JPH0783315A - 無段変速機のvベルト構造 - Google Patents
無段変速機のvベルト構造Info
- Publication number
- JPH0783315A JPH0783315A JP25476993A JP25476993A JPH0783315A JP H0783315 A JPH0783315 A JP H0783315A JP 25476993 A JP25476993 A JP 25476993A JP 25476993 A JP25476993 A JP 25476993A JP H0783315 A JPH0783315 A JP H0783315A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- pulley
- fixed pulley
- continuously variable
- variable transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Pulleys (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 Vベルトのプーリー巻掛け部において生ずる
変速時の騒音を減少させる。 【構成】 固定プーリー1と、該固定プーリー1に対し
離接動可能な可変プーリー2とを各々有する駆動側プー
リー及び従動側プーリー間にVベルトBを掛け渡してな
るVベルト式無段変速機において、VベルトBの両側面
のなす角度α1を、固定プーリー1のシーブ面3と可変
プーリー2のシーブ面4とのなす角度αよりも適宜大き
い角度に設定する。
変速時の騒音を減少させる。 【構成】 固定プーリー1と、該固定プーリー1に対し
離接動可能な可変プーリー2とを各々有する駆動側プー
リー及び従動側プーリー間にVベルトBを掛け渡してな
るVベルト式無段変速機において、VベルトBの両側面
のなす角度α1を、固定プーリー1のシーブ面3と可変
プーリー2のシーブ面4とのなす角度αよりも適宜大き
い角度に設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無段変速機のVベル
ト構造に関する。
ト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、Vベルト式無段変速機の駆動側
プーリー及び従動側プーリーは、図4に示すように固定
プーリー1と、該固定プーリー1に対し離接動可能な可
変プーリー2とを各々有しており、これら駆動側プーリ
ー及び従動側プーリーの間にVベルトBを掛け渡して構
成されている。VベルトBとしては特に高負荷伝動のた
めに一連のVベルトブロックRの両側面にエンドレスの
一対の張力帯T,Tを嵌合させた、所謂ブロックベルト
と称される構造のものが提案されている。
プーリー及び従動側プーリーは、図4に示すように固定
プーリー1と、該固定プーリー1に対し離接動可能な可
変プーリー2とを各々有しており、これら駆動側プーリ
ー及び従動側プーリーの間にVベルトBを掛け渡して構
成されている。VベルトBとしては特に高負荷伝動のた
めに一連のVベルトブロックRの両側面にエンドレスの
一対の張力帯T,Tを嵌合させた、所謂ブロックベルト
と称される構造のものが提案されている。
【0003】このようなVベルト式無段変速機において
は、固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面のなす
角度はVベルトブロックRの両側面のなす角度αと等し
く設定されており、VベルトブロックRの両側面がその
全面において固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ
面に当接するものであるが、VベルトブロックRは上ビ
ームR1の幅寸法が下ビームR2の幅寸法よりも長くな
っており、さらに、これらのビームR1,R2の重量が
互いに等しくなるように構成されていることから、下ビ
ームR2の剛性が上ビームR1の剛性よりも高くなって
いる。
は、固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面のなす
角度はVベルトブロックRの両側面のなす角度αと等し
く設定されており、VベルトブロックRの両側面がその
全面において固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ
面に当接するものであるが、VベルトブロックRは上ビ
ームR1の幅寸法が下ビームR2の幅寸法よりも長くな
っており、さらに、これらのビームR1,R2の重量が
互いに等しくなるように構成されていることから、下ビ
ームR2の剛性が上ビームR1の剛性よりも高くなって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、Vベルトブ
ロックRの下ビームR2の分担荷重が上ビームR1の分
担荷重よりも大きくなり、特に可変プーリー2が固定プ
ーリー1に近づいて移動する場合、すなわち高速側に変
速する場合に、下ビームR2に引っ掛かりが生じてVベ
ルトBの図示上方への抜け出し性が悪くなり、ノイズが
増大する欠点を有していた。
ロックRの下ビームR2の分担荷重が上ビームR1の分
担荷重よりも大きくなり、特に可変プーリー2が固定プ
ーリー1に近づいて移動する場合、すなわち高速側に変
速する場合に、下ビームR2に引っ掛かりが生じてVベ
ルトBの図示上方への抜け出し性が悪くなり、ノイズが
増大する欠点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、固定プーリーと、該固定プーリーに対し
離接動可能な可変プーリーとを各々有する駆動側プーリ
ー及び従動側プーリー間にVベルトを掛け渡してなるV
ベルト式無段変速機において、前記Vベルトの両側面の
なす角度を、該Vベルトの両側面が接触する前記固定プ
ーリーのシーブ面と前記可変プーリーのシーブ面とのな
す角度よりも適宜大きく設定したことを特徴とする。
め、本発明は、固定プーリーと、該固定プーリーに対し
離接動可能な可変プーリーとを各々有する駆動側プーリ
ー及び従動側プーリー間にVベルトを掛け渡してなるV
ベルト式無段変速機において、前記Vベルトの両側面の
なす角度を、該Vベルトの両側面が接触する前記固定プ
ーリーのシーブ面と前記可変プーリーのシーブ面とのな
す角度よりも適宜大きく設定したことを特徴とする。
【0006】
【作用】固定プーリーのシーブ面と可変プーリーのシー
ブ面とのなす角度よりも、Vベルトの両側面のなす角度
が適宜大きく設定されているので、Vベルトの上ビーム
の分担荷重を大きくすることができる。
ブ面とのなす角度よりも、Vベルトの両側面のなす角度
が適宜大きく設定されているので、Vベルトの上ビーム
の分担荷重を大きくすることができる。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。なお、実施
例のVベルト式無段変速機は基本的に上記従来例と同様
であり、同様な部材には同一符号を付して説明を省略す
る。
例のVベルト式無段変速機は基本的に上記従来例と同様
であり、同様な部材には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0008】まず、図1を参照して説明すると、図示し
た固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面3,4の
なす角度(以下プーリー角度という)αよりも、Vベル
トブロックRの両側面のなす角度(以下ベルトブロック
角度という)α1は大きな値に設定されており、このよ
うな角度α1は以下のようにして定められる。
た固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面3,4の
なす角度(以下プーリー角度という)αよりも、Vベル
トブロックRの両側面のなす角度(以下ベルトブロック
角度という)α1は大きな値に設定されており、このよ
うな角度α1は以下のようにして定められる。
【0009】すなわち、図2に示すように、VベルトB
と固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面3,4の
接触により生じる騒音は、上ビームR1の分担荷重/
(上ビームR1の分担荷重+下ビームR2の分担荷重)
に応じて変化するものであり、上ビームR1の分担荷重
が大きくなるほど騒音は低下し、上記荷重分担比が値K
で最低となる。
と固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面3,4の
接触により生じる騒音は、上ビームR1の分担荷重/
(上ビームR1の分担荷重+下ビームR2の分担荷重)
に応じて変化するものであり、上ビームR1の分担荷重
が大きくなるほど騒音は低下し、上記荷重分担比が値K
で最低となる。
【0010】一方、上記荷重分担比は図3に示すよう
に、ベルトブロック角度に応じて変化し、分担比Kに対
応する最適なベルトブロック角度はα1として求められ
る。
に、ベルトブロック角度に応じて変化し、分担比Kに対
応する最適なベルトブロック角度はα1として求められ
る。
【0011】逆に言えば、ベルトブロック角度をα1に
設定することにより、荷重分担比Kが得られ、この荷重
分担比Kにおいて騒音は最も低くなるのである。
設定することにより、荷重分担比Kが得られ、この荷重
分担比Kにおいて騒音は最も低くなるのである。
【0012】このように構成することにより、Vベルト
の上ビームの分担荷重を大きくすることができるので、
特に問題となる発進から定常走行に至る間、すなわち低
速側から高速側に至る間に生じる騒音の抑制効果を常に
維持できるものである。
の上ビームの分担荷重を大きくすることができるので、
特に問題となる発進から定常走行に至る間、すなわち低
速側から高速側に至る間に生じる騒音の抑制効果を常に
維持できるものである。
【0013】
【発明の効果】本発明では、Vベルトの両側面のなす角
度が、固定プーリーのシーブ面と可変プーリーのシーブ
面とのなす角度よりも適宜大きく設定されているので、
Vベルトの上ビームの分担荷重を大きくすることができ
て、特に問題となる低速側から高速側に至る間に生じる
騒音を抑制できる効果を有する。
度が、固定プーリーのシーブ面と可変プーリーのシーブ
面とのなす角度よりも適宜大きく設定されているので、
Vベルトの上ビームの分担荷重を大きくすることができ
て、特に問題となる低速側から高速側に至る間に生じる
騒音を抑制できる効果を有する。
【図1】実施例によるVベルト式無段変速機を示す概略
構造図。
構造図。
【図2】Vベルト上ビームの分担荷重/(上ビームの分
担荷重+下ビームの分担荷重)に対する騒音特性線図。
担荷重+下ビームの分担荷重)に対する騒音特性線図。
【図3】ベルトブロック角度−荷重分担比特性線図。
【図4】従来のVベルト式無段変速機を示す概略構造
図。
図。
1 固定プーリー 2 可変プーリー 3,4 シーブ面 B Vベルト R Vベルトブロック α1 Vベルトのベルトブロック角度 α プーリー角度
Claims (1)
- 【請求項1】 固定プーリーと、該固定プーリーに対し
離接動可能な可変プーリーとを各々有する駆動側プーリ
ー及び従動側プーリー間にVベルトを掛け渡してなるV
ベルト式無段変速機において、前記Vベルトの両側面の
なす角度を、該Vベルトの両側面が接触する前記固定プ
ーリーのシーブ面と前記可変プーリーのシーブ面とのな
す角度よりも適宜大きく設定したことを特徴とする無段
変速機のVベルト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25476993A JPH0783315A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 無段変速機のvベルト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25476993A JPH0783315A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 無段変速機のvベルト構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0783315A true JPH0783315A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=17269633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25476993A Pending JPH0783315A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 無段変速機のvベルト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0783315A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1158210A1 (en) * | 2000-05-26 | 2001-11-28 | Van Doorne's Transmissie B.V. | Continuously variable transmission, endless flexible belt for torque transmission and adjustable pulley |
WO2005043004A1 (de) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Hochleistungs-hybridkeilriemenanordnung |
WO2007073982A1 (de) | 2005-12-24 | 2007-07-05 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Verformungsnachgiebiger hybridkeilriemen |
WO2010103656A1 (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-16 | トヨタ自動車株式会社 | Vベルト |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP25476993A patent/JPH0783315A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1158210A1 (en) * | 2000-05-26 | 2001-11-28 | Van Doorne's Transmissie B.V. | Continuously variable transmission, endless flexible belt for torque transmission and adjustable pulley |
WO2001092763A1 (en) * | 2000-05-26 | 2001-12-06 | Van Doorne's Transmissie B.V. | Continuously variable transmission, endless flexible belt for torque transmission and adjustable pulley |
US6926631B2 (en) | 2000-05-26 | 2005-08-09 | Van Doorne's Transmissie B.V. | Continuously variable transmission, endless flexible belt for torque transmission and adjustable pulley |
JP4798929B2 (ja) * | 2000-05-26 | 2011-10-19 | ボッシュ トランズミッション テクノロジー ベー.ファウ. | 連続可変変速機 |
WO2005043004A1 (de) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Hochleistungs-hybridkeilriemenanordnung |
WO2007073982A1 (de) | 2005-12-24 | 2007-07-05 | Contitech Antriebssysteme Gmbh | Verformungsnachgiebiger hybridkeilriemen |
WO2010103656A1 (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-16 | トヨタ自動車株式会社 | Vベルト |
US20110300980A1 (en) * | 2009-03-13 | 2011-12-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | V-belt |
CN102348909A (zh) * | 2009-03-13 | 2012-02-08 | 丰田自动车株式会社 | V形带 |
US8647223B2 (en) | 2009-03-13 | 2014-02-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | V-belt |
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