JPH0786213B2 - 吹付け遮水シート工法用編地および現場施工による吹付け遮水シート工法 - Google Patents

吹付け遮水シート工法用編地および現場施工による吹付け遮水シート工法

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JPH0786213B2
JPH0786213B2 JP1287356A JP28735689A JPH0786213B2 JP H0786213 B2 JPH0786213 B2 JP H0786213B2 JP 1287356 A JP1287356 A JP 1287356A JP 28735689 A JP28735689 A JP 28735689A JP H0786213 B2 JPH0786213 B2 JP H0786213B2
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knitted fabric
spraying
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impermeable sheet
sprayed
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後藤  達也
克己 小谷
克章 関原
瑛一路 滝
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Obayashi Corp
Nissin Kogyo Co Ltd
Toyobo Co Ltd
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Obayashi Corp
Nissin Kogyo Co Ltd
Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、廃棄物処分場・貯水池・水路など遮水に用い
られる遮水シート工法に関し、特に、現場施工により遮
水性を確保する遮水シートの施工方法および同工法用の
編地に関する。
《従来の技術》 従来、廃棄物処理場・貯水池・水路などの遮水を目的と
する工法には、工場サイドで形成された遮水シートを現
場で敷設して継手処理を行う方法と、現場に敷設された
シートにセメント系の防水材料を吹付ける方法とが用い
られていた。
しかし、前者の方法は、継手処理に接着ないしは溶着が
採用されており、この部分が弱点となって、漏水が起こ
ることが多く、また、シートの敷設に当たっては地表面
の整形を要するとともに、地表面に密着することがな
く、運搬・継手処理などに多くの時間と労力を要するな
どの問題があった。
一方、後者の方法では、現場施工により遮水性を確保す
るので、前者の方法に比べて施工性は良好となるが、防
水材料の引張り強度が低いので、遮水性を長時間維持す
る上で問題があった。
そこで、このような問題を解決するため、特公昭昭51−
46983号公報のように、地表面に不織布を敷設した後
に、種々の材料を不織布の全面に吹付けて、防水層を形
成する工法が提案されている。
しかしながら、上記公報のような不織布を用いた工法に
は、以下に説明する技術的な課題があった。
《発明が解決しようとする課題》 すなわち、前記の不織布を用いた工法では、引張り強度
が低いため、シート上を人が歩行した場合に破損の危険
性があり、不織布の伸び率が小さいため、地表面の凹凸
が大きい場合敷設作業が困難となりまた、敷設時にしわ
が生じ、その部分が地表面にフィットせず上から荷重が
かかった場合などに破損する危険性があり、また、均一
な継手幅が確保できないなどの問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、引張り強度・伸び
率が高く、凹凸の大きい地表面でも良くフィットして、
均一な継手幅が確保できる吹付け遮水シート工法用編地
および現場施工による吹付け遮水シート工法を提供する
ことにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明は、吹付け遮水シー
ト工法用編地として、ヨコ編地で、タテヨコそれぞれ1k
gの荷重で10%以上伸長する低荷重伸長性を備え、厚み
が0.5mm以上で、且つ、かさ比重が0.01g/cm2〜0.2g/cm2
の範囲内の大きさを有することを特徴とする。
また、現場施工による吹付け遮水シート工法として、地
表面上に低荷重伸長性を有する編地の継手部が部分的に
相互に重合するように敷設した後、ゴムアスファルトエ
マルジョンなどの浸透性材料を前記編地の全面に吹付け
ることを特徴とする。
本発明の編地のヨコ編地とは、同一糸が多数本の針にか
かる構造であり、このような編地では、編針で作られた
ループがタテヨコ方向に連続し、編地に引張張力がかか
ったとき、ループが変形して、伸縮し易くなる構造とな
り、横編機あるいは丸編機で編成される。
また、ヨコ編地も吹付け遮水シート工法に用いる場合に
は、厚みを確保するためにダブルニットが望ましい。
このようなヨコ編地の編成組織は限定されるものではな
いが、例えば、丸編機では、ダイヤル,シリンダーの両
方の針に同一の糸が供給され編成りされるため、あたか
もダイセル,シリンダーの夫々で編まれた編地が2枚結
節されたような厚みと風合い得られ好ましい。
本発明の編地では、タテヨコそれぞれ1kgの荷重で10%
以上伸長する低荷重伸長性を備える必要があり、伸長が
10%以下では、地表面に敷設した後に、例えば、ビン打
ちをしても地表面の凹凸にフィットせず、凹部で浮上が
ることになる。
一方、低荷重伸長性も例えば、1kgで300%以上も伸長す
ると、浸透性材料を吹付け含浸させると、その自重でダ
レてしまい、防水層の機能が低下するので、その上限は
この程度が望ましい。
ヨコ編地で10%以上の低荷重伸長性を得るためには、編
地を構成する糸はとくに限定されないが、例えば、糸自
身が500〜600%伸縮するスパンデックス糸や、300〜400
%伸縮する未延伸糸等ももちろん使用できるが、カサ高
性とゴムアスファルトエマルジョンの浸透性からマルチ
フィラメントの仮撚加工糸が望ましい。なお、上記低荷
重伸長性の試験方法は、JISL−1018カットストリップ法
であって、試験機として低速伸長形、つかみ間隔として
10cm、試験片幅として5cm、引張速度として10cm/minを
採用し、SSカーブから1kg荷重時の伸長を読むものとす
る。
上記編地の厚みは、工場サイドで0.5mm以上ならば自由
に調整できるが、2〜4mmの範囲が好ましく、この範囲
内の厚みであれば、浸透性材料を含浸させると、その強
度クッション性などが十分に確保されるとともに、それ
以上は過剰品質になる。
本発明工法で使用する吹付け用の浸透性材料は、ゴムア
スファルトエマルジョン以外でも、浸透性・伸縮性・耐
候性を有するものであれば良い。
上記浸透性材料の吹付けは、例えば法面などでは、目串
などで上記編地の継手部を仮固定して行うことが望まし
い。
また、浸透性材料を幾らか過剰に吹付け、編地を透過し
た材料が地表面に浸透するようにしても良い。
《作用》 本発明の編地は、低荷重伸長性を有するため、凹凸の大
きい地表面でも良くフィットし、しわを生ずることがな
く、均一な継手幅を確保することができる。
また、上記編地は、従来の不織布に比べて引張り強度と
伸び率がかなり大きいため、シート上を人が歩行しても
破損する危険性が極めて少ない。
一方、本発明工法では、浸透性材料として、低粘度かつ
浸透性に優れている例えば、ゴムアスファルトエマルジ
ョンなどを使用すれば、編地が重合されている継手部で
も、双方の編地に充分浸透し、これにより継手部を強固
に一体化させて、均一な遮水性が確保される。
また、浸透性材料の吹付け量を調整して、通常よりも多
くすれば、浸透性材料は、編地を浸透した後、地表面に
浸透させることができ、このようにすれば、編地を地表
面に密着固定させられるので、垂直面やオーバーハング
部分のみならず、岩場の凹凸のある部分にも施工でき
る。
さらにまた、使用している編地は、浸透性材料を均一に
受け入れるので、これを含浸させると均一な厚みの遮水
シートを形成することができる。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参照
にして詳細に説明する。
第1図から第3図は、この発明にかかる現場施工による
吹付け遮水シート工法の一実施例を示している。
同図に示す遮水シート工法は、廃棄物処理場ないしは貯
水池にこの発明を適用した場合を例示している。
施工では、まず、第1図に示すように、地盤を掘削して
凹部10が形成され、この凹部10の外周に溝12が掘削さ
れ、掘削面は適宜整形される。
次いで、凹部10の内面に編地14が敷設される。
ここで用いられる編地14は、本発明にかかるものであ
り、ヨコ編地で、タテヨコそれぞれ1kgの荷重で10%以
上伸長する低荷重伸長性を備え、厚みが0.5mm以上で、
且つ、かさ比重が0.01g/cm2〜0.2g/cm2の範囲内の大き
さを有している。
編地14は、第2図にその要部を示すように、端部同士を
部分的に相互に重合させ、継手部16を設けて敷設され、
継手部16には目串18を止着して仮固定される。
なお、目串18による仮固定は、凹部10の底面では必ずし
も必要でなく、凹部10の法面だけで用いるようにしても
良い。
編地14の仮固定が終了すると、編地14の全面にゴムアス
ファルトエマルジョンAが吹付けられる。
この実施例では、ゴムアスファルトエマルジョンAは、
二連式比例配合ポンプ20にホース22を介して連続された
ノズル24から噴射して吹付けられる。
二連式比例配合ポンプ20には、主剤Bが収容された第1
のタンク26と、硬化剤Cが収容された第2のタンク28が
それぞれ接続されている。
なお、この実施例では、主剤Bと硬化剤Cとを個別に作
成し、ポンプ20で混合して吹付ける場合を例示している
が、これを予め混合し、通常のポンプで吹付けるように
しても良い。
ゴムアスファルトエマルジョンAの吹付けが終了する
と、編地14の端部を溝12の中に折り曲げた後、溝12内に
土30を投入して埋め戻せば、工事が完了し、ゴムアスフ
ァルトエマルジョンAが含浸された編地14上には廃棄物
を投入したり、あるいは水が貯溜される。
《発明の効果》 以上実施例で説明したように、本発明にかかる吹付け遮
水シート工法用編地および現場施工による吹付け遮水シ
ート工法によれば、以下の効果が得られる。
遮水シート工法用編地は、ヨコ編地で、タテヨコそ
れぞれ1kgの荷重で10%以上伸長する低荷重伸長性を備
えているので、地表面の凹凸に対して極めて良くフィッ
トする。
現場吹付け作業のみで引張り強度・伸び率の大きい
遮水シートが簡単な継手処理で得られる。
シート上を人が歩行しても破損の危険性が極めて少
なく、耐用年数が長い。
吹付け量を調整して地表面まで浸透するようにすれ
ば、遮水シートが地表面に密着固定されるので、垂直面
やオーバーハング部分だけでなく、岩場の凹凸部分でも
施工でき、しわが生じない。
均一な継手幅を確保することができる。
均一な厚みの遮水シートが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は、本発明のかかる現場施工による吹
付け遮水シート工法の一実施例を工程順に示した施工説
明図である。 14……編地、16……継手部 24……ノズル A……ゴムアスファルトエマルジョン B……主剤、C……硬化剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 克己 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 関原 克章 埼玉県上尾市本町6―7―8―104 (72)発明者 滝 瑛一路 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目2番8号 東洋紡績株式会社本店内 (56)参考文献 特開 昭60−203712(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨコ編地で、タテヨコそれぞれ1kgの荷重
    で10%以上伸長する低荷重伸長性を備え、厚みが0.5mm
    以上で、且つ、かさ比重が0.01g/cm2〜0.2g/cm2の範囲
    内の大きさを有することを特徴とする吹付け遮水シート
    工法用編地。
  2. 【請求項2】地表面上に低荷重伸長性編地を継手部が部
    分的に相互に重合するように敷設した後、ゴムアスファ
    ルトエマルジョンなどの浸透性材料を前記編地の全面に
    吹付けることを特徴とする現場施工による吹付け遮水シ
    ート工法。
  3. 【請求項3】上記浸透性材料は、上記編地を浸透させた
    後に、前記地表面に浸透させることを特徴とする請求項
    2記載の現場施工による吹付け遮水シート工法。
  4. 【請求項4】上記浸透性材料の吹付けは、上記編地の継
    手部を仮固定して行うことを特徴とする請求項2または
    3記載の現場施工による吹付け遮水シート工法。
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