JPH11146638A - 電力変換器 - Google Patents

電力変換器

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JPH11146638A
JPH11146638A JP30228897A JP30228897A JPH11146638A JP H11146638 A JPH11146638 A JP H11146638A JP 30228897 A JP30228897 A JP 30228897A JP 30228897 A JP30228897 A JP 30228897A JP H11146638 A JPH11146638 A JP H11146638A
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JP30228897A
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Inventor
Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
Yoshihiro Murai
由宏 村井
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ低減用転流回路のインダクタを利用し
て並列素子間の電流バランスを改善する。 【解決手段】 上及び下アームのスイッチを構成する複
数並列のスイッチング素子S1a〜S1b及びS4a〜
S4dに、夫々コンデンサC,インダクタL,ダイオー
ドDからなり、素子と直列に接続されるインダクタL1
a〜L1d及びL4a〜L4dを有するノイズ低減用転
流回路を接続し、インダクタL1aからL1d及びL4
a〜L4dを夫々鉄心を用いて磁気結合し相間リアクト
ルを形成する。上及び下アームの素子は短絡防止期間を
挾んで交互にONする。並列に接続された素子に流れる
電流は、期間リアクトルの磁気結合により、電流変化に
全ての電流が等しくなるように作用するので、各素子の
電流バランスが改善する。また、転流回路には、素子の
ON/OFF時に転流,還流等が発生し、必ずいずれか
のダイオードを介して流れる。ダイオードには電流の大
きさに対する非線形特性があるので、ノイズは低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可速速駆動装置
に使用されるインバータやコンバータおよびチョッパ,
無停電電装置(UPS),無効電力補償装置(SVC)
などのパワースイッチング素子を利用した、パルス幅変
調(PWM)方式により出力電圧を制御する電力変換器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、3相交流電動機を駆動するイン
バータは、バイポーラトランジスタやIGBTといった
主回路素子をスイッチングし、PWM電圧を出力してい
る。そのインバータ装置の構成例を図11に示す。
【0003】同図において、1はコンバータ部、2はイ
ンバータの主回路、3はインバータにより駆動される交
流電動機、4はインバータの制御回路、S1〜S6はイ
ンバータ主回路のスイッチング素子であり、これをゲー
ト信号GS1〜GS6でON/OFFする比率を制御す
ることにより平均電圧を制御している。
【0004】主回路素子としては、数百KVA以下の容
量範囲では、バイポーラトランジスタやIGBTが主に
使用されている。それ以上ではGTOが使用されてい
る。
【0005】ところで、IGBTなどのように高速にス
イッチングを行う素子では、スイッチングが高速である
ため出力電圧も高速に変化してしまう。そうすると、そ
の出力電圧波形の高周波成分はノイズ成分として放出さ
れることになる。
【0006】このため、このノイズ成分が電波として輻
射したり、他の配線と電磁的に結合したり、また、電源
線に重畳して他の機器に伝搬するなどすると、他の機器
の誤動作や故障の原因となる。
【0007】そのため、入出力端子や制御信号線などに
LCRなどの受動素子で構成されたノイズフィルタを挿
入して、外部に漏れる高周波成分を抑制する対策が行わ
れている。
【0008】しかし、ノイズフィルタを入出力に挿入す
ると、装置の大きさが増えたり価格が高くなるため、こ
れらのフィルタ容量をなるべく小さくしたい。
【0009】IGBTのスイッチング自体を遅くする方
法もあるが、この場合にはIGBT内部に発生するスイ
ッチング損失が増えるため、熱的な制限により装置容量
が制限されるなどの問題が生じる。
【0010】このため、出願人は先にIGBT等のスイ
ッチングにより出力電圧が急変してもノイズの発生する
ことのない電力変換器を提案した。(特願平9−296
934号)。
【0011】上記先願にかかる電力変換器の一例である
昇降圧チョッパ回路を図5に示す。直流電源PN間に、
上アームスイッチング素子(スイッチ)S1,インダク
タンスL1,L4、下アームスイッチング素子(スイッ
チ)S4が直列に接続されると共に、2個のコンデンサ
C101,C104が直列に接続され、スイッチS1と
インダクタンスL1およびスイッチS4とインダクタン
スL4の各直列回路にそれぞれダイオードD13および
D16が逆並列に接続されている。
【0012】そして、コンデンサ101,104の接続
点とスイッチS1,インダクタンスL1の接続点間にダ
イオードD1とコンデンサC1が直列に接続され、ダイ
オードD1,コンデンサC1の接続点と電源Pとの間に
ダイオードD7とインダクタンスL7が直列に接続され
ている。
【0013】また、インダクタンスL4,スイッチS4
の接続点とコンデンサ101,104の接続点間にコン
デンサC4とダイオードD4が直列に接続され、電源N
とコンデンサC4,ダイオードD4の接続点間にインダ
クタンスL10とダイオードD10が直列に接続され、
出力端子t0と電源Nとの間には出力電圧を平滑するイ
ンダクタンスL0とコンデンサC0からなる平滑回路が接
続されている。
【0014】図5に示されている1アーム分Aが基本回
路で、2アーム分または3アーム分用いることにより、
単相インバータまたは3相インバータを構成することが
できる。
【0015】図5の回路の動作は図6〜図9に示すモー
ド1〜16の順に動作する。スイッチS1のON期間は
モード12の始まりからモード2の始まる時点までであ
り、スイッチS4のON期間はモード5の始まりからモ
ード10の始まる時点までで、S1,S2が共にOFF
している期間が短絡防止期間である。各モードの動作を
説明する。
【0016】モード1 上アームスイッチS1のゲート信号GS1がON、下ア
ームスイッチS1のゲート信号GS1がOFFの状態。
この状態は力行負荷条件なので、負荷電流Ioは正の値
であり、回路内には電流路(a),(b)が生ずる。
【0017】ここで、電流路(a)は損失成分がなく一
定電流が流れ続け、また、負荷電流Ioも負荷のインダ
クタンス成分が大きい条件としているので、モード1の
間にはほぼ一定となる。また、電圧の初期条件として
は、コンデンサC1の電圧は負極性に、コンデンサC4
の電圧は正極性に充電しているものとする。
【0018】モード2 上アームスイッチS1のゲート指令がOFFに変化し、
スイッチS1もOFFとなる。スイッチS1がOFFす
ると、インダクタL1は電流を維持しようとして電流路
(c),(d)を発生させる。電流路(c)の環流電流
成分と電流路(d)の負荷電流Ioにより、L1の磁気
エネルギがC1,C101の電荷に変換されていく。そ
のためL1の電流は急に減少し、C1の電圧成分も負電
圧から減少していく。
【0019】ここで、L1のS1側電位V5はC10
1,C104間の電位にC1の電圧を加算した電圧とな
る。L1のエネルギが移動するため、C1の充電は負極
性の電圧電位が減少する方向に働き、やがて、零を過ぎ
て今度は正の極性に充電するようになる。それに伴いL
1のS1側電位V5も変化していく。しかし、出力電圧
Voは、D13が通電を継続しているので、電源Pの電
位+Vdc/2に保たれる。
【0020】モード3 L1の磁気エネルギが減少し、L1の電流が負荷電流以
下となると、D13に流れていた循環電流(c)は零と
なる。そして電流路(d)の電流分だけでは負荷電流を
供給できないため、新たに電流路(e)が形成される。
モード3の期間中にC1の充電電圧が高くなるにつれ、
電流路(d)の電流は電流路(e)に転流を行い、モー
ド3の終了後には電流路(d)の電流は零となる。
【0021】このとき、C1のD7側電位V2は電源P
の電位+Vdc/2からC101の電圧を引いたものと
なり、更に、電位V2からC1の電圧を引いたものがL
1のS1側電位V5となる。また、L4のS4側電位V
6はモード3の直前までは出力電圧Voと同じであった
が、電流路(e)が発生すると電源Nの電位−Vdc/
2からL10とC4の電位を合成した電位に急変する。
そのため、出力電位Voは電位V5,V6をL1とL4
で分圧した電位となるため、出力電圧Voも電流路
(e)が通電開始時に電位V6と同様の変化が生じる。
【0022】モード4 さらに、L1の磁気エネルギが減少し零となると、負荷
電流Ioのうち電流路(d)の成分も零となる。そうす
ると、負荷電流Ioをすべて電流路(e)が供給するよ
うになる。そして、短絡防止期間(モード2〜4)中は
このモードを継続する電流路(d)の通電が終了した時
点でダイオードD1,D7およびS1がハイインピーダ
ンスになるため、L1のS1側電位V5は出力電圧Vo
と同電位になる。この出力電圧Voは負荷電流の変化が
少なければほぼL4のS4側電位V6と等しくなり、
(−Vdc/2+Vc4)の電位となる。モード4の期
間中に、負荷電流によりC4の電圧は減少するので、出
力電圧も同様に変化する。
【0023】モード5 短絡防止期間が終了すると、スイッチS4のゲートGS
4にON信号が与えられる。スイッチS4がONする
と、電流路(d),(f),(g)が発生する。
【0024】電流路(d)と(f)の電流成分は、C1
の電圧を正方向に充電していき、L1の磁気エネルギが
C101とC1の電荷に変換されていく。逆に、電流路
(g)の電流によりC4の電荷は放電し、L10の磁気
エネルギに変換されていく。
【0025】L1のS1側電位V5は+Vdc/2から
C101とC1の電圧を引いたものとなり、L4のS4
側電位V6はS4がONのため−Vdc/2となる。そ
のため、出力電圧は電位V5とV6をL1とL4で分圧
した電位になる。
【0026】モード6 モード5の期間中にC1の充電電位が増加し、L1のS
1側電位V5が−Vdc/2相当に達すると、電流路
(f)の電流成分は減少する。それに伴い、L4の電流
を維持するために、代わりに電流路(h)が発生する。
この電流路(h)はD16を導通させており、出力電圧
Voは−Vdc/2に固定されることになる。また、電
流路(g)の電流はC4の電圧が零になっても、L10
の磁気エネルギにより電流が継続して流れるため、今度
はC4を逆極性に充電するようになる。
【0027】モード7 モード6で、C4の充電電圧がC104の充電電圧より
大きくなると、L10の電流はC4以外にもC104に
流れ込むようになり、電流路(i)が生ずる。ここで、
C4よりC104の静電容量が大きい場合には、C4よ
りC104の方が電流が多く流れることになる。
【0028】モード8 C1の電圧が増え、C101とC1の合成電圧がVdc
を越えると、L1の電流が零となり、電流路(d),
(f)の電流は消滅する。その代わりに、負荷電流Io
はD16を通る電流路(j)が発生する。電流路(i)
と(g)の電流はやがてL10の磁気エネルギが無くな
ると共に消滅し、この時点でS1からS4への転流動作
が完了する。この時点で、モード1とは逆にC1は正の
電圧に、C4は負の電圧に充電される。
【0029】モード9 モード8が完了すると、電流路(h)と(j)の環流電
流のみとなる。これが、次の転流の開始であるモード1
0まで継続する。
【0030】モード10 ここからモード15までの間が、S4からS1への転流
動作となる。まず、S4がOFFされる。こうすると、
L4に流れている電流路(h)の電流は、電流路(k)
に転流する。L4の磁気エネルギは電流路(k)の電流
により、C4とC104の電荷に変換されるため、L4
の電流は減少し、C4の電圧が正方向に変化する。この
とき、出力電圧Voは電流路(j)によりD16が導通
しているため、−Vdc/2に固定されている。
【0031】モード11 電流路(k)の電流は、L4の磁気エネルギが減少して
零になると消滅し電流路(j)のみとなる。短絡防止期
間(モード10,11)中はこの状態が継続する。
【0032】モード12 短絡防止期間が経過すると、S1がONする。そうする
と、電流路(j)の電流は零となり、新たに電流路
(b),(l),(m)が発生する。電流路(b)の電
流は負荷電流Ioを供給し、電流路(m)の電流はC
4,C104を充電する。電流路(l)の電流はC1の
充電電荷をD7,L7,S1で短絡することになり、C
1の電荷からL1の磁気エネルギへエネルギが移動して
いく。
【0033】このときL1のS1側電位V5はS1がO
Nするため+Vdc/2に急変する。L4のS4側電位
V6は−Vdc/2とC104,C4の電圧との合成と
なる。そして、出力電圧Voは電位V5とV6がL1,
L4により分圧されたものであるため、モード12が開
始時に出力電圧Voは一旦変化したのち、C4の電位変
化に伴ってゆっくりと変化する。
【0034】モード13 電流路(m)の電流によりC4が充電され、C104と
C4の合成電圧がVdcを越えると、電流路(m)の電
流は減少を始める。そのため、L1の電流を維持するた
め、また電流路(a)の環流電流が発生し、電流路
(m)の減少と相反して増加していく。出力電圧は、D
13が導通することにより、+Vdc/2に固定され
る。
【0035】モード14 C1の電荷がL7に移動し、C1の電位が零になって
も、L7の電流が流れ続けるため、更に逆の極性までC
1は充電を行う。そうして、C1の電圧がC101の電
圧を越えると、新たにC101に流れ込む電流路(n)
が発生する。この電流路により、L7の電流は電流路
(l)と(n)に分流することになる。ここで、C10
1の静電容量がC1より大きいと電流路(n)の電流の
方が大きな値となる。出力電圧はモード13のままであ
り、+Vdc/2に固定される。
【0036】モード15 L4の電流が零になると、モード15になる。この点で
C4は正方向の最大電圧に、また、C1は負方向の最大
電圧に充電される。出力電圧はモード13のままであ
り、+Vdc/2に固定される。
【0037】モード16 L7を流れる電流路(n)と(l)の電流が零となった
時点で、転流動作が完了する。このとき、電流路(a)
と(b)の電流成分のみとなり、各部の電位もモード1
と同じ初期条件となる。
【0038】上記1〜16のモードにおいて、出力電圧
が比較的速く変化するのは、モード3の開始時刻と終了
時刻、モード4から5への切替り時刻、およびモード1
1から12への切替り時刻の4か所である。しかし、こ
れらは電流路の変化に伴うダイオードの通電のON/O
FFにより発生するものばかりであり、そのため、実際
には、ダイオードの電流の大きさに対する非線形特性が
あるため、出力電圧は従来の場合より比較的緩やかに変
化する。従って、この変化によるノイズは少なくなる。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】装置容量が大きくなる
と、単一のスイッチング素子の電流容量を越えてしまう
ようになる。そのような場合には、一般的には複数のス
イッチング素子を並列に接続し、あたかも1つの素子の
ように取り扱うことがある。図10に、図5の回路の素
子を4個並列とした場合の例を示す。素子並列数は任意
に選択でき、電流容量に応じて増やしていく。
【0040】しかし、この素子並列回路では、素子のス
イッチング時間のバラツキや、オン電圧のバラツキな
ど、素子間の特性の差があると電流バランスが崩れる問
題がある。電流バランスが崩れると、特定の素子に電流
が集中し、素子の破壊を引き起こしてしまう。
【0041】そのため通常は、素子を選別して特性を揃
えたり、配線路の構造を検討してインピーダンスをそろ
えたりして、電流バランスが均一となるように対策を行
っている。
【0042】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、並列素子間の電流
バランスを改善することができ、電流の不平衡による素
子破損を防止することのできるノイズを低減した電力変
換器を提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】この発明は、上,下アー
ムにそれぞれスイッチとノイズ低減用転流回路を有し、
スイッチと直列にノイズ低減用転流回転のインダクタン
スが接続されたアーム構成を少なくとも1個以上有し、
各上,下アームのスイッチを、それぞれ複数個のスイッ
チング素子を並列に接続して構成した電力変換器におい
て、前記並列に接続されたスイッチング素子にそれぞれ
ノイズ低減用転流用回路を設け、並列に接続されたスイ
ッチング素子と直列に接続されている各インダクタンス
を磁気結合して相間リアクトル構成とし、並列に接続さ
れたスイッチング素子間の電流を平衡させることを特徴
とする。
【0044】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1に実施の形態1にかかる4素子並列の昇圧チョッパ
回路を示す。上アーム側のスイッチには並列接続するス
イッチング素子S1a〜S1d毎に素子と出力端子t0
間に直列にインダクタL1a〜L1dを直列に接続す
る。下アーム側のスイッチには並列接続する素子S4a
〜S4d毎に出力端子t0と素子間に直列にインダクタ
L4a〜L4dを接続する。
【0045】直流電源P,N間にコンデンサC101,
C104を直列に接続し、コンデンサC101,C10
4の接続点と、素子S1a〜S1dとインダクタL1a
〜L1dの各接続点との間に、それぞれダイオードD1
a〜D1dとコンデンサC1a〜C1dの各直流回路を
接続し、ダイオードD1a〜D1dとコンデンサC1a
〜C1dの各接続点と電源Pとの間に、それぞれダイオ
ードD7a〜D7dとインダクタL7a〜L7dの各直
列回路を接続する。
【0046】また、インダクタL4a〜L4dと素子S
4a〜S4dの各接続点と、コンデンサC101とC1
04の接続点との間に、それぞれコンデンサC4a〜C
4dとダイオードD4a〜D4dの各直列回路を接続
し、直流電源Nと、コンデンサC4a〜C4dとダイオ
ードD4a〜D4dの各接続点との間に、それぞれイン
ダクタL10a〜L10dとダイオードD10a〜D1
0dの各直列回路を接続する。
【0047】出力端子t0と直流電源Nとの間にインダ
クタL0とコンデンサC0とからなる平滑回路を接続し、
コンデンサC0の端子を直流出力端子とし、負荷を接続
する。
【0048】インダクタL1a〜L1dと、L4a〜L
4dは、図2に示すように、4脚の鉄心の各脚にそれぞ
れ巻線Wa〜Wdを巻回した構成、または、図3に示す
ように、各鉄心Fa〜Fdにそれぞれ導体Wa〜Wdが
貫通した構成の相間リアクトルとする。
【0049】この実施の形態1は、上,下アームの複数
のスイッチング素子をそれぞれ並列に接続し、並列接続
の各素子毎に先願の電力変換器(図5)と同様のノイズ
除去用の転流回路を設け、その各素子毎に挿入されてい
る上アームのインダクタL1a〜L1dと下アームのイ
ンダクタL4a〜L4dをそれぞれ、相間リアクトルと
して磁気結合させたので、インダクタL1a〜L1dに
流れる電流およびインダクタL4a〜L4dに流れる電
流は平衡するように動作し、各素子に流れる電流バラン
スが改善される。
【0050】また、コンデンサ,インダクタ,ダイオー
ドで構成される転流回路は図5の場合と同様に図6〜図
9のモードで動作するので、ノイズが発生することがな
い。
【0051】実施の形態2 図4に実施の形態2にかかる4素子並列の昇圧チョッパ
回路を示す。なお、前記実施の形態1(図1)に示した
ものと同一構成部分は、同一符号を付してその重複する
説明を省略する。
【0052】図4について、コンデンサC101,C1
04の接続点と、スイッチング素子S1a〜S1dとイ
ンダクタL1a〜L1dの各接続点との間には、共通の
ダイオードD1とコンデンサC1a〜C1dが直列に接
続され、ダイオードD1とコンデンサC1a〜C1dの
接続点と直流電源Nとの間にはダイオードD7とインダ
クタL7が直列に接続されている。
【0053】また、インダクタL4a〜L4dとスイッ
チング素子S4a〜S4dとの各接続点とコンデンサC
101,Cd104の接続点との間にはコンデンサC4
a〜C4dと共通のダイオードD4が直列に接続され、
直流電源NとコンデンサC4a〜C4dとの共通のダイ
オードD4との接続点との間にはインダクタとダイオー
ドが直列に接続されている。
【0054】すなわち、図4の回路は図1のD1a〜D
1dおよびD4a〜D4dを共通のD1およびD4と
し、D7a〜D7dとL7a〜L7dの直列回路および
D10a〜D10dとL10a〜L10dの直列回路を
共通のD7とL7の直列回路およびD10とL10の直
列回路としたものである。動作は図1の回路と変わりが
ない。電流容量の大きなダイオードを用いれば図4の回
路構成の方が部品点数が少なくなる。
【0055】上記実施の形態1,2(図1,図4)は共
に昇降圧チョッパ回路に関するものであるが、図1また
は図4の上下一対のアームを2個又はN個用いることに
より単相インバータ,N相インバータを構成することが
できることはいうまでもない。
【0056】
【発明の効果】この発明は、上述のとおり構成されてい
るので、以下に記載する効果を奏する。
【0057】(1)上下アームの並列接続の各スイッチ
ング素子と直列に接続されているインダクタを磁気結合
しているので、電流変化時に全ての電流が等しくなるよ
うに動作し、並列素子間の電流バランスを改善すること
ができ、電流の不平衡による素子破損を防止できる。ま
た、電流バランス改善効果分だけ装置の電流を高めるこ
とができる。
【0058】(2)上記素子と直列に接続されているイ
ンダクタはノイズ除去用の転流回路の素子と直列に接続
のインダクタを磁気結合し相間リアクトルとして利用し
ているので、電流バランスのため新たに相間リアクトル
を付加する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる昇圧チョッパの回路構成
図。
【図2】E脚形N相用相間リアクトルの構造を示す斜視
図。
【図3】組み合わせ形N相用相間リアクトルの構造を示
す斜視図。
【図4】実施の形態2にかかる昇圧チョッパの回路構成
図。
【図5】先願例にかかる昇圧チョッパの回路構成図。
【図6】電流モード構成の分類(その1)。
【図7】同(その2)。
【図8】同(その3)。
【図9】同(その4)。
【図10】スイッチング素子を複数並列とした昇圧チョ
ッパの回路構成図。
【図11】従来例にかかるインバータの回路構成図。
【符号の説明】
S1a〜S1d…上アームのスイッチング素子 S4a〜S4d…下アームのスイッチング素子 L1a〜L1d,L4a〜L4d…相間リアクトル構成
とされたノイズ低減用転流回路のインダクタ。 Wa〜Wd…相間リアクトルの巻線又は導体 F,Fa〜Fd…相間リアクトルの鉄心 La_i〜Ld_i…Wa〜Wdの入力側端子 La_o〜Ld_o…Wa〜Wdの出力側端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上,下アームにそれぞれスイッチとノイ
    ズ低減用転流回路を有し、スイッチと直列にノイズ低減
    用転流回転のインダクタンスが接続されたアーム構成を
    少なくとも1個以上有し、各上,下アームのスイッチ
    を、それぞれ複数個のスイッチング素子を並列に接続し
    て構成した電力変換器において、 前記並列に接続されたスイッチング素子にそれぞれノイ
    ズ低減用転流用回路を設け、並列に接続されたスイッチ
    ング素子と直列に接続されている各インダクタンスを磁
    気結合して相間リアクトル構成とし、 並列に接続されたスイッチング素子間の電流を平衡させ
    ることを特徴とする電力変換器。
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