JPH0786583B2 - レンズ位置制御方法及び光学機器 - Google Patents

レンズ位置制御方法及び光学機器

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JPH0786583B2
JPH0786583B2 JP63328465A JP32846588A JPH0786583B2 JP H0786583 B2 JPH0786583 B2 JP H0786583B2 JP 63328465 A JP63328465 A JP 63328465A JP 32846588 A JP32846588 A JP 32846588A JP H0786583 B2 JPH0786583 B2 JP H0786583B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レンズ位置制御方法及び該レンズ位置制御方
法を用いてズームレンズを制御するビデオカメラ等の光
学機器に関する。
[従来技術] 従来よりズームレンズであって、フォーカシング機能
と、ズーミングの際の像ずれを補正するコンペンセータ
の機能とを同一の補正レンズ群で補償させたズームレン
ズが、例えば特公昭52−15226号公報、あるいは特公昭5
6−47533号公報等で提案されている。かかるズームレン
ズでは、上述の両機能を別々のレンズ群で補償するタイ
プのズームレンズに比べ、レンズ系を小型化できると共
に、撮影可能な最短の被写体距離を短くすることが可能
になる。
特公昭52−15226号公報では、バリエータレンズ群の位
置情報に基づいて、補正レンズ群の移動すべき位置を演
算処理して求めている。
一方特公昭56−47533号公報では、例えば変倍の際に生
じるピントずれを自動焦点検出装置を用いて検出し、補
正レンズ群を移動させる処理を行なっている。
ところで、以上の公報の発明に於ては、上述の処理時間
がリアルタイムであれば問題は無いが、現実には、少な
からず時間を要する。従って特にズーミングの際には、
変倍レンズの移動に対して補正レンズ群を即座に追従さ
せることができず、合焦状態を維持させることが困難と
なってくる。
これに対して、特開昭62−296110号公報では、この自動
焦点検出装置の応答遅れを補償させるための技術を開示
している。該公報に依れば、変倍レンズと補正レンズの
位置関係によって定められた複数の領域を設定すると共
に、この領域のそれぞれに変倍レンズの所定移動量に対
応した補正レンズの単位移動量を記憶させておき、変倍
レンズの所定移動が検出された際の変倍レンズ及び補正
レンズの位置情報と、この位置情報とから設定される領
域に基づく補正レンズの単位移動量と、更にズームの方
向及び自動焦点調節装置より検出されるボケの情報等か
ら上述の単位移動量を補正し、この補正後の移動量だけ
上述の補正レンズを移動させることにより補償させてい
る。
なお、合焦に関係するレンズを前ピン方向、後ピン方向
に振動させ、それによるビデオ信号の変化に基づき合焦
に関係するレンズが前ピン位置にいるのか、後ピン位置
にいるのかを判別することが、例えば特開昭55−76309
号公報、特開昭59−133783号公報等で知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の特開昭62−296110号公報の発明に
於ては、変倍レンズ群の所定移動量の移動が行なわれる
途中、つまりズーミングの最中のボケが、前ピンか後ピ
ンかが判明している場合には、比較的スムーズに合焦に
到ることが期待できるものの、前ピンか後ピンかの判別
に長時間を要する被写体状況の場合には、充分な性能を
発揮することが困難となってくる。特にワイド側からテ
レ側へのズーミングを行った場合には、被写界深度の関
係によりズーム途中からボケが発生することは原理上頻
繁に起こりうると考えられる。
本発明の目的は、簡易な構成で、ピントの合った変倍動
作を行えるレンズ位置制御方法及び光学機器を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の目的を達成するレンズ位置制御方法は、第1レ
ンズ群を光軸に沿って移動させて変倍を行い、第2レン
ズ群を光軸に沿って移動させて変倍時の像面の位置ずれ
を補正するレンズ位置制御方法において、前記像面の位
置ずれを補正するべく前記第2レンズ群を移動させる時
の移動速度として合焦位置より前側へピントがずれる第
1速度と前記合焦位置より後側へピントがずれる第2速
度とを設定し、変倍時に前記第1速度と第2速度の一方
の速度で前記第2レンズ群を移動させた後に前記第1速
度と第2速度の他方の速度で少なくとも合焦するまで前
記第2レンズ群を移動させる動作を繰り返すことを特徴
とするものである。
また、このレンズ位置制御方法において、前記第1、第
2レンズ群を含むレンズ系の絞り値を変数とした関数に
基づいて前記一方の速度による前記第2レンズ群の移動
時間を設定することを特徴とする。
さらに、このレンズ位置制御方法において、前記第1、
第2レンズ群を含むレンズ系の絞り値と焦点距離とを変
数とした関数に基づいて前記一方の速度による移動時間
を変えることを特徴とする。
また、このレンズ位置制御方法において、前記第1、第
2レンズ群を含むレンズ系の絞り値に応じて前記第1、
第2速度の値を変えることを特徴とする。
一方、本発明の目的を実現する光学機器は、光軸に沿っ
て移動して変倍を行う第1レンズ群と、変倍時の像面の
位置ずれを補正するために光軸に沿って移動する第2レ
ンズ群と、を有するズームレンズと、前記像面の位置ず
れを補正するために前記第2レンズ群を移動させる時の
移動速度として合焦位置より前側へピントがずれる第1
速度と前記合焦位置より後側へピントがずれる第2速度
を設定し且つ変倍時に前記第1、第2速度の一方の速度
で前記第2レンズ群を移動させた後に前記第1、第2速
度の他方の速度で少なくとも合焦するまで前記第2レン
ズ群を移動させる動作を繰り返して行う制御手段とを有
することを特徴とする。
[作 用] 上記したレンズ位置制御方法及び光学機器では、変倍時
に、第2レンズ群を例えば後ピン側にピントずれが生じ
るように移動させ、その後、少なくとも合焦点まで前ピ
ン側へ移動させることを繰り返すことにより大きなボケ
を発生させることなく変倍が行える。
[実施例] 実施例1 第1図は、本発明に係るズームレンズ系の断面図であ
る。添番1,2,3,4で撮影光学系を構成する。特に2は光
軸に沿って移動することにより変倍を行うバリエーター
レンズ群(以後Vレンズ群と称す。)、4は、フォーカ
シング機能と、Vレンズ群2の移動により生じる像面の
位置ずれを補正する機能とを共有すると共に、最も像面
側に位置するリアーリレーレンズ群(以後RRレンズ群と
称する。)である。5は、例えば上記撮影光学系をビデ
オカメラに使用した場合に、カメラ本体に設けられたCC
D等の撮像部材、6はレンズ鏡筒である。7は駆動モー
タ8により回転されることによりVレンズ群2の移動を
制御し規制するカム溝が切ってあるカム筒、9a,9bは、
Vレンズ群2を案内する案内バーである。10はカム筒7
とギアで係合され、カム筒7の回転位置、つまりVレン
ズ群2の絶対位置を検出するアブソリュートエンコーダ
で、ズーム領域を16のゾーンに分割した出力を行う。
第2図は、Vレンズ群2の絶対位置を検出するための別
の実施例を示す図である。尚、同一添番については同一
の機能を果たす。16aは駆動モータ8の駆動出力を受け
取るギアである。ギア16aは、送りネジ16bが形成された
回転軸16の一端に固定され、レンズ保持部材2aと一体に
形成される移動部材17がこの送りネジ16bに螺合し、V
レンズ群2を光軸に沿って移動可能としている。レンズ
保持部材2aには第3図に示すブラシ18が固設され、一方
レンズ鏡筒には第4図に示す電極パターンを持ったグレ
ーコード板15が設けられている。そしてブラシ18の各ブ
ラシ端子がグレーコード板を摺動することによりVレン
ズ群の絶対位置を検出できる様になっており、第2図に
示す実施例に於ては、変倍領域を16のゾーンに分割して
いる。尚基板電極パターンの15aはグランドを示す。ま
た第5図は16分割したコード出力を示している。
11は絞り駆動モータで、公知の絞り機構11aを作動させ
る。12は、RRレンズ群4を移動させるためのパルスモー
ターである。13はRRレンズ群を案内する案内バーで、ネ
ジ状の切り溝が形成されており、パルスモーター12の駆
動ギア12a及びギア13aを介して回転されることでRRレン
ズの保持部材4aを光軸方向へ沿って移動させる。
さて、本発明に係る光学系、つまりフォーカシング機能
とコンペンセーター機能とを1つの補正レンズ群(RRレ
ンズ群)で行う所謂リアーフォーカスズームと呼ばれる
レンズ系に於ては、従来の一般的なズームレンズ系、つ
まりフォーカシングレンズ群とコンペンセーターレンズ
群とが各々存在し、コンペンセーターレンズ群の移動軌
跡を一義的に決定できるレンズ系とは相違し、その補正
レンズ群の移動軌跡は、被写体距離に応じて夫々異なる
移動軌跡を描く。この様子を第6図(A)に示す。横軸
にVレンズ群の位置、つまり焦点距離をとり、縦軸にRR
レンズ群の位置をとっている。尚左端のWはワイド端、
右端のTはテレ端を示す。この図から明らかな通り被写
体距離に応じてRRレンズ群の移動軌跡が異なっている。
この様な特性を持つズームレンズ系に、現実に自動焦点
検出装置を搭載した場合、自動焦点検出装置は処理時間
を少なからず要するため、変倍時のVレンズ群2の連続
的な移動に対してRRレンズ群2をリアルタイムで合焦状
態を維持させながら追従させることが困難となってく
る。そこで、本実施例に於ては、かかる問題点に鑑み、
第6図(A)に示す特性図に従って第6図(B)の如く
焦点距離間を複数のゾーンに分割すると共に、各ゾーン
ごとに代表となるRRレンズ群の代表となる速度(基準速
度)を予め記憶させている。尚本実施例においてはズー
ミングの際には、Vレンズ群2の移動速度が一定である
ことを前提としている。また、本実施例に於ては、この
ゾーンを16分割しており、16分割したゾーンは前述した
レンズ群2の位置検出装置の16分割したゾーンと対応し
ている。従って、ズーミング開始前に合焦状態を維持さ
せておけば、後は、Vレンズ群2と、RRレンズ群4の位
置、そしてズーム方向から、RRレンズ群の移動速度が決
定されるので原理的に自動焦点検出装置の応答遅れを償
うことができる。
第7図は第1図と組合せるべき回路図を示す。メインSW
142がオンされるとパワーオンリセット回路143により、
前述の通り、ステップモーター112の0番地のリセット
が行なわれる。
141はズーム操作検出部であり、ズームスイッチ(T,W)
の操作が行なわれると、CPU130に、その操作方向の情報
が伝達される。CPU130ではズームスイッチ(T,W)の操
作が行なわれたことがトリガーとなり、バリエーターレ
ンズ群2の位置を前述のアブソリュートエンコーダー10
又は、ブラシ18と基板15を用いて、ズームエンコーダー
読み取り回路134にてCPU130へ伝達する。またステップ
モーター12が0リセット位置から何パルスの位置にある
のかステップモーター駆動パルスカウント回路136によ
りカウントし、CPU130に伝達される。この2つのレンズ
位置情報と、領域データメモリ133との数値の比較から
領域を判別し、第6図(B)に示すような速度データを
メモリーしている速度データメモリー131から領域代表
(基準)速度が読み出される。なお、このメモリー131
には領域代表(基準)速度に対して、前ピンとなる速度
及び後ピンとなる速度がメモリーされている。更にズー
ム操作検出部141のズームスイッチ(T,W)の操作がワイ
ドからテレ方向か、テレからワイド方向かに応じて方向
データメモリー132からステップモーター112の回転方向
がCPU130に読み込まれる。CPU130ではこれらのデーター
メモリーから読み出した内容と、AF装置135より読み込
んだボケ情報とからRRレンズ群4駆動の為のステップモ
ーター12の移動方向と速度を決定すると共に、ズームス
イッチ(T,W)の操作結果に応じてバリエーターレンズ
駆動用のモーター8の駆動方向を決定する。この後、2
つのモーターが、ほぼ同時に動くように、ステップモー
ター駆動パルス出力回路137への出力と、ズームモータ
ードライバー139への出力を行なうものである。
次に第8図にもとづいて本実施例に係るレンズ駆動装置
に適した自動焦点検出方法を説明する。
30は、ビデオカメラの全画面を示し、31はその中の測距
エリアを示す。本実施例の焦点検出方法は、原理的に像
のコントラストを検出する方法であって、例えば、32に
示すコントラスを持つ像の出力を処理することによりボ
ケ量を検出している。第8図(B)の(a)は、撮像部
材5からの像32のビデオ信号を示し、(b)は、その微
分波形を示す。(C)は微分波形を絶対値化した波形
を、(d)は、絶対値化した波形を積分しホールドした
信号レベル(評価値)Aを示す。つまり、像32が尖鋭な
場合には高い信号レベルが得られ、尖鋭でない場合つま
り、ボケている場合には信号レベルは低い値となる。従
って基本的に第8図(C)に示す通り最も信号レベルA
の高い位置を検出することで、合焦状態にあるべきRRレ
ンズ群4の位置Bを判別することができる。
以上が本実施例の構成であるが、本実施例によるレンズ
の駆動制御原理を以下に説明する。
本実施例は、ズーム操作方向によってレンズ駆動制御を
異ならせている。すなわち、T→W方向のズーミングに
おいては、第6図(A)に示すように、レンズのズーム
曲線はワイド側である範囲内に収束していることから、
第6図(B)に示すゾーンにおいて設定された代表速度
vnを好適に設定することでこの範囲内にRRレンズ群を位
置させることは比較的容易であり、また被写界深度も広
がることから、T→W方向のズーミング時には各ゾーン
毎に設定した領域の代表速度vnにてRRレンズ群の駆動制
御を行なう。
これに対し、W→T方向のズーミングでは、逆にある範
囲内に収束しているズーム曲線を、被写体距離に応じて
振り分けなくてはならず、領域別の代表速度vnだけでズ
ーム曲線をトレースするようにRRレンズ群を駆動制御す
るのは難しい。
そこで本実施例では、W→T方向へのズームを行う際、
RRレンズ群を後ピン側にボケるように移動させ、その後
前ピン側にボケるように移動させるようにしており、後
ピン側にボケるように設定した速度vnbfと、前ピン側に
ボケるように設定した速度vncbは、単位時間当りの発生
錯乱円径増加量又は減少量が一定となるようにし、実際
にはボケとして感じることがないようにしている。
なお、上記した速度vnbf、vncbは、第6図(B)に示す
各分割ゾーンにおける各領域毎に設定されており、その
値は速度データメモリー131に各分割ゾーンごとにメモ
リーされている。
次にCPU130によるレンズ駆動制御の動作手順を第9図に
示すフローチャートに基づいて説明する。
ステップ201で、ズームボタン等の操作が行なわれると
本ルーチンに入る。本ルーチンは例えば1/60secで、ス
テップ205以降をくり返す。
また、ズームボタン等の操作が中止されるか、バリエー
ターレンズ群位置(レンズ群位置)が移動範囲領域の端
まで行きついている場合には、本ルーチンはストップす
る。
ステップ201にて本ルーチンに入ると、ステップ202でAF
装置(自動焦点検出装置)135が動作状態かどうかが判
断される。AF装置135が動作していない時には、ステッ
プ203にて変倍動作は禁止される。従って、AF装置が非
動作の際には、ズームボタン等の操作があってもズーミ
ングは行なわれない。AFが動作状態にある時には、ステ
ップ204に進む。
ステップ204では、本ルーチンを何回繰返すかを設定す
るカウンタcntに回数値limを格納する。なお、回数値li
mの値は、後に触れるが、W→Tズーム中に使用する定
数で、例えばlim=10が設定される。
次にステップ205において、前回のボケ評価値A0をA2
格納する。この場合、ズーム操作開始時ではまだ前回の
ボケ評価は行なわれていないので、A0=0の値がA2に格
納される。
ステップ206では、現在のボケ評価値AをA1に格納す
る。
ステップ207では、A1(現在のボケ評価値)−A2(前回
のボケ評価値)をAdに格納する。
ステップ208では、A(現在のボケ評価値)を次回のル
ーチンで前回のボケ評価値として使用するためにA0に格
納する。
次にステップ209で、現在のVレンズ群の位置(V)とR
Rレンズ群の位置(RR)から第6図(A)のマップ内の
ポイント(V,RR)を検出する。
ステップ210では、209で検出した(V,RR)の点が属する
領域を検出する。ステップ211では、この領域毎に記憶
されているT→Wズーム時の領域代表速度vnと、W→T
ズーム時に単位時間当りの発生錯乱円径増加量が一定と
なる条件でボケるように設定された速度vncb及び同様に
後ピン側にボケるように設定された速度vnbfを読み出
す。
ステップ212ではズームボタンがT→W方向に押されて
いるか、W→T方向に押されているかを判断する。もし
もT→Wズームであれば、ステップ213にてV=vnが指
定されこの速度でRRレンズ群を移動させる。
一方、W→T方向のズームが設定されていると、ステッ
プ214において、cntの値が0か否かの判断を行う。もし
も0でないのなら、ステップ215で先に述べた必らず後
ピン側にレンズが移動する速度vnbfでモーターを駆動す
る。
そして、ステップ216でcntの値を1減らしてステップ20
5に戻る。続けてW→T方向のズームボタンが押されて
いるのならば、cntの値が0になるまでこのルーチンは
繰り返される。すなわち、例えばステップ204でcntの値
limを10と設定しておけば、1/60×10=1/6secの間合焦
レンズは後ピン方向に時間当り一定の錯乱円が発生する
ように移動することになる。そしてこのcntの初期値を
許容錯乱円径を越えない範囲で十分に大きな値をとって
おけば、cntが0となった時に、RRレンズ群を許容錯乱
円以下のボケ範囲で必らず後ピン側にあるようにするこ
とができる。
ステップ214でcntが0と判断されると、ステップ217で
今度は先に述べた前ピン側にレンズが移動する速度vncb
でモーターを回転させる。
ステップ218ではAdが0より大きいかどうかを判断して
いる。Adが正であれば、合焦信号Aが前回よりも改善さ
れており、合焦方向に向かっているので、そのまま205
に戻りふたたび速度vncbで移動する。そしてステップ21
8でAdが負になれば、すなわちベストピント位置を通り
越し、わずかに前ピン側にRRレンズ群が位置することに
なるので、ステップ219でcntに値をlimを入力し、ステ
ップ205に戻って再度後ピン側にRRレンズ群を駆動す
る。ここで、ステップ214以下のルーチンを第10図で説
明すると、RRレンズ群がW側でΔだけ前ピン側にデフォ
ーカスした位置Aにあったとして、W→Tズームスイッ
チが押されたとする。するとモーターはvnbfで回転し、
RRレンズ群は後ピン位置Bまで移動し、次にvncbでC位
置まで移動する。このようにA→B→C→D→E→Fと
合焦レンズ群を移動させることでW→Tズーム中のボケ
を抑えることが可能となる。
また、このようにジグザクにRRレンズ群を動かす時、v
nbfとvncbを前記のごとく単位時間当りに増加する錯乱
円径が一定となるように設定しておけば焦点距離、すな
わち被写界深度の深さとは無関係に、vnbfでレンズを動
かす時間を規定するカウンター値(lim)を一定とする
ことができる。
以上の様に構成することによってcnt=0となった時に
発生しているボケが必ずアトピンである為に、ボケが発
生した時点、時点でそのボケが前ピンであるのか後ピン
であるのかの、ボケの方向の検出を行なう必要がなく、
結果としては、常にボケを許容深度内に収めることが容
易となる。
第11図は横軸にRRレンズ群の位置を、縦軸に自動焦点調
節装置より得られる合焦の程度を示すボケ評価値Aをと
っている。実線300のような特性を示す被写体条件、レ
ンズの各条件下で、302で示した許容深度Iが深度内と
すると、第10図のC,D,E点は図の様になる。
実施例2 本発明の実施例2では絞りがより絞られたり焦点距離が
短くなったりして許容深度が広がった場合の実施例を示
す。
第11図において特性曲線300が最長端焦点距離、開放絞
り値にあった場合とすると、この特性曲線は、これらの
レンズ特性や被写体の状況によって、例えば2点鎖線30
1の様に変化する。この時、レンズの特性の変化によっ
て許容深度範囲は例えば303で示す許容深度IIと変化し
ている。
上記の実施例1では、速度vnbf,vncbを決定する際に、
例えば開放絞り値を与えて、その条件で定められた一定
の錯乱円変化速度となるようにしている。したがって、
特性曲線が符号300→301の様に変化すると、同じvncb,v
nbf,cntだとA値の変化がノイズに埋もれて読み取りに
くくなり、合焦点が不明確となる。
本実施例はこの点を改善したもので、絞り値Fの情報か
らカウンタ(cnt)の値を可変としている。
第12図は本実施例の動作を説明するフローチャートで、
上記した実施例のフローチャート(第9図)と同一の機
能には同じステップ番号を付してその説明は省略する。
第12図において、上記した第9図のフローチャートと異
なる所は、カウンタcntにlimを設定するステップ204,21
9の前段階で、撮影レンズ系の絞り値Fを検出し(ステ
ップ304,306)、この絞り値Fに応じてlimを算出する
(ステップ305,307)。
なお、この実施例2において、lim=f(F)によって
カウンタ値の設定直前にその最適値を算出するようにし
ているが、他に絞り値Fに応じたカウンタ値を予めデー
タメモリーに格納するようにしてもよい。
また、F値のみをlimの決定のパラメータとしている
が、焦点距離fを含めてより高精度なカウンタcnt値の
設定を行なってもよい。
さらに、絞り値Fの情報からvncb,vnbfの値を可変とす
るようにしてもよい。
また、上記の各実施例は、速度vnbfにより駆動後、速度
vncbにより駆動しているが、逆であってもよい。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明によれば、まず例えば後ピン
側に所定のピントずれを生じる方向へ第2のレンズ群を
移動させ、次に前ピン方向へ所定のピントずれが生じる
よう移動させジグザグに第2のレンズ群を移動させるこ
とにより、ボケの発生を防ぐことが、複雑な機構を必要
とせずに可能となった。
また、レンズ系の絞り値を用いて第2のレンズ群の移動
速を制御するようにすることで、一層ボケの程度を減少
させることができる。
なお、実施例では変倍時の補正と焦点合わせの作用を兼
ねるレンズ群として、リヤ・リレーレンズを例として用
いたが、リレーレンズ全体を動かすものやコンペレンズ
を動かして両作用を行うものでも同様な実施が行えるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るズームレンズ系の実施例1断面
図、第2図は、Vレンズ群の駆動機構を説明する図、第
3図は、Vレンズ群の位置を検出するブラシの斜視図、
第4図は、Vレンズ群の位置を検出する基板の状態を示
す図、第5図は、Vレンズ群の位置信号を示す図、第6
図(A),(B)は、本発明に係る光学系のVレンズ群
とRRレンズ群の被写体距離に応じた移動曲線を示す図及
び、分割領域を示す図、第7図は、本発明に係る制御を
示すブロック図、第8図(A),(B),(C)は、本
発明に係る焦点検出装置の原理を説明する図、第9図
は、実施例1の制御を示すフローチャート図、第10図
は、本発明によってRRレンズ群を動かした時の軌跡を示
す図、第11図は、許容深度を示す図、第12図、は他の実
施例のフローチャートである。 2:バリエーターレンズ群(Vレンズ群)、 4:リアーリレーレンズ群(RRレンズ群)、 5:撮像部材、6:レンズ鏡筒、 7:カム筒、8:駆動モータ、 9a,9b:案内バー、 10:アブソリュートエンコーダ、 11:絞り駆動モータ、 11a:絞り機構、12:パルスモータ、 13:案内バー、130:CPU、 135:AF装置。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1レンズ群を光軸に沿って移動させて変
    倍を行い、第2レンズ群を光軸に沿って移動させて変倍
    時の像面の位置ずれを補正するレンズ位置制御方法にお
    いて、前記像面の位置ずれを補正するべく前記第2レン
    ズ群を移動させる時の移動速度として合焦位置より前側
    へピンドがずれる第1速度と前記合焦位置より後側へピ
    ントがずれる第2速度とを設定し、変倍時に前記第1速
    度と第2速度の一方の速度で前記第2レンズ群を移動さ
    せた後に前記第1速度と第2速度の他方の速度で少なく
    とも合焦するまで前記第2レンズ群を移動させる動作を
    繰り返すことを特徴とするレンズ位置制御方法。
  2. 【請求項2】前記第1、第2レンズ群を含むレンズ系の
    絞り値を変数とした関数に基づいて前記一方の速度によ
    る前記第2レンズ群の移動時間を設定することを特徴と
    する請求項1のレンズ位置制御方法。
  3. 【請求項3】前記第1、第2レンズ群を含むレンズ系の
    絞り値と焦点距離とを変数とした関数に基づいて前記一
    方の速度による移動時間を変えることを特徴とする請求
    項1のレンズ位置制御方法。
  4. 【請求項4】前記第1、第2レンズ群を含むレンズ系の
    絞り値に応じて前記第1、第2速度の値を変えることを
    特徴とする請求項1のレンズ位置制御方法。
  5. 【請求項5】光軸に沿って移動して変倍を行う第1レン
    ズ群と、変倍時の像面の位置ずれを補正するために光軸
    に沿って移動する第2レンズ群と、を有するズームレン
    ズと、前記像面の位置ずれを補正するために前記第2レ
    ンズ群を移動させる時の移動速度として合焦位置より前
    側へピントがずれる第1速度と前記合焦位置より後側へ
    ピントがずれる第2速度を設定し且つ変倍時に前記第
    1、第2速度の一方の速度で前記第2レンズ群を移動さ
    せた後に前記第1、第2速度の他方の速度で少なくとも
    合焦するまで前記第2レンズ群を移動させる動作を繰り
    返して行う制御手段とを有することを特徴とする光学機
    器。
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