JPS6361956A - 化学分析装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、同一円周上に複数の収納室を有するインキュ
ベータを内蔵する化学分析装置に関するものである。

（従来の技術） 一般に血液、血清等の液体試料について当該液体試料に
おける特定の成分の含有の有無あるいはその含有量等を
知るべき場合が多く、このために反応試薬による化学分
析が行なわれる。液体試料の化学分析法としては、乾式
法と湿式法とがあるが、このうち乾式法は、所定の試薬
を含浸させた試薬層を有する化学分析スライドを用いて
試料分析を行う。すなわち、試料液を化学分析スライド
の試薬層に計量点着させた後、これをインキュベータ（
恒温機）内で所定時間恒温保持（インキュベーション）
して呈色反応（色素生成反応）さ往、次いで試料成分と
試薬層に含まれる試薬との組み合わせにより予め選定さ
れた波長を含む測定用照射光をこの化学分析スライドに
照射してその反射光学濃度を測定するもので、これによ
り、前記化学成分等の定量的な分析を行う。

この場合、医療期間、研究所等における分析では、数多
くの試料の分析を行なう必要があり、この分析を自動的
に且つ連続的に行なえるようにするのが望ましい。この
ようなことから、前記化学分析スライドを用いて自動的
に且つ連続的に試料の分析を行なえるようにした化学分
析装置について種々の提案がなされている。

例えば、特開昭６０−５７２５９号公報に開示されてい
るように、複数個の化学分析スライドを同一円周上の等
配位置に係止したディスクをインキュベータの予熱室に
一定時間収納し、この予熱されたディスクをインキュベ
ータの測定室に移して恒温保持し、恒温保持されている
化学分析スライドにピペットで試料を必要量点着し、デ
ィスクを回転させ各々の化学分析スライドを読取ヘッド
に密着させて測光し、全化学分析スライド測光終了後、
測光掌からディスクを取出し、予熱室で予熱してあった
未点着化学分析スライドのディスクを測定室内に装填し
、同じ作業を繰り返すという構造のものがある。

（発明が解決しようとする問題点） しかし前述したように、試料分析は連続的且つ合理的に
行う必要があるため、さらに自動化され合理化された試
料分析の方法の開発が要望されている。

特に、１つの読取ヘッドで′ｆｒｌ＠個の化学分析スラ
イドのそれぞれに対してカブリ測光を行った後、レート
測光を行なう様な場合には、それらの測定光に加えて化
学分析スライドのインキュベータ収納室内への挿入およ
び該収納室内からの排出、試料液の点着等も行なわなけ
ればならず、それらの個々の作業に時間がかかり、各ス
ライドに対して短い周期でのレート測光を行なうことが
困難となるので、上記各作業を効率良く短時間で行なう
ことのできる化学分析装置の開発が要望されている。

なお、上記カブリ測光とは、スライドの良否判定あるい
は呈色反応後の測光値の補正を行なうために、試料点着
前のスライドの反射光学濃度を測光するものである。

また、上記レート測光とは、例えば５〜１０秒等の短時
間間隔で１つのスライドを複数回測光し、反射光学濃度
の変化率（し〜ト）を求めるものであり、この間隔が長
くなるとレート測光としての￥Ｊ度は低下する。

したがって本発明は、さらに上記各作業を効率よく行な
うことができ、その結果化学分析スライドの測定を効率
良くかつスピーディに行うことができる化学分析装置の
提供を目的とするものである。

く問題点を解決するための手段） 前記のような要望に応え、本発明による化学分析装置は
、 化学分析スライドを恒温保持可能な収納室が同一円周上
に複数個形成されたインキュベータと、前記円周上の所
定位置において前記インキュベータの上方に配設された
点着手段および該所定位置において前記インキュベータ
の下方に配設された読取ヘッドと、 前記所定位置に前記各収納室をそれぞれ位置せしめるべ
く前記インキュベータを回転させる回転手段と、 前記円周の外側あるいは内側に前記所定位置に対向して
配設されたスライド供給手段および前記所定位置をはさ
んでスライド供給手段の配段位賃の反対側に配設された
スライド廃却部とからなり、前記収納室内のスライドは
該収納室への新たなスライドの供給によって押し出し廃
却可能に形成されたことを特徴とするものである。

（実　施　例） 次に、本発明による化学分析装置の一実施例を、図面を
用いて説明する。

この化学分析装置のインキュベータ１は、第１図及び第
１図を■−■線で切った断面を示す第２図に示すように
、ドーナツ型に形成されており、内部には同一円周Ａ上
の等間隔位置に形成された８室の化学分析スライド収納
室２を有している。

また、このインキュベータ１は、収納室２内に収納され
た化学分析スライドを所定の温度に保持可能なように温
度センサとヒータ（いずれも図示せず）を有している。

前記収納室２は、インキュベータ１の内周側に設けられ
た挿入用間口３と外周側に設けられた排出用間口４とを
有し、各々１枚の化学分析スライド５を収納可能に形成
されている。

化学分析スライド５は、試料液点着用の円孔を有する枠
５ａ内に、支持体、試薬層、展開層をこの順に１４層し
てなる乾式多層フィルム５ｂを配してなり、このフィル
ム上に尿、血液等の試料液（被測定物質）を所定量滴下
し、恒温保持（インキュベーション）して呈色反応させ
るものである。

前記各収納室２の上面には上端がインキュベータの上面
に開口した点着用開孔６の下端が開口し、下面には下端
がインキュベータの下面に間口した読取用開孔７の上端
が開口している。両開孔６゜７は、共に収納室２内に前
記スライド５が収納された際に該スライドの多層フィル
ム５ｂに対向する位置に形成されている。

これらの収納室２が位置する円周Ａ上の所定位置Ｐにお
いてインキュベータ１の上方に点着手段８が配設されて
いる。この点着手段８は、この所定位置Ｐに位置する収
納室２Ａに収納される化学分析スライドの多層フィルム
５ｂ上に前記点着用開孔６を介して上方から試料を滴下
するものである。

また、前記所定位置Ｐにおいて前記インキュベータ１の
下方には、測光読取手段である読取ヘッド９が配設され
ている。この読取ヘッド９は同じく所定位置Ｐに位置す
る収納室２Ａに収納される化学分析スライド５の多層フ
ィルム５ｂ部分を前記読取用開孔７を介して測光するも
のである。この読取用開孔７は必要に応じてガラス等の
光透過部材が嵌め込まれる。

このドーナツ型のインキュベータ１は回転可能に構成さ
れている。すなわち前記収納室２は全て回動によりそれ
ぞれ所定位置Ｐに位置することができるように、回転手
段１０により水平位置に保持され、必要に応じて所定角
度ずつ（本実施例にａ５いては４５度ずつ）回転するよ
うに構成されている。

さらに、前記収納室２Ａへ化学分析スライド５を供給す
るスライド供給手段１１と、測光済のスライドを廃却す
るスライド廃却部１２とが、前記所定位置Ｐと前記収納
室２が並んでいる円周Ａの中心とを結ぶ直線見上に配設
されている。

前記スライド供給手段１１についてさらに詳しく説明す
ると、ドーナツ型のインキュベータ１の中心部分内の収
納室２Ａ側に本実施例においては８枚の化学分析スライ
ド５を積上げ収納可能な供給部１１ａが配設され、この
供給部１１ａ内の化学分析スライド５の最下段のもの５
Ａを収納室２Ａ内へ押出す押出レバー１１ｂが該供給部
１１ａの収納室２Ａと反対側に配設されている。この押
出しレバーは矢印Ｂ方向へ移動し、供給部１１ａの直線
ルに対して垂直に位置する側壁の下部に化学分析スライ
ド５の側面に略対応する形に間口されたレバー挿入孔１
１ｃから供給部１１ａ内に挿入され、化学分析スライド
５△を矢印Ｂ方向に移動させてスライド出口孔１１ｄか
ら押し出させるものである。

次に、上記構成の木装首による測光手順について説明す
る。上記化学分析装置においては、未点肴の化学分析ス
ライド５が複数枚供給部１１ａに収納されており、押出
レバー１１ｂを矢印Ｂ方向に移動させて供給部１１ａ内
の最下段の化学分析スライド５Ａを矢印Ｂ方向に押し出
し、所定位置Ｐに位置する収納室２Ａ内の定位置（図示
位置）まで挿入する。この押出レバー１１ｂによって試
料未点着の新たなスライド５Ａを収納室２Ａ内に挿入す
ると共に、該新たなスライド５Ａの挿入によって、同時
に、収納室２Ａ内に収納されていた測光済のスライド５
を押し出す。つまり矢印Ｂ方向に挿入される新たなスラ
イド５Ａによって測光済のスライド５を矢印Ｂ方向に押
し出して廃却スライド受は皿によって構成されたスライ
ド廃却部１２に廃却する。押出レバー１１ｂは、新たな
スライド５Ａを挿入後、矢印Ｂと反対の方向に移動して
元の位置に戻る。

新たなスライド５Ａが収納室２Ａに収納されたら、該収
納室２Ａの下方には読取ヘッド９が位置しているので該
読取ラド９により該読取用開孔７を介して直ちにカブリ
測光を行なうと共に、該力ブリ測光が終了したら同じく
この収納室２Ａの上方には点着手段８が位置しているの
で該点着手段８により直ちに点着用開孔６を介して試料
液をスライドの多層フィルム５ｂ上に点着せしめる。

上記収納室２Ａにおけるスライドの挿入、排出。

カブリ測光９点着の各作業が終了したら、インキュベー
タ１を回転手段１０によって例えば４５°ずつ回転させ
、他の収納室２および上記収納室２△内のスライドを１
回づつ測光するレート測光作業を行なう。しかる後、い
ずれかの収納室内のスライドに関する所定回数のレート
測光が終了したら、該収納室２を前記所定位置Ｐに位置
させ、前述の場合と同様にしてスライドの挿入、排出、
カブリ。

測光１点着の各作業を行ない、引き続きインキュベータ
１を回転させて各収納ｖ２内のスライドのレート測光作
業をくり返して行なう。

反射光学濃度測定を効率的に行なうためには、複数個の
収納室の各スライドについて同時にかつ連続的に測定を
行なうことが必要である。しかしながら、例えばレート
測光においては、前述の様に１つのスライドについて短
時間間隔、例えば１０秒間隔で複数回測光を行なうもの
であり、この様なレート測光を各収納室内のスライドに
ついて同時にかつ連続的に行なうためには、１つの収納
室における測光済スライドの排出１点着前のスライドの
挿入、カブリ測光１点着の各作業および他の各収納！内
のスライドをそれぞれ１回づつ測光するレート測光作業
を１０秒以内に行・ない得ることが要求され、そのため
には前記スライドの挿入、排出１点着、カブリ測光作業
を短時間に効率良く行なうことが必要である。

上記本発明に係る化学分析装置においては、前述の様に
円周上に複数のスライド収納室２を配したインキュベー
タ１を有すると共に、該円周Ａ上の所定位置Ｐの上方に
点着手段８、下方に読取ヘッド９を配し、該所定位置Ｐ
を通って該円周Ａと交わる方向、好ましくは半径方向の
一直線り上にスライド供給手段１１とスライド廃却部１
２とを配して成り、かつ収納室２からの測光済スライド
５の排出は新しい未点着スライドの挿入に伴なって該未
点着スライドによって自動的に押し出されるように構成
されているので、前述の様に、新しいスライドの挿入と
同時に測光済スライドの排出を行ない、スライドが挿入
されると直ちにカブリ測光点着を行なうことができ、結
局これらの各作業は、例えば挿入の約２秒と点着の約２
秒（カブリ測光は瞬時に行なわれる）の計約４秒で行な
うことが可能であり、残りの約６秒で他の収納室内のス
ライドのレート測光作業を行なえば良く、前記要求を十
分満足することができる。

もし、本発明と異なり、スライドの挿入と排出とが別個
に行なわれるものであればそれだけ作業時間が長くなり
、また、例えば点着手段８や読取ヘッド９が前記直線り
上にないときは、スライドを挿入した後該スライドが収
納された収納室２を読取ヘッド９の位置まで回転移動さ
せてカブリ測光し、次にまた点着手段８の位置まで回転
移動させて点着する必要がある等非効率的であり、スラ
イドの挿入、排出、カブリ測光１点着に長時間を要し、
前述の要求を十分に満足することが困難である。

上記本発明に係る構造は、前述したカブリ測光とレート
測光とを行なう測光方法以外の測光方法を行う化学分析
装置にも応用可能であり、さらにインキュベータは円形
でな（でも、収納室が同一円周上にあればよい。また、
スライド供給手段とスライド廃却部とは所定位ｔｆｉＰ
を挾んで円周△の内外逆に配設されていても良い。

（発明の効果） 本発明による化学分析装置は、同一円周上に形成された
収納室を有する回転可能なインキュベータを有し、前記
円周上の所定位置に試料点着手段と読取ヘッドとを配設
し、この所定位置を含む一直線上にスライド供給手段と
廃却部とを配設して成るので、前述の様に、化学分析ス
ライドの収納室への供給、カブリ測光、試料の点着、お
よびスライドの廃却等を一連の作業として同一直線上で
連続的にかつ極めて短時間内に全て行うことができ、そ
の結果、例えば各収納室内の複数のスライドのレート測
光を、同時に、連続的にかつ極めて短時間間隔で行なう
ことが可能である。

このように本発明の化学分析装置は、多聞の試料の精密
な分析を効率よくスムースに行うことができ大変好まし
いものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明による化学分析装置の一実施例の平面概
略図、 第２図は第１図の実施例を■−■線で切った断面図であ
る。 １・・・インキュベータ　　　２，２Ａ・・・収納空５
．５Ａ・・・化学分析スライド ６・・・点　着　千　段　　　７・・・読取ヘッド１０
・・・回　　転　　手　　段 １１・・・スライド供給手段　　１２・・・スライド廃
却部Ｐ・・・所　　定　　位　　置 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 化学分析スライドを恒温保持可能な収納室が同一円周上
   に複数個形成されたインキュベータと、前記円周上の所
   定位置において前記インキュベータの上方に配設された
   点着手段および該所定位置において前記インキュベータ
   の下方に配設された読取ヘッドと、 前記所定位置に前記各収納室をそれぞれ位置せしめるべ
   く前記インキュベータを回転させる回転手段と、 前記円周の外側あるいは内側に前記所定位置に対向して
   配設されたスライド供給手段および前記所定位置をはさ
   んでスライド供給手段の配設位置の反対側に配設された
   スライド廃却部とを備え、前記収納室内のスライドは該
   収納室への新たなスライドの供給によって押し出し廃却
   されるものであることを特徴とする化学分析装置。