JP2000232788A - 電力変換回路における高調波ノイズ軽減方法 - Google Patents
電力変換回路における高調波ノイズ軽減方法Info
- Publication number
- JP2000232788A JP2000232788A JP11031553A JP3155399A JP2000232788A JP 2000232788 A JP2000232788 A JP 2000232788A JP 11031553 A JP11031553 A JP 11031553A JP 3155399 A JP3155399 A JP 3155399A JP 2000232788 A JP2000232788 A JP 2000232788A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電力変換装置を稼動させると、半導体スイッ
チのスイッチングに伴って高調波ノイズが発生する。 【解決手段】 電力変換装置の交流入力ラインもしくは
交流出力ラインに設けたＬＣフィルタ部を、３個の単相
リアクタと、３個の並列コンデンサによって構成し、並
列コンデンサの交流ラインの逆側を一括して直流ライン
に設けてある並列コンデンサのＰ側もしくはＮ側に接続
する。
チのスイッチングに伴って高調波ノイズが発生する。 【解決手段】 電力変換装置の交流入力ラインもしくは
交流出力ラインに設けたＬＣフィルタ部を、３個の単相
リアクタと、３個の並列コンデンサによって構成し、並
列コンデンサの交流ラインの逆側を一括して直流ライン
に設けてある並列コンデンサのＰ側もしくはＮ側に接続
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換回路にお
いて発生する高調波の軽減方法、特にＬＣフィルタ回路
の回路構成に関する。
いて発生する高調波の軽減方法、特にＬＣフィルタ回路
の回路構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来技術による電力変換回路と付帯する
ＬＣフィルタ部の回路構成は図３と図４に示す通りであ
る。図３は、３相ＰＷＭコンバータより成る電力変換回
路であり、交流入力ラインの各相間に並列接続したコン
デンサ１０７〜１０９と、前記並列コンデンサとスイッ
チ回路との間に設けた３相リアクタ１１０によってＬＣ
フィルタ部を構成しており、３相ブリッジ接続した６個
の半導体スイッチ１０１〜１０６より成るスイッチ回路
の直流出力ラインには並列コンデンサ１１１と並列抵抗
１１２が接続してある。
ＬＣフィルタ部の回路構成は図３と図４に示す通りであ
る。図３は、３相ＰＷＭコンバータより成る電力変換回
路であり、交流入力ラインの各相間に並列接続したコン
デンサ１０７〜１０９と、前記並列コンデンサとスイッ
チ回路との間に設けた３相リアクタ１１０によってＬＣ
フィルタ部を構成しており、３相ブリッジ接続した６個
の半導体スイッチ１０１〜１０６より成るスイッチ回路
の直流出力ラインには並列コンデンサ１１１と並列抵抗
１１２が接続してある。
【０００３】図４は、３相ＰＷＭインバータより成る電
力変換回路であり、交流出力ラインの各相にリアクタを
直列接続した３相リアクタ１１０と、各相間に接続した
コンデンサ１０７〜１０９によってＬＣフィルタ部を構
成しており、３相ブリッジ接続した６個の半導体スイッ
チ１０１〜１０６より成るスイッチ回路の直流入力ライ
ンには並列コンデンサ１１１が接続してある。
力変換回路であり、交流出力ラインの各相にリアクタを
直列接続した３相リアクタ１１０と、各相間に接続した
コンデンサ１０７〜１０９によってＬＣフィルタ部を構
成しており、３相ブリッジ接続した６個の半導体スイッ
チ１０１〜１０６より成るスイッチ回路の直流入力ライ
ンには並列コンデンサ１１１が接続してある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】電力変換装置を稼動さ
せると、電力変換装置を構成する半導体スイッチのスイ
ッチングに伴って高調波ノイズが発生する。この高調波
ノイズを軽減させるためにＬＣフィルタを使用している
が、図３や図４に示すＬＣフィルタでは線間の高調波ノ
イズを除去するだけであり、交流ラインから見た直流ラ
インは、電力変換装置のスイッチング周波数でパルス状
のコモンモード電圧（直流電圧分）が発生し、これにつ
いては除去できなかった。このコモンモード電圧の変動
により、電力変換装置内部のスイッチング・ノイズが外
部に漏れていた。
せると、電力変換装置を構成する半導体スイッチのスイ
ッチングに伴って高調波ノイズが発生する。この高調波
ノイズを軽減させるためにＬＣフィルタを使用している
が、図３や図４に示すＬＣフィルタでは線間の高調波ノ
イズを除去するだけであり、交流ラインから見た直流ラ
インは、電力変換装置のスイッチング周波数でパルス状
のコモンモード電圧（直流電圧分）が発生し、これにつ
いては除去できなかった。このコモンモード電圧の変動
により、電力変換装置内部のスイッチング・ノイズが外
部に漏れていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
方式のＬＣフィルタ部の欠点を解消するためになされた
ものであって、電力変換回路のスイッチングに伴って発
生するパルス状のコモンモード電圧を抑えるために、Ｌ
Ｃフィルタ部のコンデンサの交流ラインの逆側を一括し
てスイッチ回路の直流ラインに設けてある並列コンデン
サのＰ側もしくはＮ側に接続して交流と直流との電位を
安定させパルス状のコモンモード電圧を小さくした。ま
た、平滑リアクタが３相方式であると、コモンモード電
流によりリアクタの温度が異常に上昇してしまうので、
この対策として単相リアクタを３個独立して使用するよ
うにした。
方式のＬＣフィルタ部の欠点を解消するためになされた
ものであって、電力変換回路のスイッチングに伴って発
生するパルス状のコモンモード電圧を抑えるために、Ｌ
Ｃフィルタ部のコンデンサの交流ラインの逆側を一括し
てスイッチ回路の直流ラインに設けてある並列コンデン
サのＰ側もしくはＮ側に接続して交流と直流との電位を
安定させパルス状のコモンモード電圧を小さくした。ま
た、平滑リアクタが３相方式であると、コモンモード電
流によりリアクタの温度が異常に上昇してしまうので、
この対策として単相リアクタを３個独立して使用するよ
うにした。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。図１は本発明による３相ＰＷＭコ
ンバータより成る電力変換回路の構成を示すブロック図
であり、図２は本発明による３相ＰＷＭインバータより
成る電力変換回路の構成を示すブロック図である。
照しながら説明する。図１は本発明による３相ＰＷＭコ
ンバータより成る電力変換回路の構成を示すブロック図
であり、図２は本発明による３相ＰＷＭインバータより
成る電力変換回路の構成を示すブロック図である。
【０００７】図１において、６個の半導体スイッチ１〜
６を３相ブリッジ接続して３相ＰＷＭコンバータを構成
しており、その直流出力ラインには並列コンデンサ１３
が接続してある。また、交流入力ラインには半導体スイ
ッチ１と２，３と４および５と６の中間接続点に一端を
接続した単相リアクタ１０〜１２が交流入力ラインとの
間にそれぞれ独立して直列接続してあり、それぞれの単
相リアクタ１０〜１２の交流入力ライン側に一端をそれ
ぞれ接続したコンデンサ７〜９の逆側は一括接続して並
列コンデンサを形成してある。上述した３個の単相リア
クタ１０〜１２と３個の並列コンデンサ７〜９とによっ
てＬＣフィルタ部を構成しているが、並列コンデンサ７
〜９の交流入力ラインの逆側は一括接続したうえで直流
出力ラインにおける並列コンデンサ１３のＮ側に接続し
てある。なお、Ｐ側に接続してもよい。
６を３相ブリッジ接続して３相ＰＷＭコンバータを構成
しており、その直流出力ラインには並列コンデンサ１３
が接続してある。また、交流入力ラインには半導体スイ
ッチ１と２，３と４および５と６の中間接続点に一端を
接続した単相リアクタ１０〜１２が交流入力ラインとの
間にそれぞれ独立して直列接続してあり、それぞれの単
相リアクタ１０〜１２の交流入力ライン側に一端をそれ
ぞれ接続したコンデンサ７〜９の逆側は一括接続して並
列コンデンサを形成してある。上述した３個の単相リア
クタ１０〜１２と３個の並列コンデンサ７〜９とによっ
てＬＣフィルタ部を構成しているが、並列コンデンサ７
〜９の交流入力ラインの逆側は一括接続したうえで直流
出力ラインにおける並列コンデンサ１３のＮ側に接続し
てある。なお、Ｐ側に接続してもよい。
【０００８】図２において、３相ＰＷＭインバータの直
流入力ラインにはコンデンサ１３が並列接続してあり、
交流出力ラインには３個の単相リアクタ１０〜１２と３
個の並列コンデンサ７〜９より成るＬＣフィルタ部が設
けてある。また、３個の並列コンデンサ７〜９の交流出
力ラインの逆側は、一括して直流入力ラインに設けてあ
る並列コンデンサ１３のＮ側に接続してある。また、Ｐ
側に接続してもよい。
流入力ラインにはコンデンサ１３が並列接続してあり、
交流出力ラインには３個の単相リアクタ１０〜１２と３
個の並列コンデンサ７〜９より成るＬＣフィルタ部が設
けてある。また、３個の並列コンデンサ７〜９の交流出
力ラインの逆側は、一括して直流入力ラインに設けてあ
る並列コンデンサ１３のＮ側に接続してある。また、Ｐ
側に接続してもよい。
【０００９】交流ラインから見た直流ラインは、電力変
換装置のスイッチング周波数でパルス状のコモンモード
電圧を発生している。このコモンモード電圧を抑制する
ために、ＬＣフィルタ部のコンデンサを直流ラインに接
続して交流と直流との電位を安定させた。即ち、ＬＣフ
ィルタ部に設けてあるコンデンサの交流ラインの逆側を
一括して直流ラインに設けてある並列コンデンサのＰ側
もしくはＮ側と接続した。
換装置のスイッチング周波数でパルス状のコモンモード
電圧を発生している。このコモンモード電圧を抑制する
ために、ＬＣフィルタ部のコンデンサを直流ラインに接
続して交流と直流との電位を安定させた。即ち、ＬＣフ
ィルタ部に設けてあるコンデンサの交流ラインの逆側を
一括して直流ラインに設けてある並列コンデンサのＰ側
もしくはＮ側と接続した。
【００１０】
【発明の効果】本発明によると、交流ラインに設けてあ
るＬＣフィルタ部を３個の単相リアクタと３個の並列コ
ンデンサによって構成し、並列コンデンサの交流ライン
の逆側を一括接続して直流ラインに設けてある並列コン
デンサのＰ側もしくはＮ側と接続することにより、コモ
ンモード電圧を抑制できるので、電力変換回路のスイッ
チングに伴って発生する高調波ノイズを軽減できる。ま
た、ＬＣフィルタ部を構成する３相リアクタを３個の単
相リアクタに置換することにより、リアクタの温度上昇
も抑制できる。
るＬＣフィルタ部を３個の単相リアクタと３個の並列コ
ンデンサによって構成し、並列コンデンサの交流ライン
の逆側を一括接続して直流ラインに設けてある並列コン
デンサのＰ側もしくはＮ側と接続することにより、コモ
ンモード電圧を抑制できるので、電力変換回路のスイッ
チングに伴って発生する高調波ノイズを軽減できる。ま
た、ＬＣフィルタ部を構成する３相リアクタを３個の単
相リアクタに置換することにより、リアクタの温度上昇
も抑制できる。
【図１】本発明による３相ＰＷＭコンバータより成る電
力変換回路の構成を示すブロック図。
力変換回路の構成を示すブロック図。
【図２】本発明による３相ＰＷＭインバータより成る電
力変換回路の構成を示すブロック図。
力変換回路の構成を示すブロック図。
【図３】従来の３相ＰＷＭコンバータより成る電力変換
回路の構成を示すブロック図。
回路の構成を示すブロック図。
【図４】従来の３相ＰＷＭインバータより成る電力変換
回路の構成を示すブロック図。
回路の構成を示すブロック図。
１〜６ 半導体スイッチ ７〜９，１３ コンデンサ １０〜１２ 単相リアクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０２Ｍ 7/48 Ｈ０２Ｍ 7/48 Ｚ
Claims (1)
- 【請求項１】 電力変換回路における半導体スイッチを
３相ブリッジ接続した順変換スイッチ回路と交流入力ラ
インとの間、もしくは逆変換スイッチ回路と交流出力ラ
インとの間に介挿したＬＣフィルタ部を、 それぞれのスイッチ回路における直列接続した２つの半
導体スイッチ同士の接続点と交流入力ラインもしくは交
流出力ラインとの間に直列接続した３個の単相リアクタ
と、該単相リアクタの交流入力ライン側もしくは交流出
力ライン側に一端をそれぞれ接続すると共に、他端を一
括して接続した３個のコンデンサによって構成し、前記
一括接続した３個のコンデンサの他端を直流出力ライン
もしくは直流入力ラインに設けてある１個の並列コンデ
ンサのＰ側またはＮ側に接続することによりスイッチ回
路において発生する高調波ノイズを軽減させるようにし
たことを特徴とする電力変換回路における高調波ノイズ
軽減方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11031553A JP2000232788A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 電力変換回路における高調波ノイズ軽減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11031553A JP2000232788A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 電力変換回路における高調波ノイズ軽減方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000232788A true JP2000232788A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12334389
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11031553A Withdrawn JP2000232788A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 電力変換回路における高調波ノイズ軽減方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000232788A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007089381A (ja) * | 2005-04-20 | 2007-04-05 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 交流−交流変換装置 |
| CN100525028C (zh) * | 2004-04-01 | 2009-08-05 | 盈正豫顺电子股份有限公司 | 混合式电力滤波器的电能转换器 |
| JP2010057268A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 伝導性ノイズフィルタ |
| CN104620464A (zh) * | 2012-09-25 | 2015-05-13 | 雷诺股份公司 | 用于为机动车辆蓄电池充电的系统 |
-
1999
- 1999-02-09 JP JP11031553A patent/JP2000232788A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100525028C (zh) * | 2004-04-01 | 2009-08-05 | 盈正豫顺电子股份有限公司 | 混合式电力滤波器的电能转换器 |
| JP2007089381A (ja) * | 2005-04-20 | 2007-04-05 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 交流−交流変換装置 |
| JP2010057268A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 伝導性ノイズフィルタ |
| CN104620464A (zh) * | 2012-09-25 | 2015-05-13 | 雷诺股份公司 | 用于为机动车辆蓄电池充电的系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060509 |