JPH078372B2 - ステンレス鋼帯の加熱温度の制御方法 - Google Patents

ステンレス鋼帯の加熱温度の制御方法

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JPH078372B2
JPH078372B2 JP63263874A JP26387488A JPH078372B2 JP H078372 B2 JPH078372 B2 JP H078372B2 JP 63263874 A JP63263874 A JP 63263874A JP 26387488 A JP26387488 A JP 26387488A JP H078372 B2 JPH078372 B2 JP H078372B2
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明彦 福原
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雅史 長田
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、ステンレス鋼帯を温間タンデム圧延する際
における、ステンレス鋼帯の加熱温度の制御方法に関す
るものである。
〈従来の技術〉 一般に変形抵抗の大きいステンレス鋼帯等の冷間圧延
は、通常ゼンジミア圧延機などの多重式高圧下圧延機に
よる可逆圧延が多く行われる。しかし、この可逆式で行
う多重式高圧下圧延機による圧延方法は、圧延速度が比
較的遅く、従って生産性が低い。
そこで、最近では一般の鋼帯の圧延に使用するタンデム
圧延機によって、上記ステンレス鋼帯を連続的に冷間圧
延を行うことが志向されるようになった。
しかし、ステンレス鋼の中でも特にSUS304,SUS301など
の準安定オーステナイト系のステンレス鋼は、冷間加工
によってオースナイトの一部が歪誘起マルテンサイトに
変態し、著しい加工硬化を示すため、タンデム圧延機で
は大きな圧下率がとれないという問題があり、このこと
がステンレス鋼の冷間圧延のタンデム圧延化の大きな障
害となっている。
そこで、このような加工硬化を防止するために、特開昭
63-10009号公報ではタンデム圧延機入側に加熱装置を設
けて、ステンレス鋼帯を加熱した後に温間タンデム圧延
することが開示されており、ステンレス鋼帯の加熱温度
の範囲としては、下限は可能な圧下率向上の効果を得る
ために80℃以上、上限はステンレス鋼の表面が大気中の
酸素による酸化を防止するために200℃以下にすること
が望ましいと規定されている。
一方、従来の鋼帯を連続的に加熱する手段としては、
燃料を燃焼して炉壁を加熱して炉壁からの輻射熱で鋼帯
を加熱する輻射式,高温ガスをファンで昇圧して鋼帯
に吹き付けて加熱するガスジェット式,あるいは誘導
加熱式などの方式が一般的であった。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、ステンレス鋼帯の温間タンデム圧延を行
うには、以下に説明するような問題があった。
一般に鋼帯をタンデム圧延する場合には、タンデム圧延
機の入側での鋼帯の溶接工程や出側での鋼帯のせん断工
程のために、一時入側設備や出側設備を休止させる時間
を要するので、圧延機入側での通板速度の時間推移は、
第3図に示すように、(イ)加速,(ロ)高速,(ハ)
減速,(ニ)停止のようなパターンを繰返す運転を行
う。また、鋼帯の溶接部分を圧延する際は破断しやすい
ので、圧延速度を落とす必要もある。
上記の鋼帯の通板速度の変更は短時間で行われ、停止か
ら高速までに要する時間は通常10〜20秒程度であり、鋼
帯の通板速度の変動は極めて急激である。
従って、ステンレス鋼帯の温間圧延を実施するために
は、このような急激な通板速度の変化に追従して、前記
の温度範囲にステンレス鋼帯の加熱温度を制御しなけれ
ばならない。
この観点から前記従来の加熱方式をみると、次のような
欠点を有する。
輻射加熱方式は、移送速度を減速したときに、鋼帯
が過加熱されるので、この過加熱を防止する必要がある
が、これを防止するためには、炉壁の温度を低下させな
ければならない。しかし、鋼帯の通板速度が変更される
10〜20秒間の短時間に炉壁温度を急激に低下させること
はできず、鋼帯の過加熱を防止することはできない。
ガスジェット加熱方式は、鋼帯の加熱温度制御をダ
ンパーなどにより吹き付け風量を変更して行うが、ダン
パーによる風量変更に要する時間は、20〜30秒間を要す
るので、精度の良い鋼帯の加熱温度制御ができない。ま
た、この方式は、鋼帯に吹き付けるガスの昇圧用に大容
量のファンが必要であり、建設費が高価となる欠点もあ
る。
誘導加熱方式は、鋼帯の加熱温度の制御性には優れ
ているが、建設費が非常に高価であり実現性に乏しい。
この発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたも
のであり、ステンレス鋼帯を温間圧延する際に、ステン
レス鋼帯の温度を所定の温度範囲内に精度よく加熱でき
る加熱温度の制御方法を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、ステンレス鋼帯を温間タンデム圧延する際の
ステンレス鋼帯の加熱装置として、直接ステンレス鋼帯
にバーナ火炎を当てるようにしたバーナをステンレス鋼
帯の進行方向に複数列設置し、ステンレス鋼帯の通板速
度を変更する際に、前記ステンレス鋼帯の通板速度に応
じて前記バーナの使用列数を変更することによって、ス
テンレス鋼帯を所定の加熱温度に制御するものである。
〈作用〉 ステンレス鋼帯に直接バーナ火炎を当てることによって
ステンレス鋼帯を加熱するので、短時間での加熱能力の
変更が可能であり、従って、ステンレス鋼帯の通板速度
の変更の際には、燃料ガス遮断弁と燃焼エアー遮断弁の
開閉を行って、ステンレス鋼帯の進行方向に複数列設置
したバーナの使用列数を調節することにより、ステンレ
ス鋼帯を所定の温度に精度良く加熱することができる。
〈実施例〉 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の方法及び装置の一実施例の全体構成図
である。図において、2はステンレス鋼帯1に直接バー
ナ火炎を当てるようにしたバーナであり、タンデム圧延
機(図示せず)の入側において、ステンレス鋼帯1の進
行方向に複数列(この実施例では6列)、ステンレス鋼
帯1の上,下両面側に設置されている。
このバーナ2は、特公昭59-34924号公報に開示されてい
るような、板幅方向にわたり均一な火炎を得られる帯状
火炎バーナが好適である。なお、バーナ2の本数及び容
量は、必要な加熱能力に応じて適宜決定すればよい。
3は燃料ガス用配管、4は燃焼エアー用配管であり、各
バーナ2の点火及び消火を独立して行うことができるよ
うに、燃料ガス用配管3及び燃焼エアー用配管4のそれ
ぞれに遮断弁5,6が設置されている。
7は、ステンレス鋼帯1の通板速度測定器であり、速度
測定器7で測定したステンレス鋼帯1の速度信号は、遮
断弁5,6の制御装置8へ伝達される。そして制御装置8
において、ステンレス鋼帯1の通板速度に応じたバーナ
2の使用列数が決定され、遮断弁5,6の開閉信号が各遮
断弁5,6に伝達されるようになっている。
なお、通板速度測定器を使用せず、制御装置8に通板速
度の変更プログラムを入力しておき、それに従ってバー
ナの使用列数を変更してもよい。
しかして、本発明は、ステンレス鋼帯1に直接バーナ火
炎を当てることによってステンレス鋼帯1を加熱するの
で、短時間での加熱能力の変更が可能であり、従って、
ステンレス鋼帯1の通板速度の変更の際には、燃料ガス
遮断弁5と燃焼エアー遮断弁6の開閉を行って、バーナ
2の使用列数を調節することにより、ステンレス鋼帯1
を所定の温度に精度良く加熱することができる。
更に、本発明の具体的な実施例について説明する。
第1図に示した装置により、板厚6mm,板幅1800mmのステ
ンレス鋼帯を目標加熱温度150℃に加熱し、最大通板速
度150m/分の温間タンデム圧延を行った。
バーナは前記の特公昭59-34924号公報の帯状火炎バーナ
を使用し、鋼帯の板幅を考慮して、板幅方向の火炎長さ
を2000mmとした。燃料は発熱量4500Kcal/Nm3のコークス
ガスを用い、鋼帯の必要加熱能力から、100×104Kcal/H
の容量のバーナを鋼帯の上下両面側に、1.5mピッチで6
本づつ配置した。
第2図に実施結果を示す。
通板速度は、第2図(a)のように、0m/分から150m/分
まで変更され、この間に要する時間は10秒間という極め
て短かい時間であった。第2図(b)及び第2図(c)
は、それぞれ上記の通板速度の推移に応じた使用バーナ
本数、鋼帯の加熱温度を示したものである。
第2図から、本発明の制御方法により、通板速度が急激
に変更しても、ステンレス鋼帯を所要の加熱温度に、精
度良く加熱できることが分かる。
ここで、前記の特公昭59-34924号公報に開示されてい
る。板幅方向にわたり均一な火炎を得られるバーナを第
4図により簡単に説明する。
第4図において、11は燃料ガス用ヘッダ、12は燃焼エア
ー用ヘッダ、13は燃料ガス用ノズル、14は燃焼エアー用
ノズル、15は燃料ガス導管、16は燃焼エアー導管であ
る。燃料ガス用ヘッダ11と燃焼エアー用ヘッダ12は同心
管になっていて、幅方向にわたり均一火炎が得られるよ
うに、燃料ガス用ノズル13、燃焼エアー用ノズル14を多
孔ノズルとし幅方向に多数配列した構造になっている。
なお、以上の実施例は帯状火炎バーナを使用する例を示
したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば小容
量の円形バーナを板幅方向に複数個配置してバーナ列を
構成し、これを鋼帯の進行方向に複数列配置してもよ
い。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明により、ステンレス鋼帯の
通板速度を急激に変更にする際にもステンレス鋼帯を所
定の温度に精度良く加熱することができる。また、鋼帯
にガスを吹き付けるためのファン等が必要ないので、建
設費が安価であるメリットがあり、更に加熱効率も高い
ので機長の短縮が図れる等の効果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法及び装置の一実施例の全体構成
図、第2図は本発明の方法及び装置の具体的な実施例を
示すグラフである。第3図は一般的な鋼帯のタンデム圧
延における通板速度の推移を示すグラフである。第4図
は本発明に使用するバーナの例を示す図であり、第4図
(a)は側面図,第4図(b)は第4図(a)のI−I
線断面図である。 1……バーナ、2……ステンレス鋼帯、3……燃料ガス
用配管、4……燃焼ガス用配管、5,6……遮断弁、7…
…通板速度測定器、8……制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 雅史 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (72)発明者 井口 弘明 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭63−10009(JP,A) 特開 昭62−54028(JP,A) 特開 昭63−114924(JP,A) 特公 昭59−34924(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステンレス鋼帯を温間タンデム圧延する際
    のステンレス鋼帯の加熱装置として、直接ステンレス鋼
    帯にバーナ火炎を当てるようにしたバーナをステンレス
    鋼帯の進行方向に複数列設置し、ステンレス鋼帯の通板
    速度を変更する際に、前記ステンレス鋼帯の通板速度に
    応じて前記バーナの使用列数を変更することによって、
    ステンレス鋼帯を所定の加熱温度に制御することを特徴
    とするステンレス鋼帯の加熱温度の制御方法。
JP63263874A 1988-10-21 1988-10-21 ステンレス鋼帯の加熱温度の制御方法 Expired - Fee Related JPH078372B2 (ja)

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