JPH078653U - 定トルクばね装置 - Google Patents

定トルクばね装置

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JPH078653U
JPH078653U JP4291993U JP4291993U JPH078653U JP H078653 U JPH078653 U JP H078653U JP 4291993 U JP4291993 U JP 4291993U JP 4291993 U JP4291993 U JP 4291993U JP H078653 U JPH078653 U JP H078653U
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JP
Japan
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drum
spring device
spring
leaf
main drum
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Pending
Application number
JP4291993U
Other languages
English (en)
Inventor
安史 戸室
Original Assignee
三光発条株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三光発条株式会社 filed Critical 三光発条株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板ばねの寿命を延ばし、信頼性の高いばね装
置を提供する。 【構成】 略同一の巻直径にて成形された複数枚(例え
ば2枚)の板ばね6,7が巻かれている主ドラム3と、
前記板ばね6,7を引き出して反り返すように巻き取る
従ドラム5とを備えて定トルクばね装置を構成する。複
数枚の板ばねを重ねて用いれば、必要なトルクが得られ
ると共に、耐久性のあるばね装置を提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、定トルク特性を有するばね装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のばね装置として、回転自在に配置された主ドラムの近傍に従ドラムを 回転自在に配置し、略同一の巻直径で成形された板ばねを主ドラムに巻き付ける と共に、板ばねの先端部を引き出して従ドラムに反転して固定し、この従ドラム に板ばねを反り返すように巻き取ることで定トルクを得るようにしたものが考え られている(特開平3−115092号公報)。
【0003】 このようなばね装置をロールカーテンの巻き取り装置等に利用する場合は、ロ ールカーテンを巻き取る巻芯等を従ドラムに連結することになるが、巻芯等の端 部にばね装置の設置スペースを設ける必要がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ばね装置の十分な設置スペースを確保できない場合もあり、限 られたスペースにばね装置を設置する要求がある場合には、ばね装置の小型化を 余儀なくされる。この場合、主ドラムと従ドラムとの間隔を短くすると共に、ド ラム自体の巾を小さくすることとなるが、充分なトルクを得るためには、板ばね の厚みを厚くしたり、板ばねを成形する際の巻直径を小さくする等の設計とせざ るを得ない。
【0005】 ところが、主ドラムと従ドラムとの間隔を小さくして板ばねの反り返りを急激 に行なったり、板ばねの厚みを厚くしたり、巻直径を小さく成形した場合には、 板ばねにかかる応力が大きくなり、金属疲労が早くなる。このため、板ばねの寿 命が短くなり、このばね装置が実用上採用されるか否かの決定的な要因ともなり かねない。
【0006】 そこで、この考案においては、板ばねの寿命を延ばし、信頼性の高いばね装置 を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を達成するための手段】
本出願人は、先ず、ロールカーテンの巻芯の片端にトルクの小さい2つのばね 装置をまとめ、これら2つのばね装置を巻芯の軸方向に併設した結果、目標とす るばね装置の寿命およびトルクが得られるという事実を見出した。次に小型化を 図るために、巻芯に連結する従ドラムを1個に減らし、板ばねが巻かれた主ドラ ムを巻芯の軸方向に対して直角方向に2つ設け、それぞれの主ドラムから板ばね を引き出し、これをまとめて前記1個の従ドラムへ巻き取る構造とした。その結 果、同様に目標とするばね装置の寿命およびトルクが得られることを確認した。 これら種々の知見に基づき、更に小型化のニーズを満たすために、本考案を完成 するに至った。
【0008】 すなわち、この考案の要旨とするところは、回転自在に保持された1つの主ド ラムと、この主ドラムの近傍に回転自在に保持された1つの従ドラムとを有し、 略同一の巻直径にて成形された同一の板ばねを複数枚重ねて前記主ドラムに巻付 け、この主ドラムに巻かれた前記板ばねを引き出して前記従ドラムに反り返すよ うに巻き取るようにしたことにある。
【0009】
【作用】
したがって、この考案によれば、小型化の要請から、例え主ドラムと従ドラム との間隔を短くしたり、ドラム自体の巾を小さくすることが要求されても、複数 枚の板ばねを重ねて用いれば、各板ばねは厚みを薄くして応力を小さくしたもの となっているので、耐久性を高めることができ、また、必要なトルクも得られ、 そのため、上記課題を達成することができるものである。
【0010】
【実施例】 以下、この考案の実施例を図面により説明する。
【0011】 図1において、定トルクばね装置は、回転軸1がブラケット2に固着された主 ドラム3と、回転軸4が同ブラケット2に固着された従ドラム5と、2つの板ば ね6,7とにより基本的に構成されている。
【0012】 2つの板ばね6,7は、長尺のばね用鋼材またはSUS材を略同一の巻直径に て成形された同一の定トルクばねで、図2にも示されるように重ね合わせ、板ば ね6,7がずれないように両端部8,9又はいずれか片端部をスポット溶接で固 着し、このスポット溶接された部分10を余巻き部分としてばねの性能に関わり のない部分とし、余巻き部分以外の部分においてそれぞれの板ばねの性能を発揮 できる構成となっている。
【0013】 そして、この重ねられた板ばね6,7は、主ドラム3に巻付けられており、巻 終わりの一端部8に通孔11を形成し、この一端部8を従ドラム5に向かって引 き出し、板ばね自体が従ドラム5に反り返って巻き取られるよう、通孔11に挿 通される螺子12をもって従ドラム5の巻胴に固定するようにしている。
【0014】 しかして、従ドラム5に連結された図示しない部材を介して従ドラム5が回転 され、板ばね6,7が主ドラム3から強制的に従ドラム5へ巻き取られると、板 ばね6,7は略同一の巻直径にて成形されているので、巻き取られた板ばね6, 7の長さに係わらず、板ばね6,7を主ドラム3に巻き戻そうとする一定のトル ク(復元力)が従ドラム5に働く。
【0015】 ここで、ばね装置の出力(トルク)は、板ばね6,7の厚さ、巾、巻直径等を 考慮して設計されることはいうまでもない。
【0016】 上記構成の定トルクばね装置の寿命を推し量るために、直径22mmの主ドラ ム3と直径34mmの従ドラム5を用い、先ず、13.5kg・mmのばね出力 を得るために、厚さ0.12mm、巾25mm、長さ1100mmの板ばねを1 枚主ドラム3に巻き付け、従ドラム5への巻き取り動作を繰り返し行った。この 場合には、およそ12,000回程で板ばねにクラックが生じ、そのクラックが 大きくなって板ばねが切断してしまうことが確かめられた。これに対し、同上の ドラムを用いて同じばね出力を得るために、厚さ0.09mm、巾25mm、長 さ1100mmの板ばね6,7を2枚重ねて主ドラム3に巻き付け、従ドラム5 への巻き取り動作を繰り返し行った。この場合には、30,000回まで問題な く一定トルクが得られ、金属クラックも発生しなかった。
【0017】 したがって、同じトルクを得るために、板厚の厚い1枚の板ばねを用いるより 、2枚の板ばねを用いる方が、繰り返し寿命を2倍以上長くできることが確認さ れた。尚、2枚の板ばねを用いた方が、巻太りが若干太くなるが、ほぼ同一スペ ース内に収めることができるので、2枚重ねにしたことによってばね装置自体が 大きくなることはない。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案によれば、板ばねを複数枚重ねて用いるようにし たので、板ばねの耐久性を高めて寿命を延ばすことができ、実用上、採用される か否かの決定的な要因を解決したばね装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る定トルクばね装置の実施例を示
す斜視図である。
【図2】図1の定トルクばね装置に用いられる板ばねを
示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
3 主ドラム 5 従ドラム 6,7 板ばね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に保持された1つの主ドラム
    と、この主ドラムの近傍に回転自在に保持された1つの
    従ドラムとを有し、略同一の巻直径に成形された同一の
    板ばねを複数枚重ねて前記主ドラムに巻付け、この主ド
    ラムに巻かれた前記板ばねを引き出して前記従ドラムに
    反り返すように巻き取るようにしたことを特徴とする定
    トルクばね装置。
JP4291993U 1993-07-09 1993-07-09 定トルクばね装置 Pending JPH078653U (ja)

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JP4291993U JPH078653U (ja) 1993-07-09 1993-07-09 定トルクばね装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP4291993U JPH078653U (ja) 1993-07-09 1993-07-09 定トルクばね装置

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Publication Number Publication Date
JPH078653U true JPH078653U (ja) 1995-02-07

Family

ID=12649434

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JP4291993U Pending JPH078653U (ja) 1993-07-09 1993-07-09 定トルクばね装置

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JP (1) JPH078653U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017183627A1 (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 佳宥 森川 回生エネルギーを利用した駆動機構

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4882557A (ja) * 1972-02-04 1973-11-05
JPH03115092A (ja) * 1989-09-29 1991-05-16 Fuji Seiki Co Ltd ダンパ付き定復元力スプリングユニット

Patent Citations (2)

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