JPH078514Y2 - 管状体用ワイヤー挿通装置 - Google Patents

管状体用ワイヤー挿通装置

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JPH078514Y2
JPH078514Y2 JP13924089U JP13924089U JPH078514Y2 JP H078514 Y2 JPH078514 Y2 JP H078514Y2 JP 13924089 U JP13924089 U JP 13924089U JP 13924089 U JP13924089 U JP 13924089U JP H078514 Y2 JPH078514 Y2 JP H078514Y2
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JP
Japan
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wire
tubular body
pores
ceramic
insertion device
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JP13924089U
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JPH0376862U (ja
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敏昭 中島
文夫 松永
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はセラミック、ガラス、金属、プラスチック等か
ら成る管状体の内面もしくは外周の研磨加工に先立ち、
管状体をワイヤーに挿通する装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より、管状体の内面もしくは外周を研磨加工する場
合には、前記管状体の細孔にワイヤーを通し、複数個の
管状体をワイヤーに連続的に挿通したものを用いて前記
管状体の内面もしくは外周を研磨する加工機が広く利用
されている。このようにワイヤーで管状体を保持して研
磨加工する加工機を使用した場合には、前記細孔を有す
る管状体を大量にかつ均一な精度で内面及び外周を研磨
加工することができるという利点を有している。
しかし乍ら、上記加工機において細孔を有する管状体の
内面及び外周を研磨加工するには、先ず、ワイヤーを前
記管状体の細孔に挿通させておくことが必要となる。前
記ワイヤーは、通常SWPA等の高強度のピアノ線から成る
細い金属線であるが、該金属線に人手により多数の管状
体を挿通することは極めて困難な作業であった。特に挿
通するワイヤーの直径と管状体の細孔径とが極めて近似
したものであること、かつ極小径の細孔に極細のワイヤ
ーを挿通することから、挿通する際に生じる静止摩擦の
抵抗力によりワイヤーの耐座屈荷重を越える圧力がワイ
ヤーに作用し、ワイヤーが横方向に撓み、「く」の字状
に塑性変形するとワイヤーを管状体に挿通することがで
きなくなる。その場合には、一旦ワイヤーを切断除去
し、改めてワイヤーを管状体に挿通し直さなければなら
ず、作業効率が極めて悪いという欠点があった。
そこで上記欠点を解決するために細孔を有する被挿通
体、例えばパイプガイド等に高周波振動を与え、該パイ
プガイドとワイヤーとの摩擦抵抗力を最小限に抑え、ワ
イヤーを滑らかにパイプガイドに挿通する装置が特開昭
64−11728号公報に提案されている。
「考案が解決しようとする課題」 しかし乍ら、被挿通体に高周波振動を与えてワイヤーを
挿通する装置において、被挿通体がセラミック製品やガ
ラス製品である場合には、直接セラミック製品やガラス
製品に高周波振動子を当接したとしても高周波振動は吸
収されてしまいセラミック製品やガラス製品にうまく作
用しない。また、前記管状体を把持したソケットやコレ
ットチャックに高周波振動を与えた場合には、前記管状
体を強く保持しなければならず、そのために管状体が変
形したり、破損する恐れが大であった。逆に、把持力が
小であると管状体にガタツキを生じ、該管状体が欠けた
り変形したりする他、管状体の細孔が所定の位置からズ
レてしまいワイヤーが挿通しないという問題があった。
[考案の目的] 本考案は上記に鑑みてなされたもので、ソケットを有す
るコレットチャックに把持した管状体を回転して摩擦抵
抗力を抑えることにより、該管状体の細孔の中心とワイ
ヤーの直径の中心とが完全に合致しなくても、前記管状
体の細孔にワイヤーを滑らかに挿通することができる管
状体用ワイヤー挿通装置を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案の管状体用ワイヤー挿通装置は、細孔を有する管
状体を把持して電動機により回転するソケットを有する
コレットチャックと前記ソケットに把持された管状体の
直上に調整装置を有するワイヤーの位置決め用ガイドを
配設するとともに、該位置決め用ガイドの直上に前記ワ
イヤーを上下に駆動する一対のピンチローラーと、該一
対のピンチローラーの直上にワイヤーの位置決め用及び
ワイヤーに挿通した管状体をワイヤーに挿通したまま先
送りするための平行ハンドとを配設し、前記細孔を有す
る1個以上の管状体を装置の上部より垂下したワイヤー
に連続的に挿通せしめることを特徴とするものである。
前記管状体用ワイヤー挿通装置において、管状体に与え
る回転は静止摩擦力の低減のためにワイヤーの直径が0.
5mm以下の場合には毎分100乃至1000回転の回数数である
こと、また、ワイヤーの直径が0.5mmを越える場合には
毎分50乃至800回転の回数数であることが望ましい。
また、前記コレットチャックのソケット部は回転に伴う
フレが挿通するワイヤーの直径未満であることが必要と
なる。
更に、管状体の細孔へのワイヤーの確実な挿通と作業時
間の短縮化の見地から、ワイヤーが一対のピンチローラ
ーにより走行し始める位置も±0.1mmの精度でなければ
ならず、ワイヤーの走行速度もワイヤー先端がワイヤー
の位置決め用ガイドの下端から管状体の細孔の少なくと
も0.25mm深さに挿通する迄は低速とすることが望まし
い。但し、前記一対のピンチローラーとワイヤーの接点
から管状体までの距離が短ければ、ワイヤーの座屈が生
じ難く、それだけワイヤーの走行速度も早くすることが
可能となる。
また、管状体と該管状体の直上に配設されたワイヤーの
位置決め用ガイドとの間隔は、挿通するワイヤーが1mm
以下の場合には、前記間隔は、ワイヤーに加わる圧力に
より生じる撓みに対し、ワイヤーの復元力が十分に作用
する20mm以内であることが望ましい。
また、管状体の細孔径とワイヤーの直径との差が0.01μ
m未満になると、ワイヤーの挿通が困難となり、逆に前
記差が5.0μmを越えると管状体を引き上げても該管状
体がワイヤーに係止できないことから、前記細孔径とワ
イヤーの直径との差は0.01乃至5.0μmの範囲であるこ
とが望ましい。
尚、使用可能なワイヤーは前記ピアノ線以外にタングス
テン線、モリブデン線及びステンレス鋼線等がある。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
第1図は本考案の管状体用ワイヤー挿通装置の構造を示
す一部破断図であり、第2図は第1図の要部破断図であ
る。
第1図及び第2図において、1は管状体用ワイヤー挿通
装置であり、2はセラミック製の管状体、3はワイヤ
ー、4はソケット、5はコレットチャック、6は電動
機、7は調整装置、8は位置決め用ガイド、9はピンチ
ローラー、10は平行ハンドである。
本考案の管状体用ワイヤー挿通装置1は第3図に示す様
な細孔11を有するセラミック製の管状体2をコレットチ
ャック5のソケット4に図中に示す矢印の如く開閉して
把持させる。次に、コレットチャック5に連結された電
動機6によりセラミック製の管状体2を図中に示す矢印
の如く回転する。
一方、管状体用ワイヤー挿通装置1の上方より垂下され
たワイヤー3を開放された平行ハンド10及び一対のピン
チローラー9の夫々の間隙を通して位置決め用ガイド8
に送り込んだ後、ワイヤー3を平行ハンド10及び一対の
ピンチローラー9を夫々閉鎖して把持し、位置決め用ガ
イド8に付属した調整装置7を図中に示す矢印の如く移
動させて微調整し、該ワイヤー3の位置決めを行う。
次に、位置決め用ガイド8及び平行ハンド10により位置
決めされたワイヤー3を一対のピンチローラー9により
セラミック製の管状体2の細孔11へ向けて送り出す。そ
の際、ワイヤー3の送り出し速度は前記一対のピンチロ
ーラー9とシリンダー12により制御し、ワイヤー3の先
端がセラミック製の管状体2の細孔11の中へ少なくとも
0.25mmの深さに挿通されるまでは低速で送り出し、その
後、ワイヤー3が細孔11を通り抜け、ワイヤー3の停止
位置までは高速でワイヤー3を送り出す。但し、ワイヤ
ー3の送り出し速度は前記ピンチローラー9の接点とセ
ラミック製の管状体2の細孔11の入口までの距離が短く
なるとワイヤー3の座屈が起こりにくくなり、送り出し
速度を早くすることが可能となる。
例えば、前記ピンチローラー9の接点とセラミック製の
管状体2の細孔11の入口までの距離が28mmの場合、ワイ
ヤー3の送り出し開始位置から位置決め用ガイド8の下
面に至るまでは秒速1.0mmで、続いて細孔11の中へ0.25m
m深さに挿通するまでは秒速0.2mmで送り出した後、ワイ
ヤー3の停止位置までは再び秒速1.0mmが最適であるの
に対して、前記距離が12mmの場合、送り出し開始位置か
ら位置決め用ガイド8の下面に至るまでは秒速3.0mmで
続いて細孔11の0.25mm深さまで秒速0.4mmで挿通し、停
止位置まで再び秒速3.0mmでワイヤー3を送り出すこと
が可能であることを確認した。
ワイヤー3がセラミック製の管状体2の細孔11を挿通
し、送り出し停止位置までくると、セラミック製の管状
体2の回転を停止し、ピンチローラー9、位置決め用ガ
イド8及びソケット4を同時に開放し、ワイヤー3を挿
通したセラミック製の管状体2をシリンダー12によりワ
イヤー3の先端が送り出し開始点に戻るまで引き上げ
る。次に、ピンチローラー9及び位置決め用ガイド8を
閉鎖するとともに次のセラミック製の管状体2をソケッ
ト4に把持させ、該セラミック製の管状体2を回転さ
せ、ワイヤー3を送り出す。その際、引き上げたセラミ
ック製の管状体2′を平行ハンド10により、ワイヤー3
の上方に再び引き上げ、連続してセラミック製の管状体
2のワイヤー3に挿通していくこととなる。
セラミック製の管状体としてはアルミナ質焼結体、窒化
珪素質焼結体、炭化ケイ素質焼結体の他、窒素アルミニ
ウム、ジルコニア、ムライト、フォルステライトや各種
誘電体等の焼結体が好適に使用でき、例えばアルミナ質
焼結体から成る外径2.0乃至2.5mm、長さ9.0乃至15.0m
m、細孔径0.05乃至0.5mmのセラミック製の管状体を、ワ
イヤーとして細孔径との直径の差が0.5μmのSWPAのピ
アノ線に、上記セラミック製の管状体に毎分600回転の
回転を与えて上記ピアノ線を挿通したところ、いずれも
該ピアノ線が座屈することなく挿通することができた。
尚、管状体としてガラス製、金属製、プラスチック製で
あっても同様の効果が得られることを確認している。
[考案の効果] 叙上の如く、本考案の管状体用ワイヤー挿通装置によれ
ば、細孔を有する管状体を極めて簡単にかつ確実に、自
動的にワイヤーに迅速に挿通することが可能となり、作
業効率を著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る管状体用ワイヤー挿通装置の構造
を示す一部破断図、第2図は第1図の要部破断図、第3
図は管状体の斜視図である。 1…管状体用ワイヤー挿通装置 2…管状体 2′…管状体 3…ワイヤー 4…ソケット 5…コレットチャック 6…電動機 7…調整装置 8…位置決め用ガイド 9…ピンチローラー 10…平行ハンド 11…細孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】細孔を有する管状体を把持し、電動機によ
    り回転するソケットを有するコレットチャックと、前記
    ソケットに把持された管状体の直上に調整装置を有する
    ワイヤーの位置決め用ガイドを配設するとともに、該位
    置決め用ガイドの直上にワイヤーを上下に駆動する一対
    のピンチローラーと、該一対のピンチローラーの直上に
    ワイヤーの位置決め用及びワイヤーに挿通した管状体の
    先送り用平行ハンドとを配設し、前記細孔を有する1個
    以上の管状体を装置の上部より垂下したワイヤーに連続
    的に挿通せしめることを特徴とする管状体用ワイヤー挿
    通装置。
JP13924089U 1989-11-29 1989-11-29 管状体用ワイヤー挿通装置 Expired - Lifetime JPH078514Y2 (ja)

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JPH0376862U JPH0376862U (ja) 1991-08-01
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