JPH0786042A - コモンモードチョークコイル - Google Patents
コモンモードチョークコイルInfo
- Publication number
- JPH0786042A JPH0786042A JP22704393A JP22704393A JPH0786042A JP H0786042 A JPH0786042 A JP H0786042A JP 22704393 A JP22704393 A JP 22704393A JP 22704393 A JP22704393 A JP 22704393A JP H0786042 A JPH0786042 A JP H0786042A
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- JP
- Japan
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- mode choke
- winding
- common mode
- choke coil
- small
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車のガラスアンテナシステム用のコモン
モードチョークコイルにおいて、大電流対応が可能な小
形、薄形化のものを提供することを目的とする。 【構成】 閉磁路磁心1の一方の磁脚に大径巻線2と小
径巻線3を2重の層となるように巻回し、他方の磁脚に
大径巻線2と小径巻線3を2重の層になるように巻回
し、両方の磁脚に巻回された大径巻線2と小径巻線3を
それぞれ直列接続した構成のコモンモードチョークコイ
ルを2個構成し、この2個のコモンモードチョークコイ
ルを並列接続したものである。
モードチョークコイルにおいて、大電流対応が可能な小
形、薄形化のものを提供することを目的とする。 【構成】 閉磁路磁心1の一方の磁脚に大径巻線2と小
径巻線3を2重の層となるように巻回し、他方の磁脚に
大径巻線2と小径巻線3を2重の層になるように巻回
し、両方の磁脚に巻回された大径巻線2と小径巻線3を
それぞれ直列接続した構成のコモンモードチョークコイ
ルを2個構成し、この2個のコモンモードチョークコイ
ルを並列接続したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車リアウインドーガ
ラスの曇を防止するための熱線ヒータパターンをラジオ
受信機、テレビジョン受像機等のアンテナとして用いる
ガラスアンテナシステム中の自動車バッテリと上記熱線
ヒータパターンの間に接続して、アンテナゲインを確保
する機能とイグニションノイズ、オルタネータノイズ等
を防止する機能を有するコモンモードチョークコイルに
関するものである。
ラスの曇を防止するための熱線ヒータパターンをラジオ
受信機、テレビジョン受像機等のアンテナとして用いる
ガラスアンテナシステム中の自動車バッテリと上記熱線
ヒータパターンの間に接続して、アンテナゲインを確保
する機能とイグニションノイズ、オルタネータノイズ等
を防止する機能を有するコモンモードチョークコイルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のラジオ受信機、テレビジョン受
像機等用のアンテナとしては、ロッドアンテナあるいは
リッドアンテナに代わるものとして、自動車のリアウイ
ンドーガラスの曇を防止するための熱線ヒータパターン
を用いたガラスアンテナが広く普及されている。このガ
ラスアンテナはロッドアンテナあるいはリッドアンテナ
のように外部に突出していないため、危害を与えること
が少ないとともに折られたりすることがなく、又錆びた
りすることがないので性能の変化が少なく、又、自動車
の外観を良好にするという利点を有している。
像機等用のアンテナとしては、ロッドアンテナあるいは
リッドアンテナに代わるものとして、自動車のリアウイ
ンドーガラスの曇を防止するための熱線ヒータパターン
を用いたガラスアンテナが広く普及されている。このガ
ラスアンテナはロッドアンテナあるいはリッドアンテナ
のように外部に突出していないため、危害を与えること
が少ないとともに折られたりすることがなく、又錆びた
りすることがないので性能の変化が少なく、又、自動車
の外観を良好にするという利点を有している。
【0003】このようなガラスアンテナを用いた場合、
アンテナとして用いている熱線ヒータパターンが自動車
のバッテリと接続しているため熱線ヒータパターンに通
電した状態では、アンテナゲインの損失が発生するのと
同時にイグニションノイズ、、オルタネータノイズの影
響を受けラジオ受信機、テレビジョン受像機等に雑音が
混入してしまう問題があった。
アンテナとして用いている熱線ヒータパターンが自動車
のバッテリと接続しているため熱線ヒータパターンに通
電した状態では、アンテナゲインの損失が発生するのと
同時にイグニションノイズ、、オルタネータノイズの影
響を受けラジオ受信機、テレビジョン受像機等に雑音が
混入してしまう問題があった。
【0004】そのため従来から、自動車バッテリと熱線
ヒータパターン間にコモンモードチョークコイルを接続
してアンテナゲインを確保することと、上記ノイズを防
止することが行われている。
ヒータパターン間にコモンモードチョークコイルを接続
してアンテナゲインを確保することと、上記ノイズを防
止することが行われている。
【0005】このガラスアンテナシステム中の最重要部
品であるコモンモードチョークコイルは、最近リアウイ
ンドーガラスの曇の除去時間の短縮やガラス面積の増加
により通電電流が増加しているため、従来以上の大電流
対応可能なものが強く望まれている。
品であるコモンモードチョークコイルは、最近リアウイ
ンドーガラスの曇の除去時間の短縮やガラス面積の増加
により通電電流が増加しているため、従来以上の大電流
対応可能なものが強く望まれている。
【0006】さらに、上記のような性能面とは別に形状
面では、リアウインドーガラスに埋設された熱線ヒータ
パターンの給電点側の自動車ボディフレーム側面部分で
あるセンターピラー内への取り付けが強く望まれている
ため、小形そして特に薄形化が望まれている。なぜな
ら、より熱線ヒータパターンの給電点の近傍にコモンモ
ードチョークコイルを取り付けることによりハーネスの
長さが短くなるため、ハーネスへ他からのノイズが飛び
込みにくくなる特性の向上やコストが下がる利点を有す
るからである。
面では、リアウインドーガラスに埋設された熱線ヒータ
パターンの給電点側の自動車ボディフレーム側面部分で
あるセンターピラー内への取り付けが強く望まれている
ため、小形そして特に薄形化が望まれている。なぜな
ら、より熱線ヒータパターンの給電点の近傍にコモンモ
ードチョークコイルを取り付けることによりハーネスの
長さが短くなるため、ハーネスへ他からのノイズが飛び
込みにくくなる特性の向上やコストが下がる利点を有す
るからである。
【0007】以下に従来の自動車ガラスアンテナシステ
ム用のコモンモードチョークコイルについて説明する。
ム用のコモンモードチョークコイルについて説明する。
【0008】図3,図4は従来の自動車ガラスアンテナ
システム用のコモンモードチョークコイルの斜視図であ
る。図3,図4において、4はUU型の閉磁路磁心、5
は大径巻線、6は小径巻線、7はトロイダル型磁心、8
はボビン、9は分割体、10は巻線、dは線径、hは巻
線高さを示している。
システム用のコモンモードチョークコイルの斜視図であ
る。図3,図4において、4はUU型の閉磁路磁心、5
は大径巻線、6は小径巻線、7はトロイダル型磁心、8
はボビン、9は分割体、10は巻線、dは線径、hは巻
線高さを示している。
【0009】図3の構成は、UU型の閉磁路磁心4の一
方の磁脚に大径巻線5と小径巻線6を組み合わせて2重
の層になるように巻回し、相対向する他方の磁脚にも大
径巻線5と小径巻線6を組み合わせて2重の層になるよ
うに巻回し、両方の磁脚に巻回された大径巻線5と小径
巻線6をそれぞれ直列接続して完成品とするものであ
る。
方の磁脚に大径巻線5と小径巻線6を組み合わせて2重
の層になるように巻回し、相対向する他方の磁脚にも大
径巻線5と小径巻線6を組み合わせて2重の層になるよ
うに巻回し、両方の磁脚に巻回された大径巻線5と小径
巻線6をそれぞれ直列接続して完成品とするものであ
る。
【0010】図4の構成は、トロイダル型磁心7にボビ
ン8を装着して、分割体9の両側に巻線10を巻回して
完成品とするものである。
ン8を装着して、分割体9の両側に巻線10を巻回して
完成品とするものである。
【0011】そして、図5に示すように上記のように構
成されたコモンモードチョークコイル11は、自動車バ
ッテリ13と熱線ヒータパターン14の間にコンデンサ
12と共に接続して、アンテナゲインを確保することと
イグニションノイズ、オルタネータノイズ等を防止する
ことができる。
成されたコモンモードチョークコイル11は、自動車バ
ッテリ13と熱線ヒータパターン14の間にコンデンサ
12と共に接続して、アンテナゲインを確保することと
イグニションノイズ、オルタネータノイズ等を防止する
ことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の図
3に示す構成では、コモンモードチョークコイルの巻線
間の結合係数が大きくとれ、ノイズ減衰効果が向上する
利点があり、図4に示す構成ではトロイダル型磁心7を
用いているためコモンモードチョークコイルのインダク
タンスが効率よく得られる利点を有しているが、図3,
図4に示す構成では従来以上の大電流対応に対応するた
めには、巻線の線径dを増加させなければならない。こ
のため、線径dの増加にともない巻線高さhも増加し高
さ及び幅方向に大形化する。さらに、巻線高さhが増加
するにともない巻線全長が長くなるため、図3では巻線
5,6、図4では巻線10の直流抵抗が増え温度上昇面
では非常に不利となり、さらなる大形化を余儀なくされ
るものであった。
3に示す構成では、コモンモードチョークコイルの巻線
間の結合係数が大きくとれ、ノイズ減衰効果が向上する
利点があり、図4に示す構成ではトロイダル型磁心7を
用いているためコモンモードチョークコイルのインダク
タンスが効率よく得られる利点を有しているが、図3,
図4に示す構成では従来以上の大電流対応に対応するた
めには、巻線の線径dを増加させなければならない。こ
のため、線径dの増加にともない巻線高さhも増加し高
さ及び幅方向に大形化する。さらに、巻線高さhが増加
するにともない巻線全長が長くなるため、図3では巻線
5,6、図4では巻線10の直流抵抗が増え温度上昇面
では非常に不利となり、さらなる大形化を余儀なくされ
るものであった。
【0013】また製造面では、線径dが増加すると巻線
能力が低下し、特に図4の巻線10は手動で巻回してい
るため巻線作業が不可能となることも考えられる。
能力が低下し、特に図4の巻線10は手動で巻回してい
るため巻線作業が不可能となることも考えられる。
【0014】従って、従来の構成では現在自動車ガラス
アンテナシステム用のコモンモードチョークコイルに求
められている大電流に対応できる小形、薄形化は実現で
きない。
アンテナシステム用のコモンモードチョークコイルに求
められている大電流に対応できる小形、薄形化は実現で
きない。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、自動車リアウインドーガラスの曇を防止す
るための熱線ヒータパターンをラジオ受信機、テレビジ
ョン受像機等のアンテナとして用いるガラスアンテナシ
ステム中の自動車バッテリと上記熱線ヒータパターンの
間に接続してアンテナゲインを確保する機能とイグニシ
ョンノイズ、オルタネータノイズ等を防止する機能を有
するコモンモードチョークコイルにおいて、閉磁路磁心
の一方の磁脚に大径巻線と小径巻線を組み合わせて2重
の層になるように巻回し、相対向する他方の磁脚に大径
巻線と小径巻線を組み合わせて2重の層になるように巻
回し、両方の磁脚に巻回された大径巻線と小径巻線をそ
れぞれ直列接続した構成のコモンモードチョークコイル
を上記閉磁路磁心内に2個構成し、さらにこの1つの閉
磁路磁心内に構成した2個のコモンモードチョークコイ
ルを並列接続して構成したものである。
に本発明は、自動車リアウインドーガラスの曇を防止す
るための熱線ヒータパターンをラジオ受信機、テレビジ
ョン受像機等のアンテナとして用いるガラスアンテナシ
ステム中の自動車バッテリと上記熱線ヒータパターンの
間に接続してアンテナゲインを確保する機能とイグニシ
ョンノイズ、オルタネータノイズ等を防止する機能を有
するコモンモードチョークコイルにおいて、閉磁路磁心
の一方の磁脚に大径巻線と小径巻線を組み合わせて2重
の層になるように巻回し、相対向する他方の磁脚に大径
巻線と小径巻線を組み合わせて2重の層になるように巻
回し、両方の磁脚に巻回された大径巻線と小径巻線をそ
れぞれ直列接続した構成のコモンモードチョークコイル
を上記閉磁路磁心内に2個構成し、さらにこの1つの閉
磁路磁心内に構成した2個のコモンモードチョークコイ
ルを並列接続して構成したものである。
【0016】
【作用】この構成によって、コモンモードチョークコイ
ルの巻線間の結合係数が大きくとれ、ノイズ減衰効果が
向上する従来と同様の利点を確保することができ、1つ
の閉磁路磁心内に2個のコモンモードチョークコイルを
構成し並列接続しているため、それぞれのチョークコイ
ルの電流は半減され、従来のコモンモードチョークコイ
ルと同じ温度上昇を確保するためには線径を小さくする
ことができ、これにともない巻線高さが低くなるため薄
形化が可能で、巻線高さが低くなるのにともない巻線全
長が短くなるため、巻線の直流抵抗を小さくでき、温度
上昇面では有利となり、その有利分のさらなる小形化も
可能となる。
ルの巻線間の結合係数が大きくとれ、ノイズ減衰効果が
向上する従来と同様の利点を確保することができ、1つ
の閉磁路磁心内に2個のコモンモードチョークコイルを
構成し並列接続しているため、それぞれのチョークコイ
ルの電流は半減され、従来のコモンモードチョークコイ
ルと同じ温度上昇を確保するためには線径を小さくする
ことができ、これにともない巻線高さが低くなるため薄
形化が可能で、巻線高さが低くなるのにともない巻線全
長が短くなるため、巻線の直流抵抗を小さくでき、温度
上昇面では有利となり、その有利分のさらなる小形化も
可能となる。
【0017】製造面では線径が小さいため巻線能力が向
上するのと同時に機械化も可能である。また、この構造
は非常に簡単な構造のため低コストでかつ高品質なもの
が実現できる。
上するのと同時に機械化も可能である。また、この構造
は非常に簡単な構造のため低コストでかつ高品質なもの
が実現できる。
【0018】以上の理由により、従来構成では達成でき
ない大電流対応が可能な小形、薄形化の自動車ガラスア
ンテナシステム用のコモンモードチョークコイルをより
容易に製造でき高品質に提供できる。
ない大電流対応が可能な小形、薄形化の自動車ガラスア
ンテナシステム用のコモンモードチョークコイルをより
容易に製造でき高品質に提供できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明のコモンモードチョークコイル
の一実施例を図面を参照しながら説明する。尚、図1,
図2において、図3〜図5における従来と同一の構成の
部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
の一実施例を図面を参照しながら説明する。尚、図1,
図2において、図3〜図5における従来と同一の構成の
部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0020】図1,図2は本発明の一実施例を示したも
のである。図1は自動車ガラスアンテナ用のコモンモー
ドチョークコイルの斜視図である。図2は同コモンモー
ドチョークコイルの回路図である。図1,図2におい
て、1はUU型の閉磁路磁心、2a,2bは大径巻線、
3a,3bは小径巻線を示している。
のである。図1は自動車ガラスアンテナ用のコモンモー
ドチョークコイルの斜視図である。図2は同コモンモー
ドチョークコイルの回路図である。図1,図2におい
て、1はUU型の閉磁路磁心、2a,2bは大径巻線、
3a,3bは小径巻線を示している。
【0021】以下構成について説明すると、閉磁路磁心
1の一方の磁脚に大径巻線2aと小径巻線3aを組み合
わせて2重の層になるよう巻回し、相対向する他方の磁
脚にも大径巻線2aと小径巻線3aを組み合わせて2重
の層になるように巻回し、両方の磁脚に巻回された大径
巻線2aと小径巻線3aをそれぞれ直列接続しコモンモ
ードチョークコイルを形成する。
1の一方の磁脚に大径巻線2aと小径巻線3aを組み合
わせて2重の層になるよう巻回し、相対向する他方の磁
脚にも大径巻線2aと小径巻線3aを組み合わせて2重
の層になるように巻回し、両方の磁脚に巻回された大径
巻線2aと小径巻線3aをそれぞれ直列接続しコモンモ
ードチョークコイルを形成する。
【0022】さらに同じ閉磁路磁心1内の一方の磁脚に
大径巻線2bと小径巻線3bを組み合わせて2重の層に
なるように巻回し、相対向する他方の磁脚にも大径巻線
2bと小径巻線3bを組み合わせて2重の層になるよう
に巻回し、両方の磁脚に巻回された大径巻線2bと小径
巻線3bをそれぞれ直列接続しコモンモードチョークコ
イルを形成する。その後この1つの閉磁路磁心1内に構
成した2個のコモンモードチョークコイルを並列接続し
て完成するものである。
大径巻線2bと小径巻線3bを組み合わせて2重の層に
なるように巻回し、相対向する他方の磁脚にも大径巻線
2bと小径巻線3bを組み合わせて2重の層になるよう
に巻回し、両方の磁脚に巻回された大径巻線2bと小径
巻線3bをそれぞれ直列接続しコモンモードチョークコ
イルを形成する。その後この1つの閉磁路磁心1内に構
成した2個のコモンモードチョークコイルを並列接続し
て完成するものである。
【0023】そして従来と同様、図3に示すように、上
記のように構成されたコモンモードチョークコイル11
は、自動車バッテリ13と上記熱線ヒータパターン14
の間にコンデンサ12と共に接続してアンテナゲインを
確保することとイグニションノイズ、オルタネータノイ
ズ等を防止することができる。
記のように構成されたコモンモードチョークコイル11
は、自動車バッテリ13と上記熱線ヒータパターン14
の間にコンデンサ12と共に接続してアンテナゲインを
確保することとイグニションノイズ、オルタネータノイ
ズ等を防止することができる。
【0024】以上のように本実施例によれば、自動車ガ
ラスのアンテナシステム用のコモンモードチョークコイ
ルの巻線間の結合係数が大きくとれ、ノイズ減衰効果が
向上する従来と同様の利点を確保することができる。
ラスのアンテナシステム用のコモンモードチョークコイ
ルの巻線間の結合係数が大きくとれ、ノイズ減衰効果が
向上する従来と同様の利点を確保することができる。
【0025】同時に、1つの閉磁路磁心1内に2個のコ
モンモードチョークコイルを構成し並列接続しているた
め、それぞれ1個のチョークコイルの電流は半減され、
従来と同じ温度上昇を確保するには、線径dを小さくす
ることができるため、巻線高さhが低くなり薄形化が可
能である。
モンモードチョークコイルを構成し並列接続しているた
め、それぞれ1個のチョークコイルの電流は半減され、
従来と同じ温度上昇を確保するには、線径dを小さくす
ることができるため、巻線高さhが低くなり薄形化が可
能である。
【0026】さらに、巻線高さhが低くなるのにともな
い、巻線全長が短くなり、巻線の直流抵抗を小さくでき
る。このため温度上昇面では有利となり、その温度上昇
の有利な分のさらなる小形化も可能となる。
い、巻線全長が短くなり、巻線の直流抵抗を小さくでき
る。このため温度上昇面では有利となり、その温度上昇
の有利な分のさらなる小形化も可能となる。
【0027】本実施例による図1と従来例による図3の
コモンモードチョークコイルの同じ温度上昇を達成しよ
うとしたときの線径と線断面積を百分率で(表1)に示
した。
コモンモードチョークコイルの同じ温度上昇を達成しよ
うとしたときの線径と線断面積を百分率で(表1)に示
した。
【0028】
【表1】
【0029】その結果、本実施例のコモンモードチョー
クコイルの線径は約30%低下することができた。これ
は、上述のように本実施例が1つの閉磁路磁心1内に2
個のコモンモードチョークコイルを構成し並列接続して
いるため、それぞれ1個のチョークコイルの電流は半減
され、従来と同じ温度上昇を確保するには線径dを小さ
くすることができるためである。従って、本実施例は従
来例に比べ、この線径dの小さくなる分巻線高さhが低
くなることによる薄形化が可能である。
クコイルの線径は約30%低下することができた。これ
は、上述のように本実施例が1つの閉磁路磁心1内に2
個のコモンモードチョークコイルを構成し並列接続して
いるため、それぞれ1個のチョークコイルの電流は半減
され、従来と同じ温度上昇を確保するには線径dを小さ
くすることができるためである。従って、本実施例は従
来例に比べ、この線径dの小さくなる分巻線高さhが低
くなることによる薄形化が可能である。
【0030】一方、本実施例のコモンモードチョークコ
イルの線断面積は従来例に比べ約10%低減することが
できた。これは、上述のように本実施例が従来例に比
べ、巻線高さhが低くなるのにともない巻線全長を短く
でき、温度上昇面で有利となり、その温度上昇の有利な
分線断面積が小さくできるためである。従って、本実施
例は従来例に比べ、この有利分小形化が可能であること
を示している。
イルの線断面積は従来例に比べ約10%低減することが
できた。これは、上述のように本実施例が従来例に比
べ、巻線高さhが低くなるのにともない巻線全長を短く
でき、温度上昇面で有利となり、その温度上昇の有利な
分線断面積が小さくできるためである。従って、本実施
例は従来例に比べ、この有利分小形化が可能であること
を示している。
【0031】また、この結果を逆にいいかえれば、従来
の構成では達成できない現在求められている大電流対応
が可能な小形、薄形化の自動車ガラスアンテナシステム
用のコモンモードチョークコイルが達成できることを示
している。
の構成では達成できない現在求められている大電流対応
が可能な小形、薄形化の自動車ガラスアンテナシステム
用のコモンモードチョークコイルが達成できることを示
している。
【0032】製造面でも線径dが小さいため、従来に比
べ巻線能力が向上するのと同時に機械化も可能である。
べ巻線能力が向上するのと同時に機械化も可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は自動車リアウンド
ーガラスの曇を防止するための熱線ヒータパターンをラ
ジオ受信機、テレビジョン受像機等のアンテナとして用
いるガラスアンテナシステム中の自動車バッテリと上記
熱線ヒータパターンの間に接続して、アンテナゲインを
確保する機能とイグニションノイズ、オルタネータノイ
ズ等を防止する機能を有するコモンモードチョークコイ
ルにおいて、閉磁路磁心の一方の磁脚に大径巻線と小径
巻線を組み合わせて2重の層になるように巻回し、相対
向する他方の磁脚に大径巻線と小径巻線を組み合わせて
2重の層になるように巻回し、両方の磁脚に巻回された
大径巻線と小径巻線をそれぞれ直列接続した構成のコモ
ンモードチョークコイルを上記閉磁路磁心内に2個構成
し、さらにこの1つの閉磁路磁心内に構成した2個のコ
モンモードチョークコイルを並列接続してなるコモンモ
ードチョークコイルの構成により、 (1)巻線間の結合係数が大きくとれ、ノイズ減衰効果
が向上する従来と同様の利点を確保することができる。
ーガラスの曇を防止するための熱線ヒータパターンをラ
ジオ受信機、テレビジョン受像機等のアンテナとして用
いるガラスアンテナシステム中の自動車バッテリと上記
熱線ヒータパターンの間に接続して、アンテナゲインを
確保する機能とイグニションノイズ、オルタネータノイ
ズ等を防止する機能を有するコモンモードチョークコイ
ルにおいて、閉磁路磁心の一方の磁脚に大径巻線と小径
巻線を組み合わせて2重の層になるように巻回し、相対
向する他方の磁脚に大径巻線と小径巻線を組み合わせて
2重の層になるように巻回し、両方の磁脚に巻回された
大径巻線と小径巻線をそれぞれ直列接続した構成のコモ
ンモードチョークコイルを上記閉磁路磁心内に2個構成
し、さらにこの1つの閉磁路磁心内に構成した2個のコ
モンモードチョークコイルを並列接続してなるコモンモ
ードチョークコイルの構成により、 (1)巻線間の結合係数が大きくとれ、ノイズ減衰効果
が向上する従来と同様の利点を確保することができる。
【0034】(2)従来と同じ温度上昇を確保するには
線径を小さくすることができるため、巻線高さが低くな
り薄形化が可能である。
線径を小さくすることができるため、巻線高さが低くな
り薄形化が可能である。
【0035】(3)巻線高さが低くなるのにともない、
巻線全長が短くなり、巻線の直流抵抗を小さくできる。
このため温度上昇面では有利となり、その温度上昇の有
利な分さらなる小形化も可能となる。
巻線全長が短くなり、巻線の直流抵抗を小さくできる。
このため温度上昇面では有利となり、その温度上昇の有
利な分さらなる小形化も可能となる。
【0036】この結果を逆にいいかえれば、従来構成で
は達成できない、現在求められている大電流対応が可能
な小形、薄形化の自動車ガラスアンテナシステム用のコ
モンモードチョークコイルが達成できる。
は達成できない、現在求められている大電流対応が可能
な小形、薄形化の自動車ガラスアンテナシステム用のコ
モンモードチョークコイルが達成できる。
【0037】(4)製造面でも線径が小さくできるた
め、従来に比べ巻線能力が向上するのと同時に機械化も
可能である。
め、従来に比べ巻線能力が向上するのと同時に機械化も
可能である。
【0038】等の多大な効果が得られ、低コスト且つ高
品質で提供することができ、工業的価値の大なるもので
ある。
品質で提供することができ、工業的価値の大なるもので
ある。
【図1】本発明の一実施例を示す自動車ガラスアンテナ
システム用のコモンモードチョークコイルの斜視図
システム用のコモンモードチョークコイルの斜視図
【図2】同コモンモードチョークコイルの回路図
【図3】従来自動車ガラスアンテナシステム用のコモン
モードチョークコイルの斜視図
モードチョークコイルの斜視図
【図4】同じく従来のコモンモードチョークコイルの斜
視図
視図
【図5】自動車ガラスアンテナシステムの簡単な回路図
1 閉磁路磁心 2a,2b 大径巻線 3a,3b 小径巻線 4 UU型の閉磁路磁心
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車リアウインドーガラスの曇を防止
するための熱線ヒータパターンをラジオ受信機、テレビ
ジョン受像機等のアンテナとして用いるガラスアンテナ
システム中の自動車バッテリと上記熱線ヒータパターン
の間に接続して、アンテナゲインを確保する機能とイグ
ニションノイズ、オルタネータノイズ等を防止する機能
を有するコモンモードチョークコイルにおいて、閉磁路
磁心の一方の磁脚に大径巻線と小径巻線を組み合わせて
2重の層になるように巻回し、相対向する他方の磁脚に
大径巻線と小径巻線を組み合わせて2重の層になるよう
に巻回し、両方の磁脚に巻回された大径巻線と小径巻線
をそれぞれ直列接続した構成のコモンモードチョークコ
イルを上記閉磁路磁心内に2個構成し、さらにこの1つ
の閉磁路磁心内に構成した2個のコモンモードチョーク
コイルを並列接続してなるコモンモードチョークコイ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22704393A JPH0786042A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | コモンモードチョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22704393A JPH0786042A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | コモンモードチョークコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0786042A true JPH0786042A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16854634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22704393A Pending JPH0786042A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | コモンモードチョークコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0786042A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001319817A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Fdk Corp | チョークコイル |
JP2007311388A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Nec Tokin Corp | コモンモードチョークコイル及び出力装置 |
GB2501104A (en) * | 2012-04-12 | 2013-10-16 | Eltek As | Compact, efficient common mode inductor for a power converter system |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP22704393A patent/JPH0786042A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001319817A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Fdk Corp | チョークコイル |
JP2007311388A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Nec Tokin Corp | コモンモードチョークコイル及び出力装置 |
GB2501104A (en) * | 2012-04-12 | 2013-10-16 | Eltek As | Compact, efficient common mode inductor for a power converter system |
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