JP2584731B2 - サンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法 - Google Patents
サンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法Info
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- JP2584731B2 JP2584731B2 JP3103308A JP10330891A JP2584731B2 JP 2584731 B2 JP2584731 B2 JP 2584731B2 JP 3103308 A JP3103308 A JP 3103308A JP 10330891 A JP10330891 A JP 10330891A JP 2584731 B2 JP2584731 B2 JP 2584731B2
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- Japan
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- resin
- drying
- metal plate
- type resin
- composite metal
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンドイッチ型樹脂複
合金属板の樹脂乾燥方法に関するものである。
合金属板の樹脂乾燥方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サンドイッチ型樹脂複合金属板の製造に
おいては、一方の金属板(帯)表面にトルエン、キシレ
ン系の揮発性溶剤を添加したいわゆる溶剤型樹脂を塗布
し、これを乾燥炉へ導入して乾燥し樹脂中の溶剤を除去
した後、他方の金属板(帯)を上記樹脂表面に位置せし
めて、加圧してサンドイッチ型樹脂複合金属板とするも
のである(特公昭62―58897号公報)。
おいては、一方の金属板(帯)表面にトルエン、キシレ
ン系の揮発性溶剤を添加したいわゆる溶剤型樹脂を塗布
し、これを乾燥炉へ導入して乾燥し樹脂中の溶剤を除去
した後、他方の金属板(帯)を上記樹脂表面に位置せし
めて、加圧してサンドイッチ型樹脂複合金属板とするも
のである(特公昭62―58897号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような金属板の製
造においては、金属帯コイルの接続時の減速、接続後の
増速その他ライン内での点検等により、増、減速するも
のである。
造においては、金属帯コイルの接続時の減速、接続後の
増速その他ライン内での点検等により、増、減速するも
のである。
【0004】上記のごとき金属帯の増、減速は当然樹脂
の乾燥炉内での金属帯も増、減する。
の乾燥炉内での金属帯も増、減する。
【0005】しかして溶剤型樹脂の乾燥は、樹脂中に含
有されている溶剤を蒸発除去し、又同時に樹脂を一定温
度と一定時間に保持することにより、他方の金属帯
(板)との接着強度を高め例えば、プレス成形等におい
て剥離しない強度を確保するものである。
有されている溶剤を蒸発除去し、又同時に樹脂を一定温
度と一定時間に保持することにより、他方の金属帯
(板)との接着強度を高め例えば、プレス成形等におい
て剥離しない強度を確保するものである。
【0006】特に樹脂の加熱温度と時間は重要な要素で
あり、温度と時間の積を一定の範囲にしなければならな
いが現状においては、前記のごとき、金属帯の通板速度
に応じた乾燥温度と時間を一定範囲に制御することがで
きず、品質を劣化させる等の欠点がある。
あり、温度と時間の積を一定の範囲にしなければならな
いが現状においては、前記のごとき、金属帯の通板速度
に応じた乾燥温度と時間を一定範囲に制御することがで
きず、品質を劣化させる等の欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、 1)金属帯片面に塗布した溶剤型樹脂をラジアントチュ
ーブで間接加熱する乾燥炉で乾燥するに際し、該金属帯
の通板速度に応じて、乾燥炉内へのラジアントチューブ
への燃料供給量を調整するとともに、ラジアントチュー
ブの使用本数を調節し、乾燥炉内温度を制御することを
特徴とする接着強度の優れたサンドイッチ型樹脂複合金
属板の樹脂乾燥方法。
ろは、 1)金属帯片面に塗布した溶剤型樹脂をラジアントチュ
ーブで間接加熱する乾燥炉で乾燥するに際し、該金属帯
の通板速度に応じて、乾燥炉内へのラジアントチューブ
への燃料供給量を調整するとともに、ラジアントチュー
ブの使用本数を調節し、乾燥炉内温度を制御することを
特徴とする接着強度の優れたサンドイッチ型樹脂複合金
属板の樹脂乾燥方法。
【0008】2)乾爆炉内の金属帯片面の樹脂へ指向し
て冷風を吹込むことを特徴とする上記1)に記載の接着
強度の優れたサンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥
方法。
て冷風を吹込むことを特徴とする上記1)に記載の接着
強度の優れたサンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥
方法。
【0009】3)冷風を吹込む冷風ヘッダーの本数を調
整することを特徴とする上記2)に記載の接着強度の優
れたサンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法に関
するものである。
整することを特徴とする上記2)に記載の接着強度の優
れたサンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法に関
するものである。
【0010】
【作用】通板速度が±10%以上の大巾な速度変化にお
いて、樹脂乾燥時に前記のごとき難点の発生することが
本発明者等の調査で明らかになり、このようなとき、通
板速度が増速時には、炉内を間接加熱するラジアントチ
ューブへ供給する燃料(コークス炉ガス、LPG、LN
G等)を増加するとともに、燃料を増加するラジアント
チューブを複数本とし、増速にともない在炉時間が短縮
しても、金属帯に塗布した樹脂の乾燥(加熱)温度と時
間を確保する。
いて、樹脂乾燥時に前記のごとき難点の発生することが
本発明者等の調査で明らかになり、このようなとき、通
板速度が増速時には、炉内を間接加熱するラジアントチ
ューブへ供給する燃料(コークス炉ガス、LPG、LN
G等)を増加するとともに、燃料を増加するラジアント
チューブを複数本とし、増速にともない在炉時間が短縮
しても、金属帯に塗布した樹脂の乾燥(加熱)温度と時
間を確保する。
【0011】又逆に通板速度の減速時には、ラジアント
チューブへ供給する燃料を減少するとともに、燃料を減
少するラジアントチューブを複数本と増加する。
チューブへ供給する燃料を減少するとともに、燃料を減
少するラジアントチューブを複数本と増加する。
【0012】更に例えば、より通板速度を減速し、金属
帯の乾燥炉在炉時間が大巾に長くなるようなときは上記
のごとき調節では、炉温を急速に制御(降温)すること
が困難である。
帯の乾燥炉在炉時間が大巾に長くなるようなときは上記
のごとき調節では、炉温を急速に制御(降温)すること
が困難である。
【0013】従って、このような場合には、炉の金属帯
(樹脂)に指向して冷風(例えば室温以下の空気等)を
吹込み、金属帯を冷却することにより、例えば樹脂の著
しい加熱劣化を防止して金属帯との接着強度の劣化を防
止することができる。
(樹脂)に指向して冷風(例えば室温以下の空気等)を
吹込み、金属帯を冷却することにより、例えば樹脂の著
しい加熱劣化を防止して金属帯との接着強度の劣化を防
止することができる。
【0014】しかしてこれらの制御(調節)は予め、プ
ロセスコンピューターへ金属帯の通板速度とラジアント
チューブへの燃料供給量の増減量、燃料供給量を増減す
るラジアントチューブの本数、冷風吹込みとの関連を記
憶しておき、現状の通板速度と炉温を導入し、その結果
に基き、それぞれの調節機構へ指示して調節し、炉温を
制御することにより確実に制御することができる。
ロセスコンピューターへ金属帯の通板速度とラジアント
チューブへの燃料供給量の増減量、燃料供給量を増減す
るラジアントチューブの本数、冷風吹込みとの関連を記
憶しておき、現状の通板速度と炉温を導入し、その結果
に基き、それぞれの調節機構へ指示して調節し、炉温を
制御することにより確実に制御することができる。
【0015】
【実施例】次に本発明方法の実施例を挙げる。
【0016】図面において、一方の金属帯1aの片面に
樹脂塗布装置2aで溶剤型樹脂を塗布し、次いで乾燥炉
3へ導き、樹脂中の溶剤を揮発除去するとともに圧着
(接着強度)に好適な温度に樹脂を加熱し、圧着ロール
4へ導き、一方他方の金属帯1bを予熱後圧着ロール4
へ導き金属帯1aの樹脂塗布面へ配置し、圧着ロール4
により圧着して、サンドイッチ型樹脂複合金属帯5と
し、リール(図示せず)に捲取るものである。
樹脂塗布装置2aで溶剤型樹脂を塗布し、次いで乾燥炉
3へ導き、樹脂中の溶剤を揮発除去するとともに圧着
(接着強度)に好適な温度に樹脂を加熱し、圧着ロール
4へ導き、一方他方の金属帯1bを予熱後圧着ロール4
へ導き金属帯1aの樹脂塗布面へ配置し、圧着ロール4
により圧着して、サンドイッチ型樹脂複合金属帯5と
し、リール(図示せず)に捲取るものである。
【0017】しかして乾燥炉3の炉温制御は以下のごと
く行なう。
く行なう。
【0018】予めコントローラ6(コンピューター)へ
金属帯1a、1bの通板速度と乾燥炉3のラジアントチ
ューブ7への燃料供給量、加熱するラジアントチューブ
7の数、冷風吹込みヘッダー8への冷風供給との関連を
記憶しておき、操業中の通板速度は、圧着ロール4の回
転速度から速度検知器9により検出し、その結果をコン
トローラー6へ導く。
金属帯1a、1bの通板速度と乾燥炉3のラジアントチ
ューブ7への燃料供給量、加熱するラジアントチューブ
7の数、冷風吹込みヘッダー8への冷風供給との関連を
記憶しておき、操業中の通板速度は、圧着ロール4の回
転速度から速度検知器9により検出し、その結果をコン
トローラー6へ導く。
【0019】又炉温は温度計10により測定しコントロー
ラー6へ導く。
ラー6へ導く。
【0020】しかして、現状の通板速度に基き、ラジア
ントチューブ7への燃料11供給量及び燃焼用空気12の調
節は、コントローラー6からの指示により、各々の調節
計13、14、15を介して調節弁16、17を操作して調節す
る。又大巾に通板速度が低下したときの冷風18の吹込み
は、コントローラー6の指示に調節計19を介して調節弁
20を操作し、炉3内の冷風ヘッダー8から金属帯1aへ
指向して吹込む。
ントチューブ7への燃料11供給量及び燃焼用空気12の調
節は、コントローラー6からの指示により、各々の調節
計13、14、15を介して調節弁16、17を操作して調節す
る。又大巾に通板速度が低下したときの冷風18の吹込み
は、コントローラー6の指示に調節計19を介して調節弁
20を操作し、炉3内の冷風ヘッダー8から金属帯1aへ
指向して吹込む。
【0021】又同時にラジアントチューブ7及び冷風ヘ
ッダー8の使用本数の調節は、同様にコントローラー6
からの指示により、ON―OFF弁21及び22を操作して行な
う。
ッダー8の使用本数の調節は、同様にコントローラー6
からの指示により、ON―OFF弁21及び22を操作して行な
う。
【0022】
【発明の効果】かくすることにより、通板速度に応じて
溶剤型樹脂の溶剤を確実に除去し、かつ、好適な接着強
度の得られる樹脂温度に正確に加熱することができ、品
質を著しく向上し、又歩留も大巾に向上することができ
る等の優れた効果が得られる。
溶剤型樹脂の溶剤を確実に除去し、かつ、好適な接着強
度の得られる樹脂温度に正確に加熱することができ、品
質を著しく向上し、又歩留も大巾に向上することができ
る等の優れた効果が得られる。
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
1a、1b 金属帯 2a 樹脂塗布装置 3 乾燥炉 4 圧着ロール 5 サンドイッチ型樹脂複合金属帯 6 コントローラー 7 ラジアントチューブ 8 冷風吹込みヘッダー 9 速度検知器 10 温度計 11 燃料 12 燃焼用空気 13、14、15、19 調節計 16、17、20 調節弁 18 冷風 21、22 ON―OFF弁
Claims (3)
- 【請求項1】 金属帯片面に塗布した溶剤型樹脂をラジ
アントチューブで間接加熱する乾燥炉で乾燥するに際
し、該金属帯の通板速度に応じて、乾燥炉内へのラジア
ントチューブへの燃料供給量を調整するとともに、ラジ
アントチューブの使用本数を調節し、乾燥炉内温度を制
御することを特徴とする接着強度の優れたサンドイッチ
型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法。 - 【請求項2】 乾燥炉内の金属帯片面の樹脂へ指向して
冷風を吹込むことを特徴とする請求項1に記載の接着強
度の優れたサンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方
法。 - 【請求項3】 冷風を吹込む冷風ヘッダーの本数を調整
することを特徴とする請求項2に記載の接着強度の優れ
たサンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3103308A JP2584731B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | サンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3103308A JP2584731B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | サンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04310270A JPH04310270A (ja) | 1992-11-02 |
JP2584731B2 true JP2584731B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=14350593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3103308A Expired - Lifetime JP2584731B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | サンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584731B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5750577A (en) * | 1980-09-10 | 1982-03-25 | Daido Steel Co Ltd | Operating method continuous paint drying and baking device |
JPS6054764A (ja) * | 1983-09-06 | 1985-03-29 | Chugai Ro Kogyo Kaisha Ltd | 塗料焼付装置 |
JPS60143867A (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-30 | Kawasaki Steel Corp | 金属板の表面塗布剤の加熱乾燥方法及びその加熱乾燥システム |
JPH078372B2 (ja) * | 1988-10-21 | 1995-02-01 | 川崎製鉄株式会社 | ステンレス鋼帯の加熱温度の制御方法 |
JPH02298385A (ja) * | 1989-05-11 | 1990-12-10 | Nippon Steel Corp | サンドイッチ型樹脂複合金属板の樹脂乾燥方法 |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP3103308A patent/JP2584731B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04310270A (ja) | 1992-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960924 |