JPH0787553A - コードレス電話システム - Google Patents

コードレス電話システム

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JPH0787553A
JPH0787553A JP18556093A JP18556093A JPH0787553A JP H0787553 A JPH0787553 A JP H0787553A JP 18556093 A JP18556093 A JP 18556093A JP 18556093 A JP18556093 A JP 18556093A JP H0787553 A JPH0787553 A JP H0787553A
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Shigeki Sakurai
茂樹 櫻井
Kazunari Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の外線と複数の内線とを収容する主装置
と、この主装置の内線に接続される複数の固定機と、こ
の固定機と無線接続される少なくとも1つ以上の移動機
とを有するコ−ドレス電話システムにおいて、ある移動
機か複数の固定機と近接する位置で通信を行っている状
況下でも、移動機の操作者が固定機の位置を確実に認識
することができるコ−ドレス電話システムを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 移動機と固定機との電界強度を検出する電界
強度検出部と、その検出レベルを特定の基準値と比較す
る比較部と、その比較結果に基づき移動機の特定の操作
を可能にする操作許容部と、その特定の操作を検出する
検出部と、その特定の操作を検出した場合、固定機の位
置を知らせる通知部とを設けることにより、移動機が通
信中の固定機から遠ざかっていることを操作者に知らせ
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線送受信機を備えた
複数の固定機と、これらの固定機に対して無線接続可能
な複数の移動機とで構成される内線電話機を収容したコ
−ドレス電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコ−ドレス電話システムでは、移
動機と固定機との電界強度を検出する手段と、その検出
レベルを特定の基準値と比較する手段とを有し、移動機
に、その比較結果あるいは電界強度を表示するように構
成されている。
【0003】また、検出レベルが特定の基準値より低下
すると、移動機に、「圏外」の表示または警報音等によ
り、通信中の固定機から遠ざかっており、電波が受信不
可能な状況にあることを操作者に通知するように作動す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コ−ドレス
電話システムでは、複数の固定機と移動機を収容してお
り、通信を行う固定機と移動機の組み合わせは、設定操
作等により任意に行うことができ、また移動機の位置登
録が行われるものは、登録信号が受信された固定機の全
てに登録されてしまう。
【0005】このようなシステムにおいて、固定機同士
が近くに設置されているような状況下では、上記従来例
のように、状況に応じて通信を行う固定機と移動機の組
み合わせがフレキシブルであるため、「圏外」の表示が
あっても、操作者は固定機の位置が認識できないので、
圏内に戻ることができない。従って、電波が受信不可能
になり、通話がとだえてしまい、通信の信頼性を著しく
低下するという欠点がある。
【0006】本発明は、ある移動機か複数の固定機と近
接する位置で通信を行っている状況下でも、移動機の操
作者が固定機の位置を確実に認識することができるコ−
ドレス電話システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、移動機
と固定機との電界強度を検出する電界強度検出手段と、
その検出レベルを特定の基準値と比較する比較手段と、
その比較結果に基づき移動機の特定の操作を可能にする
操作許容手段と、その特定の操作を検出する検出手段
と、その特定の操作を検出した場合、固定機の位置を知
らせる通知手段とを設けることにより、移動機が通信中
の固定機から遠ざかっていることを操作者に知らせ、通
話中の固定機が認識できない時でも、特定操作で固定機
の位置を知ることができるようにしたものである。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例を示すブロック
図である。
【0009】同図において、本実施例のコ−ドレス電話
システムの主装置100は、外線102を収容接続する
外線インタ−フェイス101と、通話路の交換処理を行
う交換部104と、内線119、122、125を収容
接続する内線インタ−フェイス106、112、114
と、システム全体を制御する制御部116と、各種デー
タを記憶する記憶部117と、音源a107と、音源b
109とを有して構成される。
【0010】外線インタ−フェイス101は、外線10
2、例えばNTT等のコモンキャリアの回線を収容し、
発信着信動作を行い、通話路103を介して交換部10
4に接続される。
【0011】内線インタ−フェイス106は、線路11
9を介して内線コ−ドレス電話機の固定機120に接続
され、電話機とのデ−タの送受信および音声の送受信を
行い、音声は通話路105を介して交換部104へ送出
される。
【0012】同様に、内線インタ−フェイス112も、
線路122を介して内線コ−ドレス電話機の固定機12
3に接続され、電話機とのデ−タおよび音声の送受信を
行い、音声は通話路111を介して交換部104に送出
される。
【0013】内線インタ−フェイス114は、線路12
5を介して電話機126を収容し、電話機とのデ−タお
よび音声の送受信を行い、音声は通話路113を介して
交換部104へ送出される。
【0014】内線コ−ドレス電話機は、それぞれスピ−
カを備えた固定機120、123と固定機サ−チキ−を
備えた移動機121、124で構成される。互いに周波
数、音色の異なる音源a107と音源b109が、それ
ぞれ通話路108、110を介して交換部104に接続
される。
【0015】制御部116は、制御バス115を介して
各インタ−フェイスと交換部104に接続され、主装置
全体の制御を司る。
【0016】記憶部117は、固定機と移動機との組み
合わせを記憶する。
【0017】また、エリアA127は、固定機120の
電波の届く領域を示し、エリアB128は、固定機12
3の電波の届く領域を示す。
【0018】本実施例のコ−ドレス電話システムは、
N:Nのシステムコ−ドレスであり、すなわち固定機N
台に移動機N台の構成となる。複数の固定機の電波の届
く共通エリアで移動機が位置登録をすれば、複数の固定
機のどの1台とも通信が可能なように主装置100の記
憶部117に記憶される。
【0019】図1に示す例では、固定機120と固定機
123との電波の届く共通エリアで移動機121から特
定の操作、例えば特別に割り付けられたキ−あるいはダ
イヤルキ−の組み合わせで位置登録されると、その情報
を電波で固定機120、123の各々が受信した場合、
線路119、122を介して内線インタ−フェイス10
6、112に位置登録要求信号が送出される。
【0020】この位置登録要求信号を、内線インタ−フ
ェイス106、112が受信すると制御バス115を介
して制御部116に通知する。制御部116がデ−タを
受信すると、信号線118を介して記憶部117に、そ
のデ−タを格納する。
【0021】次に、内線電話機126が移動機124に
発呼し、内線通話状態にある。そこに外線102より着
信があり、移動機121に対し鳴動指定がされている
か、あるいはダイレクトライン着信が設定されており、
従って移動機121を鳴動させるように動作する。
【0022】外線着信があり、これを外線インタ−フェ
イス101で検出すると、制御バス115を介して制御
部116に通知する。制御部116は、それにより信号
線118を介して記憶部117より移動機121と通信
可能な固定機を検索する。
【0023】ここで固定機120と固定機123が登録
されているが、固定機123は移動機124と通信中で
ありアクセス不可能なことを検出すると、制御部116
は制御バス115を介して内線インタ−フェイス106
に移動機121の鳴動命令デ−タを送出する。
【0024】内線インタ−フェイス106は、そのデ−
タを線路119を介して固定機120に送出する。固定
機120は、そのデ−タを受信すると、移動機121に
対して鳴動信号を電波で発射する。
【0025】移動機121は、その電波を受信すると、
移動機121のスピ−カから着信音を鳴動させる。操作
者が移動機121で特定操作により応答をすると、移動
機121は応答信号を固定機120に向けて電波で発射
する。
【0026】固定機120が、その電波を受信すると、
線路119を介して応答デ−タを内線インタ−フェイス
106に送出する。内線インタ−フェイス106は制御
バス115を介して制御部116に送出する。
【0027】それにより制御部116は、外線インタ−
フェイス101に応答命令デ−タ制御バス115を介し
て送出する。外線インタ−フェイス101が、それを受
信すると、外線102に対して直流ル−プを形成する。
また、それと同時に制御部116は、交換部104を制
御して外線インタ−フェイス101の通話路103と内
線インタ−フェイス106の通話路105とを接続す
る。
【0028】以上のようにして、移動機121は外線1
02と通話状態に到る。
【0029】次に、本発明の最も特徴となる固定機サ−
チ機能について、図2〜図4を用いて説明する。
【0030】図2は、本実施例の固定機120の構成を
示すブロック図である。
【0031】同図において、回線インタ−フェイス部2
00は、線路119を介して主装置100の内線インタ
−フェイス106に接続され、主装置100との音声お
よびデ−タの送受信用伝送回路を内蔵し、内線インタ−
フェイス106からの音声とデ−タを分離する。そし
て、音声は音声処理回路201へ、デ−タは制御部20
3へ送られる。
【0032】また、回線インタ−フェイス部200は、
音声処理回路201からの音声と制御部203からのデ
−タを多重して、線路119を介して内線インタ−フェ
イス106に送信する。
【0033】アンテナ207は、RF送受信部202に
接続され、移動機121への制御デ−タは、制御部20
3からモデム204、音声処理回路201を介してRF
送信部202に送られ、アンテナ207から発射され
る。
【0034】移動機121からの制御デ−タは、アンテ
ナ207、受信部202を介して音声処理回路201に
入力され、そしてモデム204側へ送出され、制御部2
03に到る。通話状態においては、移動機121への音
声は、音声処理回路201からRF送信部202へ送ら
れ、アンテナ207から発射される。
【0035】移動機121からの音声は、アンテナ20
7、RF受信部202から音声処理回路201に到る。
【0036】電源部206は、主装置100から供給さ
れる電圧より、固定機120内部で必要な電圧を発生
し、各部に供給する。ROM205は、固定機120の
動作プログラムが格納されている読み出し専用メモリで
ある。
【0037】スイッチ208は、制御部203により制
御され、回線インタ−フェイス部200とアンプ209
を接続、切断する。スピ−カ210は、アンプ209か
らの音を拡声する。
【0038】図3は、本実施例の移動機121の構成を
示すブロック図である。
【0039】RF送受信部303は、固定機120から
の音声または制御デ−タを受信し、また、固定機120
への音声または制御デ−タをアンテナ304から発射す
る。受信した音声または制御デ−タは、一旦、音声処理
回路302に入り、音声は受話器300に、制御デ−タ
はモデム307に送出される。
【0040】送話器301からの音声またはモデム30
7からの制御デ−タは、音声処理回路302を介してR
F送信部303に送出される。
【0041】ダイヤルキ−308は、制御部305に接
続され、固定機サ−チキ−309は、制御部308で制
御される第2スイッチ311を介して制御部305に接
続される。電源部310は、バッテリ−を有し、各部に
電圧を供給する。
【0042】キャリアレベル検出部316は、固定機1
20からのキャリア信号のレベルを検出し、比較器31
7および319に、キャリア信号のレベルに比例した信
号を与える。
【0043】比較器317は、基準レベル(1)318
を有し、比較器319は、基準レベル(2)320を有
する。基準レベル(2)320は、圏外を判定するレベ
ルで、基準レベル(1)318は、基準レベル(2)3
20より低いレベルであり、圏外に近い状態を判定する
レベルである。
【0044】比較器317、319の比較結果は、第1
スイッチ313を制御部305により制御することで、
音源312をアンプ314に接続するようになってい
る。また、スピ−カ315は、アンプ314の音を拡声
する。
【0045】ROM306は、移動機121の動作プロ
グラムが格納されている読み出し専用メモリである。
【0046】次に、以上のような構成における本実施例
の動作について、図4のフローチャートにしたがって説
明する。
【0047】まず、固定機120と送受信を行っている
移動機121がエリアA127から遠ざかる方向に移動
したとする。これにより、移動機121がセンスしてい
るキャリアレベルが低下してきて、比較器317の基準
レベル(1)318を下廻る(S400)と、比較器3
17は、それを制御部305に通知する。
【0048】この通知により、制御部305は第1スイ
ッチ313と第2スイッチ311をオンにする(S40
2)。第1スイッチ313がオンすると、音源312の
音がアンプ314を介してスピ−カ315から送出され
る(S401)。
【0049】移動機121の操作者は、その音を聞くと
固定機120から遠ざかっていることを知らされる。こ
こで操作者が、固定機120の位置を認識している場合
は問題ないが、固定機が複数あり、操作者が現在、自分
の移動機121と通信中の固定機120が認識できない
場合、どちらに戻ったらよいか分からなくなってしま
う。
【0050】そこで、このような時、音源312の音が
移動機121のスピ−カ315から聞こえたら、固定機
サ−チキ−309を押下する。この押下を制御部305
が検出すると(S403)、制御部305からモデム3
07に対してサ−チキ−押下情報が出され、さらにその
デ−タが音声処理回路302、RF送信部303を介し
てアンテナ304から発射される。
【0051】その電波を固定機120のアンテナ207
を介してRF受信部202で受信し、音声処理回路20
1、モデム204経由で制御部203に到ると、制御部
203は、回線インタ−フェイス部200にデ−タを送
る。そのデ−タを回線インタ−フェイス部200が受信
すると、回線119を介して主装置100の内線インタ
−フェイス106に送出する(S404)。
【0052】内線インタ−フェイス106は、制御バス
115を介して制御部116へそのデ−タを送る。これ
を制御部116が受信すると、交換部104を制御して
通話路103と通話路105とを切断する(S40
5)。
【0053】次に通話路105に音源a107を接続す
る(S406)。制御部116は、制御バス115を介
して内線インタ−フェイス106に固定機120に対し
てスイッチ208をオンするように命令を送る。
【0054】これを内線インタ−フェイス106経由で
受信すると、固定機120の制御部203は、スイッチ
208を閉じる(S407)。そして、回線119を介
して回線インタ−フェイス200経由で主装置100の
音源a107がアンプ209で増幅され、スピ−カ21
0から送出される。
【0055】その音によって移動機の操作者は、現在通
信中の固定機120を確実に認識でき、その方向に戻る
ことができる。
【0056】なお、この第1実施例では、音を用いた場
合について説明したが、音だけに限らず音声による表示
でも、また音響手段によらず、光などの可視表示を用い
ても良い。
【0057】次に、操作者が固定機120に戻り、移動
機121でセンスしているキャリアレベルが比較器31
7の基準レベル(1)より大きくなると、これを制御部
305が検知して、その情報をモデム307、音声処理
回路302、RF送信部303経由でアンテナ304か
ら発射する。
【0058】その電波を固定機120のアンテナ209
を介してRF受信部202で受信し、そのデ−タを音声
処理回路201、モデム204を経由して制御部203
に入力する。制御部203は、スイッチ208を開くよ
うに制御し、スピ−カ210からの音を止める(S41
1)。
【0059】そして、その情報は回線インタ−フェイス
部200から回線119を介して主装置100の内線イ
ンタ−フェイス106に送出される。内線インタ−フェ
イス106は、受信したそのデ−タを制御バス115を
介して制御部116に送出する。制御部116は、その
デ−タを受信すると、交換部104を制御して音源a1
07の通話路108と通話路105とを切り離し、通話
路103と通話路105を接続して、元の外線通話状態
に復旧させる(S412)。
【0060】また、S408において、移動機121が
さらに固定機120から遠ざかった場合、移動機121
が受信する固定機120の電波がさらに弱くなる。そし
て、レベル検出316の出力が比較器319の基準レベ
ル(2)320を下廻ると、比較器319の出力は制御
部305に与えられる。
【0061】これにより、移動機121が完全に圏外に
出たことを検出し、第1スイッチ313をオンし、音源
312の音をスピ−カ315に送出して操作者に知らせ
る。また、液晶などの表示器があれば、そこにも表示し
知らせる。
【0062】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0063】図5は、この第2実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【0064】この第2実施例におけるコードレスボタン
電話システムは、複数の局線501と、複数の内線電話
機503〜505と、無線送受信機を備えた複数の固定
機506〜508およびこれら固定機506〜508と
無線接続可能な複数の移動機509〜516で構成され
るコードレス内線電話機とを主装置502に収容したも
のである。
【0065】ところで、従来のコードレスボタン電話シ
ステムにおいては、移動機と固定機は、1対1に対応し
ており、1つの移動機に対して1つの固定機との無線接
続が可能となる構成であり、常に移動機は、予め決めら
れた固定機と無線接続を行うものであった。
【0066】しかしながら、従来は、移動機と固定機が
1対1に対応しているため、固定機固有の番号はそのま
ま移動機固有の番号となり、あえて固定機の番号を移動
機で表示する必要はなかったが、移動機と固定機がn対
m(n=m≠1、n≧m)に対応するシステム、つま
り、移動機がシステムに収容されている複数の固定機の
中の任意の固定機と無線接続可能となるシステムにおい
て、利用者は、通話状態時に、例えば、移動機で通話中
にコピ−をとらなければならない場合、コピ−機の設置
してある場所へ移動すると、現在接続中の固定機の設置
場所がわからなければ、接続中の固定機からどれほど離
れるか確認できない。
【0067】すると、利用者は、コピ−機側に着いたと
ころで固定機の通話圏外に出てしまい、通話が切れてし
まうことも考えられる。つまり、どの固定機と無線接続
されているか知らされないため、どの方向に移動してし
まうと、無線接続中の固定機の通話圏外に出てしまい、
通話不能となるか分からない等の問題が生じる。
【0068】また、受信電界限度が弱いと、移動機に表
示された時、どの固定機の方へ近づけば良いのかなど、
通話中の移動に対して多分に不安が残る。
【0069】また、移動機と固定機とがn対m(n=m
≠1、n≧m)に対応する前記システムであって、さら
に、通話中に移動機が移動して、接続中の固定機の通話
圏外に出そうになると、別の無線接続可能な固定機と無
線接続を切り換えるようなサ−ビス(ハンドオ−バ−機
能)を有するシステムにおいて、移動機は、通話中の移
動によって無線接続する固定機が変わることもあるため
に、その都度どの固定機と無線接続したかを移動機側で
確認できないと、どの固定機に位置登録されたのかを移
動機側で確認できないだけでなく、現在位置登録されて
いる固定機が、他の移動機と無線接続され通話状態とな
っている場合、つまり、現在位置登録されている固定機
が消滅したと考えられる場合に、移動機は発呼して無線
接続することができても、無線接続した固定機が遠くに
ある別の固定機であることが考えられ、固定機が遠くに
あるために通話品質の低下や移動範囲の制限が起こる
が、移動機側では、この様なシステム内の動作が行われ
ていることを確認することができないことになる。
【0070】そこで、この第2実施例では、移動機のL
CD等の表示部に、無線接続している固定機固有の番号
と、内線発着信時の相手側の内線番号とを同時に可視表
示する手段とを設け、図5に示すシステムに収容される
各固定機、各移動機に個別にサブIDを付加して、移動
機と固定機との間で送受信されるデ−タにサブIDを含
ませることで、通話中の移動機側に無線接続している固
定機を知らせることを可能とし、通話中の移動機の移動
範囲や、移動登録された固定機の確認や、システム内の
制御動作を移動機側で認識することなどを可能とするも
のである。
【0071】以下、この第2実施例の動作について、図
6のフローチャートに基づいて説明する。図6は、移動
機より内外線発呼を行う際の移動機の動作を示してい
る。
【0072】まず、S601は、移動機のスタンバイモ
−ドであり、発呼のためのオフフックボタンの押下や固
定機からの着呼信号の受信を待機している状態である。
【0073】スタンバイモ−ドにおいて、移動機に発呼
のためのオフフックがあると、S602で、移動機はオ
フフックを検出し、S603で発呼信号を制御チャンネ
ルで固定機に送信し、その後、固定機より指定された通
話チャンネルへ移動し、移動した通話チャンネルで固定
機と制御信号の送受を行い、移動機と固定機との無線接
続を行う。この無線接続の動作中に、移動機は固定機か
ら固定機番号を受信する。
【0074】固定機との無線接続が完了すると、S60
4において、移動機は無線接続した固定機の固定機番号
の表示を設定してあるか否かを判断し、設定してあれ
ば、S605で、移動機のLCD部に固定機番号を表示
する。
【0075】その後、S606において、移動機は、テ
ンキ−からのダイヤル入力に応じて、固定機に対してダ
イヤルデ−タを送信し、同時に、S607において、移
動機は、入力されたダイヤルをLCD部に表示すること
で、相手側を特定する情報を表示する。
【0076】そして、ダイヤルの入力が終了すると、相
手側のオフフックによって、S608の通話状態にな
り、終話時には、S609において、移動機はオンフッ
クがあったことを検出し、再びスタンバイモ−ドに戻
る。
【0077】図7は、図5に示すシステムにおいて、移
動機に内外線着呼があった際の移動機の動作を示すフロ
−チャ−トである。
【0078】まず、S701は、移動機のスタンバイモ
−ドであり、発呼のためのオフフックボタンの押下や固
定機からの着呼信号の受信を待機している状態である。
【0079】そして、移動機に内外線着呼があると、S
702で固定機から制御チャンネルで送信された着呼信
号を移動機が受信する。そして、移動機は、固定機の指
定した通話チャンネルへ送受信チャンネルを移動し、移
動した通話チャンネルで固定機と制御信号の送受を行
い、無線接続を完了する。
【0080】この際の制御信号の送受において、移動機
は、固定機より固定機固有の情報と、内線着呼であれ
ば、発信相手側の内線番号を受信する。
【0081】移動機は、固定機との無線接続が完了する
と、無線接続の動作中に固定機より送信された固定機固
有の情報を、S703において、設定により無線接続し
た固定機固有の情報を表示するか否かの判断を行い、表
示するように設定してある場合には、S704でLCD
部に表示を行い、また、内線着呼である場合には、発信
相手側の内線番号の表示も同時に行う。
【0082】その後、移動機は、無線接続している固定
機より鳴動信号を受信して、S705で鳴動を行う。そ
して、S706で、移動機はオフフックを検出して、S
707の通話状態にはいる。
【0083】そして、終話時に、移動機は、S708で
オンフックを検出した後、再びスタンバイモ−ドに戻
る。
【0084】図8は、図5に示すシステムに収容される
移動機の構成を示すブロック図である。
【0085】発呼時において、発信者キ−404が押下
され、あるいは、移動機を充電台から持ち上げると、こ
れをCPU401が認識し、スイッチ410をモデム4
11側にセットし、ミュ−トスイッチ414も接地さ
せ、送受信部412の電源をONとし、送受信チャンネ
ルの設定を行い、ROM402よりIDコ−ドを読み込
む。
【0086】モデム411は、CPU401からのデジ
タル信号をFSK変調して、スイッチ410を介して送
信部412aに送り、FM変調した後、設定された制御
チャンネルでアンテナ413から固定機へ、発呼信号を
送信する。
【0087】固定機から送信された制御信号をアンテナ
413で受信し、受信部412bでFSK信号に復調
し、モデム411で、さらにデジタル信号に変換してC
PU401に取り込まれ、CPU401は、固定機から
送信された制御信号のIDコ−ドが所定のIDコ−ドと
一致する場合は、応答信号を送信し、無線接続を続行
し、一致しない場合は、エラ−として無線接続を中断す
る。
【0088】無線接続の動作中に、固定機から送られる
固定機固有の情報(内線着呼時は、発信相手側の内線番
号も含む)は、CPU401に取り込まれ、CPU40
1の制御によって、LCD部403に表示される。
【0089】ダイヤル送信は、キ−パット404からC
PU401、モデム411、送信部412a、アンテナ
413を介して固定機に送信され、LCD部403にも
表示される。
【0090】通話状態となると、CPU401は、スイ
ッチ410をコンパンダ409側へセットする。固定機
からの音声は、アンテナ413で受信し、受信部412
bでアナログ信号に復調され、コンパンダ409内のエ
キスパンダを介して、ミュ−トスイッチ414に入りス
ピ−カアンプ408で増幅され、スピ−カ406から出
力される。405のマイクに入力された音声は、マイク
アンプ407で増幅されコンパンダ409内のコンプレ
ッサを介して送信部412aに入力されFM変調された
後、アンテナ413から固定機へ送信される。
【0091】図9は、図5に示すシステムにおいて、固
定機と移動機の間で送受信されるデ−タの構成を示す説
明図である。901〜903は、小電力コ−ドレス電話
として規定されている構成で、901は、ビット同期、
902は、フレ−ム同期、903は、呼出信号となって
いる。
【0092】サブID904とは、システム内に収容さ
れる各固定機と各移動機にそれぞれに割り振られた異な
ったデ−タであり、固定機は、固定機固有の情報として
使用し、移動機においては、移動機からの内線発呼の
際、発信側の内線番号として使用される。システム内に
おいては、呼出信号903は、全て同じ信号を使用して
いるため、移動機が任意の固定機と接続できるシステム
では、主装置がシステムを管理する上でも必要である。
【0093】また、サブID904は、固定機のディッ
プコ−ドスイッチあるいは、ロ−タリ−スイッチなどで
設定を行い、移動機では、所定の操作でダイヤルキ−よ
り入力する。このようにサブID904を付加すること
で、システムに固定機や移動機の増設を可能とする。
【0094】コントロ−ルデ−タ905は、発着呼やそ
の他の場合に、固定機と移動機の間で送受信される制御
情報である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、移動機が通信中に固定機より遠ざかり、電波
が受信不能になる前に、操作者は固定機の位置が確実に
認識できるようになり、電波が受信不能になる圏外に出
る前に圏外に引き返すことができるため、通話が途中で
絶えることがなく、信頼性の高い通信が確保できる効果
がある。
【0096】また、本発明の請求項2によれば、システ
ムに収容される固定機と移動機にサブIDを付加するこ
とで、移動機が、固定機と無線接続中に無線接続してい
る固定機固有の情報を表示することができ、また、内線
着信時に発信側の内線番号を表示することが可能とな
る。
【0097】これにより、内線電話機をコ−ドレス電話
とした場合でも、コードレスボタン電話システムのサ−
ビスの1つである内線発着信時の相手側の内線番号を表
示することを実現し、また、内線電話機をコ−ドレス電
話としたことによって、どの固定機と移動機が無線接続
されているかを移動機に表示することで、移動機側でど
の固定機と無線接続しているか認識でき、通話中に、ど
の程度移動することが可能か理解でき、現在どの固定機
に位置登録されているか、また、システム内の制御動作
についても移動機側で認識することができるようになる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるシステム構成を示
すブロック図である。
【図2】上記第1実施例の固定機の構成を示すブロック
図である。
【図3】上記第1実施例の移動機の構成を示すブロック
図である。
【図4】上記第1実施例の操作を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】上記第2実施例において、移動機より内外線発
呼を行う際の移動機の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】上記第2実施例において、移動機に内外線着呼
があった際の移動機の動作を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図8】上記第2実施例の移動機の構成を示すブロック
図である。
【図9】上記第2実施例において、固定機と移動機の間
で送受信されるデ−タの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
100…主装置、 101…外線インタ−フェイス、 102…外線、 103、105…通話路、 104…交換部、 106、112、114…内線インタ−フェイス、 107、109…音源、 119、122、125…内線、 120、123…固定機、 121、124…移動機、 126…電話機。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の外線と複数の内線とを収容する主
    装置と、この主装置の内線に接続される複数の固定機
    と、この固定機と無線接続される少なくとも1つ以上の
    移動機とを有するコ−ドレス電話システムにおいて、 移動機と固定機との電界強度を検出する電界強度検出手
    段と、その検出レベルを特定の基準値と比較する比較手
    段と、その比較結果に基づいて移動機の特定の操作を可
    能にする操作許容手段と、その特定の操作を検出する操
    作検出手段と、その特定の操作が検出された場合に固定
    機の位置を知らせる通知手段とを有することを特徴とす
    るコ−ドレス電話システム。
  2. 【請求項2】 複数の外線と複数の内線とを収容する主
    装置と、この主装置の内線に接続される複数の固定機
    と、この固定機と無線接続される少なくとも1つ以上の
    移動機とを有するコ−ドレス電話システムにおいて、 移動機は、無線接続している固定機固有の番号を可視表
    示する手段と、内線発着信時に相手側を特定する情報を
    可視表示する手段とを有し、固定機との無線接続中に
    は、所定の操作によって前記固定機固有の情報を表示
    し、内線着信時には、鳴動中、およびオフフック後も前
    記相手側を特定する情報を表示するとともに、所定の操
    作によって前記固定機固有の情報を表示し、内線発呼時
    には、所定の操作によって前記固定機固有の情報を表示
    可能とするとともに、相手番号を押下した後、前記相手
    側を特定する情報を表示することを特徴とするコ−ドレ
    ス電話システム。
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