JPH078642A - 往復動式電気かみそりの外刃装置 - Google Patents

往復動式電気かみそりの外刃装置

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JPH078642A
JPH078642A JP15945293A JP15945293A JPH078642A JP H078642 A JPH078642 A JP H078642A JP 15945293 A JP15945293 A JP 15945293A JP 15945293 A JP15945293 A JP 15945293A JP H078642 A JPH078642 A JP H078642A
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JP
Japan
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holder
portions
blade body
cutter
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JP15945293A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yoshida
敏之 吉田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
TEC KK
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH078642A publication Critical patent/JPH078642A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、互いに隣接して並設される複
数の外刃部を有した外刃を備える往復動式電気かみそり
の外刃装置において、外刃が破損する恐れを少なくでき
るとともに、外刃体のみの交換が可能で、しかも、組立
て性および外刃体ホルダの成形性を向上できる往復動式
電気かみそりの外刃装置を得ることにある。 【構成】内面に外刃体係合部27が形成された外刃体ホル
ダ22と、このホルダ22に着脱可能に取付けられる外刃体
23とを備える。外刃体23を外刃33の両側縁に外刃体係合
部27に着脱可能に係合される取付け板34を装着して形成
する。外刃33を、互いに隣接して並設される複数の外刃
部31a,31b と、外刃体ホルダ22は別体であって棒状をな
し、かつ、隣接する外刃部31a,31b 間に形成された谷部
35においてこれら外刃部31a,31b と連結された連結体32
とから形成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに隣接して並設さ
れる複数の外刃部を有した外刃を備え、往復動される複
数の内刃を前記各外刃部の内面に摺動させてひげそりを
実施する往復動式電気かみそりの前記外刃を備える外刃
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回動される外刃装置であるか否かを問わ
ず、外刃装置の外刃が複数の外刃部を有するものは、外
刃部が単一のものに比較して効率よくひげそりを行える
利点があり、その外刃装置には図25〜図29に示す第
1従来例、および図30〜図34に示す第2従来例が知
られている。
【0003】詳しくは、図25〜図29中符号1は合成
樹脂製の外刃体ホルダであり、これは、相対向する端壁
1aの上部間に渡る連結棒2を一体に備えている。連結
棒2は断面四角形状をなしその下面に複数のかしめ用突
起3が突設されている。外刃体ホルダ1は、その端壁1
aの下部内面に一対の外刃体係合溝4を夫々有している
とともに、相対向する側壁1bの下部内面に複数の逃げ
溝5を有している。
【0004】また、図25〜図29中符号6で示す外刃
体は、並設された二つの逆U字状をなす外刃部7を有し
た一枚板からなる外刃8の両側縁に、合成樹脂製の取付
け板9を夫々かしめ止めして形成されている。なお、9
aはかしめ用凸部を示す。
【0005】外刃8の隣接した外刃部7によりこれらの
間にプレス型で曲げて形成された谷部8aは、連結棒2
の下面に重ねられて前記谷部8aを通るかしめ用突起3
により連結棒2の下面に固定されている。図28および
図29にはかしめられる前のかしめ用突起3が示され、
図25および図26にはかしめられた後のかしめ用突起
3が示されている。
【0006】そして、自由に上下方向に動き得る取付け
板9の長手方向両端部は夫々外刃体係合溝4に挿入され
ているとともに、取付け板9と外刃8との連結をなした
複数のかしめ用凸部9aは逃げ溝5に夫々収容され、そ
れによって、外刃体6の両側部が外刃体ホルダ1の側壁
1bの内面に沿って上下方向に摺動可能に設けられてい
る。
【0007】また、図30〜図34に示す第2従来例は
前記第1の従来例と基本的には同じであるから、相違す
る部分の構成についてのみ以下説明する。外刃体ホルダ
1に一体に形成された連結棒2は、厚み幅よりも縦方向
に長い断面を有し、その両側面に夫々かしめ用突起3を
有している。そして、外刃8の隣接した外刃部7間にプ
レス形で曲げて形成された谷部8aは、連結棒2をその
両側から挟んでおり、この谷部8aを通るかしめ用突起
3により連結棒2の側面に固定されている。図32およ
び図34にはかしめられる前のかしめ用突起3が示さ
れ、図30および図31にはかしめられた後のかしめ用
突起3が示されている。なお、以上説明した点以外の構
成は前記第1従来例と同じである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記いずれの従来例に
係る外刃装置においても、外刃8の谷部8aを外刃体ホ
ルダ1に一体に形成された連結棒2にかしめ止めして、
外刃体6を外刃体ホルダ1に取付けた構成である。その
ため、ひげそり時において顔等との接触に伴い外刃8を
押し込む外力が、移動不能な連結棒2とのかしめ止め部
に集中し、この部分において外刃8が破損する恐れが高
い。
【0009】さらに、前記かしめ止めにより外刃体6が
外刃体ホルダ1に分離不可能に固定されているため、外
刃8が損傷した際には外刃体ホルダ1ごと、つまり、外
刃装置全体の交換を余儀なくされるという問題がある。
【0010】しかも、外刃体6を外刃体ホルダ1に固定
する外刃装置の組立てにおいては、外刃体ホルダ1の内
側で外刃8を連結棒2にかしめ止めする作業をしなけれ
ばならないから、外刃体ホルダ1が邪魔になり易く作業
性が悪いという問題があるとともに、外刃体ホルダ1の
成形においても、このホルダ1が複数のかしめ用突起3
を有した連結棒2を備えているので、成形型の構造が複
雑で、成型コストがかさむという問題もある。
【0011】本発明の目的は、複数の外刃部を有した外
刃が破損する恐れを少なくできるとともに、この外刃を
有した外刃体のみの交換が可能で、しかも、組立て性お
よび外刃体ホルダの成形性を向上できる往復動式電気か
みそりの外刃装置を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに隣接し
て並設される複数の外刃部を有した外刃を備える往復動
式電気かみそりの外刃装置に適用される。
【0013】そして、前記目的を達成するために、内面
に外刃体係合部が形成された外刃体ホルダと、このホル
ダに着脱可能に取付けられる外刃体とを備え、前記外刃
体を前記外刃の両側縁に前記外刃体係合部に着脱可能に
係合される取付け板を装着して形成し、前記外刃を、互
いに隣接して並設される複数の前記外刃部と、前記外刃
体ホルダとは別体であって棒状をなし、かつ、隣接する
前記外刃部間に形成された谷部においてこれら外刃部と
連結された連結体とから形成したものである。
【0014】
【作用】前記外刃装置の構成においては、外刃体が外刃
体ホルダとは別体の棒状をなす連結体を備え、この連結
体がその外刃の隣接する外刃部間に形成される谷部に連
結されているから、ひげそり時に顔等との接触に伴い外
刃を押し込む外力により、連結体を有する外刃体全体を
外刃体ホルダに対して移動させて、外刃と連結体との連
結部に前記外力が集中することを防止する。
【0015】そして、外刃体ホルダに対して外刃体が着
脱可能であるから、複数の外刃部を有した外刃の損傷に
伴う交換においては、損傷した外刃体のみを交換でき、
損傷を受けていない外刃体ホルダの交換を伴うことがな
い。
【0016】さらに、外刃体が着脱可能であることによ
り、外刃体の組立て作業を外刃体ホルダに制約されるこ
となく、このホルダの外部で行うことができる。しか
も、既述のように隣接する外刃部間に形成された外刃の
谷部に連結される連結体が、外刃体ホルダとは別体であ
るので、外刃体ホルダの構造が簡単になるに伴い、その
成形型の構造も簡単にできる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図12を参照して本発明の第1
実施例を説明する。図1〜図3中11は図示しないモー
タおよび蓄電池や回路部品等が内蔵されたかみそり本体
で、その上部に外刃台12を備えている。なお、図1中
11aはモータ駆動用スライド式スイッチのスイッチ摘
みである。外刃台12はかみそり本体11の幅方向両端
に夫々位置される一対の突出端部12aを有している。
【0018】これら端部12aは図2に示されるように
中空状であり、その内側壁の根元部に係止孔13が形成
されている。さらに両突出端部12a内には、後述の外
刃装置を取外す際に、この突出端部12aの外側壁がわ
から押し込まれる操作釦14が夫々取付けられている。
【0019】操作釦14は、弾性変形が可能な取付け脚
部14aと、挿入凸部14bとを有し、前記脚部14a
を撓ませながら押込まれることにより、挿入凸部14b
が前記係止孔13に深く挿入され、そして、前記押込み
力が消失すると、取付け脚14aの弾性力により図2に
示される原位置に戻されるようになっている。
【0020】図1〜図3中15は前記モータの動力でか
みそり本体11の幅方向に往復移動される一対の駆動軸
で、これらは前記両突出端部12a間に位置して外刃台
12に設けられた通孔12bを貫通してかみそり本体1
1外に突出されている。両駆動軸15はその先端が開放
された中空構造であって、そのかみそり本体11の厚み
方向(前後方向)に相対向する壁部には、その上端から
取付け溝15aが夫々切欠かれている。取付け溝15a
は入口が奥部よりも狭く形成されていて、その奥部の長
さ範囲で後述の内刃体の上下動(図2および図3におい
て)を可能にしている。
【0021】両駆動軸15には内刃体16が夫々取付け
られている。図2および図3に示されるように内刃体1
6は、合成樹脂または軽金属製の内刃体ベース16a
に、その長手方向に沿って所定間隔ごとに並設される半
円状の金属板製内刃16bを取付けてなるものである。
内刃体ベース16aの長手方向中央部には挿入脚部16
cが突設され、この脚部16cはその前後方向に突出す
る係合凸軸部16dを一体に有している。
【0022】各内刃体16は、その挿入脚部16cを駆
動軸15にその上方から遊挿するとともに、係合凸軸部
16dを取付け溝15aの奥部に挿入して取付けられて
いる。それにより、各内刃体16は上下方向に移動でき
るとともに、係合凸軸部16dを中心に揺動可能に設け
られている。また、各駆動軸15には内刃体16を常に
上向きに付勢するコイルばね17(図3参照)が内蔵さ
れている。なお、係合凸軸部16dとこの直径よりも狭
い取付け溝15aの入口部との係合により、コイルばね
17の付勢力に拘らず挿入脚部16cが駆動軸15から
外れることはないが、内刃体16を手で強く押し引きす
る場合には、係合凸軸部16dが取付け溝15aの入口
部を通過できるものである。
【0023】前記外刃台12には本実施例に係る内刃装
置21が着脱可能に取付けられている。この外刃装置2
1は外刃体ホルダ22と外刃体23とを備えている。合
成樹脂の成形品からなる外刃体ホルダ22は、図2〜図
4および図6に示されるように一対の端壁22a相互
を、これらよりも背が低い一対の側壁22bで一体につ
ないでなる枠構造をなし、その上下は夫々開放されてい
る。
【0024】両端壁22aは、その下端に開放する一対
の互いに平行な切欠溝24間に位置する弾性変形部25
を有し、この変形部25の下端部外面には前記係止孔1
3に係脱される係止爪25aが一体に突設されている。
さらに、両端壁22aの内面には、切欠溝24間におい
て連結体係合溝26が形成されているとともに、一対の
切欠溝24を間において一対の外刃体係合部27が形成
されている。
【0025】これら連結体係合溝26および外刃体係合
部27の下端は夫々端壁22aの下端に開放されてい
る。連結体係合溝26は外刃体係合部27よりも上方に
延びており、その上部の相対向する溝内面は平行になっ
ている。外刃体係合部27は側壁22bに連なってい
る。
【0026】図4および図6に示されるように前記両側
壁22bの内面は、傾斜面とこの下端に連なる垂直面と
で形成されており、これら両面の境界に係止角部28を
設けている。さらに、両側壁22bの内面には、これら
の下端に開放されるとともに係止角部28と直交する複
数の逃げ溝29が所定間隔ごとに設けられている。
【0027】図6を除く図2〜図8に示されるように前
記外刃体23は、二つの外刃部31a、31bに連結体
32を連結してなる外刃33の両側縁に取付け板34を
装着して形成されている。夫々上向きの凸となるように
湾曲された二つの外刃部31a、31bは、金属薄板製
であって、その略全域に渡り無数のひげ導入用の小孔
(図示しない)を有している。これらの外刃部31a、
31bは本実施例の場合には一体につながっている。そ
して、互いに隣接した両外刃部31a、31b間にこれ
らによって形成された谷部35に連結体32がかしめ止
めされている。
【0028】図9に示されるように両外刃部31a、3
1bには前記谷部35側の一側縁において複数の第1通
孔36が所定間隔ごとに開けられているとともに、前記
谷部35と反対側の他側縁において複数の第2通孔37
が所定間隔ごとに開けられている。しかも、本実施例の
場合一体につながった両外刃部31a、31b間の前記
谷部35に相当する部分には矩形状をなす第3通孔38
が複数開けられている。
【0029】前記連結体32は、外刃体ホルダ22とは
別体であって、外刃部31a、31bの全長よりも長く
合成樹脂で成形されている。しかも、この連結体32
は、本実施例においては図10に示されるように短冊状
をなし、その両側面に夫々複数のかしめ用突起39を所
定間隔ごとに一体に突設するとともに、下端に複数の位
置決め用突起40を所定間隔ごとに一体に突設して形成
されている。
【0030】前記両取付け板34も合成樹脂等で外刃部
31a、31bの全長よりも長い短冊状をなして成形さ
れている。これら取付け板34の一側面には図11に示
されるように複数のかしめ用凸部41が所定間隔ごとに
一体に突設されている。そして、これら取付け板34
は、その凸部41を前記第2通孔37に通して外刃33
の側縁部内面に重ねられるとともに、前記各凸部41を
かしめることにより外刃33の側縁部に装着されてい
る。図11に示された凸部41はかしめられる前の状態
であり、図3〜図5にかしめられた後の凸部41が示さ
れている。
【0031】前記構成の外刃体23は図12(A)〜
(C)の工程を経て同図(D)に示されるように組立て
られる。
【0032】すなわち、まず、あらかじめ両側縁に取付
け板34が装着されて一体に連続された二つの外刃部3
1a、31bを用意する。この状態において二つの外刃
部31a、31bは一枚の多孔性金属薄板として平らに
展開されている。そして、図12(A)に示されるよう
に前記薄板が有した各第3通孔38に対して連結体32
の各位置決め用突起40を夫々挿入し、前記薄板と連結
体32とを相互に位置決めする。
【0033】次に、連結体32を中心に図12(A)お
よび図12(B)の矢印に示すように前記薄板を折り曲
げて、二つの外刃部31a、31bの各第1通孔36を
連結体32の各かしめ用突起39に夫々嵌合させてか
ら、各第1通孔36を通った突起39を叩き潰し、外刃
部31a、31bと連結体32とかしめ止めして外刃3
3を形成する。かしめ止めされた状態は図12(C)に
示されている。
【0034】最後に、図12(C)に示された状態か
ら、同図矢印に示すように両外刃部31a、31bを湾
曲させながら下方に折り返すことにより、図12(D)
に示される外刃体23の組立てが完了する。
【0035】このような外刃体23の組立てにおいて
は、二つの外刃部31a、31bが一体につながってい
る関係で、これらと連結体32との位置合わせおよびか
しめ止めの作業をいずれも一度に実施できる。その上、
前記組立てによれば、各外刃部31a,31b間に連結
体32の形に対応した谷部35を予めプレス型などで成
形する必要がなく、簡単に組立てることができる。
【0036】前記のようにして組立てられた外刃体23
は前記外刃体ホルダ22に着脱可能に取付けられてい
る。その取付けは、図5および図12(D)に示される
ように組立てられた外刃体23を、図4に示されるよう
に外刃体ホルダ22の下方から挿入することにより実施
される。
【0037】この取付けにより、連結体32の両端部が
連結体係合溝26に夫々入り込んで上下動可能に係合さ
れるとともに、取付け板34の両端部が外刃体係合部2
7に夫々入り込んで上下動可能に係合される。しかも、
取付け板34のかしめ用凸部41が対応する逃げ溝29
に夫々入り込み、それにより、外刃33の取付け板34
側部分が、外刃部31a、31bの弾性力によって外刃
体ホルダ22の側壁22bの傾斜された内面に摺動可能
に接触される。
【0038】このような取付け状態において外刃体23
は外刃体ホルダ22の係止角部28の上方において上下
動可能に配置されている。前記側壁22bの係止角部2
8より下側の内面は垂直面となっているから、掃除等の
ために外刃装置21を外刃台12から取外した際に、外
刃33が下方への変位を伴いながら外刃部31a、31
bの弾性力で自然に広がることを、前記係止角部28へ
の取付け板34の下縁との係合で妨げることができる。
したがって、外刃装置21を外刃台12から取外した際
に、外刃体23が外刃体ホルダ22から不用意に脱落す
ることを防止できる。
【0039】なお、外刃体ホルダ22から外刃体23を
取外すには、外刃体ホルダ22の下端開放部より取付け
板34に指などを掛けて外刃体23を内側に引っ張りな
がら係止角部28から外すことにより、外刃体23を外
刃体ホルダ22の下方に引き外すことができる。
【0040】また、前記構成の外刃装置21は、外刃台
12の突出端部12a間に着脱可能に取付けられてい
る。すなわち、外刃体23の係止爪25aを突出端部1
2aの内側壁に沿わせながら、外刃装置21を外刃台1
2の突出端部12a間に押し込むことにより、係止爪2
5aを有した弾性変形部25の弾性変形を伴って前記押
し込みが進行し、そして、所定の深さ位置までの押し込
みが完了すると同時に、係止爪25aが、突出端部12
aの係止孔13に対向して、弾性変形部25の弾性力で
係止孔13に係合される。したがって、外刃装置21が
外刃台12の所定位置に取付けられる。
【0041】この逆に、取付けられた外刃装置21を取
外すには、操作釦14を互いに近付くように押し込むこ
とにより、これら釦14の挿入凸部14bが係止孔13
に深く挿入されて、係止爪25aを係止孔13から押し
出す。次に、この状態で外刃装置21の外刃体ホルダ2
2を掴んで上方に引っ張ることにより、外刃装置21を
外刃台12の突出端部12a間から取外すことができ
る。
【0042】ところで、外刃装置21が既述のようにし
て取付けられた状態では、その互いに隣接した二つの外
刃部31a、31bの内面には、前記コイルばね17の
付勢力により図3に示されるように内刃体16の各内刃
16bが押し付けられる。この場合、外刃体23が備え
る連結体32の両端部が連結体係合溝26の溝端26a
(図4および図6参照)に引っ掛かって、外刃体23の
上限位置が決められる。そのため、コイルばね17の力
で内刃体16が押し付けられるにも拘らず、外刃体23
の変形を伴って、この外刃体23が外刃体ホルダ22の
上側開放部を通って不用意に外れることがないととも
に、所定の刃圧を確保することができる。
【0043】したがって、ひげそり時において外刃体2
3の両外刃部31a、31bを通ったひげを、これら外
刃部31a、31bの内面に沿ってかみそり本体11の
幅方向に摺動する内刃16bにより切断できる。
【0044】そして、このひげそり時において、外刃部
31a、31bと顔等との接触に伴い、これら外刃部3
1a、31bにはこれを外刃体ホルダ22の内側に押し
込む力が作用する。この外力がコイルばね17の付勢力
に勝った際に、外刃体ホルダ22とは別体の連結体32
は、連結体係合溝26の溝端26から離れて外刃部31
a、31bと一緒に押し下げられる。
【0045】このように前記外力によって連結体32を
有する外刃体23全体が外刃体ホルダ22に対して押し
下げられるため、前記外力が連結体32と外刃部31と
を連結したかしめ部に集中することが防止される。した
がって、このかしめ部分において外刃部31a、31b
が破損する恐れを少なくできる。
【0046】また、既述のように外刃体ホルダ22と外
刃体23とからなる外刃装置21は、その外刃体ホルダ
22に対して外刃体23が着脱可能であるから、外刃3
3の損傷に伴う交換において、損傷した外刃体23のみ
を外刃体ホルダ22から取外して交換できる。したがっ
て、損傷を受けていない外刃体ホルダ22の交換を伴う
ことがないので、交換に要するコストを低減できる。
【0047】さらに、外刃体23が外刃体ホルダ22に
着脱可能であることにより、既述のように図12(A)
〜図(D)の順序で実施される外刃体23の組立て作業
を、外刃体ホルダ22外においてこのホルダ22に制約
されることなく行うことができる。そのため、容易に外
刃体ホルダ22を組立てることができる。
【0048】しかも、既述のように外刃33の隣接する
二つの外刃部31a、31b間に形成された谷部35に
連結された連結体32を、外刃体ホルダ22とは別体と
したので、外刃体ホルダ22の構造が簡単になるに伴
い、その成形型の構造も簡単にでき、安価に外刃体ホル
ダ22を成形できる。なお、その代わり連結体32を単
独に成形する型が必要となるが、その型構造は著しく簡
単であるので、この点を考慮しても成形コストを低減で
きる。
【0049】次に、図13〜図24に示す本発明の第2
実施例を説明する。なお、この説明のあたり、前記第1
実施例と同様な構成については第1実施例の該当部分と
同一符号を付して、その説明を省略し、以下、前記第1
実施例とは異なる構成についてのみ説明する。
【0050】この第2実施例は前記第1実施例との比較
において外刃装置21が備える着脱可能な外刃体51の
外刃52の構成のみが異なり、その他の構成は前記第1
実施例と同様である。
【0051】外刃52は、互いに独立した金属薄板から
なる二つの外刃部53a、53bと、外刃体ホルダ22
とは別体であって、棒状をなす合成樹脂製の連結体54
とから形成されている。そして、図22に示されるよう
に両外刃部53a、53bは、その一側縁に、複数の第
1通孔36を有するとともに、他側縁に複数の第2通孔
37を有している。連結体54はその両側面に夫々複数
のかしめ用突起55、56を一体に突設した構成であ
る。各突起55、56は夫々同一ピッチで設けられてい
るとともに、図24に示されるように連結体54の両側
面に互いに位置をずらして交互に設けられている。
【0052】そして、前記二つの外刃部53a、53b
と、これらの間に形成された谷部60に配置されて外刃
部53a、53bを連結する連結体54とは、図23
(A)〜(C)の工程を得て、図23(D)および図1
6に示されるように外刃体ホルダ22の外部で組立てら
れる。
【0053】すなわち、まず、あらかじめ両側縁に取付
け板34が装着された二つの外刃部53a、53bを用
意する。この状態において二つの外刃部53a、53b
は夫々平板状をなしている。そして、図23(A)に示
されるように一方の外刃部53aの各第1通孔36を連
結体54の一側面の各かしめ用突起55の夫々に嵌合さ
せてから、前記各第1通孔36を通った突起55を叩き
潰し、一方の外刃部53aと連結体54とかしめ止めす
る。かしめ止めされた状態は図23(B)に示されてい
る。
【0054】次に、図23(B)に示されるように他方
の外刃部53bの各第1通孔36を連結体54の他側面
の各かしめ用突起56の夫々に嵌合させてから、前記各
第1通孔36を通った突起56を叩き潰し、他方の外刃
部53bと連結体54とかしめ止めして外刃52を形成
する。する。かしめ止めされた状態は図23(C)に示
されている。
【0055】なお、前記かしめ止めにおいて使用するか
しめ用の治具57は図24に示されており、この治具5
7は、連結体54全体を収容できるセット溝58を有し
ているとともに、この溝58の底面(受圧面)に各突起
55、56の配設ピッチと同一のピッチで突起収容凹部
59を設けて形成されている。
【0056】図24(A)は図23(A)でのかしめ作
業を説明するもので、治具57のセット溝58の連結体
54を嵌合させる。このとき、連結体54は、そのかし
め用突起55を上向きにするとともに、下向きのかしめ
用突起56を夫々突起収容凹部59に収容させて、治具
57上にセットされる。そして、この上からかしめ用突
起55に一方の外刃部53aの第1通孔36を嵌合し
て、突起55がかしめられる。
【0057】同様に24(B)は図23(B)でのかし
め作業を説明するもので、一方の外刃部53aが連結さ
れた連結体54を、表裏反転させて治具57のセット溝
58に嵌合させる。このとき、連結体54は、そのかし
め用突起56を上向きにするとともに、かしめられた突
起55を夫々突起収容凹部59に収容させて、治具57
上にセットされる。そして、この上からかしめ用突起5
6に他方の外刃部53bの第1通孔36を嵌合して、突
起56がかしめられる。
【0058】最後に、図23(C)に示された状態か
ら、同図矢印に示すように連結体54を介して隣接した
二つの外刃部53a、53bを湾曲させながら下方に折
り返すことにより、図24(D)に示される外刃体51
の組立てが完了する。
【0059】このような外刃体51の組立てにおいて
は、二つの外刃部53a、53bが一体につながってお
らず、互いに独立したものであるから、前記組立て前に
二つのうちの一方に不良が発見されても、それが他方の
外刃部とともに廃棄させる原因となることがない。その
ため、外刃52の製造についての歩留まりを向上できる
利点がある。
【0060】前記構成の第2実施例においても、互いに
隣接して設けられた外刃部53a、53bと、これらを
つないだ連結体54とが一体に動くことができるととも
に、連結体54を有した外刃体51が外刃ホルダ22に
対して着脱可能であることにより、前記第1実施例と同
様な作用により本発明の初期の目的を達成できる。勿
論、この第2実施例においても、外刃52の組立てにあ
たり、外刃部53a,53b間に連結体54の形に対応
した谷部60を予めプレス型などで成形する必要がな
く、簡単に組立てることができる。
【0061】なお、本発明は前記各実施例に制約されな
い。例えば、各実施例では隣接する外刃部の相互間隔を
狭くするために、連結体を幅狭くしてその両側面に外刃
部を夫々連結したが、これに代えて、連結体の幅を多少
広くして、この連結体の下面に外刃部を連結してもよ
い。
【0062】また、前記各実施例では、連結体の両端部
を外刃部より突出させて連結体係合溝に挿入させること
により、上方への外刃体の外れ止めをしたが、これに代
えて、逃げ溝29と取付け板34のかしめ用凸部41と
の係合深さを大きくして、凸部41を逃げ溝29の奥端
に係合させることにより、上方への外刃体の外れ止めを
してもよく、その場合には連結体係合部26を省略でき
る。
【0063】さらに、本発明において外刃部は二つに限
らず、三つ以上の外刃部を有した外刃体を備える外刃装
置にも適用できる。
【0064】
【発明の効果】以上詳記したように本発明に係る往復動
式電気かみそりの外刃装置においては、外刃の隣接する
外刃部間に形成された谷部に連結される連結体が外刃体
ホルダとは別体であるので、前記複数の外刃部を有した
外刃をひげそり時等に押し込む外力が、外刃と連結体と
の連結部に集中することを防止して、外刃が破損する恐
れを少なくできるとともに、外刃体ホルダの成形型の構
造が簡単となり、このホルダの成形性を向上できる。さ
らに、外刃体ホルダに対して外刃体が着脱可能であるか
ら、外刃の損傷に伴う交換において、外刃装置全体を交
換を余儀なくされることがなく、複数の外刃部を有した
外刃体のみの交換が可能であるとともに、外刃体の組立
て作業を外刃体ホルダの外部でこのホルダに制約される
ことなく行え、組立て性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る外刃装置を備えた往
復動式電気かみそりの構成を一部分解して示す正面図。
【図2】同第1実施例に係る外刃装置の構成を示す断面
図。
【図3】図2中Z−Z線に沿って同第1実施例に係る外
刃装置の構成を示す断面図。
【図4】同第1実施例に係る外刃装置の構成を分解して
示す断面図。
【図5】同第1実施例に係る外刃装置の外刃体の構成を
示す断面図。
【図6】図4中Y−Y線に沿って同第1実施例に係る外
刃装置の外刃体ホルダの構成を示す断面図。
【図7】図5中X−X線に沿って同第1実施例に係る外
刃装置の外刃体の構成を示す断面図。
【図8】同第1実施例に係る外刃装置の外刃体の構成を
示す正面図。
【図9】同第1実施例に係る外刃体の外刃部の構成を示
す展開図。
【図10】同第1実施例に係る外刃体の連結体の構成を
示す正面図。
【図11】同第1実施例に係る外刃体の取付け板の構成
を示す平面図。
【図12】(A)は同第1実施例に係る外刃体を組立て
る第1工程を示す図。(B)は同第1実施例に係る外刃
体を組立てる第2工程を示す図。(C)は同第1実施例
に係る外刃体を組立てる第3工程を示す図。(D)は前
記第1〜第3工程を得て組立てられた外刃体を示す図。
【図13】本発明の第2実施例に係る外刃装置の構成を
示す断面図。
【図14】図13中W−W線に沿って同第2実施例に係
る外刃装置の構成を示す断面図。
【図15】同第2実施例に係る外刃装置の構成を分解し
て示す断面図。
【図16】同第2実施例に係る外刃装置の外刃体の構成
を示す断面図。
【図17】同第2実施例に係る外刃装置の外刃体の構成
を示す平面図。
【図18】図17中V−V線に沿って同第2実施例に係
る外刃体の構成を示す断面図。
【図19】同第2実施例に係る外刃装置の外刃体の構成
を示す底面図。
【図20】図15中U−U線に沿って同第2実施例に係
る外刃装置の外刃体ホルダの構成を示す断面図。
【図21】図16中T−T線に沿って同第2実施例に係
る外刃装置の外刃体の構成を示す断面図。
【図22】同第2実施例に係る外刃体の外刃部の構成を
示す展開図。
【図23】(A)は同第2実施例に係る外刃体を組立て
る第1工程を示す図。(B)は同第2実施例に係る外刃
体を組立てる第2工程を示す図。(C)は同第2実施例
に係る外刃体を組立てる第3工程を示す図。(D)は前
記第1〜第3工程を得て組立てられた外刃体を示す図。
【図24】(A)は前記第1工程を実施する治具と連結
体と一方の外刃部とを分解して示す断面図。(B)は前
記第2工程を実施する治具と連結体と他方の外刃部とを
分解して示す断面図。
【図25】第1従来例に係る外刃装置の構成を示す断面
図。
【図26】図25中S−S線に沿って同第1従来例に係
る外刃装置の構成を示す断面図。
【図27】同第1従来例に係る外刃装置の外刃体の構成
を図28中R−R線に沿って示す断面図。
【図28】同第1従来例に係る外刃装置の構成を分解し
て示す断面図。
【図29】同第1従来例に係る外刃装置の外刃体ホルダ
の構成を図28中Q−Q線に沿って示す断面図。
【図30】第2従来例に係る外刃装置の構成を示す断面
図。
【図31】図30中O−O線に沿って同第2従来例に係
る外刃装置の構成を示す断面図。
【図32】同第2従来例に係る外刃装置の外刃体ホルダ
の構成を図34中N−N線に沿って示す断面図。
【図33】同第2従来例に係る外刃装置の外刃体の構成
を図34中M−M線に沿って示す正面図。
【図34】同第2従来例に係る外刃装置の構成を分解し
て示す断面図。
【符号の説明】
21…外刃装置、 22…外刃ホル
ダ、23…外刃体、 27…外刃体
係合部、31a、31b…外刃部、 32…連
結体、33…外刃、 34…取付
け板、35…谷部、 39…かし
め用突起51…外刃体、 52…外
刃、53a、53b…外刃部、 54…連結
体、55、56…かしめ用突起 60…谷
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに隣接して並設される複数の外刃部を
    有した外刃を備える往復動式電気かみそりの外刃装置に
    おいて、 内面に外刃体係合部が形成された外刃体ホルダと、この
    ホルダに着脱可能に取付けられる外刃体とを備え、 前記外刃体を前記外刃の両側縁に前記外刃体係合部に着
    脱可能に係合される取付け板を装着して形成し、 前記外刃を、互いに隣接して並設される複数の前記外刃
    部と、前記外刃体ホルダとは別体であって棒状をなし、
    かつ、隣接する前記外刃部間に形成された谷部において
    これら外刃部と連結された連結体とから形成したことを
    特徴とする往復動式電気かみそりの外刃装置。
JP15945293A 1993-06-29 1993-06-29 往復動式電気かみそりの外刃装置 Pending JPH078642A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6233785B1 (en) 1998-07-24 2001-05-22 International Business Machines Corporation Torque hinge mechanism
JP2016531717A (ja) * 2013-10-01 2016-10-13 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 刃のセット、ヘアカット機器、及び、関連する製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6233785B1 (en) 1998-07-24 2001-05-22 International Business Machines Corporation Torque hinge mechanism
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