JPH0783834A - 生化学分析方法 - Google Patents

生化学分析方法

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JPH0783834A
JPH0783834A JP5228413A JP22841393A JPH0783834A JP H0783834 A JPH0783834 A JP H0783834A JP 5228413 A JP5228413 A JP 5228413A JP 22841393 A JP22841393 A JP 22841393A JP H0783834 A JPH0783834 A JP H0783834A
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film
dry
incubator
analysis
measurement
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Takayoshi Arai
貴喜 新井
Osamu Seshimoto
修 瀬志本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一測定項目のものであると異種測定項目の
ものであるとを問わず、前に測定した乾式分析フイルム
が次の乾式分析フイルムの測定精度に影響を与えるガス
状物質を発生させる場合であっても、上記次の乾式分析
フイルムの測定精度の低下を防止するとともに生化学分
析の処理速度の低下を回避する。 【構成】 TPあるいはBUN測定用の第1の化学分析
スライド2aが測定された直ぐ後に、BUN、NH3 ある
いはCRE測定用の化学分析スライド2cの測定が行なわ
れる場合には、これら両スライド2a,2cの間に、NH3
ガスを吸収し、かつNH3 ガスによってはその測定が影
響を受けない妨害ガス吸収用の化学分析スライド2bに所
定の水性試料液を点着したものをインキュベータ1のセ
ル10内に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液、尿等の検体液に
含まれる所定の生化学物質との化学反応により光学濃度
変化を生じる試薬を含有する乾式分析フイルムに上記検
体液を点着し、これをインキュベータ内で恒温保持した
後該乾式分析フイルムの光学濃度を測定することによ
り、検体液中の所定の生化学物質の物質濃度を求める生
化学分析方法に関するものであり、詳しくは、上記乾式
分析フイルムをインキュベータ内で恒温保持する際に発
生する、他の乾式分析フイルムの測定精度を劣化せしめ
る妨害物質を処理する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、血液、尿等の試料液の小滴を
点着供給するだけでこの試料液中に含まれている特定の
生化学成分、例えば尿素窒素、グルコース、ヘモグロビ
ン、アンモニア等を定量分析することのできる乾式分析
フイルムが実用化されている。このような乾式分析フイ
ルムを用いて試料液中の生化学成分等の定量的な分析を
行なうには、試料液を乾式分析フイルムに点着させた
後、これをインキュベータ(恒温器)内で所定時間恒温
保持(インキュベーション)して呈色反応(色素生成反
応)させ、次いで試料液中の所定の生化学物質と乾式分
析フイルムに含まれる試薬との組み合わせにより予め選
定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析フイル
ムに照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度か
ら、あらかじめ求めておいた光学濃度と所定の生化学物
質の物質濃度との対応を表わす検量線を用いて該試料液
中の所定の生化学物質の物質濃度を求める生化学分析方
法が用いられる。
【0003】ところで、一般に上記乾式分析フイルム
は、プラスチック等からなる支持体上に試薬を含有した
試薬層を設けてなる乾式分析フイルム(多層分析要素ま
たは多層分析素子とも称される)片をプラスチック製の
マウントによって挾持した化学分析スライドの形態で用
いられるのが一般的であるが、裁断した乾式分析フイル
ム片をそのまま用いる形態も提案されている。またこの
ような乾式分析フイルムは、前述のように試料液の点着
からインキュベータによる恒温保持を行なうについて順
次搬送されるものであるが、インキュベータでの乾式分
析フイルムの収容室(セル)は側面に開口するスリット
状空間に形成され、この収容室に対して側方から、試料
液を点着された乾式分析フイルムが挿入されるように搬
送される。
【0004】そして、乾式分析フイルムがこの収容室に
挿入された状態でインキュベーションがなされ、測定光
照射により呈色反応が測定される。
【0005】ところで、乾式分析フイルムで測定される
成分には、上述したように尿素窒素、グルコース、ヘモ
グロビン、アンモニア等種々の成分があり、それぞれ専
用の乾式分析フイルムが用いられている。
【0006】しかし、このような乾式分析フイルムのう
ち測定される成分によっては、測定済みの乾式分析フイ
ルムがインキュベータから排出されたすぐ後、次に測定
される乾式分析フイルムがこのインキュベータに装填さ
れる場合に、測定済みの乾式分析フイルムから発生した
ガスが次に測定する乾式分析フイルムの結果に影響を与
え、正確な分析ができないことがあった。例えば、前の
乾式分析フイルムが尿素窒素用で、次の乾式分析フイル
ムがアンモニア用である場合、前の尿素窒素用の乾式分
析フイルムから発生したアンモニアガスが収容室内に残
留し、この残留アンモニアガスにより次のアンモニア用
の乾式分析フイルムの測定を正確に行なうことができな
かった。
【0007】このような問題を解決するために、測定済
みの化学分析スライドがインキュベータの収容室から排
出された後、この収容室内部を所定の期間(約1秒〜約
30秒)に亘り空室に保ち、その後に未測定の化学分析ス
ライドを上記収容室に挿入するようにしたインキュベー
ション方法が知られている(特開平2-110352号公報)。
【0008】また、同一測定項目用の化学分析フイルム
を複数個連続して長尺テープ状に形成し、前の化学分析
フイルムが測定された後、後続する次の化学分析フイル
ムが収容室に挿入されるまでに、あるいは前の化学分析
フイルムの測定中に種々の妨害物質排除処理を行なうよ
うにしたものが知られている(特開平2-247563号公
報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2-110352号公報に示された従来技術は化学分析スラ
イドの各測定の間隔を所定期間以上あけなければなら
ず、生化学分析の迅速化を図る上で障害となる。
【0010】また、上記特開平2-247563号公報に示され
た従来技術においては、同一測定項目の化学分析フイル
ムを複数個連続せしめてなる長尺テープ形状に形成され
たもので測定を行なうようにしており、上記妨害物質を
発生するフイルムとこの妨害物質の影響を受けるフイル
ムとは同一測定項目用のものであり、上記妨害物質を発
生するフイルムとこの妨害物質の影響を受けるフイルム
とが異種測定項目のものについては何ら示唆していな
い。また、化学分析フイルムを長尺テープ化したものは
製造が容易という利点を有するが、その一方で分析装置
の小型化が図りにくいという問題があるため、本発明
は、装置の小型化という観点から各乾式分析フイルム
(スライド)が独立して形成されたものを利用すること
を前提としている。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、各々独立した乾式分析フイルムを用いる生化学分
析方法において、同一測定項目のものであると異種測定
項目のものであるとを問わず、前に測定した乾式分析フ
イルムが次の乾式分析フイルムの測定精度に影響を与え
るガス状物質を発生させる場合であっても、上記次の乾
式分析フイルムの測定精度の低下を防止することができ
るとともに生化学分析の処理速度の低下を回避し得る生
化学分析方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明の生化学分析方
法は、前に測定した乾式分析フイルムが、次の乾式分析
フイルムの測定精度に影響を与えるガス状物質を発生さ
せる場合に、インキュベータからの前者の排出後、イン
キュベータへの後者の挿入前に水性試料液、水または水
性液体が点着されたガス状物質吸着用フイルムをインキ
ュベータ収容室内に挿入して、このフイルムにより上記
ガス状物質を吸着することを特徴とするものである。
【0013】すなわち、本願発明方法は、水性試料液が
点着された乾式分析フイルムをインキュベータ内に挿入
して恒温保持し、この後該乾式分析フイルムの呈色反応
を測定する生化学分析方法において、前記インキュベー
タ内に挿入された第1の乾式分析フイルムが他の乾式分
析フイルムの測定精度を劣化させるガス状物質を発生す
る測定項目の乾式分析フイルムであり、かつこの第1の
乾式分析フイルムを測定した後、この第1の乾式分析フ
イルムから発生したガス状物質により測定精度が劣化せ
しめられる測定項目の乾式分析フイルムである第2の乾
式分析フイルムをインキュベータ内に挿入する場合に、
前記第1の乾式分析フイルムを前記インキュベータ内か
ら排出した後、前記第2の乾式分析フイルムをインキュ
ベータ内へ挿入する前に、前記第1の乾式分析フイルム
から発生したガス状物質を吸着するガス状物質吸着用フ
イルムを前記インキュベータ内に挿入することを特徴と
するものである。
【0014】また、上記ガス状物質吸着用フイルムは、
水性試料液を点着され、かつ上記先の乾式分析フイルム
から発生したガス状物質によって測定精度が劣化しない
測定項目の乾式分析フイルムとしてもよいし、生化学分
析用の測定に供しない水または水性液体を点着されたダ
ミーの乾式分析フイルムとしてもよい。
【0015】さらに、上記水性試料液を点着された乾式
分析フイルムを用いる場合に、このフイルムをインキュ
ベータ内に挿入し、かつ、このインキュベータから排出
する行程を複数回連続して繰り返すようにしてガス状物
質吸着の完璧化を図るようにしてもよい。
【0016】なお、上記乾式分析フイルムとは乾式分析
フイルム片の外周部をマウントにより挾持したもののみ
ならず、このようなマウントを有しない乾式分析フイル
ム(多層分析要素または多層分析素子)片のみからなる
もの、さらには濾紙などの多孔性部材に試薬を含浸含有
させた試験片をも含むものとする。
【0017】また、この乾式分析フイルムは各単体毎に
一括して搬送され、一括してインキュベータ内に挿入さ
れ、さらに一括してインキュベータから排出されるよう
なサイズに構成されている。
【0018】さらに、上記ダミーの乾式分析フイルムを
用いる場合に、このフイルムをインキュベータ内に挿入
した後排出するまでの間に測定処理を行なってもよい
し、これを省略するようにしてもよい。
【0019】
【作用】上記構成によれば、ガス状物質を発生する第1
の乾式分析フイルムをインキュベータの収容室から排出
した後、このガス状物質により測定精度が劣化する第2
の乾式分析フイルムをインキュベータの収容室に挿入す
る前に、このガス状物質を吸着する水分を含有したガス
状物質吸着用フイルムをこの収容室に挿入しており、第
2の乾式分析フイルムがこの収容室に挿入された状態で
は、この収容室のガス状物質は既にガス状物質吸着用フ
イルムに含有された水分により吸着されて排除された状
態とされているから、この第2の乾式分析フイルムの測
定精度の劣化を防止することができる。
【0020】また、ガス状物質吸着用フイルムにより強
制的にガス状物質を吸着するようにしているので自由拡
散等によるよりも効率的であり、第1の乾式分析フイル
ムと第2の乾式分析フイルムとの測定間隔を大きくあけ
ずともよく、生化学分析の迅速化が阻害されるおそれは
少ない。
【0021】さらに、このガス状物質吸着用フイルム
を、このガス状物質の影響を受けない、水性試料液を点
着された第3の乾式分析フイルムとすれば、測定項目の
測定を行ないつつガス状物質の吸着を行なうことができ
るので生化学分析の迅速化を図ることができる。
【0022】なお、本発明の生化学分析方法において
は、生化学分析に用いられる乾式分析フイルムは例えば
1回の点着分ずつ別体で形成されているため、一の乾式
分析フイルムの後にインキュベータの収容室に挿入され
る乾式分析フイルムは、一の乾式分析フイルムと同一の
測定項目のものを選択することも異種の測定項目のもの
を選択することも可能である。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0024】図2は本発明の生化学分析方法を実施する
ための生化学分析装置の一部であるインキュベータを示
す断面図である。
【0025】このインキュベータ1は、加温手段として
のヒータ(図示せず)が内蔵されたインキュベータ本体
9を備えており、このインキュベータ本体9は、水平方
向に貫通し化学分析スライド2(フレーム付きの乾式分
析フイルム;以下同じ)が挿入載置されるセル(スライ
ド収容室)10が穿設されるとともに、このセル10の化学
分析スライド2の載置面の一部とインキュベータ本体9
の下面を貫通する測光用孔11が穿設されている。また、
セル10内には、付勢手段としてのコイルばね12を介して
プラスチックから成る押圧封止部材13が設けられ、この
押圧封止部材13はコイルばね12に常に測光用孔11方向へ
付勢されている。そして、セル10の内側表面および押圧
封止部材13のスライド対向面は、発生したガスを吸着、
吸引しないようにポリテトラフルオロエチレンのコーテ
ィングがされている。
【0026】測光部7は測光用孔11の下方に設けられ、
化学分析スライド2に対し光を照射する光源14と、この
化学分析スライド2からの反射光を受光する受光器15で
構成されている。
【0027】スライド押込み機構8は、セル10内の所定
位置に化学分析スライド2を挿入し、かつ挿入した化学
分析スライド2を排出するためのものである。この押込
み機構8は、セル10の化学分析スライド2の載置面と略
同一平面上にある摺動面16と、化学分析スライド2を案
内するガイド17と、そして化学分析スライド2を押し込
むレバー18とで構成されている。
【0028】また、上記化学分析スライド2は図3に示
すように、透明フイルム層の上に試薬層、反射層および
展開層を順次層設した、乾式分析フイルムの一態様であ
る多層分析要素3と、この多層分析要素3を収容し、上
部に液体試料を点着させるための点着用開口4が形成さ
れるとともに下部に比色測定用の測光用開口5が形成さ
れたスライド枠6とで構成されている。
【0029】このような化学分析スライド2を用いて液
体試料を分析するには、点着用開口4から液体試料を多
層分析要素3に点着し、例えば、37℃で6分間インキュ
ベーションして呈色反応を充分に行なわせる。そして、
測光用開口5を通して多層分析要素3の測光側の表面に
光を照射し、その反射光を比色測光して特定成分の定量
分析を行なう。
【0030】以下、図1を用いて本発明の一実施例に係
る生化学分析方法を説明する。
【0031】まず、図1(A) に示すように、第1の化学
分析スライド2aがインキュベータ1の所定セル10に装填
させられ呈色反応の測定が行なわれる。
【0032】このとき、第1の化学分析スライド2aがT
P(総蛋白質)測定用あるいはBUN(尿素窒素)測定
用である場合には、NH3 (アンモニア)ガスが発生
し、長時間に亘りこのセル10内に滞留する。
【0033】このNH3 ガスがセル10内に滞留している
状態で、BUN、NH3 あるいはCRE(クレアチニ
ン)を測定するための第2の化学分析スライド2cが挿入
される場合には、これら第2の化学分析スライド2cの測
定が試薬層中で発生したNH3ガスの量を検出するもの
であるから実際のNH3 濃度よりもかなり大きな濃度と
して測定されることとなる。
【0034】そこで、本発明のものではTPあるいはB
UN測定用の第1の化学分析スライド2aが測定された後
に、BUN、NH3 あるいはCRE測定用の化学分析ス
ライド2cの測定が行なわれる場合には、これら両スライ
ド2a,2cの間に、NH3 ガスを吸収し、かつNH3 ガス
によってはその測定が影響を受けない妨害ガス吸収用ス
ライド2b(例えば特開昭63-25556号公報に記載の、展開
層に枸櫞(クエン)酸等の酸を含浸させたカルシウム定
量用乾式分析フイルム)をインキュベータ1のセル10内
に挿入するようにしている。
【0035】すなわち、図1(A) に示すように、測定済
の第1の化学分析スライド2aがセル10内に収納されてい
る状態で妨害ガス吸収用スライド2bをセル10の入口付近
に搬送し、図1(B) に示すように、この妨害ガス吸収用
スライド2bをセル10内に押し込み、その先端で第1の化
学分析スライド2aをさらに押し、図1(C) に示すよう
に、この第1の化学分析スライド2aをセル10の外に排出
する。
【0036】この後、セル10内で妨害ガス吸収用スライ
ド2bのインキュベーションおよび光学測定がなされる
が、この妨害ガス吸収用スライド2bはセル10内に収容さ
れている間に上記セル10内に滞留しているNH3 ガスを
吸収する。
【0037】すなわち、NH3 ガスは妨害ガス吸収用ス
ライド2bの多層分析要素3に含まれる水分中に吸収され
る。
【0038】この後、この妨害ガス吸収用のスライド2b
の測定が終了すると、図1(D) に示すように、セル10の
入口付近に第2の化学分析スライド2cを搬送し、次に図
1(E) に示すように、この第2の化学分析スライド2cを
セル10内に押し込み、その先端で妨害ガス吸収用スライ
ド2bをさらに押し、図1(F) に示すように、この妨害ガ
ス吸収用スライド2bをセル10の外に排出する。
【0039】これにより第2の化学分析スライド2cはN
3 ガスが排除されたセル10内でインキュベーションお
よび光学測定がなされ、これによりBUN、NH3 ある
いはCREの測定を高精度で行なうことができる。
【0040】下記表1に、本発明の各実施例について測
定した結果を示す。なお、これらの実施例では、第1の
化学分析スライド2aとしてTP測定用のものを、第2の
化学分析スライド2cとしてNH3 測定用のものを選択
し、妨害ガス吸収用スライド2bとしてGLU(グルコー
ス)測定用のもの、TBIL(総ビリルビン)測定用の
もの、UA(尿酸)測定用のもの、ALP(アルカリフ
ォスターゼ)測定用のものを選択した。なお、生化学分
析装置としてはFDC5500アナライザ(富士写真フイル
ム(株)製の臨床検査システム用化学分析装置)を用
い、点着される検体液として所定濃度のNH3 を含む模
擬血清を用いた。また、各実施例を実施する前にその実
施例で使用される検体液をNH3 測定用の化学分析スラ
イドに点着し、このときの検体液の光学濃度を測定し、
この測定値に基づきこの検体液の実際の濃度を求めた。
【0041】なお、表1の最下段には妨害ガス吸収用ス
ライド2bを挿入しなかった場合の比較例についての測定
結果を記載した。
【0042】
【表1】
【0043】上記表1から明らかなように、本実施例に
よれば測定精度を良好に維持することができる。
【0044】なお、妨害ガス吸収用スライド2bとして多
層分析要素3中に水分を含ませたダミーのスライド(検
体液点着せず)を用いても、上記実施例のものと同様の
効果を得ることが可能である。さらに、ダミーのスライ
ドとして上記多層分析要素3に代え、支持体の上にゼラ
チン等の親水性ポリマバインダの層を設け、さらにその
上に布地、濾紙、メンブランフィルタ等の多孔性で水を
吸収保持し得る部材を接着積層したもの(試薬成分を含
まない乾式分析フイルム片に相当する)、あるいは布
地、濾紙等の多孔性の自己支持性の部材で水を吸収し保
持し得るものを用いることも可能である。
【0045】また、上述した実施例においては第1の化
学分析スライド2aとしてNH3 ガスを発生する測定項目
のスライドを、第2の化学分析スライド2cとしてNH3
ガスにより影響を受ける測定項目のスライドを同一セル
10内に挿入する場合について説明したが、本発明の生化
学分析方法は、第1の乾式分析フイルムから発生したガ
ス状物質により第2の乾式分析フイルムの測定が影響を
受ける種々の場合について適用可能であり、例えば、第
1の乾式分析フイルム2aがSO2 ガスを発生する無機リ
ン測定用のスライドで、第2の乾式分析フイルム2cがそ
のSO2 ガスにより測定誤差が生じるCKMB(クレア
チニンキナーゼ)測定用のフイルムである場合にも適用
可能である。
【0046】その他、本発明の生化学分析方法としては
上記実施例のものに限られるものではなく、例えば使用
する生化学分析装置としても他の種々のアナライザを使
用することが可能であり、また乾式分析フイルムとして
もフレームを有しない多層分析要素片(化学分析フイル
ム片)のみからなるものを使用することも可能である。
【0047】なお、本発明方法におけるガス状物質吸着
フイルムの代わりに、ガス状物質は吸着しないが、この
ガス状物質によって測定結果が影響を受けないフイルム
を用いても本発明の効果と同様の効果をある程度得るこ
とが可能である。
【0048】また、ガス状物質を発生する第1の乾式分
析フイルムとこのガス状物質により測定結果が影響を受
ける第2の乾式分析フイルムをインキュベータの異なる
セルに挿入する構成としても本発明と同様の効果を得る
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の生化学分
析方法によれば、第1の乾式分析フイルムにより発生し
たガス状物質が第2の乾式分析フイルムの測定精度に影
響を与える場合に、第2の乾式分析フイルムをインキュ
ベータの収容室に挿入する前に、ガス状物質吸着用の乾
式分析フイルムに含有した水分によりこのガス状物質を
吸着させるようにしているので、フイルム収容室内から
このガス状物質を排除した状態で第2の乾式分析フイル
ムのインキュベーションおよび光学測定を行なうことが
でき、測定精度を良好とすることができる。
【0050】また、上記水分によりガス状物質を強制的
に吸着するようにしているので、ガス状物質を排除する
効率が良く生化学分析の処理速度をほとんど低下せしめ
ることなく測定することが可能である。特にこのガス状
物質吸着フイルムを、このガス状物質を吸着しかつこの
ガス状物質の影響を受けない乾式分析フイルムとすれば
生化学分析の迅速化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る生化学分析方法を説明
するための概略図
【図2】図1に示す実施例方法を実施するための装置の
一部を示す断面図
【図3】図1に示す実施例方法において使用される乾式
分析フイルムの一例を示す断面図
【符号の説明】
1 インキュベータ 2 化学分析スライド 2a 第1の化学分析スライド 2b 妨害ガス吸収用スライド 2c 第2の化学分析スライド 3 多層分析要素 7 測光部 10 セル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性試料液が点着された乾式分析フイル
    ムをインキュベータ内に挿入して恒温保持し、この後該
    乾式分析フイルムの呈色反応を測定する生化学分析方法
    において、 前記インキュベータ内に挿入された第1の乾式分析フイ
    ルムが他の乾式分析フイルムの測定精度を劣化させるガ
    ス状物質を発生する測定項目の乾式分析フイルムであ
    り、かつこの第1の乾式分析フイルムの測定がなされた
    後、この第1の乾式分析フイルムから発生したガス状物
    質により測定精度が劣化せしめられる測定項目の乾式分
    析フイルムである、水性試料液が点着された第2の乾式
    分析フイルムをインキュベータ内に挿入する場合に、 前記第1の乾式分析フイルムを前記インキュベータ内か
    ら排出した後、前記第2の乾式分析フイルムを前記イン
    キュベータ内へ挿入する前に、前記第1の乾式分析フイ
    ルムから発生したガス状物質により測定精度が実質的に
    劣化せしめられることのない、水性試料液が点着された
    第3の乾式分析フイルムを前記インキュベータ内に挿入
    し測定がなされた後前記インキュベータから排出するこ
    とを特徴とする生化学分析方法。
  2. 【請求項2】 前記第3の乾式分析フイルムを前記イン
    キュベータ内に挿入し測定がなされた後前記インキュベ
    ータから排出する行程が複数回連続してなされた後に前
    記第2の乾式分析フイルムを前記インキュベータ内に挿
    入することを特徴とする請求項1記載の生化学分析方
    法。
  3. 【請求項3】 水性試料液が点着された乾式分析フイル
    ムをインキュベータ内に挿入して恒温保持し、この後該
    乾式分析フイルムの呈色反応を測定する生化学分析方法
    において、 前記インキュベータ内に挿入された第1の乾式分析フイ
    ルムが他の乾式分析フイルムの測定精度を劣化させるガ
    ス状物質を発生する測定項目の乾式分析フイルムであ
    り、かつこの第1の乾式分析フイルムの測定がなされた
    後、この第1の乾式分析フイルムから発生したガス状物
    質により測定精度が劣化せしめられる測定項目の乾式分
    析フイルムである、水性試料液が点着された第2の乾式
    分析フイルムをインキュベータ内に挿入する場合に、 前記第1の乾式分析フイルムを前記インキュベータ内か
    ら排出した後、前記第2の乾式分析フイルムを前記イン
    キュベータ内へ挿入する前に、水または水性液体が点着
    されたダミーの乾式分析フイルムを前記インキュベータ
    内に挿入し所定の時間が経過した後前記インキュベータ
    から排出することを特徴とする生化学分析方法。
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