JPH0786941A - アナログ/デジタル変換方法 - Google Patents

アナログ/デジタル変換方法

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JPH0786941A
JPH0786941A JP22856193A JP22856193A JPH0786941A JP H0786941 A JPH0786941 A JP H0786941A JP 22856193 A JP22856193 A JP 22856193A JP 22856193 A JP22856193 A JP 22856193A JP H0786941 A JPH0786941 A JP H0786941A
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JP
Japan
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comparator
reference voltage
analog
switch
chopper type
Prior art date
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Application number
JP22856193A
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English (en)
Inventor
Eiki Furuya
栄樹 古谷
Koji Oka
浩二 岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特性のずれによるA/D変換器の特性の悪化
を防ぎ、かつ回路規模の小さなA/D変換器を用いて高
速処理を可能とする。 【構成】 上位のチョッパ型コンパレータ(a)で上位
の基準電圧をサンプリングし(期間T1)、次に上位の
チョッパ型コンパレータ(a)および下位のチョッパ型
コンパレータ(b)で変換すべきアナログデータをサン
プリングすると同時に、上位のチョッパ型コンパレータ
(a)で上位の基準電圧とアナログデータとを比較し
(期間T2)、次に上位のチョッパ型コンパレータ
(a)の比較結果にもとづき下位のチョッパ型コンパレ
ータ(b)で下位の基準電圧をサンプリングすると同時
に、下位のチョッパ型コンパレータ(b)で下位の基準
電圧とアナログデータとを比較する(期間T1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直並列方式のアナログ/
デジタル変換(以下A/D変換という)方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】高速のA/D変換器として、全ての比較
レベル毎にコンパレータを設けて並列に処理を行う全並
列方式と、上位データと下位データに分割して処理を行
う直並列方式のA/D変換器がある(特開昭58−94
26号公報参照)。直並列方式のA/D変換器は全並列
方式のA/D変換器に比べコンパレータ数を少なくでき
るという利点がある。
【0003】従来の直並列方式のA/D変換方法につい
て図面を参照しながら説明する。図3は従来の直並列方
式のA/D変換に用いるA/D変換器の回路構成を示
す。同図においてR11,R12,……,R1(m-1),R1m
21,R22,……,R2(m- 1),R2m,……,R(n-1)1
(n-1)2,……,R1(m-1),R1m,Rn1,Rn2,……,R
n(m-1),Rnmは、抵抗値の等しい(m×n)個の抵抗器
であり、すべて直列に接続されている。32,33はそ
れぞれ最上位基準電位(VRT)および最下位基準電位
(VRB)の与えられる基準入力端子である。34はア
ナログ入力を上位nビット(nは2以上の整数)のデジ
タルデータに変換する一組の上位コンパレータ群、2
8,36は下位mビット(mは2以上の整数)のデジタ
ルデータに変換する二組の下位コンパレータ群である。
また、31は変換前のアナログデータの入力信号電位
(Vin)の与えられる信号入力端子であり、この信号入
力端子は上位コンパレータ群および下位コンパレータ群
を構成する各コンパレータの信号入力端子に接続されて
いる。
【0004】上記の直列接続された抵抗器列R11〜Rnm
はm個おきにn列に分けられ、各列の接続点が上記上位
コンパレータ群34を構成する各コンパレータの基準電
圧入力端子(図3では図示せず)に接続されている。
【0005】さらに、各列のm個の抵抗器は各接続点が
それぞれスイッチSW11,SW12,……,SW1(m-2)
SW1(m-1),SW21,SW22,……,SW2(m-2),SW
2(m- 1),……,SW(n-1)1,SW(n-1)2,……,SW
1(m-2),SW1(m-1),SWn1,SWn2,……,SW
n(m-2),SWn(m-1)を介して下位コンパレータ群28お
よび同36を構成する各コンパレータの基準電圧入力端
子に接続されている。
【0006】上位コンパレータ群34を構成する各コン
パレータは基準電位と入力電位の比較を行い、その出力
を上位エンコーダ35を介して所定ビットの上位データ
として出力する。さらに、そのエンコード出力にもとづ
いて上記n列の抵抗器列の中から上記上位データに対応
する範囲の抵抗器列を選択するように、上記各スイッチ
の制御を行い、選択された抵抗器列の各接続点を上記下
位コンパレータ群28および同36を構成する各コンパ
レータの基準電圧入力端子に接続する。
【0007】下位コンパレータ群28および同36を構
成する各コンパレータは、選択された抵抗器列の基準電
位と入力電位の比較を行い、そのコンパレータ出力を下
位エンコーダ29および同37を介して所定ビットの下
位データとして出力する。
【0008】上位コンパレータ群34および下位コンパ
レータ群28,36を構成するチョッパ型コンパレータ
を図4(a),(b)に示す。
【0009】上位コンパレータ群34を構成するチョッ
パ型コンパレータはスイッチ40〜43、コンデンサ4
2,およびインバータ44で構成されている。38は入
力信号電位(Vin)の与えられる信号入力端子であり、
39は上位基準電位(Vrefc)の与えられる基準入力端
子である。コンデンサ42はスイッチ40を介して信号
入力端子38に接続されているとともに、スイッチ41
を介して上位基準入力端子39に接続されている。イン
バータ44は、その入力端が上記コンデンサ42の他端
に接続され、その出力端は出力端子45に接続されてお
り、さらにスイッチ43を介してその入力端と出力端が
接続されている。スイッチ40は制御クロックΦIcで、
スイッチ41は制御クロックΦRcで、またスイッチ43
は制御クロックΦIcと同相のクロックで制御されてい
る。
【0010】下位コンパレータ群28,36を構成する
チョッパ型コンパレータはスイッチ48,49,51、
コンデンサ50、インバータ52から構成されており4
6は入力信号電位(Vin)の与えられる信号入力端子で
あり、47は基準電位(Vre ff)の与えられる下位基準
入力端子である。接続は図4(a)の上位コンパレータ
と同じである。
【0011】下位コンパレータ群28を構成する各コン
パレータのスイッチ48は制御クロックΦIfAで、スイ
ッチ49は制御クロックΦRfAで、またスイッチ51は
制御クロックΦIfAと同相のクロックで制御されてお
り、下位コンパレータ群36を構成する各コンパレータ
のスイッチ48は制御クロックΦIfBで、スイッチ49
は制御クロックΦRfBで、またスイッチ51は制御クロ
ックΦIfBと同相のクロックで制御されている。
【0012】図4(c)は上位コンパレータと下位コン
パレータの動作するタイミングを表している。制御クロ
ックΦIc,ΦRc,ΦIfA,ΦRfA,ΦIfB,ΦRfBはサンプ
リングクロックΦclkから形成されたものである。
【0013】上位コンパレータは、Φclkのハイ期間T1
に相当する期間S1でΦIcによりスイッチ40,43を
閉じ、かつΦRcによりスイッチ41を開くことによって
アナログ入力電圧をサンプリングし、Φclkのロウ期間
2に相当する期間C1でΦIcによりスイッチ40,43
を開き、かつΦRcによりスイッチ41を閉じることによ
って上位基準電圧を入力し比較を行い、その結果より次
の前記T1の期間に上位エンコーダから出力された信号
により基準電圧発生回路のスイッチをオンし下位基準電
圧を発生する。
【0014】二組の下位コンパレータ群28,36のう
ち、A側(28)の下位コンパレータ群を構成する下位
コンパレータは、前記S1の期間で、ΦIfAによりスイッ
チ48,51を閉じ、かつΦRfAによりスイッチ49を
開くことによって上位コンパレータ群と同じアナログ入
力電圧をサンプリングし、前記T2の期間に、ΦIfAによ
りスイッチ48,51を開くことによりサンプリング値
をホールドしたあと、次の前記T1および前記T2に相当
する期間C11で、ΦRfAによりスイッチ49を閉じるこ
とにより、上位コンパレータ群の比較結果より発生した
下位基準電圧を入力し比較を行う。
【0015】B側(36)の下位コンパレータ群を構成
する下位コンパレータは、前記S2の期間で、ΦIfBによ
りスイッチ48,51を閉じ、かつΦRfBによりスイッ
チ49を開くことによって、上位コンパレータ群と同じ
アナログ入力電圧をサンプリングし、次の前記T2の期
間に、ΦIfBによりスイッチ48,51を開くことによ
りサンプリング値をホールドしたあと、その次の前記T
1および前記T2の期間に相当する期間C21で、ΦRfB
よりスイッチ49を閉じることにより、上位コンパレー
タ群の比較結果より発生した下位基準電圧を入力し比較
を行う。
【0016】以上説明したように、二組の下位コンパレ
ータ群A,Bは交互に動作し、等価的に高速化を図って
いる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】直並列方式のA/D変
換を行なう場合、(1)アナログ入力電圧のサンプリン
グを上位、下位ともに同時に行なう必要があること、
(2)上位コンパレータの比較結果にもとづいて下位コ
ンパレータの比較を行なう必要があることの2点が条件
となる。したがって、従来の直並列方式のA/D変換方
法でもこれらの条件を満たしつつA/D変換を行なう必
要があるが、下位コンパレータ群を一組だけしか用いて
ない場合には2クロックで一回の変換になるため、A/
D変換器の変換速度が全並列方式の1/2になるという
欠点があり、その欠点を改善するため下位コンパレータ
群を二組持ち高速化を図っている。
【0018】このような下位コンパレータ群を二組持っ
ている従来の直並列方式のA/D変換器では二組の下位
コンパレータの特性がそろっていることが必要である。
【0019】図5は二組の下位コンパレータ群の特性が
ずれている場合のA/D変換器入出力特性である。
【0020】図5(a)はアナログ入力電圧に対するデ
ジタル出力コードを示したものであり、60は下位コン
パレータ群Aの比較結果、61は下位コンパレータ群B
の比較結果であり、62が下位コンパレータ群A,Bを
合わせた場合の比較結果である。
【0021】これを直線性誤差の図に書き換えたのが図
5(b),(c)および(d)であり、デジタル出力コ
ードに対する直線性誤差を示したものである。図5
(b)は下位コンパレータ群Aの比較結果の直線性誤差
を示す図、図5(c)は下位コンパレータ群Bの比較結
果の直線性誤差を示す図であり、図5(d)が下位コン
パレータ群A,Bを合わせた場合の比較結果の直線性誤
差を示す図である。
【0022】このように従来の直並列方式のA/D変換
方法では二組の下位コンパレータ群を用いているため、
これらの特性がずれた場合、下位コンパレータ群の片側
の特性がよくても、そのずれにより直線性誤差が悪化す
るという問題があった。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のA/D変換方法
は、上位および下位のチョッパ型コンパレータを用いて
アナログデータをデジタルデータに変換する直並列方式
のアナログ/デジタル変換方法において、まず、上位の
チョッパ型コンパレータで上位の基準電圧をサンプリン
グし、次に上位および下位のチョッパ型コンパレータで
変換すべきアナログデータをサンプリングすると同時に
上位のチョッパ型コンパレータで上位の基準電圧とアナ
ログデータとを比較し、次に上位のチョッパ型コンパレ
ータの比較結果にもとづき下位のチョッパ型コンパレー
タで下位の基準電圧をサンプリングすると同時に下位の
チョッパ型コンパレータで下位の基準電圧とアナログデ
ータとを比較するものである。
【0024】
【作用】本発明によれば、アナログデータをサンプリン
グする前にすでに上位の基準電圧をサンプリングしてい
るので、下位のアナログデータをサンプリングするのと
同時に上位の基準電圧と下位のアナログデータとの比較
を行える。そして次のタイミングでこの比較結果にもと
づいて下位の基準電圧をサンプリングすることができ、
下位のコンパレータ群を一組だけ用いる場合でも、サン
プリングしたアナログデータをホールドしておく必要が
なく、すぐに下位の基準電圧とアナログデータとの比較
を行える。
【0025】
【実施例】本発明の直並列方式のA/D変換方法につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の直並列
方式のA/D変換方法を実行するためのA/D変換器の
回路構成を示す。同図においてR11,R12,……,R
1(m-1),R1m,R21,R22,……,R2(m-1),R2m,…
…,R(n-1)1,R(n-1)2,……,R1(m-1),R1m
n1,Rn2,……,Rn(m-1),Rnmは、抵抗値の等しい
(m×n)個の抵抗器であり、直列に接続されている。
2,3はそれぞれ最上位基準電位(VRT)および最下
位基準電位(VRB)の与えられる基準入力端子であ
る。4はアナログ入力を上位nビット(nは2以上の整
数)のデジタルデータに変換する一組の上位コンパレー
タ群、6は下位mビット(mは2以上の整数)のデジタ
ルデータに変換する一組の下位コンパレータ群である。
また、1は変換されるべきアナログデータの入力信号電
位(Vin)の与えられる信号入力端子であり、この信号
入力端子は上位コンパレータ群および下位コンパレータ
群を構成する各コンパレータの信号入力端子に接続され
ている。
【0026】上記の直列接続された抵抗器列R11〜Rnm
はm個おきにn列に分けられ、各列の接続点A〜Fが上
位コンパレータ群4を構成する各コンパレータの基準電
圧入力端子(図1では図示せず)に接続されている。
【0027】さらに、各列のm個の抵抗器は各接続点が
それぞれスイッチSW11,SW12,……,SW1(m-2)
SW1(m-1),SW21,SW22,……,SW2(m-2),SW
2(m- 1),……,SW(n-1)1,SW(n-1)2,……,SW
1(m-2),SW1(m-1),SWn1,SWn2,……,SW
n(m-2),SWn(m-1)を介して上記下位コンパレータ群6
を構成する各コンパレータの基準電圧入力端子(図1で
は図示せず)に接続されている。
【0028】また、5および同7はそれぞれ上位および
下位のエンコーダであり、上位コンパレータ群4および
下位コンパレータ群6から得られた出力データを所定ビ
ット数の2進数のデータに変換する。
【0029】以上のように構成されたA/D変換器につ
いてその動作を説明する。基準入力端子2および同3に
対して、それぞれ最上位基準電位(VRT)および最下
位基準電位(VRB)を与えると、直列接続された抵抗
11〜Rnmの各接続点の電位は抵抗を介するごとに低下
し、最上位基準電位(VRT)から最下位基準電位(V
RB)まで順に低くなった電位が得られる。これらの各
接続点の電位を基準電位として用いてアナログデータと
の比較を行うが、直並列方式の場合は、まず上位コンパ
レータで大まかに比較を行い、次に下位コンパレータで
細かく比較する。すなわち、抵抗R11〜Rnmの接続点の
うち各列に1つずつ設けられたA〜F点の電位のみを基
準電位として用いて、上位コンパレータ群4を構成する
各コンパレータでこれらの電位と入力されるアナログデ
ータとの比較を行う。上位コンパレータ群4を構成する
各コンパレータはこれらの基準電位とアナログデータの
入力電位との比較を行い、その出力を上位エンコーダ5
を介して所定ビットの上位データとして出力する。次
に、そのエンコード出力にもとづいて上記n列の抵抗器
列の中から上記上位データに対応する範囲の抵抗器列を
1列だけ選択し、各スイッチSWの制御を行って、選択
された抵抗器列の各接続点を下位コンパレータ群6を構
成する各コンパレータの基準電圧入力端子に接続する。
下位コンパレータ群6では入力された各接続点の電位
(基準電位)とアナログデータの電位とを比較してこの
比較結果を0/1の信号の形で出力し、下位エンコーダ
7で2進数のデジタルデータに変換する。
【0030】上位コンパレータ群4および下位コンパレ
ータ群6を構成するチョッパ型コンパレータを、図2
(a)および(b)に示す。
【0031】上位コンパレータ群4を構成するチョッパ
型コンパレータは、スイッチ10,11,13、コンデ
ンサ12、およびインバータ14で構成されている。8
は上位基準電位(Vrefc)の与えられる基準入力端子、
9はアナログデータの入力信号電位(Vin)の与えられ
る信号入力端子である。コンデンサ12はスイッチ10
を介して上位基準入力端子8に接続されていると同時
に、スイッチ11を介して信号入力端子9に接続されて
いる。インバータ14は、その入力端が上記コンデンサ
12の他端に接続され、その出力端は出力端子15に接
続されており、さらにスイッチ13を介してその入力端
と出力端が接続されている。スイッチ10は制御クロッ
クΦRcで、スイッチ11は制御クロックΦIcで、またス
イッチ13は制御クロックΦRcと同相のクロックで制御
されている。
【0032】下位コンパレータ群6を構成するチョッパ
型コンパレータは、スイッチ18,19,21、コンデ
ンサ20、およびインバータ22で構成されている。1
6は基準電位(Vreff)の与えられる下位基準入力端子
であり、17は入力信号電位(Vin)の与えられる信
号入力端子である。接続は図2(a)の上位コンパレー
タと同じである。
【0033】これらの上位および下位のコンパレータに
おいてサンプリングした2つの電位を比較する場合の動
作を説明する。比較動作の原理は上位と下位のコンパレ
ータで同じであるので、ここでは図2(a)を用いて、
上位のコンパレータが上位の基準電位をサンプリングし
た後にアナログデータの入力信号をサンプリングして両
者を比較する場合の動作を説明する。
【0034】スイッチ10,13をオン状態にし、スイ
ッチ11をオフ状態にして、たとえば1Vの基準電位を
端子8から入力(サンプリング)すると、スイッチ10
を介してコンデンサ12が充電される。ここでインバー
タ14の動作範囲をたとえば0V〜5Vとすると、スイ
ッチ13はオン状態になっているので、インバータ14
の入力端子および出力端子の電位は同電位となり、動作
範囲の中点である2.5Vを維持する。したがって、コ
ンデンサ12のインバータ14側の電位も2.5Vにな
り、入力された1V(基準電位)との差である1.5V
の電位差を有してコンデンサ12が充電される。
【0035】次にスイッチ10,13をオフ状態にし、
スイッチ11をオン状態にして、たとえば3.5Vのア
ナログデータの入力信号を端子9から入力(サンプリン
グ)すると、スイッチ11を介してコンデンサ12の入
力側の電極電位が3.5Vになる。このときスイッチ1
3はオフ状態であるので、コンデンサ12に蓄積された
電荷には逃げ場がなく、コンデンサ12は充電済みの
1.5Vの電位差を保ち続ける。したがってコンデンサ
12の出力側(インバータ14側)の電極電位は(3.
5V+1.5V)=5Vになり、この5Vの電位がイン
バータ14の入力電位にもなるので、インバータはロウ
レベルの信号を端子15へ出力する。すなわち、比較結
果として基準電位よりアナログデータの電位の方が高い
場合には、ロウレベルの信号が端子15から出力される
ことになる。
【0036】これとは逆に、アナログデータの入力信号
電位が低い場合、たとえば0Vの場合には、コンデンサ
12の入力側の電極電位が0Vになり、出力側(インバ
ータ14の入力側)の電極電位が充電電圧に等しい1.
5Vになる。この1.5Vという値はインバータ14の
動作範囲の中点である2.5Vよりも低いので、インバ
ータ14はハイレベルの信号を端子15へ出力する。す
なわち、比較結果として基準電位よりアナログデータの
電位の方が低い場合には、ロウレベルの信号が端子15
から出力されることになる。このようにして基準電位と
アナログデータとの比較結果をハイ/ロウ(0/1)の
信号として出力する。
【0037】図2(c)は上位コンパレータと下位コン
パレータの動作するタイミングを表す。制御クロックΦ
Ic,ΦRc,ΦIf,ΦRfはサンプリングクロックΦclk
ら形成されたものである。
【0038】上位コンパレータは、Φclkのハイ期間T1
に相当する期間S1で、ΦRcによりスイッチ10,13
を閉じ、かつΦIcによりスイッチ11を開くことによっ
て上位の基準電圧をサンプリングする。次にΦclkのロ
ウ期間T2に相当する期間C1で、ΦRcによりスイッチ1
0,13を開き、かつΦIcによりスイッチ11を閉じる
ことによってアナログ入力電圧を入力(サンプリング)
し、同時に基準電圧との比較を行う。
【0039】このとき下位コンパレータでも前記C1
同じS2の期間で、ΦIfによりスイッチ19,21を閉
じ、かつΦRfによりスイッチ18を開くことによって上
位コンパレータ群と同じアナログ入力電圧をサンプリン
グしている。先に実行された上位コンパレータの比較結
果にもとづいて下位の基準電圧が決定されると、この下
位の基準電圧は、次のT1の期間に下位コンパレータΦ
Ifによりスイッチ19,21を開き、かつΦRfによりス
イッチ18を閉じることによってサンプリングされ、同
時に先にサンプリングしているアナログ入力電圧との比
較が行なわれる。
【0040】このようにして、一組の上位コンパレータ
群と一組の下位コンパレータ群を用いてアナログデータ
をホールドすることなくA/D変換することができる。
【0041】以上のように、本発明ではアナログデータ
の入力(サンプリング)については上位コンパレータと
下位コンパレータへの入力を同一タイミングで行わなけ
ればならないという要望と、基準電圧とアナログデータ
との比較については上位コンパレータの比較が終わって
から下位コンパレータの比較を行わなければならないと
いう要望の2つの要望を満たしつつ、1つの上位コンパ
レータ群と1つの下位コンパレータ群のみを動作させて
高速処理を可能にしている。
【0042】すなわち、従来では上位コンパレータ群、
下位コンパレータ群ともに入力信号をサンプリングした
あと基準電圧との比較を行っていたため、下位コンパレ
ータ群の比較を行うためには上位コンパレータ群の比較
結果が出るまでの待ち時間(ホールド時間)が必要とな
り、高速処理を実現するためには二組の下位コンパレー
タ群が必要であったのに対して、本発明では上位コンパ
レータ群において、まず上位基準電圧をサンプリング
し、次にアナログ入力電圧との比較を行い、一方下位コ
ンパレータ群においては、アナログ入力電圧をサンプリ
ングして、比較を下位基準電圧で行うことにより、一組
の下位コンパレータ群で従来と同速のA/D変換処理を
行うことができ、かつ、従来の二組の下位コンパレータ
群によるずれをなくすことができるため、精度がよく、
かつ回路規模の小さい直並列方式のA/D変換器を実現
することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明のA/D変換方法によれば、一組
の下位コンパレータ群を用いて従来の二組の下位コンパ
レータを用いた場合と同速度のA/D変換処理を行うこ
とができるので、従来の高速変換処理を維持しつつ、二
組の下位コンパレータ群の特性のずれによるA/D変換
器の直線性誤差の悪化の心配がない。また下位コンパレ
ータ群が一組であるので回路規模を小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直並列方式のA/D変換器の構成を示
すブロック図
【図2】(a)は上位コンパレータ群に用いるチョッパ
型コンパレータの回路図 (b)は下位コンパレータ群に用いるチョッパ型コンパ
レータの回路図 (c)は上位および下位コンパレータの動作を示すクロ
ックタイミング図
【図3】従来の直並列方式のA/D変換器の構成を示す
ブロック図
【図4】(a)は従来の上位コンパレータ群に用いるチ
ョッパ型コンパレータの回路図 (b)は従来の下位コンパレータ群に用いるチョッパ型
コンパレータの回路図 (c)は従来の上位および下位コンパレータの動作を示
すクロックのタイミング図
【図5】(a)〜(d)は従来の直並列方式のA/D変
換器の特性のずれを示す図
【符号の説明】 1 信号入力端子 2,3 基準入力端子 4 上位コンパレータ群 5 上位エンコーダ 6 下位コンパレータ群 7 下位エンコーダ 8 上位基準入力端子 9 信号入力端子 10,11 スイッチ 12 コンデンサ 13 スイッチ 14 インバータ 15 出力端子 16 下位基準入力端子 17 信号入力端子 18,19 スイッチ 20 コンデンサ 21 スイッチ 22 インバータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位および下位のチョッパ型コンパレー
    タを用いてアナログデータをデジタルデータに変換する
    直並列方式のアナログ/デジタル変換方法であって、前
    記上位のチョッパ型コンパレータで上位の基準電圧をサ
    ンプリングする第1のステップと、前記上位および下位
    のチョッパ型コンパレータで変換すべきアナログデータ
    をサンプリングし、かつ前記上位のチョッパ型コンパレ
    ータで前記上位の基準電圧と前記アナログデータとを比
    較する第2のステップと、前記上位のチョッパ型コンパ
    レータの比較結果にもとづき前記下位のチョッパ型コン
    パレータで下位の基準電圧をサンプリングし、かつ前記
    下位のチョッパ型コンパレータで前記下位の基準電圧と
    前記アナログデータとを比較する第3のステップとを有
    するアナログ/デジタル変換方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005039056A1 (ja) * 2003-10-21 2005-04-28 Fujitsu Limited D/a変換回路及びa/d変換回路
JP2009033778A (ja) * 2008-11-14 2009-02-12 Fujitsu Microelectronics Ltd A/d変換回路

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