JPH0783857B2 - エアレススプレー方法におけるスプレー巾の変化方法 - Google Patents

エアレススプレー方法におけるスプレー巾の変化方法

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JPH0783857B2
JPH0783857B2 JP2505260A JP50526090A JPH0783857B2 JP H0783857 B2 JPH0783857 B2 JP H0783857B2 JP 2505260 A JP2505260 A JP 2505260A JP 50526090 A JP50526090 A JP 50526090A JP H0783857 B2 JPH0783857 B2 JP H0783857B2
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ユニオン カーバイド ケミカルズ アンド プラスティックス カンパニー インコーポレイテッド
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Description

【発明の詳細な説明】 関連する特許出願 本出願は、1987年12月21日付けで出願された米国特許出
願番号第133,068号の部分継続出願であり、その内容は
ここに言及することによりすべて本明細書の一部として
組み入れるものとする。上記出願は、1986年7月8日付
けで出願され、現在放棄された米国特許出願番号第833,
156号の部分継続出願でもある。本出願はまた、1988年
7月14日付け米国特許出願第218,896号並びに1988年7
月14日付け米国特許出願第218,910号に関係する技術内
容をも含んでいる。
発明の分野 本発明は、液体組成物をスプレーする技術に関するもの
である。特には、本発明は、与えられたエアレススプレ
ーノズルに対して予想される広いスプレーパターンを生
成するようエアレススプレー技術を使用して液体組成物
をスプレーする方法及び装置に関するものである。本発
明はまた、スプレー作業中スプレーパターンの巾を変更
する技術にも関係する。
発明の背景 コーティング配合物は、基材に衝突しそして液体コーテ
ィングを形成する液体スプレーを形成させるために、そ
れを加圧下でオリフィスを通して大気中に噴出すること
により基材に被覆するのが普通である。コーティング業
界では、通常、3つのタイプのオリフィススプレー、す
なわち、エア・スプレー、エアレス・スプレー、エアア
シスト(air−assisted)・エアレス・スプレーが一般
に用いられている。
エアスプレーは、液体コーティング配合物を液滴に分断
しそしてこれら液滴を基材に向けて推進するのに圧縮空
気を使用する。最も一般的なタイプの空気ノズルは、コ
ーティング配合物及び高速空気をノズルの外側で混合し
て微粒子化即ち噴霧化を生ぜしめる。補助空気流を用い
てスプレーの形状を変更する。コーティング配合物は比
較的小さな圧力降下しか伴わずにスプレーノズルの液体
オリフィスを通って流れる。スプレーされるコーティン
グ配合物の粘度及び量に応じて、通常18psiより小さい
圧力のサイホン或は圧力フィードを用いる。
エアレススプレーは、コーティング配合物を高速でオリ
フィスに通して推進させるのにオリフィスを横切っての
大きい圧力降下を使用する。高速の液体は、オリフィス
を出る際に、液滴に分断されそして空気中に分散して液
体スプレーを形成する。液滴を基材に運ぶに充分の運動
量が噴霧化後に残っている。液体スプレーの形状を変え
るようスプレーチップが輪郭どられるが、円形乃至楕円
形コーン或いはフラットファンにするのが普通である。
時として、乱流促進器をスプレーノズルに挿入して噴霧
化を助成することがある。スプレー圧は、700〜5000psi
の範囲が代表的である。必要とされる圧力は流体粘度と
ともに増大する。
エアアシストエアレススプレーは、エアスプレーとエア
レススプレーとの特徴を兼備する。これは、圧縮空気及
びオリフィスによる高い圧力降下の両方を用いて、代表
的には各々のタイプの微粒子化を各々自体で発生する場
合に比べて穏やかな条件下で、コーティング配合物を噴
霧化しかつ液体スプレーを造形する。圧縮空気圧及び空
気流量はエアスプレーの場合に比べて小さいのが普通で
ある。液体の圧力降下はエアレススプレーの場合より小
さいが、エアスプレーの場合より大きいのが普通であ
る。液体スプレー圧は200〜800psiの範囲が代表的であ
る。必要とされる圧力は流体粘度とともに増大する。
エアスプレー、エアレススプレー、エアアシストスプレ
ーは、また、液体コーティング配合物を加熱して、或い
は空気を加熱して或いは両方を加熱して使用することが
できる。加熱することにより液体コーティング配合物の
粘度を下げて噴霧化を助成する。
これらスプレー技術に対してスプレーノズルチップは、
スプレーされるべきコーティング配合物、その量、被覆
されるべき表面積、所望される厚さ等に対処するように
オリフィス寸法及び角度を変更して作製される。
スプレーノズルチップの適正な選択は、特定の用途に対
するファン巾によりまた所望量のコーティング配合物を
提供しそして適正な噴霧化を達成するオリフィス寸法に
より決定される。
代表的に、比較的低い粘度の配合物に対しては、小さな
オリフィス寸法を有するノズルチップが好ましい。より
高い粘度の配合物に対しては、一層大きなオリフィス寸
法を有するノズルチップが所望される。噴霧される流体
の量は一般に、オリフィスの寸法により決定されそして
被覆コーティングの厚さはオリフィス寸法と生成される
スプレーファンの角度(斯界では一般にスプレー角度と
呼ばれる)により決定される。従って、同じ寸法を有す
るが異なったスプレー角度を有する2つのノズルは、同
量のコーティング配合物を付着するが、その被覆表面積
は異なる。
与えられたスプレー及びコーティング配合物条件の組合
せに対して、単位時間あたり一層広い表面積を被覆する
ようになるたけ広いスプレーを提供するノズルチップを
使用することが一般に所望される。
ノズルオリフィスからの所定の距離において測定したス
プレーの巾を決定するスプレー角度は、オリフィスがノ
ズルチップに切り込まれる態様に依存する。多くの異な
ったエアレス形式のノズルチップ設計が今日使用されて
いるが、それはすべてV形カットがチップに形成される
ことを必要とする。V形カットの深さと角度がスプレー
角度従って得られるスプレーの巾を決定する。一般に
は、V形カットが深くて狭い程、。生成されるフラット
ファン状スプレーパターンは広くなる。しかしながら、
大きなスプレー角度を有するノズルチップは作製困難で
ありそして作製費用が高くなる。必要とされる深くて狭
いV形カットは、こうしたノズルチップに対して使用さ
れる代表的な構成材料、例えば極めて脆い炭化タングス
テンから作製されるとき特に作製困難である。
斯くして、エアレススプレーノズルチップは一般に、約
70〜80度を越えないそして約0.007〜0.072インチの範囲
のオリフィス寸法を有するフラットなファン状スプレー
パターンを生成しうる形式のものである。
もっと広巾のスプレーパターンを生成するエアレスノズ
ルチップを提供する試みが為されてきたが、殆どは、完
全に満足しうる成功を納めなかった。更に、これら試み
の実質上すべては、機械的な解決策、即ちそうした望ま
しい広巾スプレーパターンを提供することを試みるべく
ノズルガン、ノズル及び/或いはノズルチップの構造の
いずれかを変更することに主に向けられていた。例えば
米国特許第4,097,000号に論議されるような広巾スプレ
ー角度を得るのにある程度の成功が得られた場合でさえ
も、そうした改良ノズル及び/或いはノズルチップ装置
を作製しそして使用することに関連するコストは一般に
経済的に採算が合わない程多大となり、そしてノズルチ
ップが一般に比較的短い有用作動寿命しか持たないこと
を認識した。
更に、使用されている特定のノズルチップとは無関係
に、異なったスプレー巾が所望されるなら、新たなスプ
レー巾を与えるノズルチップと交換することが一般に必
要である。そのため、代表的なノズルチップは、適正な
スプレー条件下で特定のスプレー巾を与えるよう定格づ
けされている。その定格以外のスプレー巾を生成するよ
うに変更することは一般に出来ない。従って、スプレー
しながらスプレー巾を変更することは、そうした融通性
が幾つかの場合極めて所望されるにもかかわらず得られ
ない。
明らかに必要とされていることは、エアレススプレー技
術を使用して一層広巾のスプレーパターンを提供する手
段である。望ましくは、そうした手段は、ノズルチップ
を取り代える必要なくスプレー作業中スプレーの巾を変
更出来るものでなければならない。最も望ましくは、そ
うした手段は、従来からのエアレススプレーガン、ノズ
ル、ノズルチップを使用してそれらの修正を為す必要な
くこれら目的を達成しうるものでなければならない。
発明の概要 本発明により、上述した目的を実際上達成することの出
来る方法及び装置が見出された。即ち、本発明方法は、
エアレススプレー技術を使用して、しかも先行技術で必
要とされたようなノズル、スプレーガン、ノズルチップ
等の機械的及び/或いは構造的特性を修正する必要無く
巾広スプレーパターンを生成することが出来る。
特には、本発明は、ある与えられたスプレー巾を与える
ように定格付けられた実質上任意のエアレススプレーノ
ズルを使用することができそしてその定格より相当に大
きな実際のスプレー巾を提供することが出来る。実際
上、本発明により、定格スプレー巾を約25〜300%乃至
はもっと大きくすることが出来る。最も意義あることに
は、スプレーノズルチップを交換する必要なく、スプレ
ー作業中に、ノズルチップの定格巾から本発明により実
現される限度までスプレー巾を変更することが出来る。
詳しくは、本発明方法は、コーティング配合物のような
液体混合物のスプレーに対する完全に新規な解決策を提
供し、これは、少なくとも1種の超臨界流体を併用して
コーティング配合物をスプレーすることと関与する。超
臨界流体を含有するコーティング配合物をスプレーする
ことにより、超臨界流体の存在量が多い程、生成するス
プレーパターンの巾は増大し、その巾は使用されている
特定のノズルチップに対して予想されるより大きい。
換言すれば、例えば6インチのファン巾定格を有するノ
ズルチップを使用するとき、少なくとも一種の超臨界流
体と混合したコーティング配合物をスプレーすることに
より、20〜26インチにわたるスプレーファン巾を生成す
ることが出来、これは300%を上回る増大である。低濃
度の超臨界流体を使用すると、10〜15インチのファンが
生成される。超臨界流体の濃度が増大されるにつれ、最
大巾に達するまでファン巾は相応的に増大される。最大
巾は、超臨界流体とコーティング配合物との混和性或い
は相溶性の関数である。意義あることには、超臨界流体
の濃度の変更は、スプレー作業中ノズルチップから液体
をスプレーしつつ得られる。従って、ファン巾もまたそ
うしたスプレー作業中相応的に変更され得る。
本発明により一層広巾のスプレー角度、従って相応的に
広巾のエアレススプレー巾を得ることができることは、
経済的にもまた工業的にも所望される。本発明の使用に
より、はるかに小さなスプレーパターンに定格づけされ
たノズルチップを使用してもっと広巾のエアレススプレ
ーパターンを得ることが今や可能となる。そうした狭い
巾のチップは製作が容易であり従って安価である。その
結果、安価なノズルチップを使用しうることにより材料
節減が実現される。
更にはまた、本発明により、これまで実現しえなかった
スプレー巾を得ることが可能となる。V形カットを深く
且つ狭くすることその他の機械的手段を試みることによ
り広いスプレー巾を得ることの困難さにより、これまで
材料的にも機構的にも、スプレー巾のそれ以上の改善が
実現出来ない実用上の限界に達していた。しかし、ノズ
ルチップの修正や変更をなんら必要とすることなく、所
望の広巾スプレーパターンを提供することが今や可能で
ある。
更にまた、本発明により、スプレー作業を実施しなが
ら、スプレー巾を変更することが今や可能とされる。こ
れは、被覆されている基材がその全体寸法において相当
の差を有するとき有益である。スプレーされている液体
混合物中の超臨界流体の濃度を変更することにより、ス
プレーパターン巾が今や、スプレー作業を連続的に実施
しながら、基材寸法の差異に対応して変更され得る。
ここで使用するものとして、「コーティング配合物」或
いは「コーティング組成物」という用語は、超臨界流体
と混合されていない代表的な従来からのコーティング組
成物を含むことを意味するものである。また、ここで使
用されるものとしての、「液体混合物」或いは「混和さ
れた液体混合物」という用語は、コーティング配合物と
少なくとも1種の超臨界流体との混合物を含むことを意
味するものである。
従って、一様相において、本発明は、(i)基体上にコ
ーティングを形成することができる少なくとも1種のポ
リマー成分を含む固体フラクションと、(ii)該固体フ
ラクションと少なくとも部分的に混和性の溶媒フラクシ
ョンとを含むコーティング組成物を加圧下でオリフィス
に通して最大第1巾を有するスプレーパターン生成する
ことを含むコーティング組成物のエアレススプレー方法
において、(i)及び(ii)を含み、そして更に(ii
i)少なくとも1種の超臨界流体を、(i)及び(ii)
に添加されそしてスプレーされるとき前記第1巾を超え
る第2巾を有するスプレーパターンを形成するに少なく
とも充分の量において更に含む液体混合物を密閉系で形
成することを特徴とするエアレススプレー方法に向けら
れる。
別の具体例において、本発明はまた、基材上にコーティ
ングを形成しうるスプレーコーティング組成物のスプレ
ー巾を増大する方法であって、少なくとも1種の超臨界
流体を液体コーティング組成物と混合した後、生成液体
混合物をオリフィスを通して加圧下でスプレーすること
から成るスプレー巾増大方法を提供する。
本発明の更に別の具体例において、スプレーコーティン
グ組成物のスプレー巾を変化する方法であって、少なく
とも1種の超臨界流体を液体コーティング組成物と混合
した後、生成液体混合物をオリフィスを通して加圧下で
スプレーしそして該コーティング組成物と混合される超
臨界流体の量を変更することから成るスプレー巾変化方
法が開示される。
本発明において使用する好ましい超臨界流体は、超臨界
二酸化炭素である。
本発明装置は、コーティング配合物と超臨界流体の混合
物を混和しそしてスプレーする装置からなり、本装置
は、 (a) 基材上にコーティングを形成することができる
少なくとも1種の成分を含む固体フラクションを供給す
る手段; (b) 前記固体フラクションと少なくとも部分的に混
和性の希釈フラクションを供給する手段; (c) 少なくとも1種の超臨界流体を供給する手段; (d) (a)〜(c)から供給された成分の液体混合
物を形成する手段; (e) 混合物を加圧下でオリフィスに通して液体スプ
レーして、広巾の液体スプレーを形成する手段; を包含する。
本装置は、(f)前記液体混合物の前記成分のいずれか
及び/或いは成分の液体混合物を加熱する手段を更に含
む。更にまた、本装置は、液体混合物中の超臨界流体の
濃度を変更する手段を更に含む。
表面コーティングの作成のための移送媒体としての超臨
界流体の使用は良く知られている。西独特許出願第8530
66号は、溶解形態での固体或いは液体コーティング物質
を含有する流体媒体として超臨界状態での気体の使用を
記載する。特には、この出願は、コーティングをもたら
すべく圧力降下と関連して超臨界流体中に多孔体の浸漬
により保護性或いは反応性もしくは非反応性装飾仕上剤
による多孔体のコーティングを目標とする。最も意義あ
る多孔体は多孔質触媒である。しかし、出願人は多孔体
として繊維を特に挙げている。
スミスに係る、1986年4月15日特許付与された米国特許
第4,582,731号並びに1988年3月29日特許付与された米
国特許第4,734,451号は、超臨界流体溶媒と固体物質の
溶解された溶質を含む超臨界溶液を形成しそして該溶液
をスプレーして「分子状スプレー」を生成することを記
載している。「分子状スプレー」とは、「溶質の個々の
分子(原子)或いは非常に小さなクラスター」のスプレ
ーとして定義される。これらスミスの特許は、薄い或い
は微細な皮膜或いは粉末を製造することに向けられてい
る。皮膜は表面コーティングとして使用される。
超臨界流体と液体コーティング配合物とを組合せて有効
でかつ有用なスプレー、ましてやスプレー作業が実施さ
れているときに巾を変更することの出来る、望ましい巾
広スプレーパターンを生成しうることはまったくの驚き
である。
実際上、本発明及び先に挙げた関連出願に記載された発
明以前には、超臨界二酸化炭素のような高度に揮発性の
超臨界流体が固体フラクション、該固体フラクションを
溶解、懸濁或いは分散した溶媒フラクション及び超臨界
流体の一部を含有する液体スプレーの形成にどのような
影響を与えるかは知られていなかった。スプレー混合物
は、それがオリフィスを通して進行する時圧力における
大きなそして急速な降下を受ける。したがって、当業者
は、超臨界スプレー混合物は気泡を形成するための核形
成が非常に急速でそして強いためにスプレーではなくシ
ェービングクリームのような泡を発生するであろうと理
論的に考察しよう。別様には、当業者はスプレー混合物
が噴霧化が強烈であるためにスプレーではなく微細液滴
のミスト或いは霧を生成すると予想しよう。理論的に予
想し得るまた別の結果は、スプレー混合物が液滴の代わ
りにバブルのスプレーを生成することである。更に、た
とえスプレーが形成されても、当業者は、超臨界流体の
急激な減圧と膨張とを伴う瞬時的にして激しい冷却は液
滴を固体状態に凍結せしめると予想するはずである。例
えば、二酸化炭素消火剤からのスプレーが固体ドライア
イス粒子を生成することが一般に知られている。
液滴の形成が実現された場合でも、そのスプレーが基材
上への良質のコーティングを生成するのに使用され得る
保証はない。当業者は、液滴は非常に小さくそして殆ど
運動量を持たないので、それらは基材上に良好に付着し
えないと推測するはずである。また、コーティング中の
発泡液滴或いはそこに溶解した超臨界流体は基材上に泡
の層即ち気泡だらけのコーティングを生成するとも理論
的に予測しうる。こうした特性はコーティングにおいて
は所望されない。基材上に付着される液体コーティング
滴は、超臨界流体希釈剤の大半を既に失っておりそして
温度が低くなっているから、スプレーされた物質よりは
るかに高い粘度を有している。当業者はまた、スプレー
が露点以下に冷却されるであろうから、水分が液滴上に
凝縮しそしてコーティングに悪影響を及ぼすと予想する
はずである。
しかしながら、驚くべきことに、エアレススプレー設備
を利用して広巾スプレーパターンが超臨界流体を使用す
ることにより実際上に形成されそしてそうしたスプレー
が基材上に高品質のコーティングを付着するのに使用出
来るのである。
図面の簡単な記述 第1図は、スプレー角度x及びスプレー巾yの関係を示
すスプレーパターンの概略図である。
第2a〜2f図は、スプレーが巾「x」を有する実質上円形
のスプレー(第2a図)から著しく大きくなった巾「y」
を有する実質上フラットな、ファン型スプレー(第2f
図)まで次第に広がるに際して、基材上で得られるスプ
レーパターンコーティング層の概略図である。
第3図は、本発明に従わず、従ってスプレーパターンの
巾がノズルチップにより許容される最大巾により指定さ
れる、超臨界流体を含まない実際の噴霧化液体スプレー
の写真である。スプレーは、9ミルエアレススプレーチ
ップオリフィス寸法を有し、この場合第3a、3b及び3c図
はそれぞれ2、4及び8インチのファン巾定格を有す
る。
第4図は、本発明に従い超臨界流体、即ち28%超臨界二
酸化炭素を添加して第3図で得られたよりはるかに大き
なファン巾を生成した、第3図の実際の噴霧化液体スプ
レーの写真である。スプレーは、9ミルのドームスチル
型エアレススプレーチップオリフィス寸法を有し、第4
a、4b及び4c図はそれぞれ2、4及び8インチのファン
巾定格を有する。
第5図は、超臨界二酸化炭素流体スプレーコーティング
の状態図である。
第6図は、コーティング配合物と超臨界流体との液体混
合物をスプレーするのに使用され得るスプレー装置の概
略説明図である。
第7図は、コーティング配合物と超臨界流体との液体混
合物をスプレーするのに使用され得るまた別のスプレー
装置の概略説明図である。
第8図は、25%超臨界二酸化炭素を含有しそして9ミル
オリフィス寸法及び6インチファン巾定格を有するNord
sonクロスカット型スプレーチップから26インチの測定
ファン巾を生成する実際の噴霧化液体スプレーの写真で
ある。
第9図は、超臨界二酸化炭素量が増大するにつれファン
巾がいかに増大するかを示す実際の噴霧化液体スプレー
の写真である。スプレーは、9ミルのオリフィス寸法と
8インチのファン巾定格を有するドームスチル型エアレ
ススプレーチップにより生成された。第9a、9b、9c及び
9d図はそれぞれ、アクリルコーティング配合物に対す
る、0%、14%、20%及び25%の超臨界二酸化炭素に対
して起こるファン巾の増大を示す。
発明の具体的説明 本発明に対する重要性の故に、超臨界流体現象について
の簡単な論議を初めに提示する。
超臨界流体現象は文献において良く知られている。フロ
リダ州、ボカラトン、CRCプレス社により出版された「C
RCハンドブック・オブ・ケミストリ・アンド・フィジッ
クス」67編(1986−1987)のF−62〜F64頁を参照され
たい。臨界点を超える高い圧力において、生成する超臨
界流体即ち「濃密(dense)気体」は液体の密度に近い
密度を持ちそして液体の性質のうちの幾つかを帯びる。
これらの性質は、流体の組成、温度、圧力に依存する。
ここで使用される「臨界点」とは、物質の液体としての
性質及び気体としての性質が互いに合体しそして或る与
えられた物質に対する臨界圧力と臨界温度との組合わせ
を表わす。ここで使用するものとしての「臨界温度」と
は、それを超えると気体が圧力の増大によっても液化し
えない温度として定義される。ここで使用するものとし
ての「臨界圧力」は、臨界温度において2つの相の出現
をもたらすに丁度充分な圧力として定義される。
超臨界流体の圧縮率は、臨界温度の直上で大きく、ここ
では圧力をわずかに変えるだけで、超臨界流体の密度の
大きな変化が生じる。超臨界流体の、より高い圧力にお
ける「液体に似た」挙動は、「臨界未満の(sub−criti
cal)」化合物に比べて可溶能力を大きく高めることに
なり、液体に比べて拡散係数が大きくなり、有用な温度
範囲が広がる。高分子量の化合物が超臨界流体に比較的
低い温度で溶解され得ることがしばしばある。超臨界流
体に伴う興味ある現象は、高分子量溶質の溶解度に対し
て「限界圧力」が生じることである。圧力を上げるにつ
れて、溶質の溶解度が、ほんのわずかの圧力増加で、数
桁増大することがしばしばある。しかし、超臨界流体の
溶媒能力は本発明の広い様相に対して必須ではない。
近超臨界(near−supercritical)液もまた、超臨界流
体と同様の溶解度特性及びその他の関連する性質を示
す。溶質は、たとえ低い温度で固体だとしても、超臨界
温度で液体になりうる。加えて、流体「変性剤」が比較
的低い濃度においてさえ、超臨界流体特性を著しくに変
えることがしばしばあり、いくつかの溶質については溶
解度を大きく増大させることが実証された。これらの変
化は本発明に関連して使用されるものとしての超臨界流
体の概念の範囲内であると考えられる。よって、本明細
書において用いるものとしての「超臨界流体」なる用語
は、或る化合物の臨界温度及び臨界圧力(臨界点)を超
える或いは臨界点にある或いはわずかに低い状態での化
合物を表わす。
超臨界流体として有用性を有することが知られている化
合物の例を表1に挙げる。
二酸化炭素の低価格、環境への安全性、非引火性及び低
い超臨界温度により、超臨界二酸化炭素流体が好ましく
は、コーティング配合物とともに使用される。同様の理
由の多くから、超臨界亜酸化窒素(N2O)もコーティン
グ配合物と混和するに望ましい超臨界流体である。しか
し、上述した超臨界流体及びそれらの混合物のいずれも
が、コーティング配合物に対して応用できるものと考え
られる。
超臨界二酸化炭素流体の溶解作用は低級脂肪族炭化水素
と実質上同様であり、その結果、超臨界二酸化炭素流体
を、慣用のコーティング配合物の炭化水素溶媒の置換物
と考えることができる。炭化水素溶媒を超臨界二酸化炭
素と置き換えることの環境上の利益に加えて、二酸化炭
素が非引火性であることから、安全上の利点もまた生じ
る。
超臨界流体のコーティング配合物への溶解性により、エ
アレススプレー技術によりスプレーされ得るのみなら
ず、所望の広巾スプレーパターンを形成する単一相液体
混合物が形成され得る。
本発明は、コーティング配合物の希釈剤成分(後で定義
する)中の水が約30重量%未満、好ましくは約20重量%
未満であるなら、スプレーされうるコーティング配合物
の種類に臨界的ではない。従って、従来からエアレスス
プレー技術によりスプレーされてきた、上記水要件を満
足する実質上任意のものが、本発明方法及び装置により
スプレーされ得る。こうしたコーティング配合物は代表
的に、塗装及び仕上作業用にまた様々の接着剤等の被覆
用に使用される。こうしたコーティング配合物はまた、
肥料、除草剤等を散布する農業分野において代表的に使
用されるものも含む。
一般に、こうしたコーティング配合物は代表的に、基材
上にコーティングを形成しうる少なくとも一種の成分を
含有する固体フラクションを含んでいる。そうした成分
は、接着剤、塗料、ラッカー、ワニス、薬剤、潤滑剤、
保護油、非水性洗剤等いずれでもよい。代表的には、そ
の少なくとも1成分はコーティング業界では良く知られ
るポリマー成分である。
本発明において固体フラクションとして用いるポリマー
のような材料は、それらと少なくとも1種の超臨界流体
とが混合されるとき関与する温度及び/或いは圧力に耐
えることができねばならない。そうした適用可能なポリ
マーは、熱可塑性材料であっても或いは熱硬化性材料で
あってもよく、また架橋性フィルム形成系であってもよ
い。
特には、ポリマー成分としては下記のものが挙げられ
る:ビニル系、アクリル系、スチレン系及びベースビニ
ル系、アクリル系及びスチレン系モノマーのインターポ
リマー;ポリスチレン、油フリーのアルキド、アルキド
等;ポリウレタン、油変性ポリウレタン、熱可塑性ウレ
タン系;エポキシ系;フェノール系;アセテートブチレ
ート、アセテートプロピオネート、ニトロセルロースの
ようなセルロース系エステル;アミノ樹脂、例えば尿素
ホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド及びその
他のアミノプラストポリマー及び樹脂材料;天然ガム及
び樹脂;ニトリルラバー(不飽和ニトリルトとジエンの
コポリマー)、スチレン−ブタジエンラバー、熱可塑性
ラバー、ネオプレン乃至ポリクロロプレンラバー等のラ
バー基接着剤。
固体フラクション中に含有され得るポリマー化合物に加
えて、コーティングにおいて従来から代表的に用いられ
る添加剤もまた使用される。例えば、顔料、顔料増量
剤、金属フレーク、充填剤、乾燥剤、消泡剤、皮張り防
止剤、湿潤剤、紫外線吸収剤、架橋剤、及びその混合物
がすべて、本発明によりスプレーされるべきコーティン
グ配合物において使用できる。
上に挙げた様々の添加剤の使用に関連して、コーティン
グ配合物中に顔料が存在することが特に望ましい。それ
は、スプレーされた組成物からの超臨界流体の拡散を助
成し、改善された噴霧化をもたらすことが見いだされた
からである。
固体フラクションに加えて、溶媒フラクションもまた、
固体フラクションを一つの媒体から別の媒体へと移行さ
せるビヒクルとして作用するために、接着剤或いは塗
料、ラッカー、ワニス等、或いは農業用スプレーいずれ
であれ、コーティング配合物中に代表的に使用され得
る。ここで使用するものとしての、溶媒フラクションと
は、固体フラクションと少なくとも部分的に混和性であ
って溶液、分散体或いは懸濁体を形成する活性有機溶媒
及び/或いは非水性希釈剤の実質任意のものから成る。
ここでの「活性溶媒」とは、固体フラクションが少なく
とも部分的に可溶である溶媒を云う。エアレススプレー
技術により被覆のための与えられた固体フラクションに
対して特定の溶媒フラクションの選定は、従来から当業
者に良く知られている。一般的に、約30重量%までの、
好ましくは20重量%までの水が、カップリング溶媒が存
在するなら含まれ得る。こうした溶媒フラクションすべ
てが本発明において適当である。
カップリング溶媒は、固体フラクション中に使用される
ポリマー物質が少なくとも部分的に可溶である溶媒であ
る。しかも、最も重要なことに、カップリング溶媒は水
とも少なくとも部分的に混和性である。従って、カップ
リング溶媒は、固体フラクション、溶媒フラクション及
び水を、配合物が最適にスプレーされそして良質のコー
ティングが形成されるよう単一相が維持される程度まで
混和することを可能ならしめる。
カップリング溶媒は、斯界で周知であり、そして上記の
特性、即ち固体フラクション中に使用されるポリマー物
質が少なくとも部分的に可溶であり且つ水が少なくとも
部分的に混和性であるという要件に合う任意のものが本
発明において使用するに適当である。
本発明において使用しうるカップリング溶媒の例として
は、制限されるわけではないが、エチレングリコールエ
ーテル、プロピレングリコールエーテル、その化学的及
び物理的組合せ、ラクタム、環状ユリア等が挙げられ
る。
特定のカップリング溶媒の例は、最も有用なものから有
用性の少ないものの順に、ブトキシエタノール、プロポ
キシエタノール、ヘキソキシエタノール、イソプロポキ
シ2−プロパノール、ブトキシ2−プロパノール、プロ
ポキシ2−プロパノール、第3ブトキシ2−プロパノー
ル、エトキシエタノール、ブトキシエトキシエタノー
ル、プロポキシエトキシエタノール、ヘキソキシエトキ
シエタノール、メトキシエタノール、エトキシ2−プロ
パノール、エトキシエトキシエタノールがある。n−メ
チル−2−ピロリドンのようなラクタムやジメチルエチ
レンウレアのような環状ユリアも含まれる。
コーティング配合物中に水が存在しないとき、カップリ
ング溶媒は必要でないが、しかしそれでもまだ使用しう
る。代表的なコーティング配合物中に存在し得るそして
本発明において使用され得る他の種溶媒、特に活性溶媒
としては、次のものが含まれる:ケトン、例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メ
シチルオキシド、メチルアミルケトン、シクロヘキサノ
ン及びその他の脂肪族ケトン;エステル、例えばメチル
アセテート、エチルアセテート及びその他のアルキルカ
ルボキシリックエステル;エーテル、例えばメチルt−
ブチルエーテル、ジブチルエーテル、メチルフェニルエ
ーテル、及びその他の脂肪族或いはアルキル芳香族エー
テル;グリコールエーテル、例えばエトキシエタノー
ル、ブトキシエタノール、エトキシ2−プロパノール、
プロポキシエタノール、ブトキシ2−プロパノール及び
その他のグリコールエーテル;グリコールエーテルエス
テル、例えばブトキシエトキシアセテート、エチル3−
エトキシプロピオネート及びその他のグリコールエーテ
ルエステル;アルコール、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソ−プロパノール、ブタノール、
イソ−ブタノール、アミルアルコール及びその他の脂肪
族アルコール;芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシ
レン及びその他の芳香族或いは芳香族溶媒の混合物;VM
&Pナフサ及びミネラルスピリット及び他の脂肪族或い
は脂肪族溶媒の混合物のような脂肪族炭化水素;ニトロ
アルカン、例えば2−ニトロプロパン。溶媒或いは溶媒
ブレンドを選定するのに重要な構造上の関係の総覧が、
ジリープ(Dileep)等、インダストリアルアンドエンジ
ニアリングケミストリープロダクトリサーチアンドディ
ベロップメント、24巻、162頁、1985年及びフランシス
(Francis)、A.W.,ジャーナルオブフィジカルケミスト
リー、58巻、1099頁、1954年に発表されている。
もちろん、カップリング溶媒並びに活性溶媒両方として
作用しうる溶媒が存在しそして一種の溶媒が両方の目的
を達成するのに使用できる。そうした溶媒としては、例
えばブトキシエタノール、プロポキシエタノール及びプ
ロポキシ2−プロパノールが挙げられる。グリコールエ
ーテルが特に好ましい。
スプレー用途を目的としてコーティング配合物中に従来
から存在する添加剤もまた本発明で存在し得る。その例
としては、硬化材、可塑剤、表面活性剤等が挙げられ
る。
コーティング材料の種類、その粘度、そうしたコーティ
ング材料に対してえられるチップ間の関係を、その対応
するスプレー角度及びスプレー巾とともに示す代表的な
エアレスチップ選定チャートを表2において以下に呈示
する。
本発明において、超臨界流体がコーティング配合物と混
合されそしてスプレーされると、第1図に示されるよう
に、液体配合物と混合される超臨界流体量が増大するに
つれ、対応するファン巾が相応に増大する。つまり、ス
プレー巾y1に相当するスプレー角度x1は、超臨界流体を
使用しない場合にスプレーノズルチップ10を使用して得
られる最大スプレー角度及び巾である。超臨界流体がひ
とたび添加されそしてその濃度が次第に増大されると、
得られるスプレーのスプレー角度及び巾は、スプレー角
度x2がスプレー巾y2に対応して得られるまで相応に増大
する。
広幅パターンをもたらすに必要な超臨界流体の特定量
は、特定のコーティング配合物、使用される特定の超臨
界流体、特定のプロセス条件に依存する。しかし、一般
に、最大限可能な広いスプレーを得るように、スプレー
性能の減少を生じることなくスプレー装置系により受け
入れられる。なるたけ多くの超臨界流体をコーティング
配合物に添加することが望ましい。
代表的に、超臨界流体添加の好ましい上限は、コーティ
ング配合物と混和しうる点である。この実用的な上限は
一般に、コーティング配合物と超臨界流体との混合物が
2の流体相、一つは超臨界流体相でありそして他方は希
釈フラクション相とに分離するときに認識することが出
来る。
この現象を一層理解するために、第5図の状態図を参照
されたい。ここで超臨界流体は超臨界二酸化炭素流体で
ある。第5図において、三角図の頂点は混和されたコー
ティング配合物の純成分を表わす(この論議目的には水
を含まない)。頂点Aは有機溶媒であり、頂点Bは二酸
化炭素であり、頂点Cはポリマー材料を表す。曲線BFC
は1相と2相との間の相境界を表わす。点Dは超臨界二
酸化炭素流体を添加しなかったコーティング配合物の可
能な組成を表わす。点Eは、超臨界二酸化炭素との混和
後の、混和されたコーティング配合物の可能な組成を表
わす。
かくして、噴霧化した後に、二酸化炭素の大部分が気化
して実質的に元のコーティング配合物の組成が残され
る。ポリマー及び溶媒成分の残留液体混合物は基材に接
触する際に、流動して即ち凝集して均一、円滑なフィル
ムを基体上に生成する。フィルム形成路を第5図に線分
EE′D(噴霧化及び減圧)及びDC(凝集及びフィルム形
成)によって示す。
しかし、コーティング配合物と混合し得る超臨界二酸化
炭素のような超臨界流体の量は一般に、第5図を参照し
て見られるように、コーティング配合物と超臨界流体と
の混和性の関数である。
相図からわかるように、特に矢印10により示されるよう
に、超臨界二酸化炭素が多く添加される程、混合液体コ
ーティングの組成は線BFCにより表わされる2相境界に
近づく。充分量の超臨界二酸化炭素が添加されるなら、
2相領域に達しそして組成物は相応的に2つの流体の相
に分離する。これは、まだスプレー可能ではあるが、最
適のスプレー性能及び/或いはコーティング形成のため
に一般に望ましくない。
従って、広い巾のスプレーパターンを提供するために使
用されるべき超臨界流体の量は、固体フラクション、溶
媒フラクション及び超臨界流体を含む混合液体混合物の
総重量に基づいて、少なくとも約10重量%から混和液体
混合物の2つの流体相への分離により一般に識別され
る、超臨界流体とコーティング配合物の溶解限の好まし
い最大量までである。
第1図を再度参照すると、与えられたノズルチップから
得られるスプレー最大巾であるy1は、超臨界流体の添加
により、300%まで、代表的に25〜200%、もっと代表的
には50〜150%増大され得る。最大巾y2得るためには、
コーティング配合物と混合しうる最大量の超臨界流体が
液体混合物を単一相に維持しそしてなお適正なスプレー
特性を提供するように使用される。一般に、液体混合物
の合計量に基づいて25〜50%の超臨界流体が使用され
る。
スプレーコーティング配合物に超臨界流体を添加する効
果が第3及び4図にそれぞれ示される写真胃於て明確に
実証される。本発明に従わない第3図においては、コー
ティング配合物は、超臨界流体を添加せずに、9ミルオ
リフィス寸法及び2、4及び6インチのファン巾定格を
有するドーム−スチルエアレススプレーチップを通して
スプレーされて、それぞれ2、4及び6インチの測定フ
ァン巾を生成した。超臨界流体の添加を多くするにつ
れ、第3図に対するのと同じスプレーチップに対して、
但し60℃のスプレー温度及び1600psigの圧力における約
28%の超臨界二酸化炭素を使用した第4図に示されるよ
うに、スプレーパターンははるかに広いスプレーに拡開
する。第3a図は、約7インチ巾であるファンを生成する
2インチファン巾定格を有するスプレーチップを示す。
第3b図は、約10インチ巾であるファンを生成する4イン
チファン巾定格を有するスプレーチップを示す。第3c図
は、約14インチ巾であるファンを生成する8インチファ
ン巾定格を有するスプレーチップを示す。
第8図は、9ミルオリフィス寸法、6インチファン巾定
格を有するNordsonクロスカット型スプレーチップ(#9
11−354)を使用しそして60℃及び1600psigでポリスチ
レンコーティング配合物に25%超臨界二酸化炭素を溶解
することにより、定格ファン巾の4倍を上回る26インチ
の測定巾の幅広スプレーが得られることを示す。二酸化
炭素を使用しないと、スプレーチップを通してスプレー
された材料は、6インチファン巾が生成出来ただけであ
ることを確認した。
第9図は、液体混合物中の超臨界二酸化炭素の量が増大
するにつれファン巾がどのようの増大するかを示す。ス
プレーは、9ミルオリフィス寸法及び8インチファン巾
定格を有するドーム−スチル型スプレーチップにより生
成された。超臨界二酸化炭素濃度を0%から14%、20%
及び25%へと増大するにつれ、ファン巾が8インチから
10、12、14インチへと増大した。材料は60℃の温度と16
00psigの圧力においてスプレーされたアクリル系コーテ
ィング配合物であった。9ミルオリフィス寸法に対して
は、一般に得られる最大ファン巾は10インチである。従
って、第4、8及び9図は、超臨界二酸化炭素を使用す
ることにより、スプレー巾が現用技術を上回って顕著に
増大され得ることを示す。
幾つかのコーティングに対しては、第9図におけるよう
に、超臨界流体の濃度増大につれ、スプレー巾は別種の
コーティングに対して見られたように一様に増大しな
い。その替わり、スプレーは、或る中間濃度で遷移点を
通り、それによりスプレーは突然収縮しそしてフラット
ファンではなく卵形スプレーとなる。しかし、もっと高
い超臨界流体濃度において、スプレーは、著しく巾広の
フラットスプレーに戻る。
理論に縛られることを欲しないが、非常に広い巾のスプ
レーファンを創り出す爆発性噴霧化は、混和された液体
混合物中の溶解超臨界流体が液体混合物がスプレーノズ
ルから噴出されそして急激にして大きな圧力降下を受け
るに際して、瞬時的に過剰に過飽和状態となることによ
り生成されるものと考えられる。これは、溶解超臨界二
酸化炭素のガス化に対する大きなドライビングフォース
を生み、この力は、噴霧化に対抗しそして流体流れを互
いに凝集せしめて狭い巾のスプレーパターンに結集せん
とする表面張力に打ち勝つ。
基材上に超臨界流体を使用してスプレーすることにより
得られるコーティング層の特性を第2a〜2f図に示す。第
2a図において、コーティングされた粒子は、巾Xを有す
るパターンに集中している。より多くの超臨界流体がコ
ーティング配合物と混和されそしてスプレーされて一層
高濃度の超臨界流体を含有する混和液体混合物に与える
に際して、2つの現象が一般に起こる。1つは、スプレ
ーパターンが次第に巾広となり、最終的にそれは最大巾
Yに達し、この時点で超臨界流体とコーティング配合物
との間の混和限界に一般に達している。第2は、コーテ
ィングされた表面の単位面積当りの濃度がスプレーが広
がるにつれて次第に減少することである。同じ量のコー
ティング配合物が単位時間当たり被覆されるけれども、
一層広い表面が今や被覆されており、これは単位表面積
当り被覆されるコーティング固体の減少をもたらす。
所望なら、コーティング濃度におけるこの減少を補償す
るために、ノズルオリフィスと被覆されるべき基材との
間での相対横断速度が単に相応に減少され得る。
第2a図は円形の最初のスプレーパターンを示し、そして
第2f図はフラットなファン状である最終的なスプレーパ
ターンを示すが、これら形状は単に例示的なものに過ぎ
ないことを理解するべきである。出発パターンは円形で
ある必要はなく、楕円或いはフラットなファンスプレー
でもよい。同じく、最終パターンもファン状である必要
はない。一般に、スプレーの形状は、スプレー組成並び
にスプレー温度及び圧力の関数である。しかし、代表的
には、エアレススプレー技術においては、フラットなフ
ァン状型式のノズルが使用される。
コーティング配合物は、超臨界流体と混合された後、オ
リフィスを通して加圧下でスプレーされるべき基材の環
境中にスプレーされる。
オリフィスは、静電スプレーガンのスプレーノズルのス
プレーチップにおけるような壁或はハウジングにおける
孔或いは開口であり、オリフィスを通って、液体混合物
が圧力の高い領域、例えばスプレーガンの内側から出て
圧力の低い領域、例えばスプレーガンの外側及び基材の
周りの空気環境に流れる。オリフィスはまた、加圧容
器、例えばタンク或いはシリンダーの壁における孔或い
は開口でもよい。オリフィスは、また、混合物を内部を
通して排出するチューブ或いはパイプ或いは導管の開放
端でもよい。チューブ或いはパイプ或いは導管の開放端
を、開放面積を小さくするように絞り或いは一部ブロッ
クしてもよい。
ペイント、ラッカー、エナメル、ワニス等のコーティン
グ配合物の慣用の静電エアレス及びエアアシストエアレ
ススプレーに用いられるスプレーオリフィス、スプレー
チップ、スプレーノズル及びスプレーガンが、本発明に
従いコーティング配合物を超臨界流体と混合してスプレ
ーするに適している。オリフィスとスプレーをオン及び
オフに切り替えるバルブとの間に過剰の流れ容積を持た
ないスプレーガン、ノズル及びチップが好ましい。スプ
レーガン、ノズル及びチップは使用するスプレー圧力を
封じ込めるように組み立てねばならない。
コーティング配合物を超臨界流体と混合した後、スプレ
ーするのに使用しうる広く様々のスプレー装置が存在す
る。従来からのエアレス及びエアアシストエアレススプ
レー装置から静電スプレー装置まで実質上任意のノズル
チップを含む任意のスプレーガンが使用できる。どのス
プレー装置を選択するかは、意図する用途の種別に依存
する。
混合液体混合物を噴霧するオリフィスの構成材料は、使
用される高い噴霧圧力に対して必要な機械的強度を具備
せねばならず、流体が流れることから生じる摩耗に耐え
るのに十分な耐摩耗性を有し、接触する化学薬品に対し
不活性であることを条件とする。エアレススプレーチッ
プを製作するのに用いられる材料、例えば炭化ホウ素、
炭化チタン、セラミック、ステンレススチール或いは黄
銅等の内の任意のものが適しており、炭化タングステン
が一般には好ましい。
混和液体混合物を噴霧するのに適したオリフィス寸法
は、直径約0.004〜約0.072インチの範囲が普通である。
オリフィスは通常円形でないため、言及される直径は等
価円直径である。その適正な選択は、所望の量の液体コ
ーティングを供給しかつコーティングについて適正な噴
霧化を達成するオリフィス寸法によって決められる。一
般には、粘度が低い程小さなオリフィス所望されそして
粘度が高い程オリフィスを大きくするのが望ましい。オ
リフィスが小さい程、噴霧は小さくなるが、吹き出し量
が小さくなる。オリフィスが大きい程、吹き出し量が大
きくなるが、噴霧化は不良になる。本発明の実施におい
ては、より微細な噴霧化が好ましい。従って、直径約0.
004−約0.025インチの小さいオリフィス寸法が好まし
い。直径0.007−0.015インチのオリフィス寸法が最も好
ましい。
スプレーオリフィスを収容するスプレーチップ及びスプ
レーチップを収容するスプレーノズルの設計は、本発明
の実施にとって臨界的なものではない。スプレーチップ
及びスプレーノズルは、オリフィスの近くにスプレーの
妨害となるような突起を持つべきでない。
スプレーの形状もまた、混和液体組成物を噴霧する能力
にとって臨界的なものではない。スプレーは、断面が円
形或いは楕円形のコーンの形状にしてもよく或いはフラ
ットファンの形状にしてもよく、スプレーはこれらの形
状に限定されない。フラットファン或いは断面が楕円形
のスプレーが好ましい。
オリフィスから基材までの距離は、一般に約4〜約24イ
ンチである。6〜18インチの距離が好ましく、8〜14イ
ンチの距離がが最も好ましい。
液体混合物を加圧下でオリフィスに通す前に、液体混合
物において乱流或いは撹拌した流れを促進する装置及び
流れ設計もまた本発明の実施において用いることができ
る。このような技術は、限定されるわけではないが、プ
リ−オリフィス、ディフューザー、ターブレンスプレー
ト、リストリクター、フロースプリッター/コンバイナ
ー、フローインピンジャー、スクリーン、バッフル、ベ
ーン並びに静電エアレススプレー及びエアーアシストエ
アレススプレーにおいて用いられる他の種挿入体、装置
及び流れネットワークを含む。
オリフィスを閉塞する恐れのある粒状物を除くため、液
体混合物をオリフィスに通して流す前に過するのが望
ましい。これは慣用の高圧ペイントフィルターを使用し
て行うことができる。フィルターをまたガンに或いはそ
の中に挿入してもよくそしてチップスクリーンをスプレ
ーチップに挿入してオリフィスの閉塞を防止してもよ
い。フィルターにおける流れ通過寸法は、オリフィスの
寸法より小さくすべきであり、好ましくは相当に小さく
すべきである。
スプレーから基材上に付着されるコーティング配合物の
比率を増大するために静電力が使用されうる。これは一
般に転移効率を増大することとして呼称される。これ
は、スプレーに電荷を付与するために基材に対して高い
電圧を使用することにより為される。これは、スプレー
滴と基材との間に電気的な吸引力を生みだし、これによ
り、そうしないと基材から外れるスプレー滴を基材上に
付着せしめる。電気的力が液滴を基材の縁及び背面に付
着せしめるとき、この作用は一般に付き回りあるいはウ
ラップアラウンドと呼ばれる。
基材を接地するのが好ましいが、また、スプレーと反対
の極性に荷電してもよい。基材を液体混合物或いはスプ
レーと同極性に荷電してもよいが、この場合、接地電圧
に対してより低くされる。しかし、これは、基材を電気
的に接地するか或いは反対の極性に荷電する場合に比べ
てスプレーと基材との間に発生する電気吸引力が弱いこ
とからそれ程好都合ではない。基材を電気的に接地する
のが最も安全な操作方式である。スプレーを電気的接地
に対して負に荷電するのが好ましい。
スプレーの荷電方法は、それらが有効である限り、発明
の実施にとって臨界的なものではない。コーティング配
合物は、(1)スプレーガン内で、オリフィスを出る前
に直接帯電壁或いは内部電極とを接触させることによ
り;(2)液体がオリフィスから出た後に、オリフィス
の近く及びスプレーに近接して配置した外部電極から放
電させることにより;或いは(3)オリフィスから離れ
て、液体スプレーを基材に付着する前に外部電極の帯電
グリッド或いはアレイの中に或いは間に通すことによ
り、基材に対し高い電圧及び電流をかけて荷電すること
ができる。(1)及び(2)の方法が、個々に或いは組
合わせて好ましい。(2)の方法が最も好ましい。
上記の荷電方法(1)では、スプレーガンを電気的に絶
縁しなければならない。高い電圧及び電流をガンの内部
の混和液体混合物に、電導性でありかつ帯電した内面に
直接接触させて供給する。これはガンの内部の流れ導管
の壁の一部或いは流れの中に伸びる内部電極或いはスプ
レーノズルを含む帯電要素の組合せとすることができ
る。接触面積は、混和液体混合物がガンの中を流れるに
つれてこれに十分な電荷を伝達するに充分の大きさにし
なければならない。この内部荷電法は、スプレーを妨害
する恐れのある外部電極が存在しない利点を有する。そ
の欠点は、混和液体混合物が十分に電気的に絶縁性でな
ければ、混和液体混合物を通して接地したフィード供給
タンク或いはフィード送出装置系への電流漏れが生じう
ることである。これはスプレーに移行する電荷量を減少
させる。電流漏れがあまりに大きければ、フィード供給
タンク及びフィード送出装置系を電気的接地と絶縁しな
ければならない、すなわち高い電圧に荷電しなければな
らない。電流漏れは、流体を流さないで高電圧の電力源
からの電流の流れを測定することによって測定すること
ができる。スプレーを荷電する電流は流体が流れる時の
電流と流体が流れない時の電流との差である。漏れ電流
は荷電電流に比べて小さくすべきである。
上記の荷電法(2)では、スプレーがオリフィスから出
た後或いはオリフィスの近傍でスプレーを荷電する。ス
プレーガン及びスプレーノズルは電気的に絶縁性でなけ
ればならない。電荷をスプレーチップに近接し且つスプ
レーに隣接した外部電極から供給する。高い電圧下で、
スプレーに放電がなされる。好ましい電極は、スプレー
に隣接した位置に置いた1本或いはそれ以上の金属ワイ
ヤである。電極はスプレーに対し平行でも或いは垂直で
も或いは鋭尖点から出る電流を好都合に液体スプレーに
向けるようなそれらの間の任意の配向にしてよい。電極
は、スプレーの流れを妨げずにスプレーを有効に荷電す
るために、スプレーに十分近く、好ましくは1cm以内に
位置させなければならない。電極は先を鋭くしてもよ
く、分岐してもよい。プラナースプレーの場合、1つ或
いはそれ以上の電極をスプレーの側面に、スプレーの面
に放電させるように配置するのが好ましい。卵形スプレ
ーの場合、1つ或いはそれ以上の電極をスプレーに隣接
して周囲に沿って配置する。電極はスプレーを有効に荷
電するように配置する。主電極と異なる電圧にした或い
は電気的に接地した補助電極を1つ或いはそれ以上用い
て、主電極とスプレーとの間の電場或いは電流を修正し
てもよい。例えば、主荷電電極をスプレーファンの一方
の側にしそして接地した絶縁補助電極をスプレーファン
の反対側に配してもよい。荷電法(2)は、荷電法
(1)に比べて混合液体混合物を通しての電流漏洩が少
ないという利点を有する。充分に導電性の液体混合物
は、フィード源及びフィードラインを電気的接地から絶
縁されなければならない。
上記荷電法(3)では、液体をオリフィスからもっと離
して荷電し、方法(2)よりもっと十分に分散させる。
よって、スプレーを有効に荷電するために、外部電極の
一層大きい配列系或いはネットワークを必要とするのが
普通である。従って、この方法は、安全性及び融通性が
劣る。また、電極とスプレーとの間の距離を大きくして
スプレーを妨害しないようにしなければならない。従っ
て、スプレーに適用される電荷は小さくなりやすい。し
かし、供給ラインを通しての電流漏れは排除される。液
体スプレーを外部電極の帯電グリッド或いはアレイの中
に或いは間に通してから基材に付着させる。スプレー滴
は、電極から空気中に放電した電流からのイオン衝撃に
よって荷電する。帯電グリッドは、スプレー領域を横切
って伸びる1つ或いはいつかのワイヤ電極とすることが
できる。電流は電極の長さに沿って放出することができ
る。帯電アレイは、スプレー領域の周囲に位置しそして
電極の端から放電が起こるようにスプレー中に伸びる或
いはスプレーに近接して伸びる1本或いは幾本かのワイ
ヤ或いは先が細くなった電極とすることができる。
本発明は、約30〜約150キロボルトの範囲の高い電圧で
用いることができる。液体スプレーに付与する電荷を大
きくして基材への吸引力を高めるために、電圧を高くす
るのが好都合であるが、但し電圧は使用する特定形式の
荷電方法及びスプレーガンに対して安全でなければなら
ない。安全上の理由のために、ハンドスプレーガンの電
圧は、通常70キロボルトより低く制限されそして電流が
安全レベルを越える際に電圧を自動的に遮断するように
設計されている。ハンドスプレーガンの場合、有用な電
流範囲は20〜200マイクロアンペアが普通であり、そし
て最適な結果は、極めて小さい電導率、すなわち極めて
大きい電気抵抗を有するコーティング配合物を使用して
得られる。遠隔操作する自動スプレーガンの場合、ハン
ドスプレーガンに比べて一層大きい電圧及び電流を安全
に用いることができる。従って、電圧は70キロボルトを
越えて150キロボルトまでにもすることができ、電流は2
00マイクロアンペアを越えることができる。
これらの静電荷電法は慣用の静電スプレー分野の当業者
に知られている。
静電スプレーする場合、基材は金属等の電導体にするの
が好ましい。但し、電導体でない或いは半導体の基材に
スプレーすることもできる。かかる基材は好ましくは、
電導性表面を生じさせるように前処理される。例えば、
基材を特殊な溶液に浸漬して表面に導電性を付与するこ
とができる。
高い電圧及び電流を発生する方法は、本発明の実施にと
って臨界的なものではない。従来からの高電圧の電力源
を使用することができる。電力源は、電流或いは電圧サ
ージを防止する標準の安全特性を持つべきである。電力
源をスプレーガンに組入れてもよい。また、その他の荷
電法を用いてもよい。
使用されるスプレー圧は、使用するコーティング配合物
及び超臨界流体並びに液体混合物の粘度の関数である。
最小スプレー圧は超臨界流体の臨界圧であるか或いはそ
れより僅かに低いものとされる。一般に、圧力は、5000
psiより低くされる。スプレー圧は超臨界流体の臨界圧
より高く且つ3000psiより低いのが好ましい。超臨界流
体が超臨界二酸化炭素流体である場合、好ましいスプレ
ー圧は1070〜3000psiの範囲である。最も好ましいスプ
レー圧は1200〜2500psiである。
使用されるスプレー温度は、コーティング配合物、使用
している超臨界流体及び液体混合物中の超臨界流体の濃
度の関数である。最小スプレー温度は、超臨界流体の臨
界温度であるか或いはそれよりわずかに低い。最高温度
は、液体混合物がその温度にある間、液体混合物の成分
が認められる程に熱的に劣化しない範囲での最も高い温
度である。
超臨界流体が超臨界二酸化炭素流体である場合、スプレ
ーノズルから漏れる超臨界流体が固体の二酸化炭素及び
周囲スプレー環境における高い温度により存在する周囲
水蒸気の凝縮点にまで冷える可能性があることから、ス
プレー組成物を加熱してから噴霧化するのが好ましい。
最低のスプレー温度は約31℃である。最高温度は液体混
合物中の成分の熱安定性によって決まる。好ましいスプ
レー温度は35゜〜90℃の範囲であり、最も好ましい温度
は45゜〜75℃の範囲である。通常、超臨界二酸化炭素流
体量の多い液体混合物程、一層大きくなる冷却作用を打
ち消すために、スプレー温度を高くする必要がある。
スプレー温度は、液体混合物をスプレーガンに入れる前
に加熱することにより、スプレーガン自体を加熱するこ
とにより、一定のスプレー温度を維持するべく加熱した
液体混合物をスプレーガンに或いはスプレーガンを通し
て循環させることにより、或いはこれら方法を組合わせ
ることにより得ることができる。加熱した液体混合物を
スプレーガンに通して循環させることが、熱損失を回避
しかつ所望のスプレー温度を保つために好ましい。配
管、パイプ、ホース及びスプレーガンを断熱し或いはヒ
ートトレースして熱損失を防止するのが好ましい。
混和されたコーティング配合物のスプレーを実施する環
境は臨界性のものではない。しかし、環境圧力は、液体
スプレー混合物の超臨界流体成分を超臨界状態に保つの
に必要とされる圧力より低くなければならない。好まし
くは、混和液体コーティング組成物は、大気圧における
或いはその近傍の条件下で空気中スプレーされる。その
他のガス環境、例えば酸素含量を減らした空気、或いは
不活性ガス、例えば窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アル
ゴン、キセノン或いはその混合物もまた用いることがで
きる。酸素或いは酸素富化空気は、酸素がスプレー中の
有機成分の引火性を高めることから望ましくない。
通常、全体的に平均直径1ミクロン或いはそれ以上を有
する液体スプレー滴が生成される。これらの液滴は、固
体フラクションの一部、溶媒フラクションの一部及び超
臨界流体の一部を含有する。これらの液滴は、平均直径
約5〜1000ミクロンを有するのが好ましく、平均直径約
10〜約300ミクロンを有するのが最も好ましい。小さい
スプレー滴が、基材に衝突する前にスプレー滴から超臨
界流体を排出させるために望ましい。小さいスプレー滴
はまた、一層高品質の仕上げをもたらす。
本発明方法を用いることにより、液体スプレーを種々の
基材に塗布することによってコーティングを被覆するこ
とができる。よって、基材の選定は本発明の実施におい
て臨界的なものではない。適した基材の例は、これらに
限定されるものでないが、金属、木材、ガラス、プラス
チック、紙、布、セラミック、組積造、石、セメント、
アスファルト、ゴム及び複合材並びに農業関連基材を含
む。
本発明の実施を通して、硬化後のフィルムが厚さが約0.
2〜約6.0ミルを有するように基材にフィルムを塗布する
ことが出来る。フィルムは厚さは、約0.5〜約2.0ミルが
好ましいが、約0.7〜約1.5ミルの範囲が最も好ましい。
被覆基材上に存在するコーティング組成物を硬化するこ
とを必要とする場合は、それは、この時点で、慣用の手
段により、例えば活性及び/あるいはカップリング溶媒
を蒸発せしめること、熱或いは紫外線を適用すること等
によって行うことができる。
圧縮ガスを利用して、液体スプレーの形成を助成しそし
て/又はオリフィス噴出する液体スプレーの形状を変え
ることができる。この補助気体は、代表的には圧力5〜
80psiの圧縮空気であり、5〜20psiの低目の圧力が好ま
しいが、酸素含量を減らした空気或いは不活性ガス、例
えば圧縮窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、キセ
ノン、或いはその混合物としてもよい。圧縮酸素或いは
酸素富化空気は、スプレー中の有機成分の引火性を高め
ることから望ましくない。補助気体は、好ましくは液体
スプレーの各々の側に対称に配置して互いにバランスさ
せた1つ或いはそれ以上の高速ジェットの気体として液
体スプレーに差し向けられる。補助気体ジェットは、静
電スプレーチップ及び/又はノズルに組み込んだ気体オ
リフィスから噴出させるようにするのが好ましい。補助
気体はまた、スプレーチップにおける、液体オリフィス
を取り巻き且つそれと同心の同心環状リングにおける開
口から噴射して液体スプレー上に差し向けられる中空コ
ーン高速気体ジェットを生じさせてもよいが、これは一
層多量の補助気体流れを生じ、それ程望ましくはない。
遠心環状リングを幾つかのセグメント分割して、ガス流
量を減少させてもよく、円形の代りに楕円形にしてスプ
レーを賦形してもよい。補助気体の流量及び圧力はエア
スプレーで用いられているものより小さくするのが好ま
しい。補助気体を加熱して、液体スプレーにおける超臨
界流体希釈剤の急速な冷却作用を打ち消してもよい。加
熱した補助気体の温度は約35〜約90℃であり、最も好ま
しい温度は約45〜約75℃の範囲である。
コーティング配合物は、第6或いは第7図いずれかに示
したようなスプレー装置により巾広のスプレーパターン
を生成するべく超臨界流体と混合されそして後基材上に
噴霧される。
以下は、コーティング配合物と超臨界流体の混合コーテ
ィング組成物を得そして本発明の実施においてそれをバ
ッチ方式でスプレーするのに使用される装置を例示す
る。例示の超臨界流体は超臨界二酸化炭素である。
表3は、バッチ方式で所期の工程を実施するのに使用さ
れる設備部品のリストである。
表3に掲げられた装置は、第6図に概略図に示されるよ
うにして組立てられる。固定接続管は気体流れに対して
は1/8インチ直径の高圧用管そして流体流れに対しては1
/4インチ直径の高圧用管で作製し、swagelock(商標)
取付け具を使用した。スプレーガンは、5000psi圧力定
格を有する2つのGraco可撓性1/4インチ無帯電ナイロン
製高圧ホースモデル#061−214を使用することにより管
に接続した。二酸化炭素供給タンク(3)及びバルク供
給タンク(1)へのそして窒素ボンベ(21)への逆流を
防止するために逆止弁を使用した。循回ループ及び二酸
化炭素供給タンクを圧力逃し弁(4)により過剰加圧か
ら防護した。
装置は、循回ループ、二酸化炭素供給系統、及び粘度及
び密度を測定するためのサイドループから構成された。
循回ループは、ポンプ供給タンク(7)、循回作用を与
えそして一定スプレー圧力を維持するためのギヤポンプ
(8)、静的ミキサ(11)、余剰熱を除去するための冷
却器(12)、スプレー供給タンク(13)、エアレス・ス
プレーガン(14)、サイトガラス(18)、及び一定のス
プレー圧力を維持するための圧力調節器(19)を含ん
だ。圧力調節器(19)は所望の流れ圧力に調整した圧縮
窒素(21)を使用して設定した。二酸化炭素供給系統
は、二酸化炭素バルク供給ボンベ(1)、冷凍熱交換器
(2)、及び電子天秤(6)上に設置される二酸化炭素
供給タンク(3)を含んだ。供給タンク(3)に接続さ
れる供給及び排出管路は、天秤上を移動するタンクの力
が天秤の読みに悪影響を与えないようにコイル巻きとし
た。サイドループは、所望ならば、スプレー溶液の粘度
及び密度を測定するため粘度計(24)及び比重瓶(25)
を含んだ。
流れ管路及びタンクのすべては、溶液をスプレー温度に
加熱するため電熱テープでライニングしそして断熱材で
覆った。電熱テープを独立して制御される幾つかの回路
に分割した: 回路#1 圧力調節器(19)、バイパス管路(20)、サイトガラス
(18)、及び接続用管路 回路#2 ポンプ供給タンク(7)、ギヤポンプ(8)、循回ルー
プ中二酸化炭素供給地点までの管路 回路#3 循回ループ中二酸化炭素供給地点から冷却器(12)まで
の管路 回路#4 スプレー供給タンク(13) 回路#5 スプレー供給タンク(13)からスプレーガン(14)まで
の管路 回路#6 二酸化炭素供給タンク(3) タンク及び管路内部に配置された熱電対が溶液温度を測
定した。混合コーティング組成物を急速循回によりまた
電熱テープを調節することによりループに沿って一様に
維持した。
本バッチスプレーユニットに次の手順で所要の材料を充
填した。ユニットを循回ループベント(16)を通して排
気しそして計量された量のコーティング配合物を供給弁
(17)を通して添加し、その場合、ギヤポンプ(8)が
材料の圧力調節器バイパス弁(20)を通してゆっくりし
た速度で循回せしめた。二酸化炭素供給タンク(3)を
通気弁(5)を通して排気しそして二酸化炭素供給ボン
ベ(1)からの液体二酸化炭素で充填した。供給タンク
(3)の充填を容易ならしめるために、供給タンク
(3)における蒸気圧が供給ボンベ(1)内の蒸気圧よ
り低くなるように二酸化炭素を冷凍熱交換器(29)を通
して流した。所望量の二酸化炭素を二酸化炭素供給タン
ク(3)を加熱しそして天秤(6)において読まれるも
のとしての所望量に弁設定することにより循回ループ中
に加圧通入した。
スプレー圧力は、コーティング組成物及び二酸化炭素を
所要全体密度まで充填しそして後それをスプレー温度ま
で加熱することにより発生せしめた。スプレーに先立っ
て、圧力調節器(19)はバイパスされ(20)そしてルー
プは一様な圧力とした。スプレー作業への準備のため
に、流れ圧力に調節した圧力調節器(19)を通して流れ
が生ずるようにバイパス(20)を閉鎖した。スプレー
中、スプレー圧力をギヤポンプ(8)及び圧力調節器
(19)により一定に維持した。ギヤポンプ(8)は、ポ
ンプ供給タンク(7)からスプレー供給タンク(13)中
に高い循回速度で溶液を送給した。圧力調節器(19)
は、ポンプ供給タンク(7)に余剰溶液を戻して放出し
た。ポンプ供給タンク(7)の収蔵物及び圧力は失われ
たが、スプレー供給タンク(13)は満杯状態にそしてス
プレー圧力に維持された。
次は、本発明の実施において、コーティング配合物及び
超臨界流体の混合コーティング組成物を得そしてそれを
連続方式でスプレーするのに使用される装置を例示す
る。例示の超臨界流体は超臨界二酸化炭素である。
表4は、本例で記載される工程を実施するのに使用され
る設備部品のリストである。
表4に掲げられた装置は、第7図に概略図に示されるよ
うに配列された。固定管接続は、デクロン(Dekuron)
社製1/4インチ直径、0.036インチ厚のシームレス、溶接
タイプ304ステンレス鋼液圧管ASTM−269(5000psig定
格、swagelock(商標)取付け具を使用)を使用して為
された。圧力タンク(17)はポンプ(8)にGraco可撓
性の3/8インチ無帯電ナイロン製高圧ホースモデル#061
−221(3000psi定格)を使用することにより接続した。
他の可撓性接続部のすべては、Graco可撓性の1/4インチ
無帯電ナイロン製高圧ホースモデル#061−214(5000ps
i定格)を使用することにより管に接続した。
コーティング配合物及び二酸化炭素をポンプ送給しそし
てGraco可変比Hydra−Cat(商標)プロポーショニング
ポンプユニットを使用することにより比率配分した。こ
れは、互いに従属関係にある2つのピストンポンプを使
用することにより2種の流体を与えられた容積比の分配
する。各ポンプに対するピストンロッドは、中心支点を
中心として上下に枢動するシャフトの両端に付属され
た。容積比は、行程長さを変更するシャフトに沿ってポ
ンプ(7)の摺動により変化された。ポンプは、必要に
応じて空気モータ(10)によって駆動される。ポンピン
グ圧力は空気モータを駆動する空気圧力により制御され
る。ポンプは複動式である。これらは上方行程及び下方
行程においてポンプ作動する。一次ポンプ(8)はコー
ティング配合物を給送するのに使用した。これは、一つ
の入口と出口を有する標準設計のものである。流体を逆
止弁を通して底部で充填しそして頂部において逆止弁を
通して放出する。第3の逆止弁がピストンヘッド内に配
置されそしてピストンが下方に移動するとき液体を下方
区画室から上方区画室へと流通せしめる。この型式のポ
ンプは、代表的に100psiより低い低供給圧でもって使用
されるように設計されている。コーティング配合物は一
次ポンプ(8)から2ガロン容積の圧力タンク(17)に
供給された。ポンプ内でスプレー圧力まで加圧後、コー
ティング配合物を、その粘度を減じるために(二酸化炭
素との混合を助成するために)電熱器(20)内で加熱
し、粒状物を除去するために流体フィルター(21)で
過しそして逆止弁(22)を通して二酸化炭素との混合地
点に送った。液体二酸化炭素を給送するのにプロポーシ
ョニングポンプユニット(9)における二次ポンプ
(7)を使用した。二酸化炭素の蒸気圧が高いが故に、
4逆止弁設計を有する複動ピストンポンプ(7)を使用
した。ポンプはピストンの各側に入口及び出口を有す
る。ピストンを通しての流れは起こらない。混和液体混
合物に給入される二酸化炭素の比率は、移動シャフトに
沿って二次ポンプ(7)を移動することにより変更され
る。無水等級の液体二酸化炭素をボンベ(1)から冷凍
熱交換器(7)を通して二次ポンプ(7)に送った。二
酸化炭素取り込み量を測定するために二酸化炭素をホー
クシリンダ(3)から熱交換器(2)を通してポンプ
(7)にポンプ給送した。液体二酸化炭素は、ポンプ
(7)におけるキャビテーションを防止するべく蒸気圧
を低減するために熱交換器(2)おいて冷凍した。ホー
クシリンダ(3)にはボンベ(1)から充填を行なっ
た。充填中、シリンダ(3)内に空気或いは気体二酸化
炭素は(5)において排気した。二酸化炭素の量を計量
し得るように、ホークシリンダ(3)を16kgサートリウ
ス電子天秤(感度0.1g)に取り付けた。液体二酸化炭素
をポンプ(7)内でスプレー圧力まで加圧した後、液体
二酸化炭素を逆止弁(23)を通して未加熱のままコーテ
ィング濃縮物との混合地点まで給送した。コーティング
配合物と二酸化炭素を混合地点で互いに所定の比率で混
合した後、混合物を静的ミキサ(24)内で混合しそして
混合物を循回ループ内へと必要に応じて送給した。循回
ロープはスプレー圧力及び温度において混和液体混合物
をスプレーガン(30)へと或いはそこを通して循回す
る。混合物を所望のスプレー温度を得るために電熱器
(25)において加熱しそして粒状物を除去するために流
体フィルター(26)において過した。流体圧力調整器
(28)を所望ならポンプ圧力以下までスプレー圧力を下
げるためにまた一定のスプレー圧力を維持するために組
み込んだ。混合物の相状態を検査するためにジェルグソ
ンサイトガラス(29)を使用した。循回ループにおける
循回流れはギヤポンプ(32)を通して得た。
圧力タンク(17)にコーティング濃縮物を充填しそして
空気で50psigにまで加圧した。一次ポンプ(8)を管路
から空気が追い出されるまでフィルター(21)底部のド
レン弁を開くことによりその始動を誘導した。
二酸化炭素二次ポンプ(7)を最大ピストン変位量の所
望の%を与えるよう枢動軸に沿って位置決めした。冷媒
流れを−10℃の温度に調整しそして冷凍熱交換器(2)
を通して循回した。系から空気を追い出すために数回二
酸化炭素給送管路及び循回ループを二酸化炭素で充満し
そして弁(34)を通して排気した。その後、混合地点へ
の弁を閉じ二酸化炭素給送管路を充填してポンプ(7)
を始動した。
空気圧調整器(13)を調整して供給管路を加圧するべく
所望の圧力における空気を空気モータ(10)に供給し
た。混合地点への弁を開きそして循回ループを材料で充
填した。循回ループ戻し弁を閉として、逆混合を生じる
ことなく循回ループに沿っての栓流を与えるために、一
様な組成物が得られるまで材料を弁(34)から排出し
た。加熱器(20)を調整して37℃の供給温度を得た。所
定のスプレー温度を与えるよう加熱器(25)を調整し
た。循回ループ戻し弁を開きそしてギヤポンプ(32)を
調整することにより、スプレー混合物を高速で循回し
た。スプレーガンを通してスプレーしつつ、混合したコ
ーティング組成物の二酸化炭素含有量をホークシリンダ
(3)からの二酸化炭素取り込み率並びに加圧タンク
(17)からのコーティング配合物取り込み率を測定する
ことにより測定した。その後、二酸化炭素の供給は供給
ボンベ(1)に戻して切り替えた。
コーティング配合物と超臨界流体を連続方式で比率配分
するまた別方法は、上のような容積配合ではなく、質量
基準配合装置、マスプロポーショネーション装置を使用
する。第7図に示されるポンプユニット(9)がポンプ
(7)及び(8)とともに、次の要素を有する装置と置
き換えられる。二酸化炭素のポンプ給送のために、複動
式4ボールピストンポンプ(7)が移動用ビームによる
駆動される代わりにそこの直接エアーモータを付設する
ことにより要求に応じて個別に駆動される。別法とし
て、二酸化炭素は、HaskelモデルDSF−35のような空気
駆動式クライオポンプを使用してポンピングされうる。
これは、キャビテーションを回避するよう冷凍を必要と
することなく圧力下の液化ガスをポンプ給送するよう設
計されている。その後、加圧二酸化炭素が、所望のスプ
レー圧力を制御するのに使用される圧力調整器を通され
そして二酸化炭素が必要時にポンプ給送されるに際して
その流量を測定する質量流量計に通される。コーティン
グ配合物をポンプ給送するのに、標準的な複動一次ピス
トンポンプ(8)が循環ループにおいて使用されたゼニ
スギヤポンプに(32)のような可変速度ギヤポンプと置
き換えられる。ギヤポンプのポンプ給送速度は、質量流
量計からの一時点での二酸化炭素流量を受信しそして所
望の混合比率を当てるに適正な流量でコーティング配合
物をポンプ給送するようギヤポンプ回転速度を制御する
信号プロセッサにより制御される。Tobulモデル4.7 A30
−4のようなアキュムレータが、スプレーガンが起動さ
れるときループ容量を増大しそしてループ内の圧力脈動
を最小限にするよう設置されうる。
例1 透明アクリルコーティングを与えるコーティング配合物
を、25%メチルアミルケトン溶媒中に溶解した75%非揮
発性アクリルポリマーを含むロームアンドハース社製ア
クリロイドAT−400樹脂、20%メチルアミルケトン溶媒
に溶解した80%非揮発性アクリルポリマーを含有するロ
ームアンドハース社製アクリロイドAT−954樹脂、及び2
0%イソブタノール溶媒中に溶解した80%非揮発性メラ
ミンポリマーを含有する架橋剤であるアメリカン・シア
ナミド社製のシメル(Cymel)323樹脂から、これら樹脂
を溶媒n−ブタノール、エチル3−エトキシプロピオネ
ート(EEP)、メチルアミルケトン及びキシレンと次の
比率で混合することにより調製した。
アクリロイド−AT400 6520.5 g アクリロイド−AT954 1917.8 g シメル323 2718.0 g n−ブタノール 626.0 g EEP 889.0 g メチルアミルケトン 320.0 g キシレン 39.0 g 合計 13030.3 g コーティング配合物は66.73%固体フラクション及び32.
97%溶媒フラクションを含んだ。
コーティング配合物と二酸化炭素とを加圧し、混合し、
加熱しそして連続方式でスプレーした。コーティング混
合物を60℃の温度及び1600psigの圧力においてそして30
%の二酸化炭素含有量を使用してスプレーした。これは
透明な単相溶液を与えた。9ミルのオリフィス寸法と様
々のファン巾定格を有する、Nordson and spraying Sys
tems社製のスプレーチップを使用して液体混合物をスプ
レーした。Nordsonクロスカットチップ#711−354を除
いて、すべてがドーム−スチル・スプレーチップであっ
た。スプレーチップから10〜12インチのところで金属パ
ネルに付着したファン巾に従ってスプレー巾を測定し
た。次のファン巾を測定した。
これは、超臨界二酸化炭素を液体混合物に溶解させるこ
とによってファン巾がかなり広がったことを示す。
例2 架橋或いはベーキングを必要としない透明アクリルコー
ティングを与えるコーティング配合物を、ロームアンド
ハース社製アクリロイドB−66からそれをメチルアミル
ケトン溶媒中に溶解することにより調製した。このコー
ティング配合物は35.00%固体フラクション及び65.00%
溶媒フラクションを含み、次の成分組成を有した: Acryloid B−66 5600.0 g 35.00 % メチルアミルケトン 10400.0 g 65.00 % 合計 16000.0 g 100.00 % コーティング配合物と二酸化炭素とを加圧し、混合し、
加熱しそして連続方式でスプレーした。40%の二酸化炭
素を使用して、混合液体混合物を60℃の温度及び1600ps
igの圧力においてスプレーした。これは透明な単相溶液
を与えた。9ミルのオリフィス寸法と様々のファン巾定
格を有するNordson and spraying Systems社製のスプレ
ーチップを使用して液体混合物をスプレーした。Nordso
nクロスカットチップ#711−354を除いて、すべてがド
ーム−スチルスプレーチップであった。スプレーチップ
から10〜12インチのところで金属パネルに付着したファ
ン巾に従ってスプレー巾を測定した。次のファン巾を測
定した。
例3 透明アクリルコーティングを与えるコーティング配合物
を、アクリロイドAT−400樹脂、アクリロイドAT−954樹
脂、及びシメルTM323樹脂から、これら樹脂を溶媒n−
ブタノール、エチル3−エトキシプロピオネート(EE
P)、メチルアミルケトン、メチルエチルケトン及びキ
シレンと次の比率で混合することにより調製した: アクリロイド−AT954 1197.9 g アクリロイド−AT400 4072.9 g シメル323 1697.8 g n−ブタノール 391.0 g EEP 555.3 g メチルアミルケトン 199.9 g メチルエチルケトン 2860.8 g キシレン 24.4 g キシレン中50%L5310 32.9 g 合計 11032.9 g コーティング配合物は49.23%固体フラクション及び50.
77%溶媒フラクションを含んだ。
コーティング配合物と二酸化炭素とを加圧し、混合し、
加熱しそして連続方式でスプレーした。9ミルのオリフ
ィス寸法と8インチのファン巾定格を有するNordsonス
プレーチップ#016−014を装備するNordson A7A循回式
エアレスオートマチックスプレーガンを使用して混和液
体混合物をスプレーした。液体混合物を、様々の異なっ
た二酸化炭素濃度で、60℃の温度及び1600psigの圧力で
スプレーした。液体混合物中の二酸化炭素の関数として
ファン巾を測定した。二酸化炭素 ファン巾 0% 8インチ 14% 10インチ 20% 12インチ 25% 14インチ スプレーファン巾は二酸化炭素濃度の増大につれ連続的
に増大した。
例4 透明ポリエステルコーティングを与えるコーティング配
合物を、20%メチルプロパゾル(PROPASOL)アセテート
(MPA)溶媒に溶解した80%非揮発性ポリエステリポリ
マーを含有するAroplaz 6025−A6−80樹脂及びシメル32
3樹脂から、これら樹脂を溶媒n−ブタノールとブチル
セルロソルブ(CELLOSOLVE)アセテート(BCA)と次の
比率で混合することにより調製した。
Aroplaz 6025−A6−80 11000.0 g シメル323 3666.7 g n−ブタノール 450.0 g BCA 2250.0 g キシレン中50%L5310 75.0 g 合計 17441.7 g コーティング配合物は62.27%固体フラクション及び32.
73%溶媒フラクションを含んだ。
コーティング配合物と二酸化炭素とを加圧し、混合し、
加熱しそして連続方式でスプレーした。25.5%の二酸化
炭素含有量を有する混和液体混合物を70℃の温度及び16
00psiの圧力でスプレーした。これは透明な単相溶液を
与えた。この混和液体混合物を、最小限のキャビディ挿
入体を備えるスプレイイング・システムズ社のチップ#
500011そしてまた9ミルのオリフィス寸法と8、2及び
4インチのファン巾定格とをそれぞれ有するNordsonス
プレーチップ#016−014、−016及び−012を装備するNo
rdson A7A循回式エアレスオートマチックスプレーガン
を使用してスプレーした。チップは次の測定ファン巾を
与えた。スプレーチップ ファン巾定格 測定ファン巾 500011 8インチ 18インチ 016−012 4インチ 11インチ 016−011 2インチ 8インチ 例5 架橋或いはベーキングを必要としない透明酢酪酸セルロ
ース(CAB)コーティングを与えるコーティング配合物
を、イーストマン・ケミカル・セルロース・エステル社
製CAB−381−0.1を溶媒メチルアミルケトン、メチルエ
チルケトン及びブチルセルロソブ(CELLOSOLVE)アセテ
ート(BCA)に溶解することにより調製した。コーティ
ング配合物は25.00%固体フラクション及び75.00%溶媒
フラクションを含み、そして次の成分組成を有した: CAB 4800.0 g 25.00 % メチルエチルケトン 4480.0 g 23.33 % メチルアミルケトン 6720.0 g 35.00 % BCA 3200.0 g 16.67 % 合計 19200.0 g 100.00 % コーティング配合物と二酸化炭素とを加圧し、混合し、
加熱しそして連続方式でスプレーした。36%の二酸化炭
素含有量を有する混合液体混合物を60℃の温度及び1600
psigの圧力においてスプレーした。これは透明な単相溶
液を与えた。9ミルのオリフィス寸法を有するSpraying
Systems and Nordsonエアレスチップを備えるNordson
A7A循回式エアレスオートマチックスプレーを使用して
スプレーした。パネルは、スプレーメーション・オート
マチック・スプレヤーを使用してスプレーし、フラッシ
ュしそして大気乾燥した。測定ファン巾は次の通りであ
る。
Nordsonクロスカットチップ#711−354を除いて、すべ
てがドーム−スチルスプレーチップであった。超臨界二
酸化炭素を使用したスプレーは、使用しないスプレーよ
り著しく大きい。クロスカットスチルチップはドームス
チルより一層大きなファン巾を与えた。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)基体上にコーティングを形成するこ
    とができる少なくとも1種のポリマー成分を含む固体フ
    ラクションと、(ii)該固体フラクションと少なくとも
    部分的に混和性の溶媒フラクションとを含むコーティン
    グ組成物を加圧下でオリフィスに通してスプレーパター
    ン生成することを含むコーティング組成物のエアレスス
    プレー方法におけるスプレー巾を変化する方法であっ
    て、少なくとも1種の超臨界流体を液体コーティング組
    成物と混和した後、生成液体混合物をオリフィスを通し
    て加圧下でスプレーしそして該コーティング組成物と混
    合される超臨界流体の量を変更することから成るスプレ
    ー巾変化方法。
  2. 【請求項2】溶媒フラクションが、ケトン、エステル、
    エーテル、グリコールエーテル、グリコールエーテルエ
    ステル、アルコール、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水
    素、ニトロアルカン、不飽和炭化水素、ハロカーボン及
    びこれらの混合物からなる群より選択される少なくとも
    1種活性溶媒を含む特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】溶媒フラクションが30重量%までの水を含
    有する特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】溶媒フラクションがカップリング溶媒を含
    有する特許請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】カップリング溶媒がエチレングリコールエ
    ーテル、プロピレングリコールエーテル、ラクタム、環
    状ユリア及びその混合物から成る群から選択される特許
    請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】超臨界二酸化炭素流体を使用してスプレー
    される特許請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】超臨界二酸化炭素が液体混合物総重量に基
    づいて10〜50重量%の量で存在する特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
  8. 【請求項8】第2巾が第1巾より50〜150%大きい特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
  9. 【請求項9】液体混合物を高い電圧により荷電する特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
  10. 【請求項10】コーティング組成物と混合される超臨界
    流体が超臨界二酸化炭素流体である特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
  11. 【請求項11】超臨界流体が液体混合物の総重量に基づ
    いて10〜60重量%の範囲内の量で存在する特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
  12. 【請求項12】ファン巾が50〜150%増大される特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  13. 【請求項13】液体混合物を高い電圧により荷電する特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
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