JPH078471B2 - 電気めっきストリップの縁部仕上げ装置 - Google Patents

電気めっきストリップの縁部仕上げ装置

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JPH078471B2
JPH078471B2 JP21628887A JP21628887A JPH078471B2 JP H078471 B2 JPH078471 B2 JP H078471B2 JP 21628887 A JP21628887 A JP 21628887A JP 21628887 A JP21628887 A JP 21628887A JP H078471 B2 JPH078471 B2 JP H078471B2
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JP
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strip
rotating brush
carriage
edge
guide rod
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茂樹 谷口
浩量 滝田
達也 坂本
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川崎製鉄株式会社
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、鋼帯の表面処理分野、とくに電気めっきを
施したストリップの縁部に生じがちな粉状の不所望電着
物を効果的に除去する電気めっきストリップの縁部仕上
げ装置に関するものである。
(従来の技術) 連続電気めっきラインでは、めっき液槽にて、その槽内
に配置したアノードに面し走行するストリップをカソー
ドとし、該ストリップの連続通板中に電解が行われる
が、ストリップの縁部近傍にめっき電流が集中する一般
傾向のため、該部分にはストリップ表面における電着物
とは異なる非常にもろい粉状の不所望電着物が生成す
る。
このような不所望電着物(以下単に電着物という)を除
去せずにストリップを通板させると、ラインロールに付
着して製品に押し傷が発生したり、プレス等の加工の
際、該電着物に起因した押し傷が発生するという問題が
あった。
従来、ストリップの縁部におけるかような電着物を除去
する手段としては、電気めっきを施したストリップの上
方にて該ストリップの幅方向に移動可能なキャリッジを
設け、このキャリッジより揺動可能に吊り下ろしたプレ
ート又はパイプを、通板中のストリップ縁部に接触させ
る仕組の装置が、この他、上記プレート又はパイプに換
えて回転ブラシを設け、この回転ブラシを作動させつつ
該ブラシの軸方向に往復運動させる仕組の装置などが知
られていた(第6図、第7図参照)。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記の装置のうち、プレート又はパイプの如
き部材を吊下ろした形式のものは、ストリップとの接触
位置が常に一定しているため部材の寿命が非常に短いと
いう問題があった。他方回転ブラシを設けた形式のもの
については、回転ブラシを軸方向に上下移動させること
ができるので上記の如き問題は有利に解消できるが、回
転ブラシの上下動の変位量が適切でないと、回転ブラシ
の姿勢変化量が大きくなり、とくに薄物のストリップで
はエッジ縁部が折れ易くなり、また通板中のストリップ
が蛇行して大きな片寄りが生じた場合とか、ストリップ
の幅を変更する際に、回転ブラシの接触荷重の増加によ
るストリップ縁部の損傷を回避するためやストリップ縁
部の電着物を効率よく除去するために人手によってキャ
リッジの停止位置を適宜再調整する必要があり、生産性
の著しい低下を余儀なくされた。
ストリップの蛇行が発生したり板幅変更の際、人手によ
る調整が不要でしかもストリップ縁部における電着物を
ストリップの損傷を伴うことなしに確実に除去すること
ができる装置を与えることがこの発明の目的である。
(問題点を解決するための手段) この発明は、電気めっきを施したストリップの縁部にお
ける不所望電着物を除去する装置であって、ストリップ
の縁部における不所望電着物を除去する高速回転ブラシ
と、この高速回転ブラシをその駆動手段とともに保持し
ガイドロッドに沿って移動可能としたスライダー本体
と、ストリップの上方にて該ストリップの幅方向に移動
可能なキャリッジとを備え、このキャリッジに、スライ
ダー本体のガイドロッドに沿う移動を導く駆動手段を有
する第1の横軸とガイドロッドの揺動を導く第2の横軸
をそれぞれ軸受を介して回転可能に配置し、スライダー
本体と第1の横軸を連接棒にて枢動連結する一方、ガイ
ドロッドの一端を第2の横軸に揺動可能に連結してな
り、該ガイドロッドはストリップの縁部に接した高速回
転ブラシの傾きを検出するセンサーを有し、このセンサ
ーに高速回転ブラシの傾きを所定の範囲内に収めるよう
にキャリッジを移動させるる制御装置を接続したことを
特徴とする。
(作用) この発明の装置は、高速回転ブラシを備えたスライダー
本体を該回転ブラシの往復動を案内するガイド上に支持
してあるため、電着物の除去中における回転ブラシの姿
勢は常に安定しており、しかも通板中、ストリップが蛇
行しても上記ガイドロッドに設けたセンサーに接続する
制御装置にて、キャリッジを自動的に速やかに作動させ
て回転ブラシを最適な姿勢に維持することができる。
(実施例) 以下この発明を図面に基いて説明する。
第1図に、この発明に従う装置の好適例をその正面全体
につき、また第2図(a)(b)及び(c)に、その構
成をわかり易くそれぞれ図解した。同図における番号1
はストリップの縁部における電着物を除去する高速回転
ブラシ、2は高速回転ブラシ1を保持する軸受、3は高
速回転ブラシ1を駆動させる駆動手段としてのモータ、
4は高速回転ブラシ1の回転軸に沿って延びるガイドロ
ッド、5はスライダー本体であり、高速回転ブラシ1、
軸受2およびモータ3はそれぞれスライダー本体5に保
持されていて、このスライダー本体5はその背面に設け
たスライドガイド5aがガイドロッド4に摺動可能に組み
込まれ、ガイドロッド4に沿って移動することができる
ようになっている。
また、6は電気めっきを施したストリップSの上方にて
該ストリップSの幅方向に移動可能としたキャリッジで
あって、このキャリッジ6はスクリューシャフト6aを介
してモータ6bに連結されている。キャリッジ6には、ス
ライダー本体5のガイドロッド4に沿う移動を導く駆動
手段としてのモータMを有する第1の横軸7とガイドロ
ッド4の揺動を導く第2の横軸8をそれぞれ軸受を介し
て回転可能に配置されていて、このうち第1の横軸7は
高速回転ブラシ1の移動(往復動)を導くために例えば
クランクシャフトの如き偏心軸になっている。
スライダー本体5と第1の横軸7は連接棒9にて枢動連
結され、ガイドロッド4の一端は第2の横軸8に揺動可
能に連結されている。10はガイドロッド4に連結された
アームで、このアーム10には高速回転ブラシ1の軸方向
に対する傾きを検出する位置検知用センサー10aが備え
られていて、このセンサー10aによる検知結果に基づき
高速回転ブラシの傾きが所定の範囲内に納まるように制
御装置Dにてキャリッジ6を左右に移動させる。
ここで上記第1の横軸7および第2の横軸8は例えば第
3図に示すように偏心軸を兼ねた一本のシャフト11で構
成することもできる。
電気めっきを施したストリップの縁部における電着物を
除去する場合まずモータ6bを作動させてオフラインに位
置するキャリッジ6を、搬送ラインの中心に移動させる
この時、回転ブラシ1は第2図(a)に示すように
(I)の状態にある。続いて回転ブラシ1がストリップ
の縁部に接触し、これに連なるアーム10がA点を通過し
さらにB点に至った時点、すなわち回転ブラシ1が(II
I)の状態になった時点でセンサ10aからの信号が制御装
置Dにに入力され、この制御装置Dからの指令にてキャ
リッジ6が停止する。この位置(III)はストリップ縁
部における損傷を伴うことなしに最も効率よく安定して
電着物を除去し得る状態に設定される。
さて、このような状態において例えば、ストリップが蛇
行して第2図(a)におけるR側に大きく片寄り回転ブ
ラシ1が(IV)に移動したとする。このような状態で電
着物の除去作業を行うと回転ブラシ1による接触荷重が
大きくなりストリップ縁部に損傷をきたすうれいがある
が、この発明の装置は該回転ブラシ1に連なるアーム10
がC点に達した時点でセンサ10aからの信号が制御装置
Dに入力され、該制御装置Dからの指令でモータ6bが作
動し、回転ブラシ1を(III)の状態に保持すべくキャ
リッジ6を移動させる。通板中のストリップが第2図
(a)におけるL側に片寄った場合には、ストリップ縁
部の電着物を確実に除去することが不可能となるが、こ
のような場合には上記の操作と逆の操作が行われるのは
いうまでもない。この結果、通板中におけるストリップ
が蛇行しても回転ブラシ1を常に同一姿勢に保持するこ
とができる。
なお、電気めっきラインの入側において板幅の異なるス
トリップを挿入する場合などは、予め電気めっきライン
に溶接点検出器Xを配設しておき、この検出器Xとライ
ン制御装置Yによって溶接点のトラッキングを行い、ス
トリップの溶接点が縁部仕上げ装置の入側直前にきたと
き制御装置Dによりキャリッジ6をオフラインさせる方
向へ作動させ、次いでストリップの溶接点が装置の出側
に移動した時点でキャリッジ6をオンライン方向へ作動
させて回転ブラシ1を(III)の状態で停止させる。
以上の動作を繰返し行うことにより、板幅の異なるスト
リップに対しても容易に適用できる。
第4図に、電気めっき直後におけるストリップ縁部の電
着物の生成状況を、また第5図(a)(b)に、この発
明の装置を適用した後のストリップ縁部の要部断面を従
来の装置を適用した場合と比較して示す。第5図より明
らかなようにこの発明の装置によればストリップ縁部の
電着物を確実かつ安定して除去できる。
なお、キャリッジ6に設けた第1の横軸7及び第2の横
軸8を例えば、第3図に示したように一本のシャフト11
で構成すれば装置の軽量化や装置の製作コストの低減に
とくに有利である。
(発明の効果) この発明によれば、ストリップの板幅変更やストリップ
の蛇行時に人手による調整が全く不要(全自動化が可
能)で生産性の大幅な向上を図ることができ、しかもス
トリップ縁部の不所望電着物をストリップの損傷を伴う
ことなしに安定して確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に従う装置の構成図、 第2図(a)(b)および(c)は、この発明に従う装
置の構成説明図、 第3図は、この発明の他の好適例を示す図、 第4図は、ストリップ縁部の電着物の生成状況を示す
図、 第5図(a)(b)は、この発明の装置を適用したスト
リップ縁部の仕上げ状況を従来の装置を適用した場合と
比較した図、 第6図、第7図は、従来の装置例を示す図である。 1……高速回転ブラシ、2……軸受 3……モータ、4……ガイドロッド 5……スライダー本体、6……キャリッジ 7……第1の横軸、8……第2の横軸 9……連接棒、10……アーム 10a……センサ、S……ストリップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気めっきを施したストリップの縁部にお
    ける不所望電着物を除去する装置であって、 ストリップ(S)の縁部における不所望電着物を除去す
    る高速回転ブラシ(1)と、この高速回転ブラシ(1)
    をその駆動手段(3)とともに保持しガイドロッド
    (6)に沿って移動可能としたスライダー本体(4)
    と、ストリップ(S)の上方にて該ストリップ(S)の
    幅方向に移動可能なキャリッジ(7)とを備え、このキ
    ャリッジ(7)に、スライダー本体(4)のガイドロッ
    ド(6)に沿う移動を導く第1の横軸(8)とガイドロ
    ッド(6)の揺動を導く第2の横軸(9)をそれぞれ軸
    受を介して回転可能に配置し、スライダー本体(4)と
    第1の横軸(8)を連接棒(5)にて枢動連結する一
    方、ガイドロッド(6)の一端を第2の横軸(9)に揺
    動可能に連結してなり、該ガイドロッド(6)はストリ
    ップ(S)の縁部に接した高速回転ブラシ(1)の傾き
    を検出するセンサー(10a)を有し、このセンサー(10
    a)に高速回転ブラシ(1)の傾きを所定の範囲内に収
    めるようにキャリッジ(7)を移動させる制御装置
    (D)を接続したことを特徴とする電気めっきストリッ
    プの縁部仕上げ装置。
JP21628887A 1987-09-01 1987-09-01 電気めっきストリップの縁部仕上げ装置 Expired - Fee Related JPH078471B2 (ja)

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