JPH0784398B2 - ペンタフルオロジクロロプロパン類の製造方法 - Google Patents
ペンタフルオロジクロロプロパン類の製造方法Info
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- JPH0784398B2 JPH0784398B2 JP2227501A JP22750190A JPH0784398B2 JP H0784398 B2 JPH0784398 B2 JP H0784398B2 JP 2227501 A JP2227501 A JP 2227501A JP 22750190 A JP22750190 A JP 22750190A JP H0784398 B2 JPH0784398 B2 JP H0784398B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、産業上重要な1,1,2−トリクロロ−1,2,2−ト
リフルオロエタンの代替化合物であって、地球環境に及
ぼす影響が少ない1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−3,3−ジ
クロロプロパン(以下、R−225caと呼ぶ)および1,1,
2,2,3−ペンタフルオロ−1,3−ジクロロプロパン(以
下、R−225cbと呼ぶ。)の製造方法に関する。
リフルオロエタンの代替化合物であって、地球環境に及
ぼす影響が少ない1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−3,3−ジ
クロロプロパン(以下、R−225caと呼ぶ)および1,1,
2,2,3−ペンタフルオロ−1,3−ジクロロプロパン(以
下、R−225cbと呼ぶ。)の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、R−225caおよびcbの製造方法として、工業的に
はテトラフルオロエチレン(以下、TFEと呼ぶ。)とジ
クロロフロロメタン(以下、R−21と呼ぶ。)を、無水
塩化アルミニウムなどの触媒存在下、オートクレープま
たはガラス反応容器中、バッチ式で、15〜100℃の温度
で反応させる方法が知られている〔米国特許第2,462,40
2号、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・
ソサエティー(Journal of the American Chemical Soc
iety),第71巻,979頁、コレクションズ・オブ・チェコ
スロバーク・ケミカル・コミュニケーションズ(Collec
tions of Czechoslovak Chemical Communications),
第36巻,1867年〕。
はテトラフルオロエチレン(以下、TFEと呼ぶ。)とジ
クロロフロロメタン(以下、R−21と呼ぶ。)を、無水
塩化アルミニウムなどの触媒存在下、オートクレープま
たはガラス反応容器中、バッチ式で、15〜100℃の温度
で反応させる方法が知られている〔米国特許第2,462,40
2号、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・
ソサエティー(Journal of the American Chemical Soc
iety),第71巻,979頁、コレクションズ・オブ・チェコ
スロバーク・ケミカル・コミュニケーションズ(Collec
tions of Czechoslovak Chemical Communications),
第36巻,1867年〕。
また、R−225caの製造方法としては、TFEをジグライム
中、セシウムフルオライドと反応させた後、クロロホル
ムと反応させる方法が知られている(米国特許第3,381,
042号)。
中、セシウムフルオライドと反応させた後、クロロホル
ムと反応させる方法が知られている(米国特許第3,381,
042号)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の無水塩化アルミニウムを用いる方
法においては、目的とする生成物の選択率、収率(46〜
58%)が低く、工業的には不経済である。また、反応終
了後、反応生成物と触媒を分離するために、真空下冷却
したトラップに反応生成物を補集するか、希塩酸で触媒
を処理した後反応生成物を分離しなければならない。
法においては、目的とする生成物の選択率、収率(46〜
58%)が低く、工業的には不経済である。また、反応終
了後、反応生成物と触媒を分離するために、真空下冷却
したトラップに反応生成物を補集するか、希塩酸で触媒
を処理した後反応生成物を分離しなければならない。
また、セシウムフルオライドを用いる反応は、選択率お
よび収率はよいものの、原料となるセシウムフルオライ
ドが非常に高価であり、経済的工業生産には全く適して
いない。
よび収率はよいものの、原料となるセシウムフルオライ
ドが非常に高価であり、経済的工業生産には全く適して
いない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記特許および文献に記載された製造方
法を詳細に検討し、R−225ca、cbの新しい製造方法を
鋭意検討した結果、驚くべきことに従来の必須の出発原
料であるR−21に代えて、クロロホルムおよびジフルオ
ロクロロメタン(以下、R−22と呼ぶ。)を、触媒存在
下、TFEと反応させるとR−225caおよびcbが高選択率、
高収率で得られることを見いだし本発明を完成するに至
った。
法を詳細に検討し、R−225ca、cbの新しい製造方法を
鋭意検討した結果、驚くべきことに従来の必須の出発原
料であるR−21に代えて、クロロホルムおよびジフルオ
ロクロロメタン(以下、R−22と呼ぶ。)を、触媒存在
下、TFEと反応させるとR−225caおよびcbが高選択率、
高収率で得られることを見いだし本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明の要旨は、クロロホルム、ジフルオロ
クロロメタンおよびテトラフルオロエチレンを触媒存在
下に反応させることを特徴とする1,1,1,2,2−ペンタフ
ルオロ−3,3−ジクロロプロパンおよび1,1,2,2,3−ペン
タフルオロ−1,3−ジクロロプロパンの製造方法に存す
る。
クロロメタンおよびテトラフルオロエチレンを触媒存在
下に反応させることを特徴とする1,1,1,2,2−ペンタフ
ルオロ−3,3−ジクロロプロパンおよび1,1,2,2,3−ペン
タフルオロ−1,3−ジクロロプロパンの製造方法に存す
る。
本発明に用いられる触媒としては、R−21のTFEへの付
加反応に対して活性を示すものであればいずれも使用で
きるが、ルイス酸が好ましく、例えば、無水塩化アルミ
ニウム、無水四塩化チタン、無水四塩化スズ、無水五塩
化アンチモン、無水塩化亜鉛、無水塩化鉄、無水臭化ア
ルミニウム、三フッ化ホウ素などが挙げられる。さら
に、式: AlClxFyOz 〔式中、x、yおよびzは、x+y+2z=3、0<x<
3、0≦y<3、0≦z<3/2を満たす数であり、yお
よびzの少なくとも一方は0でない。〕 で示される組成の触媒、例えば塩素化フッ素化アルミニ
ウム、塩素フッ素化アルミナも好ましく使用される。
加反応に対して活性を示すものであればいずれも使用で
きるが、ルイス酸が好ましく、例えば、無水塩化アルミ
ニウム、無水四塩化チタン、無水四塩化スズ、無水五塩
化アンチモン、無水塩化亜鉛、無水塩化鉄、無水臭化ア
ルミニウム、三フッ化ホウ素などが挙げられる。さら
に、式: AlClxFyOz 〔式中、x、yおよびzは、x+y+2z=3、0<x<
3、0≦y<3、0≦z<3/2を満たす数であり、yお
よびzの少なくとも一方は0でない。〕 で示される組成の触媒、例えば塩素化フッ素化アルミニ
ウム、塩素フッ素化アルミナも好ましく使用される。
本発明において触媒として使用される塩素化フッ素化ア
ルミニウム、塩化アルミニウムにフッ化水素、フッ酸、
炭素数4以下の、好ましくは、炭素数2以下のフルオロ
炭化水素またはクロロフルオロ炭化水素、例えば、トリ
フルオロメタン、テトラフルオロエタン、クロロジフル
オロメタン、ジクロロフルオロメタン、トリフルオロジ
クロロエタン、トリフルオロクロロメタン、ジフルオロ
テトラクロロエタン、トリフルオロトリクロロエタンを
作用させて製造することができる。その際、それぞれ単
独で作用させてもよいし、混合して作用させてもよく、
また、場合によっては、クロロ炭化水素と混合して作用
させてもよい。反応温度は、0〜120℃、好ましくは0
〜100℃の範囲の温度であり、塩化アルミニウムとの接
触のさせ方は、液状でもよいし、前記物質を気体として
流通させてもよい。
ルミニウム、塩化アルミニウムにフッ化水素、フッ酸、
炭素数4以下の、好ましくは、炭素数2以下のフルオロ
炭化水素またはクロロフルオロ炭化水素、例えば、トリ
フルオロメタン、テトラフルオロエタン、クロロジフル
オロメタン、ジクロロフルオロメタン、トリフルオロジ
クロロエタン、トリフルオロクロロメタン、ジフルオロ
テトラクロロエタン、トリフルオロトリクロロエタンを
作用させて製造することができる。その際、それぞれ単
独で作用させてもよいし、混合して作用させてもよく、
また、場合によっては、クロロ炭化水素と混合して作用
させてもよい。反応温度は、0〜120℃、好ましくは0
〜100℃の範囲の温度であり、塩化アルミニウムとの接
触のさせ方は、液状でもよいし、前記物質を気体として
流通させてもよい。
本発明で触媒として使用される塩素化フッ素化アルミナ
は、活性アルミナに100〜700℃の温度でクロロ炭化水
素、クロロフルオロ炭化水素、フルオロ炭化水素、塩化
水素またはこれらの混合物を作用させて製造することが
でき、通常以下のようにして得られる。ステンレス、ハ
ステロイまたはガラス製の反応管に所定のアルミナを充
填後、乾燥窒素気流下300〜500℃の温度を加熱し、充分
にアルミナを乾燥させる。その後、所定の温度、、通常
は100〜600℃、好ましくは200〜400℃の温度で、所定の
フロンを所定時間単独でまたは塩化水素ガスもしくは酸
素と混合して流通させることにより得られる。フロン処
理の温度が100℃より低い場合には、処理に要する時間
が長くなりすぎ実用的でないし、600℃より高い場合に
は、アルミナ表面に炭素の付着が生じ活性が低くなって
しまう傾向がある。この炭素の付着による活性の低下
は、特公昭61−27375号公報に示されているように、酸
素または空気の共存により防ぐことが可能である。
は、活性アルミナに100〜700℃の温度でクロロ炭化水
素、クロロフルオロ炭化水素、フルオロ炭化水素、塩化
水素またはこれらの混合物を作用させて製造することが
でき、通常以下のようにして得られる。ステンレス、ハ
ステロイまたはガラス製の反応管に所定のアルミナを充
填後、乾燥窒素気流下300〜500℃の温度を加熱し、充分
にアルミナを乾燥させる。その後、所定の温度、、通常
は100〜600℃、好ましくは200〜400℃の温度で、所定の
フロンを所定時間単独でまたは塩化水素ガスもしくは酸
素と混合して流通させることにより得られる。フロン処
理の温度が100℃より低い場合には、処理に要する時間
が長くなりすぎ実用的でないし、600℃より高い場合に
は、アルミナ表面に炭素の付着が生じ活性が低くなって
しまう傾向がある。この炭素の付着による活性の低下
は、特公昭61−27375号公報に示されているように、酸
素または空気の共存により防ぐことが可能である。
塩化水素ガスで処理することにより以下のようにして塩
素化フッ素化アルミナを得ることもできる。乾燥窒素気
流下、400〜800℃に加熱し、充分に活性アルミナを乾燥
させる。その後、所定の温度、通常は300〜700℃で塩化
水素ガスをそのまま、または窒素、アルゴン等の不活性
ガスもしくはR−12(ジクロロジフルオロメタン)、R
−21等のクロロフルオロ炭化水素で希釈して流通させ
る。通常の流通時間は、3〜10時間である。
素化フッ素化アルミナを得ることもできる。乾燥窒素気
流下、400〜800℃に加熱し、充分に活性アルミナを乾燥
させる。その後、所定の温度、通常は300〜700℃で塩化
水素ガスをそのまま、または窒素、アルゴン等の不活性
ガスもしくはR−12(ジクロロジフルオロメタン)、R
−21等のクロロフルオロ炭化水素で希釈して流通させ
る。通常の流通時間は、3〜10時間である。
アルミナは一般に市販されている、通常γ−アルミナを
主成分とする脱水用、触媒用として用いられる多孔質ア
ルミナであれば任意のものが使用できる。例えば、ネオ
ビード(Neobead)C、MHR、GB、D(水沢化学工業株式
会社)、住友化学工業株式会社製活性アルミナKHA、NKH
1、NKH3などが用いられる。
主成分とする脱水用、触媒用として用いられる多孔質ア
ルミナであれば任意のものが使用できる。例えば、ネオ
ビード(Neobead)C、MHR、GB、D(水沢化学工業株式
会社)、住友化学工業株式会社製活性アルミナKHA、NKH
1、NKH3などが用いられる。
クロロ炭化水素またはクロロフルオロ炭化水素は、水素
を含まないものとしては、炭素数1〜3、好ましくは1
〜2のものが使用され、特に好ましくは、四塩化炭素、
フルオロトリクロロメタン、ジフルオロジクロロメタ
ン、トリフルオロクロロメタン、1,1,2−トリクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン、1,1,1−トリクロロ−2,2,
2−トリフルオロエタン、1,1,2,2−テトラフルオロ−1,
2−ジクロロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロ−2,2−
ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフル
オロエタン、1,1,1,2−テトラクロロ−2,2−ジフルオロ
エタンが挙げられる。水素を含むクロロ炭化水素または
クロロフルオロ炭化水素として、炭素数1〜3、好まし
くは1〜2のもの、特に好ましくは、フルオロジクロロ
メタン、ジフルオロクロロメタン、1,1,1−トリフルオ
ロ−2,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリフルオロ−1,2
−ジクロロエタン、1,1,1−トリフルオロ−2−クロロ
エタンが挙げられる。
を含まないものとしては、炭素数1〜3、好ましくは1
〜2のものが使用され、特に好ましくは、四塩化炭素、
フルオロトリクロロメタン、ジフルオロジクロロメタ
ン、トリフルオロクロロメタン、1,1,2−トリクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン、1,1,1−トリクロロ−2,2,
2−トリフルオロエタン、1,1,2,2−テトラフルオロ−1,
2−ジクロロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロ−2,2−
ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフル
オロエタン、1,1,1,2−テトラクロロ−2,2−ジフルオロ
エタンが挙げられる。水素を含むクロロ炭化水素または
クロロフルオロ炭化水素として、炭素数1〜3、好まし
くは1〜2のもの、特に好ましくは、フルオロジクロロ
メタン、ジフルオロクロロメタン、1,1,1−トリフルオ
ロ−2,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリフルオロ−1,2
−ジクロロエタン、1,1,1−トリフルオロ−2−クロロ
エタンが挙げられる。
また、塩素化フッ素化アルミナ触媒は、20〜450℃でフ
ッ化水素、300〜500℃でフッ化硫黄(SF4、SF6等)、フ
ッ化スルフリル、フッ化チオニル、20〜450℃でフッ化
アンモニウム(酸性フッ化アンモニウム、中性フッ化ア
ンモニウムなど)の無機フッ化物を作用させた後、クロ
ロフルオロ炭化水素、クロロ炭化水素または塩化水素を
作用させることにより製造することができる。
ッ化水素、300〜500℃でフッ化硫黄(SF4、SF6等)、フ
ッ化スルフリル、フッ化チオニル、20〜450℃でフッ化
アンモニウム(酸性フッ化アンモニウム、中性フッ化ア
ンモニウムなど)の無機フッ化物を作用させた後、クロ
ロフルオロ炭化水素、クロロ炭化水素または塩化水素を
作用させることにより製造することができる。
これら触媒の2種またはそれ以上の混合物を使用しても
良い。本発明で用いられる触媒中、特に好ましいのは、
無水塩化アルミニウムおよび上記式: AlClxFyOz 〔式中、x、yおよびzは上記と同意義。〕 で示される触媒である、 本発明に用いられる反応の形態は経済性を考慮すれば原
料の仕込みと生成物の抜き出しを連続的に行う反応形態
が最も好ましいが、原料を連続的に一定量仕込んだ後、
仕込みを中断し、一定時間反応後、反応生成物を抜き出
すセミバッチ方式も採り得る。
良い。本発明で用いられる触媒中、特に好ましいのは、
無水塩化アルミニウムおよび上記式: AlClxFyOz 〔式中、x、yおよびzは上記と同意義。〕 で示される触媒である、 本発明に用いられる反応の形態は経済性を考慮すれば原
料の仕込みと生成物の抜き出しを連続的に行う反応形態
が最も好ましいが、原料を連続的に一定量仕込んだ後、
仕込みを中断し、一定時間反応後、反応生成物を抜き出
すセミバッチ方式も採り得る。
本発明の製造方法において、クロロホルム、ジフルオロ
クロロメタンおよびテトラフルオロエチレンの反応は溶
媒中で行ってよい。
クロロメタンおよびテトラフルオロエチレンの反応は溶
媒中で行ってよい。
用いる溶媒の種類は、触媒に対して不活性であり、クロ
ロホルム、R−22及びTFEを溶解するものであれば特に
限定される物ではない。例えば本反応の原料であるクロ
ロアルカンであるクロロホルムや、また本反応における
副生成物であるハイドロクロロフルオロアルカンである
テトラフルオロトリクロロプロパン類であっても良い
し、クロロアルカンであるジクロロメタンのような一般
的でも良いし、クロロフルオロアルカンであるテトラク
ロロテトラフルオロプロパンでもよい。
ロホルム、R−22及びTFEを溶解するものであれば特に
限定される物ではない。例えば本反応の原料であるクロ
ロアルカンであるクロロホルムや、また本反応における
副生成物であるハイドロクロロフルオロアルカンである
テトラフルオロトリクロロプロパン類であっても良い
し、クロロアルカンであるジクロロメタンのような一般
的でも良いし、クロロフルオロアルカンであるテトラク
ロロテトラフルオロプロパンでもよい。
しかし、反応操作の容易さを考えれば、原料であるクロ
ロホルムを、また、目的生成物であるR−225との分離
を考えればR−225そのものを用いるのが好適である。
ロホルムを、また、目的生成物であるR−225との分離
を考えればR−225そのものを用いるのが好適である。
本発明において、例えば触媒に無水塩化アルミニウム、
溶媒としてR−225caもしくはR−225cbまたは両者の混
合物を用いる場合には、例えば、無水塩化アルミニウム
の所定量を溶媒であるR−225caもしくはR−225cbまた
は両者の混合物中に懸濁させた後、所定の温度にて、ク
ロロホルム、R−22およびTFEを所定のモル比および流
速で仕込んでいく。反応の進行にともなって生成したR
−225caおよびcbを含む反応混合物を懸濁した無水塩化
アルミニウムから分離し反応容器から抜き出す。この懸
濁した無水塩化アルミニウムからの分離には、通常公知
の方法、例えば、濾過による液状での分離抜き出しや蒸
留によるガス状での分離抜き出しなどが用いられる。こ
のようにして得られた反応混合物を、公知の方法、例え
ば精留などにより分離精製し、目的とするR225caおよび
cbを得ることができる。触媒に対する溶媒の量は、溶媒
の重量が触媒の重量の2倍以上であればよく、それ以下
の場合には、攪拌が効率的でなくなり初期にR−225c
a、cbの選択率が低くなる傾向があるため好ましくな
い。
溶媒としてR−225caもしくはR−225cbまたは両者の混
合物を用いる場合には、例えば、無水塩化アルミニウム
の所定量を溶媒であるR−225caもしくはR−225cbまた
は両者の混合物中に懸濁させた後、所定の温度にて、ク
ロロホルム、R−22およびTFEを所定のモル比および流
速で仕込んでいく。反応の進行にともなって生成したR
−225caおよびcbを含む反応混合物を懸濁した無水塩化
アルミニウムから分離し反応容器から抜き出す。この懸
濁した無水塩化アルミニウムからの分離には、通常公知
の方法、例えば、濾過による液状での分離抜き出しや蒸
留によるガス状での分離抜き出しなどが用いられる。こ
のようにして得られた反応混合物を、公知の方法、例え
ば精留などにより分離精製し、目的とするR225caおよび
cbを得ることができる。触媒に対する溶媒の量は、溶媒
の重量が触媒の重量の2倍以上であればよく、それ以下
の場合には、攪拌が効率的でなくなり初期にR−225c
a、cbの選択率が低くなる傾向があるため好ましくな
い。
本発明の製造法におけるクロロホルム、R−22およびTF
Eの仕込みモル比は、クロロホルムとR−22のモル比に
ついては、1:1以上、好ましくは、1:1〜1:10、R−22と
TFEの仕込みモル比は、1:2以上、好ましくは、1:2〜1:1
0である。クロロホルムとR−22とTFEのモル比として
は、例えば1:2:4である。
Eの仕込みモル比は、クロロホルムとR−22のモル比に
ついては、1:1以上、好ましくは、1:1〜1:10、R−22と
TFEの仕込みモル比は、1:2以上、好ましくは、1:2〜1:1
0である。クロロホルムとR−22とTFEのモル比として
は、例えば1:2:4である。
仕込み方法としては、クロロホルム、R−22およびTFE
をそれぞれ予め混合しておいてから加えても、別々に同
時に加えてもよく、場合によっては、クロロホルムを一
定量、一定時間加え、次にR−22とTFEの混合ガスを加
えるといった方法を用いても良い。
をそれぞれ予め混合しておいてから加えても、別々に同
時に加えてもよく、場合によっては、クロロホルムを一
定量、一定時間加え、次にR−22とTFEの混合ガスを加
えるといった方法を用いても良い。
なお、それぞれの原料は、ガス状でも、液状でも仕込む
ことができる。
ことができる。
反応圧力は、特に限定されず、減圧下でも可能である。
しかし、装置が複雑になるので、常圧以上で行うことが
好ましい。
しかし、装置が複雑になるので、常圧以上で行うことが
好ましい。
反応温度は、−30〜+120℃、好ましくは、−20〜+60
℃の範囲の温度である。反応温度が、120℃より高くな
ると、副反応生成物の量が増加し、目的とするR−225c
a、cbの選択率が低下する。また、反応温度が−30℃よ
り低くなると、反応の進行が非常に遅くなり実用性がな
い。
℃の範囲の温度である。反応温度が、120℃より高くな
ると、副反応生成物の量が増加し、目的とするR−225c
a、cbの選択率が低下する。また、反応温度が−30℃よ
り低くなると、反応の進行が非常に遅くなり実用性がな
い。
本発明に使用される出発原料であるクロロホルム、R−
22およびTFEはいずれも、工業的に製造されている。無
水塩化アルミニウム等のルイス酸は、通常に市販されて
いる物をそのまま使用することができる。
22およびTFEはいずれも、工業的に製造されている。無
水塩化アルミニウム等のルイス酸は、通常に市販されて
いる物をそのまま使用することができる。
本発明の方法においては、反応終了時にクロロホルムが
残らないので困難なクロロホルム分離の必要がない。
残らないので困難なクロロホルム分離の必要がない。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、クロロホルム、R−22およびTF
Eから、R−225caおよびcbを高収率および高選択率で得
ることができる。また、連続的な反応形態をとることが
できるので経済的である。
Eから、R−225caおよびcbを高収率および高選択率で得
ることができる。また、連続的な反応形態をとることが
できるので経済的である。
[実施例] 以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 反応系内への水分混入防止用のシリカゲル乾燥管および
ガス導入管を備え付けた10mlのガラス製フラスコに、ク
ロロホルム15gおよび無水塩化アルミニウム1gを仕込ん
だ。マグネチックスターラーで攪拌しながら、TFEを20c
c/分、R−22を10cc/分の流速で予め混合した後、ガス
導入管より仕込んだ。このとき、外部を氷水で冷却し、
反応温度が5〜10℃になるように調節した。反応後をガ
スクロマトグラフィーにより分析すると、反応時間の経
過とともにクロロホルムが減少し、R−225caおよびcb
が増加していった。5時間反応後、反応液の量は51gに
増加しており、このときの反応液の組成は以下のようで
あった。
ガス導入管を備え付けた10mlのガラス製フラスコに、ク
ロロホルム15gおよび無水塩化アルミニウム1gを仕込ん
だ。マグネチックスターラーで攪拌しながら、TFEを20c
c/分、R−22を10cc/分の流速で予め混合した後、ガス
導入管より仕込んだ。このとき、外部を氷水で冷却し、
反応温度が5〜10℃になるように調節した。反応後をガ
スクロマトグラフィーにより分析すると、反応時間の経
過とともにクロロホルムが減少し、R−225caおよびcb
が増加していった。5時間反応後、反応液の量は51gに
増加しており、このときの反応液の組成は以下のようで
あった。
尚、クロロホルムは、検出されなかった。
実施例2 無水塩素化フッ素化アルミニウムを以下のようにして調
製した。
製した。
無水塩化アルミニウム20gとフロロトリクロロメタン20g
を混合後、0〜5℃の温度で2時間攪拌し、その後反応
液を真空下に除去し、無水塩素化フッ素化アルミニウム
を得た。実施例1と同様の反応装置に、先に調製した無
水塩素化フッ素化アルミニウム2gおよびR−225(ca:cb
=51:49)40gを仕込んだ。外部を氷水で冷却し、マグネ
チックスターラーで攪拌しつつ、クロロホルムを液状で
1.33g/時間の流量で仕込みながら、TFEを20cc/分、R−
22を10cc/分の流量で予め混合後仕込んだ。6時間後の
反応液の重量は、68gに増加していた。反応後の分析の
結果を次に示す。クロロホルムは、検出されなかった。
を混合後、0〜5℃の温度で2時間攪拌し、その後反応
液を真空下に除去し、無水塩素化フッ素化アルミニウム
を得た。実施例1と同様の反応装置に、先に調製した無
水塩素化フッ素化アルミニウム2gおよびR−225(ca:cb
=51:49)40gを仕込んだ。外部を氷水で冷却し、マグネ
チックスターラーで攪拌しつつ、クロロホルムを液状で
1.33g/時間の流量で仕込みながら、TFEを20cc/分、R−
22を10cc/分の流量で予め混合後仕込んだ。6時間後の
反応液の重量は、68gに増加していた。反応後の分析の
結果を次に示す。クロロホルムは、検出されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 惣一 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 小山 哲 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (56)参考文献 特開 平3−236335(JP,A) 特開 平2−290825(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】クロロホルム、ジフルオロクロロメタンお
よびテトラフルオロエチレンを触媒存在下に反応させる
ことを特徴とする1,1,1,2,2−ペンタフルオロ−3,3−ジ
クロロプロパンおよび1,1,2,2,3−ペンタフルオロ−1,3
−ジクロロプロパンの製造方法。
Priority Applications (13)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2227501A JPH0784398B2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | ペンタフルオロジクロロプロパン類の製造方法 |
CA002049821A CA2049821A1 (en) | 1990-08-28 | 1991-08-26 | Preparation of pentafluorodichloropropanes |
SU915001481A RU2029757C1 (ru) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Способ получения 1,1,1,2,2-пентафтор-3,3-дихлорпропана и 1,1,2,2,3-пентафтор-1,3-дихлорпропана |
AU82784/91A AU8278491A (en) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Preparation of pentafluorodichloropropanes |
PL29153791A PL291537A1 (en) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Method of obtaining 1,1,1,2,2,-pentafluoro-3,3,-dichloropropane and 1,1,2,2,3,-pentafluoro-1,3,-dichloropropane as well as method of removing trichloromethane |
ES91114338T ES2071878T3 (es) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Preparacion de pentafluorodicloropropanos. |
DK91114338.6T DK0473105T3 (da) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Fremstilling af pentafluordichlorpropaner |
CS912633A CS263391A3 (en) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Process for preparing pentafluorodichloropropanes |
AT91114338T ATE119143T1 (de) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Herstellung von pentafluordichlorpropanen. |
EP91114338A EP0473105B1 (en) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Preparation of pentafluorodichloropropanes |
DE69107732T DE69107732T2 (de) | 1990-08-28 | 1991-08-27 | Herstellung von Pentafluordichlorpropanen. |
BR919103700A BR9103700A (pt) | 1990-08-28 | 1991-08-28 | Processo para a preparacao de 1,1,1,2,2-pentafluoro-3,3-dicloro propano e 1,1,2,2,3-pentafluoro-1,3-diclorop ropano e processo para a remocao de cloroformio de uma mistura de cloroformio |
KR1019910014951A KR920004321A (ko) | 1990-08-28 | 1991-08-28 | 펜타플루오로디클로로프로판류의 제조방법. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2227501A JPH0784398B2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | ペンタフルオロジクロロプロパン類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04108743A JPH04108743A (ja) | 1992-04-09 |
JPH0784398B2 true JPH0784398B2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=16861885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2227501A Expired - Fee Related JPH0784398B2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | ペンタフルオロジクロロプロパン類の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0784398B2 (ja) |
AU (1) | AU8278491A (ja) |
-
1990
- 1990-08-28 JP JP2227501A patent/JPH0784398B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-08-27 AU AU82784/91A patent/AU8278491A/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
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AU8278491A (en) | 1992-03-05 |
JPH04108743A (ja) | 1992-04-09 |
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