JP2524640B2 - 現場施工による吹付け遮水シ―ト工法 - Google Patents

現場施工による吹付け遮水シ―ト工法

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JP2524640B2 JP1182585A JP18258589A JP2524640B2 JP 2524640 B2 JP2524640 B2 JP 2524640B2 JP 1182585 A JP1182585 A JP 1182585A JP 18258589 A JP18258589 A JP 18258589A JP 2524640 B2 JP2524640 B2 JP 2524640B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、廃棄物処分場・貯水池・水路など遮水に
用いられる遮水シート工法に関し、特に、現場施工によ
り遮水性を確保する遮水シートの施工方法に関する。
《従来の技術》 従来、廃棄物処分場・貯水池・水路などの遮水を目的
とする工法には、工場サイドで形成された遮水シートを
現場で敷設して継手処理を行う方法と、現場に敷設され
たシートにアスファルト系等の防水材料を吹付ける方法
とが用いられていた。
しかし、前者の方法は、継手処理に接着ないしは溶着
が採用されており、この部分が弱点となって、漏水が起
こることが多く、また、シートの敷設に当たっては地表
面の整形を要するとともに、運搬・継手処理などに多く
の時間と労力を要するなどの問題があった。
一方、後者の方法では、現場施工により遮水性を確保
するので、前者の方法に比べて施工性は良好となり、例
えば、特公昭51−46983号公報には、地表面に不織布を
敷設した後に、親水性ウレタンプレポリマー・水・アス
ファルトエマルジョンの混合物を不織布の全面に吹付け
て、防水層を形成する工法が提供されている。
しかしながら、この工法にも以下に説明する技術的課
題があった。
《発明が解決しようとする課題》 すなわち、この種の遮水シート工法が適用される廃棄
物処分場や水路などでは、遮水シートのふくれや破断を
防止するため、遮水シートの背面側に地下水対策が施さ
れており、その対策として、一般的には、遮水シートと
地盤との間に帯状のドレーン材を介設している。
ところが、前記遮水シート工法に使用される混合物
は、浸透性に優れているため、これが遮水シートを貫通
してドレーン材まで浸透して固結するので、ドレーン材
の排水機能を喪失するという問題があった。
この発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、緩凝固浸透性液
の特性を活かして簡単に地下水対策が確保される現場施
工による吹付け遮水シート工法を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明は、地表面上に多
孔性シートの継手部が部分的に相互に重合するように敷
設した後、この混合液は、金属酸化物を含有するアニオ
ン性ゴムアスファルトエマルジョンまたはアスファルト
エマルジョンと、ゲル化剤としてアルコールまたはその
誘導体を含有するアンモニウム塩水溶液との2液を混合
したものである。緩凝固浸透性液を前記多孔性シートの
全面に吹付ける工法であって、前記緩凝固浸透性液の吹
付け前に、前記継手部の多孔性シート間に前記緩凝固浸
透性液の浸透を阻止する帯状のシートを介装することを
特徴とする。
本発明で使用する帯状のシートとしては、緩凝固浸透
性液の浸透がなければその材質は問わないが、例えば、
ポリエチレンフィルムなどが好適であり、このフィルム
を多孔性シートの継手部に予め接着しておいても良い。
《作用》 上記構成の吹付け遮水シート工法における多孔性シー
トの継手部には、緩凝固浸透性液の浸透を阻止する帯状
のシートが介装されているので、重合わされた継手部の
地盤側に位置する多孔性シートの一部を地下水を排水す
るドレーン材として使用できる。
また、多孔性シートに吹付ける緩凝固浸透性液の吹付
け量を調整して、通常よりも多くすれば、浸透性液は、
多孔性シートを浸透した後、地表面に浸透させることが
でき、このようにすれば、多孔性シートを地表面に密着
固定させられる。
さらに、多孔性シートに不織布を使用すれば、不織布
は緩凝固浸透性液を均一に受け入れるので、これを含浸
させると均一な厚みの遮水シートを形成することができ
る。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参
照にして詳細に説明する。
第1図から第3図は、この発明にかかる現場施工によ
る吹付け遮水シート工法の一実施例を示している。
同図に示す遮水シート工法は、廃棄物処理場ないしは
貯水池にこの発明を適用した場合を例示している。
施工では、まず、第1図に示すように、地盤を掘削し
て凹部10が形成され、この凹部10の外周に溝12が掘削さ
れ、掘削面は適宜整形される。
次いで、凹部10の内面に多孔性シート14が敷設され
る。
多孔性シート14は、第2図に示すように、端部同士を
部分的に相互に重合させ、継手部16を設けて敷設され
る。継手部16には下側の多孔性シート14に、目串18を止
着して固定され、その上に上側の多孔性シート14を重合
させる。
このとき、継手部16を構成する一対の多孔性シート14
の間には、後述する緩凝固浸透性液の浸透を阻止する帯
状のシート19が介設される。
この帯状シート19は、この実施例では、地盤側に位置
する多孔性シート14の端縁に沿って継手部16の全長に亘
って配置され、凹部10の全体に対しては、例えば、格子
状に配列される。
なお、目串18による固定は、凹部10の底面では必ずし
も必要でなく、凹部10の法面だけで用いるようにしても
良い。
多孔性シート14の敷設が終了すると、、シート14の全
面に緩凝固浸透性液が吹付けられる。
ここで、緩凝固浸透性液は、前述の特公昭51−46983
号公報に記載のものも使用できるが、赤外線による劣化
を防ぐ優れた効果を有する緩凝固浸透性混合液が望まし
い。
そこで、この実施例では2液からなる緩凝固浸透性混
合液Aが用いられ、混合液Aは金属酸化物を含有するア
ニオン性ゴムアスファルトエマルジョンまたはアスファ
ルトエマルジョンと、ゲル化剤としてアルコールまたは
その誘導体を含有するアンモニウム塩水溶液との2液を
混合したものである。
上記エマルジョンは、アニオン性で金属酸化物を含有
しているが、エマルジョンの濃度は、低すぎると浸透性
が過大となり、地表側への流出ロスが多くなるととも
に、高すぎると多孔性シートへの含浸が不十分になるの
で、固形分が55〜70重量%の範囲が適当である。
エマルジョンの選択は、仕上用の遮水シートの場合
は、ゴムアスファルトが選択され、下地用の遮水シート
の場合には、アスファルトエマルジョンでも良い。
金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化マグネシウムな
どが挙げられ、含有率は0.1〜5重量%の範囲が適当で
ある。
本発明に使用するゲル化剤としてのアンモニウム塩
は、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、スルファミ
ン酸アンモニウム、炭酸アンモニウムなどが挙げられ、
濃度は5〜36重量%の範囲が適当である。
なお、本発明で使用する多孔性シートとしては、不織
布が代表的なものであり、通常施工の場合には、ポリエ
ステル繊維系などの不織布が採用され、特に強い引張り
強度を必要とする場合には、ポリエステル繊維系などの
不織布の片面にガラスクロスを接着した複合多孔性シー
トが採用される。
緩凝固浸透性混合液Aは、この実施例では、二連式比
例配合ポンプ20にホース22を介して接続されたノズル24
から噴射して吹付けられる。
二連式比例配合ポンプ20には、金属酸化物を含有する
アニオン性ゴムアスファルトエマルジョンまたはアスフ
ァルトエマルジョンから選択されたエマルジョンBが収
容された第1のタンク26と、アルコールまたはその誘導
体をゲル化剤として含有するアンモニウム塩水溶液Cが
収容された第2のタンク28がそれぞれ接続されている。
なお、この実施例では、エマルジョンBと水溶液Cと
を個別に作成し、ポンプ20で混合して吹付ける場合を例
示しているが、これらを予め混合し、通常のポンプで吹
付けるようにしても良い。
緩凝固浸透性混合液Aの吹付けが終了すると、多孔性
シート14の端部を溝12の中に折り曲げた後、溝12内に土
30を投入して埋め戻せば、工事が完了し、緩凝固浸透性
混合液Aが含浸固結された多孔性シート14上には廃棄物
を投入したり、あるいは水が貯溜される。
さて、以上の工程により施工される遮水シート工法に
おいては、多孔性シート14の継手部16に緩凝固浸透性混
合液Aの浸透を阻止する帯状のシート19が介設されてい
るので、帯状シート19下面側にあって、地盤側に位置す
る多孔性シート14の帯状シート19の幅Wに相当する部分
は、緩凝固浸透性混合液Aが固結してもその多孔性が喪
失されず、地下水を排出するドレーン材として機能する
ことになる。
《発明の効果》 以上実施例で説明したように、この発明にかかる現場
施工による吹付け遮水シート工法によれば、継手部に緩
凝固浸透性液の浸透を阻止する帯状シートを介設すると
いう簡単に継手処理により、遮水シート自体に地下水を
排出するドレーン材としての機能も持たせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、この発明のかかる現場施工によ
る吹付け遮水シート工法の一実施例を工程順に示した施
工説明図、第3図は第2図の要部拡大図である。 14……多孔性シート 16……継手部 19……帯状シート 24……ノズル A……緩凝固浸透性混合液 B……エマルジョン C……アンモニウム塩水溶液

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地表面上に多孔性シートの継手部が部分的
    に相互に重合するように敷設した後、緩凝固浸透性液を
    前記多孔性シートの全面に吹付ける工法であって、前記
    緩凝固浸透性液の吹付け前に、前記継手部の多孔性シー
    ト間に前記緩凝固浸透性液の浸透を阻止する帯状のシー
    トを介装することを特徴とする現場施工による吹付け遮
    水シート工法。
JP1182585A 1989-07-17 1989-07-17 現場施工による吹付け遮水シ―ト工法 Expired - Lifetime JP2524640B2 (ja)

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