JPH078351Y2

JPH078351Y2 - 建設作業車

Info

Publication number: JPH078351Y2
Application number: JP1988085036U
Authority: JP
Inventors: 誠一柴山; 昌眞中田; 渉磯村; 潔大根
Original assignee: Fujita Corp
Current assignee: Fujita Corp
Priority date: 1988-06-29
Filing date: 1988-06-29
Publication date: 1995-03-01
Anticipated expiration: 2003-06-29
Also published as: JPH027181U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は建設作業の資材運搬、内装等に使用される建設
作業車の走行装置に係るものである。

（従来の技術）従来のこの種の自走式建設作業車は、台車下底面の前輪
が駆動車輪に、後輪が従動車輪に構成されている。

（考案が解決しようとする課題）従って前記従来の建設作業車においては、その場で平行
移動する機能がなく、このため仮設昇降装置での機材の
揚げ降しに、同装置に直接乗り入れることができず、フ
オークリフトが必要となり、また天井仕上げ等では横移
動できないので非能率的であった。

本考案は前記従来技術の問題点に鑑みて提案されたもの
で、その目的とする処は、簡単な構造でその場での横移
動も可能な機動性に優れた建設作業車の走行装置を提供
する点にある。

（課題を解決するための手段）前記の目的を達成するため、本考案に係る建設作業車
は、作業車の台車下底面の四隅における一方の対角線位
置には一対の駆動車輪が配設され、他方の対角線位置に
は一対の従動車輪が配設され、前記駆動車輪は台車の下
底面に配設された左右方向に延びるフレームに装着され
た垂直軸の下端に旋回自在に取付けられた車輪支持枠に
軸架され、同支持枠には前記駆動車輪の駆動モーターが
装架されるとともに前記支持枠と前記フレームとの間に
弾機が介装され、前記従動車輪は自在車輪より構成さ
れ、且つ、前記フレームに装着された垂直軸の下端に旋
回自在に取付けられた支持体に装着され、同支持体と前
記フレームとの間に弾機が介装され、油圧シリンダの一
端が前記フレームから突設されたブラケットにピンを介
して枢支され、他端は前記支持枠から突設されたブラケ
ットにピンを介して枢支されてなることを特徴とするも
のである。

（作用）本考案は前記したように構成されているので、前記操舵
装置を構成する油圧シリンダによって作業車の台車下底
面の四隅における対角線位置に配設された一対の駆動車
輪を台車に対して旋回せしめることによって、作業車の
方向を変換する。この際前記一対の駆動車輪を、台車の
前後方向に対して直交する位置に旋回することによっ
て、作業車はその場で平行移動する。

而して前記操舵装置における油圧シリンダーを伸縮する
ことによって、同シリンダー先端が枢支されたブラケツ
トを介して、駆動車輪の車輪支持枠を台車に対して旋回
し、作業車の方向変換、平行移動を可能ならしめる。

（実施例）以下本考案を図示の実施例について説明する。

（１）は作業車の台車で、同台車（１）の下底面の四隅
における一方の対角線位置には一対の駆動車輪（２）
が、他方の対角線位置には一対の従動車輪（３）が配設
されている。

前記駆動車輪（２）は台車（１）の下底面に配設された
左右方向に延びるフレーム（４）に装着された垂直軸
（５）の下端に旋回自在に取付けられた車輪支持枠
（６）に軸架され、同支持枠（６）に装着された駆動モ
ーター（７）によって駆動回転されるようになってい
る。

図中（８）は、前記駆動モーター（７）によって駆動回
転される駆動車輪（２）の回転車軸、（９）は車輪支持
枠（６）とフレーム（４）との間に介装された弾機で、
作業車が凹凸面等を走行する際の衝撃を緩衝するもので
ある。

一方、前記従動車輪（３）が自在車輪に構成され、前記
フレーム（４）に装着された垂直軸（10）の下端に旋回
自在に取付けられた支持体（11）に装着されている。

図中（12）は同支持体（11）とフレーム（４）との間に
装架された衝撃緩衝用の弾機である。

（13）は油圧シリンダーで、一端が前記フレーム（４）
から突設されたブラケツト（14）にピン（15）を介して
枢支され、他端が前記車輪支持枠（６）より突設された
ブラケツト（16）にピン（17）を介して枢支され、前記
油圧シリンダー（13）及び同シリンダー（13）の両端が
枢支された各ブラケツト（14）（16）によって操舵装置
が構成されている。

図示の実施例は前記したように構成されているので、常
時は前記油圧シリンダー（13）を第４図に示すように伸
長して、両駆動車輪（２）（２）を前後方向に指向する
ように位置せしめることによって、台車（１）を前後方
向に移動させるものである。

また前記油圧シリンダー（13）の操作によって前記両駆
動車輪（２）の方向を変えることによって、台車（１）
の進行を変換するものである。

更にまた第５図に示すように、前記油圧シリンダー（1
3）を退縮して、前記両駆動車輪（２）（２）を旋回
し、台車（１）の左右方向に指向して位置せしめること
によって、台車（１）をその場で左右方向に平行移動せ
しめるものである。

（考案の効果）本考案に係る建設作業車は前記したように、同作業車の
台車底面の四隅における一方の対角線位置には一対の駆
動輪が配設され、他方の対角線位置には夫々自在車輪よ
り構成された一対の従動車輪が配設され、且つ前記各駆
動輪は台車の下底面に配設されたフレームに装着された
垂直軸の下端に旋回自在に取付けられ同車輪支持枠に軸
架され、前記従動車輪は前記フレームに装着された垂直
軸の下端に旋回自在に取付けられた支持体に装着されて
いるので、前記駆動車輪支持枠と前記従動車輪支持枠か
ら突設されたブラケット間に夫々ピンを介して連結され
た油圧シリンダを作動することによって、駆動車輪の方
向を変えることによって、台車の進行方向を変換するこ
とができる。

更に前記各駆動車輪を作業車の前後方向と直角方向に変
換することによって作業車をその場で長手方向と直角方
向に平行移動でき、仮設昇降装置に自力で乗り入れるこ
とができ、同装置での機械の揚げ降ろしにフォークリフ
トを使用する必要をなくし、また天井仕上げ等の作業に
際して横移動を可能ならしめ、作業能率を向上しうるも
のである。」更にまた前記駆動車輪及び従動車輪とフレームとの間に
は弾機が介装されているので、前記作業車が凹凸面や段
部を通過するとを同弾機の弾力によって同部を円滑に通
過することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る作業車の走行装置の一実施例の要
部を示す斜視図、第２図はその側面図、第３図はその底
面図、第４図及び第５図はその作用説明図、第６図及び
第７図は夫々駆動車輪部分の側面図並びに正面図、第８
図及び第９図は夫々従動車輪部分の側面図並に正面図で
ある。（１）……台車、（２）……駆動車輪、（３）……従動
車輪、（４）……フレーム、（５）……垂直軸、（６）
……車輪支持枠、（７）……駆動モーター、（10）……
垂直軸、（11）……支持体、（13）……油圧シリンダ
ー、（14）……ブラケツト、（15）……ピン、（16）…
…ブラケツト、（17）……ピン。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者大根潔東京都渋谷区千駄ケ谷４丁目６番15号フジタ工業株式会社内 (56)参考文献実開昭59−110765（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】作業車の台車（１）下底面の四隅における
一方の対角線位置には一対の駆動車輪（２）が配設さ
れ、他方の対角線位置には一対の従動車輪（３）が配設
され、前記駆動車輪（２）は台車（１）の下底面に配設
された左右方向に延びるフレーム（４）に装着された垂
直軸（５）の下端に旋回自在に取付けられた車輪支持枠
（６）に軸架され、同支持枠（６）には前記駆動車輪
（２）の駆動モーター（７）が装架されるとともに前記
支持枠（６）と前記フレーム（４）との間に弾機（９）
が介装され、前記従動車輪（３）は自在車輪より構成さ
れ、且つ、前記フレーム（４）に装着された垂直軸（1
0）の下端に旋回自在に取付けられた支持体（11）に装
着され、同支持体（11）と前記フレーム（４）との間に
弾機（12）が介装され、油圧シリンダ（13）の一端が前
記フレーム（４）から突設されたブラケット（14）にピ
ン（15）を介して枢支され、他端は前記支持枠（６）か
ら突設されたブラケット（16）にピン（17）を介して枢
支されてなることを特徴とする建設作業車。