JPH078760A - 浸透気化装置 - Google Patents

浸透気化装置

Info

Publication number
JPH078760A
JPH078760A JP15234393A JP15234393A JPH078760A JP H078760 A JPH078760 A JP H078760A JP 15234393 A JP15234393 A JP 15234393A JP 15234393 A JP15234393 A JP 15234393A JP H078760 A JPH078760 A JP H078760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
pump
membrane
liquid level
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15234393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Matsuo
保夫 松尾
Hirohiko Sato
博彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP15234393A priority Critical patent/JPH078760A/ja
Publication of JPH078760A publication Critical patent/JPH078760A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の真空ブレーク装置を不要とし、真空ポ
ンプの負荷を少なくすると共に、透過液を高真空下で取
り出し回収し得る浸透気化装置を提供する。 【構成】 膜モジュール5と真空ポンプ8との間に配し
たコンデンサー9に、液面スイッチ付き透過液タンク1
0を接続させると共に、液面スイッチ付き透過液タンク
10に液面スイッチ付き透過液タンク10より所定高さ
hを保持して低位置に位置させた真空引排出ポンプ11
を接続させ、更に、ポンプ11の吐出側及び真空ポンプ
8の吸込側に逆止弁12,14を接続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機液体混合物を、特
定の高分子膜を用いてパーベーパレーション(浸透気
化)法により分離又は濃縮する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子膜を用いて有機液体混合物を分離
するプロセスは、米国特許第2,953,502号明細
書などに開示されている。この分離プロセスには、一般
にパーベーパレーション法と呼ばれる分離方法が用いら
れ、これは、高分子膜の高圧側(一次側) に処理すべき
液体を供給し、透過し易い物質を低圧側 (二次側) に蒸
気として優先的に透過させる方法である。
【0003】この方法は、従来の簡単な方法では分離で
きなかった液体混合物、例えば、共沸混合物、沸点が近
接した比揮発度の小さい混合物系、加熱によって重合や
変成を起す物質を含む混合物を分離又は濃縮する効果的
で省エネルギー的方法として注目されている。このパー
ベーパレーション法は、二次側の膜表面の透過蒸気の圧
力を下げることによって透過が推進されると考えられ、
現段階では、試験研究的に二次側を真空ポンプで減圧に
保持するか、又は、二次側膜表面に不活性ガスをキャリ
アガスとして流して膜透過を実現している。工業的プロ
セスとしては、特開昭58−95523号公報等に開示
されているように多くの場合二次側を減圧に保持する方
法が検討されている。二次側の減圧度は膜の分離性能に
大きく影響するので、膜性能を充分に発揮させて効果的
な濃縮、分離を行なうためにはできる限り二次側の圧力
を低く保持することが好ましい。
【0004】このため、膜を透過した蒸気をコンデンサ
ーにより凝縮させ、透過液とすることにより、二次側の
圧力を低く保持することが、通常、行われている。真空
ポンプは、初期の真空を得るためにあり、真空の維持
は、透過蒸気の凝縮により行われる。上記のように、浸
透気化装置の透過側 (二次側) は、高真空状態であり、
そのままでは、透過液を外部に取り出すことが難かし
い。そこで、従来は、透過側の真空をブレークして大気
圧にしたのち、透過液を抜き出し、その後、再び、真空
状態に戻すという操作が必要である。そのため、真空を
ブレークする装置が必要であると共に、真空ポンプの負
荷も多く必要とする。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、係る従来
の欠点を克服するためになされたものであり、その目的
は、従来の真空ブレーク装置を不要とし、真空ポンプの
負荷を少なくすると共に、透過液を高真空下で取り出し
回収し得る浸透気化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得る本
発明の浸透気化装置は、膜モジュールと真空ポンプとの
間に配したコンデンサーに、液面スイッチ付き透過液タ
ンクを接続させると共に、該液面スイッチ付き透過液タ
ンクに該液面スイッチ付き透過液タンクより所定高さh
を保持して低位置に位置させた真空引排出ポンプを接続
させ、更に、該ポンプの吐出側及び真空ポンプの吸込側
に逆止弁を接続したことを特徴とするものである。
【0007】このように、膜モジュールと真空ポンプと
の間に配したコンデンサーに、液面スイッチ付き透過液
タンクを接続させると共に、該液面スイッチ付き透過液
タンクに該液面スイッチ付き透過液タンクより所定高さ
hを保持して低位置に位置させた真空引排出ポンプを接
続させ、更に、該ポンプの吐出側及び真空ポンプの吸込
側に逆止弁を接続したことにより、従来の真空ブレーク
装置が不要となる。更に、真空ポンプの負荷を少なくす
ると共に、透過液を高真空下で取り出し回収できる。
【0008】有機液体混合物を膜モジュールに供給する
時の温度は、膜モジュールの前におく加温装置で所定の
温度に調節することができるが、供給液槽で調節するこ
ともできる。多くの場合、分離膜の特性から40〜10
0℃の範囲が好ましい。膜モジュールとしては、パーベ
ーパレーション法の膜モジュールであれば、何ら制約さ
れることはない。すなわち、膜素材としては、天然高分
子膜、天然高分子を化学的に修飾、変成した構造からな
る膜、合成高分子膜、又は無機多孔質膜のいずれを用い
た分離膜でもよく、複合膜や多孔質膜に分離活性素材を
含浸した状態の膜でもよい。
【0009】膜形状は、中空糸膜、平膜、あるいは管状
膜いずれであってもよい。膜モジュールの基本的型式
は、特公昭39−28695号公報記載の中空糸膜モジ
ュール、特公昭47−11696号公報記載の中空糸膜
モジュール、特公昭49−8629号公報記載のスパイ
ラルワウンド型平膜モジュール、あるいはいわゆるプレ
ートアンドフレーム型の膜モジュールのいずれでもよ
い。
【0010】膜モジュール及び加温装置は、分離条件に
より複数のものを直列に接続して使用してもよい。膜モ
ジュールの二次側の真空度は、透過量、混入ガス量、及
びリークガス量を考慮して排気能力を選定して1〜30
Torrの範囲に調節する。真空ポンプとしては、油回転式
ポンプ、多翼回転式ポンプ、水封型ポンプ、乾式真空ポ
ンプなどを一段、又は同型式、あるいは異形式のポンプ
などを多段に組み合わせて使用することもできる。真空
引排出ポンプとしては、ギア式ポンプ、ダイヤフラムポ
ンプなどのノンシールタイプポンプが望ましい。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1において、1は有機液体混合物のフィードタン
クであり、フィードタンク1は、フィードポンプ2、プ
レヒーター3及びヒーター4を介して膜モジュール5の
1次側に接続している。6は膜である。7は製品タンク
であり、膜モジュール5で膜を透過しなかった残査を回
収している。
【0012】一方、膜モジュール5の2次側と真空ポン
プ8との間には、コンデンサー9と逆止弁14が接続さ
れている。コンデンサー9には、液面スイッチ付き透過
液タンク10が接続されている。また、この透過液タン
ク10には、真空引排出ポンプ11と逆止弁12がこの
順に接続されている。真空引排出ポンプ11は、透過液
タンク10より低位置に位置し、透過液タンク10の低
液面Lは、真空引排出ポンプ11より水頭高さhを保持
するようになっている。更に、真空引排出ポンプ11
は、透過液タンク10に付いている液面スイッチ13に
よって制御されるようになっている。真空引排出ポンプ
11の水頭高さhは、20cm以上必要で、50〜150
cmが好ましい。また、H及びLは、透過液タンク10の
高液面及び低液面を示している。
【0013】しかして、透過液wが透過液タンク10の
高液面Hに達すると、真空引排出ポンプ11が始動して
透過液タンク10から透過液wが取り出される。そし
て、透過液wが透過液タンク10の低液面Lに達する
と、真空引排出ポンプ11が停止する。真空引排出ポン
プ11が停止中も逆止弁12及び逆止弁14の働きによ
り透過側の真空は保持される。真空ポンプ8は、運転開
始時に運転し、透過側が所定の真空に達した後は停止し
てよい。
【0014】
【発明の効果】上記のように、本発明は、膜モジュール
と真空ポンプとの間に配したコンデンサーに、液面スイ
ッチ付き透過液タンクを接続させると共に、該液面スイ
ッチ付き透過液タンクに該液面スイッチ付き透過液タン
クより所定高さhを保持して低位置に位置させた真空引
排出ポンプを接続させ、更に、該ポンプの吐出側と真空
ポンプの吸込側に逆止弁を接続したので、膜モジュール
の2次側を常に必要十分な真空下に維持することが可能
であり、透過液の排出も高真空下 (1〜30Torr) にお
いても容易となる。
【0015】また、従来技術のように真空をブレークす
る必要がないため、真空をブレークする装置が不要にな
り、装置の簡素化が可能となる。また、真空ポンプの負
荷も、従来技術では、真空をブレークする度に、再度、
高真空に戻す必要があり、エネルギーを使うが、本発明
装置によれば、ほとんど不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浸透気化装置の概略図である。
【符号の説明】
5 膜モジュール 8 真空ポンプ 9 コンデンサ 10 液面スイッ
チ付き透過液タンク 11 真空引排出ポンプ 12 逆止弁 14 逆止弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜モジュールと真空ポンプとの間に配し
    たコンデンサーに、液面スイッチ付き透過液タンクを接
    続させると共に、該液面スイッチ付き透過液タンクに該
    液面スイッチ付き透過液タンクより所定高さhを保持し
    て低位置に位置させた真空引排出ポンプを接続させ、更
    に、該ポンプの吐出側及び真空ポンプの吸込側に逆止弁
    を接続させたことを特徴とする浸透気化装置。
JP15234393A 1993-06-23 1993-06-23 浸透気化装置 Withdrawn JPH078760A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15234393A JPH078760A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 浸透気化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15234393A JPH078760A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 浸透気化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH078760A true JPH078760A (ja) 1995-01-13

Family

ID=15538470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15234393A Withdrawn JPH078760A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 浸透気化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078760A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7812948B2 (en) 2003-10-17 2010-10-12 Astellas Pharma Inc. Different-kind-of-object detector employing plane spectrometer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7812948B2 (en) 2003-10-17 2010-10-12 Astellas Pharma Inc. Different-kind-of-object detector employing plane spectrometer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5616247A (en) Method for separating a liquid mixture using a pervaporation membrane module unit
US5069686A (en) Process for reducing emissions from industrial sterilizers
RU2341315C2 (ru) Очистка жидких смесей с использованием перегонно-мембранного разделения
JP2012500114A (ja) 液体混合物の分離方法
JPH069645B2 (ja) 混合溶液の分離方法
JP3999423B2 (ja) 液体膜による炭酸ガス分離・除湿方法およびその装置
JPH01155928A (ja) 有機物・水系混合溶液の濃縮・脱水装置
US4875980A (en) Method for separating and concentrating an organic component from an aqueous solution containing same
JPH078760A (ja) 浸透気化装置
JP3727552B2 (ja) パーフルオロ化合物ガスの分離回収装置
JP2832372B2 (ja) 有機溶剤貯蔵容器の排ガス処理方法
JPH0761412B2 (ja) 超純水製造装置
Mencarini Jr et al. Separation of tetrahydrofuran from aqueous mixtures by pervaporation
JP3166108B2 (ja) 冷却剤のパージおよび回収をする冷却方法
JPS63258601A (ja) 有機物水溶液の濃縮方法
JP2832371B2 (ja) 有機溶剤蒸気の回収処理方法
JPH06304453A (ja) 低温冷媒を使用した浸透気化膜分離装置
JP3723693B2 (ja) 混合流体の分離装置及び分離法
JPS6316030A (ja) 溶剤回収方法
JP2006517146A5 (ja)
JPH04171005A (ja) 脱気膜装置の運転方法
JPH06246137A (ja) 混合液体の分離装置
JPH04284814A (ja) ガス分離装置
JPH0663303A (ja) 洗浄装置の溶剤濃縮回収法
JPS62279825A (ja) 混合ガスから炭化水素蒸気回収方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905