JPH0787569B2 - デイジタル記録再生装置 - Google Patents

デイジタル記録再生装置

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JPH0787569B2
JPH0787569B2 JP62334804A JP33480487A JPH0787569B2 JP H0787569 B2 JPH0787569 B2 JP H0787569B2 JP 62334804 A JP62334804 A JP 62334804A JP 33480487 A JP33480487 A JP 33480487A JP H0787569 B2 JPH0787569 B2 JP H0787569B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は映像信号等をデイジタル信号に変換して記録媒
体に記録し、これを再生する装置に係り、特に信号方式
の異なる映像信号も良好に記録再生できるデイジタル記
録再生装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、デイジタル記録再生装置については、例えば特開
昭56−77912号公報に記載のように、ある特定の信号方
式(以下、単に方式という)。の映像信号のみを記録再
生できるようになつており、他の異なつた方式の映像信
号の記録再生については全く配慮されていなかつた。
ところで、最近画像処理技術及びLSI技術の発展をもと
に放送方式の改善による画質の高品位化がなされようと
している。即ち現行放送方式(NTSC方式、PAL方式等)
に対して、現行放送方式との両立性を確保しつつ画質の
高精細化を図るEDTV(Extended Definition TV)放送、
現行のテレビの約2倍の走査線を用い画質を飛躍的に向
上させるHDTV(High Definition TV)放送が開始されよ
うとしている。特にHDTV方式としては第10図に示すよう
に広帯域な特性を有したものが提案されており、放送に
際しては第11図に示すように信号の帯域を圧縮して能率
よく伝送する帯域圧縮方式が提案されている。
即ちこれまで広く普及している現行方式に加えて上述の
ような新たな高品位化方式が開始され、使用者が目的に
応じて複数の方式の映像信号を利用できることとなる。
ここで、映像信号を一旦デイジタル信号に変換して記録
することによつて入力映像信号をほとんど劣化なく記録
再生できるデイジタル記録再生装置におては、現行方式
のみならず上記高品位な方式の映像信号をも受けつけて
良好に記録再生できることが使用者にとつて重要な機能
となる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これに対して上記従来技術は、現行方式に加えて今後普
及が進められる高品位な方式の映像信号をすべて良好に
記録再生する点について配慮がされておらず、使用者は
各方式の映像信号に対応したデイジタル記録再生装置を
複数個用いてこれらを取り換えながら操作する必要があ
り、使用者にとつて使い勝手上、また経済的に多大な不
便が生じるという欠点があつた。
本発明の目的は複数の方式の映像信号を1台で容易にか
つ良好に出来るだけ長時間記録再生できるデイジタル記
録再生装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、記録する入力映像信号より上記映像信号の
方式を識別する記録信号方式識別手段と、供給された映
像信号をデイジタル信号に変換し、かつ、入力映像信号
のうち映像情報として有効な少なくとも同期信号部分を
除去した信号に対して各方式の記録フオーマツトにした
がつた記録信号処理を行つて記録媒体に供給する信号を
生成する映像信号記録処理手段と、上記記録信号方式識
別手段からの出力信号を記録媒体に記録する方式識別信
号記録手段と、記録媒体より検出した信号に応じて再生
映像信号の方式を識別する再生信号方式識別手段と、各
々の方式に応じた同期信号を発生させる複数の同期信号
発生手段と、上記再生信号方式識別手段からの出力信号
に応じて上記複数の同期信号発生手段のうちから1つを
選択して出力する第1の切換手段と、記録媒体から検出
されたデイジタル信号を各方式毎に定まつたフオーマツ
トにしたがつた再生信号処理を行つた後もとの映像信号
(アナログ)に戻す映像信号再生処理手段と、上記第1
の切換手段から供給された同期信号と上記映像信号再生
処理手段から供給された映像信号とを混合させる混合手
段を具備することにより、複数の方式の良好な記録再生
が達成される。しかも各方式に対応した映像信号の外部
出力端子と、上記混合手段から供給された信号を上記各
出力端子に切換えて出力する第2の切換手段を具備する
ことにより、各種モニタとの間で問題のない接続が達成
される。
〔作用〕
上記記録信号方式識別手段にて記録する映像信号の方式
が識別され、得られた記録用方式識別信号によつて上記
映像信号記録処理手段ではその方式に応じた記録フオー
マツトで記録デイジタル信号が生成されるように動作す
る。また上記記録用方式識別信号は上記方式識別信号記
録手段にて記録媒体に上記記録デイジタル信号と共に記
録される。それによつて、入力された映像信号の方式に
よらずすべての方式の映像信号をその方式毎に定められ
たフオーマツトで何ら手をわずらせることなく良好に記
録することができ、かつどの方式の映像信号が記録して
あるかという再生時の判別に際して良好な制御信号を得
ることができる。
一方、上記再生信号方式識別手段によつて記録媒体から
再生映像信号の方式を示す再生用方式識別信号を得、上
記再生用方式識別信号によつて上記映像信号再生処理手
段ではその方式に応じたフオーマツトで再生信号処理を
行ないもとの映像情報を復元する。また第1の切換手段
では上記再生用方式識別信号によつて上記複数の同期信
号発生手段のうちから再生映像信号と同じ方式の同期信
号を選択し、次に混合手段にて選択された同期信号と上
記復元映像情報が混合される。それによつて、同期信号
も有した完全な形の再生映像信号を得ることができるの
で、どのような方式の映像信号に対しても良好に誤動作
なく記録再生を実現できる。しかも同期部等を除去する
ことにより出来るだけの長時間記録が図れる。
さらに上記第2の切換手段は上記再生用方式識別信号に
よつて上記各出力端子に供給される映像信号の方式を限
定するように切換動作する。それによつて上記各出力端
子にはある特定の方式の映像信号のみ出力されることと
なるので、各方式に対応した各種のTVモニタとの良好な
接続を可能とすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は、現行NTSC方式及び第10図に示した帯域圧縮さ
れたHDTV方式の両映像信号を記録再生できるデイジタル
記録再生装置の一実施例を示したもので、1はデイジタ
ル記録再生装置本体、2は外部から動作制御を行なうワ
イヤレスリモートコントローラ、3はHDVT方式およびNT
SC方式両者とも受像可能なTVモニタ、4はHDTV方式のみ
受像可能なTVモニタ、5はNTSC方式のみ受像可能なTVモ
ニタ、6はHDTV方式RF信号入力端子、7はNTSC方式RF信
号入力端子、8,9は外部映像入力端子、10はHDTV方式及
びNTSC方式映像信号両者とも出力される出力端子、11は
HDTV方式の映像信号が出力される出力端子、12はNTSC方
式の映像信号が出力される出力端子、13,14は入力され
た各々HDTV方式,NTSC方式RF信号からベースバンドの映
像信号を生成するチユーナ、15は切換回路、16は供給さ
れた映像信号からその映像信号の方式を識別し方式識別
信号17(信号VRで図示)を出力する記録用信号方式識別
回路、18はアナログ信号をデイジタル信号に変換するA/
D変換器19とデイジタル信号をデータ圧縮し所定のチヤ
ネルに分割するデータ圧縮チヤネル分割回路20と各チヤ
ネルのデイジタル信号を所定のフオーマツトでデータ変
換する記録変調回路21,22からなる映像信号記録処理回
路、23,24は記録アンプ回路、25はシリンダ、26〜29は
磁気ヘツド、30は記録媒体である磁気テープ、31はキヤ
プスタンモータ、32は磁気テープの動作制御用コントロ
ール信号(CTL信号と略す)を記録再生するCTLヘツド、
33はキヤプスタンモータ制御回路、34はシリンダモータ
制御回路、35はCTL信号の記録再生を制御するCTL制御回
路、36,37はプリアンプ、38は磁気テープより検出した
信号を所定のフオーマツトで元にデータ変換する再生復
調回路39,40とデータを元に伸長し1系統の信号にたば
ねるデータ伸長チヤネル合成回路41とデイジタル信号を
アナログ信号に変換するD/A変換器42からなる映像信号
再生処理回路、43,44は各々所定の方式の同期信号を発
生させる同期信号発生回路、45は入力信号を選択切換え
て出力する切換回路、46は混合回路、47,52,53は記録時
と再生時で入力を選択切換えて出力する切換回路、48は
磁気テープか検出された信号により再生映像信号の方式
を識別し方式識別信号49(記録VPで図示)を出力する再
生用信号方式識別回路、50,51は切換回路、54は供給さ
れた上記方式識別信号17に応じて記録映像信号の方式を
表示する記録信号方式表示回路、55は供給された上記方
式識別信号49に応じて再生映像信号の方式を表示する再
生信号方式表示回路、56はワイヤレスリモートコントロ
ーラ2からの信号を受信するリモコン受信回路、57はデ
イジタル記録再生装置本体1に具備された本体コントロ
ーラ、58はリモコン受信回路56あるいは本体コントロー
ラ57からの信号によつてデイジタル記録再生装置1の動
作を制御するシステムコントローラ(シスコン)、59,6
0,61,62は各々シスコン58から出力された信号、59,60は
各々チユーナ13,14を制御する信号VH,VN、61は、入力端
子の6〜9からの信号のうち記録映像信号として選択し
た信号を示す制御信号(VS)、62は記録時と再生時を示
す制御信号(VM)である。
次に、第1図に示した実施例の動作を説明する。入力端
子6,7に供給されたRF信号は各々チユーナ13,14によつて
HDTV方式およびNTSC方式のベースバンド映像信号に変換
された後切換回路15に供給される。切換回路15ではユー
ザによつて設定された入力選択制御信号61に応じて上記
ベースバンドチユーナ出力信号および入力端子8,9に供
給されたベースバンド映像信号の内から記録する映像信
号を選択して映像信号記録処理回路18に供給する。
上記映像信号記録処理回路18では、供給された映像信号
をA/D変換し、次に方式に応じて所定のフオーマツトに
したがつて得られたデイジタル信号をデータ圧縮かつチ
ヤネル分割し、さらにデータのならべかえを行なつて記
録デイジタル信号を生成する。また、入力映像信号のう
ち少なくとも同期信号部を除去して記録し、より長時間
化を図つている。ここで信号方式識別回路16は、切換回
路15から供給された映像出力信号をもとに供給映像信号
の方式を自動的に識別し、方式を示す記録用方式識別信
号17を生成し、上記映像信号記録処理回路18に上記方式
識別信号18を供給する。したがつて、上記映像信号記録
回路18では、上記方式識別信号17により入力映像信号の
方式に応じた所定フオーマツトで良好に記録信号処理さ
れることとなり、さらに得られた記録デイジタル信号は
記録アンプ23,24を介して磁気ヘツド26〜29に供給され
て磁気テープ30に記録される。また、上記映像信号処理
回路18では、上記方式識別信号17に応じた信号を記録信
号処理を施こす際に付加し、上記方式識別信号17を磁気
テープ30に映像信号と共に記録する。
さらに、上記方式識別信号17はキヤプスタンモータ制御
回路33、シリンダモータ制御回路34、CTL信号制御回路3
5にも供給され、磁気テープ30の走行動作及び磁気ヘツ
ド26〜29が搭載されたシリンダ25の走行動作が各々の方
式に応じた所定の動作になるように上記回路33,34,35が
作動する。而して選択した入力端子の映像信号がHDTV方
式であろうとNTSC方式であろうと、各々の所定フオーマ
ツトで自動的にかつ良好に記録再生されることが可能と
なる。特に、外部入力端子8,9に対して特定の方式を指
定する必要がなく、使用者にとつて非常に使い勝手がよ
いという効果がある。
また、記録信号方式表示回路54は、上記方式識別信号17
に応じて記録する映像信号の方式を表示する回路であ
り、特に上述の外部入力端子8,9に供給された映像信号
がどの方式の信号であるかを簡単に認識することができ
る。なお、上記映像信号記録処理回路18に関しては第2
図を用いてさらに詳しく具体的に後述する。
一方、再生時には、磁気ヘツド26〜29にて検出された信
号はプリアンプ36,37を介して映像信号再生処理回路38
に供給される。上記映像信号再生処理回路38では、上記
映像信号記録処理色18の動作とは逆に、方式に応じて所
定のフオーマツトにしたがつて検出されたデイジタル信
号のならべかえを行ない、さらにデータ伸長、チヤネル
合成を行なつた後デイジタル信号をアナログ信号に戻
す。ここで再生用信号方式識別回路48は、記録時磁気テ
ープ30に記録された方式識別信号17を磁気ヘツドにて検
出した信号から復元し、再生用方式識別信号49として出
力する。したがつて、抽出された方式識別信号49が供給
される上記映像信号再生処理回路38では、上記信号49に
より再生映像信号の方式に応じた所定フオーマツトで再
生信号処理を行なうように動作することとなる。而し
て、映像信号再生処理回路にて同期信号を除いた良好な
映像信号が生成される。さらに、切換回路45では、供給
された上記方式識別信号49に応じてHDTV方式およびNTSC
方式の同期信号を発生させる同期信号発生回路43,44か
らの出力同期信号を選択切換えて混合回路46に出力す
る。
したがつて、混合回路46にて同期信号を除いた映像信号
とこの信号と同じ方式の同期信号とが混合され、完全な
形の再生映像信号が自動的に得られる。
また、切換回路47は上記信号62により、再生時以外には
入力端子6〜9からの映像信号の内入力選択信号61で選
択した映像信号を、再生時には混合回路46からの出力
を、出力端子10に供給する。また切換回路50,51は供給
された各々の方式識別信号49,17により入力された信号
を切換えて出力し、各々の方式に対応した出力端子11,1
2と同じ方式の映像信号を各々供給できるようにしてい
る。而して、出力端子11,12にはある所定の方式の映像
信号が常に自動的に判別されて供給されることとなり、
各々の出力端子11,12に対応したTVモニタを接続し、良
好に画像を受信できるという効果がある。
また、再生信号方式表示回路55は、供給された上記方式
識別信号49に応じて再生映像信号の方式を表示すること
ができる。なお、再生時には、一旦、キヤプスタンモー
タ、シリンダモータ及びCTL信号再生時のテープ・ヘツ
ド走行系の動作をNTSC方式あるいはHDTV方式のいずれか
一方の状態にし、磁気ヘツド26〜29にて検出された信号
により信号方式識別回路48を作動させて方式識別信号49
を抽出し、次に得られた上記信号49によりキヤプスタン
モータ31,シリンダ25等の動作を所定の方式に応じた状
態に制御すれば、どちらの方式の再生映像信号をも良好
にかつ自動的に得ることができるものである。なお上記
映像信号再生処理回路38に関しては第4図を用いてさら
に詳しく具体的に後述する。
また本装置1の動作設定は、ワイヤレスリモートコント
ローラ2あるいは本体コントローラ57から行なわれ、各
制御信号59〜62等により本装置1の動作制御が行なわれ
る。
なお、第1図に示した実施例では、各々の方式に応じた
同期信号発生回路43,44を複数個設けているが、一個の
同期信号発生回路において上記方式識別信号49により上
記1個の同期信号発生回路の動作を変化させて各方式に
応じた同期信号を発生させ混合回路46に供給しても本発
明の効果が同様に得られることは言うまでもない(この
場合の構成は、第1図においては点線部63に相当)。
第2図は第1図における映像信号記録処理回路の構成例
を示すブロック図であつて、100はアナログ映像信号入
力端子、19はA/D変換器、102aはデータ圧縮回路I、102
bはデータ圧縮回路II、103はチヤネル分割回路、21,22
は記録変調回路、105aはクロツク発生回路I、105bはク
ロツク発生回路II、106は方式識別信号入力端子、107は
切り換えスイツチSWA、108は切り換えスイツチSWB、109
a,109bはデイジタル信号出力端子、110は水平帰線期間
除去回路である。
また、第3図は第2図に示す映像信号記録処理回路にお
ける記録信号の一仕様の説明図である。
以下、第2図および第3図により、映像信号記録処理回
路の動作を説明する。
入力映像信号が帯域圧縮HDTV信号であるかNTSC信号であ
るかを示す方式識別信号は方式識別信号入力端子106か
らSWA107およびチヤネル分割回路103へ供給される。入
力映像信号が帯域圧縮HDTV信号である場合、切り換えス
イツチSWA107は方式識別信号により端子1側へ接続し、
クロツク発生回路1105aおよびデータ圧縮を経ない信号
経路を選択する。クロツク発生回路1105aは帯域圧縮HDT
V信号に対応する16.2MHzのサンプリングクロツクを発生
する。一方、アナログ映像信号入力端子100から入力さ
れた帯域圧縮HDTV信号はSWA107を経て供給される16.2MH
zのサンプリングクロツクに従い、A/D変換器19により各
画像信号ライン当り480サンプルのデイジタルデータに
変換される。A/D変換器19によりデイジタルデータに変
換された帯域圧縮HDTV信号は、データ圧縮を経ない信号
経路へ送られると同時に水平帰線期間除去回路110へも
送られる。水平帰線期間除去回路110は、テープ上への
信号記録密度を低減するために画面上に現れない水平帰
線期間中のデータを除去する回路であるが、帯域回路HD
TV信号は、すでにHDTV信号の情報量を1/4に圧縮した信
号であるため、水平帰線期間除去回路110による各画像
信号ライン内でのデータ量の圧縮は行なわず、方式識別
信号に従い切り換えスイツチSWA107によつて選択された
信号経路を経て、A/D変換器19によりデイジタルデータ
に変換された信号を直接チヤネル分割回路103へ入力す
る。即ち、第3図に示すように、帯域圧縮HDTV信号にお
いては、各画像信号ライン当りのデータ480サンプルを
全て記録することになる。チヤネル分割回路103は、画
面上に現れない垂直帰線期間中の画像信号ラインデータ
を除去するとともに、チヤネル分割数およびシリンダ回
転数により決定されるセグメント分割数に応じて各フレ
ームの画像データを分割し、各チヤネルに対応する記録
変調回路21,22へ出力する。この実施例においては、チ
ヤネル分割数は2ch、シリンダ回転数は7200rpmであるた
め、各フレーム毎の画像データは16個のセグメントに分
割される。また、1フレーム当りで記録する画像信号ラ
イン数は1フレーム当りの全画像信号ライン数1125本か
ら垂直帰線期間中に当る37本を除いた1088本とした。従
つて、各フレーム中の画像データを16分割した各セグメ
ントに含まれるデータ数は、 となる。各セグメントに分割された画像データは、テー
プ上への記録順序に応じて、各セグメント毎にそれぞれ
に対応するチヤネルの記録変調回路21,22へ送られる。
記録変調回路21,22は入力された各セグメント毎のデー
タに対し、テープ上への記録再生に適した変調を施した
後、デイジタル信号出力端子109a,bを経て各チヤネルに
対応した記録アンプへデータを出力する。
次に、NTSC信号を記録する場合における動作を説明す
る。方式識別信号入力端子106から入力され切り換えス
イツチSWA107およびチヤネル分割回路103へ加えられる
方式識別信号は、入力映像信号がNTSC信号であることを
示しており、これにより、切り換えスイツチSWA107は接
続端子2側へ接続しクロツク発生回路II105bおよび切り
換えスイツチSWB108を経た信号経路を選択する。クロツ
ク発生回路II105bはNTSC信号の色副搬送波(fSC)の4
倍の周波数である14.3MHzのサンプリングクロツクを発
生し、切り換えスイツチSWA107を経てA/D変換器19、デ
ータ圧縮回路I102a、データ圧縮回路II102b及びチヤネ
ル分割回路103へ加える。A/D変換器19は、アナログ映像
信号入力端子100から入力されたNTSC信号を、クロツク
発生回路II105bから供給されるサンプリングクロツクに
より、第3図に示すように各画像信号ライン当り910サ
ンプルのデイジタルデータに変換し、水平帰線期間除去
回路110へ送る。水平帰線期間除去回路110は、各画像信
号ラインのデータ910サンプルから、水平帰線期間に当
る133サンプルを除去し、画面上に現れる映像信号期間
の777サンプルをデータ圧縮回路I102a、データ圧縮回路
II102bおよびデータ圧縮を行なわない信号経路へ出力す
る。データ圧縮回路I102aおよびデータ圧縮回路II102b
はテープ上への信号記録密度を低減するために、入力デ
ータ量をそれぞれ2/3および1/2に圧縮する。切り換えス
イツチSWB108はNTSC信号記録モード切り換えスイツチで
あり、接続端子1へ接続した場合にはデータ圧縮されな
いデータを、接続端子2へ接続した場合にはデータ圧縮
回路I102aにより2/3に圧縮されたデータを、また接続端
子3へ接続した場合にはデータ圧縮回路II102bにより1/
2に圧縮されたデータをそれぞれ選択し、切り換えスイ
ツチSWA108を経てチヤネル分割回路103へ送る。また、
切り換えスイツチSWB108による記録モード切り換えと同
時に、シリンダ回転数およびテープ走行速度を切り換え
る。本実施例においては、各記録モードに対するシリン
ダ回転数は、第3図に示すように、圧縮しないデータを
記録するモードでは5400rpm、データ圧縮回路I102aによ
り2/3に圧縮されたデータを記録するモードでは3600rp
m、データ圧縮回路II102bにより1/2に圧縮されたデータ
を記録するモードでは2700rpmであり、各記録モードに
対するテープ走行速度は、帯域圧縮HDTV信号を記録する
場合のテープ走行速度を1とするとそれぞれ3/4、1/2、
および3/8である。チヤネル分割回路103は、上記各記録
モードに応じてSWB108により選択された画像データか
ら、各フレーム毎に画面上に現れない垂直帰線期間中の
画像信号ラインデータを除去するとともに、各記録デー
タにより決まるセグメント分割数に応じて、1フレーム
中の記録データを分割し、各セグメント毎にテープ上へ
の記録順序に応じてそれぞれ対応するチヤネルの記録変
調回路21,22へ出力する。本実施例においては第3図に
示すように、各フレーム毎に記録する画像信号ライン数
は、1フレーム当りの全画像信号ライン数525本から垂
直帰線期間中の21本を除いた504本である。また、本装
置におけるチヤネル分割数は2chであり、各記録モード
に対応するシリンダ回転数は、データ圧縮を行なわずに
記録するモードに対しては5400rpm、2/3にデータを圧縮
し記録するモードに対しては3600rpm、1/2にデータに圧
縮し記録するモードに対しては2700rpmであるため、1
フレームの画像データをセグメント分割する分割数は第
3図に示すようにそれぞれ12,8,および6セグメントと
なる。チヤネル分割回路103は、上記各記録モードに対
するセグメント分割数に応じて、各フレーム毎の記録デ
ータを分割し、各セグメント毎にテープ上への記録順序
に応じてそれぞれ対応するチヤネルの記録変調回路21,2
2へ出力する。従つて、各記録モードにおける1セグメ
ントに含まれるデタ数は、データ圧縮を行なわずに記録
するモードに対しては 2/3にデータを圧縮し記録するモードに対しても また、1/2にデータを圧縮し記録するモードに対して
も、 となり、各記録モードに対応してシリンダ回転数を切り
換えることにより1セグメント中に含まれるデータ数を
同数にすることができる。記録変調回路21,22はチヤネ
ル分割回路103により各セグメントに分割されそれぞれ
対応するチヤネル毎に出力されたデータに対して、テー
プ上への記録再生に適した変調を施した後、デイジタル
信号出力端子109a,109bから出力する。
以上述べたように、記録する信号の種類および圧縮ある
いは非圧縮の記録モードに応じて1フレームのデータを
セグメント分割する分割数を切り換えることにより、1
セグメントに含まれるデータ数は、帯域圧縮HDTV信号を
記録する場合は32640サンプル、NTSC信号を記録する場
合は32634サンプルとほぼ同数となり、従つてテープ上
へ記録する場合の記録密度に関しても、ほぼ同等とな
る。また、NTSC信号を記録する場合において、各セグメ
ント毎に6サンプルのダミーデータを挿入し、1セグメ
ントに含まれるデータ数を帯域圧縮HDTV信号を記録する
場合における1セグメント中のデータ数と同数にし、テ
ープ上への記録密度を信号の種類および記録モードによ
らず一定とすることが可能である。さらにこの場合、各
記録モードに対応した特定のパターンを持つ6サンプル
のデータを記録時に挿入し、再生時に再生信号中から記
録時に挿入した6サンプルのデータを検出し、そのパタ
ーンに応じてシリンダ回転数およびテープ走行速度を設
定することにより、記録モードの自動判別を行なうこと
が可能である。また、各信号記録トラツクに記録するデ
ータ中に挿入し再生時に再生信号処理の同期をとるため
の同期信号パターンを、記録信号の種類および記録モー
ドに応じてそれぞれ特定のパターンを持つ信号とし、再
生時には検出した同期信号のパターンに従いシリンダ回
転数およびテープ走行速度を所定の値に設定することに
よつて、あるいはテープ上の信号記録トラツク中のプリ
アンプ部分に記録するデータを記録信号の種類および記
録モードに応じた特定のパターンのデータとし、再生時
には、再生したプリアンブル部分のデータのパターンを
検出し、シリンダ回転数およびテープ走行速度を所定の
値に設定することによつても、再生時における記録信号
の種類および記録モードの自動判別が可能である。
第4図は第1図における映像信号再生処理回路の構成例
を示すブロツク図であつて、121a,121bはデイジタル信
号入力端子、39,40は再生復調回路、124a,124bは信号方
式識別用データ出力端子、123はチヤネル合成回路、125
は信号方式識別信号入力端子、126はデータ伸長回路
I、127はデータ伸長回路II、128は水平帰線期間挿入回
路、129は切り換えスイツチSWC、130は垂直帰線期間挿
入回路、131はNTSC垂直帰線データ発生回路、132は帯域
圧縮HDTV垂直帰線期間データ発生回路、42はD/A変換
器、133はアナログ信号出力端子である。
以下、同図より信号再生時の信号処理を説明する。
テープ上から再生された2チヤネルの信号は各チヤネル
毎に再生アンプを経て、デイジタル信号入力端子121a,1
21bから再生復調回路39,40へ入力される。再生復調回路
39,40は記録時に変調を受けた信号を復調し、再生信号
列からデータに同期したクロツクを生成して各部回路へ
送るとともに、記録時に各セグメント毎に挿入された6
サンプルの判別用データあるいは再生データと信号処理
との同期をとるための同期信号あるいは、テープ上のプ
リアンブル部分に記録されたデータを抽出し、データ出
力端子124a,124bから出力する。再生復調回路39,40によ
り復調されたデータはチヤネル合成回路123へ送られ
る。一方、信号方式識別用データにより判定した結果の
情報を持つ信号方式識別信号は、方式識別信号入力端子
125から入力され、チヤネル合成回路123、および切り換
えスイツチSWC129へ加えられる。テープから再生された
データがNTSC信号がデータ圧縮されずに記録された信号
であると識別された場合、1フレームのデータは12セグ
メントに分割されているのでチヤネル合成回路123は各
チヤネルから順次入力されるデータを12セグメント毎に
1フレームのデータに合成し、出力する。同時に、切り
換えスイツチSWC129は端子2に接続され、データ伸長を
行なわない経路、水平帰線期間挿入回路128を経る経路
およびNTSC垂直期線期間データ発生回路131を選択す
る。従つてチヤネル合成回路123により1フレーム毎の
データ列に合成された信号は水平帰線期間挿入回路128
に入力される。水平帰線期間挿入回路128は記録時に除
去した水平帰線期間のデータ133サンプルを所定の位置
に挿入し、各画像信号ラインのデータを再構成する。水
平帰線期間挿入回路128により再構成されたデータ列は
垂直帰線期間挿入回路130へ入力される。一方、NTSC垂
直帰線期間データ発生回路131は記録時に除去された垂
直帰線期間中の21本の画像信号ラインのデータを発生
し、垂直帰線期間挿入回路130へ出力する。垂直帰線期
間挿入回路130は水平帰線期間挿入回路128から入力され
たデータ列の所定の位置にNTSC垂直帰線期間データ発生
回路131から入力されたデータ列を挿入しD/A変換器42へ
出力する。D/A変換器42は安全なNTSC信号のデイジタル
列に構成されたデイジタル信号をアナログ信号に変換
し、アナログ信号出力端子133から出力する。
また、テープ上から再生された信号がNTSCを記録時に2/
3にデータ圧縮した信号であると識別された場合、方式
識別信号により、チヤネル合成回路123は各チヤネルか
ら順次入力される8セグメントのデータ毎に1フレーム
のデータ列に合成し出力するとともに、SWC129は端子3
に接続されデータ伸長回路I126を選択する。データ伸長
回路I126は、記録時に2/3にデータ圧縮された信号を元
のデータ列に伸長する。従つて、チヤネル合成回路123
により1フレームのデータ列に合成された信号はデータ
伸長回路I126により元のデータ列に伸長され、以後同様
に、水平帰線期間挿入回路128および垂直帰線期間挿入
回路130により記録時に除去したデータ列を挿入された
のち、D/A変換器42によりアナログ信号に変換され、ア
ナログ信号出力端子133から出力される。また、テープ
上から再生された信号がNTSC信号を記録時に1/2にデー
タ圧縮した信号であると識別された場合、方式識別信号
により、チヤネル合成回路123は各チヤネルから順次入
力される6セグメントのデータ毎に1フレームのデータ
列に合成し、出力するとともに切り換えスイツチSWC129
は端子4に接続され、データ伸長回路II127を選択す
る。データ伸長回路II127は記録時に1/2にデータ圧縮さ
れた信号を2倍に伸長し、元のデータ列に復元する。従
つて、チヤネル合成回路123により1フレームのデータ
列に合成された信号は、データ伸長回路II127によりも
とのデータ列に伸長され、以後同様に、記録時に除去さ
れたデータを挿入された後、アナログ信号に変換され、
アナログ信号出力端子133から出力される。
一方、再生信号が帯域圧縮HDTV信号であると識別された
場合、方式識別信号により、チヤネル合成回路133は各
チヤネルから順次入力される16セグメントのデータ毎に
1フレームのデータ列に合成し出力すると同時に、切り
換えスイツチSWC129は端子1に接続され、データ伸長、
水平帰線期間挿入を行なわない信号経路および帯域圧縮
HDTV垂直帰線期間データ発生回路132を選択する。
帯域圧縮HDTV信号に対しては記録時における各画像信号
ライン内でのデータ除去を行なわないので、チヤネル合
成回路123により1フレームのデータ列に合成された信
号は垂直帰線期間挿入回路130へ入力される。一方、帯
域圧縮HDTV垂直帰線期間データ発生回路132は記録時に
除去した垂直帰線期間中の37本の画像信号ラインのデー
タを発生し、垂直帰線期間挿入回路130へ入力する。垂
直帰線期間挿入回路130はチヤネル合成回路123で合成さ
れたデータ列の所定の位置に帯域圧縮HDTV垂直帰線期間
データ発生回路132で発生したデータを挿入し、完全な
帯域圧縮HDTV信号のデータ列に復元した後、出力する。
D/A変換器42は垂直帰線期間挿入回路130で復元された帯
域圧縮HDTV信号のデータ列をアナログ信号に変換し、ア
ナログ信号に変換し、アナログ信号出力端子133から出
力する。
第5図は第1図における信号方式識別回路の構成例を示
すブロツク図であつて、301はクランプ回路、302は比較
回路、303は基準電圧源、304は同期信号分離回路、305
はNTSC方式同期信号発生回路、306は同期信号比較判定
回路である。
また、第6図は第5図の動作を説明する信号波形図であ
る。
以下第5図の動作を第6図を参照して説明する。
今、第1図の入力選択制御信号61によりNTSC方式の映像
信号が選択されたとする。切換回路15から出力された映
像信号はクランプ回路301にて第6図(a)に示す1点
鎖線307で示した直流レベルを基準にそろえられ、次に
電圧比較回路302にて第6図(a)の点線308で示した直
流レベルに相当する基準電圧源303と上記クランプ回路
からの出力映像信号とが電圧比較されて、第6図(b)
に示すように入力映像信号の同期信号が上記比較回路30
2から出力される。即ちクランプ回路301、比較回路30
2、基準電圧源303によりNTSC方式映像信号に対する同期
信号分離回路304を構成している。さらにNTSC方式の基
準同期信号を発生させるNTSC方式同期信号発生回路305
と上記比較回路302の両出力は同期信号比較判定回路306
に供給され、この判定回路306にて比較回路302からの出
力信号がNTSC方式の同期信号か否かを判断することによ
り、記録する映像信号に対するNTSC方式とHDTV方式との
自動判別を可能にし、方式識別信号17を生成する。即ち
逆に今第6図(c)に示すようなHDTV方式の映像信号が
信号方式識別回路16に供給された場合には同期信号分離
回路304を経由した後には第6図(d)に示すようなNTS
C方式の基準同期信号と全く異なる信号が生成されるこ
ととなり、問題なく同期信号の比較判定が行なえる。
また逆にHDTV方式の同期信号を基準信号として発生さ
せ、この信号と入力映像信号をHDTV方式の同期信号分離
回路に供給して得られた信号と比較して判定することも
可能であり、この場合はアナログ信号よりデイジタル信
号の形態で動作させた方が簡単に構成できる。
また第1図の実施例では上記信号方式識別回路16におい
て、切換回路15から出力映像信号に応じて方式識別信号
17を生成しているが、シスコン58からの入力選択制御信
号61に応じて方式識別信号17を生成しても第1図の実施
例と同様の効果が得られることは言うまでもない。この
実施例を第7図により説明する。
第7図は本発明の他の実施例を示すブロツク図であつ
て、201は信号方式識別回路、203は比較判別回路、205
は警告表示回路であり、第1図と同一符号は同一部分に
対応する。
同図において、与えられる映像信号の方式が各々定めら
れたベースバンド映像信号入力端子8,9及びチユーナ13,
14からの映像信号が切換回路15にて入力選択制御信号61
に応じて選択切換えて抽出される。一方方式識別信号17
は信号方式識別回路201にて供給された上記制御信号61
に応じて生成され、第1図の実施例と同様に、記録する
映像信号と同じ方式を示す方式識別信号が得られること
となる。ところでこの場合においても信号方式識別回路
16を設け、上記信号方式識別回路16で生成した方式識別
信号202と上記制御信号61を比較判別回路203で比較判別
し、両者の信号202,61が示す方式が同じか異なるかを示
す制御信号204を生成する。両して両信号202,61の示す
方式が異なる場合には上記制御信号204により警告表示
回路205にて使用者に警告表示を行なつたり、又装置本
体1の動作制御を行ない記録動作の禁止を施こすことに
より使用者にとつて操作性の良い装置を実現できる。
なお方式識別信号を磁気テープに記録再生する方法とし
て、前記実施例では回転磁気ヘツド26〜29による斜め方
向の記録トラツクを用いる例を示したが、固定ヘツドに
よる長手方向の記録トラツクを用いても良い。例えば方
式識別信号17をCTL信号制御回路35を介してCTLヘツド32
で記録し、再生時にはCTLヘツド35で検出した信号をCTL
信号制御回路35を経由して方式識別回路48に供給して方
式識別信号49を得ることができ、この場合は再生時のシ
リンダモータ制御を作動させることなく方式識別信号49
を抽出できるので簡単な構成でより高精度に方式識別信
号抽出動作を実現できる。
第8図はシリンダモータ制御回路の構成例を示すブロツ
ク図であつて、301はタツクマグネツト、302はタツクヘ
ツド、303はアンプ、304は遅延マルチ、305はシリンダ
サーボ、306はモータドライバ、307は識別信号入力端
子、308はヘツド切換信号出力端子、309はシリンダモー
タであり、第1図と同一符号は同一部分に対応する。
また第9図は第8図の動作波形図である。
第8図において、磁気ヘツド26と28、及び磁気ヘツド27
と29は各々シリンダ25上で近接して配置されており入力
された映像信号は磁気ヘツド26,28、或いは磁気ヘツド2
7,29、の2chに分割されて記録・再生される。
また、シリンダ25にはタツクマグネツト301が取り付け
られており、タツクヘツド302にて検出され、タツクア
ンプ303を介して遅延マルチ回路304に供給される。この
タツクアンプ303に増幅されたタツクパルス信号P(第
9図のp1〜p4)はシリンダ25に同期した信号であり、シ
リンダ1回転に1パルスが出力される。第9図p(p1
p4)に示すタツクパルスPの同期τp(τp1〜τp4)は
シリンダ回転数により異なり、同様にタツクパルスPが
検出されてから磁気ヘツド26,28或いは磁気ヘツド27,29
が磁気テープ30上を走査開始するまでの時間もシリンダ
回転数により、異なる。
したがつて、端子307を介して入力される信号方式識別
回路16からの識別出力VRが例えば第3図の表に示すNTSC
データ圧縮IIの場合(シリンダ回転数2700rpmには、遅
延マルチ回路304から、タツクパルスPの立上りに同期
して前期したタツクパルスが検出されてから磁気ヘツド
が走査開始するまでの時間に相当する時間τの幅のパ
ルス信号Q(第9図のq1)が出力され、識別出力VRがNT
SCデータ圧縮Iの場合(シリンダ回転数3600rpm)には
遅延マルチ回路304からタツクパルスPの立上りに同期
した時間 の幅のパルス信号Q(第9図のq2)が出力され、識別出
力VRがNTSC非データ圧縮の場合(シリンダ回転数5400rp
m)には、遅延マルチ回路304からタツクパルスPの立上
りに同期した時間 の幅のパルス信号Q(第9図のq3)が出力され、識別出
力VRが帯域圧縮HDTVの場合(シリンダ回転数7200rpm)
には遅延マルチ回路304からタツクパルスPの立上りに
同期した時間 の幅のパルス信号Q(第9図のq4)が出力される。
この遅延マルチ回路304からの出力信号Qは、シリンダ
サーボ回路305に供給されている。シリンダサーボ回路3
05には端子307を介して識別出力VRが供給されており、
この識別出力VRによりシリンダ回転数が決定され速度制
御が行なわれ、遅延マルチ回路304からの出力信号Qに
よりシリンダの位相制御が行なわれ、この制御出力はモ
ータドライバ306に供給されシリンダモータ309を所定の
速度及び位相で回転させる。同時にシリンダサーボ回路
305にて、遅延マルチ回路304からの出力信号Qの立下り
に同期したデユーテイ比50%のパルス信号R(第9図の
r1或いはr2或いはr3或いはr4)が出力される。このパル
ス信号Rのローレベルの期間は例えば磁気ヘツド27,29
が磁気テープ30を走査する期間であり、ハイレベルの期
間は磁気ヘツド26,28が磁気テープ30を走査する期間で
あり、このパルス信号Rは、ヘツド切替信号として端子
308を介して映像処理回路に供給される。上記した遅延
マルチ回路304は端子307を介して供給される識別信号VR
によりパルス幅が異なるパルス信号Qを出力するもので
あり、時間τ123のパルス信号を出力する4
個の遅延マルチ回路より成り、識別信号VRによりそれぞ
れの出力信号を切替えるように構成しても良く、或いは
カウンタ及びRSフリツプフロツプから成り、タツクパル
ス信号Pによりセツトされ、カウンタ出力によりリセツ
トされるように動作させ、識別信号VRにより上記カウン
タの初期設定値又はクロツクを切替えるように構成して
もよい。
なお以上のべた実施例においては、入力映像信号がNTSC
方式と帯域圧縮されたHDTV方式との2種類の場合につい
て説明したが、さらに多くの方式の映像信号を記録再生
する場合、あるいは他の方式(例えばPAL方式,MAC方
式,さらには音声のみの信号等)の信号であつても同様
な構成にて本発明の効果が得られることは明白である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、複数の方式の映
像信号を1台のデイジタル記録再生装置で良好に記録再
生できるので、使用者にとつて操作性の大幅に改善され
たかつ経済性が良く高画質長時間記録の記録再生を実現
でき、上記従来技術の欠点を除いて優れた機能のデイジ
タル記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロツク図、第2図は
第1図における映像信号記録処理回路の構成例を示すブ
ロツク図、第3図は第2図に示す映像信号記録処理回路
における記録信号の一仕様の説明図、第4図は第1図に
おける映像信号再生処理回路の構成例を示すブロツク
図、第5図は第1図における信号方式識別回路の構成例
を示すブロツク図、第6図は第5図の動作を説明する信
号波形図、第7図は本発明の他の実施例を示すブロツク
図、第8図はシリンダモータ制御回路の構成例を示すブ
ロツク図、第9図は第8図の動作波形図、第10図,第11
図は信号方式の仕様説明図である。 6〜9……入力端子、10〜12……出力端子、15,45,47,5
0〜53……切換回路、18……映像信号記録処理回路、16,
48……信号方式識別回路、17……記録時方式識別信号、
49……再生時方式識別信号、46……混合回路、38……映
像信号再生処理回路、43,44……同期信号発生回路。
フロントページの続き (72)発明者 西村 恵造 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 岡村 富二男 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 菅 厚夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 木島 達志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 日 立ビデオエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 佐々木 基博 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 日 立ビデオエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−88678(JP,A) 特開 昭58−186279(JP,A) 特開 昭61−152180(JP,A) 特開 昭58−88980(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方式が互いに異なる複数種類の映像信号を
    ディジタル記録再生するデイジタル記録再生装置におい
    て、 記録すべき入力映像信号を同期信号が除かれたディジタ
    ル信号として変調し、該入力映像信号の方式に応じた記
    録動作で記録媒体に記録する記録手段と、 該記録媒体から、該記録媒体に記録されている映像信号
    の方式に応じた動作で、該映像信号を再生して復調する
    再生手段と、 該記録媒体からの映像信号の再生に際し、該記録媒体か
    ら検出される該再生映像信号の方式を示す信号により、
    該再生映像信号の方式を識別する再生映像信号方式識別
    手段と、 該再生映像信号方式識別手段で識別された該方式に応じ
    た同期信号を発生する同期信号発生手段と、 該同期信号発生手段から出力される該同期信号と該記録
    媒体から再生されて復調された該映像信号とを混合する
    混合手段と を具備したことを特徴とするデイジタル記録再生装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、 前記記録手段は、 前記入力映像信号をその同期信号が除かれたディジタル
    信号に変換し、この入力信号の方式に応じたフォーマッ
    トに従って信号処理し、変調された記録信号を出力する
    映像信号記録処理手段と、 前記入力映像信号の方式を識別する記録映像信号方式識
    別手段と、 該記録映像信号方式識別手段から出力される方式識別信
    号を前記記録媒体に記録する方式識別信号記録手段と を有し、前記再生映像信号方式識別手段は、該方式識別
    信号から前記再生映像信号の方式を識別することを特徴
    とするデイジタル記録再生装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項において、 前記記録映像信号方式識別手段からの前記方式識別信号
    が供給され、前記入力映像信号の方式を表示する記録信
    号方式表示手段を具備することを特徴とするデイジタル
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項において、 前記再生映像信号方式識別手段から方式識別信号が供給
    され、前記再生映像信号の方式を表示する再生信号方式
    表示手段を具備することを特徴とするデイジタル記録再
    生装置。
  5. 【請求項5】方式が互いに異なる複数種類の映像信号を
    ディジタル記録再生するデイジタル記録再生装置におい
    て、 記録すべき入力映像信号をその同期信号が除かれたディ
    ジタル信号として変調し、該入力映像信号の方式に応じ
    た記録動作で記録媒体に記録する記録手段と、 該記録媒体から、該記録媒体に記録されている映像信号
    の方式に応じた動作で、該映像信号を再生して復調する
    再生手段と、 該記録媒体からの映像信号の再生に際し、該記録媒体か
    ら検出される該再生映像信号の方式を示す信号により、
    該再生映像信号の方式を識別する再生映像信号方式識別
    手段と、 該再生映像信号方式識別手段で識別された該方式に応じ
    た同期信号を発生する同期信号発生手段と、 該同期信号発生手段が発生した該同期信号と該記録媒体
    から再生されて復調された該映像信号とを混合する混合
    手段と 該複数種類の方式の夫々毎に対応した複数の出力端子
    と、 該混合手段の出力映像信号を該複数の出力端子の1つに
    切換え供給する切替え手段と を具備し、 該再生映像信号方式識別手段の識別結果に応じて該切替
    え手段を制御し、該混合手段の出力映像信号をその方式
    に対応した該出力端子に供給するようにしたことを特徴
    とするデイジタル記録再生装置。
  6. 【請求項6】方式が互いに異なる複数種類の映像信号を
    ディジタル記録再生するデイジタル記録再生装置におい
    て、 記録すべき入力映像信号をディジタル信号に変換して変
    調し、該入力映像信号の方式に応じた記録動作で記録媒
    体に記録する記録手段と、 該記録媒体から、該記録媒体に記録されている映像信号
    の方式に応じた動作で、該映像信号を再生して復調する
    再生手段と、 該入力映像信号の方式を識別する記録映像信号方式識別
    手段と、 該記録媒体からの再生映像信号の方式を識別する再生映
    像信号方式識別手段と、 複数の磁気ヘッドが搭載された回転体の回転位相を検出
    する回転位相検出手段と、 該回転位相検出手段の出力を遅延させて該磁気ヘッドの
    切換え信号を生成する切換え信号生成手段と を具備し、 該記録映像信号方式識別手段または記録映像信号方式識
    別手段の出力に応じて該磁気ヘッドの切換え信号の生成
    における遅延量を制御するように構成したことを特徴と
    するデイジタル記録再生装置。
  7. 【請求項7】方式が互いに異なる複数種類の映像信号を
    ディジタル記録再生するデイジタル記録再生装置におい
    て、 記録すべき入力映像信号をディジタル信号に変換して変
    調し、該入力映像信号の方式に応じた記録動作で記録媒
    体に記録する記録手段と、 該記録媒体から、該記録媒体に記録されている映像信号
    の方式に応じた動作で、該映像信号を再生して復調する
    再生手段と、 該入力映像信号の方式を識別する記録映像信号方式識別
    手段と、 該ディジタル信号に変換するために該入力映像信号をサ
    ンプリングするクロック信号を生成するクロック信号生
    成手段と を具備し、 該記録映像信号方式識別手段の判別出力に応じて該クロ
    ック信号生成手段からのクロック信号の周波数を異なら
    せて、該入力映像信号の方式に応じたものとすることを
    特徴とするデイジタル記録再生装置。
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