JPH0783979A - タイムウインドウ・トリガ機能を備えたジッタ解析装置 - Google Patents

タイムウインドウ・トリガ機能を備えたジッタ解析装置

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JPH0783979A
JPH0783979A JP23053893A JP23053893A JPH0783979A JP H0783979 A JPH0783979 A JP H0783979A JP 23053893 A JP23053893 A JP 23053893A JP 23053893 A JP23053893 A JP 23053893A JP H0783979 A JPH0783979 A JP H0783979A
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signal
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time
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Hitoshi Ujiie
仁 氏家
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定信号のある特定区間を見つけ出してそ
の直後から被測定信号の測定データの記憶を開始又は禁
止することができるタイムウインドウ・トリガ機能を備
えたジッタ解析装置を提供する。 【構成】 第1、第2の連続周期測定回路17、18と
第1、第2のバッファメモリ19、20との間に第3、
第4のゲート回路23、24をそれぞれ挿入し、一方、
測定開始前に予めユーザが設定する基準値と連続周期測
定回路17又は18からの測定データを逐次比較し、設
定条件を満足したときにタイムウインドウ・トリガ信号
を発生するトリガデータ捕捉回路22を設ける。このタ
イムウインドウ・トリガ信号をゲート回路23、24に
供給し、ゲートオンで第1、第2の連続周期測定回路1
7、18から第1、第2のバッファメモリ19、20へ
の測定データの書き込みを開始させ、ゲートオフでその
書き込みを禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には、パルス
状の被測定信号のパルス幅の変動(ゆれ)、いわゆるジ
ッタを解析するジッタ解析装置に関し、特に、非連続的
なバースト信号を含むパルス状の被測定信号における時
間/周波数領域の諸量、例えば周期、周波数、パルス
幅、デューティ比、時間間隔、位相などを連続的に測定
するに際し、被測定信号のある特定区間を見つけ出して
その直後から測定データを連続して捕捉して測定を行っ
たり、或いは見つけ出した特定区間の直後から測定を禁
止したりすることができるタイムウインドウ・トリガ機
能を備えたジッタ解析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりパルス状の被測定信号における
時間/周波数領域の諸量、例えば周期、周波数、パルス
幅、デューティ比、時間間隔、位相などを連続的に測定
し、得られた測定結果に基づいて被測定信号のパルス幅
の変動(ジッタ)を解析する種々の時間/周波数測定装
置が提案されている。しかしながら、これら従来の測定
装置は測定精度が悪い、回路構成が複雑である、制御が
煩雑である等の難点があった。
【0003】このため、本出願人は先に入力パルスのジ
ッタを解析する「ジッタ解析装置」と題する発明を出願
した(特願平3−270726号)。このジッタ解析装
置は時間間隔解析装置の一種であり、被測定信号として
入力されるパルス信号の周期及びパルス幅を算出すると
ともに、算出したパルス幅データの高速フーリエ変換
(FFT)解析によりパルス幅のジッタの各成分を解析
するものである。なお、その詳細については上記特願平
3−270726号を参照されたい。
【0004】また、本出願人は平成5年4月28日付に
て「連続パルス幅測定装置」と題する考案を出願した
(整理番号ATS91232−1)。この連続パルス幅
測定装置は入力パルスのパルス幅をデューティ比の制約
を受けることなく連続して測定でき、かつ測定周波数限
界を向上させることができる。ところで、ディジタル通
信のパーソナル化に伴い、TDMA(時分割多重アクセ
ス)通信方式に代表されるような非連続的なバースト信
号による通信が盛んに行われており、バースト信号の時
間/周波数領域での解析、即ちバースト信号のジッタの
解析が重要になっている。
【0005】また、ディジタル通信やディジタル記録/
再生装置(磁気、光等の)では、情報がある決められた
範囲で時間的に分割収納される。そこで、一連のデータ
ストリームからある区間だけ測定を行ったり、ある区間
測定を禁止することが重要になってくる。例えば、TD
MA通信方式では情報伝達スロットがバースト的に発生
するので、所望のデータが無い区間を見つけ、その区間
が終了した直後に測定を開始する必要がある。一方、光
や磁気による記憶装置では、セクタのヘッダ情報を測定
対象から外し、ユーザ情報フィールドのみの区間を測定
対象にしたい場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の時間/
周波数測定装置においては、上述した本出願人の出願に
係わる装置を含めて、バースト信号のジッタの解析は困
難であり、また、トリガ機能としては、外部タイミング
信号を入力し、この信号のエッジ又はレベル(低/高)
を捕捉した後に測定を開始する外部トリガ入力機能や、
予めユーザが設定しておいた時間或いは被測定信号エッ
ジの発生回数だけ待った後に測定を開始するディレイ・
トリガ機能などを用いている。従って、このような従来
のトリガ機能では、被測定信号のある特定区間を見つけ
出してその直後から測定データの記憶を開始したり、見
つけ出した特定区間の直後から測定データの記憶を禁止
したりするという測定を行うことは不可能である。
【0007】また、被測定信号のある特定データを捕捉
できるものとして、例えば米国特許第4611926号
に開示されたタイムウインドウ機能付きの時間間隔測定
装置がある。しかしながら、この米国特許に開示された
タイムウインドウ回路の構成と制御手順は測定値の弁別
機能を実現するためのものであり、ユーザが設定する範
囲のデータが観測されたときのみ、そのデータを測定値
として採用するものである。
【0008】つまり、このタイムウインドウ回路は一連
のデータストリームの中からある範囲内のデータを捕捉
することのみを目的とした回路構成と制御手順であるた
め、一連のデータストリームからある特定区間を見つけ
出し、その直後から測定データの記憶を開始したり、或
いは測定データの記憶を禁止したりすることはやはり困
難である。
【0009】この発明の目的は、測定データとユーザが
予め設定した基準データとを逐次比較することにより、
バースト信号を含むパルス状の被測定信号のある特定区
間を見つけ出し、この特定区間の終了直後から測定デー
タのメモリへの記憶を開始させたり、或いはメモリへの
記憶を禁止したりすることができるタイムウインドウ・
トリガ機能を備えたジッタ解析装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明では、非連続的
なバースト信号を含むパルス状の被測定信号の一方のエ
ッジが与えられ、該エッジの周期を連続的に測定する第
1の連続周期測定回路と、非連続的なバースト信号を含
むパルス状の被測定信号の一方のエッジ又は前記第1の
連続周期測定回路に入力される被測定信号の他方のエッ
ジが与えられ、該エッジの周期を連続的に測定する第2
の連続周期測定回路と、前記第1及び第2の連続周期測
定回路から出力される測定周期データを記憶するための
第1及び第2のメモリと、前記第1又は第2の連続周期
測定回路から出力される測定周期データとユーザが予め
設定した基準データとを逐次比較し、条件を満足するま
では前記第1及び第2の連続周期測定回路から出力され
る測定周期データが前記第1及び第2のメモリへ記憶さ
れることを禁止するとともに、条件を満足したときにタ
イムウインドウ・トリガ信号を発生してそれ以後に前記
第1及び第2の連続周期測定回路から出力される測定周
期データの前記第1及び第2のメモリへの記憶を可能に
する、或いは条件を満足するまでは前記第1及び第2の
連続周期測定回路から出力される測定周期データが前記
第1及び第2のメモリへ記憶されることを可能にすると
ともに、条件を満足したときにタイムウインドウ・トリ
ガ信号を発生してそれ以後に前記第1及び第2の連続周
期測定回路から出力される測定周期データの前記第1及
び第2のメモリへの記憶を禁止する、タイムウインドウ
・トリガ機能を有する手段と、前記第1及び第2のメモ
リに記憶された測定周期データに基づいて、前記被測定
信号の少なくとも周期、パルス幅を含む時間/周波数の
諸量を算出する測定量演算手段と、算出された被測定信
号の時間/周波数の諸量の解析を行う解析手段とを設
け、バースト信号を含むパルス状の被測定信号のある特
定区間を見つけ出してその直後から測定データを連続し
て捕捉して測定を行ったり、或いは測定を禁止したりす
ることができるようにし、時間/周波数領域の諸量の測
定や解析が高精度に行えるようにしたものである。
【0011】
【作用】上記この発明の構成によれば、タイムウインド
ウ・トリガ機能により被測定信号のある特定区間を見つ
け出してその直後から測定データを連続して捕捉して測
定を行ったり、或いは見つけ出した特定区間の直後から
測定を禁止したりすることができるから、連続的なパル
ス信号のような被測定信号が入力された場合でも、非連
続的なバースト信号が入力された場合でも、この被測定
信号の所望の区間の時間/周波数領域の諸量、例えば周
期、周波数、パルス幅、デューティ比、時間間隔、位相
などを連続的に高精度に測定して、これらの諸量の統計
演算、度数分布、経過時間に対する変化、周波数成分等
を精度良く解析することができる。特に、非連続的なバ
ースト信号の入力時においては見つけ出した最初のバー
スト信号オフ期間の終了直後から被測定信号の測定が行
え、さらに、その後のバースト信号オフ期間中は測定を
禁止できるので、被測定信号の時間/周波数領域の諸
量、例えば周期、周波数、パルス幅、デューティ比、時
間間隔、位相などを連続的に高精度に測定することがで
き、また、個々のデータにはバースト信号のオン/オフ
にかかわらず取得された時刻が記録されているので、こ
れらの諸量の統計演算、度数分布、経過時間に対する変
化、周波数成分等の解析を行うときには、バースト信号
オフ期間中に発生するデータを除去(マスク)すること
ができるとともに、除去されたデータの前後の時刻関係
からデータの補間が行え、連続信号解析に加えて従来不
可能であった非連続的なバースト信号のジッタ解析をも
精度良く行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1はこの発明によるタイムウイ
ンドウ・トリガ機能を備えたジッタ解析装置の一実施例
の全体構成を示すブロック図である。本実施例のジッタ
解析装置は、非連続的なバースト信号を含むパルス状の
被測定信号における時間/周波数領域の諸量、例えば周
期、周波数、パルス幅、デューティ比、時間間隔、位相
などを連続的に高精度に測定することができるととも
に、データ取得時の時刻を明らかにして、これらの諸量
の統計演算、度数分布、経過時間に対する変化、周波数
成分をも精度良く解析できるものであり、測定部10
と、演算解析部30と、制御部40と、表示部50と、
操作部60とに大別され、制御部40、表示部50及び
操作部60はバス70を介して測定部10及び演算解析
部30と相互に接続されている。
【0013】測定部10は測定信号生成回路11と、ト
リガディレイ回路12と、第1〜第4のゲート回路1
3、14、23、24と、ゲートオン/オフ制御回路1
5と、切り替え回路16と、第1及び第2の連続周期測
定回路17及び18と、第1及び第2のバッファメモリ
19及び20と、トリガデータ捕捉回路22とから構成
されている。
【0014】パルス信号やバースト信号のようなパルス
状の被測定信号は測定部10の測定信号生成回路11に
供給される。この測定信号生成回路11は図示するよう
に入力1及び入力2の2つの入力を独立に受信できるよ
うに構成されており、後述するように、周期、周波数等
に関しては2系統の別個の被測定信号の同時測定が可能
なようになっている。また、測定信号生成回路11には
トリガディレイ回路12が接続されており、測定を開始
させるための外部トリガ信号がトリガディレイ回路12
に供給されると、このトリガ信号は所定時間だけ遅延さ
れて測定信号生成回路11に供給され、入力される被測
定信号の測定を開始させる。このトリガ信号の遅延時間
はユーザによって予め設定されるもので、ユーザは操作
部60を通じてトリガディレイ回路12に遅延時間を入
力する。勿論、遅延を必要としない場合には遅延時間を
0に設定することになる。従って、外部トリガ信号が測
定信号生成回路11に入力された直後から連続周期測定
回路17、18で周期の測定が連続して実行されるが、
後述するように、この発明ではこの測定データはバッフ
ァメモリ19、20には書き込まれず、トリガデータ捕
捉回路22で測定データの監視が行われ、ユーザが設定
する基準データの条件と一致した時点でタイムウインド
ウ・トリガ信号が発生され、その時点から測定データが
バッファメモリ19、20に記憶される。
【0015】上記測定信号生成回路11は入力される被
測定信号の被測定エッジの正負を決定したり、トリガデ
ィレイ回路12からの外部トリガ信号に応じて測定を開
始させる。また、ユーザが設定する測定量に応じて2つ
の入力を次のように切り替えて、対応する2つの出力端
子から後段の第1のゲート回路13、第2のゲート回路
14へ伝達する。 測 定 量 接 続 周 期 : 入力1 → 第1のゲート回路13 入力2 → 第2のゲート回路14 周波数 : 入力1 → 第1のゲート回路13 入力2 → 第2のゲート回路14 パルス幅 : 入力1 → 第1のゲート回路13 入力 ̄1 → 第2のゲート回路14 (「入力 ̄1」は入力1の論理反転を意味する) デューティ比: 入力1 → 第1のゲート回路13 入力 ̄1 → 第2のゲート回路14 時間間隔 : 入力1 → 第1のゲート回路13 入力2 → 第2のゲート回路14 位 相 : 入力1 → 第1のゲート回路13 入力2 → 第2のゲート回路14 上記第1及び第2のゲート回路13及び14はゲートオ
ン/オフ制御回路15から出力されるゲートオン/オフ
信号(従って、内部バーストオン/オフ信号ともな
る)、又は外部入力端子から入力されるバーストオン/
オフ信号(即ち、外部バーストオン/オフ信号)に応じ
て、測定信号生成回路11から第1及び第2の連続周期
測定回路17及び18への被測定エッジの伝達を制御す
る。これらゲートオン/オフ信号及び外部バーストオン
/オフ信号は切り替え回路16によっていずれか一方が
第1及び第2のゲート回路13及び14に供給される。
この切り替え回路16はリレー等の機械的なスイッチで
あっても、ゲートによる論理的なスイッチであってもよ
く、制御部40からの指令でいずれか一方のオン/オフ
信号を選択する。ただし、外部バーストオン/オフ信号
が供給されない測定系のときには切り替え回路16はゲ
ートオン/オフ信号を選択することになる。
【0016】なお、ゲートオン/オフ制御回路15は、
後で詳細に記載されるように、装置内部でタイミングを
測ってゲートオン/オフ信号を作り出す機能(セルフ・
ゲーティング機能)を有するものであり、測定信号生成
回路11から被測定信号の被測定エッジ信号が供給さ
れ、また、制御部40から各種の指令が与えられる。こ
のゲートオン/オフ制御回路15の出力(ゲートオン/
オフ信号)で第1及び第2のゲート回路13及び14を
制御することにより、測定中の期間や休止期間を決定す
る。これらの期間は予めユーザが被測定信号エッジの発
生回数や時間で制御部40を通じて設定する。
【0017】被測定信号としてパルス信号が入力1及び
入力2として測定信号生成回路11に供給された場合に
は、上記第1及び第2の連続周期測定回路17及び18
には、測定信号生成回路11によって決定された入力1
及び入力2のパルス信号の立ち上がりエッジ(正のエッ
ジ)又は立ち下がりエッジ(負のエッジ)のいずれか一
方のエッジ信号が第1及び第2のゲート回路13及び1
4を介して連続的に供給され、この供給された被測定エ
ッジ信号のエッジの発生周期が連続して測定される。測
定結果(データ)はデータライン17D1及び17D2
を通じて第1及び第2のバッファメモリ19及び20に
それぞれ送られる。一方、第1及び第2の連続周期測定
回路17及び18からの書き込みパルスは書き込みライ
ン17W1及び17W2中に挿入された第3及び第4の
ゲート回路23及び24を介して第1及び第2のバッフ
ァメモリ19及び20に送られる。これらバッファメモ
リ19、20は書き込みパルスが供給されないと入力デ
ータを記憶することができないから、後述するように、
第3及び第4のゲート回路23及び24がオンとなり、
第1及び第2の連続周期測定回路17及び18からの書
き込みパルスが第1及び第2のバッファメモリ19及び
20に供給されると、データライン17D1及び17D
2を通じて送られてくる測定データを漏れなく記憶す
る。記憶されるデータ数はユーザが操作部60を通じて
予め設定する。ここでの測定結果を用いて次段の演算解
析部30が時間/周波数の諸量を算出する。
【0018】第1、第2の連続周期測定回路17、18
は同じ構成のものでよく、周期の測定は、代表例として
第1の連続周期測定回路17に入力1の正のエッジが供
給される場合について説明すると、図2に示すようにし
て行われる。例えば入力1の時刻T11における正のエッ
ジE11と次の時刻T12における正のエッジE12間の時間
である1つの被測定周期P1kは、図2に示すように、周
期P1kの始端であるエッジE11から2つ目の計数クロッ
ク迄の時間t1 と、周期P1kの後端であるエッジE12か
ら2つ目の計数クロック迄の時間t2 と、時間t1 の終
りから時間t2の終りまでに含まれる計数クロックの数
Nにこのクロックの周期T0 を掛け算した時間NT0 と
を求めれば、P1k+t2 =NT0 +t1 の関係が成立す
ることより、 P1k=NT0 +t1 −t2 として算出することができる。
【0019】ここで、エッジから2つ目の計数クロック
を選択したのは、1つ目の計数クロックを選択した場合
にはエッジと1つ目の計数クロックとが極めて接近し、
高精度のt1 、t2 の時間測定が行えないことがあり得
るためであり、時間t1 、t2 の高精度の測定が行えれ
ば、エッジの直後の1つ目の計数クロックを選択しても
よいことは言うまでもない。
【0020】第1、第2の連続周期測定回路17、18
は、上述のようにして算出したデータのうち、時間t1
の終りから時間t2 の終りまでに含まれる計数クロック
の数Np1k 、Np2k にこの計数クロックの周期T0 を掛
け算したデータ(時間に相当する)Np1K T0 、Np2K
T0 はディジタル値であるのでそのまま出力し、一方、
端数時間t1 、t2 についてはその差(t1 −t2 )
(端数量と称す)を電圧に変換し、さらにアナログ−デ
ィジタル変換器(A/D変換器)でこれをディジタル値
にしたΔVp1K 、ΔVp2K をデータライン17D1、1
7D2を通じて第1、第2のバッファメモリ19、20
に出力する。なお、計数値Np1k 、Np2kのkはk=1
〜mであり、mはユーザが設定する測定回数である。ま
た、この連続周期の測定結果の積算値がデータ取得時の
時刻となる。従って、データ取得時の時刻も漏れなく測
定されることになる。
【0021】ただし、上述したように、パルス幅やデュ
ーティ比を測定する場合には、入力1と入力 ̄1(入力
1の論理反転)が入力1及び入力2としてそれぞれ供給
されるから、測定信号生成回路11がこれら両入力信号
の正のエッジを被測定エッジとして出力する場合には、
図3に示すように、測定が開始された後、入力1の時刻
T11、T12、・・・における正のエッジが第1の連続周
期測定回路17へ入力され、入力 ̄1の時刻T21、T2
2、・・・における正のエッジ(入力1の負のエッジ)
が第2の連続周期測定回路18へ入力される。この両者
の周期データの取得時刻の差から測定値が算出されるの
で、第1、第2の2つの連続周期測定回路17、18の
測定開始時刻を合わせる必要がある。そこで、これら2
つの連続周期測定回路17、18は測定開始時刻から最
初の被測定エッジの時刻までの時間(P10、P20)を測
定し、初期時刻オフセット値(P10、P20)として記憶
しておく。なお、図3に示すように入力1及び入力 ̄1
が同時に入力され、かつ測定開始時刻が例えば時刻T11
に設定された場合には、入力1の正のパルス幅が初期時
刻オフセット値となる。
【0022】上述したように、第1及び第2のバッファ
メモリ19及び20は第1及び第2の連続周期測定回路
17及び18で測定された周期データを書き込みパルス
が供給されると漏れなく記憶する。これらバッファメモ
リ19、20に記憶されるデータ数はユーザが操作部6
0を通じて予め設定する。バッファメモリ19、20に
記憶されたデータは、被測定信号における時間/周波数
領域の諸量、例えば周期、周波数、パルス幅、デューテ
ィ比、時間間隔、位相などを測定するために、また、こ
れらの諸量の統計演算、度数分布、経過時刻に対する変
化、周波数成分を解析するために、次段の演算解析部3
0で使用される。
【0023】第1及び第2の連続周期測定回路17及び
18から出力されるデータライン17D1及び17D2
の測定データ及び書き込みライン17W1及び17W2
の書き込みパルスはトリガデータ捕捉回路22にも供給
され、測定データが、ユーザが設定する基準値に対し
て、トリガデータの条件を満足するか否かをチェックす
る。このトリガデータの条件としては、測定データをP
n、ユーザが設定する基準値をPr、Pr1 、Pr2 と
すると、 一致 :Pr=Pn 不一致:Pr≠Pn 大 :Pr<Pn 小 :Pr>Pn 範囲内:Pr1 <Pn<Pr2 範囲外:Pn<Pr1 ,Pn>Pr2 等が一般的に必要な条件と考えられるので、これらを実
現するためハードウエアのマグニチュード・コンパレー
タ(データ値の大きさを比較する比較器)で基準値と測
定値を比較し、その結果でタイムウインドウ・トリガ信
号を発生させる。このタイムウインドウ・トリガ信号は
1度発生されると、一連の測定動作が終了する(ユーザ
が設定する測定回数が終了するか、マニュアルで測定動
作を終了させる)までは発生されない。トリガデータ捕
捉回路22はタイムウインドウ・トリガ信号をラッチし
て連続するアナログ信号とし、測定データの書き込みを
行うときにはこれをデータ捕捉開始信号として第3、第
4のゲート回路23、24に入力し、これらゲート回路
23、24をオンにして連続周期測定回路17、18か
らの書き込みパルスをバッファメモリ19、20へ入力
させて、連続周期測定回路17、18からの測定データ
(周期データ)をバッファメモリ19、20に漏れなく
記憶させる。また、測定データの書き込みを終了させる
ときにはこれをデータ捕捉終了信号として第3、第4の
ゲート回路23、24に入力し、これらゲート回路2
3、24をオフにして連続周期測定回路17、18から
の書き込みパルスがバッファメモリ19、20へ入力さ
れるのを禁止し、連続周期測定回路17、18からの測
定データがバッファメモリ19、20に記憶されないよ
うにする。
【0024】演算解析部30は、本実施例では、第1及
び第2の端数量加算部31及び32と、測定量演算部3
3と、解析演算部34とから構成されている。第1、第
2の端数量加算部31、32は計数クロックで測りきれ
ない端数量時間分電圧のディジタル値(ΔVp1k 、ΔV
p2k )を時間領域のデータに換算し、上述した計算式に
基づいて、この換算データに、計数クロックによる周期
データ(Np1k T0 、Np2k T0 )を加算して、最終的
な周期データ(P1k、P2k)を算出する。即ち、 P1k=Np1k T0 +ΔVp1k P2k=Np2k T0 +ΔVp2k 一例として、端数量時間t1 −t2 をΔTns、Np1k
及びNp2k をN、ΔVp1k 及びΔVp2k をΔVと置き、
連続周期測定回路17及び18のA/D変換器での端数
量時間分電圧のディジタルビット数を12ビットとし、
計数クロックの周期T0 =10nsとした場合、ΔT=
−20、−10、0、+10、+20nsのとき、後述
する連続周期測定回路17及び18のサンプルホールド
回路の電圧が−2048、−1024、0、+102
4、+2048mV、また、A/D変換器の出力(Δ
V)が0、1024、2048、3072、4096カ
ウントであったとすると、求める周期P(=P1k=P2
k)は P=NT0 +ΔT =NT0 +(ΔV−2048)T0 /1024 =T0 (N+ΔV−2048)/1024 仮にT0 =1000とすると、 P=1000(N−2+ΔV/1024) となり、A/D変換器が1ビットの精度を持てばほぼ1
0psまでの測定が可能となる。なお、10ns=10
24mVとするには、各端数時間測定回路の積分器の
C、R、又は電圧を適度に設定すればよい。
【0025】測定量演算部33は端数量加算部31、3
2で得られた最終的な周期データ(Pnk)を用いて被測
定信号の時間/周波数の諸量、本実施例では、周波数F
nk、パルス幅Wk 、デューティ比Dk 、時間間隔Tk 、
及び位相φk を必要に応じて算出する。ここで、nは入
力チャネル番号(入力1が供給されるチャネルが入力チ
ャネル1、入力2又は入力 ̄1が供給されるチャネルが
入力チャネル2)、k=1〜mで、mはユーザが設定す
る測定回数を示す。
【0026】以下にこれら時間/周波数の諸量を算出す
る方法について説明する。測定信号生成回路11の入力
チャネル1、入力チャネル2に2系統の被測定信号(入
力1、入力2)が供給されたときの周期Pnkは、第1、
第2の端数量加算部31、32によって、上記計算式に
基づいて入力チャネル1の被測定信号(入力1)の周期
はP1k、入力チャネル2の被測定信号(入力2)の周期
はP2kとして算出される。これら周期を図4に示す。こ
の図4から明瞭なように、被測定信号の周期は両入力チ
ャネルに供給される2系統の被測定信号について同時測
定が可能である。
【0027】被測定信号の周波数Fnkは1/周期(Pn
k)であるから、第1、第2の端数量加算部31、32
によって算出された入力1、入力2の周期P1k、P2kよ
り、入力1の周波数F1kは、 F1k=1/P1k として、また、入力2の周波数F2kは、 F2k=1/P2k としてそれぞれ算出することができる。従って、被測定
信号の周波数も両入力チャネルに供給される2系統の被
測定信号について同時測定が可能である。
【0028】これに対し、被測定信号のパルス幅Wk
は、入力チャネル1に供給される被測定信号の反転信
号、即ち入力1の反転信号である入力 ̄1を入力チャネ
ル2に供給することによって、算出することができる
(勿論、入力チャネル2に被測定信号を入力し、入力チ
ャネル1にその反転信号を入力してもよい)。従って、
パルス幅Wk の2系統同時測定は不可能である。
【0029】入力チャネル1の被測定信号(入力1)が
図5に示すようなパルス信号であるとすると、入力チャ
ネル2の信号は入力1の反転信号であるから、両信号が
同時に入力された場合には図5に示すように両パルス波
形は対称となり、入力1の正のエッジと入力 ̄1の負の
エッジが同時刻に現れる。よって、入力1の正のパルス
幅Wk(P)は、入力1の時刻T1(k-1)、T1K、・・・にお
ける正のエッジからそれに続く負のエッジ、従って入力
 ̄1の時刻T2(k-1)、T2k、・・・における正のエッ
ジ、までの時間となり、負のパルス幅Wk(N)は、入力 ̄
1の時刻T2(k-1)、T2K、・・・における正のエッジか
らそれに続く負のエッジ、従って入力1の時刻T1K、T
1(k+1)、・・・における正のエッジ、までの時間とな
る。従って、入力チャネル1の被測定信号の正のパルス
幅Wk(P)は、代表例を示せば、 Wk(P)=T2K−T1K として算出でき、また、負のパルス幅Wk(N)は、 Wk(N)=T1(k+1)−T2k として算出できる。なお、入力チャネル2への入力 ̄1
の入力時刻が遅れた場合には第1、第2の連続周期測定
回路17、18に記憶されている初期オフセット値を用
いて時刻合わせを行う。
【0030】また、入力チャネル1の被測定信号のデュ
ーティ比Dk は Dk =Wk(P)(正のパルス幅)/P1k(周期)×100
(%) であるから、パルス幅と同様に入力チャネル1に供給さ
れる被測定信号の反転信号を入力チャネル2に供給し
て、正のパルス幅Wk(P)を算出し、この算出した正のパ
ルス幅Wk(P)をその周期P1kで割算して100倍するこ
とによって求めることができる。デューティ比の場合も
2系統の同時測定は不可能である。
【0031】次に、入力チャネル1に供給される被測定
信号と入力チャネル2に供給される被測定信号間の時間
間隔を測定する場合について説明する。本明細書では同
一レートの2つの信号の特定のエッジ間の差を「時間間
隔」と称す。この時間間隔Tk は、前述の図4から明瞭
なように、入力2の正のエッジT2k(代表例)の時刻か
ら入力1の正のエッジT1k(代表例)の時刻を減算する
ことによって算出することができる。即ち、 Tk =T2k−T1k ここで、T2k=T2(k-1)+P2k、T1k=T1(k-1)+P1k
であるから入力1及び入力2の周期P1k及びP2kと正の
エッジ発生時刻T1k及びT2kより時間間隔Tk を算出す
ることができる。
【0032】同様に、入力チャネル1の被測定信号と入
力チャネル2の被測定信号との位相φk は時間間隔Tk
を入力1の周期で割算し、それを360°倍したもので
あるから、図4を参照して代表例を示せば、 φk ={(T2k−T1k)/P1(k+1)}×360° として算出することができる。
【0033】上述のようにして測定量演算部33で演算
された時間/周波数の諸量は必要に応じて解析演算部3
4において解析される。主な解析方法は図1のブロック
内に示したように、統計演算、度数分布、時刻変化(経
過時刻に対する変化)、データマスク、マスクデータ補
間及び周波数成分解析である。これら解析法について以
下に簡単に説明する。
【0034】統計演算解析法は、算出したデータの平
均、分散、標本分散、標準偏差、標本標準偏差、最大
値、最小値、アラン分散、√アラン分散、正規化、±オ
フセット、定数乗除算により解析を行うものである。度
数分布解析法は、図6に示すように、測定量例えばパル
ス幅Wk を横軸にとり、縦軸にそのパルス幅Wk が得ら
れた数(頻度)をとり、度数分布を表示して解析を行う
ものである。
【0035】時刻変化解析法は、図7に示すように、横
軸に経過時間tk をとり、縦軸に測定量例えばパルス幅
Wk をとって、パルス幅Wk の時間に対する変化状態を
表示し、解析を行うものである。データマスク機能は、
非連続的なバースト信号の時間/周波数の諸量の統計演
算、度数分布や高速フーリエ変換による周波数成分の解
析を行うとき、バースト信号オフ期間において発生する
データを、ユーザが設定するある値以上のものは測定量
として算入させないようにするものである。具体的に
は、バースト信号オフ期間において発生する不要なデー
タをユーザが設定する基準値との比較によって自動的に
マスクする。或いは、ユーザが測定終了後に測定量リス
トを検索して任意のデータをマスクするようにしてもよ
い。
【0036】マスクデータ補間機能は、非連続的なバー
スト信号の時間/周波数の諸量の高速フーリエ変換によ
る周波数成分の解析を行うとき、バースト信号オフ期間
において発生するデータは上記データマスク機能でマス
クする必要があるが、マスクすることによってデータの
時刻的連続性が失われないように、その前後のデータと
時刻情報を使って測定量を補間するものである。即ち、
図8に示すように、バースト信号がオフである経過時刻
T9からT10までの斜線で示す測定休止期間における
経過時間が判明すれば、点線で図示するように測定量の
補間が可能になる。他の測定休止期間についても同じで
ある。
【0037】周波数成分解析法は、測定された時間/周
波数の諸量の経過時間に対する変化量をFFT部(高速
フーリエ変換部)で高速フーリエ変換し、変化量の周波
数スペクトラムを導いて解析を行うものである。ただ
し、本装置で得られた測定量データは一定の時間間隔で
測定されたものではないため、補間部において測定量デ
ータとその取得時刻データから補間法を用いて一定間隔
で測定された場合の測定量データに変換する。
【0038】この補間部における補間法の一例を示す
と、演算解析部30の第1、第2の端数量加算部31、
32で得られた各測定周期データをP1 ,P2 ,P3
・・とすると、これら周期データは各測定サイクルごと
にそれまでの測定値が加算され、P1 =t1 ,P1 +P
2 =t2 ,P1 +P2 +P3 =t3 ,・・・として経過
時間メモリ(図示せず)に記憶される。これらt1 ,t
2 ,t3 ,・・・は測定開始からの時刻を示しており、
時刻0のときにパルス幅の測定値W1 が得られ、時刻t
1 のときにパルス幅の測定値W2 が得られ、時刻t2
ときにパルス幅の測定値W3 が得られていることにな
る。これらからパルス幅Wk の変化の時間経過を示す
と、例えば図9Aに示すように、測定値Wk は不等時間
間隔で得られている。
【0039】測定周期データPk をもとに、測定パルス
幅データWk から、等時間間隔で得られたと見なせるパ
ルス幅データWskを補間部で算出する。例えば図9Aに
おいて、時刻0から等時間間隔の標本点S0 ,S1 ,S
2 ,・・・でパルス幅を測定したとみなせるパルス幅デ
ータを、最も利用し易い直線補間法を使って求める。8
つの測定パルス幅データWk は(tk ,Wk )座標で1
(0,W1 ),2(t 1 ,W2 ),3(t2 ,W3 ),
4(t3 ,W4 ),・・・8(t7 ,W8 )と表せる。
標本点S0 のパルス幅は当然W1 でよい。標本点S1
次のようにして求める。即ち、図9Bに示す3点(t
1 ,W2 ),(S1 ,Ws1),(t2 ,W 3 )を通る直
線44がW=At +Bであるとすると、 A=(W2 −W3 )/(t1 −t2 ) B=(t13 −t22 )/(t1 −t2 ) となる。このA,BとS1 とを直線の式に代入すると、 Ws1=S1 (W2 −W3 )/(t1 −t2 )+(t1
3 −t22 )/(t1 −t2 ) で標本点S1 のパルス幅Ws1が求まる。以下、同様にし
てパルス幅Ws2,Ws3,Ws4,・・・を求める。
【0040】このようにして得られた等時間間隔のパル
ス幅データWsk(図9Aの×印のデータ)をFFT部で
高速フーリエ変換する。この変換結果の周波数スペクト
ラムを表示部50の表示器(図示せず)に表示すること
により、例えば図9Cに示す表示が得られる。これより
パルス幅Wk の変動(ジッタ)の周波数成分を知ること
ができる。このとき、パルス幅Wk の値、又はその平均
値を同時に表示したり、上記周波数スペクトラムをWk
に対する比として表示することもできる。等時間間隔で
得られたとみなせるパルス幅データWskの精度を上げる
ために、スプライン法その他の補間法を用いることもで
きる。
【0041】測定周期データPk についても、同様にし
て等時間間隔で得られたと見なせる周期データPskを算
出し、この周期データPskを高速フーリエ変換すること
により、周期ジッタの周波数成分を知ることができ、さ
らにそのジッタの周期に対する百分率を求めることもで
きる。次に、本装置の各部をさらに詳細に説明する。測
定部10は可能な限り取り落とすことなく連続的にデー
タを取得し、かつデータ取得時の時刻(経過時間)を正
確に知ることができることが望まれる。まず、図10を
参照して測定信号生成回路11、第1〜第4のゲート回
路13、14、23、24、並びに第1の切り替え回路
16の一具体例について説明する。
【0042】測定信号生成回路11は、第1、第2、第
3及び第4の4つのD形フリップフロップF1、F2、
F3及びF4と、1つのインバータINVと、2つのO
RゲートG2、G3と、1つの排他的ORゲートG4
と、1つのANDゲートG5と、1つの遅延回路DL
と、制御部40からのスイッチ(SW)オン/オフ制御
指令によって入力1と入力2とを切り替える1つの切り
替えスイッチSW1とから構成されており、入力1が供
給される第1の入力端子11aは第1のD形フリップフ
ロップF1のトリガ端子T及びインバータINVを介し
てスイッチSW1の一方の固定接点にそれぞれ接続され
ている。このスイッチSW1の可動接点は第2のD形フ
リップフロップF2のトリガ端子Tに接続され、他方の
固定接点には入力2が供給される第2の入力端子11b
が接続されている。
【0043】また、トリガディレイ回路12からのトリ
ガ入力信号は第4のD形フリップフロップF4のトリガ
端子Tに供給され、そのデータ端子Dに与えられている
高レベル信号Hがその出力端子Qから第1のD形フリッ
プフロップF1のトリガ端子Tに供給される。このD形
フリップフロップF1の出力端子Qは第1のゲート回路
13(ANDゲートG6)、ゲートオン/オフ制御回路
15及び第2のD形フリップフロップF2のトリガ端子
Tにそれぞれ接続されており、そのデータ端子Dに与え
られている高レベル信号Hがその出力端子Qから出力さ
れる。
【0044】第2のD形フリップフロップF2のデータ
端子Dにも高レベル信号Hが与えられており、その出力
端子Qは第3のD形フリップフロップF3のデータ端子
D及びANDゲートG5の一方の入力に接続されるとと
もに、遅延回路DLを介して排他的ORゲートG4の一
方の入力に接続されている。この排他的ORゲートG4
の他方の入力には第3のD形フリップフロップF3の出
力端子 ̄Q(Qの論理反転)が接続され、この排他的O
RゲートG4の出力はANDゲートG5の他方の入力に
接続されている。このANDゲートG5の出力は第2の
ゲート回路14(ANDゲートG7)及びゲートオン/
オフ制御回路15にそれぞれ接続されている。これら遅
延回路DL、排他的ORゲートG4及びANDゲートG
5はパルス波形を整形するパルス整形機能部として働
く。
【0045】第1、第2のゲート回路13、14は単純
なANDゲートG6、G7で構成されており、これらA
NDゲートG6、G7の他方の入力は切り替え回路16
を構成する切り替えスイッチの可動接点にそれぞれ接続
され、このスイッチの一方の固定接点には外部から入力
されるバーストオン/オフ信号が供給され、他方の固定
接点には内部で作られたゲートオン/オフ制御回路15
からのゲートオン/オフ信号が供給され、測定信号生成
回路11から出力される入力1、入力2の被測定エッジ
信号の後段の第1、第2の連続周期測定回路17、18
への入力を制御する。
【0046】同様に、第3、第4のゲート回路23、2
4も単純なANDゲートG8、G9で構成されており、
それらの一方の入力には第1、第2の連続周期測定回路
17、18から書き込みパルスがそれぞれ供給され、他
方の入力にはトリガデータ捕捉回路22からタイムウイ
ンドウ・トリガ信号がデータ捕捉開始信号としてそれぞ
れ供給される。これらゲート回路23、24の出力は第
1、第2のバッファメモリ19、20に接続されてお
り、トリガデータ捕捉回路22からタイムウインドウ・
トリガ信号が供給されてオンになると、書き込みパルス
がこれらバッファメモリ19、20に入力され、測定デ
ータの記憶が行われる。
【0047】上記構成によれば、測定信号生成回路11
の第4のD形フリップフロップF4のトリガ端子Tにト
リガディレイ回路12からトリガ信号が入力されること
により、測定動作が開始され、また、測定量に応じて制
御部40から入力される指令で切り替えスイッチSW1
が動作して入力チャネル2に第2の入力端子11bを接
続するかインバータINVの出力を接続するかが決定さ
れ、測定信号生成回路11に入力1、入力2又は入力 ̄
1が供給されてその被測定エッジが連続的に発生され、
第1、第2のゲート回路13、14及びゲートオン/オ
フ制御回路15へ供給されることは明白であるので、図
10中に(1)〜(13)で指示した各部の波形を図1
2に示し、その動作説明を省略するが、図12の波形
は、入力1として図示するような正のパルス信号が入力
され、図10に示すように切り替えスイッチSW1の可
動接点が入力1側に接続されていてインバータINVで
反転された入力 ̄1が入力2として第3のD形フリップ
フロップF3のトリガ端子Tに入力された場合のもので
ある。なお、測定動作を開始するために、トリガディレ
イ回路12で所定の時間遅延されて第4のD形フリップ
フロップF4のトリガ端子Tに入力されるトリガパルス
は特に明示する必要がないので図12から削除されてい
る。
【0048】若干の説明を付加すると、リセットパルス
(1)により、第2、第4のD形フリップフロップF
2、F4は直接リセットされ、第1のD形フリップフロ
ップF1はORゲートG2を介して、第3のD形フリッ
プフロップF3はORゲートG3を介してそれぞれリセ
ットされ、同時にこのリセットパルス(1)により第
1、第2の連続周期測定回路17、18もリセットされ
る。また、入力1の立ち上がりエッジにより第1のD形
フリップフロップF1の出力Qが反転し、これにより第
1のD形フリップフロップF1が作動するが、第1のD
形フリップフロップF1の出力Qが反転した後、一定時
間経過後に第1の連続周期測定回路17が書き込みパル
ス(5)を発生し、第3のゲート回路23がオンのとき
に、バッファメモリ19へ測定データ(立ち上がりエッ
ジ間の周期Pr1, Pr2, ・・・)を書き込むようになっ
ている。これは第1の連続周期測定回路17が内部処理
に要する時間を見込んだためである。図12における時
間tM1がこの内部処理に要する時間を見込んだ時間(書
き込みパルス(5)の発生を含む)である。
【0049】第2の連続周期測定回路18の場合も同様
であり、入力1のパルス幅Wx1の後端の立ち下がりエッ
ジと同時刻のインバータINVからの入力 ̄1(3)の
立ち上がりエッジにより第3のD形フリップフロップF
3の出力 ̄Qが反転し、これより一定時間経過後に第2
の連続周期測定回路17が書き込みパルス(12)を発
生し、第4のゲート回路24がオンのときに、バッファ
メモリ20へ測定データ(立ち下がりエッジ間の周期P
f1, Pf2, ・・・)を書き込むようになっている。図1
2における時間tM2がこの内部処理に要する時間を見込
んだ時間(書き込みパルス(12)の発生を含む)であ
る。
【0050】これら書き込みパルス(5)及び(12)
の発生により第1及び第3のD形フリップフロップF1
及びF3はORゲートG2及びG3を通じてリセットさ
れるが、第2のD形フリップフロップF2はリセットパ
ルスが供給されないのでその出力Qは高レベルのままで
ある。ここで、第2のD形フリップフロップF2の出力
Qは遅延回路DLで時間tだけ遅延されて排他的ORゲ
ートG4の一方の入力に供給されるため、ANDゲート
G5から最初に継続時間tのパルス(波形(11)参
照)が発生される。このパルスの発生により第1、第2
の連続周期測定回路17、18の測定開始時刻が一致で
きる。また、ANDゲートG5から出力される立ち下が
りエッジ間の周期Pf1, Pf2, ・・・のうち、最初の周
期Pf1は入力1のパルス幅Wx1に等しい。このようにし
て各バッファメモリ19、20に書き込まれたデータ内
容(デューティ比が100%に近い場合)を図13に示
す。図13において(a)は測定値と入力1のパルス信
号との関係を示し、(b)はバッファメモリ19、20
の内容を示す。この場合のパルス幅の演算式は次の通り
である。
【0051】パルス幅Wxn=Wx(n-1)+Pfn+Pr(n-1) 一方、ゲートオン/オフ制御回路15は、図11にその
一具体例を示すように、入力1と入力2又は入力 ̄1と
を切り替える切り替えスイッチSW2と、エッジの回数
と時間とを切り替える切り替えスイッチSW3と、プリ
セットカウンタPCT1と、D形フリップフロップF5
と、第1及び第2のラッチLT1及びLT2と、データ
セレクタDSとから構成されており、被測定信号である
入力1、入力2又は入力 ̄1の被測定エッジ信号、又は
内部基準周波数で作られた計数クロックをプリセットカ
ウンタPCT1で計数し、ユーザが設定する被測定信号
のエッジの回数又は時間でゲートオン/オフ信号のオン
/オフ期間を決定するものである。
【0052】測定信号生成回路11からの入力1の被測
定エッジ信号は切り替えスイッチSW2の一方の固定接
点に供給され、入力2又は入力 ̄1の被測定エッジ信号
はこのスイッチSW2の他方の固定接点に供給される。
切り替えスイッチSW2は制御部40からの入力1/2
切り替え制御指令によって可動接点が切り替わり、いず
れか一方の被測定エッジ信号を選択してエッジ回数と時
間を切り替える切り替えスイッチSW3の一方の固定端
子に供給する。この切り替えスイッチSW3の可動接点
は制御部40からのエッジ回数/時間制御指令によって
切り替わり、一方の固定接点に供給されるエッジ信号と
他方の固定接点に供給される内部基準周波数で作られた
計数クロックのいずれかを選択してプリセットカウンタ
PCT1のクロック端子CKに供給する。
【0053】また、制御部40からの第1、第2のゲー
ト回路13、14のオン期間を決定するゲートオン設定
値指令が第1のラッチLT1に送られ、一方、これらゲ
ート回路13、14のオフ期間を決定するゲートオフ設
定値指令が第2のラッチLT2に送られ、オン期間用デ
ータとオフ期間用データが別々にラッチされる。これら
ラッチLT1、LT2の出力信号はデータセレクタDS
の入力端子X1 、X2に供給される。このデータセレク
タDSは、プリセットカウンタPCT1のキャリー端子
Cからキャリー信号が発生する度に、D形フリップフロ
ップF5の出力端子Qに発生する出力信号によって、供
給された入力端子X1 、X2 のデータを交互にプリセッ
トカウンタPCT1のプリセットデータ入力端子に供給
する。このプリセットされたデータに応じてプリセット
カウンタPCT1のキャリー信号の発生タイミングは制
御され、このキャリー信号はトグル動作するように回路
が構成されたD形フリップフロップF5のクロックとし
てトリガ端子Tに入力され、ゲートオン/オフ信号を生
成する。また、ゲートオン/オフ信号の初期状態をオン
又はオフのいずれか希望の状態に設定するために、D形
フリップフロップF5のプリセット入力端子Sを利用し
て、測定開始前に予めユーザが制御部40よりスタート
オン/オフ設定パルスを入力して設定できるようになっ
ている。
【0054】次に、トリガディレイ回路12の一具体例
を図14に示す。このトリガディレイ回路12は、デー
タ入力端子Dにそれぞれ高レベル信号Hが供給される2
つのD形フリップフロップF6、F7と、1つのAND
ゲートG8と、1つのプリセットカウンタPCT2と、
1つのラッチLT3と、ディレイ有りとディレイ無しと
を切り替えるディレイ有/無切り替えスイッチSW4と
から構成されており、外部からトリガ信号が入力される
とその直後からユーザが設定してある時間経過した後に
測定信号生成回路11へトリガ信号を送出するものであ
る。時間経過のタイミングは、内部基準周波数で作られ
た計数クロックをプリセットカウンタPCT2へ入力し
てこのプリセットカウンタPCT2のキャリー端子Cか
ら発生するキャリー信号を利用する。
【0055】制御部40からのトリガディレイ回路12
のディレイ時間を決定するディレイ時間設定値指令はラ
ッチLT3に送られてラッチされる。このラッチされた
ディレイ時間設定値は、測定開始前にディレイ時間設定
パルスによってプリセットカウンタPCT2のプリセッ
トデータ入力端子に予め入力される。外部トリガ入力は
D形フリップフロップF6のトリガ端子T及びディレイ
有/無切り替えスイッチSW4のディレイ無し固定接点
に供給され、このD形フリップフロップF6の出力Qは
ANDゲートG8の一方の入力に供給される。ANDゲ
ートG8の他方の入力には計数クロックが供給されてお
り、その出力はプリセットカウンタPCT2のクロック
端子に供給される。
【0056】上記構成において、ディレイ有/無切り替
えスイッチSW4の可動接点がD形フリップフロップF
7の出力Q側のディレイ有り固定接点に接続されている
と、外部トリガ入力によってD形フリップフロップF6
の出力Qが反転し、計数クロックがANDゲートG8を
介してプリセットカウンタPCT2に供給され、入力さ
れているプリセットデータによる設定時間だけ経過後に
プリセットカウンタPCT2のキャリー端子Cからキャ
リー信号が発生される。このキャリー信号はトグル動作
するように回路が構成されたD形フリップフロップF7
のクロックとしてトリガ端子Tに入力される。その結
果、D形フリップフロップF7の出力Qからパルス信
号、即ちトリガ信号が発生され、ディレイ有/無切り替
えスイッチSW4のディレイ有り固定接点を経て測定信
号生成回路11へ送られる。トリガ信号を遅延させる必
要がない場合には、遅延時間を0に設定すると、ディレ
イ有/無切り替えスイッチSW4の可動接点がディレイ
無し固定接点に接続され、外部トリガ入力が直接測定信
号生成回路11へ出力される。
【0057】次に、第1、第2の連続周期測定回路1
7、18の一具体例について図15を参照して説明す
る。これら連続周期測定回路17、18としては、例え
ば特願昭62−25326号に示す技術を基本構成とし
て利用することができる。上述したように、第1、第2
の連続周期測定回路17、18の回路構成は実質的に同
じものでよく、図2を参照して説明したように、端数時
間t1 、t2 と、時間t1の終りから時間t2 の終りま
でに含まれる計数クロックの数Np1k 、Np2k にこの計
数クロックの周期T0 を掛け算したデータNp1K T0 、
Np2K T0 とを算出し、この算出したデータのうち、N
p1K T0 、Np2K T0 はそのまま出力し、端数時間t1
、t2 についてはその差(t1 −t2 )を電圧に変換
し、さらにA/D変換器でこれをディジタル値にしたΔ
Vp1K 、ΔVp2K を出力できる回路構成であればよく、
図15は特願昭62−25326号に示す技術を基本構
成とし、上記動作が行えるようにこれを一部変更した第
1の連続周期測定回路17の一具体例を示す。勿論、第
2の連続周期測定回路18も同様の回路構成のものでよ
く、また、図15の回路構成に限定されるものではな
い。
【0058】図15に示す連続周期測定回路17は、第
1〜第4の4つのJKフリップフロップF11〜F14
と、1つのD形フリップフロップF15と、第1及び第
2の端数時間−電圧変換器TV1及びTV2と、第1〜
第5の5つのANDゲートAG11〜AG15と、第1
〜第4の4つのORゲートOG11〜OG14と、第1
及び第2の端数時間−電圧変換器TV1及びTV2の出
力値間の減算を行う引き算増幅器SA1と、第1及び第
2の端数時間−電圧変換器TV1及びTV2の出力値を
引き算増幅器SA1に切り替えて入力することが可能な
切り替えスイッチSW11と、クロックを1/Mに分周
する1/M分周器FD1と、第1及び第2の2つのワン
ショットマルチバイブレータMM1及びMM2と、Np1
K T0 を計数するプリセット型計数器PCT11と、端
数量(t1 −t2 )電圧をサンプルホールドするサンプ
ルホールド回路SAH1と、サンプルされた端数量電圧
をディジタル信号に変換するアナログ−ディジタル変換
器(A/D変換器)AD1とから構成されている。これ
ら構成要素の接続状態は図示の通りであるのでその説明
を省略する。なお、第1〜第4の各JKフリップフロッ
プF11〜F14のJ及びK端子と、D形フリップフロ
ップF15のデータ端子Dとにそれぞれ供給されている
Hは高レベル信号を表す。
【0059】上記構成において、入力端子IN1には第
1のゲート回路13を通過した入力1の被測定エッジ信
号が供給される。(第2の連続周期測定回路18の場合
には入力端子IN1に第2のゲート回路14を通過した
入力2又は入力 ̄1の被測定エッジ信号が供給され
る。)以下の動作説明は第1の連続周期測定回路17の
場合であるが、第2の連続周期測定回路18の場合も同
様の動作を行うことは言うまでもない。
【0060】入力端子IN1に供給された入力1の被測
定エッジ信号は第1のJKフリップフロップF11のト
リガ(クロック)入力端子Tに入力され、第1番目のエ
ッジ信号によってレベル反転したJKフリップフロップ
F11の出力Qが第1の端数時間−電圧変換器TV1に
供給される。第1の端数時間−電圧変換器TV1はこの
エッジ(例えば図2のE11)から2つ目の計数クロック
迄の時間t1 (図2参照)を算出してこれを電圧信号Δ
V1に変換する。また、JKフリップフロップF11の
出力 ̄Q(Qの論理反転出力)は第2の端数時間−電圧
変換器TV2に接続されており、次に入力する被測定エ
ッジ信号(2番目のエッジ信号)によってレベル反転し
た出力 ̄Qがこの第2の端数時間−電圧変換器TV2に
供給されると、第2の端数時間−電圧変換器TV2はこ
のエッジ(例えば図2のE12)から2つ目の計数クロッ
ク迄の時間t2 (図2参照)を算出してこれを電圧信号
ΔV2に変換する。以下同様にして第1の端数時間−電
圧変換器TV1は第3、第5、・・・の奇数番目のエッ
ジから2つ目の計数クロック迄の時間に対応する電圧信
号ΔV2n-1を発生し、第2の端数時間−電圧変換器TV
2は第4、第6、・・・の偶数番目のエッジから2つ目
の計数クロック迄の時間に対応する電圧信号ΔV2nを発
生することになる。
【0061】これら電圧信号ΔV2n-1及びΔV2nは切り
替えスイッチSW11を介して引き算増幅器SA1に供
給される。この切り替えスイッチSW11は連動動作す
る2つの切り替えスイッチよりなり、第1の切り替えス
イッチの可動接点1cは引き算増幅器SA1の+側入力
に接続され、その一方の固定接点1aは第1の端数時間
−電圧変換器TV1の出力側に、他方の固定接点1bは
第2の端数時間−電圧変換器TV2の出力側にそれぞれ
接続され、また、第2の切り替えスイッチの可動接点2
cは引き算増幅器SA1の−側入力に接続され、その一
方の固定接点2aは第2の端数時間−電圧変換器TV2
の出力側に、他方の固定接点2bは第1の端数時間−電
圧変換器TV1の出力側にそれぞれ接続されている。
【0062】引き算増幅器SA1における演算は、上述
したように端数量(t1 −t2 )の電圧を求めるもので
あるから、始端側の電圧から終端側の電圧を減算する。
従って、初期設定時に切り替えスイッチSW11の可動
接点は図示する位置にあり、始めに(ΔV1−ΔV2)
の引き算が行われる。なお、引き算増幅器SA1におけ
る演算は常に始端側の電圧から終端側の電圧を減算する
演算であるが、次の引き算においては直前の終端側の電
圧(ΔV2)が始端側の電圧として利用できるので、ス
イッチSW11を切り替えて第2の端数時間−電圧変換
器TV2の出力(ΔV2)から第1の端数時間−電圧変
換器TV1の2番目の出力(ΔV3)を引き算すること
になる(ΔV2−ΔV3)。その次の引き算は再びスイ
ッチSW11を切り替えて第1の端数時間−電圧変換器
TV1の2番目の出力(ΔV3)から第2の端数時間−
電圧変換器TV2の2番目の出力(ΔV4)を引き算し
(ΔV3−ΔV4)、以下交互にスイッチSW11を切
り替えて引き算を行うことになる。
【0063】このようにして算出した端数量電圧(ΔV
n −ΔVn+1 )をサンプルホールド回路SAH1でサン
プルし、さらにA/D変換器AD1でこれをディジタル
値にした端数量電圧のディジタル値ΔVp1K を第1のバ
ッファメモリ19及びトリガデータ捕捉回路22へ出力
する。また、時間tn の終りから時間t(n+1) の終りま
でに含まれる計数クロックの数Np1k にこの計数クロッ
クの周期T0 を掛け算したデータNp1K T0 はプリセッ
ト型計数器PCT11より第1のバッファメモリ19及
びトリガデータ捕捉回路22へ出力される。
【0064】一方、第2のワンショットマルチバイブレ
ータMM2から発生される書き込みパルスは第3のゲー
ト回路23を介して第1のバッファメモリ19に供給さ
れ、この第3のゲート回路23がトリガデータ捕捉回路
22からのタイムウインドウ・トリガ信号によってオン
にされると、第1のバッファメモリ19に供給され、入
力される測定データの書き込みを開始させる。よって、
これら周期データより演算解析部30において上述した
ようにして被測定信号の周期を連続して測定することが
できる。なお、書き込みパルスはトリガデータ捕捉回路
22へも供給され、このトリガデータ捕捉回路22に供
給される上記測定データの書き込みを行う。
【0065】次に、第1、第2のバッファメモリ19、
20の一具体例を図16に示す。書き込みパルスが入力
されたときに測定部10からのデータを連続的に漏れな
く記憶するため、各バッファメモリ19、20はそれぞ
れ二重バッファとされ、同規模の2組のアドレスカウン
タ(ACT1、ACT2)とRAM(RAM1、RAM
2)が使用され、それらは交互に書き込み動作をする。
また、一方のアドレスカウンタとRAMに書き込み動作
を行っている間は、他方のアドレスカウンタとRAMは
読み出される。必要に応じて書き込みよりも読み取りの
速度を上げて、読み取り後、次にそのバッファメモリに
対する書き込みが行われるまでの時間に必要な演算を行
うことができるようにしてもよい。図16には第1のバ
ッファメモリ19の一具体例を示すが、第2のバッファ
メモリ20も同様の回路構成で良く、第1、第2の連続
周期測定回路17、18からの書き込みデータ(周期デ
ータ)Np1K T0 、Np2K T0 及びΔVp1K 、ΔVp2K
はこれら連続周期測定回路17、18から書き込みパル
スが供給されると、各バッファメモリ19、20のRA
Mに区別されて記憶される。なお、図16中、AG21
〜AG24はANDゲートを、OG21〜OG24はO
Rゲートを、F21及びF22はD形フリップフロップ
をそれぞれ示す。
【0066】次に、トリガデータ捕捉回路22の一具体
例を図17に示す。このトリガデータ捕捉回路22は、
測定開始前に予めユーザが設定するトリガ捕捉データの
基準値(Pr1 、Pr2 )と連続周期測定回路17又は
18のいずれかのデータ(Pn)を逐次マグニチュード
・コンパレータで比較し、上述した設定条件(一致:P
r=Pn、不一致:Pr≠Pn、大:Pr<Pn、小:
Pr>Pn、範囲内:Pr1 <Pn<Pr2 、範囲外:
Pn<Pr1 ,Pn>Pr2 )を満足したときにタイム
ウインドウ・トリガ信号を発生させ、このタイムウイン
ドウ・トリガ信号を第3、第4のゲート回路23、24
へ入力し、測定データのバッファメモリ19、20への
書き込みを制御するものである。
【0067】よって、図17に示すように、ユーザが設
定するトリガ捕捉データの基準値Pr1 及びPr2 をそ
れぞれラッチするための第1及び第2のラッチ回路LT
11及びLT12が設けられ、これらラッチ回路LT1
1及びLT12の出力は第1及び第2のマグニチュード
・コンパレータMC1及びMC2に送られる。一方、第
1、第2の連続周期測定回路17、18からの周期デー
タは切り替えスイッチSW32によっていずれか一方が
第3のラッチ回路LT13に入力され、これに伴い第
1、第2の連続周期測定回路17、18からの書き込み
パルスも切り替えスイッチSW33によって対応する一
方が選択される。即ち、第1の連続周期測定回路17か
らの周期データ(1)が書き込まれるときには第1の連
続周期測定回路17からの書き込みパルス(1)が、第
2の連続周期測定回路18からの周期データ(2)が書
き込まれるときには第2の連続周期測定回路18からの
書き込みパルス(2)がそれぞれ第3のラッチ回路LT
13のクロック端子に供給される。この第3のラッチ回
路LT13の出力は第1及び第2のマグニチュード・コ
ンパレータMC1及びMC2に送られ、ユーザ設定の基
準値と比較される。本例ではこれらマグニチュード・コ
ンパレータMC1及びMC2において上記設定条件のう
ちの一致:Pr=Pn及び小:Pr>Pnに相当するA
=B、A>B(ここで、Aはユーザ設定の基準値、Bは
測定データをそれぞれ示す)の比較のみを行い、他の設
定条件(不一致:Pr≠Pn、大:Pr<Pn、範囲
内:Pr1<Pn<Pr2 、範囲外:Pn<Pr1 ,P
n>Pr2 )は4つのインバータIN31〜IN34と
4つのANDゲートAG31〜AG34との組み合わせ
によって行っているが、これは単なる一例であり、種々
の回路構成が使用できることは言うまでもない。
【0068】比較結果の出力は切り替えスイッチSW3
1の対応する固定接点に供給され、このスイッチSW3
1の可動接点が接続されている比較結果の出力、つまり
設定条件を満足した出力、が得られると、この出力はD
形フリップフロップF31に供給され、タイムウインド
ウ・トリガ信号が発生される。このタイムウインドウ・
トリガ信号は連続出力として第3、第4のゲート回路2
3、24へ送出され、これらゲート回路23、24を測
定動作が終了するまでオンにする。スイッチSW31は
制御部40からの条件設定信号によってその可動接点が
設定された条件に合致する固定接点に接続される。
【0069】上記構成のトリガデータ捕捉回路22は前
述した米国特許第4611926号に開示されたパルス
・ジッタ・カウンタの測定値弁別回路と機能的には同じ
であるが、回路構成が相違する。具体的には、ユーザ設
定データと測定値の比較回路として、パルス・ジッタ・
カウンタではカウンタを利用しているのに対し、本例で
はマグニチュード・コンパレータを利用している点であ
る。汎用ICで構成した場合、プリセッタブル・カウン
タは通常4ビット/1個であるのに対し、マグニチュー
ド・コンパレータは8ビット/1個で構成でき、ハード
ウエア規模が半分で済む。また、測定値と同じようにp
s(ピコ秒)オーダーの高分解能弁別が必要になった場
合、カウンタで構成すると、弁別用カウンタをハードウ
エア規模が大きい測定値用カウンタと同じ回路にして
も、計数クロックの分解能(10ns〜5ns程度)で
の弁別しか実現できず、端数時間を比較できる分解能
(psオーダー)での弁別はできない。一方、マグニチ
ュード・コンパレータで構成すると、単純にコンパレー
タの比較ビット数を並列に増やすだけで、計数クロック
分解能でのデータと端数時間データを併せて比較でき、
ハードウエア規模も小さくて済み、非常に単純な構成で
済むという顕著な利点がある。
【0070】タイムウインドウ・トリガ機能はバースト
信号の解析に極めて有効である。よって、上記のように
構成したこの発明のタイムウインドウ・トリガ機能を備
えたジッタ解析装置により実際のバースト信号を解析す
る具体例について以下に説明する。まず、TDMA通信
などに用いられる一般的なバースト信号の波形を図18
に示す。図中、T1はバースト信号オン時間を、T3は
バースト信号オフ時間をそれぞれ示し、T2はバースト
オン/オフ信号の周期を示す。以下、この図18に示す
波形を基本にしてバースト信号の具体的な解析方法を述
べる。
【0071】(1)バーストオン/オフ区間が既知であ
る場合 図19にタイミング波形を示すように、タイムウインド
ウ・トリガ機能によりある一定(Tr)以上のブランク
時間T3をバースト信号オフ区間として捕捉し、このバ
ースト信号オフ区間終了時にタイムウインドウ・トリガ
信号を発生させてその直後から測定データの捕捉を開始
させ(第3、第4のゲート回路23、24をオンにして
書き込みパルスをバッファメモリ19、20に供給し、
バッファメモリ19、20への測定データの書き込みを
開始させ)、その後は前述したセルフゲーティング機能
を使ってバースト信号オン区間中は測定し、バースト信
号オフ区間T3中は休止するように時間を設定して、測
定→休止→測定→休止・・・を自動的に繰り返させる。
そして、データ解析時に、データマスク機能でタイムウ
インドウ・トリガ機能で捕捉した後に生じたバースト信
号オフ区間T3が取り扱われないようにマスクし、さら
に、マスクデータ補間機能でマスクによる欠落データの
補間を行えば、測定量の周波数成分解析も可能になる。
【0072】(2)バーストオン/オフ区間が未知の場
合 (a)被測定信号のS/Nが良好である場合 まず、図20にタイミング波形を示すように、単純に被
測定信号の連続周期を測定し、一連の測定結果からバー
スト信号オフ区間を示すデータ(本例では比較的周期が
長く、それが一定周期的に発生するデータ)を検索す
る。
【0073】次に、図21にタイミング波形を示すよう
に、タイムウインドウ・トリガ機能により検索したデー
タのうち最初に出現するデータ(長さT3)をバースト
信号
【0074】オフ区間として捕捉し、このバースト信号
オフ区間T3の終了時にタイムウインドウ・トリガ信号
を発生させてその直後から測定データの捕捉を開始させ
(第3、第4のゲート回路23、24をオンにして書き
込みパルスをバッファメモリ19、20に供給し、バッ
ファメモリ19、20への測定データの書き込みを開始
させ)、その後は前述したセルフゲーティング機能を使
ってバースト信号オン区間中は測定し、バースト信号オ
フ区間T3中は休止するように時間を設定して、測定→
休止→測定→休止・・・を自動的に繰り返させる。そし
て、データ解析時に、データマスク機能でタイムウイン
ドウ・トリガ機能で捕捉した後に生じたバースト信号オ
フ区間T3が取り扱われないようにマスクし、さらに、
マスクデータ補間機能でマスクによる欠落データの補間
を行えば、測定量の周波数成分解析も可能になる。
【0075】(b)被測定信号のS/Nが悪い場合 上記(a)の場合と同様にしてバースト信号オフ区間を
一度測定する。次に、図22にタイミング波形を示すよ
うに、タイムウインドウ・トリガ機能によりある一定
(Tr)以上のブランク時間T3をバースト信号オフ区
間として捕捉し、このバースト信号オフ区間T3の終了
時にタイムウインドウ・トリガ信号を発生させてその直
後から測定データの捕捉を開始させ、その後は前述した
セルフゲーティング機能を使ってバースト信号オン区間
中は測定し、バースト信号オフ区間中は休止するように
時間を設定して、測定→休止→測定→休止・・・を自動
的に繰り返させる。そして、データ解析時に、データマ
スク機能でタイムウインドウ・トリガ機能で捕捉した後
に生じたバースト信号オフ区間(図22ではT6、T
7)が取り扱われないようにマスクし、さらに、周波数
成分を解析する場合には、マスクデータ補間機能でマス
クによる欠落データを補間する。
【0076】かくして、この発明のジッタ解析装置によ
れば、非連続的なバースト信号を含むパルス状の被測定
信号における時間/周波数領域の諸量、例えば周期、周
波数、パルス幅、デューティ比、時間間隔、位相などを
連続的に測定するに際し、タイムウインドウ・トリガ機
能により被測定信号のある特定区間を見つけ出してその
直後から測定データを連続して捕捉して測定を行った
り、或いは見つけ出した特定区間の直後から測定を禁止
したりすることができるから、所望の区間の被測定信号
の時間/周波数領域の諸量を連続的に精度良く測定する
ことができ、特にバースト信号の解析に有効である。ま
た、個々のデータにはバースト信号のオン/オフにかか
わらず取得された時刻が記録されているので、これらの
諸量の統計演算、度数分布、経過時間に対する変化、周
波数成分等の解析を行うときには、バースト信号オフ期
間中に発生するデータを除去(マスク)することができ
るとともに、除去されたデータの前後の時刻関係からデ
ータの補間が行え、連続信号解析に加えて従来不可能で
あった非連続的なバースト信号のジッタ解析をも高精度
に行うことができる。
【0077】なお、この発明によるタイムウインドウ・
トリガ機能をデータ捕捉終了タイミングを作る(測定デ
ータの書き込みを禁止するタイムウインドウ・トリガ信
号を発生する)ために使用する場合には、例えばトリガ
データ捕捉回路22からバッファメモリ19、20へ出
力されるタイムウインドウ・トリガ信号の論理レベルを
単純に反転すればよく、これによってトリガデータ捕捉
回路22におけるデータの監視により、ユーザが設定し
たデータの条件を満足するまでは被測定信号が入力され
た直後から連続周期測定回路17、18での周期測定が
連続して実行され(外部トリガ信号によって測定開始時
刻を設定してもよい)、測定データがバッファメモリ1
9、20に書き込まれるが、ユーザが設定したデータの
条件を満足したときにはタイムウインドウ・トリガ信号
が発生され、これが第3、第4のゲート回路23、24
にデータ捕捉終了信号として供給され、これらゲート回
路23、24をオフにする。よって、その直後からバッ
ファメモリ19、20へのデータの書き込みを禁止する
ことができる。
【0078】また、上記実施例はこの発明の単なる例示
に過ぎず、従って、その構成や回路接続、使用する素子
等は必要に応じて種々に変更及び変形できることは言う
までもない。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、2系統の連続周期測定回路を設け、これら測定回路
にパルス状の被測定信号の立ち上がりエッジ又は立ち下
がりエッジを入力してその周期を連続的に測定するに際
し、タイムウインドウ・トリガ機能により被測定信号の
ある特定区間を見つけ出してその直後から測定データを
連続して捕捉して測定を行ったり、或いは見つけ出した
特定区間の直後から測定を禁止したりすることができる
から、連続的なパルス信号のような被測定信号が入力さ
れた場合でも、非連続的なバースト信号が入力された場
合でも、この被測定信号の所望の区間の時間/周波数領
域の諸量、例えば周期、周波数、パルス幅、デューティ
比、時間間隔、位相などを連続的に高精度に測定して、
これらの諸量の統計演算、度数分布、経過時間に対する
変化、周波数成分を精度良く解析することができる。特
に、非連続的なバースト信号の入力時においては見つけ
出した最初のバースト信号オフ期間の終了直後から被測
定信号の測定が行え、さらに、その後のバースト信号オ
フ期間中は測定を禁止できるので、被測定信号の時間/
周波数領域の諸量、例えば周期、周波数、パルス幅、デ
ューティ比、時間間隔、位相などを連続的に高精度に測
定することができ、また、個々のデータにはバースト信
号のオン/オフにかかわらず取得された時刻が記録され
ているので、これらの諸量の統計演算、度数分布、経過
時間に対する変化、周波数成分等の解析を行うときに
は、バースト信号オフ期間中に発生するデータを除去
(マスク)することができるとともに、除去されたデー
タの前後の時刻関係からデータの補間が行え、連続信号
解析に加えて従来不可能であった非連続的なバースト信
号のジッタ解析をも精度良く行うことができるという顕
著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるタイムウインドウ・トリガ機能
を備えたジッタ解析装置の一実施例の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1のジッタ解析装置の連続周期測定回路での
連続周期測定動作を説明するための波形図である。
【図3】図1のジッタ解析装置において入力パルスのパ
ルス幅やデューティ比を測定する場合に2つの連続周期
測定回路の測定開始時刻を合わせる方法を説明するため
のタイムチャートである。
【図4】図1のジッタ解析装置において入力パルスの周
期及び周波数を測定する場合の動作を説明するためのタ
イムチャートである。
【図5】図1のジッタ解析装置において入力パルスのパ
ルス幅及びデューティ比を測定する場合の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図6】度数分布表示により算出したデータの解析を行
う一例を示す図である。
【図7】時間変化表示により算出したデータの解析を行
う一例を示す図である。
【図8】除去されたデータの前後関係からデータの補間
が行える態様を説明するためのタイムチャートである。
【図9】Aはパルス幅の時間経過を示す図、Bは直線補
間を説明するための図、Cはパルス幅ジッタの周波数ス
ペクトラムの例を示す図である。
【図10】図1のジッタ解析装置に使用された測定信号
生成回路、ゲート回路及び切り替え回路の一具体例を示
す回路図である。
【図11】図1のジッタ解析装置に使用されたゲートオ
ン/オフ制御回路の一具体例を示す回路図である。
【図12】図10の測定信号生成回路の各部における信
号波形を示すタイムチャートである。
【図13】入力パルスのデューティ比が100%近い場
合の連続周期測定回路での測定値とバッファメモリに記
憶される内容との関係を示す図である。
【図14】図1のジッタ解析装置に使用されたトリガデ
ィレイ回路の一具体例を示す回路図である。
【図15】図1のジッタ解析装置に使用された連続周期
測定回路の一具体例を示す回路図である。
【図16】図1のジッタ解析装置に使用されたバッファ
メモリの一具体例を示す回路図である。
【図17】図1のジッタ解析装置に使用されたトリガデ
ータ捕捉回路の一具体例を示す回路図である。
【図18】図1のジッタ解析装置でのバースト信号解析
の一具体例を説明するためのタイムチャートである。
【図19】図1のジッタ解析装置でのバースト信号解析
の一具体例を説明するためのタイムチャートである。
【図20】図1のジッタ解析装置でのバースト信号解析
の一具体例を説明するためのタイムチャートである。
【図21】図1のジッタ解析装置でのバースト信号解析
の一具体例を説明するためのタイムチャートである。
【図22】図1のジッタ解析装置でのバースト信号解析
の一具体例を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
10 測定部 11 測定信号生成回路 12 トリガディレイ回路 13、14 ゲート回路 15 ゲートオン/オフ制御回路 16 切り替え回路 17、18 連続周期測定回路 19、20 バッファメモリ 22 トリガデータ捕捉回路 23、24 ゲート回路 30 演算解析部 31、32 端数量加算部 33 測定量演算部 34 解析演算部 40 制御部 50 表示部 60 操作部 70 バス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非連続的なバースト信号を含むパルス状
    の被測定信号の一方のエッジが与えられ、該エッジの周
    期を連続的に測定する第1の連続周期測定回路と、 非連続的なバースト信号を含むパルス状の被測定信号の
    一方のエッジ又は前記第1の連続周期測定回路に入力さ
    れる被測定信号の他方のエッジが与えられ、該エッジの
    周期を連続的に測定する第2の連続周期測定回路と、 前記第1及び第2の連続周期測定回路から出力される測
    定周期データを記憶するための第1及び第2のメモリ
    と、 前記第1又は第2の連続周期測定回路から出力される測
    定周期データとユーザが予め設定した基準データとを逐
    次比較し、条件を満足するまでは前記第1及び第2の連
    続周期測定回路から出力される測定周期データが前記第
    1及び第2のメモリへ記憶されることを禁止するととも
    に、条件を満足したときにタイムウインドウ・トリガ信
    号を発生してそれ以後に前記第1及び第2の連続周期測
    定回路から出力される測定周期データの前記第1及び第
    2のメモリへの記憶を可能にするタイムウインドウ・ト
    リガ機能を有する手段と、 前記第1及び第2のメモリに記憶された測定周期データ
    に基づいて、前記被測定信号の少なくとも周期、パルス
    幅を含む時間/周波数の諸量を算出する測定量演算手段
    と、 算出された被測定信号の時間/周波数の諸量の解析を行
    う解析手段とを具備することを特徴とするタイムウイン
    ドウ・トリガ機能を備えたジッタ解析装置。
  2. 【請求項2】 非連続的なバースト信号を含むパルス状
    の被測定信号の一方のエッジが与えられ、該エッジの周
    期を連続的に測定する第1の連続周期測定回路と、 非連続的なバースト信号を含むパルス状の被測定信号の
    一方のエッジ又は前記第1の連続周期測定回路に入力さ
    れる被測定信号の他方のエッジが与えられ、該エッジの
    周期を連続的に測定する第2の連続周期測定回路と、 前記第1及び第2の連続周期測定回路から出力される測
    定周期データを記憶するための第1及び第2のメモリ
    と、 前記第1又は第2の連続周期測定回路から出力される測
    定周期データとユーザが予め設定した基準データとを逐
    次比較し、条件を満足するまでは前記第1及び第2の連
    続周期測定回路から出力される測定周期データが前記第
    1及び第2のメモリへ記憶されることを可能にするとと
    もに、条件を満足したときにタイムウインドウ・トリガ
    信号を発生してそれ以後に前記第1及び第2の連続周期
    測定回路から出力される測定周期データの前記第1及び
    第2のメモリへの記憶を禁止するタイムウインドウ・ト
    リガ機能を有する手段と、 前記第1及び第2のメモリに記憶された測定周期データ
    に基づいて、前記被測定信号の少なくとも周期、パルス
    幅を含む時間/周波数の諸量を算出する測定量演算手段
    と、 算出された被測定信号の時間/周波数の諸量の解析を行
    う解析手段とを具備することを特徴とするタイムウイン
    ドウ・トリガ機能を備えたジッタ解析装置。
  3. 【請求項3】 前記第1又は第2の連続周期測定回路か
    ら出力される測定周期データとユーザが予め設定した基
    準データとを逐次比較する前記タイムウインドウ・トリ
    ガ機能を有する手段における比較手段が、これらデータ
    の大きさを比較するマグニチュード・コンパレータであ
    り、トリガデータ捕捉分解能を測定分解能と同じにした
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイムウイン
    ドウ・トリガ機能を備えたジッタ解析装置。
  4. 【請求項4】 前記被測定信号のエッジが入力され、該
    エッジに基づいて前記第1及び第2の連続周期測定回路
    への前記被測定信号のエッジの入力をオン/オフ制御す
    る制御回路をさらに含み、非連続的なバースト信号が入
    力された場合に、外部よりバーストオン/オフ信号が入
    力されないときには、該制御回路からオン/オフ信号を
    供給してバースト信号オフ期間中は前記連続周期測定回
    路への信号入力を禁止するようにしたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載のタイムウインドウ・トリガ機能
    を備えたジッタ解析装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のメモリに記憶された
    測定周期データに基づいて、前記被測定信号の周期、周
    波数、パルス幅、デューティ比、時間間隔、位相などの
    時間/周波数の諸量を算出するとともに、これら諸量の
    統計演算、度数分布、経過時間に対する変化、周波数成
    分などの解析結果を得ることができ、さらに、データ取
    得時の時刻を漏れなく記憶し、非連続的なバースト信号
    の解析時に、バースト信号オフ期間によって発生する不
    必要なデータを除去するとともに除去されたデータの前
    後の時刻関係からデータの補間が行えるようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のタイムウインドウ
    ・トリガ機能を備えたジッタ解析装置。
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