JP3003371U - 引張試験体の芯出し装置付チャック - Google Patents

引張試験体の芯出し装置付チャック

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JP3003371U
JP3003371U JP1994005428U JP542894U JP3003371U JP 3003371 U JP3003371 U JP 3003371U JP 1994005428 U JP1994005428 U JP 1994005428U JP 542894 U JP542894 U JP 542894U JP 3003371 U JP3003371 U JP 3003371U
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tensile test
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screw
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JP1994005428U
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English (en)
Inventor
昭 前川
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昭 前川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸、細いワイヤーロープ、電線等のように直
線維持が困難な引張試験体用で、かつ引張試験中にチャ
ック保持圧を均等かつ一定に保つこと。 【構成】 チャックヘッド(1)に支持される相対する各
チャックホルダー(2)の上面に案内溝(3)を設ける。各案
内溝に薬研状掴み具(4)を、相対し、該各別の薬研状掴
み具と該各チャックホルダーとの間に介装した戻しバネ
(5)により互いに近接し、かつ該各チャックホルダーの
先端のチャック爪(6)を越えた位置に止まる傾向を与え
て、装入する。引張試験体(T)を該薬研状掴み具で軽く
抑え、該チャック爪の中心に装着する。該チャックホル
ダーは該チャック爪と反対側に該チャックヘッドの側壁
(7)を緩通する押込みネジ(8)が螺合し、該押込みねじに
凸面球状の圧着バネ(9)が該押込みネジの鍔部(10)と該
側壁間で支持され、該押込みねじの旋回により該チャッ
ク爪で該引張試験体(T)を圧着しかつ圧着バネに付勢し
ておく。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は引張試験体の芯出し装置付チャックにかかり、糸、細いワイヤーロー プ、電線等のように直線維持が困難な引張試験体用で、かつ引張試験中にチャッ ク保持圧を均等かつ一定に保って型式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
丸材の引張試験体に関しては図6に示すような薬研状(又は円弧状)の爪刃を 有するチャック爪が使用されて来ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような爪刃を有するチャック爪の場合、直径約5mm以下の丸材になると、 薬研面(又は円弧内面)に爪刃を切ることが工作上困難で、しかも引張試験体を 爪刃の溝内に装置するのが大変面倒であった。そのため、細丸材の引張には平形 チャック爪を使用するのが慣例となっている。この平形チャック爪の場合、引張 試験体をチャック爪中央部に装着するのが大変難しく、特に糸、細いワイヤーロ ープ、電線等は直線を維持していないので、尚更困難であった。 また、引張試験体に平均なチャック圧力を加えることは加工上精密な仕上げが 必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる引張試験体の芯出し装置付チャックは、チャックヘッドに支持 される相対する各チャックホルダーの上面に案内溝を設ける。そして、各案内溝 に薬研状掴み具を、相対しかつ該各別の薬研状掴み具と該チャックホルダーとの 間に介装した戻しバネにより互いに近接して該チャックホルダーの先端のチャッ ク爪を越えた位置に止まる傾向を与えて装入する。また、引張試験体を該薬研状 掴み具を介し該チャック爪の中心に装着する。
【0005】 該チャックホルダーは該チャック爪と反対側に該チャックヘッドの側壁を緩通 する押込みネジが螺合し、該押込みネジに凸面球状の圧着バネが該押込みネジの 鍔部と該側壁間で支持される。そして、該押込みネジの旋回により該チャック爪 で該引張試験体を圧着しかつ圧着バネに付勢しておく。 該各薬研状掴み具の薬研部は互いに摺嵌する水平の溝形及び山形の形状をなし 、該溝形は複葉の板部で構成されている。
【0006】 該チャック爪の一方はチャック圧力を該引張試験体に平均に加えるための凸面 球座と凹面球座をその刃部と反対面に有している。
【0007】
【作用】
先ず上部チャックに引張試験体を装入してチャッキングする。引張試験体は相 対する薬研状掴み具間に戻しバネの作用により軽く圧着される。ここで下部チャ ックを通し手動にて引張試験体を軽く引張りながら下部チャックをチャッキング すれば、細くて曲りのある引張試験体も、上下チャックの中央部に直線状にチャ ッキングされる。
【0008】 該チャックホルダーは該チャック爪と反対側に該チャックヘッドの側壁を緩通 する押込みネジが螺合し、該押込みネジに凸面球状の圧着バネが該押込みネジの 鍔部と該側壁間で支持される。そして、該押込みネジの旋回により該チャック爪 で該引張試験体を圧着しかつ圧着バネに付勢しておく。こうすると、該引張試験 体の厚みの減少に該チャック爪が追随してチャック滑りを防止する。
【0009】 該各薬研状掴み具の薬研部が互いに摺嵌する水平の溝形及び山形の形状をなし 、該溝形が複葉の板部で構成されていると、薬研部が重合型となるので、該引張 試験体を把握したときに該引張試験体が引張方向に平行となって該引張試験体の 軸線が引張方向からずれず、正確な測定ができる。 該チャック爪の一方がチャック圧力を該引張試験体に平均に加えるための凸面 球座と凹面球座をその刃部と反対面に有していると、チャック圧力は平均化され る。
【0010】
【実施例】
1は上部のチャックヘッド、2は相対するチャックホルダーで、それぞれの上 面に案内溝3が設けられる。各案内溝3に薬研状掴み具4が相対してそれぞれ移 動自在に装入され、両薬研状掴み具4は、これらとチャックホルダー2との間に 介装した戻しバネ5により、互いに近接してチャックホルダー2の先端のチャッ ク爪6を越えた位置に止まる傾向を与えられている。
【0011】 引張試験体Tは上部のチャックの相対する薬研状掴み具4間に戻しバネ5によ り軽く圧着される。この引張試験体Tの下部は、下部のチャックに同様に圧着さ れ、そして、最終的に上下部のチャックにチャッキングされ、引張試験体Tは両 薬研状掴み具4によりチャック爪6の中心に装着される。
【0012】 チャックホルダー2はチャック爪6と反対側にチャックヘッド1の側壁7を緩 通する押込みネジ8が螺合している。この押込みネジ8に凸面球状の圧着バネ9 が押込みネジ8の顎部10と側壁7間で支持される。そして、押込みネジ8の旋 回によりチャック爪6で引張試験体Tを圧着する。更にこの押込みネジ8を旋回 すれば押込みネジ8が側壁7の外方へ僅か移動し、圧着バネ9が付勢される。従 って、引張試験体Tの厚みが減少するとこの圧着バネ9により押込みネジ8がチ ャック爪6方向へ移動してチャックホルダー2を移動させるので、チャック爪6 が追随し、チャック保持力を保ち、チャック滑りを防止する。
【0013】 各薬研状掴み具4の薬研部11は互いに摺嵌する水平の溝形12及び山形13 の形状をなしている。そして、溝形12は複葉の板部14、15で構成されてい る。
【0014】 両薬研状掴み具4の薬研部11の作用時には一方の薬研状掴み具4の山形13 が他方の薬研状掴み具4の溝形12に嵌合する。従って、引張試験体Tは複葉の 板部14と15で上下を押えられかつ中間を溝形12で押えられて挟持されるの で、傾くことがない。
【0015】 チャック爪6の一方は、チャック圧力を引張試験体Tに平均に加えるための互 いに協働する凸面球座16と凹面球座17をその刃部と反対面に有している。チ ャック爪6が多少傾いてもチャック圧力は引張試験体Tに平均に加えられる。
【0016】 図7は別の例でテーパー式チャック爪に適用したものである。21、22、2 3、24は楔面、25はストッパーピンである。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば正式なチャッキング以前に、薬研状掴み具で弾性的に引張試験 体を仮挟支し、下部チャック側でこの引張試験体を引張って最終チャッキングを する構成なので、細い丸材の引張試験体をチャック爪の中心に掴持でき、従って 正確な測定を可能にできる。
【0018】 請求項2によれば、引張試験体に加わるチャック圧力を調整することが容易で かつ試験中のチャック滑りを防止することができる。 請求項3によれば、引張試験体はチャック中心部にチャック中心線と平行に挟 持され、傾くことがない。 請求項4によれば、引張試験体にチャック圧力を平均に加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる引張試験体の芯出し装置付チャ
ックの具体例の上部チャックの図2の1−1線部分切断
正面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】薬研状掴み具の斜面図である。
【図5】チャック爪の凸面球座の部分を示す斜面図であ
る。
【図6】圧着バネの斜面図である。
【図7】本考案にかかる引張試験体の芯出し装置付チャ
ックの別の実施例を示す切断正面図である。
【図8】従来の薬研状チャック爪の斜面図である。
【符号の説明】
1 チャックヘッド 2 チャックホルダー 3 案内溝 4 薬研状掴み具 5 戻しバネ 6 チャック爪 T 引張試験体 7 側壁 8 押込みネジ 9 圧着バネ 10 鍔部 11 薬研部 12 溝形 13 山形 14 板部 15 板部 16 凸面球座 17 凹面球座 18 刃部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックヘッド(1)に支持される相対す
    る各チャックホルダー(2)の上面に案内溝(3)を設け、各
    案内溝(3)に薬研状掴み具(4)を、相対しかつ該各別の薬
    研状掴み具(4)と該各チャックホルダー(2)との間に介装
    した戻しバネ(5)により互いに近接して該各チャックホ
    ルダー(2)の先端のチャック爪(6)を越えた位置に止まる
    傾向を与えて装入し、引張試験体(T)を該薬研状掴み具
    (4)を介し該チャック爪(6)の中心に装着することを特徴
    とする引張試験体の芯出し装置付チャック。
  2. 【請求項2】 該チャックホルダー(2)は該チャック爪
    (6)と反対側に該チャックヘッド(1)の側壁(7)を緩通す
    る押込みネジ(8)が螺合し、該押込みネジ(8)に凸面球状
    の圧着バネ(9)が該押込みネジ(8)の鍔部(10)と該側壁
    (7)間で支持され、該押込みネジ(8)の旋回により該チャ
    ック爪(6)で該引張試験体(T)を圧着しかつ圧着バネ(9)
    に付勢しておく請求項1に記載の引張試験体の芯出し装
    置付チャック。
  3. 【請求項3】 該各薬研状掴み具(4)の薬研部(11)は互
    いに摺嵌する水平の溝形(12)及び山形(13)の形状をな
    し、該溝形(12)は複葉の板部(14,15)で構成されている
    請求項1に記載の引張試験体の芯出し装置付チャック。
  4. 【請求項4】 該チャック爪(6)の一方はチャック圧力
    を該引張試験体(T)に平均に加えるための凸面球座(16)
    と凹面球座(17)をその刃部(18)と反対面に有している請
    求項1又は2に記載の引張試験体の芯出し装置付チャッ
    ク。
JP1994005428U 1994-04-20 1994-04-20 引張試験体の芯出し装置付チャック Expired - Lifetime JP3003371U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3408504B2 (ja) 2000-08-10 2003-05-19 昭 前川 引張試験機のチャッキング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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