JPH078773Y2 - 引き戸式防潮装置 - Google Patents

引き戸式防潮装置

Info

Publication number
JPH078773Y2
JPH078773Y2 JP2208391U JP2208391U JPH078773Y2 JP H078773 Y2 JPH078773 Y2 JP H078773Y2 JP 2208391 U JP2208391 U JP 2208391U JP 2208391 U JP2208391 U JP 2208391U JP H078773 Y2 JPH078773 Y2 JP H078773Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tide plate
tide
plate
rail
rail portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2208391U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04119095U (ja
Inventor
星生 森永
Original Assignee
株式会社富士精工本社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社富士精工本社 filed Critical 株式会社富士精工本社
Priority to JP2208391U priority Critical patent/JPH078773Y2/ja
Publication of JPH04119095U publication Critical patent/JPH04119095U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH078773Y2 publication Critical patent/JPH078773Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Barrages (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、容易に設営すること
ができるとともに、防水性や使い勝手などに優れた引き
戸式防潮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば地下鉄の入り口やビル
の入り口などに設けられ、集中豪雨など急激な増水時に
おける浸水を防止するためのものとして、防潮装置が知
られている。
【0003】このような防潮装置として本出願人は、先
に浸水防止を行う境界部分に防潮板を埋設しておき、必
要時にこの防潮板を立設させるように構成した昇降式の
防潮装置を提案している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この種の防
潮装置は床面を深掘りして設営する方式であるため、新
たに施設を建築する際に同時に設営する場合には好都合
であるが、既存の施設に後から設営するような場合には
その床面を改めて掘り起こさなければならず、設営が容
易ではなくコスト高になるという欠点を有している。
【0005】しかも、近年は建物の管理に際しても常時
係員を配置せず自動管理を行なうような傾向にあるの
で、上記したように集中豪雨など急激な増水が突然あっ
た場合には、建物内に雨水などが汚泥とともに浸水して
しまい、その後の補修とともに復旧に大変な手間や費用
を要することとなる。
【0006】しかしながら、数多いこれらの既存の施設
に昇降式の防潮装置を設営することは、上記したような
理由によって無理がありその容易な設営が望まれてい
る。
【0007】この考案は、上記のような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、容易に設
営することができるとともに、防水性や使い勝手などに
優れた引き戸式防潮装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記のよう
な目的を達成するために、建物の外側と内側の境界など
浸水を防止したい箇所に敷設されるレール部と、下面側
に取付けられている車輪が上記レール部に載置され、レ
ール部に沿って走行される引き戸式の防潮板と、上記防
潮板の引き込み側に設けられて防潮板を収納するととも
に、防潮板の走行を制御する駆動手段が内蔵される格納
部と、上記防潮板の引き出し側に配置され、防潮板の引
き出し側先端が当接される接合部と、上記接合部側に設
けられ、防潮板の引き出し時に防潮板を上記レール部,
格納部,接合部の一方面側に押圧させて防潮板の横方向
における防水性を確保する押圧手段と、上記レール部に
設けられる凹部であって、防潮板の引き出し完了時に防
潮板の車輪を下降させて防潮板を降下させ、防潮板の下
面側とレール部とを接合させて防潮板の下面側の防水性
を確保する防潮板用降下手段と、を具備することを特徴
とする。
【0009】
【作用】この考案によれば、床面の深掘り作業を行うこ
となく床面上に設置するような方式として設営すること
ができ、しかもその使用時には引き出された防潮板が自
動的にレール部,格納部,接合部の一方面側に押圧され
て防潮板の横方向の防水性を確保するとともに、防潮板
を降下させてレール部と押圧させ防潮板の下面側の防水
性を確保する。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0011】図1はこの考案に係る引き戸式防潮装置を
示す概略構成図であり、同図に示すように本装置は、引
き戸式の防潮板1,レール部2,防潮板1の引き込み側
に設けられている格納部3,防潮板1の引き出し側に設
けられている接合部4,防潮板1に対する駆動手段5な
どにより構成されている。
【0012】上記レール部2は、図2に示すように建物
の外側と内側の境界など浸水を防止したい箇所に敷設さ
れ、このレール部2上に防潮板1の下面側に取付けられ
ている車輪11,11が載置され、これにより防潮板1
はレール部2に沿って走行自在とされる。
【0013】この実施例における車輪11とレール部2
との具体的関係は、図4に示すように、レール部2のレ
ール面2aは車輪11の両側傾斜面11a,11aと互
いに接合されるようにV字状の傾斜面として形成されて
いる。
【0014】ただし、このV字状レール面2aは後述す
る理由によりレール面2aの片側面に重合板21を帯状
に取付け、この重合板21とレール面2aの他側面とに
よって車輪11の両側傾斜面11a,11aと互いに接
合されるV字状傾斜面が形成されている。
【0015】また、防潮板1の引き込み側に設けられて
いる格納部3は、開口部3aを介して防潮板1の出し入
れおよび収納を行えるようにその内部にまでレール部2
が延設されおり、さらに防潮板1の出し入れを制御する
駆動手段5が内蔵されている。
【0016】上記駆動手段5は防潮板1を引き戸式に走
行駆動させるものであればよいが、この実施例にあって
は図1に示すように構成されている。
【0017】すなわち、モータ51の回転に伴ってギャ
ー52が回転されるとチェーン53を介してスプロケッ
ト54が回転され、さらにこのスプロケット54の回転
に伴ってスプロケット54とローラ55に巻回されてい
るチェーン56が図中左右方向のいずれかに送られる。
【0018】一方、引き出し時に格納部3側となる防潮
板1の上面からは固定軸57が立設されており、この固
定軸57がスプロケット54およびローラ55に巻回さ
れたチェーン56に固着されている。
【0019】したがって、モータ51の回転に伴って最
終的にチェーン56が図中左右方向のいずれかに送られ
ると、このチェーン56に固着されている固定軸57も
チェーン56の移動に伴ってチェーン56と同方向へ強
制的に送られることになり、これにより防潮板1は格納
部2より引き出しおよび引き込みが可能とされる。な
お、58はチェーン56の調整用止め金具である。
【0020】防潮板1の引き出し側に配置されている接
合部4は、防潮板1の引き出し側先端が挿入される開口
部4aが開設されており、この開口部4a内には格納部
2と同様レール部2が延設されるとともに、その片側面
には挿入されてくる防潮板1に対する押圧手段6が設け
られている。
【0021】上記押圧手段6は、引き出しが完了された
防潮板1を自動的に上記レール部2,格納部3,接合部
4の一方面側に押圧し、防潮板1の横方向の防水性を確
保するものであり、そのために接合部4の開口部4a内
の片側面には上下2段に配置されかつ防潮板1の送り方
向に回転される押圧ローラ61,61が突出形成されて
おり、防潮板1の挿入に伴って防潮板1に形成されてい
るテーパー面12を順次押圧して防潮板1を強制的に片
寄せさせる(図6参照)。
【0022】したがって、格納部2内にも上記防潮板1
の片寄せを可能とするために、図6に示すように直線状
ガイド部7aと引き出し口側において片寄せ方向に屈曲
されている屈曲ガイド部7bとよりなるガイドレール7
が設けられており、このガイドレール7内には防潮板1
の上面から突出されるとともに水平方向に回転自在とさ
れるコロ13が嵌合されている。
【0023】このため、防潮板1の引き出し時には防潮
板1はまずレール部2上を直線的に走行し、同時にコロ
13も直線状ガイド部7a内を直線的にガイドされる。
【0024】そして、防潮板1の先端側が接合部4の開
口部4a内に挿入されると、開口部4a内の押圧ローラ
61,61が防潮板1のテーパー面12に沿って順次防
潮板1を押圧して片寄せさせるとともに、格納部2内に
おいては防潮板1の上面から突出されているコロ13
が、ガイドレール7の屈曲部7bに沿ってガイドされつ
つ片寄せられるので、防潮板1自体は自動的に上記レー
ル部2,格納部3,接合部4の一方面側に押圧されて片
寄せられることとなる。
【0025】なお、図6に示したように防潮板1の両側
面にはそれぞれ縦方向に延設されたパッキン材14,1
5および16が取付けられており、これにより防潮板1
が片寄せられた場合には、各パッキン材14,15およ
び16は格納部3の開口部3aと接合部4の開口部4a
にそれぞれ当接され、一層防水性を高めることができ
る。
【0026】また、41は上記開口部4a内に設けられ
防潮板1の端部と当接される防水用パッキン材である。
【0027】8はレール部2に設けられた防潮板1の降
下手段であり、この降下手段8は防潮板1の引き出し完
了時に防潮板1の車輪11,11を下降させるべく、傾
斜面8a,8aを有する凹部8bからなる。
【0028】すなわち、防潮板1の車輪11は通常は図
4に示すようにその両側面の傾斜面11a,11aがV
字状レール面2aの他側面と重合板21の面によって形
成されるV字状溝内を接合しつつ走行されるのである
が、引き出し完了時には上記凹部8b内に挿嵌されて下
降され、したがって防潮板1自体も下降することとな
り、防潮板1は上記押圧手段6により片寄せられるとと
もにその下面側がレール部2と接合して下面側の防水性
を確保することとなる。
【0029】なお、この実施例にあっては、レール部2
のレール2a面に直接傾斜面8a,8aおよび凹部8b
を形成するのではなく、片寄せ側のレール面2aのV字
状傾斜を予め大きく設定しておいた上でに重合板21を
固着し、この重合板21とレール面2aの他側面とによ
り車輪11の傾斜面11a,11aに対応するV字形状
を確保し、かつ上記重合板21を切り込むことによって
レール面2aに対する傾斜面8a,8aおよび凹部8b
を形成することができ、防潮板1の降下手段8を容易に
形成することができる。
【0030】また、防潮板1の下面側はパッキン材1
4,15および16の下端部14a,15aおよび16
aにより、防潮板1が下降された場合には防潮板1の下
面側の防水性を高めることができる。
【0031】以上のように構成されたこの実施例によれ
ば、集中豪雨など急激な増水時があった場合には、駆動
手段5に指令を行うと駆動手段5のモータ51が回転駆
動されてスプロケット54とローラ55に巻回されてい
るチェーン56が図中右方向に送られる。
【0032】したがって、チェーン56に固着されてい
る固定軸57はチェーン56の送りに伴って図中左方向
へ強制的に送られることになり、固定軸57と固着され
ている防潮板1は格納部4から引き出されてレール部2
上を直線状に走行される。
【0033】そして、防潮板1が引き出されて接合部4
の開口部4a内に挿入されると、この開口部4a内の片
側面には押圧ローラ61,61が配置されているので、
防潮板1の挿入に伴って防潮板1に形成されているテー
パー面12を順次押圧して防潮板1を強制的に片寄せさ
せる。
【0034】この時、格納部3内においても防潮板1の
上面から突出されているコロ13が、上記防潮板1の片
寄せを可能とするために直線状ガイド部7aから片寄せ
方向に屈曲されている屈曲ガイド部7bへとガイドされ
る。
【0035】同時に、レール部2上の車輪11,11は
降下手段8の傾斜面8aを降下して凹部8b内に挿嵌さ
れるので、防潮板1の引き出し完了時には防潮板1自体
が下降することとなり、防潮板1はレール部2,格納部
3,接合部4の一方面側に片寄せられるとともにその下
面側がレール部2と接合して下面側の防水性を確保する
こととなる。
【0036】したがって、この実施例にあっては、床面
の掘り起こし作業を行うことなく床面上に設置する方式
として設営することができ、しかもその使用時には引き
出された防潮板1が自動的に防潮板1の一方面側および
下面側に押し付けられて確実な防水性の確保を行うこと
ができる。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、防潮板は引き戸式として形成されているので従来の
ように床面の深掘り作業を行うことなく床面上に設置す
るような方式として容易に設営することができ、しかも
防潮板の引き出し完了時には防潮板に対する押圧手段お
よび降下手段が設けられているので、引き出された防潮
板が自動的にレール部,格納部,接合部の一方面側に押
圧されて防潮板の横方向の防水性を確保するとともに、
防潮板を下降させてレール部と押圧させ防潮板の下面側
の防水性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る引き戸式防潮装置を示す概略構
成図。
【図2】この考案に係る引き戸式防潮装置の使用状態を
示す斜視図。
【図3】レール部に設けられた降下手段を示す部分斜視
図。
【図4】防潮板の引き出し時におけるレール部と車輪と
の関係を示す説明用断面図。
【図5】防潮板の引き出し完了時におけるレール部と車
輪との関係を示す説明用断面図。
【図6】防潮板の引き出しガイド状態を示す説明用平面
図。
【符号の説明】
1 防潮板 2 レール部 3 格納部 5 駆動手段 6 押圧手段 8 降下手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の外側と内側の境界など浸水を防止し
    たい箇所に敷設されるレール部と、下面側に取付けられ
    ている車輪が上記レール部に載置され、レール部に沿っ
    て走行される引き戸式の防潮板と、上記防潮板の引き込
    み側に設けられて防潮板を収納するとともに、防潮板の
    走行を制御する駆動手段が内蔵される格納部と、上記防
    潮板の引き出し側に配置され、防潮板の引き出し側先端
    が当接される接合部と、上記接合部側に設けられ、防潮
    板の引き出し時に防潮板を上記レール部,格納部,接合
    部の一方面側に押圧させて防潮板の横方向における防水
    性を確保する押圧手段と、上記レール部に設けられる凹
    部であって、防潮板の引き出し完了時に防潮板の車輪を
    下降させて防潮板を降下させ、防潮板の下面側とレール
    部とを接合させて防潮板の下面側の防水性を確保する防
    潮板用降下手段と、を具備することを特徴とする引き戸
    式防潮装置。
JP2208391U 1991-04-05 1991-04-05 引き戸式防潮装置 Expired - Lifetime JPH078773Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2208391U JPH078773Y2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 引き戸式防潮装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2208391U JPH078773Y2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 引き戸式防潮装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04119095U JPH04119095U (ja) 1992-10-23
JPH078773Y2 true JPH078773Y2 (ja) 1995-03-06

Family

ID=31907670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2208391U Expired - Lifetime JPH078773Y2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 引き戸式防潮装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078773Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150084000A (ko) * 2012-11-13 2015-07-21 가부시키가이샤 리쿠시루 스즈키 셔터 방수판 장치
JP6184079B2 (ja) * 2012-11-13 2017-08-23 株式会社Lixil鈴木シャッター 防水板装置
JP6289721B1 (ja) * 2017-10-19 2018-03-07 グローバルアーク株式会社 引戸式止水装置
JP7246621B2 (ja) * 2020-01-22 2023-03-28 株式会社高橋監理 無電源自動横引き止水ゲート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04119095U (ja) 1992-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH078773Y2 (ja) 引き戸式防潮装置
CN107857102B (zh) 一种建筑施工用搬砖装置
CN110255038A (zh) 一种自动换向搬运设备
CN109057481B (zh) 一种地下车库的安全防护装置
CN216617053U (zh) 一种地下立体车库停车系统
KR101040355B1 (ko) 터널 내부에서의 콘크리트도상 부설 시 콘크리트 타설 방법및 이에 적합한 타설 시스템
CN112897331A (zh) 隧道施工用吊装设备及方法
KR0122789Y1 (ko) 판상코일의 로딩장치
JPH032637Y2 (ja)
JP4191846B2 (ja) 工事用車両昇降装置及びその使用方法
CN210997323U (zh) 一种钢管焊接用定位装置
CN210636256U (zh) 一种用于斜井运输与通行的路面结构
KR200288421Y1 (ko) 주차 장치
CN213354474U (zh) 一种轨道车辆客车地板
JP2002029409A (ja) 乗降補助装置
CN214832627U (zh) 一种绿色节能建筑用基坑支护桩的修复结构
CN110145323B (zh) 应用于管幕法的土方开挖装置及其开挖方法
JPS6241071Y2 (ja)
CN110107321B (zh) 应用于管幕法的固定支撑框架安装装置及其安装方法
KR200316163Y1 (ko) 골목길용 주차장치
JPS63110397A (ja) 運搬車の移動装置
JPH0124166Y2 (ja)
JP2579276B2 (ja) 開口部開閉装置
JP2004232453A (ja) 駐車装置
CN114658271A (zh) 地下多层横移停车装置及其使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19950821