JPH0784388B2 - フイトヘムアグルチニン−ポリヘテログリカンのカルシウムおよびマグネシウム複合化合物 - Google Patents

フイトヘムアグルチニン−ポリヘテログリカンのカルシウムおよびマグネシウム複合化合物

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JPH0784388B2 JP61197021A JP19702186A JPH0784388B2 JP H0784388 B2 JPH0784388 B2 JP H0784388B2 JP 61197021 A JP61197021 A JP 61197021A JP 19702186 A JP19702186 A JP 19702186A JP H0784388 B2 JPH0784388 B2 JP H0784388B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は植物起源の新規なフイトヘムアグルチニン−ポ
リヘテログリカンのカルシウムおよびマグネシウム複合
体、それらの製造方法、およびこれらの複合体を活性化
合物として含有する医薬組成物に関する。
本発明の新規複合体の必須構成成分は(a)フイトヘム
アグルチニン(植物性赤血球凝集素)、すなわちレクチ
ンタイプのタンパク質(これはレクチンタイプに属する
ことから、ポリグリカンと複合体を形成できる)および
本発明の場合に、(b)主としてガラクトースおよびグ
ルコースを含有するオリゴ糖ポリマーおよび(c)カル
シウムおよび(または)マグネシウムイオンである。
植物起源のレクチン類は100年前から知られている。そ
の定義によれば、これは炭水化物に強力に結合するが、
いづれの酵素的作用も示さないタンパク質である。フイ
トヘムアグルチニンという名称は大部分のレクチンが赤
血球を凝集できることを示している〔これらのことは文
献:Advances in Carbohydrate Chemistry and Biochemi
stry、35、127〜129頁(1987年);Physiol.Plant.49、4
37〜442頁(1980年);J.Biol.Chem.256、12905〜12910
頁(1981年)に見い出される〕。レクチンから生じる生
物学的活性はそれらの細胞成長および細胞増殖作用の点
で特に顕著である。ポリクロナル刺激体として、これら
はヒトおよび動物におけるリンパ球マイトシス(mytosi
s)を、主としてT細胞の刺激により増加する。インビ
トロにおいて、これらの増加はヒト白血球のインターフ
エロン産生で示される。
フイトヘムアグルチニンに応答する時の白血球の芽体発
生活性は免疫適格の研究に利用されており、たとえば悪
性腫瘍の診断に利用されている〔Biocience 34、95〜98
頁(1984年);Lancet1978、1275頁〕。
二価イオン、特にカルシウムイオンはレクチン類の生物
学的活性に必須である〔J.Mol.Biol.32、453頁(1968
年)〕。
さらにまた、レクチンの抗炎症作用はまた価値あるもの
としてあげられている〔Japan J.Pharmacol.32、139〜1
42頁(1982年)〕。
しかしながら、それらの有利な生物学的性質とは別に、
これらの化合物はまた望ましくない作用を有する。たと
えば、天然産出レクチンの中にはリシン〔リチヌス コ
ムニス(Ricinus Communis)からのレシチン〕のような
極めて高い毒性のものがあり、これはその哺乳動物にお
けるL D50値が約1マイクログラム/kgである。
タンパク質以外に、この物質を形成しているその他の大
量の巨大分子に炭水化物、すなわち天然に通常存在する
オリゴ糖および多糖類がある。アラビノ・フコグリカン
ポリマーの抗炎症作用は文献から知られている〔Che
m.Pharm.Bull.32、1385〜1391頁(1984年)〕。
ポリグリカン成分を含む植物起源の粘液物質の抗炎症作
用は以前から知られているが、従来技術でこれらの物質
から製造された医薬品は存在しない。
ここに、驚くべきことに、レクチン、ポリヘテログリカ
ンおよびカシウムおよび(または)マグネシウムイオン
を含有し、格別の細胞保護作用、抗炎症作用、免疫調整
または免疫刺激作用および抗ウイルス作用を有し、しか
も生物起源の前記巨大分子の望ましくない性質を有しな
い新規な化合物が特定の植物または植物の一部分から製
造できることが見い出された。さらに詳細に言えば、こ
れらの複合体は約3〜25%のフイトヘムアグルチニン、
約40〜60%のポリヘテログリカンおよび燃焼後に、特に
カルシウムおよび(または)マグネシウムを含む無機物
質(これらは生成物の生物学的活性にとつてイオンの形
である必要がある)少なくとも15%を含有する。
本発明を以下に詳細に説明する。
適当な原料材料は、特に種属コンポジタエ(Composita
e)、マルバセアエ(Malvaceae)、ククルビタセアエ
(Cucurbitaceae)およびグラミネアエ(Gramineae)、
たとえばツツシラゴフアルフアーラ(Tussilago farfar
a)、アルテオ オフイシナリス(Althea offcinali
s)、ククルビタ ペポ コンバル(Cucurbita pepocon
var)、スチリアカ(Styiaca)およびトリチクム ブル
ガレ(Triticum vulgare)の植物である。適当な植物の
一部分を細かく刻み、細かく砕きあるいはペースト状に
粉砕してな使用する。
新鮮な植物材料を使用する場合には、植物を燃焼させた
後または燃焼中に、場合によりメタノールまたはエタノ
ールを、あるいは塩水化用の塩を加えて、弱アルカリ性
pHの水で抽出する。この目的には使用した植物材料のほ
ぼ0.8〜1.0倍の容量の抽出媒質を使用すると有利であ
る。抽出媒質は好ましくは、メタノールまたはエタノー
ル約10〜20容量%を含有する弱アルカリ性pHの水、また
は塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウムま
たは塩化カルシウムのような塩をたとえば0.2モル/
までの濃度を含有する弱アルカリ性の水溶性、またはpH
約8〜9の緩衝溶液よりなる。塩含有水溶液が抽出媒質
である場合には、緩衝作用の結果として、有機物質の水
溶解度の増加が見られる。抽出媒質にメタノールまたは
エタノール、あるいは塩を添加すると、さらに高純度の
生成物が得られる。
乾燥植物材料を使用する場合には、前記と同一の抽出媒
質が使用できるが、これらはさらに大量に、たとえば使
用した植物材料の重量に対して約30〜40倍の容量で使用
すべきである。
抽出は室温で、しかし暖かに加熱しながら実施でき、か
なりの場合に、約40℃までの温度で有利に実施できる。
抽出処理中に、材料の連続的あるいは断続的な練りある
いはゆつくりした撹拌が使用できる。
良好な収率を得るために、残留植物に対して、すでに行
なつた抽出と同じ方法により抽出を繰返すことができ
る。この場合に、各抽出液は一緒に集めて、後続の処理
を行なう。
抽出完了後に、水性または水性−アルコール性抽出液を
残留固形植物材料から、濾過または遠心分離により分離
する。
次いで抽出液から、数倍量の水混和性アルコールで処理
することによりフイトヘムアグチニン−ポリヘテログリ
カンのカルシウムおよび(または)マグネシウム複合体
を沈澱させる。この種の適当なアルコールは、中でも、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ールまたは第3ブタノールである;メタノールまたはエ
タノールが好ましい。アルコールは溶液のアルコール含
有量が75〜95容量%に達するような量で加えると適当で
ある。この沈澱反応は20゜〜最高40℃で行ない、さらに
純粋な生成物を単離するために、繰返すと有利である。
一般に、アルコールは撹拌しながら加え、次いで混合物
を沈澱が生成されるまで、たとえば1〜24時間放置す
る。最後に、沈澱を液体から濾過または遠心分離により
分離採取する。必要に応じて、生成する生成物は沈澱に
使用したものと同一のあるいは類似のアルコールで数回
洗浄でき、次いで空気流中でまたは減圧下に、最高40℃
で乾燥させる。
この粗生成物は、これを水または弱アルカリ性緩衝溶液
に溶解し、溶液からいづれの不溶性物質をも除去し、硫
酸アンモニウムの添加により複合体を溶液から沈澱さ
せ、次いでこれを液体から分離採取することによりさら
に精製すると、多くの場合に好ましい。この溶解は好ま
しくはそのpHが約8〜9であり、その量が生成物の重量
に対して5〜20倍であるリン酸塩緩衝液中で撹拌しなが
ら行なう。その後、固形硫酸アンモニウムを溶液の濃度
が20〜40%に達し、レクチンに富んだ生成物が溶液から
沈澱するような量で加える。
1〜24時間放置した後に、濾過または遠心分離により単
離できる。この追加の沈澱はまた、アルカリ性緩衝溶液
に溶解した後に、pHを適当な酸の添加により7.0以下、
好ましくは3〜7に調整し、次いで硫酸アンモニウムに
よる沈殿を行なうような方法でも実施できる。
この沈殿はまた段階的に行なうこともできる;この方法
は異なるレクチン/ポリグリカン比率の生成物をもたら
す。所望により、沈殿は暖かな加熱、たとえば約40℃ま
での加熱により促進できる。場合により、前記した精製
を繰返すことができ、かくしてフイトヘムアグルチニン
に富んでさえいる生成物を得ることができる。
生成する生成物はカルシウムおよび(または)マグネシ
ウム イオンを含有するが、これらのイオンの量は原料
材料の性質および品質および抽出および単離に使用した
条件によつて変わる。
本発明によれば、複合体のカルシウムおよび(または)
マグネシウム含有量を別の操作で約2〜10重量%の所望
の数値に調整できる。出発物質として粗生成物を使用す
るか精製生成物を使用するかに関係なく、先ず弱アルカ
リ性溶液に溶解し、この溶液を最初にカレ社(Kalle)
からの標準的透析管(製造会社:Kalle AG.6200 Wiesba
den−Biebrich.西ドイツ国)で脱鉱物水に対して、すな
わちその無機塩含有量が燃焼残留物で測定して5%以下
になるまで透析する。この透析は一般に、室温で、流水
に対して、たとえば10〜48時間行なう。外側の液体を、
たとえば塩化カルシウムおよび(または)塩化マグネシ
ウムのほぼ2〜10%強度の溶液と置き換え、透析を管内
の生成物が約2〜10重量%のカルシウムおよび(また
は)マグネシウム含有量を有するまで続ける。この含有
量は生成物の少量部分を分析することにより検査する。
この2回目の透析は一般に、また室温で行ない、この場
合にもまた外側液を対流させて、有利には12〜72時間行
なう。
しかしながら、所望により、2回目の透析はカルシウム
および(または)マグネシウム塩を用いる直接反応によ
り置き換えることもできる。カルシウムおよび(また
は)マグネシウム含有量を所望の数値に調整するこの処
理は溶液それ自体を用いて、または少量に濃縮した溶液
を用いて、あるいはアルコール沈殿または凍結乾燥によ
り得られた乾燥生成物を用いて行なう。固形生成物が得
られた場合には、先ず脱鉱物水に溶解する(この溶解は
撹拌および暖かな加熱により促進される)。この水溶液
を次いでカルシウムまたはマグネシウム塩の、たとえば
10%強度の水溶液で処理する;この目的に特に適当な溶
液は塩化カルシウムまたは塩化マグネシウムの溶液であ
る。好ましくは、反応を促進するために、撹拌を時々、
行なう。
生成する複合体は溶液を少量に濃縮し、次いで水混和性
アルコール、たとえばメタノールまたはエタノールによ
り沈殿させることにより固形物質として単離される;混
合物を1または2時間放置すると、沈殿の生成が改善で
きる。沈殿を次いで濾取し、同一のまたは類似のアルコ
ールで洗浄し、次に大気圧下に、僅かに高められた温
度、すなわち約40℃までの温度で乾燥させる。
その後、生成する複合体の物理化学的性質を次のとおり
にして測定する。
フイトヘムアグルチンの分子量はゲル電気泳動法により
測定して15,000〜75,000ダルトンである。
ポリヘテログリカン成分の分子量分布は分子篩としてセ
フアロース Cl6を用いてChem.Pharm.Bull.19、1214〜1
217頁(1971年)の方法により測定する。第1図にはそ
れぞれの分子量を有する各留分が横軸にプロツトされて
おり、縦軸に各留分中の物質の量の吸光値による測定値
が示されている。第1図から明白なように、生成物は約
1,000,000ダルトンの分子量を有する化合物少なくとも5
0%、1,000,000〜100,000の分子量を有する化合物25〜3
5%および10,000以下の分子量を有する化合物多くて12
%よりなる。
赤外スペクトルはKBrデイスクで、パーキン−エルマー
(Perkin−Elmer)257分光計を使用して記録する;第2
図から明白なように、3,400cm-1および1,750cm-1に広い
吸収帯が、および1,600cm-1に狭い吸収帯が見られ、こ
れらはそれぞれヒドロキシおよびカルボニル基をおよび
カルボキシル基を示している。
紫外スペクトルは0.01%濃度の水溶液について、ユニカ
ム(Unicam)SP1800分光計を用いて記録した;しかしな
がら、特徴は見られない。
生成物の詳細な化学的分析から次の数値が得られた。
カルシウムおよび(または)マグネシウム含有量は原子
吸収法により測定して、2.0〜10重量%であり、そして
リン含有量は0.2〜2重量%である。
生成物の約40〜60%はグリカンよりなり;この測定はCh
em.Pharm.Bull.25、2910〜2916頁(1977年)の薄層/ガ
ス クロマトグラフィ法により行なう。
生成物は単糖類を含有し、これらの少なくとも50%は1:
1の比率のガラクトースおよびグルコースおよび10%の
ウロン酸よりなる;この測定は加水分解後に薄層クロマ
トグラフイおよび揮発性誘導体のガスクロマトグラフイ
により行なう。
元素分析は次の数値を示す: C=35〜45% H=4〜7% N=少なくとも5% 燃焼残留物、すなわち灰分は600℃で2時間の燃焼後に1
5%より少なくない。燃焼後の灰分は次の組成を有す
る: カリウム 15〜25% ナトリウム 0.1〜2% カルシウム 20〜45%および(または) マグネシウム 5〜15% リン 3〜6% この測定は原子吸収法により行なう。
ペプチド含有量はビユーレット反応により測定して、6
〜30%である。
たとえば塩酸による酸加水分解後に、生成物中に検知で
きるアミノ酸はペプチド含有量(フイトヘムアグルチニ
ン)がベツクマン バイオクロム(Beckmann Biochro
m)2000アミノ酸分析機で測定して3〜25%である結論
を導く。
このペプチド成分の少なくとも75%の次のアミノ酸より
なる:アスパラギン酸またはアスパラギン、グルタミン
酸またはグルタミン、アラニン、グリシン、リジン、セ
リン、バリンおよびロイシン。
前記アミノ酸のモル比は±25%の範囲で4:3:2:2:2:2:1:
1である。
酸と塩基性アミノ酸との比率は3:1より大である。
本発明による新規複合体の薬理学的評価は特に細胞保護
性および抗炎症性および急性毒性について行なわれた。
マウスおよびラツトにおいて測定した急性毒性は次のLD
50値を示した: マウス(経口) >2,700mg/kg ラツト(経口) >2.200mg/kg マウス(静脈投与) 約340mg/kg ラツト(静脈投与) 約280mg/kg 従つて、これらの化合物は実質的に毒性ではない。
細胞保護作用はA.J.E.Robert他によるアルコール潰瘍試
験により評価した〔Am.J.Physiol.245/Gastrointest.Li
ver Physiol.、G113〜G121頁(1983年)〕。通常、そ
れぞれ一群10匹のウイスターラツトを1日間絶食させて
おき、胃管を通して0.5%塩酸を含有する無水エタノー
ル1〜2mlを与えて処置する。数時間前に、被験複合体
(例3の生成物)を胃管により経口投与する。
動物が致死した後に、胃に生じた潰瘍の長さおよび生じ
た粘膜浮腫の大きさを測定し、本発明による生成物で処
置されていない対照動物と比較する。比較物質として、
シヨ糖ポリサルフエートの塩基性複合化合物〔サクラル
フエート(Sucralfate、下記参照〕を使用する。
抗炎症作用はラツトの足にカラゲーンにより誘発された
浮腫を用いて測定する〔C.A.WinterによるProc.Soc.ex
p.Biol.Med.111、544〜547頁(1962年)〕。例3からの
複合化合物を一群6匹のCFY種の雌のラツトに一実験か
ら次の実験へと投与量を増加して、平行実験で腹腔内に
投与する。左後肢のカラゲーン処置はその後の5時間目
に行なう。生じた膨潤の程度を非処置右後肢と比較して
評価する。抑止%は事前に複合体で処置しなかつた対照
群との比較により決定する。使用した比較医薬品はイン
ドメタシンである。抗炎症作用は次表に膨潤の抑止%と
して示す。 腹腔内投与量(mg/kg) 抑止% 0.5 23 1.0 25 5.0 48 10 52 インドメタシン 10mg/kg 経口投与 46 本発明による新規複合体は通常の細胞保護(抗潰瘍形
成)作用により、ヒトに使用すると特色を示す。消化器
潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)または食道炎の患者にお
ける臨床試験において、本発明の複合体の経口投与によ
る処置は症状の強力な改善を示した。さらにまた、重篤
な静脈瘤性潰瘍(足潰瘍)の場合に、本発明の複合化合
物の局所施用による処置が成功した。
さらにまた、本発明の複合体は一般にヒト身体の炎症進
行に対して活性であることが証明された。慢性関節炎を
患う対象において、本発明の複合体の坐薬の形での処置
は有意の改善を示した。抗炎症効果は前立腺炎、皮膚炎
および関節炎の場合に、および口腔内の炎症においても
同様に見られた。
本発明の複合体の免疫調整性、特に免疫刺激性はさらに
また、特に重要である。これらの化合物は身体の抵抗性
が低下している症状に適用すると有利であり、これは特
に本発明の複合体が最低毒性であることから、このよう
な場合に必要な長期間の処置が問題なく可能であるため
である。
さらにまた、抗ウイルス効果がまた均等に格別である。
これらは、たとえばヘルペス群のウイルスの病気および
またその他のウイルス感染による病気の場合に見られ、
これらの化合物は関連微候の回復の進行を助けるかまた
は回復をもたらすことができる。
全く一般的に、経口投与の場合の投与量は成人について
0.1〜50mg/体重kgである;20〜200mgの投与量を1日3回
投与される。静脈内投与の場合の投与量は10〜200mgで
あることができる。
しかしながら、或る種の炭水化物の金属複合化合物、特
に7〜13%のイオウ含有量および11〜24%のアルミニウ
ム含有量を有する二糖類ポリサルフエートの塩基性アル
ミニウム複合化合物はすでに開示されている〔The Merc
k Index 1983、1273頁、No.8755;フランス国特許第1.5
00.571号、米国特許第3,432,489号〕。これらの化合物
は胃潰瘍(消化器系潰瘍)に対して抑止作用を示す;シ
ヨ糖ポリサルフエート複合化合物はサルクラルフエート
(Sulcralfate)、アンテプシン(Antepsin)、ウルサ
ーバン(Ulcerban)他の商品名で市販されている。これ
らの化合物の製造はシヨ糖、乳糖またはマルトースを硫
酸またはクロルスルホン酸でエステル化し、生成する硫
酸半エステルをアルカリで中和し、次いで生成するアル
カリ金属塩をアルミニウム塩と反応させることにより行
なわれている。
他方、広く種々の組成を有する多糖類はまたすでに植物
から抽出されている。たとえば、5,000〜50,000の分子
量を有する窒素を含有していない多糖類がエチナセア
パープレア(Echinacea purpurea)およびアングスチホ
リア(angustifolia)のようなコンポジタエ(Composit
ae)種の植物からアルカリ水溶液による抽出により単離
されている〔Chem.Abstr.97(1982年)、44198C;Ztsche
r.Fr angew,Phytotherapie(1981年)、166頁;西
ドイツ国公開特許出願第3,042,491号公報〕。これらは
アラビノガラクタン、アラビノグルカンおよびアラビノ
キシランよりなる純粋な多糖類である。これらの化合物
は免疫刺激性を有し、同時に、抗炎症作用を有する。本
発明によるカルシウムおよびマグネシウム複合体はこれ
らの化合物と、その組成(リンおよびヘプチド成分)の
点で、またはその分子量の点で実質的に異なつている。
8,000の見掛け上の分子量および▲〔α〕22 D▼=+16.7
゜(水中)の比旋光度を有する多糖類はメリア アサジ
ラツチヤ(Melia asadirachta)の塊状物から、熱水に
よる抽出および分子篩を通す濾過により得られている
〔日本国特公昭57−105,533号公報〕。この化合物の糖
成分は6:1:1の比率のグルコース、アラビノースおよび
フコースである;この多糖類化合物は抗炎症作用を有す
る。本発明による新規複合体はこれらの化合物と、組成
それ自体(アルカリ土類金属、リン、ペプチド成分)の
点で、または分子量および光学的活性でない点で、明白
に異なつている。
分子量1,800,000および比旋光度▲〔α〕18 D▼=+61.6
゜(0.1%NH4OH中)を有する均質生成物がアルセア オ
フイシナリス(Althea officinalis)の葉から単離され
ている〔Chem.Pharm.Bull.29(1981年)、2277〜2282
頁〕。しかしながら、薬理学的性質に係る資料あるいは
可能な用途は記載されていない。これは3.3%のアミノ
酸に加えて、部分的にアセチル化された酸多糖類より主
として構成されており、その多糖類それ自体はL−ラム
ノース、D−ガラクトウロン酸およびD−グルクロン酸
より構成されている。本発明による化合物はこれらの化
合物と、中でも、複合体結合したカルシウムおよび(ま
たは)マグネシウムの点で、リン含有の点でおよび光学
的活性が存在しない点で異なつている。
分子量75,000〜2,000,000の多糖類濃縮物はカモミレお
よびライム−ツリーの花〔カモミラエ(chamomillae)
およびチリアエ フロス(Tiliae Flos)〕、アオイ(m
allow)およびプランタゴ種(plantago)、トリゴネラ
ホエニ グラエシ(Trigonella foeni graeci)、ク
クルビタ マキシマ(Cucurbita maxima)およびキタイ
ベラ ビチホリア(Kitaibela vitifolia)のような植
物から得られている〔ヨーロツパ特許公報第89,529
号〕。これは特に、窒素成分多くて5%および糖グルコ
ース、ガラクトース、キシロース、ラムノースおよびア
ラビノースおよびウロン酸よりなるグリカン成分少なく
とも60%を有することを特徴とするものであり、抗炎症
作用を有する。本発明による新規な複合体はカルシウム
および(または)マグネシウム成分を含有することに加
えて、中でもそれぞれ少なくとも5%および多くて60%
の窒素およびグリカン成分の点で、およびそれらの薬理
学的活性スペクトルの点でこれらの化合物と明白に異な
つている。
さらにまた、アロエ属の植物から単離されているグリコ
プロテイン、いわゆるアロクチンAがあげられる〔日本
国特公昭54−73,109号公報〕。本発明の化合物は中で
も、抗腫瘍作用性および抗炎症作用性の点で差異を有す
る。この化合物は18,000の程度の分子量および8:2のタ
ンパク質対糖成分の重量比を有する。この比率だけで
も、本発明によるカルシウムマグネシウム複合体の場合
の約1:10のペプチド対グリカン成分の比率と異なつてい
る。
本発明を下記の例により詳細に説明する。
例 1 pH8.5のKH2PO4/Na2HPO4緩衝溶液560mlを乾燥成分含有量
20%の新たに収穫したツツシラゴ フアルフアーラ(Tu
ssilago furfura)(クキタンポポ)(コンポジタエ)
の地上部分1.0kgに加え、混合物をペースト状に粉砕
し、練り機で40℃において3時間かきまぜ、次いで遠心
分離する。沈降物をpH8.5の緩衝溶液300mlに懸濁し、30
分間かきまぜた後に、遠心分離する。沈降物から液体を
注意して押し出し、濾液と一緒に合せる。混合物を4時
間放置して沈殿物を沈降させ、サイツ(Seitz)K3フイ
ルター〔製造会社:Seitz−werke社、6550Bad Kreuznac
h、西ドイツ国〕に通して濾過する。清明な濾液1,450ml
がこの方法で得られる。激しく撹拌されているこの瀘液
に96%純度エタノール4.350mlを加え、混合物を室温で
8時間放置する。沈殿をデカンテーシヨンにより水性母
液から分離し、残留物を脱鉱物水100ml中に取り入れ、
次いで凍結乾燥させる。粗製複合体20.0gが得られる。
フィトヘムアグルチニンの分子量: 45000 ガラクトース及びグルコース含有量: 15%,15% 元素分析: C 41.2%,H 6.2%,N 5.4% アミノ酸分析: アスパラギン、グルタミン、アラニ
ン、グリシン、リジン、ロイシン、バリン リン含有量 : 1.2% ペプチド含有量: 15%(ビユーレツト反応による) グリカン含有量: 52%(加水分解後にガスクロマトグ
ラフイにより測定) 灰 分 : 24%(600℃で2時間加熱後) カルシウム : 3.6%(原子吸収スペクトル分析
法により測定) 抗炎症 : 50%(カラゲーンラツト肢試験) 例 2 初めに例1の方法を行なう。
生成する粗製複合体20gを水400mlに溶解し、この溶液に
pHが9.0に達するまで濃水酸化アンモニウムを加える。
混合物を40℃で3時間撹拌し、不溶性残留物を遠心分離
により除去する。清明な溶液に硫酸アンモニウム160gを
撹拌しながら加え、混合物を25℃で12時間、沈殿が沈降
するまで放置する。生成する沈殿を遠心分離により採取
し、次いでアセトン100mlとすりまぜることにより水を
除去する。アセトン含有レクチン生成物の重量は3.0gで
ある。この生成物を8%強度アンモニア水溶液10mlに溶
解し、溶液をカレ社からの標準透析管で脱イオン化水流
水に対して12時間透析する。
この透析中に、生成物の無機塩含有量は3.0%に減少さ
れる;これは生成物の一部分の灰分を定性分析すること
により検査できる。無機塩のこの濃度が達成された後
に、外部からの流水を10%強度塩化カルシウム水溶液に
変え、透析を12時間続ける。最終生成物を次いで凍結乾
燥させる。精製複合体0.50gが得られる。この生成物は
例1に記載の方法により測定して、次の特徴的特性を有
する: フィトヘムアグルチニンの分子量: 60000 ガラクトース及びグルコース分有量: 18%,18% 元素分析: C 44.5%,H 6.6%,N 5.8% アミノ酸分析: アスパラギン、グルタミン、リジン、
パリン、セリン リン含有量 : 0.6% ペプチド含有量: 30% グリカン含有量: 55% 灰 分 : 17% カルシウム : 8% 抗炎症活性 : 66% 例 3 pH8.5のリン酸塩緩衝溶液850mlを乾燥成分含有量12%の
ククルビタ ペポ コンバル(Cucurbita pepo conva
r)(カボチャ)の果実1.0kgに加え、混合物をペースト
状に粉砕し、次いで練り機で30℃において2時間処理
し、10気圧ゲージ圧の加圧フイルターに通して濾過す
る。残留物をリン酸塩緩衝溶液400ml中で撹拌し、次い
で遠心分離する。濾液を集め、サイツK5フイルターに減
圧下に通して濾過する。清明な瀘液2000mlが得られる。
激しく撹拌されているこの濾液に96%純度エタノール9.
0を40℃で加え、混合物を20℃に冷却させ、次いで12
時間放置する。生成する沈殿を遠心分離により分解し、
湿つて沈殿を96%純度エタノール200mlで2回洗浄し、
乾燥させることなく次いで水400mlに溶解する;溶液のp
Hを濃水酸化アンモニウムの添加により9.0にする。混合
物を3時間、連続的に撹拌した後に、遠心分離し、上澄
液を分離し、硫酸アンモニウム120gと撹拌しながら混合
し、次いで30℃で8時間放置する。
生成する沈殿を遠心分離により採取し、96%純度エタノ
ール100mlで洗浄する。ほぼ2.4gで幾分湿つている生成
物を4%強度水酸化アンモニウム溶液12mlに溶解し、溶
液を脱鉱物水流水に対してカレ社からの標準透析管中で
24時間透析する。次いで、外部から流入する水を6%強
度塩化カルシウム溶液にかえ、透析をさらに48時間続け
る。透析管内のメタノール36mlを加え、4時間放置した
後に、沈殿を減圧濾取し、メタノールで洗浄し、次いで
40℃で空気中で乾燥させる。
複合体の収量:0.40g。この生成物の例1に記載の方法に
より測定した特徴的特性は下記のとおりである: フィトヘムアグルチニンの分子量: 55000 ガラクトース及びグルコース含有量: 17%,17% 元素分析: C 43.8%,H 6.4%,N 5.5% アミノ酸分析: アスパラギン、グルタミン、リジン、
ロイシン、パリン リン含有 : 0.4% ペプチド含有量: 28% グリカン含有量: 58% 灰 分 : 17% カルシウム : 4.5% 抗炎症 : 65% 例 4 アルテア オフイシナリス(Althea officinalis)(ウ
スベニタチアオイ)〔マルバセアエ(Malvaceae)〕の
地上部分1.0kgを例1の方法により処理する。
粗製複合体の収量:320g;この生成物の例1に記載の方法
により測定した特徴的特性は下記のとおりである: フィトヘムアグルチニンの分子量: 25000 ガラクトース及びグルコース含有量: 12%,12% 元素分析: C 37.2%,H 5.2%,N 5.2% 灰分組成: K 21%,Na 1.6%,Ca 3.8%,Mg 2.2
%,P 4.7% ペプチド含有量: 10.5% グリカン含有量: 42% 灰 分 : 17% カルシウム : 2.5% 抗炎症活性 : 44% 例 5 新たに収穫したツツシラゴ フアルフアーラ(クキタン
ポポ)(コンポジタエ)の地上部分1.0kgが粉砕し、次
いで0.15モル/の濃度およびpH8.2の塩化ナトリウム
溶液0.9で撹拌しながら40℃で2時間抽出する。固形
残留物を濾去し、塩化ナトリウム溶液0.6で再抽出す
る。2回の抽出液を集め、メタノール4.5を40℃で撹
拌しながら加え、12時間放置した後に、沈殿を濾取す
る。この生成物を例2と同様に溶解し、透析するが、2
回目の透析の代りに10%強度塩化マグネシウム溶液15ml
を透析管内の溶液に加える。その後、96%純度エタノー
ル90mlの添加によりレクチン複合化合物を沈殿させる。
沈殿を濾取し、エタノールで洗浄し、次いで減圧で乾燥
させる。
精製複合体0.60gが得られる。この生成物の例1に記載
の方法により測定した特徴的特性は下記のとおりであ
る: フィトヘムアグルチニンの分子量: 40000 ガラクトース及びグルコース含有量: 14%,14% 元素分析: C 44.2%,H 6.6%,N 6.2% アミノ酸分析: アスパラギン、グルタミン、アラニ
ン、リジン、バリン リン含有量 : 0.4% ペプチド含有量: 25% グリカン含有量: 55% 灰 分 : 15% マグネシウム : 4.6% 抗炎症活性 : 57% 例 6 小麦胚芽〔トリチクム ブルガレ(Triticum vulgar
e)、グラミネアエ(Gramineae)〕200gを粉砕し、得ら
れたペースト状物をメタノール10容量%を含有するpH8
の水7000mlで抽出し、混合物を40℃で3時間放置する。
加圧フイルターに通して濾過し、瀘液を遠心分離および
減圧濾過により精製し、次いで500mlの容積にまで減圧
下に濃縮する。生成する濃縮物に96%純度エタノール15
00mlを20℃で加え、生成する沈殿を遠心分離に採取す
る。僅かにガム状の沈殿を蒸留水30ml中に取り入れ、凍
結乾燥させる。
粗製複合体の収量は11.0gである。この生成物の例1に
記載の方法により測定された特徴的特定は下記のとおり
である: フィトヘムアグルチニンの分子量: 20000 ガラクトース及びグルコース含有量: 12%,12% 元素分析: C 39.6%,H 5.7%,N 5.2%,P 1.8% 灰分組成: K 17.5%,Na 1.7%,Ca 42% ペプチド含有量: 18% グリカン含有量: 47% 灰 分 : 24% カルシウム : 2.8% 抗炎症活性 : 43% 新規複合体の構造を同定および説明するために下記の実
験をまた行なつた。
(a)例1の方法により製造された粗製複合体20g(ペ
プチド含有量15%および生物学的活性50%)をガラクト
ース750gが予め溶解されている水600mlに溶解する。溶
液を40℃で3時間撹拌し、次いで遠心分離する;上澄液
を分離し、エタノール2000mlと混合する。沈殿を濾取
し、次いで乾燥させる。次の特性を有するポリヘテログ
リカンに富む生成物10.5gが得られる: ペプチド含有量: 3.1% 抗炎症活性 : 16% ガラクトース水溶液に不溶性であつて、遠心分離により
分離された残留物を1:1(容量/容量)エタノール/水
混合物で洗浄し、40℃で減圧下に乾燥させる。3.0gが得
られる。
ペプチド含有量: 18.5% 抗炎症活性 : 57% (b)例1の方法により製造された粗製複合体10g(ヘ
プチド含有量15%および生物学的活性50%)を水酸化ナ
トリウム溶液でpH9.0に調整されている水300mlに溶解
し、不溶性部分を濾去する。プロテアーゼ0.1g〔アルカ
リ性プロテアーゼ;製造会社:Sigma Chemical社、St.Lo
lis、Missouri/米国〕がpH9.0で溶解されている水溶液1
00mlをこの溶液に加え、ここで溶液を40℃で12時間かき
まぜる。次いで遠心分離し、上澄液を分離し、エタノー
ル160mlと混合する。混合物を遠心分離し、沈殿を水20m
lに溶解し、次いで凍結乾燥させる。3.6gが得られる。
ペプチド含有量: 2.7% 抗炎症活性 : 17% (c)例3の方法により製造された粗製複合体の生物学
的活性とヘプチド含有量との間の関係:ペプチド含有量% 抗炎症活性% 23.7 69 20.3 61 16.5 52 11.0 46 8.6 34 (d)複合体のカルシウム含有量と抗炎症活性との関
係: 例1の方法により製造された粗製複合体10.0g(カルシ
ウム含有量3.6%および生物学的活性50%)を蒸留水500
mlに溶解し、溶液のpHを酢酸で3.5に調整し、次いで2.5
%強度シユウ酸アンモニウム100mlを加える。生成する
沈殿を濾去し、清明な溶液をカレ社からの標準透析管で
脱鉱物水に対して、シユウ酸塩がなくなるまで透析す
る。生成する溶液を2つに分ける。
一方の部分は8.0%強度塩化カルシウム溶液に対して24
時間透析する。透析が完了した後にエタノール900mlを
溶液に加え、沈殿を濾取し、乾燥させる。3.8gが得られ
る。
カルシウム含有量: 4.5% 抗炎症活性 : 51% まだ透析されていないもう一方の部分には96%純度エタ
ノール900mlを加え、沈殿を濾取し、乾燥させる。3.3g
が得られる。
カルシウム含有量: 0.3% 抗炎症活性 : 16% (e)レクチンに富む複合体およびレクチンが少ない複
合体の調製: 例1の方法により例6の出発物質から製造された粗製複
合体100g(ペプチド/グリカン比率1:2、各々19重量
%、42重量%および抗炎症活性47%)を水3000mlに40℃
で溶解し、そのpHを濃水酸化アンモニウムの添加により
9.5にし、溶液を6時間撹拌し、次いで残留物を濾去
し、清明な溶液2880mlを得る。撹拌されているこの溶液
に硫酸アンモニウム1.152gを加え、溶液を翌日まで放置
して、沈殿を沈降させる。
沈殿を遠心分離により分離し、エタノールで洗浄し、次
いで乾燥させる。
沈殿 26.0g 清明溶液 2860ml が得られる。
沈殿は水500mlに溶解し、溶液を水道水に対して24時間
透析する;エタノール1500mlを次いで溶液に加え、沈殿
を濾取し、乾燥させる。4.7gが得られる;このようにし
て得られた沈殿はレクチンに富んでいる。
ペプチド/グリカン比率=2:1(各々27重量%、15重量
%) 抗炎症活性 : 69% 清明な溶液は前記のとおりに透析し、320mlの容積にま
で減圧下に濃縮する。この溶液に96%純度エタノール96
0mlを加え、沈殿を濾取し、乾燥させる。60gが得られ
る。このようにして得られた沈殿はレクチンが少ない。
ペプチド/グリカン比率=1:3(各々8重量%、27重量
%) 抗炎症活性 : 32% 例 7 2mmの最大粒子寸法を有し、その主要部分がトリチウム
ブルガレ ソイ サチバム(Triticum vulgare seu s
ativum)の果皮、種皮および周皮よりなる小麦フスマ1.
0kgをpH8.0の塩化ナトリウム48gが溶解されている水2.4
と20℃で充分に混合する。生成するスラリーを10時間
ゆつくり撹拌し、次いで水力加圧機によりしぼる。液体
部分の量は2150mlである。4,000r.p.mで30分間遠心分離
する。沈降物150gおよび上澄液2000mlが得られる。デカ
ンテーシヨンにより分離し、上澄液はサイツK5フイルタ
ーに通して濾過する。
濾液は45℃で90トールの加圧下に300mlの容積まで濃縮
する。激しく撹拌されているこの濃縮物に96%純度エタ
ノール900mlを加える。沈殿が生成され、これを20℃で2
4時間放置する。沈殿を濾過により単離し、各回50mlの9
6%純度エタノール中に2回、懸濁し、濾過により単離
し、再び96%純度エタノール50mlで洗浄する。45℃およ
び常圧で最終的で乾燥させる。次の特徴的特性を有する
複合体55gが得られる: ガラクトロニック酸及びグルクロニック酸含有量: 各
5.5% 元素分析: C 38.6%,H 5.9%,N 5.3%,P1.5% 赤外スペクトル:3,400および1750cm-1に広い吸収帯 ペプチド含有量:15.2g(ビユーレツト反応により測定) グリカン含有量:51%(全糖分) 灰 分 :22.9%(600℃で2時間燃焼後) カルシウムおよびマグネシウム:4.5% 薬理活性 :雌ラツトにおいて、10mg/kgの腹腔内投与
で40%抑止(ウインターのカラゲーンラツト足試験)雌
ラツトにいて、400mg/kgの経口投与で50%抑止(ロバー
トのアルコール潰瘍試験) 例 8 例7により得られるもののような粗製複合体55gおよび2
0℃の水500mlからミキサー中で3時間撹拌することによ
りスラリーを生成し、スラリーを一度遠心分離する。液
体450mlよりなる上澄液をn−ブタノール450mlと振りま
ぜ、放置する。ブタノール相は帯褐黄色を有する;複合
体は液体相の下の沈殿として存在する。再度遠心分離し
てブタノールを完全に除去する。
沈殿にエタノール750mlを加え、混合物全体を室温で24
時間放置する。濾過し、沈殿を各回40mlの96%純度エタ
ノールに3回懸濁し、濾過し、次いで乾燥させる。ベー
ジユ色の複合体物43gが得られ、その特徴的特性は次の
とおりである: アミノ酸分析: アスパラギン、グルタミン、セリン、
バリン、ロイシン 元素分析: C 38.6%,H 5.9%,N 5.3%,P 1.5% 赤外線スペクトル:3400および1750cm-1に広い吸収帯 ペプチド含有量:18.6%(ビユーレツト反応により測
定) グリカン含有量:60%(全糖分) 灰 分 :17.1%(600℃で2時間燃焼) カルシウムおよびマグネシウム:2.5% 薬理活性 :雌ラツトにおいて、10mg/kg腹腔内投与で6
0%抑止(ウインターのカラゲーンラツト足試験)雌ラ
ツトにおいて400mg/kgの経口投与で65%抑止(ロバート
のアルコール潰瘍試験) 例 9 例7に従い製造された濃縮物300mlを原料として使用す
る。このようにして得られた濃縮物を尿素50gおよび細
かく粉砕した塩化カルシウム15gの水溶液に溶解する。
このようにして得られた溶液に96%純度エタノール800m
lを激しく撹拌しながらゆつくり加え、混合物を24時間
放置する。沈殿を次いで濾過により単離し、各回30mlの
96%純度エタノールで3回洗浄する。濾過後に、生成物
を高くて45℃の温度で乾燥させる。ベージユ色の複合体
45gが得られ、その特徴的特性は下記のとおりである: 赤外スペクトル:3400および1750cm-1に広い吸収帯 ペプチド含有量:14.6%(ビユーレツト反応により測
定) グリカン含有量:55%(全糖分) 灰 分 :19.6%(600℃で2時間燃焼後) カルシウムおよびマグネシウム:3.6% 薬理活性 :雌ラツトにおいて、10mg/kgの腹腔内投与
で50%抑止(ウインターのカラゲーンラツト足試験)雌
のラツトにおいて、400mg/kgの経口投与で58%抑止(ロ
バートのアルコール潰瘍試験)
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明によるフイトヘムアグルチ
ニン−ポリヘテログリカンのカルシウムおよびマグネシ
ウム複合体のポリヘテログリカン部分の分子量分布およ
び当該複合体の赤外スペクトルをそれぞれ示すものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 U 8217−4C 38/36 ACL C07K 14/42 8318−4H

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キク科(Compositae)、アオイ科(Malvac
    eae)、ウリ科(Cucurbitaceae)、及びイネ科(Gramin
    aceae)の植物から誘導される、下記の特徴: 10,000〜75,000ダルトンのフィトヘムアグルチニン分子
    量(ゲル電気泳動法で測定)、 3,400及び1,750cm-1に広い吸収帯及び1,600cm-1に狭い
    吸収帯を有する第2図に示されている赤外スペクトル、 非特徴的紫外線スペクトル、 2.0〜10.0%のカルシウム及び(または)マグネシウム
    含有量、 0.2〜2%のリン含有量、 1:1の比率で少なくとも50%のガラクトース及びグルコ
    ース及び10%のウロン酸よりなる単糖類を含む、40〜60
    %のグリカン含有量、 炭素35〜45%、水素4〜7%及び窒素少なくとも5%を
    有する元素分析値、燃焼後の灰分組成:カリウム15〜25
    %、ナトリウム0.1〜2.0%、カルシウム20〜45%及び
    (または)マグネシウム5〜15%、及びリン3〜6%、 少なくとも15%の燃焼残留物(600℃;2時間)、 3〜25%のペプチド含有量(フィトヘムアグルチニン)
    (アミノ酸分析により測定)、 6〜30%のペプチド含有量(ビューレット反応により測
    定)、 次のアミノ酸少なくとも75%を含むペプチド成分:アス
    パラギン酸またはアスパラギン、グルタミン酸またはグ
    ルタミン、アラニン、グリシン、リジン、セリン、バリ
    ン及びロイシン、 少なくとも3:1の酸と塩基性アミノ酸との比率、 ラットにおいて、400mg/kgの経口投与量で少なくとも40
    %の細胞保護作用(ロバートのアルコール潰瘍試験によ
    り測定)、 を有するフィトヘムアグルチニン−ポリヘテログリカン
    のカルシウム及びマグネシウム複合体。
  2. 【請求項2】クキタンポポ(Tussilago farfara)、ウ
    スベニタチアオイ(Althaea officinalis)、カボチャ
    (Cucurbita pepo)または小麦(Triticum vulgare)か
    ら誘導される、請求項1記載の複合体。
  3. 【請求項3】フィトヘムアグルチニン−ポリヘテログリ
    カンを含有する植物またはその適当な一部分を細かく砕
    き、これらの植物材料を弱アルカリ性の水で、場合によ
    りメタノールまたはエタノール、あるいは塩水化用の塩
    を添加して、抽出し、水性または水性アルコール性抽出
    液を固形植物残留物から分離し、抽出液から数倍量の水
    混和性アルコールで処理することによりフィトヘムアグ
    ルチニン−ポリヘテログリカン複合体を沈澱させ、必要
    に応じて沈澱が生成するまで放置し、次いで沈澱を液体
    から採取することを特徴とする方法により、キク科(Co
    mpositae)、アオイ科(Malvaceae)、ウリ科(Cucurbi
    taceae)、及びイネ科(Graminaceae)の植物から誘導
    される、下記の特徴: 10,000〜75,000ダルトンのフィトヘムアグルチニン分子
    量(ゲル電気泳動法で測定)、 3,400及び1,750cm-1に広い吸収帯及び1,600cm-1に狭い
    吸収帯を有する第2図にされている赤外スペクトル、 非特徴的紫外線スペクトル、 2.0〜10.0%のカルシウム及び(または)マグネシウム
    含有量、 0.2〜2%のリン含有量、 1:1の比率で少なくとも50%のガラクトース及びグルコ
    ース及び10%のウロン酸よりなる単糖類を含む、40〜60
    %のグリカン含有量、 炭素35〜45%、水素4〜7%及び窒素少なくとも5%を
    有する元素分析値、 燃焼後の灰分組成:カリウム15〜25%、ナトリウム0.1
    〜2.0%、カルシウム20〜45%及び(または)マグネシ
    ウム5〜15%、及びリン3〜6%、 少なくとも15%の燃焼残留物(600℃:2時間)、 3〜25%のペプチド含有量(フィトヘムアグルチニン)
    (アミノ酸分析により測定)、 6〜30%のペプチド含有量(ビューレット反応により測
    定)、 次のアミノ酸少なくとも75%を含むペプチド成分:アス
    パラギン酸またはアスパラギン、グルタミン酸またはグ
    ルタミン、アラニン、グリシン、リジン、セリン、バリ
    ン及びロイシン、 少なくとも3:1の酸と塩基性アミノ酸との比率、 ラットにおいて、400mg/kgの経口投与量で少なくとも40
    %の細胞保護作用(ロバートのアルコール潰瘍試験によ
    り測定)、 を有するフィトヘムアグルチニン−ポリヘテログリカン
    のカルシウム及びマグネシウム複合体の製造方法。
  4. 【請求項4】フィトヘムアグルチニン−ポリヘテログリ
    カンを含有する植物またはその一部分が、キク科(Comp
    ositae)クキタンポポ(Tussilago farfara)、アオイ
    科(Malvaceae)ウスベニタチアオイ(Althaea officin
    alis)、ウリ科(Cucurbitaceae)カボチャ(Cucurbita
    pepo)、及びイネ科(Graminaceae)小麦(Triticum v
    ulgare)のものである請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】抽出をpH8〜9の緩衝溶液を用いて、好ま
    しくはこれを、使用した植物材料の重量の0.8〜1.0倍の
    量で使用して行う請求項3または4記載の方法。
  6. 【請求項6】抽出を0.2モル/迄の濃度の弱アルカリ
    性水性塩化ナトリウム溶液を用いて、好ましくはこれ
    を、使用した植物材料の重量の0.8〜1.0倍の量で使用し
    て行う請求項3または4記載の方法。
  7. 【請求項7】抽出をメタノールまたはエタノール10〜20
    容量%を含有する弱アルカリ性pHの水を用いて、好まし
    くはこれを、使用した植物材料の重量の0.9〜1.0倍の量
    で使用して行う請求項3または4記載の方法。
  8. 【請求項8】抽出を残留固形植物材料で繰り返し、生じ
    る抽出液を最初の抽出液と一緒に合わせる請求項5、6
    及び7のいづれか一項記載の方法。
  9. 【請求項9】複合体を沈澱させるために、抽出液をメタ
    ノールまたはエタノールの添加により75〜95容量%のア
    ルコール含有量にする請求項3または4記載の方法。
  10. 【請求項10】生成する複合体をpH8〜9の緩衝溶液に
    溶解し、いづれの不溶性沈澱をもこの溶液から硫酸アン
    モニウムの添加により除去し、次いで沈澱を液体から分
    離することにより更に精製する請求項3または4記載の
    方法。
  11. 【請求項11】生成する複合体を弱アルカリ性溶液に溶
    解し、次いで適当なカルシウムまたはマグネシウム塩の
    水溶液に対してこの溶液を透析することによりカルシウ
    ム及び(または)マグネシウム含有量を2〜10重量%に
    調節する請求項3または4記載の方法。
  12. 【請求項12】生成する複合体を弱アルカリ性溶液に溶
    解し、脱鉱物水に対して透析し、次いで適当なカルシウ
    ムまたはマグネシウム塩の水溶液を添加することにより
    カルシウム及び(または)マグネシウム含有量を2〜10
    重量%に調節する請求項3または4記載の方法。
  13. 【請求項13】活性成分として、キク科(Composita
    e)、アオイ科(Malvaceae)、ウリ科(Cucurbitacea
    e)、及びイネ科(Graminaceae)の植物から誘導され
    る、下記の特徴: 10,000〜75,000ダルトンのフィトヘムアグルチニン分子
    量(ゲル電気泳動法で測定)、 3,400及び1,750cm-1に広い吸収帯及び1,600cm-1に狭い
    吸収帯を有する第2図に示されている赤外スペクトル、 非特徴的紫外線スペクトル、 2.0〜10.0%のカルシウム及び(または)マグネシウム
    含有量、 0.2〜2%のリン含有量、 1:1の比率で少なくとも50%のガラクトース及びグルコ
    ース及び10%のウロン酸よりなる単糖類を含む、40〜60
    %のグリカン含有量、 炭素35〜45%、水素4〜7%及び窒素少なくとも5%を
    有する元素分析値、 燃焼後の灰分組成:カリウム15〜25%、ナトリウム0.1
    〜2.0%、カルシウム20〜45%及び(または)マグネシ
    ウム5〜15%、及びリン3〜6%、 少なくとも15%の燃焼残留物(600℃;2時間)、 3〜25%のペプチド含有量(フィトヘムアグルチニン)
    (アミノ酸分析により測定)、 6〜30%のペプチド含有量(ビューレット反応により測
    定)、 次のアミノ酸少なくとも75%を含むペプチド成分:アス
    パラギン酸またはアスパラギン、グルタミン酸またはグ
    ルタミン、アラニン、グリシン、リジン、セリン、バリ
    ン及びロイシン、 少なくとも3:1の酸と塩基性アミノ酸との比率、 ラットにおいて、400mg/kgの経口投与量で少なくとも40
    %の細胞保護作用(ロバートのアルコール潰瘍試験によ
    り測定)、 を有するフィトヘムアグルチニン−ポリヘテログリカン
    のカルシウム及びマグネシウム複合体を適当な賦形剤、
    ベヒクルまたは希釈剤と共に含有する細胞保護剤。
  14. 【請求項14】活性成分として、キク科(Composita
    e)、アオイ科(Malvaceae)、ウリ科(Cucurbitacea
    e)、及びイネ科(Graminaceae)の植物から誘導され
    る、下記の特徴: 10,000〜75,000ダルトンのフィトヘムアグルチニン分子
    量(ゲル電気泳動法で測定)、 3,400及び1,750cm-1に広い吸収帯及び1,600cm-1に狭い
    吸収帯を有する第2図に示されている赤外スペクトル、 非特徴的紫外線スペクトル、 2.0〜10.0%のカルシウム及び(または)マグネシウム
    含有量、 0.2〜2%のリン含有量、 1:1の比率で少なくとも50%のガラクトース及びグルコ
    ース及び10%のウロン酸よりなる単糖類を含む、40〜60
    %のグリカン含有量、 炭素35〜45%、水素4〜7%及び窒素少なくとも5%を
    有する元素分析値、 燃焼後の灰分組成:カリウム15〜25%、ナトリウム0.1
    〜2.0%、カルシウム20〜45%及び(または)マグネシ
    ウム5〜15%、及びリン3〜6%、 少なくとも15%の燃焼残留物(600℃;2時間)、 3〜25%のペプチド含有量(フィトヘムアグルチニン)
    (アミノ酸分析により測定)、 6〜30%のペプチド含有量(ビューレット反応により測
    定)、 次のアミノ酸少なくとも75%を含むペプチド成分:アス
    パラギン酸またはアスパラギン、グルタミン酸またはグ
    ルタミン、アラニン、グリシン、リジン、セリン、バリ
    ン及びロイシン、 少なくとも3:1の酸と塩基性アミノ酸との比率、 ラットにおいて、400mg/kgの経口投与量で少なくとも40
    %の細胞保護作用(ロバートのアルコール潰瘍試験によ
    り測定)、 を有するフィトヘムアグルチニン−ポリヘテログリカン
    のカルシウム及びマグネシウム複合体を適当な賦形剤、
    ベヒクルまたは希釈剤と共に含有する抗炎症剤。
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