記第1電力変換手段の交流入力側に挿入した入力リア
    クトルの電源側と前記平滑コンデンサの一端との間に第
    1フィルタコンデンサを各相毎に別個に接続し、前記第
    2電力変換手段の交流出力側に挿入した出力リアクトル
    の負荷側と前記平滑コンデンサの一端との間に第2フィ
    ルタコンデンサを各相毎に別個に接続することを特徴と
    する交流電源装置の循環電流抑制回路。
  2. 【請求項2】ダイオードで構成して入力した交流を直流
    に整流するダイオード整流器と、半導体スイッチ素子の
    オン・オフ動作でこのダイオード整流器の出力直流電圧
    を所望の直流電圧に変換するチョッパ装置とで構成した
    第3電力変換手段と、半導体スイッチ素子で構成して入
    力した直流を交流に変換する第2電力変換手段と、これ
    ら第3電力変換手段の直流出力側と第2電力変換手段の
    直流入力側とを結合している直流中間回路に接続した平
    滑コンデンサと、前記第3電力変換手段の交流入力側の
    各相と大地との間に接続した入力側接地コンデンサと、
    前記第2電力変換手段の交流出力側の各相に挿入した出
    力リアクトルと、この交流出力側の各相と大地との間に
    接続した出力側接地コンデンサとで構成している交流電
    源装置において、 前記第2電力変換手段の交流出力側に挿入した出力リア
    クトルの負荷側と前記平滑コンデンサの一端との間に第
    2フィルタコンデンサを各相毎に別個に接続することを
    特徴とする交流電源装置の循環電流抑制回路。
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Cited By (9)

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