JPH0785596A - 差動ピーク検出回路 - Google Patents
差動ピーク検出回路Info
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- JPH0785596A JPH0785596A JP5180857A JP18085793A JPH0785596A JP H0785596 A JPH0785596 A JP H0785596A JP 5180857 A JP5180857 A JP 5180857A JP 18085793 A JP18085793 A JP 18085793A JP H0785596 A JPH0785596 A JP H0785596A
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- differential
- circuit
- signal
- comparator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 デジタルノイズが混入してもミスパルスの発
生しないピーク信号検出回路を提供すること。 【構成】 フォトディテクタ1,2で受光した光信号
を、ビデオアンプ3a,抵抗Rfで構成した差動電流/
電圧変換アンプ3によって一対の電圧信号に変換する。
この出力を差動AC結合回路4によって差動AC結合
し、コンパレータ6によって差動スライスする。又差動
I/V電流/電圧変換アンプの出力を差動微分回路5に
よって差動微分し、コンパレータ7によって差動スライ
スする。コンパレータ6,7の出力をアンド回路8によ
って論理積をとることにより、ピット情報信号を検出し
ている。
生しないピーク信号検出回路を提供すること。 【構成】 フォトディテクタ1,2で受光した光信号
を、ビデオアンプ3a,抵抗Rfで構成した差動電流/
電圧変換アンプ3によって一対の電圧信号に変換する。
この出力を差動AC結合回路4によって差動AC結合
し、コンパレータ6によって差動スライスする。又差動
I/V電流/電圧変換アンプの出力を差動微分回路5に
よって差動微分し、コンパレータ7によって差動スライ
スする。コンパレータ6,7の出力をアンド回路8によ
って論理積をとることにより、ピット情報信号を検出し
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピーク位置に光ディス
ク,光磁気ディスク等のメディアの情報を再生する記録
再生装置に用いられる差動ピーク検出回路に関するもの
である。
ク,光磁気ディスク等のメディアの情報を再生する記録
再生装置に用いられる差動ピーク検出回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来光ディスク等においては、2−7変
調等のマーク間変調方式で記録されたデータを再生する
回路として、演算増幅器等で構成されたシングル演算再
生回路が用いられている。図5はこのような光ディスク
におけるピット情報を再生するシングル演算再生回路の
回路図、図6はその各部の波形を示すタイムチャートで
ある。本図においてフォトディテクタ11,12は光信
号を受光するものであり、その電流出力IS1,IS2は演
算増幅器や帰還抵抗で構成された電流/電圧変換アンプ
(I/V変換アンプ)13により受光信号の和信号とし
て電圧信号Vsに変換される。変換式は次式で示され
る。 Vs=−Rf(IS1−IS2) 電圧信号Vsはメディアのピットに相当する部分にピー
クを有する信号として図6に示すように検出される。
調等のマーク間変調方式で記録されたデータを再生する
回路として、演算増幅器等で構成されたシングル演算再
生回路が用いられている。図5はこのような光ディスク
におけるピット情報を再生するシングル演算再生回路の
回路図、図6はその各部の波形を示すタイムチャートで
ある。本図においてフォトディテクタ11,12は光信
号を受光するものであり、その電流出力IS1,IS2は演
算増幅器や帰還抵抗で構成された電流/電圧変換アンプ
(I/V変換アンプ)13により受光信号の和信号とし
て電圧信号Vsに変換される。変換式は次式で示され
る。 Vs=−Rf(IS1−IS2) 電圧信号Vsはメディアのピットに相当する部分にピー
クを有する信号として図6に示すように検出される。
【0003】I/V変換アンプ13の出力はAGC回路
14に入力され、ある時定数で平均信号振幅が一定レベ
ルVppとなるように制御される。AGC回路14の出力
はクランプ回路15に入力され、ボトムレベルが一定レ
ベルVCLとなるようにクランプされる。そしてクランプ
回路15の出力は閾値VSLを有するコンパレータ16に
よって弁別される。このためコンパレータ16より図6
に示すようにピークの存在を示す概略ピーク位置デジタ
ル信号が得られる。
14に入力され、ある時定数で平均信号振幅が一定レベ
ルVppとなるように制御される。AGC回路14の出力
はクランプ回路15に入力され、ボトムレベルが一定レ
ベルVCLとなるようにクランプされる。そしてクランプ
回路15の出力は閾値VSLを有するコンパレータ16に
よって弁別される。このためコンパレータ16より図6
に示すようにピークの存在を示す概略ピーク位置デジタ
ル信号が得られる。
【0004】又I/V変換アンプ13の出力は微分回路
17に入力される。微分回路17は例えば図示のように
入力に直列接続されたコンデンサC1,抵抗R1とフィ
ードバック抵抗R2及び演算増幅器21によって構成さ
れる。この場合微分回路17のゲイン特性は図7に示す
ものとなる。本図において周波数f1,f2は次式で示
される。 f1=1/(2πR2・C1) f2=1/(2πR1・C1) この回路は+20dB/decの傾きを有する周波数f
2までが微分帯域として使用できる。微分回路17によ
って入力信号Vsが微分され、ピーク位置においてゼロ
クロスする信号が得られる。
17に入力される。微分回路17は例えば図示のように
入力に直列接続されたコンデンサC1,抵抗R1とフィ
ードバック抵抗R2及び演算増幅器21によって構成さ
れる。この場合微分回路17のゲイン特性は図7に示す
ものとなる。本図において周波数f1,f2は次式で示
される。 f1=1/(2πR2・C1) f2=1/(2πR1・C1) この回路は+20dB/decの傾きを有する周波数f
2までが微分帯域として使用できる。微分回路17によ
って入力信号Vsが微分され、ピーク位置においてゼロ
クロスする信号が得られる。
【0005】微分回路17より得られる信号は0レベル
に閾値を有するコンパレータ18によって弁別され、微
分信号のゼロクロス点、即ち原信号のピーク位置にて立
下る実ピーク位置デジタル信号が得られる。このとき微
分信号は光ディスクにピットがない部分ではほぼ基準電
位の信号となるため、コンパレータ18の出力ではノイ
ズ等の影響によって図6に示すように時々チャタリング
を起こし図示のようにひげを持った出力が得られてい
る。そこでアンド回路19によってコンパレータ16,
18の出力の論理積をとることによってこのようなひげ
を除去し、原信号のピーク位置においてのみ立下るピッ
ト情報信号を得ている。
に閾値を有するコンパレータ18によって弁別され、微
分信号のゼロクロス点、即ち原信号のピーク位置にて立
下る実ピーク位置デジタル信号が得られる。このとき微
分信号は光ディスクにピットがない部分ではほぼ基準電
位の信号となるため、コンパレータ18の出力ではノイ
ズ等の影響によって図6に示すように時々チャタリング
を起こし図示のようにひげを持った出力が得られてい
る。そこでアンド回路19によってコンパレータ16,
18の出力の論理積をとることによってこのようなひげ
を除去し、原信号のピーク位置においてのみ立下るピッ
ト情報信号を得ている。
【0006】尚図5ではフォトディテクタ11,12の
和信号によりピット情報を再生する再生回路について説
明したが、光磁気ディスクのようにフォトディテクタの
差信号により磁気情報を再生する回路例を図8に示す。
この場合には図8に示すようにフォトディテクタ11,
12の出力を夫々演算増幅器22aの非反転入力端及び
反転入力端子に入力し、差信号を演算増幅器22aより
得ている。その他の回路構成については図5と同様であ
る。この場合にI/V変換アンプ22の出力は次式で示
される。 Vs=Rf・(IS1−IS2)
和信号によりピット情報を再生する再生回路について説
明したが、光磁気ディスクのようにフォトディテクタの
差信号により磁気情報を再生する回路例を図8に示す。
この場合には図8に示すようにフォトディテクタ11,
12の出力を夫々演算増幅器22aの非反転入力端及び
反転入力端子に入力し、差信号を演算増幅器22aより
得ている。その他の回路構成については図5と同様であ
る。この場合にI/V変換アンプ22の出力は次式で示
される。 Vs=Rf・(IS1−IS2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに近年ドライブ
装置が高速化・小型化されるに伴いS/N比の向上や実
装密度の高密度化が推進されている。しかし実装密度を
高めればアナログ/デジタルの混在比が高くなるため、
S/N比を劣化させることとなる。例えば微小レベルの
アナログ信号の配線パターンの近くをデジタル信号パタ
ーンが走ることにより、又は近距離のデジタル信号のス
イッチング動作が電源振動を発生させることにより、ア
ナログ信号にデジタル信号ノイズが重畳することとな
る。従ってS/N比の向上と実装密度の高密度化は、特
質上相反するものといえる。
装置が高速化・小型化されるに伴いS/N比の向上や実
装密度の高密度化が推進されている。しかし実装密度を
高めればアナログ/デジタルの混在比が高くなるため、
S/N比を劣化させることとなる。例えば微小レベルの
アナログ信号の配線パターンの近くをデジタル信号パタ
ーンが走ることにより、又は近距離のデジタル信号のス
イッチング動作が電源振動を発生させることにより、ア
ナログ信号にデジタル信号ノイズが重畳することとな
る。従ってS/N比の向上と実装密度の高密度化は、特
質上相反するものといえる。
【0008】そこで図5において実装基板上のa,b,
c,dの各点の配線近くにデジタル信号パターンが配線
され、夫々の点にスイッチングノイズが重畳された場合
について考える。図9はこのようなノイズが重畳された
場合の波形図を示している。微分回路17の出力点にd
で示すノイズが重畳された場合には、原理的に誤動作と
はならない。しかしI/V変換アンプ13,AGC回路
14,クランプ回路15に夫々a〜cのノイズが重畳さ
れた場合には、図9に示すようにそのレベルがコンパレ
ータ16のスライスレベルVSLを越えるレベルとなれ
ば、図示のようなミスパルスMを発生することとなる。
コンパレータ16の前段でAGCがかけられているが、
スライスレベルVSLは確実に信号をスライスできるよう
振幅変動成分を見積もって充分にマージンをとった上で
設定することとなるので、あまり高いレベルには設定で
きない。従ってノイズ混入によるミスパルスの発生は光
ディスクの回路設計や回路実装を検討する上での大きな
問題となっている。
c,dの各点の配線近くにデジタル信号パターンが配線
され、夫々の点にスイッチングノイズが重畳された場合
について考える。図9はこのようなノイズが重畳された
場合の波形図を示している。微分回路17の出力点にd
で示すノイズが重畳された場合には、原理的に誤動作と
はならない。しかしI/V変換アンプ13,AGC回路
14,クランプ回路15に夫々a〜cのノイズが重畳さ
れた場合には、図9に示すようにそのレベルがコンパレ
ータ16のスライスレベルVSLを越えるレベルとなれ
ば、図示のようなミスパルスMを発生することとなる。
コンパレータ16の前段でAGCがかけられているが、
スライスレベルVSLは確実に信号をスライスできるよう
振幅変動成分を見積もって充分にマージンをとった上で
設定することとなるので、あまり高いレベルには設定で
きない。従ってノイズ混入によるミスパルスの発生は光
ディスクの回路設計や回路実装を検討する上での大きな
問題となっている。
【0009】このミスパルスの発生を避けるためにノイ
ズの混入が発生しないようなパターン設計を行うことが
考えられるが、ノイズの混入自体は避けられないため、
ノイズに対してミスパルスを発生しない構成をとること
が重要な課題となりつつある。
ズの混入が発生しないようなパターン設計を行うことが
考えられるが、ノイズの混入自体は避けられないため、
ノイズに対してミスパルスを発生しない構成をとること
が重要な課題となりつつある。
【0010】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、外部からのノイズ混入に対して
ミスパルスを発生しない回路構成を提供することを目的
とする。
なされたものであって、外部からのノイズ混入に対して
ミスパルスを発生しない回路構成を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は入力信号を一対
の差動アナログ信号とする差動変換アンプと、差動アナ
ログ信号を差動AC結合する差動AC結合回路と、差動
変換アンプより得られる差動アナログ信号を差動微分す
る差動微分回路と、差動AC結合回路より得られる一対
の出力の大小に基づいて二値信号を出力する第1のコン
パレータと、差動微分回路より得られる一対の出力の大
小に基づいて二値信号を出力する第2のコンパレータ
と、第1,第2のコンパレータの出力の論理積をとる論
理積回路と、を有することを特徴とするものである。
の差動アナログ信号とする差動変換アンプと、差動アナ
ログ信号を差動AC結合する差動AC結合回路と、差動
変換アンプより得られる差動アナログ信号を差動微分す
る差動微分回路と、差動AC結合回路より得られる一対
の出力の大小に基づいて二値信号を出力する第1のコン
パレータと、差動微分回路より得られる一対の出力の大
小に基づいて二値信号を出力する第2のコンパレータ
と、第1,第2のコンパレータの出力の論理積をとる論
理積回路と、を有することを特徴とするものである。
【0012】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、差動
変換アンプによって入力信号に対応した一対の差動アナ
ログ信号が得られる。この信号を差動AC結合回路に通
すことによって直流成分を除き、一対の差動アナログ信
号を得ている。この一対の信号の大小により第1のコン
パレータで二値信号に弁別する。ここでノイズが重畳さ
れたとしても信号成分は逆相でノイズは同相であるた
め、第1のコンパレータの出力に影響することなく逆相
である信号のみを検出することができる。又差動微分回
路は差動アナログ信号の差動微分信号を出力し、第2の
コンパレータに入力する。第2のコンパレータはその一
対の入力の大小に応じて二値信号を出力することによ
り、同相で加わるノイズの影響をなくすことができる。
そして第1,第2のコンパレータの出力の論理積によっ
て正しい信号が出力されることとなる。従って同相除去
比が高ければ高いほど信号成分に対してノイズ成分はよ
り除去され、信号のS/N比が高まってミスパルスの発
生が防止できることとなる。
変換アンプによって入力信号に対応した一対の差動アナ
ログ信号が得られる。この信号を差動AC結合回路に通
すことによって直流成分を除き、一対の差動アナログ信
号を得ている。この一対の信号の大小により第1のコン
パレータで二値信号に弁別する。ここでノイズが重畳さ
れたとしても信号成分は逆相でノイズは同相であるた
め、第1のコンパレータの出力に影響することなく逆相
である信号のみを検出することができる。又差動微分回
路は差動アナログ信号の差動微分信号を出力し、第2の
コンパレータに入力する。第2のコンパレータはその一
対の入力の大小に応じて二値信号を出力することによ
り、同相で加わるノイズの影響をなくすことができる。
そして第1,第2のコンパレータの出力の論理積によっ
て正しい信号が出力されることとなる。従って同相除去
比が高ければ高いほど信号成分に対してノイズ成分はよ
り除去され、信号のS/N比が高まってミスパルスの発
生が防止できることとなる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例によるメディアのピ
ット情報を再生する差動ピーク検出回路の構成を示す回
路図である。本図においてフォトディテクタ1,2は光
信号を受光するものであり、そのカソード端は共通接続
されて電源Vccに、アノード端も共通接続されビデオア
ンプ3の反転入力端に接続され、抵抗Rfを介して接地
される。ビデオアンプ3の非反転入力端子と接地端との
間にも抵抗Rfが接続されている。ビデオアンプ3aは
2つの抵抗Rfと共に一対の電圧信号Vs,−Vsを受
光信号の和信号として変換するものである。その変換式
は次式で示される。 Vs=−G/Rf・(IS1+IS2) G:ビデオアンプのゲイン
ット情報を再生する差動ピーク検出回路の構成を示す回
路図である。本図においてフォトディテクタ1,2は光
信号を受光するものであり、そのカソード端は共通接続
されて電源Vccに、アノード端も共通接続されビデオア
ンプ3の反転入力端に接続され、抵抗Rfを介して接地
される。ビデオアンプ3の非反転入力端子と接地端との
間にも抵抗Rfが接続されている。ビデオアンプ3aは
2つの抵抗Rfと共に一対の電圧信号Vs,−Vsを受
光信号の和信号として変換するものである。その変換式
は次式で示される。 Vs=−G/Rf・(IS1+IS2) G:ビデオアンプのゲイン
【0014】差動電流/電圧変換アンプ3の出力は、差
動AC結合回路4と差動微分回路5に入力される。差動
AC結合回路4は例えば図2に示すように、カップリン
グコンデンサCacと負荷抵抗Racから夫々構成されてい
る。入力差動信号は次に示す時定数Tで、アナログ基準
電位(ここではアナロググラウンド)に対してAC結合
される。 T=Rac/Cac
動AC結合回路4と差動微分回路5に入力される。差動
AC結合回路4は例えば図2に示すように、カップリン
グコンデンサCacと負荷抵抗Racから夫々構成されてい
る。入力差動信号は次に示す時定数Tで、アナログ基準
電位(ここではアナロググラウンド)に対してAC結合
される。 T=Rac/Cac
【0015】一方差動微分回路5は例えば図2に示すよ
うな差動回路によって構成される。本図において一対の
入力信号はトランジスタQ1,Q2のベースに入力され
る。トランジスタQ1,Q2のコレクタは夫々抵抗R2
と同一の抵抗値を有する一対の抵抗によって電源Vccに
接続されており、エミッタは夫々定電流源5a,5bを
介して接地される。又これらのエミッタ端には前記した
微分回路の抵抗R1,コンデンサC1の2倍の抵抗値と
容量を有するCRの直列回路が接続されている。こうす
れば前述した図7と同等の微分特性が得られ、一対のト
ランジスタQ1,Q2のコレクタより差動微分信号が得
られる。
うな差動回路によって構成される。本図において一対の
入力信号はトランジスタQ1,Q2のベースに入力され
る。トランジスタQ1,Q2のコレクタは夫々抵抗R2
と同一の抵抗値を有する一対の抵抗によって電源Vccに
接続されており、エミッタは夫々定電流源5a,5bを
介して接地される。又これらのエミッタ端には前記した
微分回路の抵抗R1,コンデンサC1の2倍の抵抗値と
容量を有するCRの直列回路が接続されている。こうす
れば前述した図7と同等の微分特性が得られ、一対のト
ランジスタQ1,Q2のコレクタより差動微分信号が得
られる。
【0016】さて図1において差動AC結合回路4の出
力は第1のコンパレータ6に入力される。コンパレータ
6は入力信号を差動スライスし、入力信号の大小に応じ
た二値信号を出力するものであって、ピークの存在を表
す概略ピーク位置デジタル信号を出力する。一方差動微
分回路5の出力は第2のコンパレータ7にも入力され
る。コンパレータ7は一対の入力信号を差動スライス
し、入力信号の大小に基づいた二値信号を出力するもの
であり、差動スライスされた実ピーク位置を示す軸ピー
ク位置デジタル信号を出力する。これらのコンパレータ
6,7の出力はアンド回路8に入力され、その論理積に
よりピット情報信号を出力する。
力は第1のコンパレータ6に入力される。コンパレータ
6は入力信号を差動スライスし、入力信号の大小に応じ
た二値信号を出力するものであって、ピークの存在を表
す概略ピーク位置デジタル信号を出力する。一方差動微
分回路5の出力は第2のコンパレータ7にも入力され
る。コンパレータ7は一対の入力信号を差動スライス
し、入力信号の大小に基づいた二値信号を出力するもの
であり、差動スライスされた実ピーク位置を示す軸ピー
ク位置デジタル信号を出力する。これらのコンパレータ
6,7の出力はアンド回路8に入力され、その論理積に
よりピット情報信号を出力する。
【0017】一方フォトディテクタの差信号により磁気
情報を再生する場合には、図3に示すように一対のフォ
トディテクタ1,2を夫々ビデオアンプ9aの入力端に
接続し、抵抗Rfを接地端間に接続する。この場合には
差動電流/電圧変換アンプ9の出力する一対の電圧信号
Vs,−Vsは次式で示される。 Vs=G・Rf・(IS1−IS2) その他の構成は第1実施例と同様である。
情報を再生する場合には、図3に示すように一対のフォ
トディテクタ1,2を夫々ビデオアンプ9aの入力端に
接続し、抵抗Rfを接地端間に接続する。この場合には
差動電流/電圧変換アンプ9の出力する一対の電圧信号
Vs,−Vsは次式で示される。 Vs=G・Rf・(IS1−IS2) その他の構成は第1実施例と同様である。
【0018】次に図1に示す差動ピーク検出回路におい
て、差動電流/電圧変換アンプ3,差動AC結合回路4
及び差動微分回路5の出力にデジタルノイズが重畳され
た場合について図4のタイムチャートを用いて説明す
る。アナログ波形において実線は+出力、破線は−出力
を示している。本図に示されるように、信号は逆相,ノ
イズは同相であるため、いずれの点でノイズが混入して
もコンパレータ6の入力において差動信号はピット信号
位置でのみ交差し、ノイズの位置では交差しない。従っ
てノイズによる概略ピークデジタル信号の誤発生を防ぐ
ことができる。又差動微分回路5の出力にノイズが重畳
してもノイズは同相であるため、コンパレータ7の出力
には特に影響を与えることはない。従って検出回路のア
ナログ部分を差動構成とすることによってミスパルスの
発生を防ぐことができる。
て、差動電流/電圧変換アンプ3,差動AC結合回路4
及び差動微分回路5の出力にデジタルノイズが重畳され
た場合について図4のタイムチャートを用いて説明す
る。アナログ波形において実線は+出力、破線は−出力
を示している。本図に示されるように、信号は逆相,ノ
イズは同相であるため、いずれの点でノイズが混入して
もコンパレータ6の入力において差動信号はピット信号
位置でのみ交差し、ノイズの位置では交差しない。従っ
てノイズによる概略ピークデジタル信号の誤発生を防ぐ
ことができる。又差動微分回路5の出力にノイズが重畳
してもノイズは同相であるため、コンパレータ7の出力
には特に影響を与えることはない。従って検出回路のア
ナログ部分を差動構成とすることによってミスパルスの
発生を防ぐことができる。
【0019】又本実施例によれば、従来例に比べて回路
規模を大幅に削減することができる。即ち従来例では概
略ピークデジタル信号を得るためレベルのスライスを行
っていたので、信号の振幅を一定レベルにするためAG
C回路や振幅に応じてスライスレベルを変えるオートス
ライス回路等が必要となっていた。しかし本実施例では
差動AC結合回路を用いて差動スライスを行っている。
そして一対の入力信号の正負に応じて二値信号を出力し
ているため、信号の振幅に無関係に弁別することがで
き、この部分が削除できる。従って小規模でノイズの影
響のない回路が実現できることとなる。
規模を大幅に削減することができる。即ち従来例では概
略ピークデジタル信号を得るためレベルのスライスを行
っていたので、信号の振幅を一定レベルにするためAG
C回路や振幅に応じてスライスレベルを変えるオートス
ライス回路等が必要となっていた。しかし本実施例では
差動AC結合回路を用いて差動スライスを行っている。
そして一対の入力信号の正負に応じて二値信号を出力し
ているため、信号の振幅に無関係に弁別することがで
き、この部分が削除できる。従って小規模でノイズの影
響のない回路が実現できることとなる。
【0020】尚本実施例は差動電流/電圧変換アンプ
3,差動AC結合回路4,差動微分回路5へは一対の信
号ペアが入出力されるため、同相除去比を改善するため
に基板に実装する際にもペアとして近距離で配線や引き
回しを行うことが好ましい。こうすれば同相除去比(C
MRR)を高めることができ、S/N比が改善されるこ
ととなる。
3,差動AC結合回路4,差動微分回路5へは一対の信
号ペアが入出力されるため、同相除去比を改善するため
に基板に実装する際にもペアとして近距離で配線や引き
回しを行うことが好ましい。こうすれば同相除去比(C
MRR)を高めることができ、S/N比が改善されるこ
ととなる。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、アナログ部分を全て差動回路によって構成している
ため、外来ノイズの影響を受けず信号のS/N比を高め
ることができる。又従来のようなAGC回路等の信号振
幅制御回路が不要となるため、小規模で安価なピーク位
置検出回路が実現できるという効果も得られる。
ば、アナログ部分を全て差動回路によって構成している
ため、外来ノイズの影響を受けず信号のS/N比を高め
ることができる。又従来のようなAGC回路等の信号振
幅制御回路が不要となるため、小規模で安価なピーク位
置検出回路が実現できるという効果も得られる。
【図1】本発明の第1実施例による差動ピーク検出回路
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
【図2】本実施例の差動AC結合回路及び差動微分回路
の一例を示す回路図である。
の一例を示す回路図である。
【図3】本発明の第2実施例による差動ピーク検出回路
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
【図4】第1実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
ートである。
【図5】従来の信号検出回路の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図6】従来の信号検出回路の動作を示すタイムチャー
トである。
トである。
【図7】従来の微分回路のゲイン特性を示すグラフであ
る。
る。
【図8】従来の他の信号検出回路の構成を示す回路図で
ある。
ある。
【図9】従来の信号検出回路にノイズが重畳された場合
の動作を示すタイムチャートである。
の動作を示すタイムチャートである。
1,2 フォトディテクタ 3,9 差動電流/電圧変換アンプ 3a,9a ビデオアンプ 4 差動AC結合回路 5 差動微分回路 6,7 コンパレータ 8 アンド回路
Claims (1)
- 【請求項1】 入力信号を一対の差動アナログ信号とす
る差動変換アンプと、 差動アナログ信号を差動AC結合する差動AC結合回路
と、 前記差動変換アンプより得られる差動アナログ信号を差
動微分する差動微分回路と、 前記差動AC結合回路より得られる一対の出力の大小に
基づいて二値信号を出力する第1のコンパレータと、 前記差動微分回路より得られる一対の出力の大小に基づ
いて二値信号を出力する第2のコンパレータと、 前記第1,第2のコンパレータの出力の論理積をとる論
理積回路と、を有することを特徴とする差動ピーク検出
回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5180857A JPH0785596A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 差動ピーク検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5180857A JPH0785596A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 差動ピーク検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0785596A true JPH0785596A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16090575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5180857A Pending JPH0785596A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 差動ピーク検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0785596A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100474993B1 (ko) * | 1997-08-11 | 2005-06-17 | 삼성전자주식회사 | 데이타 슬라이스 장치 및 방법 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5180857A patent/JPH0785596A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100474993B1 (ko) * | 1997-08-11 | 2005-06-17 | 삼성전자주식회사 | 데이타 슬라이스 장치 및 방법 |
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