JP2605734Y2 - Vベルト式無段変速機のプーリー構造 - Google Patents

Vベルト式無段変速機のプーリー構造

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JP2605734Y2
JP2605734Y2 JP1993026917U JP2691793U JP2605734Y2 JP 2605734 Y2 JP2605734 Y2 JP 2605734Y2 JP 1993026917 U JP1993026917 U JP 1993026917U JP 2691793 U JP2691793 U JP 2691793U JP 2605734 Y2 JP2605734 Y2 JP 2605734Y2
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JP
Japan
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pulley
belt
angle
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continuously variable
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JP1993026917U
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JPH0680046U (ja
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孝彦 邨瀬
正毅 竹岡
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、Vベルト式無段変速
機のプーリー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、Vベルト式無段変速機の駆動側
プーリー及び従動側プーリーは、図8に示すように固定
プーリー1と、該固定プーリー1に対し離接動可能な可
変プーリー2とを各々有しており、これら駆動側プーリ
ー及び従動側プーリーの間にVベルトBを掛け渡して構
成されている。VベルトBとしては特に高負荷伝動のた
めに一連のVベルトブロックRの両側面にエンドレスの
一対の張力帯T,Tを嵌合させた、所謂ブロックベルト
と称される構造のものが提案されている。
【0003】このようなVベルト式無段変速機において
は、固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面のなす
角度はVベルトブロックRの両側面のなす角度αと等し
く設定されており、VベルトブロックRの両側面がその
全面において固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ
面に当接するものであるが、VベルトブロックRは上ビ
ームR1の幅寸法が下ビームR2の幅寸法よりも長くな
っており、さらに、これらのビームR1,R2の重量が
互いに等しくなるように構成されていることから、下ビ
ームR2の剛性が上ビームR1の剛性よりも高くなって
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このため、Vベルトブ
ロックRの下ビームR2の分担荷重が上ビームR1の分
担荷重よりも大きくなり、特に可変プーリー2が固定プ
ーリー1に近づいて移動する場合すなわち駆動側プーリ
ーが高速側に変速する場合に、下ビームR2に引っ掛か
りが生じてVベルトBの抜け出し性が悪くなり、ノイズ
が増大する欠点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案のVベルト式無段変速機のプーリー構造は固
定プーリーと、該固定プーリーに対し離接動可能な可変
プーリーとを各々有する駆動側プーリー及び従動側プー
リー間に、上ビームと下ビームを備えたVベルトブロッ
クを有するVベルトを掛け渡してなるVベルト式無段変
速機において、前記VベルトのVベルトブロックの両側
面が接触する前記固定プーリーのシーブ面と前記可変プ
ーリーのシーブ面とのなす角度を、駆動側プーリーの
ーブ面の低速側の接触部において、前記VベルトのVベ
ルトブロックの両側面のなす角度よりも小さく設定し、
駆動側プーリーのシーブ面の高速側の接触部において、
前記VベルトのVベルトブロックの両側面のなす角度と
同じ角度に設定したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案のVベルト式無段変速機のプーリー構造
では、駆動側プーリーの低速側の接触部においてVベル
トのVベルトブロックの上ビームの分担荷重を大きくす
ることができるので、駆動側プーリーの低速側から高速
側に至る間に生じる騒音を抑制できる効果を有する。ま
た、頻度の高い定常走行中つまり駆動側プーリー 高速
側運転中ではVベルトのVベルトブロックの両側面が固
定プーリーのシーブ面と可変プーリーのシーブ面に全面
的に接触するようになる。
【0007】
【実施例】次に本考案の第1実施例及び第2実施例を図
1〜図7を参照して説明する。なお、これらの実施例の
Vベルト式無段変速機のプーリー構造は基本的に上記従
来例と同様であり、同様な部材には同一符号を付して説
明を省略する。
【0008】まず、第1実施例のVベルト式無段変速機
のプーリー構造を図1を参照して説明すると、図示した
固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面3,4のな
す角度(以下プーリー角度という)はVベルトブロック
Rの両側面のなす角度αよりも適時小さな値α1に設定
されており、このような角度α1は以下のようにして定
められる。
【0009】すなわち、図2に示すように、VベルトB
と固定プーリー1と可変プーリー2のシーブ面3,4の
接触により生じる騒音は、上ビームR1の分担荷重/
(上ビームR1の分担荷重+下ビームR2の分担荷重)
に応じて変化するものであり、上ビームR1の分担荷重
が大きくなるほど騒音は低下し、上記荷重分担比が値K
で最低となる。
【0010】一方、上記荷重分担比は図3に示すよう
に、プーリー角度に応じて変化し、分担比Kに対応する
最適なプーリー角度はα1として求められる。
【0011】逆に言えば、プーリー角度をα1に設定す
ることにより、荷重分担比Kが得られ、この荷重分担比
Kにおいて騒音は最も低くなるのである。
【0012】次に、上記第1実施例の変形例である第2
実施例を図4〜図7を参照して説明する。本実施例にお
いて、シーブ面3A,4Aはその全面においてプーリー
角度α1を有するのではなく、特に駆動側プーリーの
速側においてVベルトBに接触する半径方向内側のシー
ブ面部分3Aa,4Aaにおいてのみプーリー角度α1
を有し、駆動側プーリーの半径方向外側に位置する高速
側のシーブ面部分3Ab,4AbにおいてはVベルトブ
ロックRの両側面のなす角度αと同様な角度αを有し
て、この部位では図4に示すようにVベルトブロックR
の両側面が全面的に接触するように構成されている。
【0013】すなわち、頻度の高い定常走行中つまり高
速側運転中では図5に概略で示すように、駆動側プーリ
ーに対するVベルトBの巻掛径D1が従動側プーリーに
対するVベルトBの巻掛径D2よりも大きくなり、図4
に示すようにVベルトブロックRの両側面が駆動側プー
リーの半径方向外側のシーブ面部分3Ab,4Abと全
面で接触するため、VベルトブロックRの両側面は角度
αを保って磨耗する。このため、VベルトブロックRの
両側面は角度αを常に保つことができる。
【0014】一方、低速側では図7に概略で示すように
駆動側プーリーに対するVベルトBの巻掛径D1が従動
側プーリーに対するVベルトBの巻掛径D2よりも大き
くなり、図6に示すようにVベルトブロックRの両側面
が角度α1を有する駆動側プーリーの半径方向内側のシ
ーブ面部分3Aa,4Aaと部分的に接触した状態とな
る。ここで、上記で説明したように、Vベルトブロック
Rの両側面は角度αを常に保つことができるので、低速
側におけるシーブ面部分3Aa,4Aaのプーリー角度
α1との関係を長期の運転にわたり維持でき、特に問題
となる発進から定常走行に至る間、すなわち駆動側プー
リーの低速側から高速側に至る間に生じる騒音の抑制効
果を常に維持できるものである。
【0015】
【考案の効果】本考案のVベルト式無段変速機のプーリ
ー構造では、固定プーリーのシーブ面と可変プーリーの
シーブ面とのなす角度を、駆動側プーリーのシーブ面の
低速側の接触部において、VベルトのVベルトブロック
両側面のなす角度よりも小さく、駆動側プーリーの
ーブ面の高速側の接触部において、VベルトのVベルト
ブロックの両側面のなす角度と同じ角度に設定されてい
るので、駆動側プーリーの低速側の接触部においてVベ
ルトのVベルトブロックの上ビームの分担荷重を大きく
することができるので、駆動側プーリーの低速側から高
速側に至る間に生じる騒音を抑制できる効果を有する。
また、頻度の高い定常走行中つまり駆動側プーリーの
速側運転中ではVベルトのVベルトブロックの両側面が
固定プーリーのシーブ面と可変プーリーのシーブ面に全
面的に接触するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例によるVベルト式無段変速
機のプーリー構造を示す概略構造図。
【図2】Vベルト上ビームの分担荷重/(上ビームの分
担荷重+下ビームの分担荷重)に対する騒音特性線図。
【図3】プーリー角度−荷重分担比特性線図。
【図4】本考案の第2実施例によるVベルト式無段変速
機のプーリー構造を示す概略構造図で高速側の運転状態
に対応する図。
【図5】図4の駆動側プーリーに対するVベルトの巻掛
径と従動側プーリーに対するVベルトの巻掛径との関係
を示す説明図。
【図6】低速側の運転状態に対応する図4と同様な概略
構造図。
【図7】図6に対応する図5と同様な説明図。
【図8】従来のVベルト式無段変速機のプーリー構造を
示す概略構造図。
【符号の説明】
1 固定プーリー 2 可変プーリー 3,4,3A,4A,3Aa,3Ab,4Aa,4Ab
シーブ面 B Vベルト R VベルトブロックR1 上ビーム R2 下ビーム α Vベルト角度 α1 プーリー角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−242864(JP,A) 特開 平6−307510(JP,A) 特開 昭64−12167(JP,A) 実開 昭62−172848(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/00 - 9/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定プーリーと、該固定プーリーに対し
    離接動可能な可変プーリーとを各々有する駆動側プーリ
    ー及び従動側プーリー間に、上ビームと下ビームを備え
    たVベルトブロックを有するVベルトを掛け渡してなる
    Vベルト式無段変速機において、前記VベルトのVベル
    トブロックの両側面が接触する前記固定プーリーのシー
    ブ面と前記可変プーリーのシーブ面とのなす角度を、
    動側プーリーのシーブ面の低速側の接触部において、前
    記VベルトのVベルトブロックの両側面のなす角度より
    も小さく設定し、駆動側プーリーのシーブ面の高速側の
    接触部において、前記VベルトのVベルトブロックの
    側面のなす角度と同じ角度に設定したことを特徴とする
    Vベルト式無段変速機のプーリー構造。
JP1993026917U 1993-04-23 1993-04-23 Vベルト式無段変速機のプーリー構造 Expired - Lifetime JP2605734Y2 (ja)

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JPH0680046U JPH0680046U (ja) 1994-11-08
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NL1040573C2 (en) * 2013-12-24 2015-06-26 Bosch Gmbh Robert A continuously variable transmission with pulleys and a drive belt.

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JPH0680046U (ja) 1994-11-08

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