JPH0784647A - 位置制御装置 - Google Patents
位置制御装置Info
- Publication number
- JPH0784647A JPH0784647A JP25518193A JP25518193A JPH0784647A JP H0784647 A JPH0784647 A JP H0784647A JP 25518193 A JP25518193 A JP 25518193A JP 25518193 A JP25518193 A JP 25518193A JP H0784647 A JPH0784647 A JP H0784647A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
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- loop
- feedforward
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- Pending
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- Feedback Control In General (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】極低速の円弧補間のみならず、より高速で、円
弧補間以外の場合でも充分な補償効果を発揮し得る装置
を提供する。 【構成】ゲインKp を有する位置ループと、ゲインKf
とむだ時間要素e-LS を有するフィードフォワードルー
プを設け、むだ時間LをL=−( ln Kf )/Kp で定
める(ただし、lnは自然対数)。 【効果】任意の時間L後に、ステップ応答を完了させる
ことができる。
弧補間以外の場合でも充分な補償効果を発揮し得る装置
を提供する。 【構成】ゲインKp を有する位置ループと、ゲインKf
とむだ時間要素e-LS を有するフィードフォワードルー
プを設け、むだ時間LをL=−( ln Kf )/Kp で定
める(ただし、lnは自然対数)。 【効果】任意の時間L後に、ステップ応答を完了させる
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボット、NC装置の
ように1または複数軸の各軸が位置制御を基本とする位
置制御装置に関し、特に位置決め完了を徹底させ、軌跡
精度を向上させることができる装置に関する。
ように1または複数軸の各軸が位置制御を基本とする位
置制御装置に関し、特に位置決め完了を徹底させ、軌跡
精度を向上させることができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1軸または複数軸を有し、各軸が位置フ
ィードバック制御によって制御され、位置フィードバッ
クループに加えて速度指令部にむだ時間要素を含むフィ
ードフォワードループを設けたフィードフォワード補償
を用いた位置制御装置を本出願人が特開平3−4000
8号公報で提案している。その装置を図2に示す。位置
制御部1は、上位からの位置指令xO とサーボモータM
の回転軸に直結された回転検出器PGからの位置フィー
ドバック値xに偏差Δxに位置ゲインKp を乗じた信号
を出力する。フィードフォワード補償部2は微分器2
1、フィードフォワードゲイン(Kf )部22、及びむ
だ時間部23からなる。位置制御部1とフィードフォワ
ード補償部2の出力は加算されてD/A変換器3を介し
て速度指令Vs として速度制御部4に入力される。速度
制御部4は位置フィードバック値xを微分器5で微分し
た速度値Vと速度指令Vs との偏差ΔVがなくなるよう
にサーボモータMを駆動制御している。以上の系を簡単
なブロック線図にまとめると図1に示すものになる。速
度制御部4の応答は位置ループ制御部の応答に比べて格
段に速いため、速度制御部5の速度ループは無視してよ
いので、図1のブロック線図となる。Kp は位置ル−プ
ゲイン、Kf はフィ−ドフォワ−ドゲイン、Lはむだ時
間、sはラプラス演算子、e-LS がむだ時間要素であ
る。この系、すなわちのxO を入力、xを出力とする系
の伝達関数F(s)は、(1式)となる。 F(s)=(Kp +s・Kf ・e-LS )/(Kp +s) …(1式) 前述の特開平3−40008号公報では、この(1式)
において、むだ時間Lは、L=(1−Kf )/Kp とす
る技術を開示している。
ィードバック制御によって制御され、位置フィードバッ
クループに加えて速度指令部にむだ時間要素を含むフィ
ードフォワードループを設けたフィードフォワード補償
を用いた位置制御装置を本出願人が特開平3−4000
8号公報で提案している。その装置を図2に示す。位置
制御部1は、上位からの位置指令xO とサーボモータM
の回転軸に直結された回転検出器PGからの位置フィー
ドバック値xに偏差Δxに位置ゲインKp を乗じた信号
を出力する。フィードフォワード補償部2は微分器2
1、フィードフォワードゲイン(Kf )部22、及びむ
だ時間部23からなる。位置制御部1とフィードフォワ
ード補償部2の出力は加算されてD/A変換器3を介し
て速度指令Vs として速度制御部4に入力される。速度
制御部4は位置フィードバック値xを微分器5で微分し
た速度値Vと速度指令Vs との偏差ΔVがなくなるよう
にサーボモータMを駆動制御している。以上の系を簡単
なブロック線図にまとめると図1に示すものになる。速
度制御部4の応答は位置ループ制御部の応答に比べて格
段に速いため、速度制御部5の速度ループは無視してよ
いので、図1のブロック線図となる。Kp は位置ル−プ
ゲイン、Kf はフィ−ドフォワ−ドゲイン、Lはむだ時
間、sはラプラス演算子、e-LS がむだ時間要素であ
る。この系、すなわちのxO を入力、xを出力とする系
の伝達関数F(s)は、(1式)となる。 F(s)=(Kp +s・Kf ・e-LS )/(Kp +s) …(1式) 前述の特開平3−40008号公報では、この(1式)
において、むだ時間Lは、L=(1−Kf )/Kp とす
る技術を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがL=(1−K
f )/Kp とするものは、極低速での円弧補間に対して
の有効であるが、より高速で、円弧補間以外の状況も含
んだ場合での使用(例えばシーリングロボットにおける
曲線補間動作等)に際しては効果がなかった。そこで本
発明は、極低速の円弧補間のみならず、より高速で、円
弧補間以外の場合でも充分な補償効果を発揮し得る装置
を提供することを目的とする。
f )/Kp とするものは、極低速での円弧補間に対して
の有効であるが、より高速で、円弧補間以外の状況も含
んだ場合での使用(例えばシーリングロボットにおける
曲線補間動作等)に際しては効果がなかった。そこで本
発明は、極低速の円弧補間のみならず、より高速で、円
弧補間以外の場合でも充分な補償効果を発揮し得る装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明はむだ時間LをL=−( ln Kf )/Kp で
定めるものである。ただし、lnは自然対数である。
め、本発明はむだ時間LをL=−( ln Kf )/Kp で
定めるものである。ただし、lnは自然対数である。
【0005】
【作用】上記手段により、Kp 、Kf の組み合わせによ
り、任意の時間L[sec] 後に、ステップ応答を完了させ
ることができる。すなわち、前記伝達関数F(s)に、
大きさ1のステップ入力を加え、ラプラス逆変換した時
間域での応答式f(t-L)を考える。このf(t-L) を一回
微分したものが t-L≧0の領域で、0となるように
Kp 、Kf を決めてやれば、 t-L≧0の領域でf(t-L)
は定数となる。すなわち、むだ時間L経過後は一定とな
る。つまり、任意の時間L[sec] 後に、ステップ応答が
完了する。
り、任意の時間L[sec] 後に、ステップ応答を完了させ
ることができる。すなわち、前記伝達関数F(s)に、
大きさ1のステップ入力を加え、ラプラス逆変換した時
間域での応答式f(t-L)を考える。このf(t-L) を一回
微分したものが t-L≧0の領域で、0となるように
Kp 、Kf を決めてやれば、 t-L≧0の領域でf(t-L)
は定数となる。すなわち、むだ時間L経過後は一定とな
る。つまり、任意の時間L[sec] 後に、ステップ応答が
完了する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。前記伝達
関数F(s)に、大きさ1のステップ入力を加え、ラプ
ラス逆変換を行うと、時間域での応答式f(t) は、 f(t) =£- 1 [(Kp +s・Kf ・e-LS )/(s(Kp +s))] =£- 1 [1/s]−£- 1 [(1−Kf ・e-LS )/(Kp +s)] =1−e-Kpt+Kf ・e-Kp(t-L) …(2式) となる。しかし、Kf ・e-Kp(t-L)はむだ時間の性質上
t<L、すなわちt−L<0では0なので、f(t) は不
連続な関数となる。そこでt−L=xとしてx≧0で考
える。 f(x) =1−e-Kp(x+L)+Kf ・e-Kpx …(3式) x≧0ではf(x) は連続なので微分可能である。両辺微
分すると f’(x) =Kp ・e-Kp(x+L)−Kp ・Kf ・e-Kpx =Kp ・e-Kpx・(e-KpL−Kf ) …(4式) となる。(4式)よりf’(x) の符号は(e-KpL−
Kf )によって、xとは無関係に決定されることが解
る。よって(e-KpL−Kf )=0、すなわちL=−( l
n Kf )/Kp とすれば、x≧0でf’(x) =0となり
f(x) =const (定数)となる。つまり、むだ時間L経
過するとステップ応答は完了していることになる。
関数F(s)に、大きさ1のステップ入力を加え、ラプ
ラス逆変換を行うと、時間域での応答式f(t) は、 f(t) =£- 1 [(Kp +s・Kf ・e-LS )/(s(Kp +s))] =£- 1 [1/s]−£- 1 [(1−Kf ・e-LS )/(Kp +s)] =1−e-Kpt+Kf ・e-Kp(t-L) …(2式) となる。しかし、Kf ・e-Kp(t-L)はむだ時間の性質上
t<L、すなわちt−L<0では0なので、f(t) は不
連続な関数となる。そこでt−L=xとしてx≧0で考
える。 f(x) =1−e-Kp(x+L)+Kf ・e-Kpx …(3式) x≧0ではf(x) は連続なので微分可能である。両辺微
分すると f’(x) =Kp ・e-Kp(x+L)−Kp ・Kf ・e-Kpx =Kp ・e-Kpx・(e-KpL−Kf ) …(4式) となる。(4式)よりf’(x) の符号は(e-KpL−
Kf )によって、xとは無関係に決定されることが解
る。よって(e-KpL−Kf )=0、すなわちL=−( l
n Kf )/Kp とすれば、x≧0でf’(x) =0となり
f(x) =const (定数)となる。つまり、むだ時間L経
過するとステップ応答は完了していることになる。
【0007】図3の実線Aが本発明のステップ応答を表
し、点線部Bは本発明のフィドフォワード補償が無い場
合の応答を表している。本発明によれば、任意の時間L
[sec] で急激に応答してステップ応答が完了することが
わかる。ただし、図3の実線は、先に述べたように速度
制御部の応答は格段に速いとして速度ループの影響は無
視したものである。実機においては、速度制御部も若干
の遅れがあるので、実際は点線部Cのような応答にな
る。
し、点線部Bは本発明のフィドフォワード補償が無い場
合の応答を表している。本発明によれば、任意の時間L
[sec] で急激に応答してステップ応答が完了することが
わかる。ただし、図3の実線は、先に述べたように速度
制御部の応答は格段に速いとして速度ループの影響は無
視したものである。実機においては、速度制御部も若干
の遅れがあるので、実際は点線部Cのような応答にな
る。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、フィ
−ドフォワ−ド補償中のむだ時間要素のむだ時間LをL
=−( ln Kf )/Kp とすることにより、モ−タの追
従精度を上げることができ、その結果、NCやロボット
の軌跡精度を向上させることができる。
−ドフォワ−ド補償中のむだ時間要素のむだ時間LをL
=−( ln Kf )/Kp とすることにより、モ−タの追
従精度を上げることができ、その結果、NCやロボット
の軌跡精度を向上させることができる。
【図1】本発明の実施例を示すブロック線図
【図2】本発明を適用する具体的装置例を示す図
【図3】本発明の動作を説明するステップ応答を示す図
1 位置制御部 2 フィードフォワード補償部 21 微分器 22 フィードフォワードゲイン(Kf )部 23 むだ時間部 3 D/A変換器 4 速度制御部 5 微分器 M サーボモータ PG パルスジェネレータ
Claims (1)
- 【請求項1】1軸または複数軸を有し、各軸が位置ルー
プゲインKp による位置フィードバック制御によって制
御され、位置フィードバックループに加えて位置指令を
むだ時間要素e-LS とフィードフォワードゲインKf を
介して速度指令部にフィードフォワードするフィードフ
ォワードループを設けた位置制御装置において、 前記むだ時間要素のむだ時間Lを、 L=−( ln Kf )/Kp (ただし、lnは自然対数、Kf はフィードフォワードル
ープのゲイン、Kp は位置ループのゲインである)に設
定したことを特徴とする位置制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25518193A JPH0784647A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 位置制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25518193A JPH0784647A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 位置制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0784647A true JPH0784647A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=17275168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25518193A Pending JPH0784647A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 位置制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0784647A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005135060A (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-26 | Yaskawa Electric Corp | 軌跡追従制御のサーボ調整方法 |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP25518193A patent/JPH0784647A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005135060A (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-26 | Yaskawa Electric Corp | 軌跡追従制御のサーボ調整方法 |
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